JP2017088280A - エレベーター制御装置及びエレベーター装置の制御方法 - Google Patents

エレベーター制御装置及びエレベーター装置の制御方法 Download PDF

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泰佳 三嶋
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Abstract

【課題】地震時診断運転中に乗りかごのドアの異常を検出した場合において、一定条件の下で地震時仮復旧運転を可能とする。【解決手段】本発明の一態様では、地震時診断運転時に、乗りかご1を各階床に停止してかごドア11a,11bを開閉させ、かごドア11a,11bの開閉異常を検知する。そして、かごドア11a,11bの開閉異常を検知するとその検知内容を分析し、分析結果を元に所定の故障であると判断した場合には、地震時診断運転を継続する。そして、他に異常が検知されない場合には、かごドア11a,11bの開閉速度を減速した状態でエレベーター装置100を通常の稼働状態に仮復旧させる(地震時仮復旧運転)。【選択図】図4

Description

本発明は、地震管制運転により停止したエレベーター装置を仮復旧させることにより、利用者の利便性を高めるエレベーター制御装置及びエレベーター装置の制御方法に関する。
近年、地震でエレベーター装置が一時停止した場合に、地震時診断運転を実施し、エレベーター装置を通常の稼働状態に仮復旧できる地震時仮復旧運転装置を具備するエレベーター装置の需要が高まっている。
例えば、地震によるエレベーターの被害を管制センターの指令により診断する地震時診断運転を実施し、この地震時診断運転にて異常が検出されないとき、エレベーターを通常の稼働状態に仮復旧させるようにした地震時仮復旧運転装置がある(特許文献1参照)。この地震時仮復旧運転装置は、地震時診断運転時に走行中のモータートルクの閾値を元に現況のモータートルクの良否判断を行うトルク計測運転部を備える。そして、地震時仮復旧運転装置では、モータートルクの閾値設定及び地震時診断運転が、管制センターから遠隔的に実行可能とされる。また、モータートルクの閾値設定及びトルク計測運転部によるモータートルクの良否判定は、エレベーター制御盤に接続されるメンテナンスツールを介して実行可能とされる。
特開2010−260666公報
特許文献1には、エレベーターの地震時仮復旧運転装置による地震時診断運転において、各階毎に乗りかごを停止させてドアを開閉しながらドアに異常がないかを診断することが記述されている。しかし、特許文献1に記載のものは、ドアの異常が検出された場合に、異常の内容によらずエレベーターの運転を休止するため、その異常が軽微な故障であっても専門技術者による点検を受けるまでエレベーターの運転が休止する。広域地震発生時には、作業量が過大となり、専門技術者による点検が間に合わず、エレベーターが長時間停止状態となる。そのため、エレベーターの利便性が低下するという問題がある。
上記の状況から、地震時診断運転中にエレベーター装置の乗りかごのドアの異常を検出した場合に、一定条件の下で地震時仮復旧運転を可能とすることが要望されていた。
本発明の一態様のエレベーター制御装置は、第一の地震感知器と、第二の地震感知器と、地震時診断運転指令部と、地震時ドア開閉動作指令部と、ドア異常検知部と、地震時仮復旧運転指令部とを備える。
第一の地震感知器は、第一の基準値を超える揺れを感知したときに動作する。第二の地震感知器は、第一の基準値よりも大きい第二の基準値を超える揺れを感知したときに動作する。地震時診断運転指令部は、第一の地震感知器と第二の地震感知器のうち第一の地震感知器が動作した場合に、乗りかごを所定の速度で移動させるとともに各階床に停止させて、揺れによるエレベーター装置の被害を診断する地震時診断運転を実施する。地震時ドア開閉動作指令部は、地震時診断運転中に乗りかごが各階床で停止しているときに、乗りかごのドアを開閉する。ドア異常検知部は、乗りかごのドアの走行状態を示す情報を取得し、該情報を元にドアの異常を検知する。地震時仮復旧運転指令部は、ドア異常検知部が乗りかごのドアの異常として所定の故障を検知した場合には、地震時ドア開閉動作指令部によるドアの開閉の速度を減速させた上でエレベーター装置を通常の稼働状態に仮復旧させる。
