JP7229188B2 - エレベータシステムおよび乗りかご位置特定方法 - Google Patents

エレベータシステムおよび乗りかご位置特定方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベータシステムおよび乗りかご位置特定方法に関し、例えば、エレベータの乗りかごの位置を特定するエレベータシステムおよび乗りかご位置特定方法に適用して好適なものである。
エレベータの異常を検出する遠隔監視システムは、エレベータを制御する制御装置の情報を用いて、乗りかごの位置の異常、乗りかごの速度の異常、閉じ込め故障等を検出し、検出した状態をエレベータの管制センタ、保守員の端末等に通知している。また、遠隔監視システムでは、エレベータを制御する制御装置から出力される乗りかごの位置情報を取得することで、エレベータの乗りかごの現在位置を特定している。
しかしながら、エレベータの制御装置から出力される制御情報を用いることができないエレベータ、例えば、旧式のエレベータであるリレー式のエレベータ等である場合、制御情報を収集することができない。このため、エレベータの動作を遠隔監視する遠隔監視システムでは、乗りかごが停止している階床等を含むエレベータの制御情報を収集できず、乗りかごの現在位置を把握することができない。そこで、制御装置から出力される制御情報ではなく、外付けの気圧センサ、外付けの加速度センサ等の出力値より乗りかごの位置を特定する技術が用いられている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のかご位置特定装置では、気圧センサおよび加速度センサの出力値より、乗りかごの移動と現在位置とを検出するとともに、加速度センサにて各階床のドアの開閉回数を計数する。かご位置特定装置は、ドアの開閉回数から基準の階床を設定し、基準の階床における気圧が変動した場合に、階床を検出するための気圧の補正を行う。
ここで、外付けのセンサを使用した乗りかごの現在位置の検出には、エレベータが停電状態から復帰後の乗りかごの位置の検出が確実にできない問題がある。
この点、特許文献1に記載のかご位置特定装置では、エレベータが停電状態から復帰後に、加速度センサによるエレベータの走行と停止とを検出し、全階床の気圧の計測が完了した時点で、階床を検出するための気圧を更新する処理を行うことで、停電状態からの復帰後の乗りかごの位置の検出を可能としている。
特開2019-199347号公報
特許文献1に記載の技術では、停電状態からの復帰後の乗りかごの位置の検出のためには、停電状態からの復帰後に乗りかごが全階床に停止する必要がある。しかしながら、エレベータの使用用途は多岐にわたり、特定の階床を不停止とする等、全階床に停止しない場合もある。その場合、停電状態からの復帰後の乗りかごの位置の検出ができなくなってしまう。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、乗りかごの位置を適切に検出し得るエレベータシステム等を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベータの昇降路内に設けられた識別体と、前記エレベータの乗りかごに設けられ、前記識別体を検出する検出部と、を備えるエレベータシステムであって、前記エレベータの階床の高さを記憶する記憶部と、前記検出部により検出された前記識別体がある高さの気圧を測定する前記乗りかごに設けられた気圧測定部と、前記識別体がある高さの気圧と、前記記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、前記エレベータの各階床の気圧を算出する算出部と、前記算出部により算出された前記各階床の気圧と、前記気圧測定部により測定された気圧から、前記乗りかごの位置を求める特定部と、を設けるようにした。
上記構成では、昇降路内に設けられた識別体が検出された際、当該識別体がある高さの気圧が測定され、測定された気圧と、記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、各階床の気圧が算出される。上記構成によれば、上記識別体が検出されることで、測定した気圧と算出した各階床の気圧とを比較して乗りかごの位置を特定できるので、例えば、エレベータが停電状態から復帰した際、乗りかごの位置を容易に検出できるようになる。
本発明によれば、信頼性の高いエレベータシステム等を実現することができる。
