JPS63222058A - 抗菌ならびに防カビ機能を有する非晶質アルミノ硅酸塩成形体およびその製造方法 - Google Patents

抗菌ならびに防カビ機能を有する非晶質アルミノ硅酸塩成形体およびその製造方法

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JPS63222058A
JPS63222058A JP5288787A JP5288787A JPS63222058A JP S63222058 A JPS63222058 A JP S63222058A JP 5288787 A JP5288787 A JP 5288787A JP 5288787 A JP5288787 A JP 5288787A JP S63222058 A JPS63222058 A JP S63222058A
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amorphous aluminosilicate
heat
molded article
antibacterial
metal ions
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JP5288787A
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萩原 善次
上野山 巌
一郎 中山
信二 加藤
古川 清孝
安藤 聰
彬 堂野
澤田 和夫
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Shinagawa Fuel Co Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Shinagawa Fuel Co Ltd
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は機能性を具備した非晶質アルミノ珪酸塩成形体
に関するものである。さらに詳しくは、本発明は抗菌な
らびに防カビ機能を有する非晶質アルミノ珪酸塩成形体
およびその製造方法を提供するものである。」−記の機
能以外に本非晶質アルミノ珪酸塩成形体は結露防止機能
をも有している。
[従来の技術] 内装に用いられている公知のタイル類は、湿度の高い室
において温度が低下するとその表面に結露する欠点があ
る。結露すると、美観」二好ましくなく、また水滴が集
って落下することがある。加えて、結露した水の蒸発が
遅い個所においては、細菌やカビが発生しやすいという
重大な欠点がある。
[発明の目的] 本発明は、従来なかった全く新しいタイプの抗菌ならび
に防カビ機能を有する成形体およびその製造法を提供す
るものである。さらに上記の機能に加えて結露防止の機
能も付与された成形体を本発明は提供する。すなわち本
発明は、湿気の高い室の内装用などに適する抗菌および
防カビ機能を持ち、亀裂、粉落ち、あるいは割れなどの
欠点がなく、好ましくは結露防止機能を持ち、かつ従来
品に比べて比較的低い温度で製造することができる耐久
性の優れた成形体およびその製造法を提供する。
[発明の構成] 本発明は、殺菌作用を有する金属イオンを保持した非晶
質アルミノ珪酸塩粉粒体(以下、抗菌性非晶質アルミノ
珪酸塩と云うことがある)および熱融着性繊維を含み、
融着結合されている、抗菌ならびに防カビ機能を有する
非晶質アルミノ珪酸塩成形体である。また本発明の非晶
質アルミノ珪酸塩成形体は、前記の構成要素以外にさら
に結合−剤を含むことができる。望ましくは、これらの
新規な非晶質アルミノ珪酸塩成形体は抗菌および防カビ
機能以外に結露防止機能をも保持するものである。
さらに本発明は、殺菌作用を有する金属イオンを保持し
た非晶質アルミノ珪酸塩粉粒体、および熱融着性繊維、
好ましくは更に結合剤を混和し、次いで熱融着性繊維の
軟化点以上の温度において上記混和物を加圧成形するこ
とを更に混和する非晶質アルミノ珪酸塩成形体の製造方
法である。
本発明において、加熱下に加圧融着された熱融着性繊維
