JPS63239205A - 抗菌ならびに防カビおよびcod低下機能を有するゼオライト‐活性炭複合体およびその製造方法 - Google Patents

抗菌ならびに防カビおよびcod低下機能を有するゼオライト‐活性炭複合体およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63239205A
JPS63239205A JP25622187A JP25622187A JPS63239205A JP S63239205 A JPS63239205 A JP S63239205A JP 25622187 A JP25622187 A JP 25622187A JP 25622187 A JP25622187 A JP 25622187A JP S63239205 A JPS63239205 A JP S63239205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
activated carbon
carbon composite
metal ions
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25622187A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0696484B2 (ja
Inventor
Zenji Hagiwara
萩原 善次
Iwao Uenoyama
上野山 巖
Satoshi Ando
安藤 聰
Akira Dono
彬 堂野
Kazuo Sawada
澤田 和夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAGIWARA GIKEN KK
SHINTOUHOKU KAGAKU KOGYO KK
Kanebo Ltd
Original Assignee
HAGIWARA GIKEN KK
SHINTOUHOKU KAGAKU KOGYO KK
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAGIWARA GIKEN KK, SHINTOUHOKU KAGAKU KOGYO KK, Kanebo Ltd filed Critical HAGIWARA GIKEN KK
Publication of JPS63239205A publication Critical patent/JPS63239205A/ja
Publication of JPH0696484B2 publication Critical patent/JPH0696484B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]  ゛ 本発明は、ゼオライト−活性炭複合体に関するものであ
る。ざらに詳しくは、本発明は、抗菌ならびに防カビお
よびCOD低下機能を有し、新規なゼオライト−活性炭
複合体およびその製造方法を提供するものでおる。上記
の機能に加えて、本発明のゼオライト−活性炭複合体は
さらに除湿能および結露防止のは能なども有している。
[従来の技術] ゼオライトおよび活性炭は、周知のように、それぞれ広
範な用途を有する。しかしながら、両者を熱融る繊維ま
たは熱融着繊維と結合剤の存在下に融着成形して機能性
の高い物性の優れた複合体を得、これを利用する本発明
の技術は全く知られていなかった。
[発明の目的] 本発明は、従来なかった全く新しいタイプの成形体、す
なわら抗菌ならびに防カビ機能お゛よびCOD低下は能
を有するゼオライト−活性炭複合体およびその製造法を
提供するものである。本発明のゼオライト−活性炭複合
体は、ざらに結露防止機能も有し、また機械、的強度お
よび耐水性に優れる。従って本発明のゼオライト−活性
炭複合体は、例えば湿気の高い室の内装材などに適する
本発明のゼオライト−活性炭複合体は抗菌(殺菌)、防
カビおよび/またはCOD低下低下口的で気相ならびに
液相の雰囲気で使用可能である。本発明の複合体は強度
が大きいので、実際に気相や液相で使用時に亀裂、粉着
ら、粉化、あるいは割れ等を起すことがなく、この点か
らも内装用やめるいは工業的水処理の目的に適当してい
る。ざらに除湿や結露防止を必要とする分野にも本複合
体は使用でき、効果を発揮する。また本発明は上記のゼ
オライト−活性炭複合体の経済的な製造法を提供するも
のである。
[発明の構成] 本発明は、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオ
ライトおよび活性炭粉粒体および熱融着性繊維を主な成
分として含み、融着結合されている、抗菌ならびに防カ
ビおよびCOD低下機能を有するゼオライト−活性炭複
合体である。また本発明の複合体は、前記の構成要素以
外にさらに結合剤を含むことができる。望ましくは、こ
れらの新規なゼオライト−活性炭複合体は前記の機能に
加えて吸湿および結露防止機能をも保持するものである
ざらに本発明は、殺菌作用を有する金属イオンを保持し
たゼオライトおよび活性炭粉粒体および熱融着性繊維、
好ましくは更に結合剤を混和し、次いで熱融着性繊維の
軟化点以上の温度において上記混和物を加圧成形するこ
とを特徴とするゼオライト−活性炭複合体の製造方法を
提供する。
本発明において、加熱および加圧融着された熱融着性繊
維は、本複合体の抗菌ならびに防カビは能、COD低下
は能、吸着能、結露防止は能などに悪影響を与えないこ
とが見い出された。熱融着性繊維はゼオライトおよび活
性炭粉体又は粒体間の結合を強固にし最終的に得られる
ゼオライト−活性炭複合体の圧縮強度や曲げ破壊強さを
著しく向上させるのに著しい効果があることが判った。
ざらに熱融着性繊維の利用はゼオライト−活性炭複合体
の耐水性や物性を著しく向上させることも判明した。本
技術により得られる各種の組成のゼオライト−活性炭複
合体の抗菌ならびに防カビ機能は優れており、且つこれ
らのは能は長期間に亘って安定に持続される長所がある
。また本発明のゼオライト−活性炭複合体のCOD低下
機能は優れている。また本発明のゼオライト−活性炭複
合体は吸湿や脱湿を好ましい状態で行うことも確認され
た。従って本発明のゼオライト−活性炭複合体は、抗菌
・防カビ、COD低下等を必要とする気相や液相の分野
で広い用途があり、分野に応じて構成成分の割合を調節
する。また本発明の複合体は、その機能および物性値よ