また、本発明の一態様のエレベーター装置の制御方法は、第一の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第一地震感知器と、該第一の基準値よりも大きい第二の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第二地震感知器のうち、第一地震感知器が動作した場合に、地震時診断運転指令部により、乗りかごを所定の速度で移動させるとともに各階床に停止させて、揺れによるエレベーター装置の被害を診断する地震時診断運転を実施する処理を含む。また、エレベーター装置の制御方法は、地震時ドア開閉動作指令部により、地震時診断運転中に乗りかごが各階床で停止しているときに、乗りかごのドアを開閉する処理と、ドア異常検知部により、乗りかごのドアの状態を示す情報を取得し、該情報を元にドアの異常を検知する処理と、を含む。さらに、エレベーター装置の制御方法は、地震時仮復旧運転指令部により、ドア異常検知部が乗りかごのドアの異常として所定の故障を検知した場合には、地震時ドア開閉動作指令部によるドアの開閉の速度を減速させた上でエレベーター装置を通常の稼働状態に仮復旧させて地震時仮復旧運転を実施する処理と、を含む。
本発明の少なくとも一つの態様によれば、地震発生後の地震時診断運転中に乗りかごのドアに異常を検出した場合でも、そのドアの異常が所定の故障であるならば地震時高速診断運転を継続する。そして、他に異常が検知されない場合には、乗りかごのドアの開閉速度を減速した状態で、通常の稼働状態に仮復旧する(地震時仮復旧運転)。このように、地震発生後に地震時診断運転を行い、ドアの走行状態が一定の条件を満たした場合に地震時仮復旧運転を実施することによって、エレベーター装置の利用者の移動手段を確保することが可能となり、利用者の利便性が向上する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係るエレベーター装置の概要及びエレベーター制御装置の内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーター装置の乗りかごの一例を示す概略図である。 エレベーター制御装置に用いられる計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエレベーターの制御方法としての地震時仮復旧運転処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.一実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベーター装置の概要及びエレベーター制御装置の内部構成を示す図である。
図2は、本発明の一実施形態に係るエレベーター装置の乗りかごの一例を示す概略図である。
[エレベーターの全体構成]
図1に示すエレベーター装置100は、乗りかご1、釣り合いおもり2、プーリ3、シーブ4、ロープ5、エレベーター制御装置6、モーター7を備える。また、エレベーター装置100は、低ガル地震感知器8(第一の地震感知器)、高ガル地震感知器9(第二の地震感知器)、リセットコイル10を備える。
エレベーター装置100では、乗りかご1と釣り合いおもり2が、プーリ3とシーブ4に懸架されたロープ5によって連結されている。また、乗りかご1とエレベーター制御装置6が制御ケーブル6aによって通信可能に接続されている。エレベーター制御装置6がモーター7を制御してシーブ4を駆動することにより、ロープ5を介して乗りかご1と釣り合いおもり2がつるべ式に昇降動作する。乗りかご1の内壁には、液晶パネル等の表示部と、タッチパネル又は操作ボタン等の操作部を備える表示装置1A(報知部の一例)が設置されている。表示装置1Aは、制御ケーブル6aを介してエレベーター制御装置6と通信可能に接続されている。
低ガル地震感知器8、高ガル地震感知器9、及びリセットコイル10は、エレベーター制御装置6と通信可能に接続されている。低ガル地震感知器8は、第一の基準値を超える揺れを感知したときに動作し、エレベーター制御装置6に信号を出力する。同様に、高ガル地震感知器9は、第一の基準値よりも大きい第二の基準値を超える揺れを感知したときに動作し、エレベーター制御装置6に信号を出力する。リセットコイル10は、エレベーター制御装置6からリセット指令を受信すると、低ガル地震感知器8を電気的にリセットする。
また、エレベーター装置100には、エレベーター装置100の状態を監視するエレベーター監視装置21が接続されている。エレベーター監視装置21は、エレベーター制御装置6から受け取った情報を元に、電話回線22等の通信回線を介して、監視センター23に信号を発信する機能を有する。
[乗りかご]
図2に示す乗りかご1は、出入口ドアであるかごドア11a,11bと、かごドア11a,11bの上部に設けられてかごドア11a,11bを支えるドアハンガー12a,12bとを備える。また、乗りかご1は、ドアハンガー12a,12bが吊り下げられる無端状のベルト13と、ベルト13を駆動する駆動ローラー14aとを備える。ベルト13は、かごドア11a側に配置された駆動ローラー14aと、かごドア11b側に配置された図示しない従動ローラーとに張架される。
