JP2016168830A5 - 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 - Google Patents

化粧シートおよび化粧シートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016168830A5
JP2016168830A5 JP2015216634A JP2015216634A JP2016168830A5 JP 2016168830 A5 JP2016168830 A5 JP 2016168830A5 JP 2015216634 A JP2015216634 A JP 2015216634A JP 2015216634 A JP2015216634 A JP 2015216634A JP 2016168830 A5 JP2016168830 A5 JP 2016168830A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative sheet
resin
layer
additive
vesicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015216634A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016168830A (ja
JP6636776B2 (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Publication of JP2016168830A publication Critical patent/JP2016168830A/ja
Priority to JP2019121472A priority Critical patent/JP6933830B2/ja
Priority to JP2019121473A priority patent/JP6933831B2/ja
Publication of JP2016168830A5 publication Critical patent/JP2016168830A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6636776B2 publication Critical patent/JP6636776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、建築物の外装および内装に用いられる建装材、建具の表面、家電品の表面材等に用いられる化粧シートに関するもので、木質ボード類、無機系ボード類、金属板等に貼り合わせて化粧板として用いられる化粧シートおよび化粧シートの製造方法に関する。
そこで、本発明においては、意匠性の観点から高い透明性と、表面の耐擦傷性およびV溝曲げ加工等の後加工の影響を受けない耐後加工性とに優れた透明樹脂層およびトップコート層を備える化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを目的とする。
さらに、不燃材料の技術的基準を満たし、廃棄時の二酸化炭素排出量をも低減可能な化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明の第1の態様の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートにおいて、前記樹脂層に含まれる原反層、透明樹脂層およびトップコート層がこの順に位置しており、前記透明樹脂層を、結晶性ポリプロピレン樹脂90〜100重量%を主成分とした樹脂に対して、ナノサイズの添加剤としての造核剤を添加して形成し、前記トップコート層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機微粒子とを添加して形成し、前記原反層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機フィラーとを添加して形成したことを特徴とする。
本発明の第2の態様の化粧シートは、前記透明樹脂層のヘイズ値が、15%以下であることを特徴とする。
本発明の第3の態様の化粧シートは、前記透明樹脂層は、引張弾性率が800MPa以上,2000MPa以下であり、引張破断伸度が200%以上であることを特徴とする。
本発明の第4の態様の化粧シートは、前記結晶性ポリプロピレン樹脂は、アイソタクチックペンタッド分率(mmmm分率)95%以上の高結晶性ポリプロピレン樹脂であることを特徴とする。
本発明の第5の態様の化粧シートは、前記透明樹脂層は、厚さが20μm以上,250μm以下であることを特徴とする。
本発明の第6の態様の化粧シートは、前記トップコート層は、当該トップコート層の主成分である樹脂材料100重量部に対して、前記無機微粒子が0.1〜30重量部の割合で配合された状態とされていることを特徴とする。
本発明の第7の態様の化粧シートは、前記樹脂材料が、硬化型樹脂であることを特徴とする。
本発明の第8の態様の化粧シートは、前記硬化型樹脂が、熱硬化型樹脂または光硬化型樹脂の少なくとも一方であることを特徴とする。
本発明の第9の態様の化粧シートは、前記無機微粒子が、アルミナ、シリカ、ベーマイト、酸化鉄、酸化マグネシウム、ダイヤモンドのうち少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明の第10の態様の化粧シートは、前記分散剤が、高分子系の界面活性剤、脂肪酸金属塩、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、シリコーン、ワックスまたは変性樹脂のうち少なくとも1つであることを特徴とする。
本発明の第11の態様の化粧シートは、前記原反層は、当該原反層の主成分であるポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、前記無機フィラーが50〜900重量部の割合で配合された状態とされていることを特徴とする。
本発明の第12の態様の化粧シートは、前記無機フィラーが、炭酸カルシウムを含むことを特徴とする。
本発明の第13の態様の化粧シートは、前記原反層は、一軸延伸シートまたは二軸延伸シートからなることを特徴とする。
本発明の第14の態様の化粧シートは、前記化粧シートが、不燃性基材と貼り合わせた状態で、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱試験において、建築基準法施工例第108条の2第1号および第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする。
本発明の第15の態様の化粧シートは、前記ナノサイズの添加剤は、ベシクルに添加剤を内包させた添加剤内包ベシクルであることを特徴とする。
本発明の第16の態様の化粧シートは、超臨界逆相蒸発法によって、前記ベシクルに添加剤を内包させたことを特徴とする。
本発明の第17の態様の化粧シートは、前記添加剤内包ベシクルの外膜が、リン脂質からなることを特徴とする。
本発明の第1の態様の化粧シートの製造方法は、前記第1乃至17のいずれかの態様の複数の樹脂層からなる化粧シートの製造方法において、前記樹脂層に含まれる原反層、透明樹脂層およびトップコート層がこの順に位置しており、前記透明樹脂層を、結晶性ポリプロピレン樹脂90〜100重量%を主成分とした樹脂に対して、ナノサイズの添加剤としての造核剤を添加して形成し、前記トップコート層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機微粒子とを添加して形成し、前記原反層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機フィラーとを添加して形成することを特徴とする。
本発明の第2の態様の化粧シートの製造方法は、前記ナノサイズの添加剤は、ベシクルに添加剤を内包させた添加剤内包ベシクルであることを特徴とする。
本発明の第3の態様の化粧シートの製造方法は、超臨界逆相蒸発法によって、前記ベシクルに添加剤を内包させることを特徴とする。
本発明によれば、非塩化ビニル系樹脂を用いた化粧シートとすることにより、焼却時における有毒ガス等の発生の心配が無く、ナノサイズの造核剤を含有する透明樹脂層を具備する化粧シートとすることにより、従来の結晶性ポリプロピレン樹脂を透明樹脂層に使用した化粧シートを上回る高い透明性と優れた表面の耐擦傷性および耐後加工性を有する透明樹脂層を備えた化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを可能とする。
また、ナノサイズの分散剤と、無機微粒子とを含有するトップコート層を具備する化粧シートとすることにより、従来の化粧シートと比較して高い透明性と優れた表面の耐擦傷性および耐後加工性を実現した化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを可能とする。
またさらに、ナノサイズの分散剤と、無機フィラーとを含有する原反層を具備する化粧シートとすることにより、不燃材料の技術的基準を満たすとともに、フィルムとしての機械的強度や耐後加工性に優れ、廃棄時の二酸化炭素排出量をも低減可能な化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを可能とする。
そして、ナノサイズの造核剤を含有する透明樹脂層、ナノサイズの分散剤と無機微粒子とを含有するトップコート層およびナノサイズの分散剤と無機フィラーとを含有する原反層を具備する化粧シートとすることにより、意匠性の観点から高い透明性と、表面の耐擦傷性およびV溝曲げ加工等の後加工の影響を受けない耐後加工性とに優れた透明樹脂層およびトップコート層を備えるとともに、不燃材料の技術的基準を満たし、廃棄時の二酸化炭素排出量をも低減可能な化粧シートおよび化粧シートの製造方法を提供することを可能とする。
本発明の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートであって、当該樹脂層の少なくとも1層に対して、ナノサイズの添加剤が含まれていることが重要である。ナノサイズの添加剤は、より具体的には、平均粒径が375nm以下とされていることが好ましい。さらに、このナノサイズの添加剤が、ベシクルに添加剤を内包させた添加剤内包ベシクルとされていることが好ましく、より好ましくは当該添加剤内包ベシクルが単層膜の外膜を具備する構成とされているものである。
また、添加剤内包ベシクルとは、球殻状に閉じた膜構造を有する小胞状のカプセルのことであり、特に、内部に液相を含むものが添加剤内包ベシクルと呼ばれている。本発明においては、この液相中に添加剤が含まれている。この添加剤内包ベシクルは、互いの外膜同士が反発し合う作用によって粒子が凝集することがなく、極めて高い分散性を有している。この作用によって、各樹脂層を構成する樹脂組成物中に対して添加剤を均一に分散させることを可能とするものである。ナノ化処理の中でナノサイズの添加剤を添加剤内包ベシクルとして得る手法(ベシクル化処理)としては、例えば、Bangham法、エクストルージョン法、水和法、界面活性剤透析法、逆相蒸発法、凍結融解法、超臨界逆相蒸発法などが挙げられる。このようなベシクル化処理について簡単に説明すると、Bangham法は、フラスコなどの容器にクロロホルムまたはクロロホルム/メタノール混合溶媒を入れ、さらにリン脂質を入れて溶解する。その後、エバポレータを用いて溶媒を除去して脂質からなる薄膜を形成し、添加剤の分散液を加えた後、ボルテックスミキサーで水和・分散させることよりベシクルを得る方法である。エクストルージョン法は、薄膜のリン脂質溶液を調液し、Bangham法において外部摂動として用いたミキサーに代わってフィルターを通過させることによりベシクルを得る方法である。水和法は、Bangham法とほぼ同じ調製方法であるが、ミキサーを用いずに、穏やかに攪拌して分散させてベシクルを得る方法である。逆相蒸発法は、リン脂質をジエチルエーテルやクロロホルムに溶解し、添加剤を含んだ溶液を加えてW/Oエマルジョンを作り、当該エマルジョンから減圧下において有機溶媒を除去した後、水を添加することによりベシクルを得る方法である。凍結融解法は、外部摂動として冷却・加熱を用いる方法であり、この冷却・加熱を繰り返すことによってベシクルを得る方法である。