り見て、結露防止、抗菌、防カビ等の特性を要求される
内装材として極めて有効であることが判明した。
本発明のゼオライト−活性炭複合体は、殺菌作用を有す
る金属イオンを保持したゼオライトおよび活性炭粉粒体
及び熱融着性繊維を混和し、次いで熱融着性繊維の軟化
点以上の温度において上記の混和物を加圧成形するこ゛
とにより作られる。すなわち、本発明のゼオライト−活
性炭複合体の製造方法においては、通常のゼオライトや
活性炭の成形法に見られるような湿式成形法を採用せず
、乾式成形により作られる。すなわち水を使用せず、且
つゼオライト−活性炭複合体の成形温度が一般のビオラ
イトや活性炭の成形体の焼成温度に比較して本成形法で
は著しく低い点が特徴である。かかる方法を用いて、極
めて機械的強度や耐水性の高い複合体が本発明では得ら
れる特徴がある。
本発明で複合素材の1つとして使用されるゼオライトは
天然または合成品の何れでもよく、これの形状は粉状ま
たは粒状が好適である。これらゼオライトは、成形に先
行して、後述の方法により抗菌性を(=J与される。天
然ゼオライトとしてはモルデナイト、クリノプチロライ
ト、チレバサイト等が、合成ゼオライトとしてはA型、
X型およびY型ゼオライト、合成モルデナイト、ハイシ
リカビオライド等が本発明で使用する素材の好ましいも
のとして例示される。これらのゼオライト素材に対して
、抗菌または殺菌性の金属イオンを保持させることによ
り、ゼオライト母体に、抗菌ならびに防カビ機能が付与
される。抗菌または殺菌性の金属イオンは通常の場合、
ゼオライト素材と抗菌性金属イオンとのイオン交換反応
を実施することによりゼオライト固相中に安定に保持さ
れる。
本発明に於ては殺菌作用を有する金属イオンとしては銀
、銅、亜鉛、水銀、錫、鎗、ビスマス、カドミウムおよ
びクロムからなる群より選ばれた1種または2種以上の
金属イオンが使用される。好ましくは銀、銅または亜鉛
が使用される。好ましくは銀、銅または亜鉛が使用され
る。上記の群に属する金属イオンの1種または複数種の
塩の溶液を用いて、バッチ法またはカラム法により、常
温または高温でゼオライト中のイオンとのイオン交換を
実施すればよい。ゼオライト相ヘイオン交換される抗菌
金属量は、水溶液相の塩類のi農度を調整することによ
り容易に調節することが可能である。かかる湿式のイオ
ン交換法を実施することにより、ゼオライト固相中への
殺菌性金属イオンの均一な分15が達成され、好ましい
特性を有する抗菌性ビオライトを調製することができる
。おるいは、イオン交換により調製した抗菌性ゼオライ
トとゼオライト索材(無抗菌性)を適宜混合して、所定
量の殺菌作用を有する金属イオンを総体として含有する
成形用の抗菌性ビオライト素材を調製することも出来る
。なお、ゼオライト以外のある種の無機系の保持ド1体
、例えば特開昭62−70220号および62−702
21 @明細書に記載される非晶質アルミノ珪酸塩等の
母体に、予め必要量の抗菌金属を安定に保持させたもの
を調製し、これを所定量のLオライド素材(無抗菌性)
と混合して、成形用ビオライ1−素材として使用するこ
とも可能でおる。
次に本発明で複合材の1つとして使用される活性炭につ
いて述べる。これの形状は粉状または粒状で細孔の発達
した比表面積の大きいものが好適である。例えば炭質系
やA7シ殻系の活性炭は引火点や他の物性より見ても本
発明の素材としては好ましい。上記の形状の活性炭は、
前記の方法で調整された殺菌作用を有する金属を保持し
たゼオライトのね粒体と予め混合して用いるのが好まし
い。
別法として、活性炭を予め前)ホの殺菌作用を有する金
属イオン群より選ばれた1種または2種以上の金属イオ
ンを含有する水溶性塩類含有液で処理して該塩類を活性
炭に物理吸着させ、これを前jホの殺菌作用を有する金
属を保持したいわゆる抗菌性ゼオライトと共に用いるこ
とができる。本発明で成形用素材として使用するゼオラ
イトと活性炭の使用比率は、@柊的に1qられる複合体
の使用目的により異なるが、通常ゼオライトと活性炭の
合計垂辺(無水基準)に対しゼオライトは2〜98%(
型温%)が適当である。例えば水溶液相のCOD低下率
を大きくするためには複合体中の活性炭の含有量を高め
た方がよい。
本発明のゼオライト−活性炭複合体中に占める殺菌作用
を有する金属イオンの含有量は、実際に使用される前述
の殺菌性金属の種類や、これらの組合せ(複合使用)に
より、また殺菌対象とする細菌やカビ(真菌)などの種
類により支配される。
例えば殺菌性金属イオンとして銀のみを使用する時は少
くとも5 ppm、銅のみを使用する時は少くとも30
 ppm、また亜鉛のみを使用する時は少くとも601
)l)mが本発明のゼオライト−活性炭複合体に含有さ
れていることが、抗菌ならびに防カビ効果を挙げるため
に最低限必要である。さらに前述の殺菌性金属イオンを
2種以上、例えば銀−銅、銀−銅一亜鉛などを組合せて
使用することにより、上記殺菌性金属イオンの相乗効果
が発揮されて細菌やカビに対する抗菌ならびに防カビ効
果をより高めることが出来る。
さて前述の方法で調整された殺菌作用を有する金属イオ
ンを含有しているゼオライトと活性炭は好ましくは、1
00 ”〜110 ℃付近で乾燥(空気雰囲気中)され
るか、またはより高温の温度領域で加熱活性化(必要あ
れば窒素、炭酸ガスなどの不活性ガス雰囲気中)されて
含水率をより低下させた状態で加熱下の成形用のために
使用される。通常の場合、成形に先行して該ビオライト
及び活性炭を前記の100°〜110℃付近で乾燥して
、それの表面の付着水の大部分を除去する程度で充分使
用可能である。従って構成素材の1つである各種のビオ
ライト中に結晶水が残留していても本発明の最終複合体
を製造するための成形工程には何口支障はない。殺菌能
を有するゼオライト−活性炭複合体にさらに結露防止機
能を持たせるためには、水の吸着゛容量が大であり、ま
た比表面積の大きい多孔質のゼオライト素材の使用がよ
り好ましい。
前述の天然または合成ゼオライトを抗菌化し、これを活
性炭と複合さけた本発明の複合体は抗菌ならびに防カビ
機能およびCOD低下は能に加えて、ざらに吸湿や結露
防止の特性もざらに発揮する。
殺菌作用を有する金属イオンを含有しているゼオライト
−活性炭複合体に、吸着剤として少量のアルミナ、マグ
ネシャ、シリカゲル、塩化カルシウム、吸水性樹脂粉末
等をさらに添加使用することにより、結露防止機能を更
に高めることも可能である。
次に本発明で使用される熱融着性繊維について説明する