また、乗りかご1は、ドアハンガー12a,12bに取り付けられた、ドアハンガー12a,12bの移動用の車輪である複数のドアローラー15と、乗りかご1の上面においてドアローラー15が移動する範囲に敷設されたドアレール16とを備える。さらに、乗りかご1は、ドアモーター17と、ドア開閉速度検出装置18と、ドアモーター17を制御するかごドア制御装置19とを備える。
ドアモーター17は、駆動ローラー14aに固定された回転軸部を有し、回転軸部を回転させて駆動ローラー14aを回転させることでベルト13を駆動し、かごドア11a,11b及びドアハンガー12a,12bを開閉する。以下では、かごドア11a,11b及びドアハンガー12a,12bを開閉することを、かごドア11a,11bを開閉すると記載する。
ドア開閉速度検出装置18(ドア開閉速度検出部の一例)は、ベルト13が懸架された駆動ローラー14aに固定された回転軸部の回転を検出することにより、かごドア11a,11bの開閉速度(走行速度)を検出する。ドア開閉速度検出装置18には、例えば駆動ローラー14aに固定された回転軸部の回転速度を検出するロータリーエンコーダーが用いられる。ドア開閉速度検出装置18は、かごドア11a,11bの開閉速度を検出し、かごドア11a,11bの走行速度に応じた検出信号をかごドア制御装置19へ出力する。かごドア制御装置19は、ドア開閉速度検出装置18から受信したかごドア11a,11bの走行速度に応じた検出信号を、エレベーター制御装置6へ出力する。ドア開閉速度検出装置18が出力する検出信号は、後述するかごドア11a,11bの走行状態を示す情報の一例である。
[エレベーター制御装置の内部構成]
エレベーター制御装置6は、低ガル地震感知器8又は高ガル地震感知器9のいずれかが動作した場合に起動する地震管制運転制御装置61と、エレベーター装置100の地震時仮復旧運転を実施する地震時仮復旧運転制御装置62を備える。
地震時仮復旧運転制御装置62は、地震時低速診断運転指令部62a、地震時高速診断運転指令部62b、地震時ドア開閉動作指令部62c、地震時仮復旧運転指令部62d、及びドア異常検知部62eの各指令部、メモリ62fを備える。
地震時低速診断運転指令部62a及び地震時高速診断運転指令部62bは、地震時診断運転指令部の構成要素である。地震時診断運転指令部は、低ガル地震感知器8が動作した場合に、乗りかご1を所定の速度で移動させるとともに各階床に停止させて、揺れ(地震)によるエレベーター装置100の被害を診断する地震時診断運転を行う。地震時診断運転には、地震時低速診断運転指令部62aによる地震時低速診断運転と地震時高速診断運転指令部62bによる地震時高速診断運転がある。
地震時低速診断運転指令部62aは、乗りかご1を低速で走行させてエレベーター装置100の被害を診断する地震時低速診断運転を行う。
地震時高速診断運転指令部62bは、地震時低速診断運転において異常がない場合には、乗りかご1を高速で走行させてエレベーター装置100の被害(乗りかご1のかごドア11a,11bの異常等)を診断する地震時高速診断運転を行う。
地震時ドア開閉動作指令部62cは、地震時診断運転中に、乗りかご1のかごドア11a,11bの開動作又は閉動作を実施する。即ち、地震時ドア開閉動作指令部62cは、地震時低速診断運転指令部62a、地震時高速診断運転指令部62b、又は地震時仮復旧運転指令部62dの指令に従い、乗りかご1のかごドア11a,11bの開動作又は閉動作を実施する。
地震時仮復旧運転指令部62dは、エレベーター装置100の地震時仮復旧運転のための一定条件が整った場合に、エレベーター装置100の地震時仮復旧運転を実施する。例えば、乗りかご1のかごドア11a,11bの異常として所定の故障が検知された場合には、地震時仮復旧運転指令部62dは、かごドア11a,11bの開閉速度を減速させた上でエレベーター装置100を通常の稼働状態に仮復旧させて地震時仮復旧運転を行う。
ドア異常検知部62eは、かごドア制御装置19から乗りかご1のかごドア11a,11bの走行状態を示す情報を取得し、そのかごドアの11a,11bの走行状態を示す情報を元にかごドア11a,11bの開閉の異常を検知する。ドア異常検知部62eの検知結果は、地震時ドア開閉動作指令部62cへ出力される。本実施形態では、ドア異常検知部62eは、ドア開閉速度検出装置18で検出されたかごドア11a,11bの検出開閉速度と、かごドア11a,11bの開閉速度の基準値(基準開閉速度)とを比較する。そして、ドア異常検知部62eは、その比較結果を元に、かごドア11a,11bの異常として所定の故障を検知する。基準開閉速度は、例えば地震時ドア開閉動作指令部62cからドアモーター17に指令されたドア開閉速度とする。なお、所定の故障とは、乗りかごの運行自体や、かごドアの開閉自体は行うことはできる程度の軽微な故障を意図する。