は、抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩本来の抗菌ならびに防
カビ機能や吸着機能に悪影響を与えないことが見い出さ
れた。熱融着性繊維は抗菌能を有する非晶質アルミノ珪
酸塩粉体又は粒体間の結合を強固にするとともに非晶質
アルミノ珪酸塩成形体の圧縮強度や曲げ破壊強さを著し
く向上させるのに効果があることが判った。ざらに熱融
着性繊維の利用は非晶質アルミノ珪酸塩成形体の耐水性
を著しく向上させることも判明した。本技術により得ら
れる各種の非晶質アルミノ珪酸塩成形体の抗菌ならびに
防カビ機能は優れており、且つこれらの機能は長期間に
亘って安定に持続される。また本発明の非晶質アルミノ
珪酸塩成形体は、優れた吸湿あるいは脱湿機能をも有す
ることが確認された。従って本発明の非晶質アルミノ珪
酸塩成形体は抗菌および防カビ機能、さらには結露防止
機能を有する内装材として極めて有効であることが判明
した。
公知のゼオライトを用いるゼオライト成形体の公知の成
形方法においては、ゼオライト粉末を粘土系の結合剤ま
たは有機系の結合剤または場合によってはこの2者と共
に水の存在下に湿式混和し、得た混和物を適当な形状に
成形する。引続き成形体を100 ’C付近で乾燥し、
次いで400°〜600℃の温度域で焼成して最終成形
体とするのが通例である。
一方、本発明の抗菌ならびに防カビ能を有する非晶質ア
ルミノ珪酸塩成形法は、通常のゼオライトの湿式成形法
と異なり、水を使用せず、且つ成形体の成形温度が一般
のゼオライト成形体の焼成温度に比較して著しく低い点
が特徴である。
本発明で殺菌作用を有する金属イオンを保持する母体と
して使用される非晶質アルミノ珪酸塩は粉体または粒体
であって、これは水に難溶で且つ耐熱性も高く、高温で
極めて安定である。これは一般式XM2/n○・A、l
!203・VS!02で表わされる多孔質の物質である
。式中のMはイオン交換されることができる1価または
2価の金属でおり、nはMの原子価であり、Xは0.6
〜1.8であり、そしてyは1.3〜50である。非晶
質アルミノ硅酸塩中には微量成分として他の不純物が含
まれていても差し支えない。上記の組成を有する非晶質
アルミノ珪酸塩に対して、抗菌または殺菌作用を有する
金属イオンを保持させることにより非晶質アルミノ珪酸
塩母体に抗菌ならびに防カビ機能が付与される。抗菌ま
たは殺菌性の金属イオンは通常の場合、イオン交換性を
有する金属Mイオンとのイオン交換反応を実施すること
により非晶質アルミノ珪酸塩固相中に安定に保持される
。本発明に於ては殺菌作用を有する金属イオンとしては
銀、銅、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウムお
よびクロムからなる群より選ばれた1種または2種以上
の金属イオンが使用される。好ましくは銀、銅または亜
鉛が使用される。上記の群に属する金属イオンの1種ま
たは複数種の塩の溶液を用いて、バッチ法またはカラム
法により、常温または高温で非晶質アルミノ珪酸塩中の
イオンとのイオン交換を行うことができる。非晶質アル
ミノ珪酸塩相ヘイオン交換吸着される殺菌作用を有する
金属の量は、水溶液相の塩濃度や液温を調整することに
より容易に調節することが可能である。かかる湿式のイ
オン交換法を実施することにより、非晶質アルミノ珪酸
塩固相中への殺菌性金属イオンの均一な分布が達成され
、好ましい特性を有する抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩を
調製することができる。あるいは、イオン交換により調
製した抗菌性非晶質アルミノ珪酸塩と非晶質アルミノ珪
酸塩素材(無抗菌性)を適宜混合して、所定量の殺菌作
用を有する金属イオンを総体として含有する成形用の抗
菌性非晶質アルミノ珪酸塩素材を調製することも出来る
ところで非晶質アルミノ珪酸塩成形体中に占める殺菌作
用を有する金属イオンの含有量は使用する金属の種類や
これの組合せにより、また殺菌対象とする細菌や真菌に
