JP6576558B2 - エレベータの制御装置および制御方法 - Google Patents

エレベータの制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、エレベータの制御装置および制御方法、特に各階床間の階高のより正確な計測に関する。
従来のロープ式エレベータでは、昇降路内のかごの停止階に対応する位置に設けられた着床プレートと、ガバナまたは巻上機に設けられたロープに基づいてかごの位置を検出する位置検出手段と、から求まる情報に加え、階高情報を利用することで、停止階までの残距離を算出し、かごの着床制御を行う。
高精度な着床を実現させるためには、正確な階高情報が必要となる。そのため、着床プレートと位置検出手段から得られる情報を利用して、階高を学習する(例えば下記特許文献1−3等参照)。
特開昭60−197572号公報(図1) 特開平2−106574号公報 国際公開第2016−063379号パンフレット
しかし従来技術では、終端階、特にロープが長くなる最下階の階高計測データには、かごの加減速によって発生するロープ伸縮による計測誤差が含まれてしまうため、高精度な階高データを得ることが困難となる。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ガバナロープまたは主ロープを用いて階高学習を行う際に、加減速によるロープ伸縮の影響を排除し、正確な階高を学習可能とするエレベータの制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出する階床位置検出部と、ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部と、階高学習時にかごに対して階高学習運転を行う駆動制御部と、前記階高学習運転時に、検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測する計測処理部と、前記計測した階高を記憶する記憶部と、を備え、前記駆動制御部が、最下階から次の隣接階までの距離を、前記かごを定格速度である第1の速度よりも低い第2の速度で一定速度で走行させ、前記計測処理部が、最下階の階高を、かごを前記第2の速度で走行させて計測した階高と、前記第1の速度で走行させて計測した階高との誤差を求めて前記記憶部に記憶する誤差演算部と、前記第1の速度で再学習した際に、前記誤差で補正する補正部と、を含む、エレベータの制御装置等にある。
この発明では、終端階、特に最下階の着床プレートをかごが一定速度で通過するよう制御することにより、ロープの伸縮の影響を受けずに階高を学習できる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1における制御処理装置の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1における制御処理装置の制御による階高学習時の最下階の階高計測のためのかご走行制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態1による計測処理部の内部構成の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2における制御処理装置の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3における制御処理装置の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。 この発明のエレベータ制御装置の制御処理装置をコンピュータで構成した場合の一例の概略的構成図である。
以下、この発明によるエレベータの制御装置および制御方法を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、また重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。エレベータでは、主ロープ2の一端に乗客が乗るためのかご1、他端に釣合錘3が取付けられている。主ロープ2は巻上機4に掛けられ、巻上機4により主ロープ2を巻き上げまたは下げることにより、かご1と釣合錘3を互いに反対の方向に昇降させる。
かご1にはガバナ5が設けられている。ガバナ5は、一部にかご1が固定されたループ状のガバナロープ5aと、ガバナロープ5aが掛けられた上下のガバナシーブ5bとで構成される。ガバナ5には、例えばエンコーダ等からなる回転数を検知する回転数検知器6が設けられ、回転数NROが出力される。回転数検知器6は破線で示すように巻上機4に設けられていてもよい。なお回転数検知器6は本願の他の図では図示は省略されている。
