JPS6149987B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、パチンコ遊技装置に関するもので
ある。

パチンコ機は遊技者の弾発する打球がパチンコ
遊技板上を流下する過程でチヤツカー内を通過す
るか最終的にアウト球となるかを遊技するもので
ある。そして、その中には遊技部にいろいろな入
賞装置を設けて遊技を行わせるようにしたものが
ある。例えば、パチンコ機の遊技盤表面にガード
レールで囲まれた遊技部を有し、遊技部内には無
数の障害釘の他、特別入賞口、変動入賞装置、マ
トリツクス表示部、複数のターゲツト枠を設け、
遊技者の弾発した打球が変動入賞装置に入れば一
定数の賞球とともにこの装置が打球を受け入れ易
い状態に変化し、また、打球が特別入賞口の両方
に入ると、遊技者は複数の打球を弾発することが
出来、打球がターゲツト枠を通過するごとに検出
部により検出し、それに対応して表示部が点灯、
点滅、色彩変化などにより別表示され、表示部が
揃つて一定態様となつたら得点が加算されるとい
う一定時間の特別遊技間隔が与えられ、設定時間
が経過すると特別遊技が終了し、もとの状態にも
どるというパチンコ機が特開昭55−106182号公報
に提案されている。このものは遊技者が特別遊技
を楽しめるのは一定時間あるいは、発射する打球
数、アウト球数などを計数し、数値が一定数にな
つた時までとなつているものである。

本発明は、遊技者に上記遊技とは別の興趣をも
たらすように、パチンコ遊技板上に複数個設けら
れたチヤツカーに球が落入する毎に、チヤツカー
各々に対応する複数種のランプが交互に点灯し、
各チヤツカーの点灯ランプが特定組合せになる
と、可動入賞装置が作動し、拡開状態になり、定
められた数の球が落入すると初期状態になる新し
いパチンコ遊技装置を提供することを目的とする
ものである。

図面を参照しながら本発明の一実施例を説明す
る。

第１図において１はパチンコ遊技装置で、２，
３，４はチヤツカーで、各チヤツカーにはパチン
コ球が落入すると交互に点灯する赤と緑のランプ
２Ｒ，２Ｇ，３Ｒ，３Ｇ，４Ｒ，４Ｇがそれぞれ
を対応して設けられている。５はタイマー式チヤ
ツカーで、これにパチンコ球が落入すると可動入
賞装置６を一定時間拡開させるものである。また
可動入賞装置６は、チヤツカー２，３，４のラン
プ２Ｒ〜４Ｇが全て赤か全て緑に点灯すると拡開
し、一定数のパチンコ球が可動入賞装置６に落入
することにより拡開を閉じ、初期状態になる。７
はパチンコ球遊導部、８はパチンコ球発射装置の
操作ハンドルである。第２図に、チヤツカー２〜
５の一実施例を示す。落入したパチンコ球はマイ
クロスイツチ２１，３１，４１をONさせ、これ
によりランプの切換え等を行うものである。

第３図は、本実施例の制御回路図である。

２０，３０，４０はチヤツカー２，３，４のラ
ンプ点灯制御回路で、２１はチヤツカー２に設け
られたマイクロスイツチ２３はインバータ、２
４，２５はＤ型フリツプフロツプ、２６，２７は
トランジスタ、２Ｒは赤色のランプ、２Ｇは緑色
のランプ、Ｒは抵抗、Ｃはコンデンサ、＋Ｖは直
流電源を示す。マイクロスイツチ２１は、インバ
ータ２３を通し、フリツプフロツプ２４，２５の
クロツク端子CKに入力されている。フリツプフ
ロツプ２４の出力Ｑはフリツプフロツプ２５のＤ
入力に接続されると共に、NAND回路５１の入力
端子と抵抗Ｒを通してトランジスタ２６のベース
に接続されている。また、フリツプフロツプ２４
のリセツト出力はフリツプフロツプ２４のＤ入
力に接続されている。フリツプフロツプ２５の出
力ＱはNAND回路５２の入力端子と抵抗Ｒを通し
トランジスタ２７のベースに接続されている。ト
ランジスタ２６のコレクタは赤色のランプ２Ｒを
通し直流電源に接続され、トランジスタ２７のコ
レクタは緑色のランプ２Ｇを通し直流電源に接続
されている。チヤツカー４のランプ点灯制御回路
４０は、チヤツカー２のランプ点灯制御回路２０
と同じであるが、チヤツカー３のランプ点灯制御
回路３０は赤色、緑色のランプ３Ｒ、３Ｇが逆に
接続されている。つまり、第１段目のフリツプフ
ロツプ３４の出力Ｑは抵抗Ｒトランジスタ３６を
通し、緑色のランプ３Ｇに接続され、第２段目の
フリツプフロツプ３５の出力Ｑは抵抗Ｒ、トラン
ジスタ３７を通して赤色のランプ３Ｒが接続され
ている。そして第１段目のフリツプフロツプの出
力ＱはNAND回路５２に入力され、第２段目のフ
リツプフロツプの出力ＱはNAND回路５１に入力
されている。以上の点が異なるだけで、チヤツカ
ー３のランプ点灯制御回路３０はチヤツカー２の
ランプ点灯制御回路２０とこの点以外は同一であ
る。

