JP3976488B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコ機およびそのパチンコ機を機能させるためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関し、詳細には、遊技球が遊技盤に設けられた所定の領域を通過した場合に、電動役物に設けられた可動部材が遊技球を入賞させ易い状態に変化するパチンコ機および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパチンコ機として、いわゆる第2種パチンコ機が知られている。この第2種パチンコ機は、遊技盤に始動口を備えており、その始動口を遊技球が通過すると、遊技盤に設けられた変動入賞装置(電動役物)の可動部材が開放動作し、その開放動作によって形成された開口部から遊技球が入賞し易くなるという機能を有する。また、可動部材の開放により形成された開口部から入賞した遊技球が、変動入賞装置内部に設けられた特別領域を通過すると、遊技球が始動口を通過した場合よりもさらに入賞し易い状態に可動部材が動作する遊技状態になる。
上記始動口は、遊技盤の下部に横方向に3個設けられており、左右の始動口のいずれかを遊技球が通過すると、上記可動部材が1回開閉動作し、中央の始動口を遊技球が通過すると、上記可動部材が2回開閉動作する。また、可動部材の開放時間は、遊技球が中央の始動口を通過した場合の方が、左右いずれかの始動口を通過した場合よりも長く設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のパチンコ機は、遊技球がどの始動口を通過したかによって可動部材の開放回数や開放時間が一義的に定まっており、可動部材の動作がパターン化して変化に乏しく、遊技が単調化してしまうため、遊技に早く飽きてしまうという問題がある。
【0004】
そこでこの発明は、上記諸問題を解決するためになされたものであり、遊技の単調化をなくすことにより、遊技に早く飽くことのないパチンコ機を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤に設けられたハウジングと、このハウジングの内部に通じる大入賞口を開閉する可動部材と、前記内部に設けられた第1の領域とを有する電動役物と、前記大入賞口から入賞し、前記第1の領域を遊技球が通過したことを検出する第1の検出手段と、前記遊技盤に設けられた第2の領域を遊技球が通過したことを検出する第2の検出手段と、前記第2の検出手段により遊技球が前記第2の領域を通過したことが検出された場合に図柄を表示する図柄表示手段と、前記第1の検出手段により遊技球が前記第1の領域を通過したことが検出された場合に、前記可動部材を所定回数開閉させるラウンドを実行中に前記第1の検出手段により前記第1の領域を遊技球が通過したことが検出されたことを条件として次のラウンドを継続できる大当りを発生させる第1の制御手段と、前記図柄表示手段により所定の図柄が表示された場合に前記可動部材を開閉させるとともに、前記所定の図柄の内容により、前記可動部材の開閉パターンを変化させる第2の制御手段とを備えており、前記第1の制御手段が前記ラウンドを実行している途中で前記図柄表示手段により前記所定の図柄が表示された場合は、現在実行しているラウンドが終了してから、前記第2の制御手段が前記所定の図柄に対応した開閉パターンにより前記可動部材を開閉させ、前記終了したラウンドにおいて前記第1の検出手段により前記第1の領域を遊技球が通過したことが検出されている場合に次のラウンドを開始するという技術的手段を用いる。
【0006】
遊技球が電動役物の内部に設けられた第1の領域を通過したことが第1の検出手段により検出されると、可動部材は、第1の制御手段により、遊技球が上記内部に入賞し易い状態に制御される。また、遊技球が第2の領域を通過すると、図柄表示手段が図柄を表示し、その表示された図柄が所定の図柄であると、可動部材は、第2の制御手段により、遊技球が上記内部に入賞し易い状態に制御される。
つまり、可動部材は、遊技球が第1の領域を通過した場合だけではなく、図柄表示手段により所定の図柄が表示された場合にも、遊技球が電動役物のハウジングの内部に入賞し易い状態に制御することができる。
したがって、遊技球が所定の領域(始動口)を通過した場合にのみ可動部材を制御するパチンコ機よりも、可動部材が制御される機会の種類を多くすることができるため、遊技の単調化をなくし、遊技に早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
