JP2004529743A - 調整可能なアームレスト - Google Patents
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Abstract
ベースに装着されたアームレスト及びアームレストの移動を阻止する方法が開示されている。アームレストは、ベースに連結されるようになっており、第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材を備えている。また、アームレストは、アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で保持するように形成された解放機構を有している。方法は、ユーザインタフェースを操作することにより、アームレスト支持部材が移動できるようにカムとレールとの間の摩擦を十分に減少させ、アームレスト支持部材を前方位置と後方位置との間で移動させ、ユーザインタフェースを解放することにより、アームレスト支持部材の移動を阻止する十分な摩擦をカムに加えることを含む。
Description
【技術分野】
【0001】
特許出願に対する相互参照
本発明は、2001年6月19日に提出された「調整可能なアームレスト」と題する米国仮特許出願第60/299,365号(代理人整理番号:26032−3766)の優先権を主張しており、この出願の開示内容の全ては、これを参照することにより本願に組み込まれる。
【0002】
本発明はアームレストに関する。特に、本発明は、前方位置と後方位置との間で調整することができ且つ保持機構によって所定の位置に保持されるアームレストに関する。
【0003】
自動車等の車両のアームレストは一般に知られている。そのような既知のアームレストは、時として、収納室(例えばゴミ箱)を露出させるために回動可能であるが、移動可能ではなく、あるいは、調整可能ではない。また、既知のアームレストの配置及びサイズは、殆どの成人を網羅するズレを許容するように設定されている。しかしながら、多くの使用者(すなわち、これらのアームレストのユーザ)は、許容するように設定されたズレの枠を越えて使用するため、既知のアームレストを十分に楽しんで利用することができない。また、既知のアームレストの多くのユーザは、自分のアームレストにおいて、仕様通りの形態ではなく、異なる形態の方を好む。
【0004】
前述した問題及び他の問題を回避する安価で信頼性があり且つ幅広く適合できる調整可能アームレストを提供することは、技術の著しい進歩につながる。
【0005】
発明の概要
本発明の主な特徴は、前述した欠点を解消する、安価で、製造が容易で、美観がある、制限なく調整可能なアームレストを提供することである。
【0006】
本発明の他の特徴は、車両の前方及び後方への並進調整を行なえるアームレストを提供することである。
【0007】
本発明の他の特徴は、カム機構を有し、このカム機構によって丈夫で調整が簡単な調整可能アームレストを提供することである。
【0008】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴を達成する(個々に、共同で、あるいは、様々なサブコンビネーションで)方法は、図面に関連する好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態の以下の詳細な説明に記載されている。しかしながら、一般に、これらは、ベースに装着されたアームレストにおいて達成される。アームレストは、ベースに連結されるようになっており且つ第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材を備えている。また、アームレストは、アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を第1の位置と第2の位置との間で保持するように形成された解放機構を備えている。
【0009】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、車両コンソールにおいても達成することができる。車両コンソールは、ベースと、ベースに連結されるようになっており且つ第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材と、アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で保持するように形成された解放機構とを備えている。アームレスト支持部材は、その移動範囲に沿う任意の場所で摩擦によって保持される。
【0010】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、ベースに装着されたアームレストにおいても達成することができる。このアームレストは、ベースに対して選択的に位置決め可能なアームレストと、選択された位置にアームレストを保持する装置等の手段と、選択された位置から前記アームレストを解放する装置等の手段とを備えている。
【0011】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、ベースと、前方位置と後方位置との間で移動可能なアームレスト支持部材と、ユーザインタフェース及びレールに連結されて動作するカムを有する解放機構とを備えたアームレストの移動を阻止する方法においても達成することができる。この方法は、ユーザインタフェースを操作することにより、アームレスト支持部材が移動できるようにカムとレールとの間の摩擦を十分に減少させ、アームレスト支持部材を前方位置と後方位置との間で移動させ、ユーザインタフェースを解放することにより、前記アームレスト支持部材の移動を阻止する十分な摩擦をカムに加えることを含んでいる。
【0012】
更に、本発明は、開示された実施形態において図示され且つ説明された様々な特徴及び特徴の組み合わせに関するものである。開示された実施形態の目的及び特徴が達成される他の方法は、以下の明細書に記載されており、あるいは、当業者であればこの明細書を読むことにより明らかとなる。そのような他の方法は、それが以下の請求の範囲内に入る場合には、開示された実施形態の範囲内に入ると見なされる。
【0013】
本発明の多くの好ましい典型的な実施形態及び他の実施形態を詳細に説明する前に、本発明が以下の説明に記載され或いは図面に示された構成要素から成る構造及び配置の内容に限定されないことは言うまでもない。本発明は、他の実施形態も可能であり、あるいは、様々な方法で実行し又は実施することができる。また、ここで使用される表現や用語が、説明を目的とするものであって、限定するものと見なすべきでないことは言うまでもない。
【0014】
好適な実施の形態の詳細な説明
好ましい典型的な実施形態の詳細な説明を行なう前に、その一般的な用途及び範囲について幾つかコメントをしたい。例えば、開示された実施形態の構成要素は、自動車の中央コンソール用に設計された調整可能アームレストとして示されているが、開示された実施形態の特徴は、非常に幅広い用途を有している。例えば、調整可能アームレストは、他のタイプの車両、車両内の他の場所(例えば、ドアに沿った場所、後側の乗員室内の場所)、車両内に設置されないシート装置(例えば、映画館、他のオフィス、家庭、または、アームレストを使用する教育的なシート装置)に適応できる。また、様々な構成要素のサイズ及びアームレストのサイズも幅広く変えることができる。
【0015】
また、典型的な実施形態を構成するために使用される特定の材料も例示的なものである。例えば、射出成形ポリカーボネートは、基板を製造するための好ましい方法及び材料であるが、ポリプロピレン等の他の熱可塑性樹脂、他のポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(「ABS」)、ポリウレタン・ナイロン、任意の様々なホモポリマープラスチック、コポリマープラスチック、特定の添加剤を有するプラスチック、フィラー充填プラスチック等を含む他の材料も使用できる。また、これらの構成要素を形成するため、ブロー成形や回転成形等の他の成形作業を使用しても良い。また、スチールやアルミニウム等の他の合金材料によって、アームレストの構成要素を製造することもできる(例えば、打ち抜き、鋳造、圧延、切削、粉末金属など)。また、材料選択は、調整可能アームレストの所望の強度及び意図する性能によって決まる。
【0016】
また、ガイド機構またはスライドアセンブリは、スライド運動または横方向の並進運動を与えるように形成された任意の様々な装置または構造であっても良い(例えば、蟻継手、従来のドアまたは引き出しスライド、グリースが塗布された(グリースが塗布されていない)部材同士の界面(例えば、プラスチック同士の界面、プラスチックと金属との界面、金属同士の界面など)、空気圧または液圧シリンダなど)であっても良い。
【0017】
また、用語「アームレスト」、「カム機構」、「ライナー」、「基板」は、広義の用語を意味するものであり、限定する用語を意味するものではないことに十分注意されたい。これらの構成要素は、任意の様々な製品または配置構造とともに使用されても良く、自動車あるいは車両の用途での使用に限定されるべきものではない。
【0018】
ここで、好ましい典型的な実施形態の説明に進むことにする。図1及び図2は、車両用の中央コンソール10を示している。図3は、アームレスト・容器アセンブリの分解図を示している。中央コンソール10は、蓋付の容器12と、容器12に回動可能に連結されたライナーアセンブリ14と、前方位置(図2)と(例えば、かぶせ蓋の)後方位置(図1)との間で移動するように構成されたアームレストアセンブリとを有している。容器12は、任意の様々な従来の構成及び方向性を有していても良い。あるいは、コンソール10は、「容器」を有していないが、調整可能なアームレストを有している。
【0019】
ライナーアセンブリ14は、ライナー18と、ライナーカバー20と、ビンラッチ22とを有している。ライナー18は、ヒンジ24により、容器12に対して回動可能に連結される。コイルスプリング26によって付勢されたビンラッチ22は、容器12と係脱可能に係合しており、これにより、ライナー18は、開位置と閉位置との間で回動できるようになっている。ヒンジストッパ28は、その一端がライナー18の下面30に対して強固に連結されるとともに、(例えば、ライナー18またはヒンジ24に対する損傷を防止するため)ライナー18の回動を制限するように構成されている。ライナーカバー20は、ライナー18の下面30に取り付けられるとともに、ライナー18が開位置へと回動する際に美的外観を与えるように形成されている。
【0020】
