JP7439481B2 - 化粧シート及び化粧シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、化粧シート及び化粧シートの製造方法に関する。
樹脂フィルムを含む基材層と、着色層とを含む複合フィルムが化粧シートとして用いられている。室内に使用される化粧シートは、室内ドアや玄関収納等の建具や、見切り、廻り縁、巾木、窓枠、ドア枠等の造作材の表面等に貼り付けられている。このような化粧シートは、高温環境や光(太陽光、紫外線等)が当たる環境下等の室内の様々な環境下で使用されるため、耐熱性や耐候性等を有する化粧シートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-167504号公報
しかしながら、建具や造作材は、人が開閉したり、物が乗せられたり、床の近くに配設されて家具の一部で傷がつけられやすい。このため、建具や造作材に用いられる化粧シートは、一般的な化粧シートと比較してより高い耐傷性が必要となる。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高い耐傷性を有する化粧シートを得ることにある。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る化粧シートは、樹脂材料を含む基材層と、基材層の少なくとも一方の面上に設けられ、樹脂材料と造核剤又は無機粒子とを含むスキン層と、を有する原反層、及び原反層の一方の面に形成されたスキン層上に設けられたトップコート層を備え、トップコート層側に設けられたスキン層の表面に凹凸形状が設けられていることを特徴とする。
また、本開示の他の態様に係る化粧シートの製造方法は、上述した化粧シートの製造方法であって、ベシクルに造核剤を内包させて、当該造核剤をベシクル化してなる造核剤ベシクルを生成する工程と、第一樹脂材料を用いて形成された基材層の少なくとも一方の面に、造核剤ベシクルを含む第二樹脂材料を塗布して硬化させることにより、基材層の少なくとも一方の面にスキン層が設けられた原反層を形成する工程と、原反層の一方の面に形成されたスキン層上に第三樹脂材料を塗布及び硬化することにより、トップコート層を形成する工程と、を備え、原反層を形成する工程において、トップコート層側となる面に設けられたスキン層の表面に凹凸形状を設けることを特徴とする。
本開示の態様によれば、耐傷性の高い化粧シートを得ることができる。
本開示の第一実施形態に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。 本開示の第二実施形態に係る化粧シートの一構成例を示す断面図である。
以下、実施形態を通じて本開示を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面は特許請求の範囲にかかる発明を模式的に示すものであり、各部の幅、厚さ等の寸法は現実のものとは異なり、これらの比率も現実のものとは異なる。
本開示の第一実施形態に係る積層体について説明する。本開示に係る化粧シートは、例えば、壁面、建具、家具等に施工される化粧シートであり、特に、ドア枠、窓枠、巾木、見切り、廻り縁の予め建物に組み込まれる造作材に用いることが好ましい化粧シートである。なお、以下の説明では、化粧シートの貼り付け面に接触する側を「下」、化粧シートの貼り付け面に接触する側と反対側(表面)を「上」として説明する場合がある。
以下、図面を参照して本開示の各実施形態の各態様について説明する。
1.第一実施形態
(1.1)化粧シートの基本構成
図1は、本開示の実施形態に係る化粧シート1の一構成例を説明するための断面図である。図1に示すように、化粧シート1は、プライマー層11と、原反層12と、トップコート層14と、を備えている。化粧シート1は、プライマー層11、原反層12、着色層13及びトップコート層14がこの順に積層されて構成されている。
プライマー層11は、化粧シート1と化粧シート1が貼りつけられる壁面等の貼り付け面との接着性を向上させるために設けられる層である。原反層12は、化粧シート1の基材となる層であり、貼り付け面の凹凸や段差などを吸収して化粧シート1の施工仕上がりを良好にするとともに、貼り付け面の色・模様を隠蔽するための層である。また、原反層12は、化粧シート1に生じる傷を抑制し、化粧シートに柔らかく心地よい手触りを与えるための層である。着色層13は、化粧シート1に所望の色彩を付与する層である。トップコート層14は、化粧シート1の最上面に設けられ、化粧シート1の保護や化粧シート1表面の艶の調整のために設けられる層である。
以下、プライマー層11、原反層12、着色層13及びトップコート層14の各層について詳細に説明する。
<原反層>
原反層12は、基材層12Aと、基材層12Aの少なくとも一方の面に設けられたスキン層12Bとを有している。原反層12は、基材層12Aの上面(後述する着色層13側の面)もしくは基材層12Aの両面にスキン層12Bが設けられた構成である。本実施形態では、基材層12Aの両面にスキン層12Bが設けられた構成の原反層12について説明する。
[基材層]
基材層12Aは、基材層12Aは、樹脂材料に着色のための無機顔料を混合して形成された層である。基材層12Aは、例えば、ポリプロピレン樹脂に白色顔料が混合された白色ポリプロピレンフィルムである。
基材層12Aの厚さは、例えば40μm以上200μm以下であることが好ましく、120μm以上160μm以下であることがより好ましい。基材層12Aの厚さが40μm以上である場合、化粧シートとして要求される隠蔽性を十分に発揮することができるとともに、基材としての強度を十分に有し、耐傷性の悪化を抑制することができる。一方、基材層12Aの厚さが200μm以下である場合、曲げ加工時において白化や割れといった不具合が生じることを抑制することができる。
(樹脂材料)