第1の実施の形態によるエレベータシステムに係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による磁石の設置態様の一例を示す図である。 第1の実施の形態による位置特定装置に係る構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による気圧算出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による気圧補正処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による計算された気圧と実際の気圧との関係を示すイメージ図である。 第1の実施の形態による異常検出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。本実施の形態では、エレベータの乗りかごの位置の検出に関する技術について主に説明する。
本実施の形態に示すエレベータシステムでは、例えば、エレベータの所定の階床に当該所定の階床を識別可能な識別体を設け、当該識別体を乗りかごに設けたセンサにて検出することで、乗りかごの位置の検出を容易に行うことができる。
ここで、所定の階床としては、任意の階床を採用することができる。所定の階床としては、乗りかごがよく通過する階床が好適である。更には、所定の階床としては、乗りかごがよく停止する階床が好適である。所定の階床は、1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、本実施の形態では、所定の階床として、最も上にある階床(最上階)、中間にある階床(中間階)、最も下にある階床(最下階)を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。
また、識別体としては、所定の階床を識別可能なものであり、磁石、RF(Radio Frequency)タグ、スリット、マーカ等である。センサとしては、例えば、識別体が磁石である場合は、磁気センサ、識別体がRFタグである場合は、RF対応のスキャナ、リーダライタ、識別体がスリットである場合は、光電センサ、識別体がマーカである場合は、画像センサが用いられる。なお、本実施の形態では、識別体として磁石を例に挙げて説明するが、これに限るものではない。
なお、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、枝番を含む参照符号のうちの共通部分(枝番を除く部分)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、枝番を含む参照符号を使用することがある。例えば、磁石を特に区別しないで説明する場合には、「磁石107」と記載し、個々の磁石を区別して説明する場合には、「磁石107-1」、「磁石107-2」のように記載することがある。
(1)第1の実施の形態
図1において、100は全体として第1の実施の形態によるエレベータシステムを示す。図1は、エレベータシステム100に係る構成の一例を示す図である。
エレベータシステム100は、エレベータの乗りかご101、巻上機102、釣合いおもり103、プーリ104、主ロープ105、位置特定装置106、および磁石107を含んで構成される。
巻上機102は、乗りかご101を昇降させる装置である。釣合いおもり103は、乗りかご101の昇降時の負荷を軽減するおもりである。プーリ104は、乗りかご101と釣合いおもり103との接触を避けるための滑車である。主ロープ105は、乗りかご101と釣合いおもり103とをつなぐロープである。位置特定装置106は、乗りかご101のかご上に設置され、磁石107を検出して乗りかご101の位置(階床、標高等)を特定する装置である。なお、以下では、位置特定装置106が乗りかご101の階床を特定する場合を例に挙げて説明する。
なお、最上階には、最上階検出用の磁石107-1が設置されている。中間階には、中間階検出用の磁石107-2が設置されている。最下階には、最下階検出用の磁石107-3が設置されている。
図2は、磁石107の設置態様の一例を示す図である。
最上階検出用の磁石107-1は、乗りかご101が昇降する昇降路内の最上階の乗り場ドア201-1付近に、N極側が昇降路側となるように設置されている。最上階検出用の磁石107-1は、乗りかご101が最上階に停止するときに位置特定装置106と最も接近する位置に設置されている。
中間階検出用の磁石107-2は、N極側が昇降路側となるように設置された中間階検出用の磁石107-2Aと、S極側が昇降路側となるように設置された中間階検出用の磁石107-2Bとにより構成される。中間階検出用の磁石107-2Aと中間階検出用の磁石107-2Bとは、昇降路内の中間階の乗り場ドア201-2付近に設置されている。中間階検出用の磁石107-2Aおよび中間階検出用の磁石107-2Bは、乗りかご101が中間階に停止するときに位置特定装置106と最も接近する位置に設置されている。