特に、単層膜からなる外膜を具備する添加剤内包ベシクルを得るための方法として、超臨界逆相蒸発法が挙げられる。超臨界逆相蒸発法とは、超臨界状態または臨界点以上の温度条件下もしくは圧力条件下の二酸化炭素を用いて対象物質を内包したカプセルを作製する方法である。超臨界状態の二酸化炭素とは、臨界温度(30.98℃)および臨界圧力(7.3773±0.0030MPa)以上の超臨界状態にある二酸化炭素を意味し、臨界点以上の温度条件下もしくは圧力条件下の二酸化炭素とは、臨界温度だけ、あるいは臨界圧力だけが臨界条件を超えた条件下の二酸化炭素を意味する。
超臨界逆相蒸発法による具体的なベシクル化処理は、超臨界二酸化炭素と分散剤としてのリン脂質と内包物質としての添加剤の混合流体中に水相を注入し、攪拌することによって超臨界二酸化炭素と水相のエマルションが生成する。その後、減圧すると二酸化炭素が膨張・蒸発して転相が生じ、リン脂質が添加剤粒子の表面を単層膜で覆ったナノカプセルが生成する。この超臨界逆相蒸発法を用いることにより、添加剤粒子表面で分散剤が多重膜となる従来のカプセル化方法とは異なり、容易に単層膜のカプセルを生成することができるので、より小径なカプセルを調製することができる。なお、多重膜のカプセルとしたい場合には、リン脂質、添加剤、水相の混合流体中に超臨界二酸化炭素を注入することにより容易に作製することができる。添加剤内包ベシクルを調製する際に用いるリン脂質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセルロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオピン、黄卵レシチン、水添黄卵レシチン、大豆レシチン、水添大豆レシチン等のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン、セラミドホスホリエタノールアミン、セラミドホスホリルグリセロール等のスフィンゴリン脂質などが挙げられる。当該添加剤内包ベシクルは、リン脂質からなる外膜を具備することにより樹脂材料との優れた相溶性を実現することができる。
また、当該添加剤内包ベシクルは分散剤からなる外膜を具備していてもよい。分散剤としては、高分子系の界面活性剤、脂肪酸金属塩、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、シリコーン、ワックス、変性樹脂などが挙げられる。高分子系の界面活性剤としては、脂肪族多価ポリカルボン酸、ポリカルボン酸アルキルアミン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。脂肪酸金属塩としては、ステアリン酸、ラウリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、モンタン酸、ベヘン酸、リシノール酸、ミリスチン酸などとリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウムなどが結合したものが挙げられる。シランカップリング剤としては、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランなどが挙げられる。チタネートカップリング剤としては、テトラキス[2,2−ビス(アリルオキシメチル)ブトキシ]チタン(IV)、ジ−i−プロポキシチタンジオソステアレート、(2−nーブトキシカルボニルベンゾイルオキシ)トリブトキシチタン、トリイソステアリン酸イソプロピルチタン、ジ−n−ブトキシ・ビス(トリエタノールアミナト)チタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタンなどが挙げられる。シリコーンとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、環状ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、長鎖アルキル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイルなどのオレフィンを重合または、ポリオレフィンを熱分解したもので、それをさらに酸化またはマレイン酸、スルホン酸、カルボン酸、ロジン酸などによって変性したものが挙げられる。樹脂としては、ポリオレフィンをマレイン酸、スルホン酸、カルボン酸、ロジン酸などによって変性したものが挙げられる。
透明樹脂層が前記ナノサイズの添加剤を含んだ樹脂層からなる場合には、結晶性ポリプロピレン樹脂90〜100重量%を主成分とし、ナノサイズの添加剤としての造核剤を含むことが重要である。より好ましくは、当該ナノサイズの添加剤をベシクルの状態(造核剤内包ベシクル)で含有させることであり、この場合には、造核剤内包ベシクルは、平均粒径が可視光の波長の1/2以下とされていることが好ましく、具体的には、可視光の波長領域は、400〜750nmであるので、平均粒径が375nm以下とされていることが好ましい。このような透明樹脂層においては、製膜時の冷却条件を調整することによって、ヘイズ値が15%以下、より好ましくは10%以下、引張弾性率が800MPa以上,2000MPa以下、引張破断伸度が200%以上とされていることが重要である。
さらに、当該ナノサイズの造核剤をベシクルの状態、すなわち造核剤内包ベシクルとして含有させることにより、造核剤同士が凝集することを防いで樹脂材料に対する高い分散性を実現している。樹脂組成物中においては、当該造核剤内包ベシクルの外膜が部分的に崩壊して造核剤が露出した状態となり、樹脂材料の結晶化過程において、ナノサイズの造核剤粒子を結晶核とする球晶が形成される。
この時、特に、超臨界逆相蒸発法によって得られた造核剤内包ベシクルは極めて小さいサイズとされているため、結晶性ポリプロピレン樹脂の結晶部における、球晶の平均粒径を極めて小さくすることができるとともに、結晶部の結晶化度を飛躍的に向上させることができる。
本発明の化粧シートにおいては、透明樹脂層に対してナノサイズの造核剤、より好ましくは、造核剤内包ベシクルを含有させていることにより、結晶性ポリプロピレン樹脂の結晶部における球晶の平均粒径を極めて小径として、優れた耐擦傷性を実現している。特に、造核剤内包ベシクルを含有させることにより、結晶性ポリプロピレン樹脂中に造核剤を均一に分散させて、結晶性ポリプロピレンの結晶化度をコントロールして当該透明樹脂層の硬度および靭性が最適となるように調整し、引張弾性率が800MPa以上、2000MPa以下、かつ、引張破断伸度が200%以上の優れた耐擦傷性および耐後加工性を実現することができる。
また、本発明の化粧シートにおいては、トップコート層が前記ナノサイズの添加剤が含まれた樹脂層からなる場合には、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機微粒子とを含むことが重要である。より好ましくは、当該ナノサイズの添加剤をベシクルの状態(分散剤内包ベシクル)で含有させることである。分散剤は、超臨界逆相蒸発法における外膜のその他の形態にて挙げた分散剤から適宜選択して用いることができるが、ベシクルに内包する物質と外膜に用いられる物質とは異なる物質を用いることが好ましい。無機微粒子は、トップコート層の主成分である樹脂材料100重量部に対して、0.1〜30重量部の割合で配合された状態とされていることが重要であり、0.1重量部未満では耐擦傷性の効果が得られず、30重量部より多いと微粒子による光の散乱作用によって透明性が損なわれたりコストアップが懸念される。なお、本明細書においては、トップコート層を構成する樹脂組成物を調製する際の混合比によって形成後のトップコート層に対する無機微粒子の含有量を特定することとしているが、これは、前記配合量を添加して得られた樹脂組成物から形成されたトップコート層は、完成した化粧シートに対して曲げ加工などの後加工がなされると、その加工の変形に伴って無機微粒子が移動する現象が生じるが、当該無機微粒子の移動はトップコート層の全体に亘って均一に生じるものではなく、例えば、表面付近は樹脂の変形が大きく、それに伴って無機微粒子の移動量も多くなるので、トップコート層内部の無機微粒子の密度と表面付近の無機微粒子の密度とに差異が生じるため、一概に、形成された後のトップコート層について単位体積当たりに含まれる無機微粒子の含有量を特定することは困難とされているためである。また、形成された後のトップコート層中の無機微粒子の含有量を特定する場合、当該トップコート層を構成する樹脂組成物を無機材料と有機材料とに分離し、当該無機材料中に含まれる無機微粒子の含有量を分析する必要があり、この分析を行うためには複数工程の前処理を要するため、形成された後のトップコート層中の無機微粒子の含有量の特定には膨大な時間を要し現実的ではない。
このような、ナノサイズの分散剤、より好ましくは、当該ナノサイズの分散剤をベシクルの状態(分散剤内包ベシクル)で含有するトップコート層を具備する化粧シートとすることにより、高い透明性、耐擦傷性および耐後加工性に優れた化粧シートを提供することを可能とする。これは、トップコート層を構成する樹脂組成物中においてナノサイズの分散剤が均一に分散する作用によって、無機微粒子が2次凝集することを防いで当該無機微粒子の高い分散性を実現し、凝集した無機微粒子に起因する透明性の低下や機械的強度の低下が抑制されることで、トップコート層の高い透明性や優れた耐擦傷性および耐後加工性を実現している。さらに、トップコート層を構成する樹脂組成物の主成分を熱硬化型樹脂と光硬化型樹脂との混合物からなる樹脂材料とすることにより、当該混合物の架橋によって高い耐擦傷性と、最適な柔軟性を備えた耐後加工性に優れた化粧シートを提供することができる。