より異なる。例えば銀のみを使用する場合には少くとも
5pf)m、銅のみを使用する場合には少くとも20p
pm 、また亜鉛のみを使用する場合には少くとも60
ppmか非晶質アルミノ珪酸塩成形体に含有されること
が抗菌ないし防カビ効果を上げるために必要である。前
)ホの殺菌金属を組合せて、例えば銀−銅あるいは銀−
銅一亜鉛イオンを使用すると相乗効果が発揮されて、本
成形体の抗菌ならびに防カビ効果をより高めることも出
来る。
前述の方法で調製された殺菌作用を有する金属イオンを
含有している非晶質アルミノ珪酸塩粉粒体は、好ましく
は、100°〜110℃付近で乾燥されるか、または2
50°〜500℃の温度域で加熱活性化されて含水率を
より低下させた(2%以下)状態で成形用に使用される
。通常の場合、該非晶質アルミノ珪酸塩を前記の100
°〜110℃付近で乾燥して、それの表面の付着水の大
部分を除去する程度で充分使用可能である。少量成分と
してアルミナ、マグネシャ、塩化カルシウム、吸水性樹
脂粉末等の吸湿剤をさらに上記に添加使用することも可
能である。
次に本発明で使用される熱融着性繊維について説明する
。熱融着性繊維としては接着性繊維(例えば非結晶性ポ
リエステル)、複合繊維(例えばナイロン6/68;ポ
リエチレン/ポリプロピレン;コポリエステル/ポリエ
ステル)および熱融着性繊維(例えばコポリアミド、コ
ポリエステル等の熱可塑性のコポリマー繊維:ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリブヂレンテレ
フタレ−1〜、ポリエチレンテレフタレート等のホモポ
リマー繊維)が挙げられる。これらの繊維は抗菌化され
た非晶質アルミノ珪酸塩素何に必要量添加され、7JO
温下の混和や加温下のhロ圧成形工程で熱融着される。
熱接着性繊維としては、例えば、ポリプロピレン系(単
−成分型)のHerCulOn T−151、ダイワボ
ウPNSまたはpzs 、ポリエチレン系(単−成分型
)のダイワボウ8F、ポリプロピレン系(複合成分型)
のチッソ[S、ダイワボウN B FおよびDanak
lOn ES 、エステル系(単−成分型)の  Di
Olen  51  、KadOl  410  、 
Gl’i 1ene  K−170、Hetrof i
 lメルティ(ユニチカ)およびベルコンビ(御坊)、
エステル系(複合成分型)の旧olen56、およびナ
イロン系のHeterofil 、塩化ビニル系のHP
 Fiber、 Vinylon −Hll (何れも
商標)等が挙げられる。好適に使用される低融点のベル
コンビとしては、軟化点110℃のベルコンビ−400
0(単−成分型)および4080 (芯鞘型〉、軟化点
130℃のベルコンビ−3300(単−成分型)、およ
び3380 (芯鞘型)、軟化点200℃のベルコンビ
−2000(単−成分型)、および2080 (芯鞘型
)が例示される。さらに軟化点256℃のN−501(
ポリエステル)も挙げられる。上)ホの市販品ベルコン
ビは直径2〜6デニール、長さ約数m〜数十mmのもの
が容易に入手可能である。一般に本発明に好適な熱融着
性繊維としては、軟化点が300℃以下のものが熱融着
か容易であるので望ましい。本発明の抗菌ならびに防カ
ビ機能および好ましくは更に結露防止機能を有する非晶
質アルミノ珪酸塩成形体の製造に際しては、上)ホしだ
熱融着性lli維の1種または2種以上が、その軟化点
以上で、かつ好ましくは300 ’C以下で、熱融着さ
れる。優れた物性を保有し、前)ホの機能を有する非晶
質アルミノ珪酸塩成形体を得るために、通常の場合、殺
菌性の金属イオンを保有する非晶質アルミノ珪酸塩素材
中@(無水基準)に対して、あるいはもし殺菌性の金属
イオンを保有しない非晶質アルミノ珪酸塩が用いられた
場合には全非晶質アルミノ珪酸塩重量(無水基準)に対
して3〜65重量%の熱融着性繊維の使用が極めて有効
であることが判明した。
た。
本発明で殺菌性金属イオンを保有する非晶質アルミノ珪
酸塩の成形に際しては上)ボの熱融着性繊維の少くとも