基材層12Aを構成する樹脂材料としては、例えば熱可塑性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、従来の化粧シートで基材層等として用いられていた熱可塑性樹脂と同様の材料を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-α-オレフィン共重合体、プロピレン-α-オレフィン共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート-イソフタレート共重合体、1,4-シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、エチレン-不飽和カルボン酸共重合体金属中和物(アイオノマー)等のオレフィン系共重合体樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(メタ)アクリロニトリル、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系樹脂、6-ナイロン、6,6-ナイロン、6,10-ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン-テトラフロロエチレン共重合体、エチレン-パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素系樹脂等、或いはそれらの2種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を使用できる。
なかでも、近年の環境問題に対する社会的な関心の高まりに鑑みれば、熱可塑性樹脂としてポリ塩化ビニル樹脂等の塩素(ハロゲン)を含有する熱可塑性樹脂を使用することは好ましくなく、非ハロゲン系の熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。特に、各種物性や加工性、汎用性、経済性等の面からは、非ハロゲン系の熱可塑性樹脂としてポリエステル系樹脂(非晶質又は二軸延伸)又はポリオレフィン系樹脂、特にポリオレフィン系樹脂を使用することが最も好ましい。例えば、ポリオレフィン系樹脂として、アイソタクチックペンタッド分率(mmmm分率)が95%以上の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂を30質量%以上100質量%以下含むポリプロピレン樹脂を使用することが好ましい。
基材層12Aには、必要に応じて、例えば、着色剤、充填剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、抗菌剤、防黴剤、減摩剤、光散乱剤及び艶調整剤等の各種の添加剤から選ばれる1種以上が添加されていてもよい。なお、基材層12Aは、化粧シート1の表面(上面)から壁面等の化粧シート1の貼り付け面を隠蔽する隠蔽性を有することが好ましい。
基材層12Aは、着色剤を含むことが好ましい。着色剤としては、隠蔽性を付与するための白色顔料である酸化チタンに代表される公知の無機顔料を用いることが好ましい。隠蔽性が低い場合、化粧シート1の貼り付け面の模様が透過するため好ましくない。無機顔料を含有することにより、隠蔽性が良好な化粧シート1を得ることができる。
[スキン層]
スキン層12Bは、樹脂材料と樹脂材料の結晶化度を向上させる造核剤とを含む層であり、表面に凹凸形状を有している。本実施形態では、造核剤は、外膜で包含されてベシクル化された造核剤ベシクルの状態で樹脂材料に添加されている。
スキン層12Bの厚さは、例えば1μm以上50μm以下であることが好ましく、2μm以上10μm以下であることがより好ましい。スキン層12Bの厚さが1μm以上である場合、化粧シート1の耐傷性が十分に高くなる。また、スキン層12Bの厚さが50μm以下である場合、化粧シート1の曲げ性が必要以上に高くなりすぎず、化粧シート1を貼り付ける貼り付け面が平面でない場合にも化粧シート1を貼り付け面に密着させた状態で施工することができる。
(樹脂材料)
スキン層12Bを構成する樹脂材料としては、例えば熱可塑性樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、基材層12Aと同様の樹脂材料を用いることができる。
(造核剤)
スキン層12Bはナノサイズの造核剤を含んでいる。ナノサイズの造核剤は、単層膜の外膜を具備するベシクルに内包された、造核剤ベシクルの形でポリプロピレン樹脂に添加されて使用されることが好ましい。また、本実施形態において、スキン層12Bを構成する樹脂中の造核剤は、当該造核剤の一部を露出させた状態で、ベシクルに内包されていてもよい。スキン層12Bは造核剤を含むため結晶化度を向上でき、化粧シート1の耐擦傷性(耐傷性)を向上することができる。
ナノサイズの造核剤は、平均粒径が可視光の波長領域の1/2以下であることが好ましく、具体的には、可視光の波長領域が400nm以上750nm以下であるので、平均粒径が375nm以下であることが好ましい。
ナノサイズの造核剤は、粒径が極めて小さいため、単位体積当たりに存在する造核剤の数と表面積とが粒子直径の三乗に反比例して増加する。その結果、各造核剤粒子間の距離が近くなるため、樹脂に添加された一の造核剤粒子の表面から結晶成長が生じた際に、結晶が成長している端部が直ちに、一の造核剤粒子に隣接する他の造核剤粒子の表面から成長している結晶の端部と接触し、互いの結晶の端部が成長を阻害して各結晶の成長が止まる。そのため、結晶性樹脂の結晶部における、球晶の平均粒径を小さく、例えば、球晶サイズを小さくして1μm以下とすることができる。この結果、結晶化度の高い高硬度の樹脂フィルムとすることができると共に、曲げ加工時に生じる球晶間の応力集中が効率的に分散されるため、曲げ加工時の割れや白化を抑制した樹脂フィルムを実現することができる。
造核剤を単純添加した場合、樹脂中の造核剤が2次凝集することで粒径が大きくなる。一方、造核剤ベシクルを添加する場合、樹脂中における分散性が向上するため、造核剤を単純添加した場合と比較して添加した造核剤量に対しする結晶核の数が大幅に増加する。このため、樹脂の結晶部における球晶の平均粒径が小さくなり、曲げ加工時の割れや白化の発生を抑制することができる。よって、造核剤ベシクルを添加することにより結晶化度をより高めることができ、弾性率向上と加工性をより両立可能となる。
スキン層12Bは、例えば、主成分としてのポリプロピレン樹脂100質量部に対して好ましくは0.05質量部以上0.5質量部以下、より好ましくは0.1質量部以上0.3質量部以下の範囲内で造核剤が添加された樹脂材料により形成される。造核剤ベシクルを用いる場合、樹脂材料への造核剤の添加量は、造核剤ベシクル中の造核剤に換算した添加量である。造核剤の添加量が0.05質量部未満の場合、ポリプロピレンの結晶化度が十分に向上せず、スキン層12Bの耐傷性が十分に向上しないおそれがある。また、造核剤の添加量が0.5質量部を超える場合、結晶核が過多のためポリプロピレンの球晶成長が逆に阻害され、結果的にポリプロピレンの結晶化度が十分に向上せず、スキン層12Bの耐傷性が十分に向上しないおそれがある。
ここで、「主成分」とは、スキン層12Bを構成する樹脂材料の50質量%以上を占める樹脂材料を示すものとする。