不燃材料からなる化粧シートとする場合には、前記ナノサイズの添加剤が含まれた樹脂層からなる原反層を採用することが好ましく、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機フィラーとを含むことが重要である。特に、当該ナノサイズの分散剤がベシクルの状態(分散剤内包ベシクル)で含有されていることが好ましい。分散剤は、超臨界逆相蒸発法における外膜のその他の形態にて挙げた分散剤から適宜選択して用いることができるが、分散剤内包ベシクルに内包する物質と外膜に用いられる物質とは異なる物質を用いることが好ましい。無機フィラーは、原反層の主成分であるポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、50〜900重量部の割合で含まれていることが重要である。なお、本明細書においては、原反層を構成する樹脂組成物を調製する際の混合比によって形成後の原反層に対する無機フィラーの含有量を特定することとしているが、これは、前記配合量を添加して得られた樹脂組成物から形成された原反層は、完成した化粧シートに対して曲げ加工などの後加工がなされると、その加工の変形に伴って無機フィラーが移動する現象が生じるが、当該無機フィラーの移動は原反層の全体に亘って均一に生じるものではなく、例えば、表面付近は樹脂の変形が大きく、それに伴って無機フィラーの移動量も多くなるので、原反層内部の無機フィラーの密度と表面付近の無機フィラーの密度とに差異が生じるため、一概に、形成された後の原反層について単位体積当たりに含まれる無機フィラーの含有量を特定することは現実的に困難とされているためである。また、形成された後の原反層中の無機フィラーの含有量を特定する場合、当該原反層を構成する樹脂組成物を無機材料と有機材料とに分離し、当該無機材料中に含まれる無機フィラーの含有量を分析する必要があり、この分析を行うためには複数工程の前処理を要するため、形成された後の原反層中の無機フィラーの含有量の特定には膨大な時間を要し現実的ではない。
また、本発明においては、このような原反層が、一軸延伸シートまたは二軸延伸シートからなることが好ましい。当該原反層においては、特に、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルを含有させることにより、当該原反層中に無機フィラーを高分散させることに成功している。これにより、当該無機フィラーを高充填した場合においても十分な機械的強度を実現しており、加えて、一軸延伸加工または二軸延伸加工を施した一軸延伸シートまたは二軸延伸シートとすることにより、より一層フィルムとしての機械的強度に優れた原反層とすることができる。また、無機フィラーを高充填した場合には、得られるフィルムの表面に凹凸が生じて平滑性に劣る場合があるが、一軸延伸シートまたは二軸延伸シートとすることにより、フィルム表面の平滑性に優れ、絵柄印刷を施す際のインキの着肉性が良好な印刷適性に優れた原反層とすることができる。
また、特に、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルを含有させることにより、樹脂組成物内において無機フィラーが凝集することを防いで高分散させることができるので、機械的強度や耐後加工性に優れた化粧シートとすることができる。さらに、原反層を一軸延伸シートまたは二軸延伸シートとすることにより、平滑性を有し、機械的強度の高い原反層とすることができる。
<実施例4>
<超臨界逆相蒸発法を用いた造核剤のナノ化処理>
まず、本実施例における超臨界逆相蒸発法を用いた造核剤のナノ化処理方法は、メタノール100重量部、リン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−11、ADEKA社製)82重量部、ホスファチジルコリン5重量部を60℃に保たれた高圧ステンレス容器に入れて密閉し、圧力が20MPaとなるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とした後、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を100重量部注入する。容器内の温度および圧力を保持した状態で15分間攪拌後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻すことによって造核剤が内包されたリン脂質からなる外膜を具備する造核剤内包ベシクルを得る。
本発明の化粧シートの実施例4においては、図1の構成における実施形態1の化粧シートを作製した。具体的には、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010:チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定剤(キマソーブ944:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、前述の超臨界逆相蒸発法によって造核剤内包ベシクル化したリン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を1000PPMとを添加した樹脂を溶融押出機を用いて押出し、透明樹脂層1として使用する厚さ100μmの高結晶性ポリプロピレン製の透明樹脂シートを製膜し、続いて、製膜された透明樹脂シートの両面にコロナ処理を施して表面の濡れ張力を40dyn/cm以上とした。なお、押出製膜時の冷却条件のコントロールにより、製膜された透明樹脂シートの結晶性ポリプロピレン樹脂のヘイズ値は8.5%となった。
<実施例5>
実施例5においては、図2の構成における実施形態1の化粧シートを作製した。具体的には、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010:チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定剤(キマソーブ944:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、前述の超臨界逆相蒸発法によって造核剤内包ベシクル化したリン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を1000PPMとを添加した樹脂を溶融押出機を用いて押出し、透明樹脂層1として使用する厚さ80μmの高結晶性ポリプロピレン製の透明樹脂シートを製膜し、続いて、製膜された透明樹脂シートの両面にコロナ処理を施して表面の濡れ張力を40dyn/cm以上とした。なお、押出製膜時の冷却条件のコントロールにより、製膜された透明樹脂シートの結晶性ポリプロピレン樹脂のヘイズ値は6.8%となった。
他方、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010:チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定剤(キマソーブ944:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、前述の超臨界逆相蒸発法によって造核剤内包ベシクル化したリン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を1000PPMとを添加した樹脂を、ポリエチレン系の易接着性樹脂と共に溶融押出機を用いて共押出しして、透明樹脂層1として使用する厚さ80μmの高結晶性ポリプロピレン製の透明樹脂シートと接着性樹脂層8とを製膜し、前記接着性樹脂層8を介して前記原反層7の絵柄層2面と高結晶性ポリプロピレン製の前記透明樹脂シートによる透明樹脂層1とをエクストルージョンラミネート法により貼り合わせた。なお、共押出製膜時の冷却条件のコントロールにより、製膜された透明樹脂シートの結晶性ポリプロピレン樹脂のヘイズ値は8.3%となった。
表2から明らかなように、本発明の超臨界逆相蒸発法を用いて造核剤内包ベシクル化した造核剤を添加した高結晶性ポリプロピレンを使用した実施例4〜6による化粧シートは、従来の比較例4および比較例5による化粧シートに比べて、高い透明性を有し、耐擦傷性およびV溝曲げ加工適性に優れた化粧シートと言える。また、比較例6による化粧シートは、高い透明性を有しているものの、耐擦傷性に大きく劣る結果となった。
<実施例7>
実施例7においては、図2の構成における実施形態3の化粧シートを作製した。具体的には、前記造核剤内包ベシクルを添加した透明樹脂層1の表面に対して、前記分散剤内包ベシクルを0.5重量部と無機微粒子を5重量部とを光硬化型樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
<超臨界逆相蒸発法により分散剤を内包した分散剤内包ベシクルの調製>
まず、以下に超臨界逆相蒸発法により分散剤内包ベシクル化された分散剤の詳しい調製方法を説明する。まず、メタノール100重量部、分散剤としての3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン70重量部、分散剤内包ベシクルの外膜を構成するリン脂質としてのホスファチジルコリン5重量部を60℃に保たれた高圧ステンレス容器に入れて密閉し、圧力が20MPaになるように当該容器内に二酸化炭素を注入して超臨界状態とする。その後、当該容器内を激しく攪拌するとともに、イオン交換水100重量部を注入する。温度と圧力を超臨界状態に保ちながらさらに15分間攪拌混合後、二酸化炭素を容器から排出して大気圧に戻すことで分散剤を内包したリン脂質からなる外膜を具備する分散剤内包ベシクルが得られる。
<透明樹脂層1を構成する樹脂組成物の調製>
以下に、超臨界逆相蒸発法により造核剤内包ベシクル化された造核剤を添加した透明樹脂層1の樹脂組成物の詳しい調製方法を説明する。まず、超臨界逆相蒸発法による造核剤の造核剤内包ベシクル化方法は、メタノール100重量部、リン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−11、ADEKA社製)82重量部、ホスファチジルコリン5重量部を60℃に保たれた高圧ステンレス容器に入れて密閉し、圧力が20MPaとなるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とした後、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を100重量部注入する。容器内の温度および圧力を超臨界状態に保持した状態で15分間攪拌後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻すことによって造核剤を内包したリン脂質からなる外膜を具備する造核剤内包ベシクルを得る。実際に透明樹脂層1としての透明樹脂シートを形成する際には、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010:チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定剤(キマソーブ944:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、前述の造核剤内包ベシクルを1000PPMとを添加した樹脂を溶融押出機を用いて押出し、透明樹脂層1として使用する高結晶性ポリプロピレン製の透明樹脂シートを得る。
上述の透明樹脂層1を構成する樹脂組成物を、押出機を用いて溶融押出しして、厚さ80μmの透明な高結晶性ポリプロピレンシートとしての透明樹脂シートを製膜し、得られた透明樹脂シートの両面にコロナ処理を施し、透明樹脂シート表面の濡れ張力を40dyn/cm以上とした。他方、隠蔽性のある70μmのポリエチレンシート(原反層7)の一方の面に、2液型ウレタンインキ(V180;東洋インキ製造(株)製)に、そのインキのバインダー樹脂分に対してヒンダードアミン系光安定化剤(キマソーブ944;BASF社製)を0.5重量%添加したインキを用いてグラビア印刷方式にて絵柄印刷を施して絵柄層2を設け、また、前記原反層7の他方の面にプライマー層5を設けた。しかる後、前記原反層7の一方の面側に、接着性樹脂層8としてのドライラミネート用接着剤(タケラックA540;三井化学工業(株)製;塗布量2g/m)を介して透明樹脂シートをドライラミネート法にて貼り合わせた。そして、透明樹脂シートの表面にエンボス模様1aを施した後、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)100重量部に対して、前述の分散剤内包ベシクル0.5重量部、無機微粒子としての粒径10μmのシリカ微粒子(サンスフェアNP−30;AGCエスアイテック(株)製)5重量部を配合してなるインキを塗布厚15g/mにて塗布してトップコート層4を形成し、総厚167μmの図2に示す本発明の化粧シートを得た。