昇降路内部には、各階床の着床ゾーンに応じた位置に、着床プレート7が設けられている。着床プレート7は、各階床において、ドアの戸開閉を許可するゾーンであるドアゾーン、リレベルを許可するリレベルゾーン等のように、複数設置する場合がある。
着床プレート検出器8は、着床プレート7を検出するために、かご1に設置される。着床プレート7が、ドアゾーン、リレベルを許可するリレベルゾーン等、複数種設置される場合は、種類毎に着床プレート検出器8が設置される。着床プレート検出器8が取付けられたかご1が移動して着床プレート7と同等の高さ位置にきて、着床プレート検出器8が着床プレート7と対向することで、着床プレート検出器8が着床プレート7を検出して着床プレート検知信号PDSを出力する。着床プレート検出器8は後述するように、各着床プレート7のかご1の進行方向に沿った両端の一方を検出し、これが回転数検知器6からの回転数NROをカウントした計測箇所となる。
この発明の実施の形態1による制御処理装置9は、計測処理部10、記憶部11、駆動制御部12、を備える。
制御処理装置9は例えば図9に概略的な構成を示したコンピュータ100で構成し得る。入出力はインタフェース101を介して行われる。メモリ103には後述する制御のための機能ブロック等で示された各種機能のプログラム、および処理に必要な情報、データ等が予め格納されており、さらに処理結果等が格納される。プロセッサ102はインタフェース101を介して入力された信号に対して、メモリ103に格納された各種プログラム、情報、データに従って演算処理を行い、処理結果をインタフェース101を介して出力したり、必要な処理過程、処理結果をメモリ103に記憶しておく。例えば図1の計測処理部10と駆動制御部12の後述するブロックで示される各種機能はプログラムとしてメモリ103に格納される。そして記憶部11がメモリ103に相当する。
また制御処理装置9は、計測処理部10、駆動制御部12の後述するブロックで示される各種機能を実行する1つまたは複数のディジタル回路でも構成可能である。
計測処理部10は、駆動制御部12からの計測指令DECにより、回転数検知器6からの回転数NROをカウントし、着床プレート検出器8から得られる着床プレート検出信号PDSに従って着床プレート7からの脱出検知、または着床プレート7への進入検知のタイミングにおける回転数NROのカウント値を計測する。そして、異なる階床、例えば隣り合う階床の着床プレート7に係るカウント値の差を求めることで、階高を算出する。
計測処理部10で算出した階高データFHDは、記憶手部11に記憶される。そしてこの発明には直接関係しないが、駆動制御部12は、階高学習以降、停止階へのかご1の着床制御を行う際に、記憶部11に記憶された階高データに基づいて、巻上機4へ制御指令COCを出力することで、かご呼び、乗場よび等で要求された階へのかご1の着床制御を行う。
駆動制御部12は、階高学習時にかご1に階高学習運転を行わせ、かご1を定格速度である第1の速度V1で、最下階から最上階までの間を走行させる。その後、駆動制御部12は、最下階の階高を求めるために、第1の速度V1よりも低い第2の速度V2でかご1を走行させる。第2の速度V2は、図3で後述するように、最下階から速度0から第2の速度V2まで加速し、速度が第2の速度V2になった時点からかご1が最下階の着床プレート7を抜け出るまでの時間、より詳細には、速度が第2の速度V2になった時点からかご1の着床プレート検出器8が最下階の着床プレート7の端部を通過するまでの時間長が予め設定された設定時間長が確保されるよう決定される。
予め設定された設定時間長は、かご1、主ロープ2、釣合錘3、巻上機4、ガバナ5を含むエレベータの機械機構の機械仕様から、固有振動数及び減衰係数等を求め、振動が十分に減衰する時間長より大きな値とする。機械仕様のばらつきも考慮して、求めた減衰する時間長に対して十分余裕を含めて決定するとよい。
図2はこの発明の実施の形態1における制御処理装置9の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。図2の(a)はエレベータの模式図、(b)が計測箇所、(c)がかご1の速度、(d)がガバナロープ5aの伸縮量、(e)が主ロープ2の伸縮量を示す。縦軸は(a)に対応するかご位置を示す。
駆動制御部12はかご1を第1の速度V1で、最下階から最上階までの間を走行させる。階高学習では、図2の(b)に黒丸で示した着床プレート7の端部を計測する。
高揚程の場合、最下階からの加速時には、最下階の着床プレート7の上端部において、かご1が加速中であるため、図2の(d)(e)に示す通りガバナロープ5aまたは主ロープ2の伸縮量が大きくなる。従って、計測処理部10における、着床プレート7の上端からの脱出検知時の回転数カウント値に、伸縮による誤差が重畳し、これが階高学習における誤差となる。