また、造核剤をナノ化する手法としては、例えば、造核剤に対して主に機械的な粉砕を行ってナノサイズの粒子を得る固相法、造核剤や造核剤を溶解させた溶液中でナノサイズの粒子の合成や結晶化を行う液相法、造核剤や造核剤からなるガス・蒸気からナノサイズの粒子の合成や結晶化を行う気相法等の方法を適宜用いることができる。固相法としては、例えば、ボールミル、ビーズミル、ロッドミル、コロイドミル、コニカルミル、ディスクミル、ハンマーミル、ジェットミル等が挙げられる。また、液相法としては、例えば、晶析法、共沈法、ゾルゲル法、液相還元法、水熱合成法等が挙げられる。更に、気相法としては、例えば、電気炉法、化学炎法、レーザー法、熱プラズマ法等が挙げられる。
造核剤をナノ化する手法としては、超臨界逆相蒸発法が好ましい。超臨界逆相蒸発法とは、超臨界状態又は臨界点以上の温度条件下又は圧力条件下の二酸化炭素を用いて対象物質を内包したカプセル(ナノサイズのベシクル)を作製する方法である。超臨界状態の二酸化炭素とは、臨界温度(30.98℃)及び臨界圧力(7.3773±0.0030MPa)以上の超臨界状態にある二酸化炭素を意味し、臨界点以上の温度条件下又は圧力条件下の二酸化炭素とは、温度だけ又は圧力だけが臨界条件を越えた条件下の二酸化炭素を意味する。
また、超臨界逆相蒸発法による具体的なナノ化処理としては、まず超臨界二酸化炭素と外膜形成物質としてのリン脂質と内包物質としての造核剤との混合流体中に水相を注入し、攪拌することによって、超臨界二酸化炭素と水相のエマルジョンを生成させる。次に、減圧することで、二酸化炭素が膨張・蒸発して転相が生じ、リン脂質が造核剤粒子の表面を単層膜で覆ったナノカプセル(ナノベシクル)を生成させる。この超臨界逆相蒸発法を用いることにより、造核剤粒子表面で外膜が多重膜となる従来のカプセル化方法とは異なり、容易に単層膜のカプセルを生成することができるので、より小径なカプセルを調製することができる。
なお、造核剤ベシクルは、例えば、Bangham法、エクストルージョン法、水和法、界面活性剤透析法、逆相蒸発法、凍結融解法、超臨界逆相蒸発法などによって調製される。造核剤ベシクルは、その中でも特に超臨界逆相蒸発法を用いて調整されることが好ましい。
造核剤ベシクルを構成する外膜は例えば単層膜から構成される。またその外膜は、例えば、リン脂質等の生体脂質を含む物質から構成される。
本明細書では、外膜がリン脂質のような生体脂質を含む物質から構成される造核剤ベシクルを、造核剤リポソームと称する。
外膜を構成するリン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオピン、黄卵レシチン、水添黄卵レシチン、大豆レシチン、水添大豆レシチン等のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン、セラミドホスホリルエタノールアミン、セラミドホスホリルグリセロール等のスフィンゴリン脂質が挙げられる。
ベシクルの外膜となるその他の物質としては、例えば、ノニオン系界面活性剤や、これとコレステロール類もしくはトリアシルグリセロールの混合物などの分散剤が挙げられる。このうちノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリグリセリンエーテル、ジアルキルグリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマー、ポリブタジエン-ポリオキシエチレン共重合体、ポリブタジエン-ポリ(2-ビニルピリジン)、ポリスチレン-ポリアクリル酸共重合体、ポリエチレンオキシド-ポリエチルエチレン共重合体、ポリオキシエチレン-ポリカプロラクタム共重合体等の1種又は2種以上を使用することができる。コレステロール類としては、例えば、コレステロール、α-コレスタノール、β-コレスタノール、コレスタン、デスモステロール(5、24-コレスタジエン-3β-オール)、コール酸ナトリウム又はコレカルシフェロール等を使用することができる。
また、リポソームの外膜は、リン脂質と分散剤との混合物から形成するようにしてもよい。本実施形態の化粧シート1においては、造核剤ベシクルを、リン脂質からなる外膜を具備したラジカル捕捉剤リポソームとすることが好ましく、外膜をリン脂質から構成することによって、化粧シート1の主成分である樹脂材料とベシクルとの相溶性を良好なものとすることができる。
造核剤としては、樹脂が結晶化する際に結晶化の起点となる物質であれば特に限定するものではない。造核剤としては、例えば、リン酸エステル金属塩、安息香酸金属塩、ピメリン酸金属塩、ロジン金属塩、ベンジリデンソルビトール、キナクリドン、シアニンブルー及びタルク等が挙げられる。特に、ナノ化処理の効果を最大限に得るべく、非溶融型で良好な透明性が期待できるリン酸エステル金属塩、安息香酸金属塩、ピメリン酸金属塩、ロジン金属塩を用いることが好ましいが、ナノ化処理によって材料自体の透明化が可能な場合には、有色のキナクリドン、シアニンブルー、タルクなども用いることができる。また、非溶融型の造核剤に対して、溶融型のベンジリデンソルビトールを適宜混合して用いるようにしてもよい。
上述のように、本実施形態の化粧シート1は、スキン層12Bが樹脂材料と造核剤とを含有する点に特徴を有している。また、本実施形態の化粧シート1は、スキン層12Bを形成する際に、樹脂材料に対してベシクルに内包された造核剤を添加して樹脂材料を結晶化させる点に特徴を有している。造核剤をベシクルに内包させた状態で樹脂組成物に添加することで、樹脂材料中、すなわちスキン層12B中への造核剤の分散性を飛躍的に向上するという効果が奏する。一方、ベシクルに内包された造核剤を、完成された化粧シート1の状態における物の構造や特性にて直接特定することが、状況により困難な場合も想定され、非実際的であるといえる。その理由は次の通りである。
ベシクルの状態で添加された造核剤は、高い分散性を有して分散された状態になっており、作製された化粧シート1の前駆体である積層体の状態においてもスキン層12Bに高分散されている。しかしながら、化粧シート1の作製工程において、通常、積層体は圧縮処理や硬化処理などの種々の処理が施され、このような処理によって造核剤を内包するベシクルの外膜が破砕したり化学反応する場合がある。このため、化粧シート1の処理工程によって、完成後の化粧シート1における造核剤の外膜が破砕したり化学反応している状態がばらつき、造核剤が外膜で包含(***)されていない可能性も高い。そして、造核剤が外膜で包含されていない場合、造核剤の物性自体を数値範囲で特定することが困難であり、また破砕された外膜の構成材料が、ベシクルの外膜なのか造核剤とは別に添加された材料なのか判定が困難な場合も想定される。このように、本開示は、従来に比して、化粧シート1に対し、造核剤が高分散で配合されている点で相違があるものの、造核剤を内包するベシクルの状態で添加されたためなのかどうかが、化粧シート1の状態において、その構造や特性を測定に基づき解析した数値範囲で特定することが非実際的である場合も想定される。