上記の軽微な故障であるか否かの判断条件として、一例として第1の条件と第2の条件があり、かごドア11a,11bの検出開閉速度が、第1の条件を満たさず且つ第2の条件を満たす場合に、検知された異常が軽微な故障であると定義する。ここで、第1の条件は、かごドア11a,11bの検出開閉速度が、基準開閉速度よりも遅い第1の速度下限値から基準開閉速度よりも速い第1の速度上限値の範囲(第1の目標範囲)に含まれることである。検出開閉速度が第1の目標範囲内であれば、検出開閉速度は正常値である。
また、第2の条件は、かごドア11a,11bの検出開閉速度が、第1の速度下限値よりも遅い第2の速度下限値から、該第2の速度下限値よりも速く第1の速度下限値よりも遅い第2の速度上限値の範囲(第2の目標範囲)に含まれることである。即ち、第2の条件は、かごドア11a,11bの検出開閉速度が、第1の速度下限値よりも遅い値を第2の速度上限値として有する第2の目標範囲に含まれることである。
メモリ62fには、ドア異常検知部62eによるかごドア11a,11bの開閉異常及び軽微故障の判定に用いられる閾値が記憶されている。本実施形態では、閾値としての第1の速度下限値、第1の速度上限値をそれぞれ、基準開閉速度の80%、120%に設定し、また第2の速度下限値、第2の速度上限値を基準開閉速度の50%、80%に設定する。そして、本実施形態では、かごドア11a,11bの走行速度が、基準開閉速度の80%〜120%の範囲(第1の目標範囲)内にあるとき、かごドア11a,11bの走行状態が正常であると判断する。また、本実施形態では、かごドア11a,11bの走行速度が基準値の50%以上かつ80%未満の範囲(第2の目標範囲)内にあるとき、かごドア11a,11bの走行状態の異常は軽微な故障であると判断する。この閾値は一例であるとともに、ドア開閉異常及び軽微故障の定義はこの例に限らない。
なお、本実施形態では、かごドアの11a,11bの走行状態を示す情報として、ドア開閉速度検出装置18が出力する検出信号を用いているが、ドアモーター17のトルク値を利用してもよい。例えばドアモーター17のトルクを計測するトルク計測部を設け、高速診断運転中に計測されたトルク値と、かごドア11a,11bの異常を検知するためのトルクの閾値を比較し、比較結果を元にかごドア11a,11bの異常を検知するようにしてもよい。
ドア異常検知部62eは、かごドア制御装置19から取得したかごドア11a,11bの走行状態を示す情報(走行状態情報)と、メモリ62fに記憶された閾値を比較し、かごドア11a,11bの開閉の異常を検知する。
[計算機のハードウェア構成例]
次に、上述したエレベーター装置100に示されたエレベーター制御装置6を構成する計算機50のハードウェア構成を説明する。
なお、本実施形態では、エレベーター監視装置21、監視センター23、及びかごドア制御装置19についても計算機50と同様のハードウェア構成としている。ただし、各装置の機能、使用目的に合わせて計算機50の各部は取捨選択される。
図3は、計算機50のハードウェア構成例を示す。
計算機50は、いわゆるコンピューターとして用いられるハードウェアである。計算機50は、バス54にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53を備える。さらに、計算機50は、表示部55、操作部56、不揮発性ストレージ57、ネットワークインターフェース58を備える。
CPU51は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM52から読み出して実行する。即ち、CPU51がROM52から読み出したプログラムコードを実行することにより、地震管制運転制御装置61及び地震時仮復旧運転制御装置62の各機能が実現される。なお、計算機50は、CPU51の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えるようにしてもよい。
RAM53には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部55は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機50で行われる処理の結果等を運転員に表示する。操作部56には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、運転員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