図3〜図5に示されるように、アームレストアセンブリ16は、典型的な実施形態に基づいて示されている。アームレスト16は、ライナー18に対して摺動自在に連結されており、アームレストカバー32と、基板34と、リテーナ36とを備えるアームレスト支持部材を有している。アームレストカバー32は、基板34に取り付けられており、カバーシート38(例えば、ビニール、皮革、プラスチック等によって形成されたシート)及びパッド(例えば、発泡体、セルロース等)(図示せず)を有している。リテーナ36は、カバーシート38を基板34に対して固定するように形成されており、カバーシート38を基板34上のチャンネル39内に圧入する一連の円錐部(例えば、「サメ」歯)を有している。また、リテーナ36とカバーシート38は、基板34の下面30にある一連のボス40に連結された止め具によって固定されている。
【0021】
基板34は、一対のガイド42(スライダトラックとして示されている)及びレール44と係合するカム機構43により、ライナー18に摺動自在に連結されている。基板34は、収容位置(図1)と展開位置(図2)との間で移動するように形成されている。
【0022】
ガイド42は、従来の構造を有しており、ライナー18に対して基板34を滑らかに移動させることができるとともに、特に基板34が展開位置に移動された際にアームレストに作用する力を支持するように構成されている。ガイド42は、基板34に連結された第1のトラック46と、ライナー18に連結された第2のトラック48と、第1のトラック46と第2のトラック48との間に配置されたベアリング49とを有している。ガイド42は、任意の様々な従来の方法(例えば、リベット、止め具、熱溶着)を使用して、ライナー18及び基板34に対して取り付けられても良い。
【0023】
レール44の端部50,52は、ライナー18のチャンネル54,56内に装着されるとともに、止め具(図示せず)によって所定位置に固定されている。カム機構43は、選択的に摺動できるようにレール44に連結されている。レール44は、任意の様々な形状を有していても良い(例えば、正方形、長方形、円形、楕円形等)。レール44は、任意の様々な従来の方法(例えば、リベット、止め具、熱溶着)を使用して、ライナー18及び基板34に対して取り付けられても良い。
【0024】
カム機構43は、ラッチ58と、ブラケット60(カムピボットブラケットとして示されている)と、一対のブレーキまたはカム部材(上側カム部材62及び下側カム部材64として示されている)とを有している。上側及び下側カム部材62,64は、その一端66が基板34の下面30に回動可能に連結されている。他の実施形態において、上側及び下側カム部材62,64は、1つの枢軸または回転軸または軸で連結されている。上側及び下側カム部材62,64は、異なる複数の枢軸または軸または回転軸で捩れて配置され及び/又は装着されても良い。
【0025】
ラッチ58は、ユーザインタフェース(グリップまたはハンドル68として示されている)と、中央部70と、後方延在フランジ72とを有している。ハンドル68は、基板34の前端にある凹部内に概ね配置されており、ユーザが簡単に利用できるように構成されている。中央部70は、基板34の下面30から延びる複数の突起によって形成されたガイドまたはトラック76と摺動自在に係合する一対の対向するフィンガ74を有している。
【0026】
フランジ72は、基板34の下面30から離れるように延びる互いに離間する一対の突起78,80を有している。これらの突起78,80は、ラッチ58が後方(図4)または前方(図5)にスライドする際に上側カム部材62または下側カム部材64と係合するように形成されている。基板34の下面30からはストッパ82が延び、ラッチ58が後方へ過度にスライドすることを防止している。
【0027】
ブラケット60は、止め具84を用いて、基板34の下面30から延びる一対のボス88に装着されている。カム部材62,64の端部66は、下面30から延びる回転軸92を受けてこの回転軸92を中心に回動するように形成されたボス90を有している。ブラケット60は、上側及び下側カム部材62,64を回転軸92上で固定するように形成されており、スプリング94を基板34に対して固定する。
【0028】
付勢手段94(真っ直ぐなワイヤスプリングとして示されている)は、前記カム部材が前記突起と係合しない中立位置へとラッチ58を移動させるように形成されている。付勢手段94は、所定の力をラッチに加えるように構成された任意の様々な装置であっても良い。付勢手段94の一端部96は、ラッチ58のフランジ72に連結されている。付勢手段94の他端部98は、基板34の下面30から延びる突起100に連結されている。付勢手段94の中央部は、下面30から延びて溝102を形成する一対の突起間に配置されていることが好ましい。ブラケット60は、ラッチ58に向かって下側へ延びるアーム104を有している。アーム104は、付勢手段94を突起100及び溝102内に維持するように形成されている。
【0029】
上側及び下側カム部材62,64は、端部66から離れるように延び且つ互いに離間する突起78,80間に配置されたアーム106,108を有している。また、上側及び下側カム部材62,64は、複数のカム面(上側カム部材62のカム面110,112、下側カム部材64のカム面114,116)を有し、これらはレール44と選択的に係合するように形成されている。上側カム部材62において、カム面110はアーム106の端部によって形成されており、カム面112はボス118によって形成されている。下側カム部材64において、カム面114はアーム108の端部によって形成され、カム面116はボスによって形成されている。
【0030】
好ましい実施形態において、上側及び下側カム部材62,64のボス90は、回転軸92を受ける楕円溝121(図14に示されている)を有している。溝121は、カム部材がレール44と略垂直に移動(例えば、並進)できるように形成されている。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。特に好ましい実施形態において、上側カム部材62及び下側カム部材64は、レール44の軸を中心に回転するように形成されている(すなわち、回転軸92を中心とする回動及び溝121内での移動に起因して)。
【0031】
上側及び下側カム部材62,64によるレールの制動または摩擦係合は、基板34に作用する力の方向に応じて、カム面110とカム面112との間またはカム面114とカム面116との間の空間的な関係(すなわち、幅W)によって与えられる。幅Wは、レール44の長軸に対して垂直な寸法であり、上側及び下側カム部材62,64の相対的な回動位置によって決定される。
【0032】
上側カム部材62とレール44との間(または、下側カム部材64とレール44との間)の制動力または摩擦力は、ある力(後向きまたは前向き)が基板上に作用する時に形成される。例えば、後向きの力が基板34に作用すると、この力は、回転軸92を介して、上側カム部材62に伝えられる。この時、上側カム部材62が回転軸92を中心に回動するとともに溝121内で並進し、これにより、カム面110とカム面112との間の幅Wが減少する。その結果、基板34の移動を阻止するロック/制動/摩擦力が形成される。前向きの力が基板34に作用すると、この力は、回転軸92を介して、下側カム部材64に伝えられる。この時、下側カム部材64が回転軸92を中心に回動するとともに溝121内で並進し、これにより、カム面114とカム面116との間の幅Wが減少する。その結果、基板34の移動を阻止するロック/制動/摩擦力が形成される。
【0033】
基板34を移動したい場合、ラッチ58は、上側カム部材62または下側カム部材64を回転軸92を中心に回動させて溝121内で並進させるように動作され、これにより、カム面110とカム面112との間(または、カム面114とカム面116との間)の幅Wが増大する。その結果、ロック/制動/摩擦力が減少して、基板34の移動が可能になる。このように、レール44に沿ってカム機構43を選択的に位置決めすることにより、調整が制限なく可能となる。
【0034】
レール44に制動力または摩擦力を与えるため、上側及び下側カム部材62,64は付勢される。好ましい実施形態において、一対のスプリング122,124は、アーム106,108を互いに離間させるべく回動付勢するように形成されており、これにより、カム面110,112,114,116によってレール44に制動力または摩擦力が加えられる。加えられる力は、カム面110,112,114,116をレール44に対して接触させるためのものである。スプリング122の一端は、上側カム部材62に連結され、スプリング122の他端は、基板34の下面30から延びる突起126に連結されている。スプリング124の一端は、下側カム部材64に連結され、スプリング124の他端は、下面30から延びる突起128に連結されている。このようにして、カム機構43は、基板34をライナー18に対して所定位置に固定する。摩擦力を解放するために、アーム106,108は、互いの方に向けて回動される。
【0035】
好ましい実施形態において、アーム106,108は、ラッチ58を前方または後方にスライドさせることにより、互いの方へと回動される。摩擦力を十分に軽減させると、基板34は、ラッチ58が前方に移動される時にレール44に沿って前方へ移動することができる。同様に、摩擦力を十分に軽減させると、基板34は、ラッチ58が後方に移動される時にレール44に沿って後方へ移動することができる。図5に示されるように、ラッチ58を前方にスライドさせることにより、突起80がアーム108に力を加え、下側カム部材64が上側カム部材62に向かって回動する。これにより、レール44に加えられる制動力または摩擦力が減少し、基板34が前方にスライドできる。図4に示されるように、ラッチ58を後方にスライドさせることにより、突起78がアーム106に力を加え、上側カム部材62が下側カム部材64に向かって回動する。これにより、レール44に加えられる制動力または摩擦力が減少し、基板34が後方にスライドできる。
【0036】
典型的な実施形態において、上側及び下側カム部材62,64によるレール44の制動または摩擦係合は、カム面110,112とカム面114,116との間の空間的な関係(すなわち、幅W)によって与えられる。例えば、アーム106,108が回動してアーム106,108同士が離れれば離れるほど、幅Wは小さくなる(すなわち、上側カム部材62のカム面110が下側カム部材64のカム面116へと近づき、上側カム部材62のカム面112が下側カム部材64のカム面114に近づく)。同様に、アーム106,108が回動してアーム106,108同士が接近すればするほど、幅Wは大きくなる(すなわち、上側カム部材62のカム面110が下側カム部材64のカム面116から離間し、上側カム部材62のカム面112が下側カム部材64のカム面114から離間する)。