スキン層12Bの少なくとも一方の表面は、凹凸形状とされている。凹凸形状は、表面側(着色層13側)のスキン層12B、裏面側(プライマー層11側)のスキン層12Bの一方もしくは双方に設けられており、表面側(着色層13側)のスキン層12Bに設けられていることが好ましい。
<着色層>
着色層13は、例えばマトリックスと、染料又は顔料等の着色剤とを含む層である。着色層13は、例えば、マトリックスと、染料、顔料等の着色剤とを溶剤中に溶解、分散した印刷インキやコーティング剤を用いることができる。
着色層13の厚さは、3μm以上20μm以下の範囲内であることが好ましい。着色層13の厚さがこの数値範囲内である場合、印刷を明瞭にすることができるとともに、化粧シート1を製造する際の印刷作業性が向上し、かつ製造コストを抑制することができる。
(マトリックス)
マトリックスとしては、例えば、油性の硝化綿樹脂、2液ウレタン樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニル系樹脂、アルキド樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、ゴム系樹脂等の各種合成樹脂類、又はこれらの混合物、共重合体等を用いることができる。
(着色剤)
着色層13を構成する着色剤としての無機顔料は、特に限定されないが、例えば天然無機顔料、合成無機顔料が挙げられる。天然無機顔料としては、例えば、土系顔料、焼成土、鉱物性顔料などが挙げられる。合成無機顔料としては、例えば、酸化物顔料、水酸化物顔料、硫化物顔料、珪酸塩顔料、燐酸塩顔料、炭酸塩顔料、金属粉顔料、炭素顔料などが挙げられる。また、天然無機顔料、合成無機顔料の中から、1種類もしくは2種類以上を混合した混合顔料を用いてもよい。より具体的に、無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、黄鉛、紺青、カドミウムレッド等を用いることができる。
また、着色層13を構成する着色剤として、有機顔料を用いても良い。有機顔料としては、カーボンブラック、アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料、又はこれらの混合物を用いることができる。無機顔料及び有機顔料は、併用しても構わない。
更に、分散性の向上や、押出適正を改善するために脂肪酸金属塩などの添加剤を加えても構わない。
また、着色層13には、各種機能を付与するために、例えば、体質顔料、可塑剤、分散剤、界面活性剤、粘着付与剤、接着助剤、乾燥剤、硬化剤、硬化促進剤及び硬化遅延剤等の機能性添加剤を添加してもよい。
ここで、着色層13は、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等の各種印刷方法によって形成することができる。これらの印刷方法は、形成する層によって別々に選択してもよいが、同じ方法を選択して一括加工することが効率的である。
<トップコート層>
トップコート層14は、樹脂材料により構成される。トップコート層14を構成する樹脂材料の主成分となる材料は、例えば、ポリウレタン系、アクリルシリコン系、フッ素系、エポキシ系、ビニル系、ポリエステル系、メラミン系、アミノアルキッド系、尿素系などの樹脂材料から適宜選択して用いられる。樹脂材料の形態は、水性、エマルジョン、溶剤系など特に限定されるものではない。樹脂材料の硬化法についても1液タイプ、2液タイプ、紫外線硬化法、熱硬化法、光硬化型など適宜選択して行うことができる。
トップコート層14の主成分として用いる樹脂材料としては、イソシアネートを用いたウレタン系のものが作業性、価格、樹脂自体の凝集力などの観点から好適である。イソシアネートには、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、リジンジイソシアネート(LDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(HXDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)などの誘導体であるアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレート体などの硬化剤より適宜選定して用いることができる。なかでも、耐候性の点から、直鎖状の分子構造を有するヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)もしくはイソホロンジイソシアネート(IPDI)を用いることが好ましい。この他にも、表面硬度の向上を図る場合には、紫外線や電子線などの活性エネルギー線で硬化する樹脂を用いることが好ましい。なお、これらの樹脂は相互に組み合わせて用いることが可能であり、例えば、熱硬化型と光硬化型とのハイブリッド型とすることにより、表面硬度の向上、硬化収縮の抑制及び密着性の向上を図ることができる。
トップコート層14は、艶調整のために艶調整剤を含んでいても良い。艶調整剤としては、市販されている公知の材料を用いればよく、例えば、シリカ、ガラス、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機材料からなる微粒子を用いてもよい。また、艶調整剤として、アクリル等の有機材料からなる微粒子を用いることもできる。ただし、高い透明性が要求される場合には、艶調整剤として透明性の高いシリカ、ガラス、アクリル等の微粒子を用いることが好ましい。特に、シリカやガラス等の微粒子のなかでも、中実の真球状粒子ではなく、微細な1次粒子が2次凝集した嵩密度の低い艶調整剤は、添加量に対する艶消し効果が高い。それゆえ、嵩密度の低い艶調整剤を用いることで、艶調整剤の添加量を少なくすることができる。