1種がバインダーとして使用される。
またさらに、下記の結合剤を添加して成形することもて
きる。この場合結合剤としては、結合剤の特性を有する
液状の有機化合物や固体の有機系化合物をそのまま、ま
たは非水系の適当な溶媒または希釈剤でうすめて適当の
粘度にして使用して差し支えない。上記の結合剤の使用
量は非晶質アルミノ珪酸塩素材ヤ熱融着性繊維の種類な
らびに両者の使用比率によって支配されるか、粒子間の
結合力を良好に保持させるために全非晶質アルミノ珪酸
塩重量(無水基準)に対して3〜35重量%の結合剤を
使用するのが好ましい。本発明の非晶質アルミノ珪酸塩
成形体の製造において、殺菌作用を有する金属を保持し
た非晶質アルミノ珪酸塩= 14 = および熱融着性繊維よりなる混合物または前記にさらに
結合剤を加えてなる混合物は、熱融着性繊維の軟化点以
上、かつ好ましくは300℃以下での混和工程を受ける
。後者の混合物使用に際しては、結合剤は耐熱性および
低引火性であることが特に要求される。かかる特性を有
する好ましい結合剤として、各種のポリエステル、例え
ば日本ポリウレタン工業株式会社製のニラポラン(商標
)か挙げられる。特に粘度100〜3000CP (7
5℃)範囲の一連のニラポランは本発明に好適である。
例えば液状のニラボランN −1004(粘度600〜
900CP(75℃);酸価2以下;水酸基価39〜4
7;分子量約2500は、結合剤として非常に効果的で
ある。これは結合剤としての作用の他に、非晶質アルミ
ノ珪酸塩成形体の表面を滑らかにすると同時に成形体に
柔軟性や可塑性を付与する効果があることか本発明者ら
により確認された。
前)ホした本発明の非晶質アルミノ珪酸塩成形体は次の
如く調製される。粉状ないし粒状の、殺菌作用を有する
金属イオンを含有している非晶質アルミノ珪酸塩の乾燥
品または加熱活性化量あるいはこれと上記金属イオンを
含有しない非晶質アルミノ珪酸塩との混合物に対して無
水ゼオライト基準で好ましくは3〜65%の熱融着性繊
維を混和する。この場合、既)小の如き吸湿剤を微量成
分として添加してもよい。混和は、好ましくは熱融着性
繊維の軟化点以上かつ300℃以下で行われる。混和時
の最適温度は、使用される熱融着性繊維の種類によるが
、通常、100°〜270’Cがもつとも好ましい温度
域である。かかる加熱下で混和工程を実施することによ
り、上記の繊維は軟化ないし溶融状態となり、繊維が非
晶質アルミノ珪酸塩粒子に絡みあった好ましい状態にな
る。また上記の混和物に対してさらに結合剤、例えばニ
ラボランN −1004を3〜35%添加し、これを好
ましくは上述の温度域で混和してもよい。上述で得られ
た何れの混和物も前記の温度域、好ましくは100°〜
270℃の温度下で加圧成形して、本発明の抗菌ならび
に防カビ機能を有する非晶質アルミノ珪酸塩成形体が得
られる。この場合の成形圧力は、成形 16一 体の必要とする強度や見掛は密度により異るが、通常2
〜250 Kg/cafの範囲内の成形圧力によって好
ましい特性を有する本発明の抗菌ならびに防カビ機能と
結露防止機能を有する非晶質アルミノ珪酸塩成形体が得
られる。本発明のゼオライ1〜成形体には、さらに不燃
性または難燃性の軽量材を含有してもよい。本発明で使
用する軽量側としては、紙、パルプ、木粉は可燃性であ
るため若干難点かあり、無機系の充填材および/または
軽量材、例えばシリカ、アルミナ、パーライト、ロック
ウール、ガラス繊維、炭素繊維等が好ましい。また、着
色のための顔料、螢光剤、無機薬品粉粒体、金属粉末、
弾性向上のための合成ゴム、吸水性向上のための前述し
た高吸水率樹脂扮末または繊維を少量成分として更に添
DOすることができる。軽量材、充填材および他の添加
物は、加圧成形前に殺菌作用を有する金属イオンを保持
した非晶質アルミノ珪酸塩等と均一に混和される。
本発明の成形体は、断熱性および防音性も有する。
 17一 本発明の成形体は、抗菌あるいは防カビ性を要求される
個所において広く使用することができ、特に内装用材わ
lとして好適である。
次に本発明の実施態様を実施例により説明するが、本発
