JPS63270764A - 殺菌性ポリマー成形体の製造法 - Google Patents

殺菌性ポリマー成形体の製造法

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JPS63270764A
JPS63270764A JP63063512A JP6351288A JPS63270764A JP S63270764 A JPS63270764 A JP S63270764A JP 63063512 A JP63063512 A JP 63063512A JP 6351288 A JP6351288 A JP 6351288A JP S63270764 A JPS63270764 A JP S63270764A
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polymer
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Zenji Hagiwara
萩原 善次
Shigetaka Hoshino
星野 重孝
Hiroo Ishino
博夫 石野
Saburo Nohara
野原 三郎
Kenichi Tagawa
憲一 田川
Takao Yamanaka
敬雄 山中
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Kanebo Ltd
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HAGIWARA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は殺菌作用を有する金属イオン特に銀。
銅又は亜鉛イオンを担持するゼオライト固体粒子と有機
ポリマーとからなる殺菌性ポリマー成形体の′!A造方
法に関する。
銀イオン、銅イオン、亜鉛イオン等が抗菌性を有するこ
とは古くより知られており、例えば銀イオンは硝酸銀の
溶液の形態で消毒剤や殺菌剤として広く利用されてきた
。しかしながら溶液状では取扱いの点で不便があり、ま
た用途の点でも限定される欠点がある。そこで金属イオ
ンをポリマーに保持させるならばかかる欠点が少く広い
分野での利用を期待することができる。従来、金属イオ
ンをポリマーに保持さぜる方法として種々の方法が提案
されており、例えば金属の細線や粉末をポリマーに接看
又は添加する方法、あるいは金属の化合物をポリマーに
含有せしめる方法などが知られている。しかしながら金
属そのものを利用する方法は、金属の比重やヤング率が
通常のポリマーよりも著るしく高いためポリマーとのな
じみが悪いという欠点があり、また比較的多量を必要と
するため重量が増えかつコスト高となる。一方、金属の
化合物を利用する方法では該化合物がポリマーへ及ぼす
影響が大きくて利用できる範囲が著るしく限定されるか
、そうでない場合でも金属イオンがポリマーに単に含有
又は付@されているにすぎないため、使用中の脱落が多
く、殺菌効果の持続性に問題かある。かかる欠点の少い
方法として、イオン交換能又は銘体形成能を有する有機
官能基をポリマーに含有させ、該有機官能基に金属イオ
ンを結合させる方法が提案されている。しかしながらこ
の方法においても該有機官能基とポリマーとの相互作用
が無視できず、有機官能基をポリマー鎖内へ導入するに
しろ、あるいは有機官能基含有化合物をポリマーへ添加
するにせよ、ポリマーの著るしい物性変化を避けるため
には、ポリマーの種類及び有機官能基の種類と■が極め
て狭い範囲のものとならざるを’+’:>ない。
銅、亜鉛、銀などで飽和されたゼオライトを20〜30
重量%含む船舶用塗料がλ口られている(フランス国特
許第1061158@)。しかし、この塗料は貝や藻な
どを駆除するには適しているが、殺菌性については満足
できるものではないことが判った。
本発明者らは上記の欠点を改良すべ(鋭意研究の結果本