【0037】
また、レール44に制動力または摩擦力を与えるため、上側及び下側カム部材62,64は付勢される。好ましい実施形態において、一対のスプリング122,124は、アーム106,108を互いに離間させるべく回動付勢するように形成されている。スプリング122の一端は、上側カム部材62に連結され、スプリング122の他端は、基板34の下面30から延びる突起126に連結されている。スプリング124の一端は、下側カム部材64に連結され、スプリング124の他端は、下面30から延びる突起128に連結されている。このようにして、カム機構43は、基板34をライナー18に対して所定位置に固定する。摩擦力を解放するために、アーム106,108は、互いの方に向けて回動される。
【0038】
他の実施形態において、カム機構は、一対の対向するカム部材(積み重ねられた上側及び下側カム部材ではない)を有していても良い。これらの対向するカム部材は、更に薄い基板外形を得るためのものである。
【0039】
図6〜図20には、好ましい実施形態に係るアームレストアセンブリ160が示されている。アームレストアセンブリ160は、ライナー18に対して摺動可能に連結されるとともに、基板164に対して取り付けられるアームレストカバーを備えるアームレスト支持部材を有している。基板164は、アームレストの移動半体(アームレスト支持部材)上の構成部品が取り付けられる「背骨」であり、収容位置(図1参照)と前方または後方の位置すなわち展開位置(図2参照)との間で移動するように形成されている。
【0040】
図6,7,9に示されるように、摺動部材またはスライダ166は、基板164に対して摺動自在に連結されるとともに、ラッチ130が作動され或いは解放された際に前方(または後方)に移動するように形成されており、これにより、リヤカム168(間接的にフロントカム188)を作動または解放する。スライダ166は、基板164の下面から延びる複数の突起またはフック172によって支持される一対の側方フランジ170を有している。スライダ166は、フック172と係合したまま、基板164の下面に沿ってスライドする。
【0041】
図6,11,13に示されるように、ラッチ130は、解放機構(例えば、保持機構またはロック機構)を作動/解放するユーザインタフェースとなるように形成されている。ラッチ130は、第1の回動点133周りで基板164に連結されるとともに、第2の回動点137周りでスライダ166に連結されている。ラッチ130は、ラッチ130から延びる回動フランジ131によって(例えば、ネジ等の止め具、リベット、圧入または圧嵌などにより)スライダ166に連結されている。ラッチ130を操作することにより、ラッチ130が第1の回動点133を中心に回動し、回動部材135が第2の回動点137で回動フランジ131に連結されていることから、スライダ166が側方に移動する。ラッチ130は、基板164の下面から延びる一対のフランジ182,183によって(完全に、あるいは、部分的に)支持された一対の突起180,181によって保持されている。好ましくは、一方の突起180は、第1のフランジ182によって実質的に或いは完全に取り囲まれており、他方の突起181は、他方のフランジ183によって部分的に保持または支持されている(例えば、組立に役立つように)。
【0042】
図6,10,11に示されるように、アームレスト基板164には、好ましくは圧入状態で、ラッチスプリング184が取り付けられている。基板164及びスライダ166には、付勢手段(真っ直ぐなワイヤスライダスプリング186として示されている)が連結されている。スライダスプリング186の一端は、フランジ72に連結されている。スライダスプリング186の他端は、基板164の下面から延びる突起100に連結されている。スライダスプリング186の中央部は、基板164から延びて溝102を形成する一対の突起間に配置されることが好ましい。ラッチスプリング184及びスライダスプリング186は、サイクル時及び解放時にラッチ130及びスライダ166をその初期位置に戻す(例えば、一緒に或いは別々に作動して)ように形成されている。
【0043】
図6,11,12に示されるように、カムリンクまたはアクチュエータ138は、基板164及びスライダ166に連結されている(カムアクチュエータ138は、ネジ、ボルト、リベット等の止め具によって基板164に固定されていることが好ましいが、任意の様々な機構または圧入インタフェースによって取り付けられても良い)。カムアクチュエータ138は、スライダ166が前方に移動すると、基板164上の固定されたボス176を中心に回転する。好ましい実施形態において、カムアクチュエータ138は、カムアクチュエータ138がレール190に対して略垂直に移動(例えば並進)できるように形成された溝175を有している。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。
【0044】
図6,11,14に示されるように、基板164にはカム168,188(例えば、レバー等)が装着されている。カム168,188は、ロック機構の1つの半体を形成する。各カム168,188は、システムが公称設計位置にあると、一方向(前方、後方)でレール190に対してロックされる。システムが作動されると、各カム168,188は、基板164上の固定されたボス92を中心に回転して、レール190と接触しなくなり、これにより、システムは前方及び後方に自由にスライドできるようになる。カム168,188は、レール190と選択的に係合するように形成された複数のカム面または支持面177,179を有している。
【0045】
カム面192(アクチュエータ138の端部に示されている)は、フロントカム188と当接してフロントカム188を作動/解放する。リヤカム168は、スライダ166の一端から延びる突起134によって作動/解放される。好ましい実施形態において、上側及び下側カム部材168,188のボス90は、回転軸を受ける楕円溝121(図14に示されている)を有している。
【0046】
溝121は、カム部材がレール190に対して略垂直に移動(例えば並進)できるように形成されている。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。特に好ましい実施形態において、上側カム部材168及び下側カム部材188は、レール190の軸を中心に回転するように形成されている(すなわち、回転軸を中心とする回動及び溝121内での移動に起因して)。
【0047】
図11に示されるように、カムスプリング122,124は、システムが公称設計位置にある時に各カム168,188をレール190に対して引き寄せた状態に維持するように形成されている。システムが作動されると、これらのカムスプリング122,124は、カム168,188が移動するにつれて伸張する。ラッチ130が解放されると、これらのカムスプリング122,124は、カム168,188がレール190へとその定位置に戻るのを助ける。
【0048】
図15及び図17に示されるように、カム回動プラケット196は、(例えば、ネジやリベット等の止め具、圧入係合、接着、または、溶接等により)基板164から延びるボス88に連結されている。カム回動ブラケット196は、カム168,188及びスライダスプリング186の両方を基板164に対して保持するように形成されている。ブラケット196は、ラッチ130に向かって下方に延びるアーム104を有している。アーム196は、スライダスプリング186を突起100及び溝102内に保持するように形成されている。
【0049】
図15に示されるように、(バーまたはレール190として示されている)固定部材は、解放機構の第2の半体を形成するように構成されている。ライナー202の凹部198,200内に装着されたレール190は、アームレスト支持部材のスライド移動の全体にわたって固定されたままである。カム168,188は、レール190から解放されると、ラッチ130が解放されてカム168,188がレール190と係合接触する位置に戻るまで、レール190の周りで前方/後方に移動する。
【0050】
また、図15及び図18に示されるように、基板164は、ライナー18に対して基板164を滑らかに移動させ且つ特に基板164が前方/伸長/展開位置にある時にアームレストに作用する力を支持するように形成された一対のスライダアセンブリ(スライダトラックまたはガイド204)により、ライナー18に連結されている。ガイド204は、基板164に連結される第1のトラック206と、ライナー202に連結される第2のトラック208と、第1のトラック206と第2のトラック208との間に配置されたベアリング210とを有している。ガイド204は、アームレスト支持部材の固定部と摺動部との間に架設されている。ガイド204は、サイクル中にアームレスト支持部材の移動部を前後に運ぶ。また、材料選択及び特定のガイド構造は、調整可能なアームレストの意図する性能及び所望の強度によって決まる。更に、ガイド機構またはスライドアセンブリは、摺動または側方並進移動を行なうように形成された任意の様々な装置または構造(例えば、ダブ・テールジョイント、従来のドアまたは引き出しスライド、部材同士の界面(例えば、プラスチック同士の界面、プラスチックと金属との界面、金属同士の界面など)にグリースが塗布された(グリースが塗布されていない)もの、空気圧または液圧シリンダなど)であっても良い。
【0051】
図15及び図16に示されるように、スライドカバー212は、基板164に装着されており、摺動ラッチ130及びスライダ166の少なくとも一部を覆ってシステムを保護するとともに、摺動ラッチ130のための正過度回転ストッパを形成するように構成されている。好ましい実施形態において、カバー212から延びる複数の突起214は、スナップフィットのアタッチメントを形成する。他の実施形態においては、任意の様々なアタッチメントまたは装着方法を使用することができる(例えば、止め具、ボンディング、接着剤、ヒートステーキング、溶接等)。
【0052】
図15,19,20に示されるように、ライナー202は、レール190及びガイド204に取り付けられるとともに、アームレスト支持部材の固定部を形成している。ライナー202は、例えば、車両に装着される際に、センターコンソールまたは他の支持面に装着されても良い。また、アームレスト支持部材は、センターコンソールまたは他の支持面に対して直接に装着されても良い。
【0053】