また、ガバナロープ5aまたは主ロープ2のロープ伸縮の大きさは加減速度の大きさに比例する。加速度と減速度の大きさが等しい場合、最下階へのかご1の減速時には、ガバナロープ5aまたは主ロープ2のロープ伸縮の大きさは等しいが、ロープ伸縮方向が変わる。
上層階の場合は、機械システムが高剛性となり、ロープの伸縮量は小さくなり、階高学習として重畳する誤差は無視できる場合が多い。
図3はこの発明の実施の形態1における制御処理装置9の制御による階高学習時の最下階の階高計測のためのかご走行制御を説明するための図である。駆動制御部12は、最下階の階高に対し、第1の速度V1よりも低い第2の速度V2でかご1を走行させる。図3の(a)はエレベータの模式図、(b)が計測箇所、(c)がかご1の速度、(d)がガバナロープ5aの伸縮量、(e)が主ロープ2の伸縮量を示す。縦軸は(a)に対応するかご位置を示す。
図3に示す通り、第2の速度V2では加速時間が短いため、加速時の(d)のガバナロープ5aの伸縮量、(e)の主ロープ2の伸縮量は大きいものの、(b)に黒丸で示した最下階の着床プレート7の計測箇所において、かご1が一定速度で走行している。また、加速終了後速度が第2の速度V2となってからかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7の上端から脱出するまでの図3にかご位置に対応して示した時間長Tが、設定時間長が確保されており、加速度変化時に発生する振動も十分減衰する。従って、計測処理部10における、着床プレート7の位置計測時の回転数カウント値に、主ロープ2またはガバナロープ5aの伸縮による誤差は重畳しない。
図3に示す走行では最下階と次の隣接階での計測が行われている。
図4はこの発明の実施の形態1による計測処理部10の内部構成の一例を示す。計測処理部10には、階高計測部10aと、誤差演算部10bと、補正部10dと、を備える。なお、記憶部11は制御処理装置9内で兼用のものとして示したが、例えば記憶部11内に計測処理部10の専用の記憶領域を設定する、または別途メモリを設けてもよい。
階高計測部10aは、駆動制御部12からの計測指令DECに従い、回転数検知器6からの回転数NROをカウントし、かご1より詳細には着床プレート検出器8の着床プレート7のかご1の進行方向の先側端からの脱出検知、または着床プレート7へのかご1の進行方向手前側端への進入検知のタイミングにおける回転数のカウント値を計測する。続いて、最下階と隣接階とのカウント値の差を求めることで、最下階の階高を算出する。ここでは、第1の速度V1での最下階の階高LFH1、及び第2の速度V2での最下階の階高LFH2を両方、階高データLFHDとして出力する。
誤差演算部10bは、階高計測部10aからの演算指令ACOに従い、同じく階高計測部10aから出力される第1の速度V1での最下階の階高LFH1と、第2の速度での最下階の階高LFH2との差を補正量(伸縮量)(ΔLFH=LFH2−LFH1)として算出し、記憶部11に記憶する。
補正部10dは、階高計測部10aからの補正指令CCOに従い、記憶部11に記憶された補正量ΔLFHを用いて、補正指令CCOに含まれる第1の速度V1で求めた最下階の階高LFH1を補正量ΔLFHにより補正(LFH1−ΔLFH)する。
階高計測部10aは、階高データのうちの最下階の階高を補正された階高に差し替えて階高データFHDとして記憶部11に記憶する。
以上の構成による効果をまとめる。
階高学習時、駆動制御部12は、かご1を最下階から隣接階までの距離を第1の速度V1よりも低い第2の速度V2で定速走行させるように制御する。これにより、第2の速度V2で走行するのは最下階の階高のためのみとなるため、ロープ伸縮の大きい下層階の影響を受けにくくする上に、学習時間の短縮が可能となる。
また、第2の速度V2は、加速して速度が第2の速度となった時点からかごの着床プレート検出器8が着床プレート7を抜けるまでの時間長が設定時間長が確保されるよう決定する。これにより、かご1が着床プレート7を抜けるまでに、加速終了時のロープ伸縮によるかご振動を減衰させることができ、階高学習の精度を向上できる。
計測処理部10は、第1の速度V1にて再学習する際に、誤差を補正する補正部10dを備えている。これにより、補正量を演算して記憶しておくことにより、調整後の階高については、第1の速度V1での走行のみを行えば良く、かごを最下階の階高補正のために第2の速度V2で走行させる必要が無くなる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。