発明を完成するに到った。本発明の目的は殺菌作用を有
するポリマー成形体の’a’Juj方法を提供するにあ
る。
すなわち、本発明の対象は、150TIt/g以上の比
表面積及び14以下のS ! 02 / A 、ll2
03モル比を有するゼオライト固体粒子O0旧〜50手
量部と有機ポリマー99.99〜50重量部とを混合し
、成形した後に、殺菌作用を有する金属の水溶性塩類の
溶液を用いてイオン交換することによって上記ゼオライ
ト固体粒子の少くとも1部に上記金属のイオンを担持せ
しめることを特徴とする殺菌性ポリマー成形体の製造法
である。
本発明においてゼオライト固体粒子とは、アルミノシリ
ケートよりなる天然又は合成ゼオライトが上記金属イオ
ンの1種又は2種以上をイオン交換して担持しているも
のである。殺菌作用を有する金属イオンは種々知られて
いるが、好適例として銀、銅及び亜鉛イオンが挙げられ
る。
ゼオライトは一般に三次元的に発達した骨格構造を有す
るアルミノシリケートであって、一般にはl 2 o3
を基準にしてxM2/。0・△ρ203・VS!02 
・ZH20で表わされる。
Mはイオン交換可能な金属イオンを表わし、通常は’l
 (+lt+〜2価の金属であり、nはこの原子価に対
応りる。一方X及びyはそれぞれ金属酸化物、シリカの
係数、Zは結晶水の数を表わしている。ゼオライトは、
その組成比及び細孔径、比表面積などの異る多くの種類
のものが知られている。
しかし本発明で使用するUオライ]・固体粒子の比表面
積は150m/’? (無水ゼオライト基準)以上であ
って、ビオライI−構成成分のS i 02 /Aρ2
03モル比は14以下好ましくは11以下でなければな
らない。
本発明で使用する殺菌作用を有する金属イオン、特に銀
、銅及び亜鉛の水溶性塩類の溶液は、本発明で限定して
いるビオライ]・とは容易にイオン交換するので、かか
る現象を利用して必要とする上記の金属イオンを単独又
は混合でゼオライトの固定相に担持させることが可能で
あるが、金属イオンを担持しているゼオライト粒子は、
比表面積が150メ/g以上、かつS i 02 /A
、ll 203モル比が14以下であるという二つの条
件を満さなければならない。もしそうでなければ効果的
な殺菌作用を達成する目的物が得られないことが判った
これは、効果を発揮できる状態でゼオライトに固定され
た金属イオンの絶対量が不足するためであると考えられ
る。つまり、ゼオライトの交換基の量、交換速度、アク
セシビリティなどの物理化学的性質に帰因するものと考
えられる。
従って、モレキュラーシーブとして知られているS !
 02 / A、Q 203モル比の大きなゼオライト
は、本願発明において全く不適当である。
またSiO2/A、0203モル比が14以下のビオラ
イ1〜においては、殺菌作用を有する金属イオンを均一
に担持させることが可能であり、このためにかかるしオ
ライドを用いることにより初めて充分な殺菌効果が得ら
れることが判った。加えて、ゼオライトのSiO2/A
fJ203モル比が14を越えるシリカ比率の高いゼオ
ライトの耐酸、耐アルカリ性はSiO2の増大とともに
増大するが、一方これの合成に−b艮時間を要し、経省
的にみてもかかる高シリカ比率のビオライ1〜の使用は
(ワ策で・ない。前述したS ! 02 / AM 2
03≦14の天然又は合成ゼオライトは本組成物の通常
考えられる利用分野では、耐酸性、耐アルカリ性の点よ
りみても充分に使用可能であり、また経演的にみても安
価であり得策である。この意味からもS+02/Al2
O3モル比は14以下でなければならない。
本発明で使用するS i 02 / AN 203のモ
ル比が14以下のゼオライト素材としては天然または合
成品の何れのゼオライトも使用可能である。例えば天然
のゼオライトとしてはアナルシン(八nalcime:
 S i 02 /A、Il 203 = 3.6〜5
.6)、チ’<pバ1ノイl” (Chabazite
 : S i 02 /A、11203=3.2〜6.