操作中、アームレストアセンブリ160は、ラッチ130の1つの動作によって、収容位置と展開位置との間で移動されても良い。ラッチ130は、ユーザが自分の掌をアームレストカバー32上に置き、指でラッチ130のハンドル132を握って、ハンドル132を押し上げることにより作動される。ハンドル132を持ち上げることにより、ハンドルは第1の回動点133を中心に回動し、これにより、回動部材135が第2の回動点137に対して回動して、中央部70及びフランジ72がスライドする。フランジ72が前方に移動すると、突起134がカム168のアームに力を加え、リンクまたはアクチュエータ138が回転して、(例えば、カムアームを挟み込む鋏の動きで)カム部材188のアームに力が作用する。
【0054】
アクチュエータ138は、(例えば、止め具等により)フランジ72及び基板164の下面のボス176に取り付けられている。アクチュエータ138は、カム188のアームと係合するカム面192を有している。作動中にアクチュエータ138が並進移動を行なえるように、アクチュエータ138の開口の1つが長溝になっていても良い。カムアームの挟み込みにより、アームレスト支持部材の前方及び後方の両方向への移動を阻止する摩擦力が働くように両方のアームを移動させるカム機構が作動する。そのような実施形態は、人的要因を改善して、カム解放機構の動作に対するユーザの集中力を軽減するためのものである。ラッチを中立位置に付勢するために、付勢手段(スプリング122として)が設けられていても良い。
【0055】
図21〜図23に示される更に他の実施形態において、調整可能なアームレストは、一対のレール144,146間に配置された1つのカム部材142を有するカム機構140を備えている。カム部材142は、レール144,146の面と係合する一対のカム面148,150を有している。カム部材142が軸152を中心に回転すると、カム面148,150とレール144,146の面との間の摩擦力が低下し、アームレストアセンブリ16が前方に延びる収容位置と後方に退避する展開位置との間で移動できる。カム面148によって与えられる角度Xは、90度〜100度であることが好ましく、約96度であることが更に好ましい。また、カム部材142の本体は、回動点または軸152に対して好ましくは約55度〜65度、更に好ましくは約60度である角度Yを与えることが好ましい。このように、調整可能なアームレストは、一対のレールと係脱可能に係合してアームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の点で摩擦保持する一対のカム面を有する1つのカムを有している。この1つのカムは、回動軸と、一対のカム面同士を接続する本体部材とを有している。この場合、本体部材は、回動軸に対して約55度〜65度の角度を成しており、一対のカム面は、回動軸から約90度〜100度の角度を成している。
【0056】
図24〜図26に概略的に示される更に他の実施形態において、調整可能なアームレストは、一対のカム部材222,224を有するカム機構220と、カム機構と係合するレール226とを備えている。カム部材222,224は、レール226の表面と係合するカム面228,230を有している。カム部材222が軸232を中心に回転し且つカム部材224が軸234を中心に回転すると、カム面228,230とレール226の表面との間の摩擦が減少し、これにより、アームレストアセンブリは、前方に延びた位置すなわち収容位置と後方に退避した展開位置との間で移動することができる。このように、調整可能なアームレストは一対のカムを有し、各カムは、1つのレールと解放可能に係合してアームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持する一対のカム面によって規定される経路を有している。カム部材222,224は、係合した位置で、スプリング236または他の付勢部材によって付勢される。
【0057】
また、好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態に示された調整可能アームレストの要素の構造及び配置が単なる例示であることに十分に注意されたい。この開示では、本発明の幾つかの実施形態だけについて詳細に説明してきたが、この開示内容を検討する当業者であれば分かるように、請求の範囲に記載された主題の新規な技術及び利点から実質的に逸脱することなく、多くの変更(例えば、サイズ、寸法、構造、形状、様々な要素の比率、パラメータの値、装着配列、材料、色、方向等の変更)が可能である。例えば、任意の様々なラッチまたは解放機構を使用して、アームレストを解放しても良い(例えば、スライディングラッチ、圧搾ラッチ等)。また、任意の様々な方法で操作されるようにカムまたは解放機構を構成することもできる(例えば、圧搾グリップ等の1方向操作、アームレスト支持部材の所望の移動方向等にユーザがユーザインタフェースを移動させるような2方向操作)。したがって、そのような変更の全ては、添付の請求の範囲に記載された本発明の範囲内に含まれる。他の実施形態に準じて、任意のプロセスまたは方法ステップの順番またはシーケンスを変えたり或いは再び順序付けても良い。請求項において、ミーンズプラスファンクション項はいずれも、列挙された機能を果たすここに記載された構造を網羅することは言うまでもなく、構造的な等価物及び等価な構造をも網羅するものである。好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態の設計、動作状態、配置においては、添付の請求の範囲に記載された本発明の要旨から逸脱することなく、他の置換、改良、変更及び/又は省略を行なっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】典型的な実施形態に係る、収容位置または後方位置にある調整可能アームレストを有するコンソールの斜視図である。
【図2】展開位置または前方位置にある図1の調整可能アームレストを有するコンソールの斜視図である。
【図3】図1の調整可能アームレストを有するコンソールの分解図である。
【図4】後方の作動位置にある解放機構を有する調整可能アームレストの斜視図である。
【図5】正面付勢位置または前方付勢位置にある解放機構を有する調整可能アームレストの斜視図である。
【図6】好ましい実施形態に係る調整可能アームレストの部分分解斜視図である。
【図7】基板に装着されたスライダ及びラッチスプリングの平面図である。
【図8】基板またはアームレスト支持部材の斜視図である。
【図9】スライダの斜視図である。
【図10】ラッチスプリングの斜視図である。
【図11】アームレスト支持部材に装着されたカムスプリング、カム、ラッチ、カムアクチュエータの平面図である。
【図12】カムリンクまたはアクチュエータの斜視図である。
【図13】ラッチの斜視図である。
【図14】カムの斜視図である。
【図15】アームレスト支持部材の下面に装着されたガイド、カム回動ブラケット、スライドカバーの平面図である。
【図16】スライダカバーの斜視図である。
【図17】カム回動ブラケットの斜視図である。
【図18】スライダアセンブリまたはガイドの斜視図である。
【図19】基板またはアームレスト支持部材に装着されたライナーの斜視図である。
【図20】ライナーの斜視図である。
【図21】他の実施形態に係る調整可能アームレストの部分分解斜視図である。
【図22】図21の調整可能アームレストのためのカム部材の概略平面図である。
【図23】図21の調整可能アームレストの概略側面図である。
【図24】他の実施形態に係る調整可能アームレストの概略部分平面図である。
【図25】図24の調整可能アームレストの概略断面図である。
【図26】図24の調整可能アームレストのためのカム部材の斜視図である。
【0001】
特許出願に対する相互参照
本発明は、2001年6月19日に提出された「調整可能なアームレスト」と題する米国仮特許出願第60/299,365号(代理人整理番号:26032−3766)の優先権を主張しており、この出願の開示内容の全ては、これを参照することにより本願に組み込まれる。
【0002】
本発明はアームレストに関する。特に、本発明は、前方位置と後方位置との間で調整することができ且つ保持機構によって所定の位置に保持されるアームレストに関する。
【0003】
自動車等の車両のアームレストは一般に知られている。そのような既知のアームレストは、時として、収納室(例えばゴミ箱)を露出させるために回動可能であるが、移動可能ではなく、あるいは、調整可能ではない。また、既知のアームレストの配置及びサイズは、殆どの成人を網羅するズレを許容するように設定されている。しかしながら、多くの使用者(すなわち、これらのアームレストのユーザ)は、許容するように設定されたズレの枠を越えて使用するため、既知のアームレストを十分に楽しんで利用することができない。また、既知のアームレストの多くのユーザは、自分のアームレストにおいて、仕様通りの形態ではなく、異なる形態の方を好む。
【0004】
前述した問題及び他の問題を回避する安価で信頼性があり且つ幅広く適合できる調整可能アームレストを提供することは、技術の著しい進歩につながる。
【0005】
発明の概要
本発明の主な特徴は、前述した欠点を解消する、安価で、製造が容易で、美観がある、制限なく調整可能なアームレストを提供することである。
【0006】
本発明の他の特徴は、車両の前方及び後方への並進調整を行なえるアームレストを提供することである。
【0007】
本発明の他の特徴は、カム機構を有し、このカム機構によって丈夫で調整が簡単な調整可能アームレストを提供することである。
【0008】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴を達成する(個々に、共同で、あるいは、様々なサブコンビネーションで)方法は、図面に関連する好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態の以下の詳細な説明に記載されている。しかしながら、一般に、これらは、ベースに装着されたアームレストにおいて達成される。アームレストは、ベースに連結されるようになっており且つ第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材を備えている。また、アームレストは、アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を第1の位置と第2の位置との間で保持するように形成された解放機構を備えている。
【0009】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、車両コンソールにおいても達成することができる。車両コンソールは、ベースと、ベースに連結されるようになっており且つ第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材と、アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で保持するように形成された解放機構とを備えている。アームレスト支持部材は、その移動範囲に沿う任意の場所で摩擦によって保持される。