また、トップコート層14に含まれる艶調整剤は、化粧シート1の光沢度が10以下となるように調整されることが好ましい。上述したように、基材層12Aに艶調整剤が含まれる場合には、化粧シート1全体の光沢度が10以下となるように調整される必要がある。化粧シート1の光沢度が10以下である場合、落ち着いた印象の外観を有する化粧シート1が得られる。このため、絵柄のある家具や建具との調和性が向上し、例えばドア枠、窓枠、巾木、見切り、廻り縁の予め建物に組み込まれる造作材に用いる化粧シートとしてより好ましい外観がえられる。
また、トップコート層14に各種機能を付与するために、トップコート層14は抗菌剤、防カビ剤等の機能性添加剤を含んでいてもよい。また、トップコート層14は、必要に応じて紫外線吸収剤、光安定化剤を含んでいてもよい。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、トリアジン系、シアノアクリレート系の紫外線吸収剤が挙げられる。また、光安定化剤としては、ヒンダードアミン系の光安定化剤が挙げられる。
トップコート層14の層厚は、3μm以上15μm以下の範囲内が好ましい。トップコート層14の層厚が3μm以上である場合、耐傷性の向上効果が高くなる。また、トップコート層14の層厚が15μm以下である、曲げ加工時におけるクラックや割れの発生を抑制し、化粧シート1の意匠性や耐候性の悪化を抑制することができる。
<プライマー層>
プライマー層11としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、これらの混合物等を使用することができる。更に、ポリオールとイソシアネートによる2液タイプにすることで、着色層13とプライマー層11との密着性及びプライマー層11自体の凝集力が向上する。ポリオールとしては、例えば、アクリルポリオール、ポリエステルポリオールなどが挙げられる。また、イソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、4,4’ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族系、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート等の脂肪族系が挙げられる。プライマー層11は、反応性の早さ、耐熱性の点で芳香族系のポリオールを用いることが好ましい。
プライマー層11の厚みは、1μm以上であることが好ましい。プライマー層11の厚みを1μm以上とすることにより、溶剤によって接着剤が溶解し、プライマー層11が消失して密着性が低下することを防止することができる。
なお、化粧シート1を施工する面の凹凸が大きい場合には、予めパテによる目止め等を行い、必要時応じてプライマー塗布を行うのが良い。
以上のような構成の化粧シート1の表面(トップコート層14上)の算術平均粗さRaは、2.0μm以上4.5μm以下であることが好ましく、2.5μm以上3.0μm以下であることがより好ましい。また、化粧シート1表面の十点平均粗さRz(RzJIS)は、12μm以上30μm以下であることが好ましく、15μm以上20μm以下であることがより好ましい。さらに、化粧シート1表面の凹凸の局部山頂の平均間隔Sは、90μm以上200μm以下であることが好ましく、90μm以上130μm以下であることがより好ましい。ここで、算術平均粗さRa及び十点平均粗さRzはJIS B0601:2001において定義された値であり、局部山頂の平均間隔SはJIS B0601:1994において定義された値である。
化粧シート1の表面が上述した算術平均粗さRa、十点平均粗さRz及び局部山頂の平均間隔Sを有するようにスキン層12Bの凹凸形状を形成することにより、耐傷性が高く、かつ柔らかく心地よい手触りの化粧シート1を得ることができる。また、このような凹凸形状を有する化粧シート1は、耐傷性が高く、柔らかく心地よい手触りを有しつつ、目視では凹凸の感じが分かりにくい程度の微細な梨地調の意匠感を得ることができる。このような化粧シート1は、建具に組み込まれる造作材に用いる化粧シートとして好ましい落ち着いた外観を得ることができる。
(1.2)化粧シートの製造方法
化粧シート1の一製造例について説明する。
ポリプロピレン樹脂等の樹脂材料に必要に応じて無機顔料等を添加して溶融混錬し、基材層12Aとなる無機顔料等を含む基材層用樹脂材料を得る。次に、ポリプロピレン樹脂等の樹脂材料に造核剤ベシクルを混合してスキン層12B用の造核剤ベシクル含有樹脂材料を得る。続いて、加熱溶融した基材層12A用の樹脂材料及びスキン層12B用の造核剤ベシクル含有樹脂材料を、例えば基材層用樹脂材料/造核剤ベシクル含有樹脂材料/基材層用樹脂材料の順に積層されるように押出機から同時に押し出し、冷却ロールで冷却して積層フィルムを形成した。このとき、少なくとも一方の冷却ロールとして表面に所定の凹凸形状を有する冷却ロールを用いる。これにより、スキン層12B/基材層12A/スキン層12Bが積層され、少なくとも一方のスキン層12B表面に所定の凹凸形状が転写された原反層12を得る。
続いて、原反層12の裏面となる面にウレタン系樹脂等の樹脂材料を塗工してプライマー層11を形成する。さらに、原反層12の着色層13側の面に、着色顔料を含む樹脂材料を塗布及び硬化させて着色層13を形成する。最後に、アクリルウレタン樹脂等の樹脂材料を塗布及び硬化させてトップコート層14を形成する。なお、各層を形成する際に、塗工面に対してコロナ処理等の表面処理を行っても良い。
以上により、プライマー層11、原反層12、着色層13及びトップコート層14がこの順に積層され、原反層12の少なくとも一方に設けられたスキン層12Bの表面に凹凸形状が形成された第一実施形態の化粧シートを得ることができる。
(1.3)第一実施形態の効果
以上のような化粧シート1は、以下の効果を有する。
(1)本実施形態の化粧シート1は、原反層12のスキン層12Bが樹脂材料とナノサイズの造核剤とを含み、結晶性樹脂の結晶部における球晶の平均粒径が小さく高結晶化されており、かつスキン層12Bの表面が所定の凹凸形状とされている。
この構成によれば、化粧シート1に生じる傷を抑制し、柔らかく心地よい手触りの化粧シート1を得ることができる。
(2)本実施形態の化粧シート1は、樹脂材料100質量部に対して造核剤が0.05質量部以上0.5質量部以下添加されて高結晶化されたスキン層12Bを有することが好ましい。
この構成によれば、スキン層12Bを構成する樹脂材料の結晶化度が十分に向上し、耐傷性が十分に高い化粧シート1を得ることができる。
(3)本実施形態の化粧シート1は、外膜で包含されてベシクル化された造核剤ベシクルが添加された樹脂材料によりスキン層12Bが形成されることが好ましい。