最下階検出用の磁石107-3は、乗りかご101が昇降する昇降路内の最下階の乗り場ドア201-3付近に、S極側が昇降路側となるように設置されている。最下階検出用の磁石107-3は、乗りかご101が最下階に停止するときに位置特定装置106と最も接近する位置に設置されている。
なお、磁石107の設置位置は、一例であり、図2に示す位置に限定されない。例えば、磁石107は、乗り場ドア201の上部に設置されていてもよいし、乗り場ドア201の側部に設置されていてもよいし、その他の位置に設置されていてもよい。
図3は、位置特定装置106に係る構成の一例を示す図である。
位置特定装置106は、記憶部301、検出部302、気温測定部303、気圧測定部304、およびコンピュータ部305を備える。
記憶部301は、例えば、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、乗りかご101に係る情報を記憶する。記憶部301は、例えば、全ての階床の標高を各階床に対応付けて記憶している。
検出部302は、N極用の検出部302-1とS極用の検出部302-2とからなる。N極用の検出部302-1は、例えば、磁石107のN極を検出する磁気センサであり、昇降路内に設置された最上階検出用の磁石107-1および中間階検出用の磁石107-2Aを検出する。S極用の検出部302-2は、例えば、磁石107のS極を検出する磁気センサであり、中間階検出用の磁石107-2Bおよび最下階検出用の磁石107-3を検出する。
気温測定部303は、例えば、気温センサであり、乗りかご101の周囲の気温を測定(検出)する。
気圧測定部304は、例えば、気圧センサであり、乗りかご101の周囲の気圧を測定(検出)する。
コンピュータ部305は、例えば、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)310、メモリ320、および通信インターフェース330を備える。
コンピュータ部305の機能(算出部321、特定部322等)は、例えば、CPU310がプログラムをメモリ320に読み出して実行すること(ソフトウェア)により実現されてもよいし、専用の回路等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが組み合わされて実現されてもよい。また、コンピュータ部305の機能の一部は、コンピュータ部305と通信可能な他のコンピュータにより実現されてもよい。
算出部321は、記憶部301、N極用の検出部302-1、S極用の検出部302-2、気温測定部303、および気圧測定部304からの情報をもとに、乗りかご101が各階床に停止したときに気圧測定部304にて検出されるであろう気圧を算出(推定)する。
算出部321は、N極用の検出部302-1およびS極用の検出部302-2からの情報(測定値)より、乗りかご101が最上階、中間階、最下階のどこに停止しているかを検出する。算出部321は、N極の磁石107のみを検出しているときは、最上階、N極の磁石107およびS極の磁石107を検出しているときは、中間階、S極の磁石107のみ検出しているときは最下階というように、検出したN極の磁石107とS極の磁石107との組合せにより階床を判別する。
また、算出部321は、乗りかご101の位置の検出に使用している階床毎の気圧(気圧データ)を所定の記憶領域(記憶部301、メモリ320、他のコンピュータ等)に記憶するデータ記憶機能と、最上階、中間階、最下階に乗りかご101が到着した際の気圧および気温を所定の記憶領域に記憶する基準データ記憶機能とを有する。
特定部322は、気圧測定部304にて測定された気圧と、算出部321にて算出された階床別の気圧とを比較し、最も気圧が近い階床を乗りかご101が現在位置する階床として特定(検出)する。例えば、気圧測定部304にて測定された気圧が「1009.75(hPa)」であり、算出部321にて算出された1階の気圧が「1010.00(hPa)」であり、算出部321にて算出された2階の気圧が「1009.70(hPa)」である場合、特定部322は、乗りかご101が現在位置する階床を2階と特定する。
続いて、乗りかご101の位置の特定のための階床別の気圧を算出するための処理(気圧算出処理)を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
図4は、気圧算出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。気圧算出処理は、位置特定装置106の電源が投入され、位置特定装置106が起動してからの処理を示す。気圧算出処理は、所定のタイミングで(例えば、ステップS404またはステップS408の処理が行われるまで定期的に)実行される。