また、図柄表示手段により表示された図柄の内容により、可動部材の動作内容を変化させることができるため、図柄表示手段により表示された図柄が、所定の1種類であったときにのみ可動部材を動作させる場合よりも、可動部材の動作内容の種類を多くすることができるので、より一層遊技の単調化をなくし、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
さらに、従来のパチンコ機では、遊技球がどの領域(始動口)を通過したかを視覚で捉えることができない場合があったが、請求項1に係る発明によれば、図柄表示手段により表示された図柄の内容と可動部材の制御内容とを対応付けることができるため、図柄の内容を見ることにより、可動部材の制御内容を容易に把握することができる。
さらに、ラウンドを終了した場合であっても、そのラウンド中に表示された図柄に対応した開閉パターンによる可動部材の開閉を行うため、ラウンド終了後の楽しみが増えるので、大当り遊技の単調化をなくし、早く飽くことのない大当り遊技を行うことができる。
さらに、ラウンドが終了した後に可動部材の開閉を実行しないとすると、遊技者は可動部材の開閉を行うことにより得るであろう利益を獲得できなくなってしまうが、ラウンドが終了した後に可動部材の開閉を開始することにより、遊技者の上記利益を確保することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のパチンコ機において、前記開閉パターンは、前記可動部材が前記大入賞口を開口した状態に動作している時間であるという技術的手段を用いる。
【0010】
つまり、図柄表示手段が表示する図柄の内容に応じて、可動部材が大入賞口を開口した状態に動作している時間を変化させることができるため、可動部材の動作している時間が一定である場合よりも遊技のパターンを増やすことができるので、より一層遊技の単調化をなくし、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
【0011】
請求項に記載の発明では、請求項または請求項に記載のパチンコ機において、前記開閉パターンは、前記可動部材の開閉回数であるという技術的手段を用いる。
【0012】
つまり、図柄表示手段が表示する図柄の内容に応じて、可動部材の開閉回数を変化させることができるため、可動部材の開閉回数が一定である場合よりも遊技のパターンを増やすことができるので、より一層遊技の単調化をなくし、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
また、請求項に記載した、図柄の内容により可動部材が大入賞口を開口した状態に動作している時間を変化させるという技術的手段と組み合わせることにより、より一層多くの遊技のパターンを増やすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るパチンコ機および記録媒体の実施形態について図を参照して説明する。
[全体の主要構成]
まず、この実施形態に係るパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るパチンコ機の外観の概略を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8によって開閉可能に設けられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右下には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射モータ(図8に符号15eで示す)を駆動したり停止したりするための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
【0020】
ガラス枠4の下部には、上受け皿パネル6が設けられており、その上受け皿パネル6には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されている。その賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を貯留しておくための上受け皿6cが形成されている。上受け皿6cの下方には、上受け皿6cの収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6cから排出された遊技球を排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、前枠2の正面上端には、枠ランプ9が設けられている。
【0021】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成についてそれを示す図2を参照して説明する。