【0010】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、ベースに装着されたアームレストにおいても達成することができる。このアームレストは、ベースに対して選択的に位置決め可能なアームレストと、選択された位置にアームレストを保持する装置等の手段と、選択された位置から前記アームレストを解放する装置等の手段とを備えている。
【0011】
本発明のこれらの利点及び他の利点並びに特徴は、ベースと、前方位置と後方位置との間で移動可能なアームレスト支持部材と、ユーザインタフェース及びレールに連結されて動作するカムを有する解放機構とを備えたアームレストの移動を阻止する方法においても達成することができる。この方法は、ユーザインタフェースを操作することにより、アームレスト支持部材が移動できるようにカムとレールとの間の摩擦を十分に減少させ、アームレスト支持部材を前方位置と後方位置との間で移動させ、ユーザインタフェースを解放することにより、前記アームレスト支持部材の移動を阻止する十分な摩擦をカムに加えることを含んでいる。
【0012】
更に、本発明は、開示された実施形態において図示され且つ説明された様々な特徴及び特徴の組み合わせに関するものである。開示された実施形態の目的及び特徴が達成される他の方法は、以下の明細書に記載されており、あるいは、当業者であればこの明細書を読むことにより明らかとなる。そのような他の方法は、それが以下の請求の範囲内に入る場合には、開示された実施形態の範囲内に入ると見なされる。
【0013】
本発明の多くの好ましい典型的な実施形態及び他の実施形態を詳細に説明する前に、本発明が以下の説明に記載され或いは図面に示された構成要素から成る構造及び配置の内容に限定されないことは言うまでもない。本発明は、他の実施形態も可能であり、あるいは、様々な方法で実行し又は実施することができる。また、ここで使用される表現や用語が、説明を目的とするものであって、限定するものと見なすべきでないことは言うまでもない。
【0014】
好適な実施の形態の詳細な説明
好ましい典型的な実施形態の詳細な説明を行なう前に、その一般的な用途及び範囲について幾つかコメントをしたい。例えば、開示された実施形態の構成要素は、自動車の中央コンソール用に設計された調整可能アームレストとして示されているが、開示された実施形態の特徴は、非常に幅広い用途を有している。例えば、調整可能アームレストは、他のタイプの車両、車両内の他の場所(例えば、ドアに沿った場所、後側の乗員室内の場所)、車両内に設置されないシート装置(例えば、映画館、他のオフィス、家庭、または、アームレストを使用する教育的なシート装置)に適応できる。また、様々な構成要素のサイズ及びアームレストのサイズも幅広く変えることができる。
【0015】
また、典型的な実施形態を構成するために使用される特定の材料も例示的なものである。例えば、射出成形ポリカーボネートは、基板を製造するための好ましい方法及び材料であるが、ポリプロピレン等の他の熱可塑性樹脂、他のポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(「ABS」)、ポリウレタン・ナイロン、任意の様々なホモポリマープラスチック、コポリマープラスチック、特定の添加剤を有するプラスチック、フィラー充填プラスチック等を含む他の材料も使用できる。また、これらの構成要素を形成するため、ブロー成形や回転成形等の他の成形作業を使用しても良い。また、スチールやアルミニウム等の他の合金材料によって、アームレストの構成要素を製造することもできる(例えば、打ち抜き、鋳造、圧延、切削、粉末金属など)。また、材料選択は、調整可能アームレストの所望の強度及び意図する性能によって決まる。
【0016】
また、ガイド機構またはスライドアセンブリは、スライド運動または横方向の並進運動を与えるように形成された任意の様々な装置または構造であっても良い(例えば、蟻継手、従来のドアまたは引き出しスライド、グリースが塗布された(グリースが塗布されていない)部材同士の界面(例えば、プラスチック同士の界面、プラスチックと金属との界面、金属同士の界面など)、空気圧または液圧シリンダなど)であっても良い。
【0017】
また、用語「アームレスト」、「カム機構」、「ライナー」、「基板」は、広義の用語を意味するものであり、限定する用語を意味するものではないことに十分注意されたい。これらの構成要素は、任意の様々な製品または配置構造とともに使用されても良く、自動車あるいは車両の用途での使用に限定されるべきものではない。
【0018】
ここで、好ましい典型的な実施形態の説明に進むことにする。図1及び図2は、車両用の中央コンソール10を示している。図3は、アームレスト・容器アセンブリの分解図を示している。中央コンソール10は、蓋付の容器12と、容器12に回動可能に連結されたライナーアセンブリ14と、前方位置(図2)と(例えば、かぶせ蓋の)後方位置(図1)との間で移動するように構成されたアームレストアセンブリとを有している。容器12は、任意の様々な従来の構成及び方向性を有していても良い。あるいは、コンソール10は、「容器」を有していないが、調整可能なアームレストを有している。
【0019】
ライナーアセンブリ14は、ライナー18と、ライナーカバー20と、ビンラッチ22とを有している。ライナー18は、ヒンジ24により、容器12に対して回動可能に連結される。コイルスプリング26によって付勢されたビンラッチ22は、容器12と係脱可能に係合しており、これにより、ライナー18は、開位置と閉位置との間で回動できるようになっている。ヒンジストッパ28は、その一端がライナー18の下面30に対して強固に連結されるとともに、(例えば、ライナー18またはヒンジ24に対する損傷を防止するため)ライナー18の回動を制限するように構成されている。ライナーカバー20は、ライナー18の下面30に取り付けられるとともに、ライナー18が開位置へと回動する際に美的外観を与えるように形成されている。
【0020】
図3〜図5に示されるように、アームレストアセンブリ16は、典型的な実施形態に基づいて示されている。アームレスト16は、ライナー18に対して摺動自在に連結されており、アームレストカバー32と、基板34と、リテーナ36とを備えるアームレスト支持部材を有している。アームレストカバー32は、基板34に取り付けられており、カバーシート38(例えば、ビニール、皮革、プラスチック等によって形成されたシート)及びパッド(例えば、発泡体、セルロース等)(図示せず)を有している。リテーナ36は、カバーシート38を基板34に対して固定するように形成されており、カバーシート38を基板34上のチャンネル39内に圧入する一連の円錐部(例えば、「サメ」歯)を有している。また、リテーナ36とカバーシート38は、基板34の下面30にある一連のボス40に連結された止め具によって固定されている。
【0021】
基板34は、一対のガイド42(スライダトラックとして示されている)及びレール44と係合するカム機構43により、ライナー18に摺動自在に連結されている。基板34は、収容位置(図1)と展開位置(図2)との間で移動するように形成されている。
【0022】
ガイド42は、従来の構造を有しており、ライナー18に対して基板34を滑らかに移動させることができるとともに、特に基板34が展開位置に移動された際にアームレストに作用する力を支持するように構成されている。ガイド42は、基板34に連結された第1のトラック46と、ライナー18に連結された第2のトラック48と、第1のトラック46と第2のトラック48との間に配置されたベアリング49とを有している。ガイド42は、任意の様々な従来の方法(例えば、リベット、止め具、熱溶着)を使用して、ライナー18及び基板34に対して取り付けられても良い。
【0023】
レール44の端部50,52は、ライナー18のチャンネル54,56内に装着されるとともに、止め具(図示せず)によって所定位置に固定されている。カム機構43は、選択的に摺動できるようにレール44に連結されている。レール44は、任意の様々な形状を有していても良い(例えば、正方形、長方形、円形、楕円形等)。レール44は、任意の様々な従来の方法(例えば、リベット、止め具、熱溶着)を使用して、ライナー18及び基板34に対して取り付けられても良い。
【0024】
カム機構43は、ラッチ58と、ブラケット60(カムピボットブラケットとして示されている)と、一対のブレーキまたはカム部材(上側カム部材62及び下側カム部材64として示されている)とを有している。上側及び下側カム部材62,64は、その一端66が基板34の下面30に回動可能に連結されている。他の実施形態において、上側及び下側カム部材62,64は、1つの枢軸または回転軸または軸で連結されている。上側及び下側カム部材62,64は、異なる複数の枢軸または軸または回転軸で捩れて配置され及び/又は装着されても良い。
【0025】
ラッチ58は、ユーザインタフェース(グリップまたはハンドル68として示されている)と、中央部70と、後方延在フランジ72とを有している。ハンドル68は、基板34の前端にある凹部内に概ね配置されており、ユーザが簡単に利用できるように構成されている。中央部70は、基板34の下面30から延びる複数の突起によって形成されたガイドまたはトラック76と摺動自在に係合する一対の対向するフィンガ74を有している。
【0026】
フランジ72は、基板34の下面30から離れるように延びる互いに離間する一対の突起78,80を有している。これらの突起78,80は、ラッチ58が後方(図4)または前方(図5)にスライドする際に上側カム部材62または下側カム部材64と係合するように形成されている。基板34の下面30からはストッパ82が延び、ラッチ58が後方へ過度にスライドすることを防止している。
【0027】
ブラケット60は、止め具84を用いて、基板34の下面30から延びる一対のボス88に装着されている。カム部材62,64の端部66は、下面30から延びる回転軸92を受けてこの回転軸92を中心に回動するように形成されたボス90を有している。ブラケット60は、上側及び下側カム部材62,64を回転軸92上で固定するように形成されており、スプリング94を基板34に対して固定する。
【0028】
付勢手段94(真っ直ぐなワイヤスプリングとして示されている)は、前記カム部材が前記突起と係合しない中立位置へとラッチ58を移動させるように形成されている。付勢手段94は、所定の力をラッチに加えるように構成された任意の様々な装置であっても良い。付勢手段94の一端部96は、ラッチ58のフランジ72に連結されている。付勢手段94の他端部98は、基板34の下面30から延びる突起100に連結されている。付勢手段94の中央部は、下面30から延びて溝102を形成する一対の突起間に配置されていることが好ましい。ブラケット60は、ラッチ58に向かって下側へ延びるアーム104を有している。アーム104は、付勢手段94を突起100及び溝102内に維持するように形成されている。