。熱融着性繊維としては接着性繊維(例えば非結晶性ポ
リエステル)、複合繊維(例えばナイロン6/66:ポ
リエチレン/ ;jCリプロピレン;コポリエステル/
ポリエステル)および熱融着性繊維(例えばコポリアミ
ド、コポリエステル等の熱可塑性のコポリマー繊維:ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート等のホ
モポリマー繊維)が挙げられる。これらの繊維は抗菌化
されたゼオライト及び活性炭に必要圏添加され、加温下
の混和や加温下の加圧成形工程で熱融着される。熱接着
性繊維としては、例えば、ポリプロピレン系(単−成分
型)の1lercLIIOn T−151、ダイワボウ
PNSまたはpzs 、ポリエチレン系(単−成分型)
のダイワボウ旺、ポリプロピレン系(複合成分型)のチ
ッソES、ダイワボウN旺およびDanaklOn E
S 、 エステル系(単−成分型)のDiolen  
51  、 Kadel  410  、   Gri
lene  に−1701tletrofilメルティ
(ユニチカ)およびベルコンビ(鐘紡)、エステル系(
複合成分型)のDiolen 56、およびナイロン系
のtleterofil 、塩化ビニル系のHP Fi
ber、  vtny+on−tit目何れも商標)等
が挙げられる。好適に使用される低融点のベルコンビと
しては、軟化点110℃のベルコンビ−4000(単−
成分型)、および4080 (芯鞘型)、軟化点130
℃のベルコンビ−3300(単−成分型)、および33
80 (芯鞘型)、軟化点200 ℃のベルコンビ−2
000(単−成分型)、および2080 (芯鞘型)が
例示される。さらに軟化点256℃のN−501(ポリ
エステル)も挙げられる。上述の市販品ベルコンビは直
径2〜6デニール、長さ約数M〜数十Mのものが容易に
入手可能である。一般に本発明に好適な熱融着性繊維と
しては、軟化点が300℃以下のものが望ましい。本発
明の抗菌ならびに防カビ機能、COD低下機能および好
ましくは更に結露防止機能を有するゼオライト−活性炭
複合体の製造に際しては、上述した熱融着性繊維の1種
または2種以上が、その軟化点以上で、かつ好ましくは
300 ℃以下で、熱融着される。優れた物性を保有し
、前述の機能を有するゼオライト−活性炭複合体を得る
ために、通常の場合、殺菌性の金属イオンを保有するビ
オライトと活性炭の粉粒体の合計重量(無水基準)に対
して3〜67%の熱融着性繊維を使用することが極めて
有効であることが判明した。
本発明で、殺菌性の金属イオンを保有しないゼオライト
をも併用する場合には、これの重量をビオライト重量に
含める。
本発明で殺菌性金属イオンを保有するゼオライト−活性
炭複合物の成形に際しては上述の熱融着性繊維の少くと
も1種がバインダー繊維として使用される。
また上記成分にざらに下記の結合剤を添加して加圧成形
することもできる。結合剤としては、結合剤の特性を有
する液状の有機化合物や固体の有は系化合物をそのまま
、または非水系の適当な溶媒または希釈剤でうすめて適
当の粘度にして使用して差し支えない。上記の結合剤の
使用量はゼオライトと活性炭の割合、熱FAIl1M性
繊維の種類ならびに使用比率によって支配されるが、粒
子間の結合を良好に保持させるためにゼオライトと活性
炭の合計型口(無水基準)に対して4〜35重量%型温
合剤を使用するのが好ましい。本発明のゼオライト−活
性炭複合体の製造において、殺菌作用を有する金属イオ
ンを保持したゼオライト−活性炭および熱融着性繊維よ
りなる混合物または前記混合物にざらに結合剤を加えて
なる混合物は熱融着性繊維の軟化点以上、かつ好ましく
は300 ℃以下で混和される。後者の結合剤を含む混
和物の使用に際しては、使用される結合剤は耐熱性およ
び低引火性であることが望ましい。かかる特性を有する
好ましい結合剤として、各種のポリエステル、例えば日
本ポリウレタン工業株式会社製のニラボラン(商標)が
挙げられる。特に(粘度100〜3000cp (75
℃)範囲の一連のニラポランは本発明に好適である。例
えば液状のニラポランN −1004〔粘度600〜9
00cp  (75℃):rIi価2以下:水酸基価3
9〜47:分子量約2500)は、本発明で使用する結
合剤として複合体の成形に非常に効果的である。これは
結合剤としての作用の他に、ゼオライト−活性炭複合体
の表面をより滑らかにすると同時に、複合された成・形
体に柔軟性(可塑性)を付与する効果が必ることが本発
明者らにより確認された。
前述した抗菌ならびに防カビおよびCOD低下機能、好
ましくはさらに付加的に吸湿や結露防止機能を有する本
発明のゼオライト−活性炭複合体は次のように調製され
る。粉状ないし粒状の、殺菌作用を有する金属イオンを
保持している天然または合成ゼオライト、あるいはこれ
と上記金属イオンを保持していないゼオライト、および
活性炭の混合物(前述の処理をした乾燥品または加熱活
性化量)に、上記混合物重量(無水基準)に対して好ま
しくは3〜67%の熱融着性繊維を加えて混和する。こ
の場合、既述のような吸湿剤が少量成分として添加され
てもよい。さて混和は、記述のように好ましくは熱融着
性繊維の軟化点以上かつ300 ℃以下で行われる。混
和時の最適温度は、使用される熱融着性繊維の種類によ
るが、通常、100 ”〜270℃がもっとも好ましい
温度域である。
混和工程は通常空気雰囲気中で行われるが、混和時の温
度が比較的高くて活性炭の消耗などが見られる際は不活
性ガス雰囲気゛(例えば窒素、炭酸ガス等)で混和を実
施すればよい。上記の繊維は混和工程に於て軟化ないし
溶融状態となり、繊維がゼオライト粒子や活性炭粒子に
からみあった好ましい状態になる。また上記の混和物に
対してさらに結合剤、例えばニラポランN −1004
を4〜35%添加して゛、上述の温度域で混和してもよ
い。上述で得られた混和物はさらに前記の温度域、好ま
しくは100 ”〜270℃の温度下で加圧成形されて
抗菌ならびに防カビおよびCOD低下機能を有する本発
明のゼオライト−活性炭複合体が最終的に得られる。こ
の場合の成形圧力は、成形体の必要とする強度や見掛は
密度により異るが、通常2〜250KFJ/cutの範
囲内の成形圧力が好ましい。上述の方法により製造され
る本発明のゼオライト−活性炭複合体には、ざらに不燃
性または難燃性の軽量材を少量成分として含有させても
よい。この場合使用する軽量材としては、紙、パルプ、
木粉などは可燃性であるため難点があり、無機系の充填