計測処理部10aaは、駆動制御部12aaからの計測指令DECにより、回転数検知器6の回転数NROをカウントし、かご1の着床プレート7からの脱出検知、または着床プレート7への進入検知のタイミングにおける回転数のカウント値を計測して階高を算出し、記憶部11に記憶する。なお、計測処理部10aaの内部構成については例えば実施の形態1の図4で示したものと同じだが、誤差演算部10b、補正部10d、記憶部11は使用しない。
駆動制御部12aaは、最初に最下階を、上述の定格速度である第1の速度V1よりも低い第2の速度V2まで加速してかご1を走行させる。その後、着床プレート7がないところ、すなわちかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7と対向しないところでかご1を再加速させ、最上階までは第1の速度V1によりかご1を走行させる。第2の速度は、加速して速度が第2の速度となって時点からかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7の上端から脱出するまでの時間長が予め設定された設定時間長が確保されるよう決定される。好ましい設定時間長については上記実施の形態の場合と同様である。
図6はこの発明の実施の形態2における制御処理装置9の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。図6の(a)から(e)は実施の形態1の図2,3とそれぞれ同じものを示す。
駆動制御部12aaは、最下階に対し、第1の速度V1よりも低い第2の速度V2でかご1を走行させる。図6に示す通り、第2の速度V2では加速時間が短いため、図6の(b)に黒丸で示した最下階の着床プレート7の計測箇所において、かご1が一定速度で走行する。また、加速終了後速度が第2の速度V2となった時点からかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7の上端から脱出するまでの時間長が設定時間長が確保されており、加速度変化時に発生する振動も十分減衰する。
着床プレート検出器8が最下階の着床プレート7脱出後、かご1を第1の速度V1まで再加速する。最下階の次の隣接階床までは十分距離が離れており、図6の(b)に黒丸で示した最下階の次の階床における着床プレート7の計測箇所において、かご1は第1の速度V1の一定速度で走行する。
従って、計測処理部10aaにおける、着床プレート7の位置計測時の回転数カウント値に、主ロープ2またはガバナロープ5aの伸縮による誤差は重畳しない。
上層階の場合は、機械システムが高剛性となるため、ロープの伸縮量は小さくなり、階高学習として重畳する誤差は無視できる場合が多い。そのため、ここでは、かご1は最上階側では着床プレート7を特に一定速で通過させない。
以上の構成による効果をまとめる。
階高学習時、駆動制御部12aaは、かご1を最下階を第1の速度V1よりも低い第2の速度V2にて定速走行させた後に、かご1の着床プレート検出器8が着床プレート7と対向しないところでかご1を再加速させ、最上階までは第1の速度V1により走行させる。これにより、最下階の階高を個別に学習する必要が無くなる。
また、第2の速度V2は、加速終了後速度が第2の速度V2となった時点から着床プレート検出器8が着床プレート7の上端を離脱するまでの時間長が設定時間長が確保されるよう決定されている。これにより、かご1が着床プレート7を抜けるまでに、加速終了時のガバナロープまたは主ロープの伸縮によるかご振動を減衰させることができ、階高学習の精度を向上できる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるエレベータ制御装置の全体的な構成を概略的に示す図である。
計測処理部10bbは、実施の形態2の図5の計測処理部10aaと同様のものである。
駆動制御部12bbは、着床プレート7の無い、すなわちかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7と対向しない区間毎に、定格速度である第1の速度V1まで、段階的にかご1を再加速させる。また、加速区間毎の加速後、着床プレート検出器8の着床プレート7からの脱出または進入までの時間長が設定時間長が確保されており、加速度変化時に発生する振動も十分減衰するよう制御する。好ましい設定時間長については上記実施の形態の場合と同様である。
図8は、この発明の実施の形態3における制御処理装置9の制御による階高学習時のかご走行制御を説明するための図である。
駆動制御部12bbは、最下階に対し、第1の速度V1よりも低い第2の速度V2で走行する。図8に示す通り、第2の速度V2では加速時間が短いため、図8の(b)に黒丸で示した最下階の着床プレート7の計測箇所において、かご1が一定速度で走行する。また、加速終了後速度が第2の速度となった時点からかご1の着床プレート検出器8が着床プレート7の上端から脱出するまでの時間長Taが設定時間長が確保されており、加速度変化時に発生する振動も十分減衰する。