0及び6.4〜7.6)、クリノプチロライト(Cli
noptilolite: S i 02 /AN 2
03 = 8.5〜10.5) 、エリオナイト([r
ionite: S i 02 /i 203 = 5
.8〜7.4)、フオジャリ゛イト(Faujasit
e : S i 02 /AfJ 203 =4.2〜
4.6)、モルデナイト(mordeni te :S
 ! 02 / A!J203 =8.34〜io、o
) 、フィリップサイト(Pbillipsite:S
 i 02 /A、G 203 =2.6〜4,4)等
が挙げられる。これらの画架的な天然げオライドは本発
明に好適である。一方合成ピオライドの画架的なものと
しては八−型ゼオライ1” (S ! 02 / A、
ll 203 = 1.4〜2.4)、X−型ゼオライ
ト(S l 02 / A、ll 203 = 2〜3
)、Y−型ゼオライド(S i 02 /Aρ203−
3〜6)、モルデナイト(SiO/Af1203=9〜
10)等が挙げられるが、これらの合成ゼオライトは本
発明のゼオライト素材として好適でおる。
特に好ましいものは、合成のA−型ゼオライト、X−型
ゼオライド、Y−型ゼオライド及び合成又は天然のモル
デナイトである。
ゼオライトの形状は粉末粒子状が好ましく、粒子径は用
途に応じて適宜選べばよい。本発明の成形体が厚みのあ
る成形体である場合、例えば各種容器、パイプ、粒状体
あるいは太デニールの繊維等へ適用する場合には粒子径
は数ミクロン−数10ミクロンあるいは数100ミクロ
ン以上でよく、一方線デニールの繊維やフィルムに成形
する場合は粒子径が小さい方が好ましく、例えば衣料用
繊維の場合は5ミクロン以下、特に2ミクロン以下であ
ることが望ましい。
本発明において用いられる有機ポリマーとは合成あるい
は半合成の半井件ケを弗有機ポリマーであって特に限定
されるものではない。例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコー
ル ボネート、ポリアセタール、ABS樹脂、アクリル樹脂
、ふっ素樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステ
ルエラストマーなどの熱可塑性合成高分子、フェノール
樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性合成ポ
リマー、レーヨン、キュプラ、アセデート、トリアセテ
ートなどの再生又は半合成ポリマーなどが挙げられる。
高い殺菌効果を必要とする場合には混合物を表面積が大
きい成形体に成形することが好ましく、その一つの方法
として繊維状に成形することが考えられる。
かかる観点から好ましい有機ポリマーは繊維形成性ポリ
マーであって、例えばナイロン6、ナイロン66、ポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン及びこれらの共重合体などの合成ポリマー、
レーヨン、キュプラ、アセテ−1〜、トリアセテートな
どの再生又は半合成ポリマーが挙げられる。
本発明において、かかるゼオライト固体粒子と有はポリ
マーとを混合する。ゼオライト固体粒子の割合(無水ゼ
オライト基準)は、ゼオライト固体粒子と有機ポリマー
の合計用に対して好ましくは0.01〜50重量%であ
る。この下限値以下の場合は殺菌効果の点で不満足であ
る。−力士限値を越えても殺菌効果はほぼ不変である上
に、成形体の物性変化が大きくなり、ポリマー成形品と
しての用途が限定されるので、好ましい含有但範囲は4
0重量%以下、特に10重型組以下である。本発明の成
形体が繊維である場合には、0.05〜10重旧%の範
囲が好適である。
ゼオライト固体粒子と有機ポリマーの混合物は、次に適
当の形状、たとえば繊維、フィルム、容器、パイプ、粒
状体へと成形される。成形方法自体は公知法により行え
る。
成形体は次に、イオン交換工程に付される。殺菌性金属
イオンはゼオライト固体粒子にイオン交換反応により担
持されなければならない。ゼオライト固体粒子のイオン
交換容量未満、特にその約90%以下の旧の金属イオン
でイオン交換すべきである。イオン交換によらず単に金
属化合物を吸看あるいは付着したもの、おるいは飽和以
上にイオン交換したものでは殺菌効果及びその持続性が
不充分である。
金属イオンを担持させる方法として本発明で定義した各