ステップS401では、位置特定装置106は、電源が投入されると、N極用の検出部302-1およびS極用の検出部302-2により、昇降路内に設置された最上階検出用の磁石107-1、中間階検出用の磁石107-2、または最下階検出用の磁石107-3を初めて検出したか否か(最上階、中間階、または最下階の何れかを初めて検出したか否か)を判定する。位置特定装置106は、磁石107を初めて検出したと判定した場合、ステップS402に処理を移し、磁石107を初めて検出していないと判定した場合、ステップS405に処理を移す。
ステップS402では、位置特定装置106は、気温測定部303で測定した気温、および気圧測定部304で測定した気圧を検出した階床(検出階)別に記憶する。例えば、位置特定装置106は、検出階が最下階であった場合は、最下階に対応付けて測定した気温および気圧を記憶する。
ステップS403では、位置特定装置106は、気温測定部303で測定した気温、および気圧測定部304で測定した気圧と、図示しない保守ツールによって予め記憶部301に記憶された各階床の標高とから、各階床の気圧を算出する。
ここで、位置特定装置106は、各階床の気圧を、気圧と気温と標高との関係を示す測高公式、例えば、以下の(式1)を用いて算出する。
P=P0×((1-0.0065×h)/(T+0.0065×h+273.14))5.257 ・・・(式1)
P:気圧、P0:海面気圧、h:標高、T:気温
より具体的には、まず、位置特定装置106は、測定した気温(T)および気圧(P)と記憶部301に記憶された検出階の標高(h)とを(式1)代入して海面気圧(P0)を算出する。次に、位置特定装置106は、階床ごとに、測定した気温(T)と、算出した海面気圧(P0)と、記憶部301に記憶された当該階床の標高(h)とを(式1)に代入し、各階床の気圧を算出する。なお、ここでは、全ての階床において気温は、一定とみなし、測定した気温(T)が用いられる。
ステップS404では、位置特定装置106は、算出した気圧をもとに階床を特定するために、算出した各階床の気圧を記憶する等の設定を行う。位置特定装置106は、当該設定をもとに、気圧測定部304にて測定した気圧と、算出部321にて算出した各階床の気圧とを比較し、乗りかご101の階床を特定することができる。
ステップS405では、位置特定装置106は、ステップS401にて検出した階床以外の他の階床に設置された磁石107をN極用の検出部302-1およびS極用の検出部302-2により検出したか否か(最初に検出した階床以外の階床を検出したか否か)を判定する。位置特定装置106は、他の階床に設置された磁石107を検出したと判定した場合、ステップS406に処理を移し、他の階床に設置された磁石107を検出していないと判定した場合、気圧算出処理を終了する。
ステップS406では、位置特定装置106は、気温測定部303で測定した気温、および気圧測定部304で測定した気圧を検出した階床(検出階)別に記憶する。例えば、位置特定装置106は、検出階が中間階であった場合は、中間階に対応付けて測定した気温および気圧を記憶する。
ステップS407では、位置特定装置106は、ステップS402にて記憶した気圧と、ステップS406にて記憶した気圧とを結ぶ直線より、各階床の気圧を算出する。
なお、検出階が3つ以上の場合は、ステップS407の処理は、行われてもよいし、行わなくてもよい。ステップS407の処理が行われる場合、位置特定装置106は、例えば、最小二乗法により近似直線を求めて各階床の気圧を算出する。
ステップS408では、位置特定装置106は、算出した気圧をもとに階床を特定するために、算出した各階床の気圧を記憶する等の設定を行う。位置特定装置106は、当該設定をもとに、気圧測定部304にて測定した気圧と、算出部321にて算出した各階床の気圧とを比較し、乗りかご101の階床を特定することができる。
ここで、ステップS403にて算出した各階床の気圧は、あくまでステップS401にて検出した階床と、そのときの気温および気圧より、各階床で気温が一定であるという前提のもとに算出した値である。そのため、実際の各階床の気圧と乖離が発生することがある(図6参照)。
この点を考慮して、本エレベータシステム100では、2つの階床での気圧が測定できた場合、測定した気圧差より各階床における気圧を算出し直すことで、より実際の気圧に算出結果を近づける。
つまり、気圧は、同じ標高においても気温等の環境の変化に伴い変化する。そのため、気圧の変化に伴い、乗りかご101の位置の検出に使用している階床毎の気圧を補正する処理(気圧補正処理)が行われることが好適である。
図5は、気圧補正処理に係るフローチャートの一例を示す図である。気圧補正処理は、所定のタイミングで(例えば、定期的に、予め指定された時間に)行われる。例えば、気圧補正処理を常時行うことで、気圧の変化が発生したとき、即時に気圧の補正を行い、乗りかご101の位置の検出の誤りを防止できる。