最下階の着床プレート7脱出後、かご1を第1の速度V1より低く第2の速度V2より高い第3の速度V3(V1>V3>V2)まで再加速する。図8に示す通り、第3の速度V3までの加速時間は短い。さらに、加速終了後速度が第3の速度V3となった時点からかご1が隣接階の着床プレート7に進入するまでの時間長Tbが設定時間長が確保されており、加速度変化時に発生する振動も十分減衰する。そのため、図8の(b)に黒丸で示した最下階の次の隣接階における着床プレート7の計測箇所において、かご1は一定速度で走行する。
従って、計測処理部10bbにおける、着床プレート7の位置計測時の回転数カウント値に、主ロープ2またはガバナロープ5aの伸縮による誤差は重畳しない。以降は着床プレート7の無い区間毎に、第1の速度V1まで、段階的に再加速を行い、同様に誤差は重畳しない。
上層階の場合は、機械システムが高剛性となるため、ロープの伸縮量は小さくなり、階高学習として重畳する誤差は無視できる場合が多い。そのため、ここでは、最上階側は着床プレート7を一定速で通過しない。
以上の構成による効果をまとめる。
階高学習時、駆動制御部12bbは、着床プレート7の無い区間毎に、第1の速度V1まで、段階的に再加速を行う。これにより、例えば二扉構成のかごで階高が短くなる場合であっても、加速によるロープ伸縮の影響を受けにくくするとともに、学習時間のさらなる短縮が図れる。
また、着床プレート7の無い区間毎における加速後、かご1の着床プレート7の脱出または進入までの時間長が設定時間長が確保されるよう制御する。これにより、かご1が着床プレート7を抜けるまでに、加速終了時のロープ伸縮によるかご振動を減衰させることができ、階高学習の精度を向上できる。
なお、着床プレート7おとび着床プレート検出器8は、昇降路内の階床位置に設けられた着床プレート7をかご1に設けた着床プレート検出器8で検出し階床位置を検出する階床位置検出部(7,8)を構成する。
また、回転数検知器6は、ガバナロープ5aまたは主ロープ2の動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部(6)を構成する。
そして計測処理部10が、階高学習運転時に、検出された階床位置とかごの移動距離により階高を計測する。
また、回転数検知器6は巻上機4に取り付けた場合にも、図2、図3、図6、図8に示したように主ロープ2の伸縮があるため、この発明の実施の形態1、2、3の適用により、階高学習の高精度化が同様に期待できる。
また、上記各実施の形態では階高学習の際にかご1を最下階から最上階へ上昇させていたが、かご1を最上階から最下階へ下降させる運転を行っても同様に実施可能である。
産業上の利用の可能性
この発明によるエレベータの制御装置および制御方法は、ロープ式エレベータのうちの着床制御に階高情報を使用するエレベータに幅広く適用することが可能である。

Claims (9)

  1. 昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出する階床位置検出部と、
    ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部と、
    階高学習時にかごに対して階高学習運転を行う駆動制御部と、
    前記階高学習運転時に、検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測する計測処理部と、
    前記計測した階高を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記駆動制御部が、最下階から次の隣接階までの距離を、前記かごを定格速度である第1の速度よりも低い第2の速度で一定速度で走行させ、
    前記計測処理部が、
    最下階の階高を、かごを前記第2の速度で走行させて計測した階高と、前記第1の速度で走行させて計測した階高との誤差を求めて前記記憶部に記憶する誤差演算部と、
    前記第1の速度で再学習した際に、前記誤差で補正する補正部と、
    を含む、エレベータの制御装置。
  2. 前記階床位置検出部は、前記着床プレートのかごの進行方向に沿った端部を検出し、
    前記第2の速度は、かごを加速して第2の速度に到達した時点から前記着床プレート検出器が前記着床プレートの端部を通過するまでの時間長が設定時間長が確保されるよう決定されている、請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出する階床位置検出部と、
    ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部と、