不揮発性ストレージ57としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ57には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機50を機能させるためのプログラムが記録されている。ネットワークインターフェース58には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークNを介してエレベーター監視装置21等との間で各種のデータを送受信することが可能である。
ROM52又は不揮発性ストレージ57により、図2のメモリ62fが実現される。
[エレベーターの制御方法]
図4は、エレベーター装置100の制御方法の一形態としての仮復旧運転処理を示すフローチャートである。
まず、地震管制運転制御装置61は、低ガル地震感知器8及び高ガル地震感知器9の動作を監視する(S1)。地震管制運転制御装置61は、低ガル地震感知器8が動作したことを検知した場合、地震管制運転を行う。このとき、高ガル地震感知器9が動作しないような小さい地震である場合には(S1のYES)、その情報を地震時仮復旧運転制御装置62へ出力する。
次に、地震時仮復旧運転制御装置62の地震時仮復旧運転指令部62dは、地震時仮復旧運転が可能であるか否かを判定する(S2)。例えば地震時仮復旧運転が可能な条件として、少なくとも乗りかご1内が無人であること、さらにはその他の所定の異常が検知されないことが挙げられる。
なお、高ガル地震感知器9が動作するような大きな地震である場合(S2のNO)には、地震管制運転制御装置61は、高ガル地震感知器9が動作したことを検知する(S3)。この場合、エレベーター装置100に被害が想定されるため、地震管制運転制御装置61は、乗りかご1を最寄りの階床に停止させるなどの制御を行い、エレベーター装置100の運転を休止する(S4)。そして、専門技術者によるエレベーター装置100の点検が実施された後(S15)、地震管制運転制御装置61は、エレベーター装置100を平常運転(通常の稼働状態)に復帰させる(S16)。エレベーター装置100を平常運転に復帰させると、本処理を終了する。
ステップS2において地震仮復旧運転が不可能である場合(S2の不可)、地震時仮復旧運転指令部62dは、ステップS4の処理に進む。
一方、ステップS2において地震時仮復旧運転が可能である場合(S2の可能)、地震時仮復旧運転指令部62dは、低ガル地震感知器8が動作してから所定時間が経過するまで乗りかご1内が無人であることを確認しながら待機する(S5)。所定時間が経過していない場合には(S5のNO)、地震時仮復旧運転指令部62dは、ステップS2の判定処理に戻る。
乗りかご1内が無人であることは、例えば乗りかご1に設けられた不図示の荷重検出装置の検出結果や乗りかご1内の呼びボタンの操作の有無をもって確認することができる。所定時間経過を待つ理由は、地震による制御ケーブル6aやロープ5、不図示のガバナロープの揺れが収まるのを待つ必要があるからである。
ステップS5において所定時間が経過した場合には(S5のYES)、地震時仮復旧運転指令部62dは、リセットコイル10を動作させて低ガル地震感知器8をリセットする(S6)。
この後、地震時仮復旧運転制御装置62は、地震時診断運転を行い、地震によるエレベーター装置100の被害を診断する。
まず、地震時低速診断運転指令部62aにより、かごドア11a,11bを閉じて乗りかご1を最下階から最上階まで低速走行させ、異常がないかを確認する(S7)。例えば、ロープ5、制御ケーブル6a、不図示のコンペンロープ及びガバナロープが塔内突起物に引っ掛かっていないか否かを、モーター7のトルク値を測定して判断する。異常がある場合には(S7の異常あり)、エレベーター装置100に被害が想定される。そのため、地震時低速診断運転指令部62aは、地震管制運転制御装置61へ診断結果を出力し、地震管制運転制御装置61は、異常ありの診断結果を受けてエレベーター装置100の運転を休止する(ステップS4)。そして、専門技術者によるエレベーター装置100の点検を行った後(S15)、地震管制運転制御装置61は、エレベーター装置100を平常運転に復帰させる(S16)。
次に、ステップS7において異常がない場合には(S7の異常なし)、地震時高速診断運転指令部62bにより、かごドア11a,11bを閉じて乗りかご1を最下階から最上階まで高速走行で各階運転させ、異常がないかを確認する(S8)。ここでは、例えば乗りかご1の位置を検出する不図示の位置検出装置などの異常の有無の確認が行われる。異常がある場合には(S8の異常あり)、地震時高速診断運転指令部62bは、地震管制運転制御装置61へ診断結果を出力する。地震管制運転制御装置61は、異常ありの診断結果を受けてエレベーター装置100の運転を休止する(ステップS4)。