遊技盤5の略中央には、変動入賞装置30が備えられており、その変動入賞装置30には、右方向に往復動可能な右開閉部材31と、左方向に往復動可能な左開閉部材32とが設けられている。右開閉部材31および左開閉部材32が横方向に突出動作することにより、大入賞口(図5において符号31a,32aで示す)が形成され、その大入賞口から遊技球が入賞し易くなる。
変動入賞装置30は、その下部に図柄表示装置83を設けており、その下方には図柄始動口81が設けられている。遊技球が図柄始動口81を通過すると、図柄表示装置83が図柄を変動表示する。
変動入賞装置30の右方には、右入賞口24が設けられており、変動入賞装置30の左方には、左入賞口25が設けられている。右入賞口24の下方には右始動口28が設けられており、左入賞口25の下方には左始動口29が設けられている。そして、遊技球が右始動口28または左始動口29を通過すると、右開閉部材31および左開閉部材32がそれぞれ横方向に所定回数(この実施形態では1回)往復動作する。
【0022】
さらに、遊技盤5の上部角部には、コーナー飾りランプ10がそれぞれ設けられており、遊技盤5の左右には、サイド飾りランプ11がそれぞれ設けられている。また、遊技盤5には、LEDにより装飾された装飾風車12,12と、4つの風車18が設けられている。
そして、案内レール16に沿って発射された遊技球は、遊技盤5に打ち込まれた釘47(一部のみ図示)と釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口に入賞したり、始動口を通過したり、あるいはアウト口17から回収されたりする。
【0023】
(変動入賞装置30の構成)
次に、変動入賞装置30の構成について図3ないし図7を参照して説明する。図3は変動入賞装置30の内部構造の一部を透視した正面説明図であり、図4は図3に示す変動入賞装置30を右側面から見た内部構造の説明図である。図5は変動入賞装置30の内部における遊技球の流下経路を示す説明図である。図6(A)は変動入賞装置30の内部に設けられた鍬型部材が上昇している場合の流下経路を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)に示す鍬型部材が下降している場合の流下経路を示す説明図である。図7(A)は、回転体の駆動機構を示す説明図であり、図7(B)は回転体が図7(A)に示す位置から回転した状態を示す説明図である。
【0024】
図3に示すように、変動入賞装置30の外殻を形成するハウジング30aの上部には、天入賞口33が形成されており、その下部には、図柄表示装置83が設けられている。変動入賞装置30の下部には、図柄表示装置83が設けられている。図柄表示装置83は、複数種類の図柄を交互に変動表示し、その変動が停止したときの図柄の種類に応じて右開閉部材31および左開閉部材32の動作内容が決定される。この実施形態では、図柄表示装置は、複数のLEDの集合により構成されており、所定のLEDを点灯させることにより、「×」、「△」、「○」および「◎」の計4種類の図柄を表示する。
また、変動入賞装置30は、右開閉部材31および左開閉部材32を備えている。右開閉部材31および左開閉部材32は、それぞれ前面が板面となった横長の板形状に形成されており、図4に示すリンク機構30hを介して開閉部材用ソレノイド30fのプランジャ30gの頭部に連結されている。
【0025】
開閉部材用ソレノイド30fがONすると、プランジャ30gが伸張作動し、リンク機構30hを介して右開閉部材31および左開閉部材32がそれぞれ横方向(図3において矢印F1で示す方向)へ移動し、ハウジング30aから横方向に突出した状態となり、大入賞口31a,32a(図5)がそれぞれ開口する。また、開閉部材用ソレノイド30fがOFFすると、プランジャ30gが退縮作動し、リンク機構30hを介して右開閉部材31および左開閉部材32は、それぞれ図3において矢印F2で示す方向に移動し、移動前の元の位置に復帰し、大入賞口31a,32aがそれぞれ閉口する。
【0026】
右開閉部材31および左開閉部材32の下方には、透明の部材で形成された窓30bが設けられており、その窓30bの内部には空間30cが形成されている。空間30cには、人形36が設けられている。人形36は、空間30cの左側に設けられた人形36aおよび右側に設けられた人形36bの2つの人形から構成される。人形36a,36bの両腕は、それぞれ肩の部分で上下方向に回動可能に構成されており、人形36a,36bのそれぞれの両腕間は、連結部材36a1,36b1によってそれぞれ連結されている。人形36a,36b間には、鍬の形状に似た部材(以下、クワと称する)37が設けられている。図6に示すように、左クワ37aおよび右クワ37bは、それぞれ底部37a1,37b1と、各底部37a1,37b1の先端においてそれぞれ上方に突出形成された突片37a2,37b2とを有する。突片37a2,37b2は、相互に少し距離を置いて隣接する位置に形成されており、突片37a2の左側および突片37b2の右側には、それぞれ切り欠き部37a3,37b3が形成されている。