ステップS501では、位置特定装置106は、N極用の検出部302-1およびS極用の検出部302-2により、ステップS401またはステップS405において検出した磁石107を検出したか否か(気圧の測定を行った階床を検出したか否か)を判定する。位置特定装置106は、気圧の測定を行った階床を検出したと判定した場合、ステップS502に処理を移し、気圧の測定を行った階床を検出していないと判定した場合、気圧補正処理を終了する。
ステップS502では、位置特定装置106は、ステップS402またはステップS405にて測定した初回の気圧と、気圧測定部304で測定した今回の気圧とを比較し、気圧の差がしきい値以上であるか否かを判定する。位置特定装置106は、気圧の差がしきい値以上であると判定した場合、ステップS503に処理を移し、気圧の差がしきい値未満であると判定した場合、気圧補正処理を終了する。
ステップS503では、位置特定装置106は、図4に示す気圧算出処理を再度行い、乗りかご101の位置の検出に使用している階床毎の気圧を補正する。
気温等の変化により、検出階における気圧の変化量が、検出階の前後の階床(例えば、図6において中間階を検出時は、3階および5階が該当)との気圧の差分の50%を超えた場合、乗りかご101の位置を使用した計測処理に影響がでる。このことから、当該50%より小さい所定の値(例えば、30%)をしきい値とする。例えば、検出階の気圧が1009.10(hPa)であり、3階の気圧が1009.40(hPa)であり、5階の気圧が1008.80(hPa)であり、所定の値が30%であった場合は、しきい値は、0.09(hPa)となる。なお、3階側のしきい値と、5階側のしきい値とが異なる場合は、小さい方のしきい値が用いられる。
上述した処理によれば、気温等の環境変化により気圧が変化したとしても、気圧の変化を検出して各階床の気圧を補正することができるので、乗りかご101の位置を適切に特定することができる。
また、本エレベータシステム100では、磁石107が設けられる所定の階床を確実に検出できるため、同一階床における気圧の変化を検出することができる。そのため、気圧の変化に伴う階床の検出のための気圧の更新を確実に実施できる。
図6は、位置特定装置106において計算された気圧と実際の気圧との関係を示すイメージ図である。
図6では、最下階の気圧および気温と各階床の標高とから算出した各階床の気圧を結んだグラフ601と、実際の気圧を示すグラフ602との例が示されている。図6に示すように、算出した各階床の気圧と、実際の各階床の気圧とがずれる場合があるので、所定の階床の気圧をもとに算出した各階床の気圧を補正することが好適である。例えば、所定の階床の気圧をもとに算出した各階床の気圧を、所定の階床以外の一部または全ての階床において気圧を測定し、実際の気圧に補正してもよい。また、例えば、所定の階床の気圧をもとに算出した各階床の気圧を、所定の階床とは異なる他の階床の気圧を算出したときに所定の階床の気圧と他の階床の気圧とからその他の気圧を計算して補正してもよい。
続いて、エレベータの異常を検出するための処理(異常検出処理)を図7に示すフローチャートを用いて説明する。
図7は、異常検出処理に係るフローチャートの一例を示す図である。異常検出処理は、所定のタイミングで(例えば、定期的に、予め指定された時間に)実行される。
ステップS701では、位置特定装置106は、気圧測定部304により気圧を測定する。
ステップS702では、位置特定装置106は、測定した気圧をもとに乗りかご101の高さを算出する。例えば、位置特定装置106は、ステップS407で算出した直線において、測定した気圧に対応する標高を算出する。なお、位置特定装置106は、標高をもとに昇降路内における乗りかご101の位置(例えば、昇降路の底面からの高さ)を算出してもよい。
ステップS703では、位置特定装置106は、算出した乗りかご101の高さをメモリ320に記憶する。
ステップS704では、位置特定装置106は、乗りかご101が所定の範囲を通過したか否かを判定する。位置特定装置106は、乗りかご101が所定の範囲を通過したと判定した場合、ステップS705に処理を移し、乗りかご101が所定の範囲を通過していないと判定した場合、異常検出処理を終了する。
所定の範囲を通過したか否かについては、位置特定装置106は、予め定められた高さの範囲を示す情報をもとに判定する。例えば、メモリ320には、各階床ごとに、予め定められた高さの範囲(上限の高さおよび下限の高さ)を示す情報が記憶されている。なお、予め定められた高さの各範囲には、各階床の磁石107が含まれている。この場合、位置特定装置106は、乗りかご101が上昇しているときは、乗りかご101の高さが、上限の高さを超えた場合に、所定の範囲を通過したと判定し、乗りかご101が下降しているときは、下限の高さを下回った場合に、所定の範囲を通過したと判定する。