また、NAND回路５１，５２の出力はNAND回
路５３、抵抗Ｒを通してフリツプフロツプ５４の
入力に接続され、このフリツプフロツプ５４の出
力Ｑはカウンター５５のリセツト端子に接続さ
れ、リセツト出力はダイオード５６、抵抗Ｒ、
及びソレノイドドライブ回路５８を通して可動入
賞装置のソレノイド５９に接続されている。６１
はタイマー式チヤツカー５に設けられたマイクロ
スイツチ、６２はインバータ、６３はNOR回
路、R₁は可変抵抗、６４はNOR回路である。
NOR回路６４の出力はNOR回路６３の入力にフ
イードバツクされるとともにダイオード５７を通
してソレノイドドライブ回路５８に入力されてい
る。７１は可動入力装置６に落入したパチンコ球
を検知するマイクロスイツチ、７２はインバー
タ、５５はカウンターである。

なお、R₂，C₂，R₃の回路は電源投入時パルス
を発生させ、すべての回路をリセツトする回路で
ある。

次に上記のように構成する本発明パチンコ遊技
装置の作動を説明する。操作ハンドル８によつて
パチンコ球発射装置から発射したパチンコ球がチ
ヤツカー２に落入すると、マイクロスイツチ２１
がON―OFFしパルスを発生する。パルスはイン
バータ２３を通つてフリツプフロツプ２４，２５
に入力される。フリツプフロツプ２４，２５の出
力Ｑはリセツト時それぞれ「Ｌ」レベル出力であ
つたものが、パルスの入力によりフリツプフロツ
プ２４の出力Ｑは「Ｈ」レベルとなり抵抗Ｒを通
してトランジスタ２６を導通させる。それにより
赤色のランプ２Ｒが点灯する。又フリツプフロツ
プ２４に「Ｈ」レベル出力はNAND回路５１にも
入力される。同様にチヤツカー３にパチンコ球が
落入するとマイクロスイツチ３１がON―OFFし
パルスを発生しフリツプフロツプ３４の出力は
「Ｈ」レベルとなり、トランジスタ３６を導通さ
せ緑色のランプ３Ｇを点灯させる。

また、同様にチヤツカー４にパチンコ球が落入
すると赤色のランプ４Ｒが点灯する。さらに再度
チヤツカー３にパチンコ球が落入すると、パチン
コ球検知パルスはフリツプフロツプ３４，３５に
入力されるが、フリツプフロツプ３５のＤ端子に
はフリツプフロツプ３４の出力「Ｈ」レベルが入
力され、フリツプフロツプ３４のＤ端子にはフリ
ツプフロツプ３４のリセツト出力「Ｌ」レベルが
入力されているため、フリツプフロツプ３４，３
５はそれぞれ転移し、フリツプフロツプ３４の出
力は「Ｈ」レベルから「Ｌ」レベルに変り緑色ラ
ンプ３Ｇは消える。フリツプフロツプ３５の出力
は「Ｌ」レベルから「Ｈ」レベルとなるため、抵
抗Ｒトランジスタ３７を通して赤色のランプ３Ｒ
が点灯する。このようにチヤツカー２，３，４に
パチンコ球が落入すると、ランプは交互に赤緑を
点灯していく。

以上のようにして、チヤツカー２，３，４のラ
ンプがすべて赤色になると、NAND回路５１の入
力（フリツプフロツプ２４の出力、フリツプフロ
ツプ３５の出力、フリツプフロツプ４４の出力）
がすべて「Ｈ」レベルになるためNAND回路５１
の出力は「Ｌ」レベルとなりNAND回路５３の出
力は「Ｈ」レベルとなる。この出力はフリツプフ
ロツプ５４を転移させ、フリツプフロツプ５４の
Ｑ出力を「Ｈ」レベルから「Ｌ」レベルに変え、
出力を「Ｌ」レベルから「Ｈ」レベルに変え
る。（フリツプフロツプ５４はリセツト時Ｑは
「Ｈ」レベルは「Ｌ」レベルである。）このか
ら「Ｈ」レベル出力はダイオード５６、抵抗Ｒを
通してソレノイドドライブ回路５８によりソレノ
イド５９を作動させ、可動入賞装置６を拡開さ
せ、パチンコ球が落入しやすくする。一方フリツ
プフロツプ５４のＱ出力からの「Ｌ」レベル信号
は、カウンター５５をリセツトする。