<実施例8>
実施例8においては、図2の構成における実施形態3の化粧シートを作製した。具体的には、前記造核剤内包ベシクルを添加した透明樹脂層1の表面に対して、前記分散剤内包ベシクルを0.5重量部と無機微粒子を5重量部とを光硬化型樹脂および熱硬化型樹脂の混合樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
実施例7において、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)を60重量部、2液硬化型ウレタントップコート(W184;DICグラフィックス社製)を40重量部、前記分散剤内包ベシクル0.5重量部、無機微粒子としての粒径10μmのシリカ微粒子(サンスフェアNP−30;AGCエスアイテック(株)製)5重量部を配合してなるインキを用いてトップコート層4を形成し、図2に示す本発明の化粧シートを得た。
<実施例9>
実施例9においては、図2の構成における実施形態2の化粧シートを作製した。具体的には、前記造核剤内包ベシクルを添加しない透明樹脂層1の表面に対して、前記分散剤内包ベシクルを0.5重量部と無機微粒子を5重量部とを光硬化型樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
<比較例7>
比較例7においては、前記造核剤内包ベシクルを添加した透明樹脂層1の表面に対して、ナノ化処理を施していない分散剤を0.5重量部と無機微粒子を5重量部とを光硬化型樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
<比較例8>
比較例8においては、前記造核剤内包ベシクルを添加した透明樹脂層1の表面に対して、前記分散剤内包ベシクルを0.5重量部と無機微粒子を0.05重量部とを光硬化型樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
具体的には、実施例7において、透明樹脂層1の表面にエンボス模様1aを施した後、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)100重量部に対して、前述の分散剤内包ベシクル0.5重量部、無機微粒子としての粒径10μmのシリカ微粒子(サンスフェアNP−30;AGCエスアイテック(株)製)0.05重量部を配合してなるインキを塗布厚15g/mにて塗布してトップコート層4を形成して図2に示す本発明の化粧シートを得た。
<比較例9>
比較例9においては、前記造核剤内包ベシクルを添加した透明樹脂層1の表面に対して、前記分散剤内包ベシクルを0.5重量部と無機微粒子を40重量部とを光硬化型樹脂に添加したトップコート層4を形成した化粧シートとした。
具体的には、実施例7において、透明樹脂層1の表面にエンボス模様1aを施した後、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)100重量部に対して、前述の分散剤内包ベシクル0.5重量部、無機微粒子としての粒径10μmのシリカ微粒子(サンスフェアNP−30;AGCエスアイテック(株)製)40重量部を配合してなるインキを塗布厚15g/mにて塗布してトップコート層4を形成して図2に示す本発明の化粧シートを得た。
表3から明らかなように、本発明の超臨界逆相蒸発法を用いてナノ化処理を施した分散剤内包ベシクルを添加した硬化型樹脂をトップコート層4に使用した実施例7〜9による化粧シートは、従来の比較例7による化粧シートに比べて、高い透明性を有し、耐擦傷性およびV溝曲げ加工適性に優れた化粧シートと言える。また、実施例7〜9による化粧シートは、比較例8および比較例9による化粧シートに比べて、透明性あるいは耐擦傷性に優れた化粧シートであるといえる。
まずは、分散剤内包ベシクルの具体的な調製方法手順について説明する。分散剤内包ベシクルの調製は、60℃に保たれた高圧ステンレス容器にメタノールを100重量部、分散剤を70重量部、リン脂質としてのホスファチジルコリン5重量部の割合で入れて密閉し、容器内の圧力が20MPaになるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とし、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を100重量部注入し、温度と圧力を保ちながら15分間攪拌混合後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻し、超臨界逆相蒸発法によりリン脂質からなる外膜を具備する分散剤内包ベシクルを得た。
他方、上記方法によって得られた分散剤としての12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを内包した分散剤内包ベシクル40重量部と、無機フィラーとしての炭酸カルシウム(白石カルシウム株式会社製:ソフトン2000)100重量部とを、高密度ポリエチレン(プライムポリマー製:ハイゼックス5305E MFR=0.8g/10min(190℃))100重量部に添加し、噛合い型2軸押出機を用い溶融混練したのちストランドカット法によりペレタイズを実施して熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。この熱可塑性樹脂組成物のペレットを用いたカレンダー成形法により膜厚70μmの原反層7としての原反シートを製膜した。当該原反シートに2液硬化型ウレタンインキ(V180:東洋インキ製造(株)製)にて絵柄印刷を施して絵柄層2を形成し、また、その原反シートの裏面にプライマーコートを施してプライマー層5を形成した。しかる後、原反シートの絵柄層2側に対して、上記の透明樹脂シートによる透明樹脂層1をドライラミネート用接着剤(タケラックA540:三井化学工業製;塗布量2g/m)による接着剤層6を介してドライラミネート法にて貼り合わせた。次に貼り合わせたシートの透明樹脂層1の上面に、エンボス用の金型ロールを用いてプレスしてエンボス模様4aを施した後、そのエンボス模様4a面上に2液硬化型ウレタントップコート(W184:DICグラフィックス社製)を塗布量3g/mにて塗布してトップコート層4を形成して図2に示す総厚154μmの化粧シートを得た。
実施例10に記載の方法によって得られた分散剤としての12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを内包した分散剤内包ベシクル40重量部と、無機フィラーとしての炭酸カルシウム(白石カルシウム株式会社製:ソフトン2000)100重量部とを、高密度ポリエチレン(プライムポリマー製:ハイゼックス5305E MFR=0.8g/10min(190℃))100重量部に添加し、噛合い型2軸押出機を用い溶融混練したのちストランドカット法によりペレタイズを実施して熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。この熱可塑性樹脂組成物のペレットを用いたカレンダー成形法により膜厚90μmの原反層7としての原反シートを製膜した。当該原反シートに2液硬化型ウレタンインキ(V180:東洋インキ製造(株)製)にて絵柄印刷を施して絵柄層2を形成し、また、その原反シートの裏面にプライマーコートを施してプライマー層5を形成した。そして、前記絵柄層2上に2液硬化型ウレタントップコート(W184:DICグラフィックス社製)を塗布量3g/mにて塗布してトップコート層4を形成して図4に示す総厚94μmの化粧シートを得た。
<実施例12>
実施例12においては、図3の構成における実施形態4の化粧シートを作製した。具体的には、分散剤としてビニルトリエトキシシランを用いた分散剤内包ベシクルと、無機フィラーとしての炭酸カルシウムとを配合した原反層7を具備し、透明樹脂層1を具備する化粧シートの具体的な態様について説明する。
透明樹脂層1として使用する高結晶性ポリプロピレン樹脂製の透明樹脂シートは実施例10と同様のものを使用する。まず、実施例10に記載の方法によって得られた分散剤としてのビニルトリエトキシシランを内包した分散剤内包ベシクル4重量部と、無機フィラーとしての炭酸カルシウム(白石カルシウム株式会社製:ソフトン2000(仮))200重量部とを、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂100重量部に添加し、噛合い型2軸押出機を用い溶融混練したのちストランドカット法によりペレタイズを実施して熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。この熱可塑性樹脂組成物のペレットを単軸押出機による溶融製膜にてTダイより押出し、インラインにて延伸倍率4倍に一軸延伸を実施して膜厚50μmの原反層7として使用する原反シートを得た。当該原反シートに2液硬化型ウレタンインキ(V180:東洋インキ製造(株)製)にて絵柄印刷を施して絵柄層2を形成し、また、当該原反シートの裏面にプライマーコートを施してプライマー層5を設けた。そして、原反シートと透明樹脂シートとをエクストルージョンラミネート法により貼り合わせるとともに、透明樹脂層1の上面に、エンボス用の金型ロールを用いてプレスしてエンボス模様4aを施した後、そのエンボス模様4a面上に2液硬化型ウレタントップコート(W184:DICグラフィックス社製)を塗布量3g/mにて塗布してトップコート層4を形成して図3に示す総厚135μmの化粧シートを得た。
各試験を実施した結果から、表4に示すように、本発明の超臨界逆相蒸発法により分散剤内包ベシクル化された分散剤(分散剤内包ベシクル)と無機フィラーとを添加した原反層7を採用した実施例10〜12における化粧シートは、建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準を満たしている「不燃材料」であることが明らかとなった。無機フィラーを添加した比較例10については、不燃材料の技術的基準を満たす「不燃材料」であったが、無機フィラーを添加していない比較例11については、総発熱量が8.9MJ/mとなり不燃材料の技術的基準を満たしていなかった。
<実施例13>
実施例13においては、図3の構成における実施形態1の化粧シートを作製した。具体的には、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1を具備する化粧シートである。
まず、本実施例において用いた造核剤内包ベシクルの調製方法について説明する。造核剤としては、リン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を用いた。造核剤内包ベシクルは、60℃に保たれた高圧ステンレス容器にメタノールを35.5重量%、造核剤を27重量%、リン脂質としてのホスファチジルコリン2重量%の割合で入れて密閉し、容器内の圧力が20MPaになるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とし、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を35.5重量%注入し、温度と圧力を保ちながら15分間攪拌混合後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻して造核剤内包ベシクルを得た。