次に、ステップS8において異常がない場合には(S8の異常なし)、地震時高速診断運転指令部62bにより、かごドア11a,11bを閉じて乗りかご1を最下階から最上階まで高速走行で各階運転させる。そして、地震時高速診断運転指令部62bは、乗りかご1を各階床で停止しかごドア11a,11bを開閉して、異常がないかを確認する(S9)。
例えば地震時高速診断運転指令部62bは、かごドア11a,11bの走行速度が指令開閉速度(基準開閉速度)の80〜120%の範囲(第1の目標範囲)内であるときには、かごドア11a,11bの走行状態に異常はないと判定する。
ステップS9において異常がない場合には(S9の異常なし)、地震時仮復旧運転指令部62dは、エレベーター装置100を通常の稼働状態に仮復旧させて地震時仮復旧運転を実施する(S10)。
ここで、地震時仮復旧運転指令部62dは、乗りかご1の表示装置1A(報知部)の画面に、例えば“地震時仮復旧運転しています”のようなメッセージを表示し、地震時仮復旧運転中であることを乗客に知らせる(S11)。その後、地震管制運転制御装置61は、専門技術者によるエレベーター装置100の点検が実施されると、エレベーター装置100を平常運転に復帰させる(S15,S16)。
一方、ステップS9において異常がある場合には(S9の異常あり)、地震時高速診断運転指令部62bは、かごドア11a,11bの異常が軽微故障であるかどうかを判定する(S12)。例えば地震時高速診断運転指令部62bは、かごドア11a,11bの走行速度が指令開閉速度の50%未満又は120%を超える場合には、かごドア11a,11bの異常は軽微故障ではないと判定する(S12のNO)。地震時高速診断運転指令部62bは、地震管制運転制御装置61へ判定結果を出力し、地震管制運転制御装置61は、軽微故障ではないという判定結果を受けてエレベーター装置100の運転を休止する(ステップS4)。
一方、ステップS12においてかごドア11a,11bの異常が軽微故障である場合(S12のYES)、地震時高速診断運転指令部62bは、地震時高速診断運転を継続する。例えば地震時高速診断運転指令部62bは、かごドア11a,11bの走行速度が指令開閉速度の50%以上かつ80%未満(第2の目標範囲内)である場合には、かごドア11a,11bの異常は軽微故障であると判定する。
そして、全ての階床においてかごドア11a,11bの開閉異常の検知処理を行った結果、軽微故障しか検知されなかった場合には、地震時仮復旧運転指令部62dは、かごドア11a,11bの開閉速度を制限して地震時仮復旧運転を実施する(S13)。地震時仮復旧運転指令部62dは、地震時ドア開閉動作指令部62cにかごドア11a,11bの開閉速度を一定速度以下(例えば、基準開閉速度の半分)に減速するよう指令を出して、エレベーター装置100を通常稼働運転に仮復旧させる。なお、地震時仮復旧運転時にかごドア11a,11bの開閉速度をどの程度減速させるかは任意である。
そして、地震時仮復旧運転指令部62dは、乗りかご1の表示装置1A(報知部)の画面に、例えば“地震時仮復旧運転しています”のようなメッセージを表示し、地震時仮復旧運転中であることを乗客に知らせる(S14)。このとき、例えば“かごドアの開閉速度を落としています”のようなメッセージを表示装置1Aに表示し、ドア開閉速度を減速させていることを乗客に知らせるとよい。このメッセージにより、乗客は、かごドアの開閉速度がいつもと違うことを認識した上で、エレベーター装置100を利用することができる。メッセージの表示とともに、これと同じ内容を音声で乗客に知らせるようにしてもよい。その後、地震管制運転制御装置61は、専門技術者によるエレベーター装置100の点検が実施されると、エレベーター装置100を平常運転に復帰させる(S15,S16)。
このように、地震時ドア開閉動作指令部62cは、ステップS9の高速診断運転(各階運転及びドア開閉)時に、かごドア制御装置19に対しドア開閉指令及び開閉指令速度を送信する。かごドア制御装置19は、受信したドア開閉指令に従い、ドアモーター17を操作する。このとき、ドアモーター17の回転により、ベルト13を介してかごドア11a,11b及びドアハンガー12a,12bが開閉動作を行う。ドア開閉速度検出装置18は、ベルト13の駆動速度を、かごドア11a,11b及びドアハンガー12a,12bの開閉速度として検出し、かごドア制御装置19を経由してドア異常検知部62eに出力する。