明は本実施例に限定されるものではない。
実施例 1 実施例1は、非晶質アルミノ珪酸塩(Na形粉末、Si
O2/△ρ203モル比−約2.7、平均粒子径1.3
μ)、本発明に従い銀及び銅イオンを保持する非晶質ア
ルミノ珪酸塩(銀2.8%及び銅3.1%:乾燥した非
晶質アルミノ珪酸塩基準〉、S i O/ A、il 
203モル比−2,7、平均粒子径1.4μ)、熱融着
性繊維および有機系の結合剤の混和物を加圧成形してな
る抗菌、防カビおよび結露防止機能を有する本発明の非
晶質アルミノ珪酸塩成形体の製造例に関するものである
。以下では、非晶質アルミノ珪酸塩をAMASと云うこ
とが必る。また、殺菌性金属イオンを保持するAMAS
を抗菌性AMAS、該イオンを保持しないAMASを非
抗菌性△MASと云うことかある。乾燥済みの上記の抗
菌性AMASと非抗菌性AMASの等重量混合粉末に対
して、熱融着性繊維としてベルコンビ−4080(商標
(鐘紡株式会社);軟化点110℃;形状3dX5#I
#+(但しdはデニール);芯鞘タイプ)をゼオライト
混合粉末重量に対し20重量%およびベルコンビ−40
00(軟化点110℃;形状6 d X 5 mm :
単一成分タイプ)を24重量%添加し、さらに結合剤と
してニラボラン1004を24重量%添加した。得られ
た混合物を180°〜185℃の加熱下に保持しながら
混和(ニーディング)した。上記温度域での加熱下の混
和により、熱融着性繊維は軟化ないし溶融状態になって
、繊維が非晶質アルミノ珪酸塩に絡んで強固に結合され
た好ましい状態になる。次に上記工程で得られた混和物
を180°〜195℃の温度下で圧力150KF!/c
riで加圧成形して抗菌、防カビならびに結露防止機能
を有する本発明の非晶質アルミノ珪酸塩成形体の試験プ
レート(形状;50x50#:厚ざ10#)が最終的に
調製された。上記の試験プレート中の殺菌性金属イオン
の含有量はA(1−19= 一〇、95%: Cu = 0.68%(乾燥基準)で
あった。
実施例 2 本例に於ては、実施例1と同一のAMAS(Na型)粉
末を用い実施例1に準じて抗菌ならびに防カビ機能を有
するAMAS成形体か調製された。但し本例に於ては、
第1表記載の如く、銀及び銅イオンを保持する抗菌性A
MAS(AgCu −AMAS)の添加量は非抗菌性A
MASに対して約10%であり、また成形時の荷重は約
100Kg/ctiであった。かかる条件で成形体く形
状: 50X 50mm :厚さ5 mm )が調製さ
れた。実施例2の成形体の殺菌性金属イオンの含有量は
、Ag= 0.16%およびCLI = 0.13%(
乾燥基準)であった。
実施例 3 本例に於ては実施例1と同一のAMASを用い、実施例
1に準じて、抗菌ならびに防カビ機能を有するAMAS
成形体が調製された。但し本例に於ては、第1表記載の
ように、ACI Cu −AMASの添加量は非抗菌性
AMASに対して約30%であり、結合剤は第1表記載
の如く添加されなかった。
本例の成形時の荷重的100 Kg/cntで成形体(
形状50X50fi;厚さ5#)が調製された。本成形
体の殺菌性金属イオンの含有量は、ACl = 0.4
5%およびC1= 0.32%(乾燥基準)でめった。
実施例 4 本例に於ては、実施例1と同一のAMASを用い、実施
例1に準じて抗菌ならびに防カビ機能を有するAMAS
成形体を調製した。但し本例に於ては、第1表記載のよ
うに、AgCU −AMASの添加量は非抗菌性AMA
Sに対して約2%であり、また成形荷重は約80Kg/
ciであった。他の成形条件は実施例1と全く同じで成
形体く形状二50x5o#;厚さ5#)が調製された。
本例の成形体中の殺菌性金属イオンの含有量は、7J 
= 0.04%およびCu = 0.03%(乾燥基準
)であった。
実施例 5 本例は抗菌ならびに防カビ機能を有する着色AMAS成
形体の調製に関するものである。第1表記載のように、
実施例1に用いたと同一の非抗菌性AMASとA(l 
Cu−AMASに対して、顔料としてシアニングリーン
1%が添加された。