この構成によれば、スキン層12Bを構成する樹脂材料の結晶化度が十分に向上し、耐傷性がさらに高い化粧シート1を得ることができる。
(4)本実施形態の化粧シート1は、造核剤ベシクルが、リン脂質からなる外膜を備える造核剤リポソームであることが好ましい。
この構成によれば、スキン層12Bの主成分である樹脂材料とベシクルとの相溶性を良好なものとすることができる。
(5)本実施形態の化粧シート1は、凹凸形状を有するスキン層12B表面の算術平均粗さRaが2.0μm以上4.5μm以下であり、十点平均粗さRzが12μm以上30μm以下であり、局部山頂の平均間隔Sが90μm以上200μm以下であることが好ましい。
この構成によれば、化粧シート1の耐傷性及び手触りをより向上させることができる。
(6)本実施形態の化粧シート1は、光沢度が10以下となるように調整されることが好ましい。
この構成によれば、化粧シート1の意匠性を向上させることができる。
2.第二実施形態
以下、本開示の第二実施形態に係る化粧シートについて、図2を用いて説明する。
図2は、本開示の第二実施形態に係る化粧シート2の一構成例を説明するための断面図である。本実施形態に係る化粧シート2は、化粧シート1と同様に、例えば、壁面、建具、家具等に施工される化粧シートであり、特に、ドア枠、窓枠、巾木、見切り、廻り縁の予め建物に組み込まれる造作材に用いることが好ましい化粧シートである。
化粧シート2は、プライマー層11と、原反層22と、着色層13と、トップコート層14と、を備えている。すなわち、化粧シート2は、原反層12に代えて原反層22を備える点で、第一実施形態に係る化粧シート1と相違する。
以下、原反層12について説明する。なお、原反層12以外の各層(プライマー層11、着色層13及びトップコート層14)については、化粧シート1の各層と同様の構成であるため説明を省略する。
(2.1)化粧シートの基本構成
<原反層>
原反層22は、基材層22Aと、基材層22Aの少なくとも一方の面に設けられたスキン層22Bとを有している。原反層22は、基材層22Aの上面(後述する着色層13側の面)もしくは基材層22Aの両面にスキン層22Bが設けられた構成である。本実施形態では、基材層22Aの両面にスキン層22Bが設けられた構成の原反層22について説明する。
[基材層]
基材層22Aは、第一実施形態に係る基材層12Aと同様の構成であるため説明を省略する。
[スキン層]
スキン層22Bは、樹脂材料と無機材料とを含む層である。第一実施形態にかかる化粧シート1では、造核剤を含む樹脂材料によって高い結晶性を有する高耐傷性樹脂シートを形成してスキン層12Bとした。一方、第二実施形態にかかる化粧シート2では、造核剤に代えて、硬度の高い無機粒子を含む樹脂材料によって高い硬度を有するスキン層22Bとすることで高耐傷性を有する化粧シート2を得る。
無機粒子としては、例えばナノサイズのシリカ、ガラス、アルミナ、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機材料からなる微粒子が挙げられる。
スキン層22Bは、例えば、樹脂材料100質量部に対して0.05質量部以上0.5質量部以下の範囲内で無機粒子が添加された樹脂材料により形成される。
原反層12と同様に、スキン層22Bの少なくとも一方の表面は凹凸形状とされている。スキン層22B表面の算術平均粗さRa、十点平均粗さRz及び局部山頂の平均間隔Sは、スキン層12Bと同様である。
造核剤に代えて無機粒子を用いる場合であっても、スキン層22Bが凹凸形状を有することにより化粧シート2自体の表面は平坦でありながら耐傷性が高く、かつ柔らかく心地よい手触りの化粧シート2を得ることができる。
原反層22は、例えば、ナノサイズの無機粒子を含む無機粒子含有ポリプロピレン樹脂を加熱溶融し、造核剤ベシクル含有樹脂材料とともに共押し出し成形することにより、基材層22Aの少なくとも一方の面にスキン層22Bが設けられて形成される。
(2.2)第二実施形態の効果
以上のような化粧シート2は、第一実施形態の効果(5)、(6)に加えて以下の効果を有する。
(7)本実施形態の化粧シート2は、樹脂材料と無機粒子とを含み、高硬度化された原反層22を有している。
この構成によれば、化粧シート1に生じる傷を抑制し、柔らかく心地よい手触りの化粧シート1を得ることができる。
以下、本開示に係る化粧シートについて、実施例を挙げて説明する
実施例では、以下の各実施例及び各比較例で説明する構成の化粧シートを作製し、床材上に貼り合せて化粧シートの評価を行った。
<実施例1>
単色の化粧シートを以下の手順で作成した。
ポリプロピレン樹脂に白顔料と耐候剤を混合して溶融混錬し、白顔料を30質量%、耐候剤を1質量%含有する白色ポリプロピレン樹脂を得た。次に、透明ポリプロピレン樹脂に造核剤ベシクルを混合し、造核剤ベシクルを0.1質量%含有する造核剤ベシクル含有ポリプロピレン樹脂を得た。続いて、加熱溶融した白色ポリプロピレン樹脂及び造核剤ベシクル含有ポリプロピレン樹脂を、造核剤ベシクル含有ポリプロピレン樹脂/白色ポリプロピレン樹脂/造核剤ベシクル含有ポリプロピレン樹脂の順に積層されるように押出機から同時に押し出し、冷却ロールで冷却して積層フィルムを形成した。このとき、白色ポリプロピレン樹脂の一方の側の冷却ロールとして表面に凹凸形状を有する冷却ロールを用い、他方の側の冷却ロールとして表面が平滑な冷却ロールを用いた。これにより、白色の基材層と、基材層の両面に設けられた透明なスキン層を有し、スキン層の一方の面に凹凸形状が形成された層厚140μmの着色原反層を得た。
このとき、押出機では、スキン層、基材層及びスキン層の厚み比が0.5:9:0.5となるように各樹脂の押し出し量を調整した。また、一方の冷却ロール表面の凹凸形状は、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが2.589μm、十点平均粗さRzが16.330μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが92.8μmとなる凹凸が転写できる形状とした。
続いて、着色原反層の他方の面(平滑な面)にグラビア印刷により二液ウレタン系樹脂を固形分量が1g/mとなるように塗工してプライマー層を形成した。さらに、着色原反層の着色原反層の一方の面(凹凸を有する面)にコロナ処理を施した後、アクリル系二液硬化型樹脂(DICグラフィック社製、アクリルウレタン樹脂)を厚さ6μmで塗布及び硬化してトップコート層を形成した。
以上により、プライマー層、着色原反層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例1の化粧シートを得た。