材や軽量材、例えばシリカ、アルミナ、パーライト、ロ
ックウール、ガラス繊維、炭素繊維等が本発明に好まし
いものである。また、着色のための顔料、螢光剤、無は
薬品粉粒体、金属粉末、弾性向上のための合成ゴム、吸
水性向上のための高吸水率樹脂粉末または繊維を少量成
分として更に添加することができる。
本発明の成形体は、熱融着性繊維の軟化点以下、たとえ
ば300 ℃以下から極低温までの間で構造的に安定で
ある。特に液体窒素温度(約−200℃)においても非
常に安定であり、収縮率は僅か0.5%である。
次に本発明の実施態様を実施例により説明するが、本発
明は本実施例に限定されるものではない。
実施例 1 実施例1は、抗菌性ゼオライト、活性炭、熱融着性繊維
J3よび有機系の結合剤の混和物を加圧成形してなる抗
菌ならびに防カビおよびCOD低下機能を有する本発明
のゼオライト−活性炭複合体の製造例に関するものであ
る。
抗菌性ビオライトとしては、八−型ゼオライド(Na 
Z>をAC] N 03 、’ C1(N O3) 2
および7口 (NO3)2の混合塩溶液でイオン交換(
常温)してナトリウム交換基の一部をAg、C1および
7−nで置換して得られた抗菌性ビオライト(Na A
gCu Zu Z)を用いた。本抗菌性ゼオライト〔平
均粒子径Dav= 3.11,1m : Ag=2.3
5%;Qu=1633%; Zn =9.01%(無水
基準)〕の乾燥粉末350gに対して10重量%の乾燥
済み活性炭(I沢薬品(株)の椰子殻活性炭B−CW 
;Dav= 80μm)を加え、両者を混合した。上記
混合物に対して、熱融着性繊維としてベルコンビ−40
80((商標(鐘紡株式会社);軟化点110℃;形状
3dX5m(但しdはデニール);芯鞘タイプ)を15
重量%およびベルコンビ−4000(軟化点iio ’
c :形状6dX5m:単一成分タイブ)を18重量%
添加し、得られた混合物を170°〜180℃の加熱下
に保持しながら混和(ニーディング)した。上記温度域
の加熱下の混和により、熱融着性繊維は軟化ないし溶融
状態になって、繊維がビオライトや活性炭の構成粒子に
絡んで複合体は強固に結合された好ましい状態゛になる
。さらに上記の混和物に対して、結合剤として日本ポリ
ウレタン工業((3)のニラポラン−1004(商標)
を上記のゼオライトと活性炭の合計重量(無水基準)に
対し10重量%添加し、ざらに混和を170°〜180
℃の加熱下に続行した。次に上記工程で得られた混和物
を180°〜190℃の温度下で圧力150 Kl/c
arで加圧成形して抗菌ならびに防カビおよびCOD低
下は能を有する本発明のゼオライト−活性炭複合体の試
験プレート(形状;50×50rMt:厚さ10馴)を
最終的に調製した。上記の試験プレート中の殺菌性金属
イオンの含有量はAg=1.32%:CLI=4.23
%: Zn =4.39%であった。
第1表に実施例1の成形条件と得られた成形体の特性を
示した。比較例1は空試験に関するものである。即ち比
較例1では抗菌性ビオライトの代りに、実施例1と同種
の但し、殺菌性金属イオンを保持しないA型ゼオライオ
(NaZ:無抗菌性)の微粉末乾燥品(D aV= 3
μmrL)を素材として使用し、これに対して実施例1
で使用したと同種の活性炭を10%添加して混合物を調
整した。この混合物および熱融着性繊維を用いて実施例
1と全く同・様にして成形を実施してゼオライト−活性
炭複合体の試験プレート(50X50m:厚さ10履)
を得た。乾燥状態の複合体(最終製品)の曲げ破壊強さ
は実施例1では219f(gf / crAであり、一
方、比較例1(空試験)では173に’j f / c
rAであった。これらの値は何れも好ましい値であり、
本発明の方法により得られるゼオライト−活性炭複合体
の強度が極めて優れていることを示している。また複合
体の見掛は密度は、何れの例でも1.5〜1.幻/cm
3の範囲にある。次に本実施例により得られたゼオライ
ト−活性炭複合体に対する水浸漬試験を実施した。結果
を第2表に示す。本成形体を水に浸漬後8時間の経過時
点では水の吸着量は9.66%でおり、48時間の経過
時点では11.56%でほぼ飽和に近づくことが判明し
た。本発明の複合体は水に艮明間に亘って浸漬しても粉
落ち、亀裂、くずれなどの発生例は全く見受けられず耐
水性も極めて高いことが判明した。
実施例 2 本例は本発明のゼオライト−活性炭複合体(形状50X
50m:厚さio、)の別の製造例に関するものである
。実施例2に於て抗菌性ゼオライト(Na Ag Cu
 Zn Z>としては実施例1と同種のものを用い、こ
れに対する活性炭(実施例1と同種)の添加量は1oo
l量%であった。上記混合物の成形は、第1表に示した
ように、実施例1と全く同一条件で行われた。得られた
プレート中の抗菌金属の含有量は、Au =0.70%
:Cu=2.31%およびZn=2.29%であった。
本例で得られた複合体の曲げ破壊強さおよび見掛は密度
はそれぞれ168Ngf / criおよび1.323
 g/ crAであり、試作プレートの水浸漬試験では
、第2表に示したように吸水率は24時間経過時点で、
19.29%、48時間ではそれはほぼ飽和に近い20
.05%に到達した。
比較例2は比較目的のための空試験に関するものである
。即ち比較例2では抗菌性ゼオライトの代りに、実施例
2と同種の、但し殺菌性金属イオンを保持しないA型ゼ
オライト(NaZ:無抗菌性)の微粉末乾燥品(D a
V= 3μm)を素材として使用し、これに対して実施
例2で使用したのと同種の活性炭を100重量%添加し
混合物を調整した。
この混合物及び熱融着性繊維を用いて実施例2と全く同
様にして成形を実施してゼオライト−活性炭複合体の試
験プレート(50x50g;厚ざ10. )を最終的に
得た。比較例2で得られた成形体の曲げ破壊強さや見掛
は密度は、第1表記載の如く、いずれもほぼ実施例2で
得られた値に近い値でめった。
実施例 3 本実施例は抗菌ゼオライト、活性炭、および熱融着繊維
よりなる混和物を加圧成形してなる本発明のゼオライト
−活性炭複合体の製造例に関するものである。
抗菌性ビオライトとしてはY−型ゼオライド(Na Y
)のNa をAU  およびS02+で部分的に置換し
て得た限−錫−ゼオライト(Na A(JSnY)を使
用した。抗菌性ゼオライト(D aV=1.1μ7rL
: Ag=2.51%; 3n−2,88%(無水基*
))の乾燥粉末250gに対して10mm%の乾燥済み
活性炭(実施例1と同質)を加え混合した。