【0027】
図4に示すように、右クワ37bの基端には、軸部材37b4が挿通固定されており、その軸部材37b4は所定箇所に回動可能に取付けられている。同様に左クワ37aの基端にも図示しないが軸部材が挿通固定されており、その軸部材は所定箇所に回動可能に取付けられている。左クワ37aおよび右クワ37bの各基端にそれぞれ挿通固定された軸部材は、リンク部材38a(図4)に取付けられており、そのリンク部材は、クワ作動ソレノイド38(図4、図8)のプランジャー(図示せず)に取付けられている。また、左クワ37aおよび右クワ37bは、それぞれ人形36a,36bの連結部材36a1,36b1に接続されている。
【0028】
つまり、クワ作動ソレノイド38が駆動すると、図6(A)に示すように、左クワ37aおよび右クワ37bが各軸部材を中心にして(図4において時計方向に)回動する。このとき、底部37a1,37b1は、後方(変動入賞装置30の奥方向)に向けて傾斜し、各突片37a2,37b2が上方に持ち上がる。このような状態になる動作を以下の説明では、上昇という。また、クワ作動ソレノイド38の駆動が停止すると、図6(B)に示すように、左クワ37aおよび右クワ37bは、上昇前の状態に復帰する。このような状態になる動作を以下の説明では、下降という。右クワ37bの底部37b1の上面は、図4に示すように、右クワ37bが下降している状態において前方にやや下り勾配となっている。また、図示しないが、同様に左クワ37aの底部37a1の上面も、左クワ37aが下降している状態において前方にやや下り勾配となっている。
また、人形36a,36bの両腕は、左クワ37aおよび右クワ37bの上昇に連動してそれぞれ肩を中心にして上方へ回動し、左クワ37aおよび右クワ37bの下降に連動して下方へ回動する。
つまり、窓30bの前方から見ると、人形36a,36bが左クワ37aおよび右クワ37bを上昇させているように見える。
【0029】
空間30cにおけるクワ37の下方には、回転体39が設けられている。回転体39は、左クワ37aの下方に設けられた左回転体39aおよび右クワ37bの下方に設けられた右回転体39bの2つの回転体から構成される。図7に示すように、左回転体39aおよび右回転体39bは、それぞれ円筒形状の円筒部材39a1,39b1と、各円筒部材39a1,39b1の上面の一部の周囲から立上がり形成された円弧形状の立上がり部材39a2,39b2とを備える。円筒部材39a1,39b1の各上面39a5,39b5は、それぞれ図7(B)に示す姿勢になったときに前方に下り勾配となる傾斜面に形成されている。また、円筒部材39a1,39b1の回転中心には、シャフト39a3,39b3がそれぞれ挿通固定されており、シャフト39a3,39b3の下端は、それぞれベース41に回転可能に取付けられている。
【0030】
円筒部材39a1,39b1の下方から突出したシャフト39a3,39b3には、それぞれ歯車39a4,39b4の回転中心が固定されており、歯車39a4,39b4は、相互に噛み合っている。歯車39a4は、その後部において伝達歯車40aと噛み合っており、伝達歯車40aは、その後部において減速歯車40bと噛み合っている。伝達歯車40aは、図示しないシャフトが回転中心に挿通固定されており、そのシャフトは、ベース41に回転可能に取付けられている。減速歯車40bの回転中心には、シャフト40cが挿通固定されており、シャフト40cの上端は固定部材40dに、下端はベース41にそれぞれ回転可能に取付けられている。減速歯車40bは、モータ40の回転シャフト(図示せず)に固定されたピニオン(図示せず)と噛み合っている。モータ40は、モータ駆動回路(図8に符号44で示す)によって駆動する。
【0031】
そして、図7においてモータ40が時計方向に回転すると、減速歯車40bは反時計方向に回転し、伝達歯車40aは時計方向に回転するため、歯車39a4は反時計方向に回転し、歯車39b4は時計方向に回転する。これにより、左回転体39aは反時計方向(図7(B)で矢印F3で示す方向)に回転し、右回転体39bは時計方向(図7(B)で矢印F4で示す方向)に回転する。
また、歯車39b4の下部から突出したシャフト39b3には、円板形状の円板部材42の回転中心が挿通固定されており、円板部材42の円周の一部には、回転中心に向けて切り欠き形成されたセンシング部42aが設けられている。円板部材42の後部近傍には、センシング部42aを検出するセンサ43が取付けられている。
つまり、モータ40は、センサ43がセンシング部を検出することに基づいて停止し、図6(A)に示すように、左回転体39aの立上がり部材39a2が左側に位置し、右回転体39bの立上がり部材39b2が右側に位置した状態となる。