このとき、かごドア11a,11bが正常であれば、地震時ドア開閉動作指令部62cが指令した指令開閉速度と、ドア開閉速度検出装置18の検出開閉速度に相違がない。しかし、例えば地震によってかごドア11a,11b、ドアハンガー12a,12b、ドアレール16、エレベーター装置100が設置された建物等に変形などが発生した場合は、地震時ドア開閉動作指令部62cが指令した指令開閉速度と、ドア開閉速度検出装置18の検出開閉速度に差が現れる。
このような場合に、かごドア11a,11bのドア開閉を通常速度で行うと、相当の軋み音が発生すると共に、異常状態を悪化させる可能性がある一方で、エレベーター装置100を休止することは、乗客の利便性を大きく損なう。よって、地震時高速診断運転指令部62bは、指令開閉速度と検出開閉速度との差が一定の条件を満たす場合には、かごドア11a,11bの軽微故障と判断し(S12のYESに相当)、地震時仮復旧運転を実施する。また、地震時高速診断運転指令部62bは、その旨をエレベーター制御装置6からエレベーター監視装置21に伝達する。
エレベーター監視装置21は、電話回線22を経由して、監視センター23に対し軽微故障状態であることを伝達する。監視センター23は、エレベーター装置100の異常内容を把握し、異常箇所を特定する。そして、例えば乗りかご1の運転に関する異常であれば、エレベーター装置100の運転速度を減速し、ドア開閉に関する異常であれば、ドア開閉速度を減速することにより、機能を制限しながら、エレベーター装置100をできるだけ休止しないようにする。これにより、広域地震発生時におけるエレベーター装置100の休止時間の低減、専門技術者の負担低減に寄与できる。
エレベーター制御装置6は、監視センター23の指令を受けて、かごドア制御装置19に、かごドア11a,11bに対する指令開閉速度を一定速度に制限する。かごドア制御装置19は、ドアモーター17の回転速度を制限する措置を実施した上で、地震時仮復旧運転を実施する(ステップS13に相当)。
なお、地震時における乗りかご1の変形状況によっては、地震時ドア開閉動作指令部62cがドア開閉速度を指令しても、ドアモーター17が回転せず、ドア開閉速度検出装置18にかごドア11a,11bの開閉速度が検出されない場合もある。このようなかごドア11a,11bの異常は軽微な故障ではないため、エレベーター装置100の運転は休止される。
[一実施形態の効果]
以上のように構成された一実施形態では、地震時高速診断運転指令部62bは、地震時高速診断運転時に、高速運転で乗りかご1を各階床に停止してかごドア11a,11bを開閉させ、かごドア11a,11bの開閉異常を検知する。そして、かごドア11a,11bの開閉異常を検知するとその検知内容を分析し、分析結果を元に軽微な故障であると判断した場合には、地震時高速診断運転を継続する。そして、他に異常が検知されない場合には、地震時仮復旧運転指令部62dは、かごドア11a,11bの開閉速度を減速した状態でエレベーター装置100を通常の稼働状態に仮復旧させる(地震時仮復旧運転)。このように、地震発生後に地震時診断運転を行い、ドアの走行状態が一定の条件を満たした場合には地震時仮復旧運転を実施することによって、エレベーター装置100の利用者の移動手段を確保することが可能となる。それゆえ、利用者の利便性が向上する。
また、上述した一実施形態では、エレベーター制御装置6は、ドア開閉異常として乗りかご11a,11bの軽微故障を検知したときに、軽微故障を検知したことを監視センター23等に発信する。そのため、専門技術者は、現場に到着後、優先的にかごドア11a,11bの状況確認を行うことが可能となる。
<2.変形例等>
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上述した実施形態では、地震時高速診断運転時に乗りかご1を各階床で停止させてかごドア11a,11bを開閉し、かごドア11a,11bの開閉の異常を検知する構成であるが、地震時低速診断運転時にかごドア11a,11bの開閉の異常を検知してもよい。
また、上述した実施形態では、地震時高速診断運転時に乗りかご1を各階床で停止させてかごドア11a,11bを開閉したが、乗りかご1を所定の階床に停止させてかごドア11a,11bを開閉してかごドア11a,11bの異常を検知するようにしてもよい。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…乗りかご、 1A…表示装置(報知部)、 6…エレベーター制御装置、 7…モーター、 8…低ガル地震感知器(第一の地震感知器)、 9…高ガル地震感知器(第二の地震感知器)、 11a,11b…かごドア、 12a,12b…ドアハンガー、13…ベルト、 14a…駆動ローラー、 17…ドアモーター、 18…ドア開閉速度検出装置、 19…かごドア制御装置、 50…コンピューター、 51…CPU、 61…地震管制運転制御装置、 62…地震時仮復旧運転制御装置、 62a…地震時低速診断運転指令部、 62b…地震時高速診断運転指令部、 62c…地震時ドア開閉動作指令部、 62d…地震時仮復旧運転指令部、 62e…ドア異常検知部、 62f…メモリ、 100…エレベーター装置