種のしオライドを本発明のAg−ゼオライトに転換する
場合を例にとり説明する。通常Ag−tjオライド転換
に際しては硝酸銀のような水溶性銀塩の溶液か使用され
るが、これの濃度は過大にならないよう留意する必要が
ある。例えば八−型又はX−型ゼオライト()1−リウ
ムー型)をイオン交換反応を利用してAc+−E;オラ
イ1〜に転換する際に、銀イオン濃度が大でおると(例
えば1〜2 M  A Q N O3使用時は)イオン
交換により銀イオンは同相のナトリウムイΔンと置換す
ると同時にゼオライト固相中に銀の酸化物等として沈殿
析出する。このために、ゼオライトの多孔性は減少し、
比表面積は著しく減少する欠点がある。また比表面積は
、さほど減少しなくても、銀酸化物の存在自体によって
殺菌力は低下する。かかる過剰な銀のしオライド相への
析出を防止するためには、銀溶液の濃度をより希釈状態
例えば0.3M  A Q N 03以下に保つことが
必要である。
もつとも安全なA gN O3の淵1宴は0.11Vl
以下である。かかる溌麻のA gN O3溶液を使用し
た場合には(ワられるA(lI −ゼオライトの比表面
積は元のゼオライ1−とほぼ同等であり、殺菌力の効果
が最適条件で発揮できることが判った。
次に本発明で定義したゼオライトをCu−ゼオライトに
転換する場合にも、イオン交換に使用する銅塩の濃度に
よっては、前述のAg−ゼオライトと同様な現象が起る
。例えばA−型又はX−型ゼオライド(す]・リウムー
型)をイオン交換反応によりCI−ゼオライトに転換す
る際に、1M2十             十C uSO4使用時は、Cu は同相のNa と置換するが
、これと同時にゼオライ]・固相中にCu3  (SO
4)  (01−14)のような塩基性沈殿が析出する
ためにゼオライトの多孔性は減少し、比表面積は著しく
減少する欠点がある。かかる過剰な銅のゼオライト相へ
の析出を防止するためには使用する水溶性調液のwt度
をより希釈状態、例えば0.05M以下に保つことが好
ましい。かかる濃度のCuSO4溶液の使用時には17
られるCl −ゼオライトの比表面積は元のゼオライト
とほぼ同等であり、殺菌効果が最適な状態で発揮できる
利点があることが判った。
へg−ゼオライトならびにCLI −ゼオライトへの転
換に際して、イオン交換に使用する塩類の濃度によりゼ
オライト同相への固形物の析出が必ることを述べたが、
Zn−ゼオライトへの転換に際しては、使用する塩類が
2〜3Mの付近では、かかる現象がみられない。通常本
発明で使用するZn−ゼオライトは上記濃度付近の塩類
を使用することにより容易に得られる。
上述のへ〇−t;オライド、CU −ゼオライト及びZ
O−ゼオライトへの転換のためのイオン交換反応をバッ
チ法で実施する際には、上述の濃度を有する塩類溶液を
用いて成形体を浸漬処理すればよい。ゼオライ1へ素材
中への金属含右裕を高めるためにはバッチ処理の回数を
増大すればよい。−方、上述の)閃1哀を有する塩類溶
液を用いてカラム法により成形体を処理する場合には、
吸呑塔に成形体を充填し、これに塩類溶液を通過させれ
ば容易に目的とする金属−ゼオライドが得られる。
本発明方法はポリマー内に閉じこめられたゼオライトが
なおイオン交換能力を保持していること、そして適切な
イオン交換処理によれば該ゼオライトに殺菌能ノJを有
する金属イオンを保持じしめ得るという2つの発見に基
づいている。成形体中のゼオライトのどの程度の割合が
イオン交換されるかは、各々のポリマーの性質に左右さ
れる。比較的親水性の高いポリマーの場合は水の浸透に
伴ない金属イオンが内部迄浸透するので、成形体内部の
ゼオライトもイオン交換される。しかし疎水性のポリマ
ーであっても表面付近のゼオライトはかなりの割合でイ
オン交換されることが分った。本発明で得た成形体の殺
菌力は主として成形体の表面付近の金属イオンに依存す
ると考えられるので、表面付近のゼオライトのみが殺菌
性金属イオンを保1)シていても何ら問題はないばかり
か、殺菌性金属イオンの利用率という観点からは効率の
よい方法である。
上記の金属−ゼオライト(無水ゼオライト基準)中に占
める金属の■は、銀については30重早%以下であり、
好ましい範囲はo、 ooi〜5重量%にある。一方、
銅及び亜鉛については金属−ゼオライド(無水ゼオライ
ト基準)中に占める銅又は亜鉛の咄は35小間%以下で
あり、好ましい範囲は0.01〜15重量%にある。銀