ステップS705では、位置特定装置106は、磁石107を検出しているか否かを判定する。位置特定装置106は、磁石107を検出していると判定した場合、異常判定処理を終了し、磁石107を検出していないと判定した場合、ステップS706に処理を移す。
なお、図示は省略するが、ステップS704までの適宜のタイミングにおいて、検出部302により磁石107が検出された場合、位置特定装置106は、磁石107が検出されたことを示す情報(検出情報)をメモリ320に記憶し、ステップS705の判定が終わった適宜のタイミングにおいて検出情報を消去する。
ステップS706では、位置特定装置106は、エレベータの異常に係る情報を出力する。例えば、位置特定装置106は、磁石107または検出部302に異常があること(故障状態)を、通信インターフェース330を介して外部(エレベータの制御装置、管制センタの端末、保守員の端末等)に出力する。
このように、異常検出処理では、位置特定装置106より、磁石107が設置されたと思われる高さを乗りかご101が通過したことを検出したにも関わらず、当該磁石107を検出できなかった場合、当該磁石107の脱落、検出部302の故障等と判断し、通信インターフェース330を介し、故障状態を外部に通知する。
本実施の形態によれば、例えば、乗りかごの位置の検出の基準となる階床に磁石を設置し、設置した磁石を乗りかごに設置した磁気センサにて検出することで、停電状態から復帰した場合においても、乗りかごの位置の検出を容易に行うことができる。また、例えば、気温等の環境変化による気圧の変化を検出し、階床の検出に必要な各階床の気圧の更新も容易にでき、乗りかごの位置の誤検出を防止できる。
(2)付記
上述の実施の形態には、例えば、以下のような内容が含まれる。
上述の実施の形態においては、本発明をエレベータシステムに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のシステム、装置、方法、プログラムに広く適用することができる。
また、上述の実施の形態においては、位置特定装置106は、乗りかご101のかご上に設置する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、位置特定装置106は、乗りかご101のかご下に設置するようにしてもよいし、乗りかご101の側面に設置するようにしてもよい。なお、この場合、磁石107の設置位置は、位置特定装置106に対応する位置に設けられる。
また、上述の実施の形態においては、位置特定装置106は、記憶部301および気温測定部303を備える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、位置特定装置106は、記憶部301および気温測定部303を備えなくてもよい。この場合、記憶部301および気温測定部303は、任意の場所に設けられ、位置特定装置106と通信可能に設けられる。例えば、記憶部301は、管制センタに設けられてもよい。また、例えば、気温測定部303は、昇降路内に設けられてもよい。
また、上述の実施の形態においては、検出したN極の磁石107とS極の磁石107の組合せにより階床を判別する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検出した磁石107の個数により階床を判別するようにしてもよいし、検出した磁石107の配置により階床を判別するようにしてもよい。磁石107の配置としては、例えば、最上階は、左側のみ、中間階は、両側、最下階は、右側のみというように磁石107が設けられている態様が挙げられる。
また、上述の実施の形態においては、ステップS401、ステップS405、およびステップS501では、検出部302が磁石107を検出したか否かを判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検出部302が磁石107を所定の時間および/または所定の強度において検出したか否か(例えば、検出階に乗りかご101が停車したか否か)を判定するようにしてもよい。
また、上記の説明において、各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
上述した実施の形態は、例えば、以下の特徴的な構成を有する。