Claims (6)

  1. 第一の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第一の地震感知器と、
    前記第一の基準値よりも大きい第二の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第二の地震感知器と、
    前記第一の地震感知器と前記第二の地震感知器のうち前記第一の地震感知器が動作した場合に、乗りかごを所定の速度で移動させるとともに各階床に停止させて、前記揺れによるエレベーター装置の被害を診断する地震時診断運転を実施する地震時診断運転指令部と、
    前記地震時診断運転中に前記乗りかごが各階床で停止しているときに、前記乗りかごのドアを開閉する地震時ドア開閉動作指令部と、
    前記乗りかごのドアの走行状態を示す情報を取得し、該情報を元に前記ドアの異常を検知するドア異常検知部と、
    前記ドア異常検知部が前記乗りかごのドアの異常として所定の故障を検知した場合には、前記地震時ドア開閉動作指令部による前記ドアの開閉速度を減速させた上で前記エレベーター装置を通常の稼働状態に仮復旧させる地震時仮復旧運転を実施する地震時仮復旧運転指令部と、を備える
    エレベーター制御装置。
  2. 前記地震時診断運転指令部は、前記地震時診断運転として、始めに前記乗りかごを低速で走行させて前記エレベーターの被害を診断する地震時低速診断運転を実施し、該地震時低速診断運転において異常がない場合には、前記乗りかごを高速で走行させて前記エレベーターの被害を診断する地震時高速診断運転を実施し、該地震時高速診断運転において前記乗りかごを各階床で停止させる
    請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  3. 前記乗りかごのドアの開閉速度を検出するドア開閉速度検出部と、
    前記ドア異常検知部は、前記ドア開閉速度検出部から出力される前記ドアの検出開閉速度と前記ドアの基準開閉速度とを比較し、比較結果を元に前記ドアの前記所定の故障を検知する
    請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  4. 前記ドア異常検知部は、前記ドア開閉速度検出部の前記ドアの検出開閉速度が、前記基準開閉速度よりも遅い第1の速度下限値から前記基準開閉速度よりも速い第1の速度上限値に至る第1の目標範囲に含まれない場合であって、かつ前記第1の速度下限値よりも遅い値を第2の速度上限値として有する第2の目標範囲に含まれる場合に、前記ドアの異常は前記所定の故障であると判定する
    請求項3に記載のエレベーター制御装置。
  5. 前記地震時仮復旧運転指令部は、前記地震時仮復旧運転を実施しているとき、前記乗りかごのドアの開閉速度を減速していることを報知部に出力する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベーター制御装置。
  6. 第一の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第一地震感知器と、該第一の基準値よりも大きい第二の基準値を超える揺れを感知したときに動作する第二地震感知器のうち、前記第一地震感知器が動作した場合に、地震時診断運転指令部により、乗りかごを所定の速度で移動させるとともに各階床に停止させて、前記揺れによるエレベーター装置の被害を診断する地震時診断運転を実施する処理と、
    地震時ドア開閉動作指令部により、前記地震時診断運転中に前記乗りかごが各階床で停止しているときに、前記乗りかごのドアを開閉する処理と、
    ドア異常検知部により、前記乗りかごのドアの状態を示す情報を取得し、該情報を元に前記ドアの異常を検知する処理と、
    地震時仮復旧運転指令部により、前記ドア異常検知部が前記乗りかごのドアの異常として所定の故障を検知した場合には、前記地震時ドア開閉動作指令部による前記ドアの開閉速度を減速させた上で前記エレベーター装置を通常の稼働状態に仮復旧させて地震時仮復旧運転を実施する処理と、を含む
    エレベーター装置の制御方法。
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