、銅及び亜鉛イオンを431用して利用すること゛b可
能であり、この場合は金属イオンの合h]母は金属−ビ
オライド(無水ゼオライト基準)に対し35重量%以下
でよく、好ましい  ・範囲は金属イオンの構成比によ
り左右されるが、およそ0.001〜15重量%にある
また、銀、銅、亜鉛以外の金属イオン、例えばす!〜ツ
リウムカリウム、カルシウムあるいは他の金属イオンが
共存していても殺菌効果をさまたげることはないので、
これらのイオンの残存又は共存は何らさしつかえない。
金属−ぜオライドに対する銀、銅及び亜鉛の吊(A重量
%とする)及び成形体に対づる金属−ゼオライドのff
1(B重υ%)はいずれも殺菌効果に関係し、Aが多け
ればBは少くてよく、逆にAが少いとBを多くする必要
がある。殺菌効果を有効に発揮せしめる為にはAXBの
値が銀−ゼオライドの場合はo、 oi以上、銅又は亜
鉛−ゼオライトの場合は0.1以上となるように調整す
ることが望ましい。
本発明のポリマー成形体は、更に他の成分を含有してい
てこらよい。例えば重合触媒、安定剤、艶消剤、増白剤
、有機又は無機の顔料、無機フィラー及び各種可塑剤な
どである。ざらに、液体や有機溶剤を含有していてもよ
い。
本発明で定義したゼオライトと、銀、銅、亜鉛イオンと
の結合力は、活性炭やアルミナ等の吸着物質に単に物理
吸着により保持させる方法と異なり、極めて大さい。従
ってかかる金属−ゼオライトを含有するポリマー成形体
の強力な殺菌能力、及びその長時間持続性は本発明の特
徴的利点として特記すべきものである。本発明の如く限
定したゼオライトは、殺菌力を有するAct 、 CL
I及びlnとの反応性が大ぎい利点がある。例えばA−
型ゼオライド、X−型ビオライド、Y−型ゼオライト:
ヂヤバtナイト中のイオン交換処理な金属イオン(Na
  )は容易にA(J、Cu”+又はZn2+&イオン
交換を行なって、ゼオライトの母体中に該金属イオンが
担持される。また本発明の如く限定したゼオライトは、
AQ、CLI2+及びZn2+に対する選択吸着性が大
きい利点がおる。
かかる事実は本発明の殺菌性ポリマー成形体を殺菌目的
で、他の種々の金属イオンを含有する液体や水中で使用
づる時でもAQ” 、Cu2+、Zn”h(Fiミオラ
イド体中に安定に長期間担持されて溶出せず、殺菌力が
長期間持続されることを意味している。
加えて、本発明の如く限定したゼオライトは、その交換
容量が大きく、殺菌力を有するAO。
CIJ及びZnイオンの担持量を大きくしうる利点があ
る。また本発明の殺菌性ポリマー成形体の使用目的に応
じて、ゼオライト固体粒子に担持さぜるA(+ 、Cu
及びZ0イオン層の調節が、イオン交換で容易に行なえ
る利点がある。
また本発明で定義したビオライ1〜は、ポリマーの物性
を劣化さけることが少く、ポリマーの種類を広く選択で
きる。
また、本発明の殺菌性ポリマー成形体はゼオライト本来
の機能をも合わせ持っているので、抗菌性とゼオライト
本来の機能とを合わせて利用することが可能である。例
えばぜオライドの本来の機能である吸湿、吸着効果と抗
菌効果の複合効果を利用することができる。
さらには他の機能性物質を含有させて、上記効果と他の
機能との複合機能を発揮uしめること・し可能である。
他の機能性物質としては活性炭、シリカゲルなどがある
。活性炭の場合は脱臭、吸着効果が、シリカゲルの場合
は吸湿効果が増強される。
また、本発明の殺菌性ポリマー成形体は、異種の成形体
と混合、或いは複合して使用することができる。例えば
繊維の場合であれば殺菌性金属イオンを含有しない繊維
と混紡、混繊、あるいは交織、交編することにより、風
合や機能を広く変更した抗菌性繊維構造物とすることが
可能である。
本発明において殺菌作用を有する金属イオンはゼオライ
トを担体としてポリマー表面に分散して含有されるので
、金属そのものを利用する方法に比べ金属イオンが表面
に広く分布していることになり、殺菌効果が大きいとい
う特徴を有している。
しかも、前述の如く金属イオンがゼオライトに長期間安
定に担持されるので、殺菌効果の長期持続性に優れてい
る。
実施例 次に本発明の実施例について述べるが、本発明はその要
旨を越えぬ限り本実施例に限定されるものではない。実
施例中殺菌効果の評価は以下の試験方法によって行った
ディスク法による抗菌力試験を行った。すなわち殺菌性
成形体を直径20m/mのディスクに切断し、被験ディ