エレベータの昇降路内に設けられた識別体(例えば、磁石107)と、上記エレベータの乗りかご(例えば、乗りかご101)に設けられ、上記識別体を検出する検出部(例えば、検出部302)と、を備えるエレベータシステム(例えば、エレベータシステム100)であって、上記エレベータの階床の高さ(標高、標高をもとに算出される昇降路内の高さ等)を記憶する記憶部(例えば、記憶部301)と、上記検出部により検出された上記識別体がある高さの気圧を測定(例えば、ステップS402参照)する上記乗りかごに設けられた気圧測定部(例えば、気圧測定部304)と、上記識別体がある高さの気圧と、上記記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、上記エレベータの各階床の気圧を算出(例えば、ステップS403参照)する算出部(例えば、算出部321)と、上記算出部により算出された上記各階床の気圧と、上記気圧測定部により測定された気圧から、上記乗りかごの位置を求める(例えば、ステップS404参照)特定部(例えば、特定部322)と、を備える。
上記構成では、昇降路内に設けられた識別体が検出された際、当該識別体がある高さの気圧が測定され、測定された気圧と、記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、各階床の気圧が算出される。上記構成によれば、上記識別体が検出されることで、測定した気圧と算出した各階床の気圧とを比較して乗りかごの位置を特定できるので、例えば、エレベータが停電状態から復帰した際、乗りかごの位置を容易に検出できるようになる。
例えば、上記算出部は、所定の階床の気圧と、上記エレベータにおける気温と、上記記憶部に記憶されている標高とをもとに、気圧と気温と標高との関係を示す測高公式を用いて上記エレベータの各階床の気圧を算出する。上記エレベータにおける気温は、上記乗りかごに設けられる気温測定部により測定されるものであってもよいし、上記エレベータの昇降路に設けられる気温測定部により測定されるものであってもよいし、上記エレベータの各階床に設けられる気温測定部により測定されるものであってもよい。
また、上記乗りかごの位置を特定するとは、上記乗りかごが位置(例えば、停車)している階床を特定することであってもよいし、上記乗りかごが位置している標高を特定することであってもよい。また、算出した各階床の気圧を結ぶグラフを作成したり、測定した2つの階床の気圧を結ぶグラフを作成したりして、測定した気圧に応じた乗りかご101の位置(現在位置)を特定することであってもよい。
なお、上記算出部は、例えば、所定の階床の気圧と、上記エレベータにおける気温と、上記記憶部に記憶されている上記所定の階床の標高とをもとに、気圧と気温と標高との関係を示す測高公式を用いて海面における気圧を算出し、算出した海面における気圧と、上記乗りかごの周囲の気温と、上記記憶部に記憶されている標高とをもとに、上記測高公式を用いて各階床の気圧を算出する。
上記識別体は、上記乗りかごが通過する可能性が高い階床の昇降路内の乗り場付近に設けられ、上記検出部が上記識別体を検出したとき、上記気圧測定部が測定した気圧を基に上記算出部が上記記憶部に記憶された階床毎の高さに対応した気圧を算出し、上記記憶部に記憶されている階床毎の気圧を更新する(例えば、ステップS503参照)。
上記構成では、上記識別体は、上記乗りかごが通過する可能性が高い階床の昇降路内の乗り場付近に設けられているので、気温等の環境の変化に応じて、上記記憶部に記憶されている階床毎の気圧を更新することができる。
上記所定の階床とは異なる他の階床に他の識別体が設けられ、上記気圧測定部は、上記検出部により上記他の識別体が検出された際、上記乗りかごの周囲の気圧を測定し(例えば、ステップS406参照)、上記算出部は、上記所定の階床が検出されたときに算出した上記他の階床の気圧を上記他の階床が検出されたときに上記気圧測定部により測定された気圧に補正する(例えば、ステップS406参照)。
上記構成では、他の階床に設けられている他の識別体が検出された際、他の階床の気圧が測定され、所定の階床の気圧の検出時に算出された他の階床の気圧が実際に測定された気圧に更新されるので、乗りかごの位置をより正確に特定することができるようになる。
なお、識別体は、他の階床に加えて複数の階床に設けられていてもよい。この場合、複数の階床の気圧が実際に測定された気圧に更新されるので、乗りかごの位置をより正確に特定することができる。
また、所定の階床の気圧と他の階床の気圧とにより、その他の階床の気圧を補正してもよい。この場合、その他の階床の気圧の精度が高まるので、乗りかごの位置をより正確に特定することができる。
上記識別体は、磁石であり、設置された場所に対応して極性が異なる(例えば、図2参照)。
上記構成では、識別体が磁石であり、磁石の極性により設置された場所が識別されるので、識別体を容易に設置することができる。
上記検出部が予め定められた高さの範囲に上記識別体を検出しなかった場合、当該高さの範囲に設けられた識別体または上記検出部に異常があることを出力する通信インターフェース(例えば、通信インターフェース330)を備える(例えば、図7参照)。