上記混合物に対して、熱融着繊維としてベルコンビ40
00 (軟化点110′C)を20重量%およびN−5
01(軟化点256℃)を12重量%添加し、260℃
付近の加熱下(窒素ガス雰囲気)に保持しながら混和を
行った。次に、前記温度下で150に!j / ctt
tで加圧成形を行って、抗菌ならびに防カビおよびCO
D低下機能を有する本発明のゼオライト−活性炭複合体
の試験プレート(形状:50x50簡;厚さ10、 )
を調整した。本試験プレート中の抗菌金属の含有量はA
U=1.71%、S口=1.92%であった。
試験プレートの曲げ破壊強さは、第1表記載の如く、1
70Kg f / ctAであり、見掛は密度は1.3
479/ct?+であった。
実施例 4 本実施例は抗菌ゼオライト、活性炭、熱融着繊維および
結合剤よりなる混和物を加圧成形してなる本発明のゼオ
ライト−活性炭複合体の別の製造例に関するものである
抗菌性ゼオライトとしては天然モルデナイト(Si02
/AΩ203=約10(モル比)〕中のイオン交換可能
な金属をAg で部分的に置換して得られた抗菌性の銀
−モルデナイト(ACl −morden t te 
)を使用した。本抗菌性モルデナイト(Ag=3.24
%:(無水基準)〕の乾燥粉末(150〜200メツシ
ユ)  3009に対して20mm%の乾燥済み活性炭
(実施例1と同質)を加え混合した。上記混合物に対し
て熱融着繊維としてベルコンビ4080および4000
をそれぞれ15.18重量%添加し、ざらに結合剤とし
てニラポラン1004を10重d%添加し、実施例1と
全く同様な方法により混和と成形を実施して、本発明の
ゼオライト−活性炭複合体の試験プレート(形状: 5
0X 50mm :厚さ10M)を調整した。本試験プ
レート中の抗菌金属の含有口はAU =1.81%であ
った。試験プレートの曲げ破壊強さは、第1表記載の如
く、177Ngf/dであり、見掛は密度は1.629
9/cmであった。
比較例4は実施例4との比較目的のためのものであり、
殺菌性金属を保持しない天然モルデナイト(無抗菌性:
150〜200メツシユ)を用いた。
成形の条件は第1表記載の如く、実施例4と全く同様で
ある。
抗菌ならびに防カビ機能試験 次に本発明のゼオライト−活性炭複合体の抗菌ならびに
防カビ機能試験について説明する。このために試験とし
ては、死滅率の測定および発育阻止帯の形成についての
試験が実施された。細菌の死滅率の測定に際しては細菌
の懸濁液(104個/ld)1mlを被検体(本発明の
ゼオライト−活性炭複合体を切断して得た小試験片)を
浸漬している液(1威当り200 mびの試験片を含む
)9戒の中へ注入混釈し、37℃で24時間作用させ、
その0.1mlをf(ueller Hinton培地
に分散させ、30℃で48時間後に生存個体数を測定し
、死滅率を求めた。また真菌の死滅率の測定に際しては
、1m1当り被検体(本発明の成形体を切断して得た小
試験片)1oomy$よび胞子104個を含む液を作り
、これを30℃で24時間置き、その0.1rI11を
サブロー寒天培地に分散させ、30℃、48時間後に生
存個体数を測定し、死滅率を求めた。
上記の抗菌試験に際しては細菌としてスタフィロコッカ
ス アウレウス(5taphylococcusaur
eus >およびシュードモナス アエルギノサ(PS
eudOmOnaS aerugtnosa)を用い、
カビ(真菌)としてはアスペルギルス フラブス(As
perg i I Iusr+avus)およびアスペ
ルギルス ニガー(^sper−gillus nig
er)を使用した。
死滅率の測定結果を第3表に示した。実施例1で試作さ
れたゼオライト−活性炭複合体(Agcu zn z含
有)は5taphl/1OcOcctls alJre
LIsやASper(lilllJs nl(lerに
対して、l、Nスれも死滅率100%を示し、実施例2
で試作された複合体(ACl Cut Zn Z含有)
はPseudomonas aerugi −nosa
ヤ^spergillus flavusに対していず
れもio。
%の死滅率を示した。これより見て、本発明の複合体は
優れた抗菌機能および防カビ機能を有することは明らか
である。一方、比較例1の複合体(空試験)は5tal
)hVIOcOccLls atJretlsに対して
、死滅率0%で効果を示さず、またAsperg i 
l lusnigerのようなカビに対してもほとんど
効果を示さない。比較例2の被検体(空試験用)はPS
eudOmOnaS aeruginosaに対し効果
がなく、またASpergilluS flavusの
ようなカビに対してもほとんど防カビ能を発揮しないこ
とが判明した。実施例3で試作された本発明の複合体(
AgSn Y含有)は、5taphylococcus
 aureusのような細菌に対し優れた効果を発揮す
る。さらに実施例4で試作された本発明の複合体(Ag
−mordenite含有)はASpergillLI
S flavusのようなカビに対して100%の死滅
率を与える。一方、比較例4の複合体(空試験)は、−
上記カビに対して殆どで効果を示していない。以上の結
果より、本発明のゼオライト−活性炭複合体が細菌やカ
ビ(真菌)に対して極めて優れた効果を発揮することは
明らかである。
次に発育阻止帯の形成の有無を、典型的な細菌としての
5taphylococcus aureusを用いて
調べた。
被検体として実施例1および比較例1で得た複合体を用
いた。上記の細菌は生理食塩水に108個/威浮遊させ
、Hueller Hinton培地に、o、i威コン
ラージ棒で分散させ複合体をその上にはりつけて37℃
で18時間経過後に阻止帯形成の有無を観察した。実施
例1の被検体(AgCu Zn Z含有)では明らかに
阻止帯の形成が確認されたが、比較例1の被検体では阻
止帯の形成は全く認められなかった。上述の試験よりも
本発明のゼオライト−活性炭複合体の抗菌効果は明らか
である。゛第3表 実施例2     PSeudOmOnaS  aer
ugionsa   100比較例1Staphylo
coccus  aureus      O比較例2
     pseudomonas  aerugto
nsa     。
実施例1    八spergillus  nige
r      100実施例2    ^spergi
llus flavus      100比較例1A
SperOi1ius  niger        