表5から明らかなように、ヘイズ値が13%以下、引張弾性率が800〜2000MPaの範囲内であって、引張破断伸度が250%以上の透明樹脂層1を具備する化粧シートとすることにより、優れた表面硬度と耐後加工性を備えた化粧シートが得られる。超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含むものの、ヘイズ値、引張弾性率および引張破断伸度が本発明の範囲内とされていない透明樹脂層1を具備する化粧シートについては、化粧シートに要求される耐後加工性を備えていなかった。
<実施例14>
実施例14においては、図3の構成における実施形態1の化粧シートを作製した。具体的には、エクストルージョン法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1を具備する化粧シートである。
まず、本実施例において用いた造核剤内包ベシクルの調製方法について説明する。造核剤としては、リン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を用いた。調製方法としては、蒸留水100重量部、造核剤0.7重量部、造核剤内包ベシクルの外膜を構成する物質としてのホスファチジルコリン0.05重量部を混合したリン脂質懸濁液をガラスシリンジに入れ、当該ガラスシリンジを任意の孔径のメンブレンフィルターを挟んだエクストルーダーの両側にセットする。このエクストルーダーを任意の温度下にて、両側にセットしたガラスシリンジのシリンジを交互に動作させて、任意の回数についてメンブレンフィルターを通過させて前記造核剤を内包する造核剤内包ベシクルを得た。
表6から明らかなように、ヘイズ値が15%以下、引張弾性率が800〜2000MPaの範囲内であって、引張破断伸度が200%以上の透明樹脂層1を具備する化粧シートとすることにより、優れた表面硬度と耐後加工性を備えた化粧シートが得られる。造核剤内包ベシクルを含むものの、ヘイズ値、引張弾性率および引張破断伸度が本発明の範囲内とされていない透明樹脂層1を具備する化粧シートについては、化粧シートに要求される耐後加工性を備えていなかった。なお、ナノ化処理を施していない造核剤を含む透明樹脂層1を用いた化粧シートについては、化粧シートに要求される、耐後加工性、意匠性および表面硬度を有していなかった。
<実施例15>
実施例15においては、図2の構成における実施形態2および実施形態3の化粧シートを作製した。具体的には、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルと、無機微粒子とを含有するトップコート層4を具備する化粧シートである。また、実施形態3の形態の化粧シートにおいては、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1をさらに具備する。
まず、本実施例において用いた分散剤内包ベシクルの調製方法について説明する。分散剤としては、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランまたは12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを用いた。分散剤内包ベシクルは、60℃に保たれた高圧ステンレス容器にメタノールを35.5重量%、分散剤を27重量%、リン脂質としてのホスファチジルコリン2重量%の割合で入れて密閉し、容器内の圧力が20MPaになるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とし、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を35.5重量%注入し、温度と圧力を保ちながら15分間攪拌混合後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻して分散剤内包ベシクルを得た。造核剤内包ベシクルは、実施例13に記載の方法によって得た。
表7から明らかなように、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルと、無機微粒子0.1〜30重量部とを配合し、ヘイズ値が13%以下とされたトップコート層4を具備する実施形態2および実施形態3の化粧シートとすることにより、優れた耐擦傷性および耐後加工性を備えた化粧シートが得られる。また、実施形態3の態様の化粧シートにおいては、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含む透明樹脂層1を用いることにより、より優れた耐擦傷性および耐後加工性を実現できることがわかる。
<実施例16>
実施例16においては、図2の構成における実施形態2および実施形態3の化粧シートを作製した。具体的には、エクストル−ジョン法により得られた分散剤内包ベシクルと、無機微粒子とを含有するトップコート層4を具備する化粧シートである。また、実施形態3の形態の化粧シートにおいては、エクストルージョン法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1をさらに具備する。
まず、本実施例において用いた分散剤内包ベシクルの調製方法について説明する。分散剤としては、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランまたは12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを用いた。分散剤内包ベシクルは、蒸留水100重量部、分散剤0.7重量部、分散剤内包ベシクルの外膜を構成する物質としてのホスファチジルコリン0.05重量部を混合したリン脂質懸濁液をガラスシリンジに入れ、当該ガラスシリンジを任意の孔径のメンブレンフィルターを挟んだエクストルーダーの両側にセットする。このエクストルーダーを任意の温度下にて、両側にセットしたガラスシリンジのシリンジを交互に動作させて、任意の回数についてメンブレンフィルターを通過させて分散剤内包ベシクルを得た。造核剤内包ベシクルは、実施例14に記載の方法によって得た。
表8から明らかなように、エクストル−ジョン法により得られた分散剤内包ベシクルと、無機微粒子0.1〜30重量部とを配合し、ヘイズ値が14%以下とされたトップコート層4を具備する実施形態2および実施形態3の化粧シートとすることにより、優れた耐擦傷性および耐後加工性を備えた化粧シートが得られる。また、実施形態3の態様の化粧シートにおいては、エクストルージョン法により得られた造核剤内包ベシクルを含む透明樹脂層1を用いることにより、より優れた耐擦傷性および耐後加工性を実現できることがわかる。なお、トップコート層4および透明樹脂層1のいずれの樹脂層に対してもベシクルを配合していない化粧シートについては、化粧シートに要求される耐擦傷性を得ることができなかった。
<実施例17>
実施例17においては、図2の構成における実施形態4および実施形態5の化粧シートを作製した。具体的には、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルと、無機フィラーとを含有する原反層7を具備する化粧シートである。また、実施形態5の形態の化粧シートにおいては、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1をさらに具備する。なお、分散剤内包ベシクルは、実施例15において12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを使用して調製したものを用い、造核剤内包ベシクルは実施例13において調製したものを用いた。化粧シートは、実施例10において説明した方法により作製した。なお、作製した化粧シートの一部においては、表9に示すように、原反層7に対して4倍の延伸倍率にて一軸延伸加工を施した一軸延伸シートを用いた。
表9から明らかなように、超臨界逆相蒸発法により得た分散剤内包ベシクルと、無機フィラー50〜900重量部とを配合した原反層7を具備する化粧シートとすることにより、建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準を満たしている「不燃材料」とすることができる。また、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含む透明樹脂層1を用いた化粧シートについても不燃材料の技術的基準を満たしていることがわかる。なお、分散剤内包ベシクルと無機フィラーとを配合していない原反層7を具備する化粧シートについては、不燃材料の技術的基準を満たしていなかった。
<実施例18>
実施例18については、 図2の構成における実施形態4の化粧シートを作製した。具体的には、エクストルージョン法により得られた分散剤内包ベシクルを含有する原反層7を具備する化粧シートである。なお、分散剤内包ベシクルは、実施例16において12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを使用して調製したものを用いた。化粧シートは、実施例10において説明した方法により作製した。なお、作製した化粧シートの一部においては、表10に示すように、原反層7に対して4倍の延伸倍率にて一軸延伸加工を施した一軸延伸シートを用いた。
表10から明らかなように、エクストルージョン法により得た分散剤内包ベシクルと、無機フィラー50〜900重量部とを配合した原反層7を具備する化粧シートとすることにより、建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準を満たしている「不燃材料」とすることができる。
<実施例19>
実施例19においては、図2の構成における実施形態6の化粧シートを作製した。具体的には、超臨界逆相蒸発法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1、超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルと無機微粒子とを含有するトップコート層4、および超臨界逆相蒸発法により得られた分散剤内包ベシクルと無機フィラーとを含有する原反層7を具備する化粧シートである。なお、造核剤内包ベシクルは実施例13において調製したものを用い、分散剤内包ベシクルは実施例15において12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを使用して調製したものを用いた。なお、作製した化粧シートの一部においては、表11に示すように、原反層7に対して4倍の延伸倍率にて一軸延伸加工を施した一軸延伸シートを用いた。
化粧シートは下記の方法にて作製した。透明樹脂層1としては、アイソタクチックペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010:チバスペシャリティケミカルズ社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定剤(キマソーブ944:チバスペシャリティケミカルズ社製)を2000PPMと、造核剤としてリン酸エステル金属塩系造核剤(アデカスタブNA−21:ADEKA社製)を用いて前述の超臨界逆相蒸発法によって得た造核剤内包ベシクル1000PPMとを添加した樹脂を溶融押出機を用いて押出し厚さ100μmの透明樹脂シートを得た。得られた透明樹脂シートの両面にコロナ処理を施し、透明樹脂シートの表面の濡れ張力を40dyn/cm以上とした。