他の成形条件は実施例1とほぼ同様である。但しA(l
 CLI −AMASの添加量は非抗菌性AMASに対
して約30%であり、また成形時の荷重は約100Kg
/crttであり、成形体の形状は50X50m、厚さ
5#であった。成形体中の殺菌性金属イオンの含有量は
、A(] = 0.42%およびC1= 0.39%(
乾燥基準)であった。
比較例 1 実施例で使用された抗菌性AgCu−AMASを添加せ
ずに、実施例1に準じて成形が行われて形状50X50
#、厚ざ10#の成形体が調製された。
物性試験 第1表に、実施例1〜5及び比較例1で得られた成形体
の物性を示す。
本発明の実施例1〜5で得られた成形体く乾燥品)の見
掛は密度は成形条件により異なるが、1.35〜1.6
9g/cm3の範囲内にある。成形品の曲げ破壊強度は
成形条件により支配されるが、98〜204 Kgf 
/ cniの範囲にあり、この強度は充分に高い。
水浸漬試験 次に本発明の実施例3および4で得られた成形体(50
X 50mm ;厚さ5mm)の水浸漬試験を20℃の
水温で実施した。その結果を第2表に示した。
AMAS自身の吸水性は少ないのにもかかわらず、これ
の成形体の吸水性が第2表の如く、大きい値を示すこと
は、水分子が成形体構成成分の粒子間の空隙に保持され
るものと考えられる。本発明の成形体のかかる吸水特性
は結露防止の見地より見ても好ましいものである。
第2表  AMAS成形体の水浸漬時間と吸水率の関係
(水温20℃) 8時間   24時間 3     17.61   18.294     
12.44   13.33抗菌性試験 本発明の成形体の細菌およびカビに対する抗菌性の試験
に際しては菌株としてスタフィロコッカス アウレウス
(Staphylococcus aureus)(I
PO1327B)ならびにアスペルギルス ニガー(A
spergillus niger) (IFO440
7)が使用された。
菌液の調製 5taphy+ococcus aureusは普通ブ
イヨン培地で35℃、16〜20時間培養後、滅菌生理
食塩水で適宜希釈して試験に使用した。Aspergi
llus niger(クロカビ)はポテトデキストロ
ーズ寒天培地に充分分生子を形成させた後、分生子を滅
菌0.005%スルホコハク酸ジオクチルナトリウム溶
液に懸濁し、滅菌生理食塩水で適宜希釈して試験に供し
た。
試験操作 生育阻止帯の有無 普通寒天平板培地(Staphylococcus a
ureus用)またはザブロー寒天平板培地(Aspe
rgilus niger用)に菌液をO,1ml塗沫
し、この平板培地上に被−25一 検体(形状:約25X25mmプレー1−IF7さ5m
mまたは10mm)を置き5taphylococcu
s aureusは35℃で一夜培養後、カビは25℃
で7日間培養後、生育阻止帯の有無を観察した。
菌数の経時変化 被検体(形状約12.5mm X 12.5mm ;厚
さ5mm)2個を滅菌生理食塩水40m1の入った三角
フラスコに入れ、これに1ml当り約104個の菌数に
なるように菌液を加えた。上記の三角フラスコを室温下
で振とうし、経時的に検液中の生菌数を測定した。
5taphylococcus aureusは5CD
LP寒天培地で35℃で20間培養後、またAsper
gillus nigerはGPLP寒天培地で25℃
で7日間培養後生菌数を測定した。また本発明の成形体
被検体を入れない試験をブランクとして行った。
生育阻止帯の有無の試験結果を第3表に示す。
実施例]、4および5で得られた成形体からの小試験片
(約25X25mm)においては5taphyloco
ccusaureusに対して阻止帯の形成が確認され
た。一方、比較例1では、阻止帯の形成が認められなが
った。
さらにカビの典型例としてのAspergillusn
igerに対しては、実施例1の成形体の小試験片(約
25X25mm)では阻止帯の形成が明らかに認められ
、一方比較例1の小試験片では阻止帯の形成は認められ
なかった。」二連の阻止帯形成に関する試験より本発明
の成形体が抗菌ならびに防カビ効果を有することが明ら