<実施例2>
実施例1と同様の方法により着色原反層を作製した。このとき、一方の冷却ロール表面の凹凸形状は、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが2.551μm、十点平均粗さRzが17.147μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが117.1μmとなる凹凸が転写できる形状とした。
着色原反層の一方の面(凹凸を有する面)にコロナ処理を施し、グラビア印刷により着色ポリプロピレン樹脂を固形分量が5g/mとなるように塗工及び硬化して着色層を形成した。着色層の表面に、実施例1と同様にしてトップコート層を形成した。
以上により、プライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例2の化粧シートを得た。
<実施例3>
スキン層を形成する際に、白顔料に代えて酸化チタンと酸化鉄を混合しベージュ色とした着色顔料を添加した着色ポリプロピレン樹脂を用いて着色原反層を形成した。このとき、一方の冷却ロール表面の凹凸形状は、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが2.979μm、十点平均粗さRzが19.519μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが128.2μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にして着色原反層、着色層及びトップコート層を形成した。
以上により、プライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例3の化粧シートを得た。
<実施例4>
一方の冷却ロール表面の凹凸形状を、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが4.209μm、十点平均粗さRzが22.605μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが199.4μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にしてプライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例4の化粧シートを得た。
<実施例5>
一方の冷却ロール表面の凹凸形状を、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが3.300μm、十点平均粗さRzが24.674μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが149.0μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にしてプライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例5の化粧シートを得た。
<実施例6>
一方の冷却ロール表面の凹凸形状を、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが2.586μm、十点平均粗さRzが23.495μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが131.0μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にしてプライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例6の化粧シートを得た。
<実施例7>
一方の冷却ロール表面の凹凸形状を、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが2.997μm、十点平均粗さRzが25.461μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが141.7μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にしてプライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された実施例7の化粧シートを得た。
<比較例1>
基材層を形成する材料として造核剤ベシクルを含まないポリプロピレン樹脂を用いて着色原反層を形成した。このとき、一方の冷却ロール表面の凹凸形状は、完成した化粧シートのトップコート層形成面の算術平均粗さRaが5.569μm、十点平均粗さRzが37.152μm、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが233.9μmとなる凹凸が転写できる形状とした。これ以外は実施例2と同様にして着色原反層、着色層及びトップコート層を形成した。
以上により、プライマー層、着色原反層、着色層及びトップコート層がこの順に積層され、着色原反層のトップコート層側の表面に凹凸が形成された比較例1の化粧シートを得た。
<評価>
(スクラッチ試験)
実施例1から実施例7及び比較例1の各化粧シートのそれぞれに対して、コインスクラッチ試験を行い、化粧シートの表面(原反層又はトップコート層)に連続的な傷跡が生じなかった際の荷重を測定した。なお、スクラッチ試験では、10円硬貨を化粧シート表面に当てて、荷重1Kgから試験を開始し、1Kgずつ徐々に荷重を増加し、4kgまで試験を行った。
(引っかき硬度試験)
実施例1から実施例7及び比較例1の各化粧シートのそれぞれに対して、JIS K5600-5-4:1999に規定する引っかき硬度(鉛筆法)試験により、化粧シートの表面(原反層又はトップコート層)に傷跡を生じなかった最も固い鉛筆の硬度(鉛筆硬度)を測定した。なお、引っかき硬度試験は、JIS K5600-5-4:1999に記載の機器を用いて行った。
(触感の評価)
実施例1から実施例7及び比較例1の各化粧シートのそれぞれの表面の触感を試験員が手で触れることにより確認し、心地よい手触り感が得られるかを確認した。試験員は、軽く化粧シート表面を触った際に、表面がサラサラしておりベタツキや引っかかり感を感じない場合を「心地よい手触り感」の評価基準として触感を判断した。