そして、透明樹脂シートの表面にエンボス模様1aを施した後、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)100重量部に対して、前記分散剤内包ベシクル0.5重量部、無機微粒子としての粒径10μmのシリカ微粒子(サンスフェアNP−30;AGCエスアイテック(株)製)0.1または30重量部を配合してなるインキを塗布厚15g/mにて塗布してトップコート層4を形成し、総厚200μmの図2に示す本発明の化粧シートを得た。
表11から明らかなように、造核剤内包ベシクルを含み引張弾性率が1000MPa、引張破断伸度が200〜250%の透明樹脂層1を具備し、分散剤内包ベシクルと無機微粒子0.1または30重量部とを含むトップコート層4を具備し、さらに、分散剤内包ベシクルと無機フィラー500重量部とを含む原反層7を具備する化粧シートとすることにより、高い透明性による優れた意匠性を有し、優れた耐擦傷性と耐後加工性を備えるとともに、建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準を満たしている「不燃材料」とすることができる。
<実施例20>
実施例20においては、図2の構成における実施形態6の化粧シートを作製した。具体的には、表12に示す組み合わせのように、超臨界逆相蒸発法またはエクストルージョン法により得られた造核剤内包ベシクルを含有する透明樹脂層1、超臨界逆相蒸発法またはエクストルージョン法により得られた分散剤内包ベシクルと無機微粒子とを含有するトップコート層4、および超臨界逆相蒸発法またはエクストルージョン法により得られた分散剤内包ベシクルと無機フィラーとを含有する原反層7を具備する化粧シートである。なお、超臨界逆相蒸発法による造核剤内包ベシクルは実施例13において調製したものを用い、エクストルージョン法による造核剤内包ベシクルは実施例14において調製したものを用いた。また、超臨界逆相蒸発法による分散剤内包ベシクルは実施例15において調製したものを用い、エクストルージョン法による分散剤内包ベシクルは実施例16において調製したものを用いた。分散剤としては、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウムを使用した。光硬化型樹脂としては、光硬化型ウレタンアクリレート(ユニディック17−824−9;DICグラフィックス社製)を用いた。化粧シートは、実施例19において説明した方法により作製した。
表12から明らかなように、複数の樹脂層について、異なるベシクル化方法によって得られた造核剤内包ベシクルまたは分散剤内包ベシクルを添加した場合においても、結果的に、造核剤内包ベシクルを含み引張弾性率が1000MPa、引張破断伸度が200〜250%の透明樹脂層1を具備し、分散剤内包ベシクルと無機微粒子30重量部とを含むトップコート層4を具備し、さらに、分散剤内包ベシクルと無機フィラー500重量部とを含む原反層7を具備する化粧シートとすることにより、透明樹脂層1およびトップコート層4とからなる透明層についてヘイズ値14%以下という高い透明性を実現して優れた意匠性を有し、化粧シート表面について優れた耐擦傷性と耐後加工性とを備えるとともに、建築基準法施工令に規定の不燃材料の技術的基準を満たしている「不燃材料」とすることができる。
本発明の化粧シートおよび化粧シートの製造方法は、上記の実施形態および実施例に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において、種々の変更が可能である。

Claims (20)

  1. 複数の樹脂層からなる化粧シートにおいて、
    前記樹脂層に含まれる原反層、透明樹脂層およびトップコート層がこの順に位置しており、
    前記透明樹脂層を、結晶性ポリプロピレン樹脂90〜100重量%を主成分とした樹脂に対して、ナノサイズの添加剤としての造核剤を添加して形成し、
    前記トップコート層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機微粒子とを添加して形成し、
    前記原反層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機フィラーとを添加して形成したことを特徴とする化粧シート。
  2. 前記透明樹脂層のヘイズ値が、15%以下であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記透明樹脂層は、引張弾性率が800MPa以上,2000MPa以下であり、引張破断伸度が200%以上であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の化粧シート。
  4. 前記結晶性ポリプロピレン樹脂は、アイソタクチックペンタッド分率(mmmm分率)95%以上の高結晶性ポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化粧シート。
  5. 前記透明樹脂層は、厚さが20μm以上,250μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の化粧シート。
  6. 前記トップコート層は、当該トップコート層の主成分である樹脂材料100重量部に対して、前記無機微粒子が0.1〜30重量部の割合で配合された状態とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の化粧シート。
  7. 前記樹脂材料が、硬化型樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の化粧シート。
  8. 前記硬化型樹脂が、熱硬化型樹脂または光硬化型樹脂の少なくとも一方であることを特徴とする請求項7に記載の化粧シート。
  9. 前記無機微粒子が、アルミナ、シリカ、ベーマイト、酸化鉄、酸化マグネシウム、ダイヤモンドのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の化粧シート。
  10. 前記分散剤が、高分子系の界面活性剤、脂肪酸金属塩、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、シリコーン、ワックスまたは変性樹脂のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の化粧シート。
  11. 前記原反層は、当該原反層の主成分であるポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、前記無機フィラーが50〜900重量部の割合で配合された状態とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の化粧シート。
  12. 前記無機フィラーが、炭酸カルシウムを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の化粧シート。
  13. 前記原反層は、一軸延伸シートまたは二軸延伸シートからなることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化粧シート。
  14. 前記化粧シートが、不燃性基材と貼り合わせた状態で、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱試験において、建築基準法施工例第108条の2第1号および第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の化粧シート。
  15. 前記ナノサイズの添加剤は、ベシクルに添加剤を内包させた添加剤内包ベシクルであることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の化粧シート。
  16. 超臨界逆相蒸発法によって、前記ベシクルに添加剤を内包させたことを特徴とする請求項15に記載の化粧シート。
  17. 前記添加剤内包ベシクルの外膜が、リン脂質からなることを特徴とする請求項15または請求項16のいずれか1項に記載の化粧シート。
  18. 請求項1乃至17のいずれか1項に記載の複数の樹脂層からなる化粧シートの製造方法において、
    前記樹脂層に含まれる原反層、透明樹脂層およびトップコート層がこの順に位置しており、
    前記透明樹脂層を、結晶性ポリプロピレン樹脂90〜100重量%を主成分とした樹脂に対して、ナノサイズの添加剤としての造核剤を添加して形成し、
    前記トップコート層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機微粒子とを添加して形成し、
    前記原反層を、ナノサイズの添加剤としての分散剤と、無機フィラーとを添加して形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  19. 前記ナノサイズの添加剤は、ベシクルに添加剤を内包させた添加剤内包ベシクルであることを特徴とする請求項18に記載の化粧シートの製造方法。
  20. 超臨界逆相蒸発法によって、前記ベシクルに添加剤を内包させることを特徴とする請求項19に記載の化粧シートの製造方法。
JP2015216634A 2014-11-11 2015-11-04 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 Active JP6636776B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019121472A JP6933830B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121473A JP6933831B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228856 2014-11-11
JP2014228857 2014-11-11
JP2014228857 2014-11-11
JP2014228856 2014-11-11
JP2014256197 2014-12-18
JP2014256197 2014-12-18
JP2015045763 2015-03-09
JP2015045763 2015-03-09

Related Child Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019121472A Division JP6933830B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121473A Division JP6933831B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121471A Division JP6861941B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016168830A JP2016168830A (ja) 2016-09-23
JP2016168830A5 true JP2016168830A5 (ja) 2019-07-18
JP6636776B2 JP6636776B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=55954439