8比較例2    八spergillus  fla
vus        5実施例3    5taph
ylococcus  aureus    100実
施例4    ^spergillus  flavu
s     100結露防止機能試験 次に本発明のゼオライト−活性炭複合体の結露防止機能
について説明する。実施例1および実施例2で試作され
た成形体を切断して小試験片(25X25m:厚さ10
#)を調製した。上記の試験片を200℃で3時間真空
加熱して再活性化した後、これらを用いて吸湿率の経時
変化を恒温器中で温度25℃、相対湿度(RH)25%
または90%の雰囲気中で測定した。第1図中の曲線1
および2は実施例1の被検体に関するものであり、曲線
3および4は実施例2の被検体に関するものである。曲
線1および3は25℃、R)(=9Q%のもとで、また
曲線2および4は、25℃、RH=53%の条件下の吸
湿率曲線である。比較的湿度の高い雰囲気(曲線1およ
び3)でも、また比較的湿度の低い雰囲気(曲線2およ
び4)でも本発明のゼオライト−活性炭複合体の吸湿性
が優れていることは第1図より明らかである。さらに上
記の実施例1および2で得られた成形体の小試験片(形
状25X25mm:厚ざ10mIn>に水を飽和させた
後、25℃、RH=35%の雰囲気で、除湿試験を行っ
た。いずれの試験片においても好ましい速度で除湿が行
われることが確認された。上)ホの試験より見て本発明
のゼオライ1−一活性炭複合体は満足すべき結露防止機
能を有することは明らかである。
COD低下及び殺菌試験 次に本発明のゼオライト−活性炭複合体は気相や液相の
脱臭、水中の遊離塩素除去剤としても効果がおり、また
本複合体を利用して水中のC0D(またはBOD)貢献
成分の除去にも有効である。
本発明のL”7Jライト−活性炭複合体が、COD低下
機能と殺菌機能の両者を有していることを示すために、
モデルの廃水を用いてテストした。
下水道水を水で希釈し、大腸菌を接種してモデル廃水を
二種調製した。゛ モデル廃水A :  COD=50mg/、11、大腸
菌数的106個/戒 モデル廃水B :  COD=83mg/fl、大腸菌
数約106個/ml 試験1 上記実施例2で調製されたゼオライト−活性炭複合体プ
レート(50X50X10m1A(I O,70%、C
Ll 2.31%、Zn2.29%)を切断して1ox
 iox i。
護の小片を50個作り、モデル廃水Aの400 mlに
入れた。これを20〜25℃で20時間攪拌(350r
pm) L、。
た。次にCOD除去率を測定し、またモデル廃水中の大
腸菌の死滅率を求めた。結果を第4表に示す。
試験2 上記実施例4で調製されたゼオライト−活性炭複合体プ
レート(50X50X10m、A(] 11.81%を
切断してIOX 10x 10mの小片を60個作り、
モデル廃水Bの400 mlに入れ、試験1と同様に試
験した。
第  4  表 この結果より、本発明の複合体は抗菌性ゼオライトと活
性炭を熱融着性繊維及び結合剤で融着結合して固めたち
であるにも拘らず、優れたCOD除去率と殺菌効果の両
者を発揮することが明らかである。
以下に本発明のゼオライト−活性炭複合体の特徴を要約
する。
(a)  本発明のゼオライト−活性炭複合体は優れた
抗菌ならびに防カビおよびCOD低下機能を発揮する。
(b)  本発明のゼオライト−活性炭複合体は雰囲気
の湿度に従って吸湿または脱湿を可逆的に行う。
(C)  (a)および(b)項に記載した機能を本発
明の複合体は保持しているので、これを用いて結露防止
やカビの発生を防止したりまたは抑制することが可能で
おる。
(d)  本複合体は熱融着性繊維により強固に結合さ
れているので強度が極めて大であり、通常のビオライト
成形体に見られる如く、使用中に亀裂、粉落ち、割れ等
が発生する現象は見られない。
(e)  本発明の複合体を得るための処理温度は通常
のビオライトや活性炭の湿式成形時に比較して低く、極
めて経済的に製造することが可能である。
(f)  本成形体の曲げ破壊強さは、成形圧力、熱融
着性繊維および結合剤の添加但その他の要因により支配
されるが、一般的に極めて強度の高い且つ弾力性を保持
した成形体が得られる。
((])  本複合体の耐水性は大である。水に浸漬し
て水分を飽和させた後、これを乾燥させた複合体の曲げ
破壊強さは製造時のそれとはず同じ値である。また、本
複合体を水に浸漬し、飽和吸着させても成形体の亀裂や
粉化、割れ等の現象は全く見られない。またその際成形
体を構成するゼオライト成分や抗菌性金属イオンの水中
への溶出は極めて微量である。さらに本複合体の膨潤性
は僅少であって、水飽和時の長さの伸びは約0.5%で
ある。
(h)  本発明の成形体は300℃の高温から低温域
にわたって構造的に安定である。液体窒素温度において
成形体は、非常に安定であり、それの収縮率は0.5%
以下に過ぎない。
(1)本発明の複合体は断熱性や防音性の点でも優れて
いる。
(J)  本発明のゼオライト−活性炭複合体の特性よ
り見て、本発明の複合体は、例えば内装材として、また
脱臭剤や−COO低下剤として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のゼオライト−活性炭複合体の試験片
の温度25℃,RH=53%または99%に於ける吸湿
率曲線を示すグラフである。 第1図 赳置通晴間(時間)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライト
    及び活性炭の粉粒体及び熱融着性繊維を主な成分として
    含み、融着結合されている、抗菌ならびに防カビ及びC
    OD低下機能を有するゼオライト−活性炭複合体。 2、結合剤をさらに含む特許請求の範囲第1項記載のゼ
    オライト−活性炭複合体。 3、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライト
    と共に殺菌作用を有する金属イオンを保持しないゼオラ
    イトをも含む特許請求の範囲第1項又は第2項記載のゼ
    オライト−活性炭複合体。 4、ゼオライト−活性炭複合体中のゼオライトが、ゼオ
    ライトと活性炭の合計重量(無水基準)に対して2〜9
    8重量%の範囲内で含まれる特許請求の範囲第1項、第
    2項又は第3項記載のゼオライト−活性炭複合体。 5、不燃性または難燃性の充填材および/または軽量材