拡開した可動入賞装置６にパチンコ球が落入す
る毎に可動入賞装置６に設けられたマイクロスイ
ツチ７１がON―OFFし、パルスを発生する。こ
のパルスをカウンター５５が計数し、あらかじめ
設定された数（実施例では「５」の端子に接続さ
れている）に達するとダイオード７３を通してリ
セツト信号を出す。このリセツト信号は各フリツ
プフロツプ２４，２５，３４，３５，４４，４５
をリセツトしその出力を「Ｌ」レベルにし、すべ
てのランプを消灯する。またこのリセツト信号は
フリツプフロツプ５４もリセツトし、出力を
「Ｌ」にするためソレノイド５９が非励磁となり
可動入賞装置６は初期状態にもどる。

なお、リセツト信号をフリツプフロツプ２４，
２５，３４，３５，４４，４５に入力させずに、
そのままゲームを進めるようにすることもでき
る。

以上のようにチヤツカー２〜３にパチンコ球が
落入しチヤツカー２〜３のランプがすべて赤色に
なると可動入賞装置６が拡開したが、同様にチヤ
ツカー２〜３のランプがすべて緑色になつたとき
もNAND回路５２から「Ｌ」レベルの出力を出し
NAND回路５３からの「Ｈ」レベル出力でフリツ
プフロツプ５４を転移させ可動入賞装置６を拡開
させる。以下ランプがすべて赤色になつたときと
同じ動作をする。

なお、フリツプフロツプ５４とカウンター５５
をランプの赤色用を緑色用とそれぞれ設けて、ラ
ンプがすべて赤色になつた場合と、緑色になつた
場合に、拡開した可動入賞装置６に落入するパチ
ンコ球の数を変えて、可動入賞装置６をリセツト
させることも可能である。

次に、タイマー式チヤツカー５にパチンコ球が
落入した場合について述べる。タイマー式チヤツ
カー５にパチンコ球が落入すると、マイクロスイ
ツチ６１がON―OFFし、インバータ６２を通し
てNOR回路６３に「Ｈ」レベルのパルスを入力
し、NOR回路６３の出力は「Ｌ」レベルになり
R₁C₁の時定数によつて定められた時間「Ｌ」レ
ベル信号をNOR回路６４に入力し（NOR回路６
４の他の入力は通常「Ｌ」である）NOR回路６
４は「Ｈ」レベルを出力する。この「Ｈ」レベル
出力はNOR回路６３にフイードバツクして入力
され、マイクロスイツチ６１からのパルスが消え
ても、R₁C₁の時定数によつて定められる時間だ
けNOR回路６４より「Ｈ」を出力するよう補償
している。このNOR回路６３からの「Ｈ」出力
はダイオード４７を通つてソレノイドドライブ回
路５８を作動させ、ソレノイド５９により可動入
賞装置６をR₁C₁の時定数で定められた時間だけ
拡開させる。この拡開する時間は可変抵抗R₁を
変化させるR₁C₁の時定数を変えることによつ
て、変化させることができる。なおタイマー式チ
ヤツカー５は例えばチヤツカー２と兼ねてもよ
い。この場合マイクロスイツチ２１とマイクロス
イツチ６１は同一のものとなる。

以上述べたように、パチンコ球がチヤツカーに
落入する毎にチヤツカーのランプが変化し、全て
のランプが同色になつたとき可動入賞装置が拡開
し、可動入賞装置は規定数のパチンコ球が落入す
るまで拡開を続けるから遊技者は、特別利益を充
分受けパチンコゲームの興味を倍加することがで
きる。さらにランプとフリツプフロツプ、トラン
ジスタを増加させ赤、緑以外の色のランプを増加
し、点灯したこれらランプの種類の組合せによつ
て可動入賞装置を作動させるようにすれば、さら
に興味を倍加できる。

また、本発明はランプが種々に変化するため、
パチンコ板面が華やかになり、ゲームを面白くさ
せる。

なお、タイマー式チヤツカーにパチンコ球が落
入し、一定時間可動入賞装置が作動するようにす
ると、さらに種々な動作を行うため、変化にとん
だゲームが行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパチンコ遊技装置の一実施例
の表面外観図、第２図はチヤツカーの一実施例の
断面図、第３図は制御回路図。 ２，３，４……チヤツカー、２Ｒ，３Ｒ，４Ｒ
……赤色のランプ、２Ｇ，３Ｇ，４Ｇ……緑色の
ランプ、５……タイマー式チヤツカー、６……可
動入賞装置、２１，３１，４１，６１，７１……
マイクロスイツチ、２４，２５，３４，３５，４
４，４５，５４……フリツプフロツプ、５５……
カウンター。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ パチンコ遊技板上に、パチンコ球が落入する
   と交互に点灯する複数個のランプをもつチヤツカ
   ーを複数個配設し、各チヤツカー上に点灯したラ
   ンプの種類が特定の組合せになると拡開状態とな
   る可動入賞装置、前記拡開した可動入賞装置に落
   入するパチンコ球を計数するカウンター及び前記
   カウンターが定められた数になると可動入賞装置
   を初期状態にする制御回路を設けたことを特徴と
   するパチンコ遊技装置。