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015216634A Active JP6636776B2 (ja) 2014-11-11 2015-11-04 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121473A Active JP6933831B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121472A Active JP6933830B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121471A Active JP6861941B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019121473A Active JP6933831B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121472A Active JP6933830B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2019121471A Active JP6861941B2 (ja) 2014-11-11 2019-06-28 化粧シートおよび化粧シートの製造方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US10981364B2 (ja)
EP (1) EP3219488B1 (ja)
JP (4) JP6636776B2 (ja)
KR (1) KR102516324B1 (ja)
CN (1) CN107073913B (ja)
AU (1) AU2015347747B2 (ja)
ES (1) ES2926697T3 (ja)
PL (1) PL3219488T3 (ja)
WO (1) WO2016076360A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7006191B2 (ja) 2016-11-29 2022-01-24 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP7031126B2 (ja) 2017-03-01 2022-03-08 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP7035846B2 (ja) 2018-06-26 2022-03-15 凸版印刷株式会社 化粧シート及びその製造方法

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537306B2 (ja) * 2015-03-09 2019-07-03 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
SG11201705322QA (en) * 2015-03-23 2017-07-28 Emd Millipore Corp Abrasion resistant film for biocontainers
JP6537314B2 (ja) * 2015-03-23 2019-07-03 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP6787642B2 (ja) 2015-08-24 2020-11-18 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP6629602B2 (ja) * 2016-01-21 2020-01-15 凸版印刷株式会社 化粧シート及び透明樹脂シート、並びに化粧シートの製造方法及び透明樹脂シートの製造方法
EP3342588B1 (en) * 2015-08-24 2020-08-05 Toppan Printing Co., Ltd. Decorative sheet, and transparent resin sheet
WO2017034021A1 (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 凸版印刷株式会社 化粧シート、及び化粧シートの製造方法
JP6650706B2 (ja) * 2015-08-31 2020-02-19 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
WO2017039003A1 (ja) 2015-09-04 2017-03-09 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP6905706B2 (ja) * 2015-09-04 2021-07-21 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP6622561B2 (ja) * 2015-10-29 2019-12-18 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
WO2017209240A1 (ja) * 2016-06-01 2017-12-07 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
US20190176437A1 (en) * 2016-06-02 2019-06-13 Idemitsu Unitech Co., Ltd. Laminate, molded body and method for producing molded body
JP6950690B2 (ja) * 2016-07-07 2021-10-13 凸版印刷株式会社 化粧シート用基材及び化粧シート
CN109789677A (zh) * 2016-09-28 2019-05-21 大日本印刷株式会社 装饰片和装饰板
JP7006164B2 (ja) * 2016-11-16 2022-01-24 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP7056121B2 (ja) * 2016-12-12 2022-04-19 凸版印刷株式会社 化粧シート基材及び化粧シート基材の製造方法並びに化粧シート及び化粧シートの製造方法
PT3590710T (pt) * 2017-02-28 2024-05-08 Dainippon Printing Co Ltd Folha decorativa e painel decorativo
JP7007546B2 (ja) * 2017-03-01 2022-01-24 凸版印刷株式会社 化粧シート及び透明樹脂シート、並びにそれらの製造方法
JP6916428B2 (ja) * 2017-03-08 2021-08-11 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP6959608B2 (ja) * 2017-06-22 2021-11-02 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP2019042958A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧板
JP6953909B2 (ja) * 2017-08-30 2021-10-27 凸版印刷株式会社 化粧シートおよび化粧板
JP2019064021A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 大日本印刷株式会社 耐候性積層体
KR20200058422A (ko) * 2017-09-29 2020-05-27 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 화장 시트 및 화장판
US20210023819A1 (en) * 2018-02-14 2021-01-28 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Decorative sheet and decorative board
US10480198B2 (en) * 2018-03-02 2019-11-19 Lee Wang Method and apparatus for wall planks
JP2019218508A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 凸版印刷株式会社 保護フィルムおよびシート
JP7145713B2 (ja) * 2018-09-27 2022-10-03 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 印刷層を有する積層シートおよびその製造
CN117002122A (zh) * 2018-12-19 2023-11-07 凸版印刷株式会社 装饰片
JP7279532B2 (ja) * 2018-12-19 2023-05-23 凸版印刷株式会社 化粧シート
CN113498380A (zh) * 2018-12-19 2021-10-12 凸版印刷株式会社 装饰片
JP2020116772A (ja) * 2019-01-21 2020-08-06 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP7322449B2 (ja) * 2019-03-22 2023-08-08 凸版印刷株式会社 耐火構造用補完下地材、及び耐火構造用補完下地材の製造方法
JP7287043B2 (ja) * 2019-03-25 2023-06-06 凸版印刷株式会社 燃焼シート
JP7293808B2 (ja) * 2019-03-29 2023-06-20 凸版印刷株式会社 難燃シート
JP7439389B2 (ja) * 2019-03-29 2024-02-28 Toppanホールディングス株式会社 不燃シート
JP2020185768A (ja) * 2019-05-17 2020-11-19 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP7326862B2 (ja) * 2019-05-17 2023-08-16 凸版印刷株式会社 着色シート、化粧シート及びその製造方法
JP7392320B2 (ja) * 2019-08-13 2023-12-06 Toppanホールディングス株式会社 化粧シート
JP7404771B2 (ja) * 2019-10-24 2023-12-26 Toppanホールディングス株式会社 化粧シート及びその製造方法
JP7439481B2 (ja) * 2019-12-02 2024-02-28 Toppanホールディングス株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
WO2023176894A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧材

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2707651B2 (ja) 1988-11-10 1998-02-04 大日本印刷株式会社 化粧材