上記構成では、識別体または上記検出部の異常が検出された場合、識別体または上記検出部に異常あることが出力されるので、例えば、保守員は、異常の原因を迅速かつ適切に把握でき、当該異常への対応にかかる時間を低減することができる。
また上述した構成については、本発明の要旨を超えない範囲において、適宜に、変更したり、組み替えたり、組み合わせたり、省略したりしてもよい。
100……エレベータシステム、101……乗りかご、106……位置特定装置、107……磁石。

Claims (4)

  1. エレベータの昇降路内に設けられた磁石と、前記エレベータの乗りかごに設けられ、前記磁石を検出する検出部と、を備えるエレベータシステムであって、
    前記エレベータの階床の高さを記憶する記憶部と、
    前記検出部により検出された前記磁石がある高さの気圧を測定する前記乗りかごに設けられた気圧測定部と、
    前記磁石がある高さの気圧と、前記記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、前記エレベータの各階床の気圧を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された前記各階床の気圧と、前記気圧測定部により測定された気圧から、前記乗りかごの位置を求める特定部と、
    通信インターフェースと
    を備え、
    前記磁石を含んだ所定の高さの範囲を示す情報と、前記特定部により求められた前記乗りかごの位置とを基に、前記乗りかごが所定の範囲を通過したか否かを判定し、
    前記乗りかごが前記所定の範囲を通過したと判定した場合、前記検出部が前記予め定められた高さの範囲に前記磁石を検出したか否かを判定し、
    前記検出部が前記予め定められた高さの範囲に前記磁石を検出しなかった場合、当該高さの範囲に設けられた磁石の脱落という異常があることを前記通信インターフェースが出力し、
    前記磁石は、最上階、中間階、および最下階の3つの階に設けられており、設置された階に対応して極性が異なり、
    前記検出部が、N極用の検出部とS極用の検出部とからなる、
    エレベータシステム。
  2. 前記算出部が、前記N極用の検出部および前記S極用の検出部からの情報より、前記乗りかごが最上階、中間階、最下階のいずれの階であるかを検出し、前記気圧測定部が測定した気圧を検出階に対応付けて前記記憶部に記憶させ、当該検出階に対応付けられている気圧と、過去の異なる検出階に対応付けられている気圧とを基に、階床毎の高さに対応した気圧を算出し、前記記憶部に記憶されている階床毎の気圧を更新する、
    請求項に記載のエレベータシステム。
  3. 検出階について測定された初回の気圧と、当該検出階について測定された今回の気圧との気圧差がしきい値以上であるか否かを判定し、当該気圧差がしきい値以上である場合、前記気圧測定部が、当該今回の気圧を当該検出階に対応付けて前記記憶部に記憶させ、当該検出階に対応付けられている気圧と、過去の異なる検出階に対応付けられている気圧とを基に、階床毎の高さに対応した気圧を算出する、
    請求項に記載のエレベータシステム。
  4. エレベータの乗りかごに設けられた検出部が、前記エレベータの昇降路内に設けられた磁石を検出したことをもとに前記乗りかごの位置を特定する乗りかご位置特定方法であって、
    前記乗りかごに設けられた気圧測定部が、前記検出部により検出された前記磁石がある高さの気圧を測定し、
    位置特定装置が、前記磁石がある高さの気圧と、記憶部に記憶されている階床の高さとをもとに、前記エレベータの各階床の気圧を算出し、
    前記位置特定装置が、前記算出された前記各階床の気圧と、前記気圧測定部により測定された気圧から、前記乗りかごの位置を求め、
    前記位置特定装置が、前記磁石を含んだ所定の高さの範囲を示す情報と、前記求められた前記乗りかごの位置とを基に、前記乗りかごが所定の範囲を通過したか否かを判定し、
    前記位置特定装置が、前記乗りかごが前記所定の範囲を通過したと判定した場合、前記検出部が前記予め定められた高さの範囲に前記磁石を検出したか否かを判定し、
    前記検出部が前記予め定められた高さの範囲に前記磁石を検出しなかった場合、前記位置特定装置が、当該高さの範囲に設けられた磁石の脱落という異常があることを、前記位置特定装置の通信インターフェースにより出力し、
    前記磁石は、最上階、中間階、および最下階の3つの階に設けられており、設置された階に対応して極性が異なり、
    前記検出部が、N極用の検出部とS極用の検出部とからなる、
    乗りかご位置特定方法。
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