スクとした。被検菌としては細菌類ではEscheri
chia coli、 Pseudomonas ae
ruginosa。
5taphylococcus aureusを用い、
真菌類ではCandida a、Ib1cansを用い
た。培地は細菌類についてはHueller 1Iin
ton培地を、また真菌についてはサブロー培地を使用
した。被検菌は生理食塩水に108個/rnI2浮遊さ
せ′、培地に0.1dDンラージ棒で分散させた。次に
被験ディスクをその上に張りつけた。
抗菌力の判定に際して、細菌類の場合は37℃で18時
間保持して培養後、阻止帯形成の有無を観察し、一方真
菌類の場合は30℃で1週間保持して培養後阻止帯の有
無を観察した。
第1表に示した八−型ゼオライド(Zl)、X−型ゼオ
ライド(Z2>、Y−型ゼオライド(Z3)又は天然モ
ルデナイト1(Z4)を減圧下200℃で7時間乾燥し
た。次いでこれをηreρ2゜3の6ナイロン乾燥チツ
プに各々0.5重1%の濃度となるように添加混合した
後、複合紡糸機の片側に供給し、ゼオライト未添加の6
ナイロン乾燥チツプを他方の側へ供給して両者を1:1
の割合で複合紡糸・延伸し、芯鞘断面形状の100デニ
ール/24フイラメントの複合糸4種類を得た。
ゼオライト添加ナイロン成分が鞘部を成し、ゼオライト
未添加ナイロン成分が芯部を成す。
次いで該延伸糸を筒編みした後10gを採取し、115
00M硝酸銀水溶液100mgに浸漬して室温で攪拌下
に20時間保持してイオン交換を行った。処理後の筒編
布を充分水洗し乾燥した後、銀含有量の測定及び抗菌力
の評価試験を行った。結果を第2表に示す。
第2表 第2表から明らかなように、本発明の成形体は良好な抗
菌性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、150m^2/g以上の比表面積及び14以下のS
    iO_2/Al_2O_3モル比を有するゼオライト固
    体粒子0.01〜50重量部と有機ポリマー99.99
    〜50重量部とを混合し、成形した後に、殺菌作用を有
    する金属の水溶性塩類の溶液を用いてイオン交換するこ
    とによつて上記ゼオライト固体粒子の少くとも1部に上
    記金属のイオンを担持せしめることを特徴とする殺菌性
    ポリマー成形体の製造法。 2、金属化合物の析出が少い条件でイオン交換を行う特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3、ゼオライト固体粒子がA−型ゼオライト、X−型ゼ
    オライト、Y−型ゼオライト又はモルデナイトから構成
    されている特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法
    。 4、殺菌作用を有する金属イオンが銀、銅、亜鉛から成
    る群より選ばれた1種または2種以上の金属イオンであ
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1つに記載
    の方法。
JP63063512A 1988-03-18 1988-03-18 殺菌性ポリマー成形体の製造法 Granted JPS63270764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02238923A (ja) * 1989-03-13 1990-09-21 Kyoraku Co Ltd 抗菌性成形品の製造方法
JPH02251292A (ja) * 1989-03-24 1990-10-09 Shinagawa Nenryo Kk 冷却塔用殺菌材
US6071542A (en) * 1995-03-16 2000-06-06 Kanebo Ltd. Antibacterial zeolite causing little discoloration and method of the production thereof
EP2457596A1 (de) * 2010-11-29 2012-05-30 Kami Klaus Kahrom Antimikrobielle Oberflächenschicht mit eingelagerten Aktivkohlekugeln

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