JPH0483664A (ja) 1990-07-26 1992-03-17 Canon Inc プリンタ装置
JPH0715026B2 (ja) 1992-01-09 1995-02-22 工業技術院長 微生物分解性複合材料
JP3271022B2 (ja) 1993-01-06 2002-04-02 大日本印刷株式会社 化粧シート
JPH09328562A (ja) 1996-06-07 1997-12-22 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート及びそれを用いた化粧材
JPH1158641A (ja) * 1997-08-18 1999-03-02 Jsp Corp ポリプロピレン系樹脂発泡粒子複合成形体及び複合成形用多層シート
JP3861472B2 (ja) 1998-09-14 2006-12-20 凸版印刷株式会社 化粧材
JP2001105534A (ja) * 1999-10-14 2001-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板、化粧扉、造作部材および床板
JP2000301682A (ja) 1999-04-22 2000-10-31 Toppan Printing Co Ltd 化粧シート
JP2001011257A (ja) * 1999-07-01 2001-01-16 Sumitomo Chem Co Ltd 樹脂組成物、それからなる難燃シート及び壁紙
JP2001232727A (ja) * 1999-12-15 2001-08-28 Dainippon Printing Co Ltd 表面塗膜層を有する化粧材
JP3772634B2 (ja) * 2000-03-23 2006-05-10 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP3994730B2 (ja) * 2001-12-18 2007-10-24 住友化学株式会社 非発泡層用樹脂、多層発泡シートおよびその製造方法
JP2004066525A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 Toppan Printing Co Ltd 化粧シートおよび化粧板
JP4212977B2 (ja) * 2003-04-15 2009-01-21 三井化学株式会社 樹脂組成物およびその成形体
JP2005113281A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Okamoto Ind Inc 合成樹脂製壁紙
JP2006110726A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
JP2007077345A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Masamitsu Nagahama 樹脂材料、樹脂材料の製造方法、リポソームの使用
JP2007100045A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Masamitsu Nagahama ポリオレフィン樹脂製品、ポリオレフィン樹脂製品の製造方法、粒状物の使用
JP2007119623A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Masamitsu Nagahama 塗料、塗料の製造方法、粒状物の使用
JP5023494B2 (ja) * 2006-01-06 2012-09-12 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP2007261143A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Dainippon Printing Co Ltd 化粧シート
ES2352579T3 (es) * 2006-05-16 2011-02-21 Basf Se Películas sopladas mono y multicapa.
JP4779874B2 (ja) * 2006-08-22 2011-09-28 東洋紡績株式会社 未延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム
JP5104985B2 (ja) * 2006-09-28 2012-12-19 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP2008248039A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Hiroshima Univ 高分子結晶体およびその製造方法
EP2253467A4 (en) * 2008-03-12 2013-01-16 Dainippon Printing Co Ltd DECORATION FOIL FOR THREE-DIMENSIONAL WORKPIECE
JP5286886B2 (ja) * 2008-03-31 2013-09-11 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートを用いた床材
JP2009291961A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Toppan Cosmo Inc 化粧シート
JP5386899B2 (ja) * 2008-09-18 2014-01-15 株式会社トッパン・コスモ 化粧シート
JP5271770B2 (ja) 2009-03-27 2013-08-21 リケンテクノス株式会社 不燃性化粧シート
CN101941353B (zh) * 2009-07-10 2013-01-02 颖台科技股份有限公司 光固化复合树脂的膜片制作方法
JP5471729B2 (ja) * 2010-03-31 2014-04-16 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP5659605B2 (ja) * 2010-07-30 2015-01-28 大日本印刷株式会社 化粧シート及びその化粧シートを用いた化粧鋼板
JP6060451B2 (ja) * 2011-12-12 2017-01-18 アクテイブ株式会社 二酸化炭素排出量削減樹脂組成物の製造方法
US8968863B2 (en) * 2012-04-06 2015-03-03 Toray Plastics (America), Inc. Non-chemical thermally printable film
JP6011217B2 (ja) * 2012-09-28 2016-10-19 大日本印刷株式会社 化粧シート及び化粧板
JP6507473B2 (ja) * 2013-03-13 2019-05-08 大日本印刷株式会社 化粧シート
JP6278175B2 (ja) * 2013-03-22 2018-02-14 大日本印刷株式会社 化粧シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7006191B2 (ja) 2016-11-29 2022-01-24 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP7031126B2 (ja) 2017-03-01 2022-03-08 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP7035846B2 (ja) 2018-06-26 2022-03-15 凸版印刷株式会社 化粧シート及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016168830A5 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
AU2015347747B2 (en) Decorative sheet
JP6603468B2 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
DE102019114858A1 (de) Wärmemanagement-Phasenänderungszusammensetzung, Verfahren der Herstellung davon und Artikel, welche die Zusammensetzung enthalten
JP6563233B2 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
DE112018004799T5 (de) Schmelzbare Phasenwechsel-Pulver für die thermische Behandlung, Verfahren zu ihrer Herstellung und Gegenstände, die diese Pulver enthalten
JP6864315B2 (ja) 化粧シート及びその製造方法
JP6622468B2 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP2016132172A (ja) 化粧シート
JP2017019134A5 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
EP3738749A1 (en) Thermoplastic resin powder, resin powder, resin powder for producing three-dimensional object, three-dimensional object and three-dimensional object producing method
JP2016190466A (ja) 化粧シート
JP6643823B2 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP7056121B2 (ja) 化粧シート基材及び化粧シート基材の製造方法並びに化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP2017177807A (ja) 化粧シート、及び化粧シートの製造方法
JP2017177815A (ja) 化粧シート、及び化粧シートの製造方法
JP2016215379A (ja) 化粧シート
DE112021003827T5 (de) Wärmeleitende Phasenwechsel-Zusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und Gegenstände mit dieser Zusammensetzung
JP6537314B2 (ja) 化粧シートおよび化粧シートの製造方法
JP6781516B2 (ja) 化粧シート
JP7013665B2 (ja) 化粧シート及び化粧シートの製造方法
JP5378003B2 (ja) 制振組成物
JP6795217B1 (ja) 光拡散シート
JP2017226840A (ja) 架橋性樹脂組成物及び架橋物、並びにそれらの製造方法、並びに多層構造体
WO2017034021A1 (ja) 化粧シート、及び化粧シートの製造方法