【0029】
上側及び下側カム部材62,64は、端部66から離れるように延び且つ互いに離間する突起78,80間に配置されたアーム106,108を有している。また、上側及び下側カム部材62,64は、複数のカム面(上側カム部材62のカム面110,112、下側カム部材64のカム面114,116)を有し、これらはレール44と選択的に係合するように形成されている。上側カム部材62において、カム面110はアーム106の端部によって形成されており、カム面112はボス118によって形成されている。下側カム部材64において、カム面114はアーム108の端部によって形成され、カム面116はボスによって形成されている。
【0030】
好ましい実施形態において、上側及び下側カム部材62,64のボス90は、回転軸92を受ける楕円溝121(図14に示されている)を有している。溝121は、カム部材がレール44と略垂直に移動(例えば、並進)できるように形成されている。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。特に好ましい実施形態において、上側カム部材62及び下側カム部材64は、レール44の軸を中心に回転するように形成されている(すなわち、回転軸92を中心とする回動及び溝121内での移動に起因して)。
【0031】
上側及び下側カム部材62,64によるレールの制動または摩擦係合は、基板34に作用する力の方向に応じて、カム面110とカム面112との間またはカム面114とカム面116との間の空間的な関係(すなわち、幅W)によって与えられる。幅Wは、レール44の長軸に対して垂直な寸法であり、上側及び下側カム部材62,64の相対的な回動位置によって決定される。
【0032】
上側カム部材62とレール44との間(または、下側カム部材64とレール44との間)の制動力または摩擦力は、ある力(後向きまたは前向き)が基板上に作用する時に形成される。例えば、後向きの力が基板34に作用すると、この力は、回転軸92を介して、上側カム部材62に伝えられる。この時、上側カム部材62が回転軸92を中心に回動するとともに溝121内で並進し、これにより、カム面110とカム面112との間の幅Wが減少する。その結果、基板34の移動を阻止するロック/制動/摩擦力が形成される。前向きの力が基板34に作用すると、この力は、回転軸92を介して、下側カム部材64に伝えられる。この時、下側カム部材64が回転軸92を中心に回動するとともに溝121内で並進し、これにより、カム面114とカム面116との間の幅Wが減少する。その結果、基板34の移動を阻止するロック/制動/摩擦力が形成される。
【0033】
基板34を移動したい場合、ラッチ58は、上側カム部材62または下側カム部材64を回転軸92を中心に回動させて溝121内で並進させるように動作され、これにより、カム面110とカム面112との間(または、カム面114とカム面116との間)の幅Wが増大する。その結果、ロック/制動/摩擦力が減少して、基板34の移動が可能になる。このように、レール44に沿ってカム機構43を選択的に位置決めすることにより、調整が制限なく可能となる。
【0034】
レール44に制動力または摩擦力を与えるため、上側及び下側カム部材62,64は付勢される。好ましい実施形態において、一対のスプリング122,124は、アーム106,108を互いに離間させるべく回動付勢するように形成されており、これにより、カム面110,112,114,116によってレール44に制動力または摩擦力が加えられる。加えられる力は、カム面110,112,114,116をレール44に対して接触させるためのものである。スプリング122の一端は、上側カム部材62に連結され、スプリング122の他端は、基板34の下面30から延びる突起126に連結されている。スプリング124の一端は、下側カム部材64に連結され、スプリング124の他端は、下面30から延びる突起128に連結されている。このようにして、カム機構43は、基板34をライナー18に対して所定位置に固定する。摩擦力を解放するために、アーム106,108は、互いの方に向けて回動される。
【0035】
好ましい実施形態において、アーム106,108は、ラッチ58を前方または後方にスライドさせることにより、互いの方へと回動される。摩擦力を十分に軽減させると、基板34は、ラッチ58が前方に移動される時にレール44に沿って前方へ移動することができる。同様に、摩擦力を十分に軽減させると、基板34は、ラッチ58が後方に移動される時にレール44に沿って後方へ移動することができる。図5に示されるように、ラッチ58を前方にスライドさせることにより、突起80がアーム108に力を加え、下側カム部材64が上側カム部材62に向かって回動する。これにより、レール44に加えられる制動力または摩擦力が減少し、基板34が前方にスライドできる。図4に示されるように、ラッチ58を後方にスライドさせることにより、突起78がアーム106に力を加え、上側カム部材62が下側カム部材64に向かって回動する。これにより、レール44に加えられる制動力または摩擦力が減少し、基板34が後方にスライドできる。
【0036】
典型的な実施形態において、上側及び下側カム部材62,64によるレール44の制動または摩擦係合は、カム面110,112とカム面114,116との間の空間的な関係(すなわち、幅W)によって与えられる。例えば、アーム106,108が回動してアーム106,108同士が離れれば離れるほど、幅Wは小さくなる(すなわち、上側カム部材62のカム面110が下側カム部材64のカム面116へと近づき、上側カム部材62のカム面112が下側カム部材64のカム面114に近づく)。同様に、アーム106,108が回動してアーム106,108同士が接近すればするほど、幅Wは大きくなる(すなわち、上側カム部材62のカム面110が下側カム部材64のカム面116から離間し、上側カム部材62のカム面112が下側カム部材64のカム面114から離間する)。
【0037】
また、レール44に制動力または摩擦力を与えるため、上側及び下側カム部材62,64は付勢される。好ましい実施形態において、一対のスプリング122,124は、アーム106,108を互いに離間させるべく回動付勢するように形成されている。スプリング122の一端は、上側カム部材62に連結され、スプリング122の他端は、基板34の下面30から延びる突起126に連結されている。スプリング124の一端は、下側カム部材64に連結され、スプリング124の他端は、下面30から延びる突起128に連結されている。このようにして、カム機構43は、基板34をライナー18に対して所定位置に固定する。摩擦力を解放するために、アーム106,108は、互いの方に向けて回動される。
【0038】
他の実施形態において、カム機構は、一対の対向するカム部材(積み重ねられた上側及び下側カム部材ではない)を有していても良い。これらの対向するカム部材は、更に薄い基板外形を得るためのものである。
【0039】
図6〜図20には、好ましい実施形態に係るアームレストアセンブリ160が示されている。アームレストアセンブリ160は、ライナー18に対して摺動可能に連結されるとともに、基板164に対して取り付けられるアームレストカバーを備えるアームレスト支持部材を有している。基板164は、アームレストの移動半体(アームレスト支持部材)上の構成部品が取り付けられる「背骨」であり、収容位置(図1参照)と前方または後方の位置すなわち展開位置(図2参照)との間で移動するように形成されている。
【0040】
図6,7,9に示されるように、摺動部材またはスライダ166は、基板164に対して摺動自在に連結されるとともに、ラッチ130が作動され或いは解放された際に前方(または後方)に移動するように形成されており、これにより、リヤカム168(間接的にフロントカム188)を作動または解放する。スライダ166は、基板164の下面から延びる複数の突起またはフック172によって支持される一対の側方フランジ170を有している。スライダ166は、フック172と係合したまま、基板164の下面に沿ってスライドする。
【0041】
図6,11,13に示されるように、ラッチ130は、解放機構(例えば、保持機構またはロック機構)を作動/解放するユーザインタフェースとなるように形成されている。ラッチ130は、第1の回動点133周りで基板164に連結されるとともに、第2の回動点137周りでスライダ166に連結されている。ラッチ130は、ラッチ130から延びる回動フランジ131によって(例えば、ネジ等の止め具、リベット、圧入または圧嵌などにより)スライダ166に連結されている。ラッチ130を操作することにより、ラッチ130が第1の回動点133を中心に回動し、回動部材135が第2の回動点137で回動フランジ131に連結されていることから、スライダ166が側方に移動する。ラッチ130は、基板164の下面から延びる一対のフランジ182,183によって(完全に、あるいは、部分的に)支持された一対の突起180,181によって保持されている。好ましくは、一方の突起180は、第1のフランジ182によって実質的に或いは完全に取り囲まれており、他方の突起181は、他方のフランジ183によって部分的に保持または支持されている(例えば、組立に役立つように)。
【0042】
図6,10,11に示されるように、アームレスト基板164には、好ましくは圧入状態で、ラッチスプリング184が取り付けられている。基板164及びスライダ166には、付勢手段(真っ直ぐなワイヤスライダスプリング186として示されている)が連結されている。スライダスプリング186の一端は、フランジ72に連結されている。スライダスプリング186の他端は、基板164の下面から延びる突起100に連結されている。スライダスプリング186の中央部は、基板164から延びて溝102を形成する一対の突起間に配置されることが好ましい。ラッチスプリング184及びスライダスプリング186は、サイクル時及び解放時にラッチ130及びスライダ166をその初期位置に戻す(例えば、一緒に或いは別々に作動して)ように形成されている。
【0043】
図6,11,12に示されるように、カムリンクまたはアクチュエータ138は、基板164及びスライダ166に連結されている(カムアクチュエータ138は、ネジ、ボルト、リベット等の止め具によって基板164に固定されていることが好ましいが、任意の様々な機構または圧入インタフェースによって取り付けられても良い)。カムアクチュエータ138は、スライダ166が前方に移動すると、基板164上の固定されたボス176を中心に回転する。好ましい実施形態において、カムアクチュエータ138は、カムアクチュエータ138がレール190に対して略垂直に移動(例えば並進)できるように形成された溝175を有している。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。