なお、触感の評価は10人の試験員により行い、心地よい手触りであると回答した試験員が8人以上の場合を「A」、心地よい手触りであると回答した試験員が6人以上の場合を「B」、心地よい手触りであると回答した試験員が5人未満の場合をそれ以外を「C」として評価した。
(意匠感の評価)
実施例1から実施例7及び比較例1の各化粧シートのそれぞれの表面の意匠感を試験員が目視で確認し、表面にフラットな意匠感があるかを確認した。なお、意匠感の評価は、10人の試験員により行い、表面にフラットな意匠感があると回答した人数により評価した。すなわち、本評価では、実施例1から実施例7及び比較例1の化粧シートが目視で凹凸形状を感じにくい意匠感の化粧シートであるかを評価した。意匠感の評価では、表面フラットの意匠感があると回答した人数が多い程好ましいと判断した。
以下の表1に、各実施例及び各比較例の構成の抜粋を示す。また、以下の表2に、各実施例及び各比較例の評価結果を示す。
Figure 0007439481000001
Figure 0007439481000002
表1に示すように、造核剤を含むことにより結晶性が高く、表面に凹凸形状を有するスキン層を備える実施例1~実施例7の化粧シートは、比較例1の化粧シートと比較して耐傷性が向上することが確認された。特に、実施例1~実施例7の化粧シートは、スクラッチ試験において連続的な傷跡が生じる荷重が4.0Kgとなり、また、引っかき硬度試験における鉛筆硬度が3B以上と、比較例1に対して良好な結果が得られた。一方、造核剤を含まないスキン層を備える比較例1の化粧シートは、スクラッチ試験における耐荷重が2.0kgと小さく、引っかき硬度試験おける耐傷性が低いことが確認された。
また、スキン層表面の算術平均粗さRaが2.5μm以上3.0μm以下、十点平均粗さRzが15μm以上20μm以下、凹凸の局部山頂の平均間隔Sが90μm以上130μm以下である実施例1~実施例3の化粧シートでは、実施例4~実施例7の化粧シートと比較して鉛筆硬度がさらに向上するとともに、化粧シートの手触り感が向上することが確認された。
以上の評価結果から、造核剤を含むことにより結晶性が高く、表面に凹凸形状を有するスキン層を備える化粧シートは、このようなスキン層を有さない化粧シートと比較して耐傷性が高いことが確認された。また、スキン層の表面が凹凸形状を有し、所定の算術平均粗さRa、十点平均粗さRz及び局部山頂の平均間隔Sである化粧シートは、耐傷性がさらに向上するとともに、ソフトで心地よい手触りが得られる。
本開示の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本開示の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1,2 化粧シート
11 プライマー層
12,22 原反層
12A,22A 基材層
12B,22B スキン層
13 着色層
14 トップコート層

Claims (13)

  1. 樹脂材料を含む基材層と、前記基材層の少なくとも一方の面上に設けられ、樹脂材料と造核剤又は無機粒子とを含むスキン層と、を有する原反層と、
    前記原反層の一方の面に形成された前記スキン層上に設けられたトップコート層と、
    を備え、
    前記基材層と前記トップコート層との間に設けられた前記スキン層の前記トップコート層側の面の表面粗さが、前記スキン層の前記基材層側の面の表面粗さよりも粗くなっている化粧シート。
  2. 前記基材層の厚さは、60μm以上200μm以下である
    請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記スキン層の厚さは、1μm以上50μm以下である
    請求項1又は2に記載の化粧シート。
  4. 前記スキン層は、前記樹脂材料100質量部に対して、0.05質量部以上0.5質量部以下の範囲内で前記造核剤が添加された樹脂材料により形成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の化粧シート。
  5. 前記スキン層は、前記無機粒子として、ナノサイズのシリカ、ガラス、アルミナ、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムの少なくとも一種を含む
    請求項1に記載の化粧シート。
  6. 前記スキン層は、前記樹脂材料100質量部に対して、0.05質量部以上0.5質量部以下の範囲内で前記無機粒子が添加された樹脂材料により形成される
    請求項に記載の化粧シート。
  7. 前記トップコート層の表面の算術平均粗さRaは、2.0μm以上4.5μm以下である
    請求項1からの少なくとも1項に記載の化粧シート。
  8. 前記化粧シートの表面の十点平均粗さRzは、12μm以上30μm以下である
    請求項1からの少なくとも1項に記載の化粧シート。
  9. 前記化粧シートの表面の局部山頂の平均間隔Sは、90μm以上200μm以下である
    請求項1からの少なくとも1項に記載の化粧シート。
  10. 光沢度が10以下である
    請求項1からの少なくとも1項に記載の化粧シート。
  11. スクラッチ試験における連続的な傷跡が生じる荷重が4.0Kg以上である
    請求項1から10の少なくとも1項に記載の化粧シート。
  12. JIS K5600-5-4:1999に規定する引っかき硬度(鉛筆法)試験における鉛筆硬度が3B以上である
    請求項1から11の少なくとも1項に記載の化粧シート。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載した化粧シートの製造方法であって、
    ベシクルに造核剤を内包させて、当該造核剤をベシクル化してなる造核剤ベシクルを生成する工程と、
    第一樹脂材料を用いて形成された基材層の少なくとも一方の面に、前記造核剤ベシクルを含む第二樹脂材料を塗布し、前記基材層と反対側の面の表面粗さが、前記スキン層の前記基材層側の面の表面粗さよりも粗くなるようにして硬化させることにより、前記基材層の少なくとも一方の面にスキン層が設けられた原反層を形成する工程と、
    前記原反層の一方の面に形成された前記スキン層上に第三樹脂材料を塗布及び硬化することにより、トップコート層を形成する工程と、
    を備え、
    前記原反層を形成する工程において、前記トップコート層側となる面に設けられた前記スキン層の表面に凹凸形状を設ける
    化粧シートの製造方法。
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