かである。
第3表 生育阻止帯の有無 実施例I  5taphylococcus aure
us   有 り実施例4 5taphylococc
us aureus   有 り実施例5 5taph
ylococcus aureus   有 り比較例
I  5taphylococcus aureus 
  無 し実施例I  Aspergillus ni
ger     有 り比較例I  Aspergil
lus niger     無 し次に、菌数の経時
変化の試、験結果を第4表及び第5表に示す。第4表記
載のように実施例4がらの被検体は、ASpergil
lt+S nigerに対して好ましい防カビ効果を示
している。一方、比較例1では、−に記カビに対する防
カビ効果は殆んど認められなかった。また、第5表記載
のように5taphyloceusaureusに対し
て実施例1からの被検体が顕著な抗菌効果を示している
ことは、ブランクとの比較より明白である。
第4表 接種菌数の経時変化 (検液1ml中の生菌数) 使用菌株: Aspergillus nigero 
    6     24     48比較例1 3
.5X1041.8X1041.8XIO49,5X1
0”ブランク  2.9X1042.lX1041.9
X1047.3X103第5表 接種菌数の経時変化 (検波1ml中の生菌数) 耐久性 実施例1で作った成形体を水に浸漬し、水分を飽和吸着
させても亀裂、粉化、割れ等の現象は全く見られなかっ
た。またその際、成形体を構成する成分や抗菌性金属の
水中への溶出は極めて微量で無視できる程度である。さ
らに本成形体の膨潤性は僅少であり、水飽和時の長さの
伸びは、0.4%以下であった。
実施例1で得た成形体を液体窒素(−195,8℃)中
に約8分量大れて前記の液体窒素温度にはゾ到達せしめ
た後、これらの被検体を取り出した。何れの被検体につ
いても、亀裂、破損等の異常は全く認められなかった。
収縮率は0.5%以下であった。引続きこれらの検体を
水中に投入した。水中に投入した何れの被検体について
も亀裂や割れの発生は認められなかった。前記の水中投
入した被検体を、さらに90°〜95℃の熱湯に投入し
て外観検査を実施したが、異常は全く認められなかった
次に」1記の試験を終了した成形体を100°〜110
℃で乾燥後、肉眼による外観検査および電子顕微鏡によ
る試験を行ったが、異常は認められなかった。
以上より、本発明の成形体が、耐水性、耐寒性および耐
熱性に優れていることが明らかである。
本発明のAMAS成形体の特徴を下記に要約する。
(a)  本発明のAMAS成形体は優れた抗菌ならび
に防カビ機能を発揮する。
(b)  本発明のAMAS成形体は抗菌ならびに防カ
ビ能に加えて、結露防止機能を有している。
このことはカビの発生を防止するためにも有利である。
(c)  本成形体は熱融着性繊維により強固に結合さ
れているので、強度が極めて大であり、それの使用中に
亀裂、粉落ち、割れ等が発生する現象は見られない。
(d)  本発明の成形体を得るための処理温度は低く
、好ましくは300℃以下であり、極めて経済的に抗菌
、防カビならびに結露防止機能を有する本発明の成形体
の製造が可能である。
(e)  本成形体の曲げ破壊強さは、成形圧力、熱融
着性繊維の添加量その他の要因により支配されるが、一
般的に極めて強度の高い且つ弾力性を保持した成形体が
本発明により得られる。
(f)  本成形体は、耐水性、耐寒性および耐熱性に
優れており、耐久性がある。
(g)  本発明のAMAS成形体は抗菌、防カビなら
びに結露防止機能のみならず断熱性や防音性の点でも優
れている。
(h)  本発明のAMAS成形体の特性より見て、成
形体は、例えば内装材として好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、殺菌作用を有する金属イオンを保持した非晶質アル
    ミノ珪酸塩粉粒体および熱融着性繊維を含み、融着結合
    されている、抗菌ならびに防カビ機能を有する非晶質ア