【0044】
図6,11,14に示されるように、基板164にはカム168,188(例えば、レバー等)が装着されている。カム168,188は、ロック機構の1つの半体を形成する。各カム168,188は、システムが公称設計位置にあると、一方向(前方、後方)でレール190に対してロックされる。システムが作動されると、各カム168,188は、基板164上の固定されたボス92を中心に回転して、レール190と接触しなくなり、これにより、システムは前方及び後方に自由にスライドできるようになる。カム168,188は、レール190と選択的に係合するように形成された複数のカム面または支持面177,179を有している。
【0045】
カム面192(アクチュエータ138の端部に示されている)は、フロントカム188と当接してフロントカム188を作動/解放する。リヤカム168は、スライダ166の一端から延びる突起134によって作動/解放される。好ましい実施形態において、上側及び下側カム部材168,188のボス90は、回転軸を受ける楕円溝121(図14に示されている)を有している。
【0046】
溝121は、カム部材がレール190に対して略垂直に移動(例えば並進)できるように形成されている。そのような溝付きの構成は、組立許容誤差を許容し、カム面とレールの摩擦係合を向上させるためのものである。特に好ましい実施形態において、上側カム部材168及び下側カム部材188は、レール190の軸を中心に回転するように形成されている(すなわち、回転軸を中心とする回動及び溝121内での移動に起因して)。
【0047】
図11に示されるように、カムスプリング122,124は、システムが公称設計位置にある時に各カム168,188をレール190に対して引き寄せた状態に維持するように形成されている。システムが作動されると、これらのカムスプリング122,124は、カム168,188が移動するにつれて伸張する。ラッチ130が解放されると、これらのカムスプリング122,124は、カム168,188がレール190へとその定位置に戻るのを助ける。
【0048】
図15及び図17に示されるように、カム回動プラケット196は、(例えば、ネジやリベット等の止め具、圧入係合、接着、または、溶接等により)基板164から延びるボス88に連結されている。カム回動ブラケット196は、カム168,188及びスライダスプリング186の両方を基板164に対して保持するように形成されている。ブラケット196は、ラッチ130に向かって下方に延びるアーム104を有している。アーム196は、スライダスプリング186を突起100及び溝102内に保持するように形成されている。
【0049】
図15に示されるように、(バーまたはレール190として示されている)固定部材は、解放機構の第2の半体を形成するように構成されている。ライナー202の凹部198,200内に装着されたレール190は、アームレスト支持部材のスライド移動の全体にわたって固定されたままである。カム168,188は、レール190から解放されると、ラッチ130が解放されてカム168,188がレール190と係合接触する位置に戻るまで、レール190の周りで前方/後方に移動する。
【0050】
また、図15及び図18に示されるように、基板164は、ライナー18に対して基板164を滑らかに移動させ且つ特に基板164が前方/伸長/展開位置にある時にアームレストに作用する力を支持するように形成された一対のスライダアセンブリ(スライダトラックまたはガイド204)により、ライナー18に連結されている。ガイド204は、基板164に連結される第1のトラック206と、ライナー202に連結される第2のトラック208と、第1のトラック206と第2のトラック208との間に配置されたベアリング210とを有している。ガイド204は、アームレスト支持部材の固定部と摺動部との間に架設されている。ガイド204は、サイクル中にアームレスト支持部材の移動部を前後に運ぶ。また、材料選択及び特定のガイド構造は、調整可能なアームレストの意図する性能及び所望の強度によって決まる。更に、ガイド機構またはスライドアセンブリは、摺動または側方並進移動を行なうように形成された任意の様々な装置または構造(例えば、ダブ・テールジョイント、従来のドアまたは引き出しスライド、部材同士の界面(例えば、プラスチック同士の界面、プラスチックと金属との界面、金属同士の界面など)にグリースが塗布された(グリースが塗布されていない)もの、空気圧または液圧シリンダなど)であっても良い。
【0051】
図15及び図16に示されるように、スライドカバー212は、基板164に装着されており、摺動ラッチ130及びスライダ166の少なくとも一部を覆ってシステムを保護するとともに、摺動ラッチ130のための正過度回転ストッパを形成するように構成されている。好ましい実施形態において、カバー212から延びる複数の突起214は、スナップフィットのアタッチメントを形成する。他の実施形態においては、任意の様々なアタッチメントまたは装着方法を使用することができる(例えば、止め具、ボンディング、接着剤、ヒートステーキング、溶接等)。
【0052】
図15,19,20に示されるように、ライナー202は、レール190及びガイド204に取り付けられるとともに、アームレスト支持部材の固定部を形成している。ライナー202は、例えば、車両に装着される際に、センターコンソールまたは他の支持面に装着されても良い。また、アームレスト支持部材は、センターコンソールまたは他の支持面に対して直接に装着されても良い。
【0053】
操作中、アームレストアセンブリ160は、ラッチ130の1つの動作によって、収容位置と展開位置との間で移動されても良い。ラッチ130は、ユーザが自分の掌をアームレストカバー32上に置き、指でラッチ130のハンドル132を握って、ハンドル132を押し上げることにより作動される。ハンドル132を持ち上げることにより、ハンドルは第1の回動点133を中心に回動し、これにより、回動部材135が第2の回動点137に対して回動して、中央部70及びフランジ72がスライドする。フランジ72が前方に移動すると、突起134がカム168のアームに力を加え、リンクまたはアクチュエータ138が回転して、(例えば、カムアームを挟み込む鋏の動きで)カム部材188のアームに力が作用する。
【0054】
アクチュエータ138は、(例えば、止め具等により)フランジ72及び基板164の下面のボス176に取り付けられている。アクチュエータ138は、カム188のアームと係合するカム面192を有している。作動中にアクチュエータ138が並進移動を行なえるように、アクチュエータ138の開口の1つが長溝になっていても良い。カムアームの挟み込みにより、アームレスト支持部材の前方及び後方の両方向への移動を阻止する摩擦力が働くように両方のアームを移動させるカム機構が作動する。そのような実施形態は、人的要因を改善して、カム解放機構の動作に対するユーザの集中力を軽減するためのものである。ラッチを中立位置に付勢するために、付勢手段(スプリング122として)が設けられていても良い。
【0055】
図21〜図23に示される更に他の実施形態において、調整可能なアームレストは、一対のレール144,146間に配置された1つのカム部材142を有するカム機構140を備えている。カム部材142は、レール144,146の面と係合する一対のカム面148,150を有している。カム部材142が軸152を中心に回転すると、カム面148,150とレール144,146の面との間の摩擦力が低下し、アームレストアセンブリ16が前方に延びる収容位置と後方に退避する展開位置との間で移動できる。カム面148によって与えられる角度Xは、90度〜100度であることが好ましく、約96度であることが更に好ましい。また、カム部材142の本体は、回動点または軸152に対して好ましくは約55度〜65度、更に好ましくは約60度である角度Yを与えることが好ましい。このように、調整可能なアームレストは、一対のレールと係脱可能に係合してアームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の点で摩擦保持する一対のカム面を有する1つのカムを有している。この1つのカムは、回動軸と、一対のカム面同士を接続する本体部材とを有している。この場合、本体部材は、回動軸に対して約55度〜65度の角度を成しており、一対のカム面は、回動軸から約90度〜100度の角度を成している。
【0056】
図24〜図26に概略的に示される更に他の実施形態において、調整可能なアームレストは、一対のカム部材222,224を有するカム機構220と、カム機構と係合するレール226とを備えている。カム部材222,224は、レール226の表面と係合するカム面228,230を有している。カム部材222が軸232を中心に回転し且つカム部材224が軸234を中心に回転すると、カム面228,230とレール226の表面との間の摩擦が減少し、これにより、アームレストアセンブリは、前方に延びた位置すなわち収容位置と後方に退避した展開位置との間で移動することができる。このように、調整可能なアームレストは一対のカムを有し、各カムは、1つのレールと解放可能に係合してアームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持する一対のカム面によって規定される経路を有している。カム部材222,224は、係合した位置で、スプリング236または他の付勢部材によって付勢される。
【0057】
また、好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態に示された調整可能アームレストの要素の構造及び配置が単なる例示であることに十分に注意されたい。この開示では、本発明の幾つかの実施形態だけについて詳細に説明してきたが、この開示内容を検討する当業者であれば分かるように、請求の範囲に記載された主題の新規な技術及び利点から実質的に逸脱することなく、多くの変更(例えば、サイズ、寸法、構造、形状、様々な要素の比率、パラメータの値、装着配列、材料、色、方向等の変更)が可能である。例えば、任意の様々なラッチまたは解放機構を使用して、アームレストを解放しても良い(例えば、スライディングラッチ、圧搾ラッチ等)。また、任意の様々な方法で操作されるようにカムまたは解放機構を構成することもできる(例えば、圧搾グリップ等の1方向操作、アームレスト支持部材の所望の移動方向等にユーザがユーザインタフェースを移動させるような2方向操作)。したがって、そのような変更の全ては、添付の請求の範囲に記載された本発明の範囲内に含まれる。他の実施形態に準じて、任意のプロセスまたは方法ステップの順番またはシーケンスを変えたり或いは再び順序付けても良い。請求項において、ミーンズプラスファンクション項はいずれも、列挙された機能を果たすここに記載された構造を網羅することは言うまでもなく、構造的な等価物及び等価な構造をも網羅するものである。好ましい実施形態及び他の典型的な実施形態の設計、動作状態、配置においては、添付の請求の範囲に記載された本発明の要旨から逸脱することなく、他の置換、改良、変更及び/又は省略を行なっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】典型的な実施形態に係る、収容位置または後方位置にある調整可能アームレストを有するコンソールの斜視図である。