    を更に含む特許請求の範囲第1〜第4項のいずれか1つ
    に記載のゼオライト−活性炭複合体。 6、無機系の吸湿剤を少量成分として更に含む特許請求
    の範囲第1〜5項のいずれか1つに記載のゼオライト−
    活性炭複合体。 7、熱融着性繊維が300℃以下の軟化点を有するもの
    である特許請求の範囲第1〜6項のいずれか1つに記載
    のゼオライト−活性炭複合体。 8、熱融着性繊維がポリエステル系繊維である特許請求
    の範囲第1〜7項のいずれか1つに記載のゼオライト−
    活性炭複合体。 9、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライト
    および活性炭の粉粒体の合計重量(無水基準)に対して
    熱融着繊維を3〜67重量%含む特許請求の範囲第1〜
    8項のいずれか1つに記載のゼオライト−活性炭複合体
    。 10、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    トおよび活性炭の粉粒体重量(無水基準)に対して4〜
    35重量%の結合剤を含む特許請求の範囲第1〜9項の
    いずれか1つに記載のゼオライト−活性炭複合体。 11、殺菌作用を有する金属イオンが銀、銅、亜鉛、水
    銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウムおよびクロムからな
    る群より選ばれた1種または2種以上の金属イオンであ
    る特許請求の範囲第1〜10項のいずれか1つに記載の
    ゼオライト−活性炭複合体。 12、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    トおよび活性炭の粉粒体および熱融着性繊維を混和し、
    次いで熱融着性繊維の軟化点以上の温度において上記の
    混和物を加圧成形することを特徴とするゼオライト−活
    性炭複合体の製造方法。 13、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    トおよび活性炭の粉粒体、熱融着性繊維に加えて更に結
    合剤を混和する特許請求の範囲第12項記載の方法。 14、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    トと共に殺菌作用を有する金属イオンを保持しないゼオ
    ライトをも混和する特許請求の範囲第12項又は第13
    項記載の方法。 15、ゼオライトを、ゼオライトと活性炭の合計重量(
    無水基準)に対して2〜98重量%の範囲内で加える特
    許請求の範囲第12〜14項のいずれか1つに記載のゼ
    オライト−活性炭複合体の製造方法。 16、不燃性または難燃性の充填材および/または軽量
    材を更に加え混和する特許請求の範囲第12項〜15項
    のいずれか1つに記載の方法。 17、無機系の吸湿剤を少量成分として更に添加し、混
    和する特許請求の範囲第12〜16項のいずれか1つに
    記載の方法。 18、熱融着性繊維が300℃以下の軟化点を有するも
    のであり、加圧成形を300℃以下の温度で行う特許請
    求の範囲第12〜17項のいずれか1つに記載の方法。 19、熱融着性繊維がポリエステル系繊維である特許請
    求の範囲第12〜18項のいずれか1つに記載の方法。 20、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    ト−活性炭粉粒体重量(無水基準)に対して3〜67重
    量%の熱融着性繊維を混和する特許請求の範囲第12〜
    19項のいずれか1つに記載の方法。 21、殺菌作用を有する金属イオンを保持したゼオライ
    トおよび活性炭粒体重量(無水基準)に対して4〜35
    重量%の結合剤を含む特許請求の範囲第12〜20項の
    いずれか1つに記載の方法。
JP62256221A 1986-10-15 1987-10-13 抗菌ならびに防カビおよびcod低下機能を有するゼオライト‐活性炭複合体およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0696484B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-242881 1986-10-15
JP24288186 1986-10-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63239205A true JPS63239205A (ja) 1988-10-05
JPH0696484B2 JPH0696484B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=17095618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62256221A Expired - Lifetime JPH0696484B2 (ja) 1986-10-15 1987-10-13 抗菌ならびに防カビおよびcod低下機能を有するゼオライト‐活性炭複合体およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696484B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0422410A (ja) * 1990-05-17 1992-01-27 Takuma Co Ltd 濾材
JPH0437587U (ja) * 1990-07-20 1992-03-30
JPH0566437U (ja) * 1992-02-07 1993-09-03 株式会社サンギ 超音波式加湿器
WO1995016638A1 (en) * 1993-12-13 1995-06-22 Suntory Limited Water purifying material, process for producing the same, and water purification equipment
JP2003024424A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 S T Chem Co Ltd 脱臭剤組成物