    ルミノ珪酸塩成形体。 2、結合剤をさらに含む特許請求の範囲第1項記載の非
    晶質アルミノ珪酸塩成形体。 3、不燃性または難燃性の充填材および/または軽量材
    を更に含む特許請求の範囲第1項又は第2項記載の非晶
    質アルミノ珪酸塩成形体。 4、熱融着性繊維が300℃以下の軟化点を有するもの
    である特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1つに記載
    の非晶質アルミノ珪酸塩成形体。 5、熱融着性繊維がポリエステル系繊維である特許請求
    の範囲第1〜4項のいずれか1つに記載の非晶質アルミ
    ノ珪酸塩成形体。 6、殺菌作用を有する金属イオンを保持する非晶質アル
    ミノ珪酸塩と共に殺菌作用を有する金属イオンを保持し
    ない非晶質アルミノ珪酸塩をも含む特許請求の範囲第1
    〜5項のいずれか1つに記載の非晶質アルミノ珪酸塩成
    形体。 7、非晶質アルミノ珪酸塩全重量(無水基準)に対して
    熱融着性繊維を3〜65重量%含む特許請求の範囲第1
    〜6項のいずれか1つに記載の非晶質アルミノ珪酸塩成
    形体。 8、非晶質アルミノ珪酸塩全重量(無水基準)に対して
    3〜35重量%の結合剤を含む特許請求の範囲第1〜7
    項のいずれか1つに記載の非晶質アルミノ珪酸塩成形体
    。 9、殺菌作用を有する金属イオンが銀、銅、亜鉛、水銀
    、錫、鉛、ビスマス、カドミウムおよびクロムからなる
    群より選ばれた1種または2種以上の金属イオンである
    特許請求の範囲第1〜8項のいずれか1つに記載の非晶
    質アルミノ珪酸塩成形体。 10、殺菌作用を有する金属イオンを保持した非晶質ア
    ルミノ珪酸塩粉粒体および熱融着性繊維を混和し、次い
    で熱融着性繊維の軟化点以上の温度において上記の混和
    物を加圧成形することを特徴とする非晶質アルミノ珪酸
    塩成形体の製造方法。 11、殺菌作用を有する金属イオンを保持した非晶質ア
    ルミノ珪酸塩粉粒体、熱融着性繊維に加えて更に結合剤
    を混和する特許請求の範囲第10項記載の非晶質アルミ
    ノ珪酸塩成形体の製造方法。 12、不燃性または難燃性の充填材および/または軽量
    材を更に混和する特許請求の範囲第10項または第11
    項記載の方法。 13、熱融着性繊維が300℃以下の軟化点を有するも
    のであり、加圧成形を300℃以下の温度で行う特許請
    求の範囲第10〜12項のいずれか1つに記載の方法。 14、熱融着性繊維がポリエステル系繊維である特許請
    求の範囲第10〜13項のいずれか1つに記載の方法。 15、殺菌作用を有する金属イオンを保持しない非晶質
    アルミノ珪酸塩を更に混和する特許請求の範囲第10〜
    14項のいずれか1つに記載の方法。 16、非晶質アルミノ珪酸塩全重量(無水基準)に対し
    て3〜65重量%の熱融着性繊維を含む特許請求の範囲
    第10〜15項のいずれか1つに記載の方法。 17、非晶質アルミノ珪酸塩全重量(無水基準)に対し
    て3〜35重量%の結合剤を含む特許請求の範囲第10
    〜16項のいずれか1つに記載の方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08299071A (ja) * 1996-05-30 1996-11-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 厨房装置

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JPH08299071A (ja) * 1996-05-30 1996-11-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 厨房装置

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