    階高学習時にかごに対して階高学習運転を行う駆動制御部と、
    前記階高学習運転時に、検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測する計測処理部と、
    前記計測した階高を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記駆動制御部が、最下階から次の隣接階までの距離を、前記かごを定格速度である第1の速度よりも低い第2の速度で一定速度で走行させ、
    前記階床位置検出部は、前記着床プレートのかごの進行方向に沿った端部を検出し、
    前記第2の速度は、かごを加速して第2の速度に到達した時点から前記着床プレート検出器が前記着床プレートの端部を通過するまでの時間長が設定時間長が確保されるよう決定され、
    前記設定時間長が、かごの加速によるエレベータの機械機構の振動が十分に減衰する時間長より大きな時間長である、エレベータの制御装置。
  4. 昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出する階床位置検出部と、
    ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部と、
    階高学習時にかごに対して階高学習運転を行う駆動制御部と、
    前記階高学習運転時に、検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測する計測処理部と、
    前記計測した階高を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記かごを、最下階をかごの定格速度である第1の速度よりも低い第2の速度で一定速度で走行させた後に、前記着床プレート検出器が前記着床プレートを検出しない区間でかごを再加速させて、最上階までは前記第1の速度で走行させる、エレベータの制御装置。
  5. 前記階床位置検出部は、前記着床プレートのかごの進行方向に沿った端部を検出し、
    前記第2の速度は、かごを加速して第2の速度に到達した時点から前記着床プレート検出器が前記着床プレートの端部を通過するまでの時間長が設定時間長が確保されるよう決定されている、請求項4に記載のエレベータの制御装置。
  6. 昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出する階床位置検出部と、
    ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出するかご移動距離検出部と、
    階高学習時にかごに対して階高学習運転を行う駆動制御部と、
    前記階高学習運転時に、検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測する計測処理部と、
    前記計測した階高を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記駆動制御部が、前記階高学習運転時に少なくとも最下階の前記着床プレートを前記かごを一定速度で通過させ、
    前記駆動制御部は、前記着床プレート検出器が前記着床プレートを検出しない区間毎に、前記かごの定格速度である第1の速度まで、段階的に前記かごを再加速させる、エレベータの制御装置。
  7. 前記階床位置検出部は、前記着床プレートのかごの進行方向に沿った端部を検出し、
    前記駆動制御部は、前記区間毎における加速後、前記着床プレート検出器の前記着床プレートの脱出または進入までの時間長が設定時間長が確保されるようかごの速度を制御する、請求項6に記載のエレベータの制御装置。
  8. 前記設定時間長が、かごの加速によるエレベータの機械機構の振動が十分に減衰する時間長より大きな時間長である、請求項5または7に記載のエレベータの制御装置。
  9. かごを階高学習運転をさせ、前記階高学習運転時に、
    昇降路内の階床位置に設けられた着床プレートを前記かごに設けた着床プレート検出器で検出し階床位置を検出し、
    ガバナロープまたは主ロープの動きに基づいてかごの移動距離を検出し、
    検出された前記階床位置と前記かごの移動距離により階高を計測して記憶し、
    最下階から次の隣接階までの距離を、前記かごを定格速度である第1の速度よりも低い第2の速度で一定速度で走行させ、
    最下階の階高を、かごを前記第2の速度で走行させて計測した階高と、前記第1の速度で走行させて計測した階高との誤差を求めて記憶し、
    前記第1の速度で再学習した際に、前記誤差で補正を行う、エレベータの制御方法。
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