JPH0610934Y2 - 抗菌性を有するまな板 - Google Patents

抗菌性を有するまな板

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JPH0610934Y2
JPH0610934Y2 JP6344589U JP6344589U JPH0610934Y2 JP H0610934 Y2 JPH0610934 Y2 JP H0610934Y2 JP 6344589 U JP6344589 U JP 6344589U JP 6344589 U JP6344589 U JP 6344589U JP H0610934 Y2 JPH0610934 Y2 JP H0610934Y2
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JP
Japan
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cutting board
silver ions
antibacterial properties
soluble glass
antibacterial
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JP6344589U
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JPH033951U (ja
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富二雄 下野
幸一 山本
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Ishizuka Glass Co Ltd
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Ishizuka Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は長期間使用してもかび等が発生するおそれのな
い抗菌性を有するまな板に関するものである。
(従来の技術) 一般家庭用あるいは業務用のまな板としては、木製のも
のや合成樹脂製のものが普通であるが、使用時における
水分や僅かに残った食物等によって長期間の使用中にま
な板表面にかびが発生したり、大腸菌等の細菌の発生に
よる変色等の現象が生ずることがあった。そこで、抗菌
作用を有する銀イオン含有ゼオライト粒子のような無機
抗菌剤を混入した高分子ゴム製のまな板が提案されてい
るが、ゼオライト粒子からの銀イオンの溶出量が少ない
ために抗菌効果が小さく、またゼオライト粒子自体の吸
湿性が大きいためにその取扱いが容易でなく製造、加工
が困難であるという欠点があった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記したような従来の問題点を解決して、長期
間にわたり安定した抗菌効果を維持してかび等の発生を
防止することができるとともに、取扱いが容易で製造、
加工性にも優れており、しかも人体に対しては毒性がな
く安全な範囲内で銀イオンの溶出量をコントロールする
ことができる抗菌性を有するまな板を提供するために完
成されたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、合成樹脂又は合成ゴムから構成されたまな板
本体の内部に、銀イオンを含有し粒径を50μm以下と
した溶解性ガラスの粉末を均一に分散させたことを特徴
とするものである。
以下、本考案を図面とともに詳細に説明する。
第1図は本考案に係るまな板の断面図を示すもので、ま
な板本体(1)はポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ABS樹脂等の合成樹脂や、SR樹脂のような合成ゴム
から構成されるものである。本考案においては上記のま
な板本体(1)中に銀イオンを一定速度で溶出させること
ができる溶解性ガラスの粉末(2)を均一に分散させるこ
とにより、抗菌作用を発揮させる。
ここで溶解性ガラスとは制御された溶解速度を持つよう
にガラスの物理的、化学的特性を考慮して組成を調整し
たガラスの総称であり、銀化合物を含有させた溶解性ガ
ラスは数時間から数年間の任意の期間にわたって定めら
れた一定速度で銀イオンを溶出させることができる。そ
して溶出した銀イオンは細菌や微生物の細胞壁へ吸着し
たり、細胞膜内に濃縮していわゆるオリゴジナミー作用
によってかびや細菌の生育を阻害し、抗菌作用を発揮す
ることとなる。
本考案においては、このような銀イオンを含有する溶解
性ガラスの粉末(2)を、まな板本体(1)を構成する合成樹
脂等の原料中へ混入することにより均一分散させるもの
である。この場合、溶解性ガラスの粉末(2)の粒径は均
一分散をさせるためには50μm以下とすることが好まし
く、これにより分散性あるいはまな板本体(1)の表面滑
性等をより好ましいのとすることができる。
(作用) 以上のように構成されたまな板は、使用時あるいは使用
後における水分との接触の際に樹脂等が持つ僅かな透水
性、透湿性によって水分がまな板本体(1)の内部に浸透
し、この水分によって溶解性ガラスが微量ずつ溶解し、
抗菌性を有する銀イオンを溶出することとなる。銀イオ
ンの溶出量は一定期間中ほぼ一定量であり、この量は通
常の分析方法では検出できない程度で人体に対しては全
く無害で安全であるが、抗菌作用を発揮するには十分な
量とすることができる。この結果、銀イオンの抗菌作用
によってまな板の表面上におけるかびの発生、あるいは
細菌の発生による変色等を完全に防止することが可能と
なる。
更に、まな板の表面は包丁等の鋭利な刃物によって常に
加傷されるので、内部に均一に分散する溶解性ガラスの
粉末(2)の一部が常に表面に露出した状態にあり、銀イ
オンによる抗菌作用が確実に行われることとなる。
(実施例) SiO2 50モル%、Na2O 30モル%、B2O3 20モル%から
なるガラス中にAg2Oを0.5重量%含有させた溶解性ガラ
スを作成し、粒径20μ以下の粉末とした。これをポリエ
チレン樹脂中に2.0重量%の比率で混練して内部に溶解
性ガラスの粉末が均一に分散されたまな板(400×800×
15mm)を作成した。
作成されたまな板の一方の表面全体に、大腸菌が繁殖す
ると無色から赤色に変色する培養液を塗布して37℃で24
時間培養したが、全く変色は見られなかった。一方、溶
解性ガラスの粉末を含まないまな板で同様の試験を行っ
たところ、表面全体が赤色に変色し、本考案のまな板が
優れた抗菌性を有することが確認できた。
(考案の効果) 本考案は以上の説明から明らかなように、まな板本体の
内部に銀イオンを含有する溶解性ガラスの粉末を均一に
分散させたことにより、抗菌性を有する銀イオンを徐々
に溶出させ、優れた抗菌作用を長期間にわたり発揮する
ことができるものである。従って本考案によれば、かび
の発生や細菌の発生による変色等を完全に防止でき、ま
た衛生上も非常に優れたまな板となる。よって本考案は
従来の欠点を解消したまな板として、その実用的価値は
極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。 (1):まな板本体、(2):溶解性ガラスの粉末。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂又は合成ゴムから構成されたまな
    板本体(1)の内部に、銀イオンを含有し粒径を50μm
    以下とした溶解性ガラスの粉末(2)を均一に分散させた
    ことを特徴とする抗菌性を有するまな板。
JP6344589U 1989-05-31 1989-05-31 抗菌性を有するまな板 Expired - Lifetime JPH0610934Y2 (ja)

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JPH033951U JPH033951U (ja) 1991-01-16
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