JP2008023527A (ja) * 1995-06-21 2008-02-07 Speciality Media Corp 複合パティキュレート材料
US8063116B2 (en) 2006-08-25 2011-11-22 Sciessent Llc Antimicrobial powder coatings and method
US8518449B2 (en) 2006-08-25 2013-08-27 Sciessent Llc Polymer particle coating method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5663910A (en) * 1979-10-27 1981-05-30 Norio Someya Antiseptic for drinking water
JPS59137553A (ja) * 1983-01-03 1984-08-07 マイクロバン・プロダクツ・コムパニ− 抗菌抗かび性不織布
JPS60100504A (ja) * 1983-11-07 1985-06-04 Zenji Hagiwara 抗菌性組成物およびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5663910A (en) * 1979-10-27 1981-05-30 Norio Someya Antiseptic for drinking water
JPS59137553A (ja) * 1983-01-03 1984-08-07 マイクロバン・プロダクツ・コムパニ− 抗菌抗かび性不織布
JPS60100504A (ja) * 1983-11-07 1985-06-04 Zenji Hagiwara 抗菌性組成物およびその製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0422410A (ja) * 1990-05-17 1992-01-27 Takuma Co Ltd 濾材
JPH0437587U (ja) * 1990-07-20 1992-03-30
JPH0566437U (ja) * 1992-02-07 1993-09-03 株式会社サンギ 超音波式加湿器
WO1995016638A1 (en) * 1993-12-13 1995-06-22 Suntory Limited Water purifying material, process for producing the same, and water purification equipment
JP2008023527A (ja) * 1995-06-21 2008-02-07 Speciality Media Corp 複合パティキュレート材料
JP2003024424A (ja) * 2001-07-11 2003-01-28 S T Chem Co Ltd 脱臭剤組成物
JP4685283B2 (ja) * 2001-07-11 2011-05-18 エステー株式会社 脱臭剤組成物
US8063116B2 (en) 2006-08-25 2011-11-22 Sciessent Llc Antimicrobial powder coatings and method
US8518449B2 (en) 2006-08-25 2013-08-27 Sciessent Llc Polymer particle coating method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0696484B2 (ja) 1994-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4525410A (en) Particle-packed fiber article having antibacterial property
AU604724B2 (en) Polymer containing amorphous aluminosilicate particles and process for producing the same
US5064599A (en) Process for producing an antibacterial fiber article
CA1253992A (en) Polymer article having an antibacterial property containing zeolite particles therein and the processes for producing same
US5827524A (en) Antimicrobial polymer composition
JPS63239205A (ja) 抗菌ならびに防カビおよびcod低下機能を有するゼオライト‐活性炭複合体およびその製造方法
JPS6270221A (ja) 抗菌剤
JPH07173022A (ja) 抗菌剤
JPS627748A (ja) 防湿能を有する抗菌性ゼオライト粒子及びその製造方法
JPH0380814B2 (ja)
EP1450609B1 (en) Antimicrobial composite material
KR101168010B1 (ko) 규산염계 무기질바인더 및 천연 광물질 재료를 적용한 다기능 무독성 내부 장치용 친환경 패널의 조성물 및 이를 이용한 친환경 패널과 그 제조방법
JPS6379719A (ja) 抗菌、防カビならびに結露防止機能を有するゼオライト成形体の製造方法
JPH03124810A (ja) 抗菌機能を有する繊維
JPS63222058A (ja) 抗菌ならびに防カビ機能を有する非晶質アルミノ硅酸塩成形体およびその製造方法
JPH0789746A (ja) 抗菌防カビ性ガラス繊維とその製法
JPH04142340A (ja) 抗菌及び防かび性を有する高分子発泡体及びその製法
JPS63270764A (ja) 殺菌性ポリマー成形体の製造法
JPH0760032A (ja) 抗菌性濾紙
JPS63260810A (ja) 殺菌性ゼオライト組成物及びその製造法
JPH09301802A (ja) 抗菌性多孔質ガラス繊維
JPH0572340B2 (ja)
JPH08268822A (ja) 抗菌剤及びその製造方法
JPH0610934Y2 (ja) 抗菌性を有するまな板
JPH0132254B2 (ja)