【図2】展開位置または前方位置にある図1の調整可能アームレストを有するコンソールの斜視図である。
【図3】図1の調整可能アームレストを有するコンソールの分解図である。
【図4】後方の作動位置にある解放機構を有する調整可能アームレストの斜視図である。
【図5】正面付勢位置または前方付勢位置にある解放機構を有する調整可能アームレストの斜視図である。
【図6】好ましい実施形態に係る調整可能アームレストの部分分解斜視図である。
【図7】基板に装着されたスライダ及びラッチスプリングの平面図である。
【図8】基板またはアームレスト支持部材の斜視図である。
【図9】スライダの斜視図である。
【図10】ラッチスプリングの斜視図である。
【図11】アームレスト支持部材に装着されたカムスプリング、カム、ラッチ、カムアクチュエータの平面図である。
【図12】カムリンクまたはアクチュエータの斜視図である。
【図13】ラッチの斜視図である。
【図14】カムの斜視図である。
【図15】アームレスト支持部材の下面に装着されたガイド、カム回動ブラケット、スライドカバーの平面図である。
【図16】スライダカバーの斜視図である。
【図17】カム回動ブラケットの斜視図である。
【図18】スライダアセンブリまたはガイドの斜視図である。
【図19】基板またはアームレスト支持部材に装着されたライナーの斜視図である。
【図20】ライナーの斜視図である。
【図21】他の実施形態に係る調整可能アームレストの部分分解斜視図である。
【図22】図21の調整可能アームレストのためのカム部材の概略平面図である。
【図23】図21の調整可能アームレストの概略側面図である。
【図24】他の実施形態に係る調整可能アームレストの概略部分平面図である。
【図25】図24の調整可能アームレストの概略断面図である。
【図26】図24の調整可能アームレストのためのカム部材の斜視図である。
Claims (40)
- ベースに装着されたアームレストであって、
前記ベースに連結されるようになっており、第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材と、
前記アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で保持するように形成された解放機構と、
を備えているアームレスト。 - 前記第1の位置が前方位置であり、前記第2の位置が後方位置である請求項1記載のアームレスト。
- 前記アームレスト支持部材は、その移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持される請求項2記載のアームレスト。
- 前記解放機構は、解放可能に且つ変動可能にレールと係合する1または複数のカムを備えている請求項3記載のアームレスト。
- 1または複数の前記カムは、レールと摩擦係合するように付勢されている請求項4記載のアームレスト。
- 1または複数の前記カムはそれぞれ、レールの第1の側にある第1のカムと、前記第1の側と反対のレールの第2の側にある第2のカムとを備えている請求項4記載のアームレスト。
- 前記解放機構は、作動位置と中立位置との間で移動可能なユーザインタフェースを備えている請求項2記載のアームレスト。
- 前記ユーザインタフェースが前記中立位置で付勢される請求項7記載のアームレスト。
- 前記作動位置は、実質的に前記アームレスト支持部材の所望の移動方向にある請求項7記載のアームレスト。
- 前記作動位置が前方位置であり、これにより、前記アームレスト支持部材は、前記前方位置に向かって移動できる請求項9記載のアームレスト。
- 前記ユーザインタフェースは、その少なくとも一部が、前記ベース及び前記アームレスト支持部材のうちの少なくとも一方の内部に収容されている請求項7記載のアームレスト。
- 前記ユーザインタフェースは、ユーザがユーザインタフェースを握ってそれを前記アームレスト支持部材に最も近い前記作動位置へと回動させることにより操作される請求項7記載のアームレスト。
- 前記ユーザインタフェースは、それを前記アームレスト支持部材に最も近い前記作動位置へと押上げることにより回動される請求項12記載のアームレスト。
- 前記ベースに装着され且つ第1のガイド部に摺動自在に連結される1または複数のガイドを更に備えている請求項1記載のアームレスト。
- ベースと、
前記ベースに連結されるようになっており、第1の位置と第2の位置との間で直線方向に移動可能なアームレスト支持部材と、
前記アームレスト支持部材と選択的に係合してアームレスト支持部材を前記第1の位置と前記第2の位置との間で保持するように形成された解放機構と、
を備え、
前記アームレスト支持部材は、その移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持される車両コンソール。 - 前記解放機構は、解放可能にレールと係合する1または複数のカムを備えている請求項15記載の車両コンソール。
- 1または複数の前記カムは、レールと摩擦係合するように付勢されている請求項16記載の車両コンソール。
- 1または複数の前記カムはそれぞれ、レールの第1の側にある第1のカムと、前記第1の側と反対のレールの第2の側にある第2のカムとを備えている請求項16記載の車両コンソール。
- 前記解放機構は、作動位置と中立位置との間で移動可能なユーザインタフェースを備えている請求項15記載の車両コンソール。
- 前記ユーザインタフェースが前記中立位置で付勢される請求項19記載の車両コンソール。
- 前記作動位置は、実質的に前記アームレスト支持部材の所望の移動方向にある請求項19記載の車両コンソール。
- 前記ユーザインタフェースは、ユーザがユーザインタフェースを握ってそれを前記アームレスト支持部材に向かって回動させることにより操作される請求項19記載の車両コンソール。
- 前記ベースは、コンソール及びライナーのうちの1つである請求項15記載の車両コンソール。
- ベースに装着されたアームレストであって、
前記ベースに対して選択的に位置決め可能なアームレストと、
選択された位置に前記アームレストを保持する手段と、
選択された位置から前記アームレストを解放する手段と、
を備えているアームレスト。 - 前記アームレストは、前方位置と後方位置との間で選択的に位置決め可能である請求項24記載のアームレスト。
- 選択された位置に前記アームレストを保持する前記手段は、解放可能に且つ変動可能にレールと係合する1または複数のカムを備えている請求項24記載のアームレスト。
- 選択された位置に前記アームレストを保持する前記手段は、アームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持するように形成されている請求項26記載のアームレスト。
- 1または複数の前記カムは、レールと摩擦係合するように付勢されている請求項27記載のアームレスト。
- 1または複数の前記カムはそれぞれ、レールの第1の側にある第1のカムと、前記第1の側と反対のレールの第2の側にある第2のカムとを備えている請求項27記載のアームレスト。
- 選択された位置から前記アームレストを解放する前記手段は、作動位置と中立位置との間で移動可能なユーザインタフェースを備えている請求項24記載のアームレスト。
- 前記作動位置は、実質的に前記アームレスト支持部材の所望の移動方向にある請求項30記載のアームレスト。
- 選択された位置に前記アームレストを保持する前記手段は、一対のレールと解放可能に係合して前記アームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持する一対のカム面を有する1つのカムを備えている請求項24記載のアームレスト。
- 前記1つのカムは、回動軸と、前記一対のカム面同士を接続する本体部材とを備えており、前記本体部材は、前記回動軸に対して約55°〜65°の角度を成し、前記一対のカム面は、前記回動軸から約90°〜100°の角度を成している請求項32記載のアームレスト。
- 選択された位置に前記アームレストを保持する前記手段が一対のカムを備え、各カムは、1つのレールと解放可能に係合して前記アームレスト支持部材をその移動範囲に沿う任意の場所で摩擦的に保持する一対のカム面によって形成される経路を有している請求項24記載のアームレスト。
- ベースと、前方位置と後方位置との間で移動可能なアームレスト支持部材と、ユーザインタフェース及びレールに連結されて動作するカムを有する解放機構とを備えたアームレストの移動を妨げる方法であって、
前記ユーザインタフェースを操作することにより、前記アームレスト支持部材が移動できるように前記カムと前記レールとの間の摩擦を十分に減少させ、
前記アームレスト支持部材を前記前方位置と前記後方位置との間で移動させ、
前記ユーザインタフェースを解放することにより、前記アームレスト支持部材の移動を妨げる十分な摩擦をカムに加える方法。 - 前記アームレスト支持部材は、その移動範囲に沿う任意の場所で位置決め可能である請求項35に記載の方法。
- 摩擦は、前記アームレスト支持部材の移動範囲に沿って連続的に加えられても良い請求項36記載の方法。
- ユーザインタフェースを操作することにより摩擦を減少させる前記ステップは、実質的に前記アームレスト支持部材の所望の移動方向で前記ユーザインタフェースに第1の力を加えることを含む請求項35記載の方法。
- ユーザインタフェースを操作することにより摩擦を減少させる前記ステップは、前記ユーザインタフェースを握ってそれを前記アームレスト支持部材の方へ回動させることを含む請求項35記載の方法。
- ユーザインタフェースを操作することにより摩擦を減少させる前記ステップは、前記ユーザインタフェースを前記アームレスト支持部材の方へと押上げることを含む請求項39記載の方法。
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