【0032】
(特別領域および一般領域の構成)
図3に示すように、空間30cにおける回転体37の下方には、特別領域45および一般領域46が形成されている。図5は変動入賞装置30を前後に分解して示しているが、特別領域45および一般領域46は、遊技球がベース41の上面に形成されたスロープ41aを前方へ転がって落ちる位置に形成されている。特別領域45は、左回転体39aおよび右回転体39b間の中央と対応する位置に形成されており、その特別領域45の左側には左一般領域46aが、右側には右一般領域46bがそれぞれ形成されている。また、特別領域45には、遊技球の通過を検出する特別領域検出スイッチ45a(図8)が設けられている。
【0033】
(遊技球の流下経路)
(1)クワ37が下降している場合
図5に示すように、大入賞口31a,32aに入賞した遊技球Pは、流下経路Aを通り、その後、孔30dの中を落下する流下経路B、または、孔30eの中を落下する流下経路Cを流下する。そして、孔30dの中を通過した遊技球Pは、左クワ37aの底部37a1の上に落下するが、突片37a2によって右クワ37bへの移動が阻止され、切り欠き部37a3が形成されている部分からベース41のスロープ41aの上に落下する。また、孔30eの中を通過した遊技球Pは、右クワ37bの底部37b1の上に落下するが、突片37b2によって左クワ37aへの移動が阻止され、切り欠き部37b3が形成されている部分からベース41のスロープ41aの上に落下する。続いて、スロープ41aの上に落下した遊技球Pは、流下経路D,E,Fのいずれかの流下経路を選択して流下する。流下経路Dを選択した場合は、左一般領域46aを通過し、流下経路Fを選択した場合は、右一般領域46bを通過する。また、流下経路Eを選択した場合は、特別領域45を通過し、特別領域検出スイッチ45aがONする。
【0034】
(2)クワ37が上昇している場合
▲1▼左回転体39aの立上がり部39a2が左側に位置しており、右回転体39bの立上がり部39b2が右側に位置している場合。
図6(A)に示すように、流下経路Bにて流下した遊技球Pは、左クワ37aの底部37a1の上に落下するが、左クワ37aが上昇しており、底部37a1が後方に傾斜しているため、遊技球Pは、底部37a1の後方に転がり落ちる。また、流下経路Cにて流下した遊技球Pは、右クワ37bの底部37b1の上に落下するが、右クワ37bが上昇しており、底部37b1が後方に傾斜しているため、遊技球Pは、底部37b1の後方に転がり落ちる。続いて、クワ37の後方に転がり落ちた遊技球Pは、回転体39の上を通過して回転体39の前方に落下するが、流下経路としてはG,H,Iの3つの流下経路が存在する。流下経路Gを流下した場合は、左一般領域46aを通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。流下経路Iを流下した場合は、右一般領域46bを通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。また、流下経路Hを流下した場合は、一般領域46を通過する確率は低く、特別領域45を通過する確率が高い。
【0035】
▲2▼左回転体39aの立上がり部39a2が右側に位置しており、右回転体39bの立上がり部39b2が左側に位置している場合。
この場合は、図7(A)に示すように、流下経路H(図6(A))の通過がほとんど阻止された形態であるため、遊技球Pは、流下経路G,Iの一方を選択して流下する。したがって、この場合は、遊技球Pは、一般領域46を通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
【0036】
▲3▼左回転体39aの立上がり部39a2および右回転体39bの立上がり部39b2が、共に後側に位置している場合。
この場合は、図7(B)に示すように、流下経路Bまたは流下経路C(図6(A))にて流下した遊技球Pは、立上がり部39a2,39b2によって流下が阻止される確率が高くなる。また、立上がり部39a2,39b2に接触した遊技球Pは、立上がり部39a2,39b2がそれぞれ円弧形状に形成されているため、立上がり部39a2,39b2に沿って転がり、図7(B)において破線で示すように、左回転体39aおよび右回転体39b間の中央に滞留する確率が高い。そして、左回転体39aが反時計方向に右回転体39bが時計方向にそれぞれ回転すると、立上がり部39a2は左側に移動し、立上がり部39b2は右側に移動するため、上記滞留した遊技球Pは、流下経路H(図6(A))を通過する。このとき、特別領域45を通過する確率が高く、一般領域46を通過する確率は低くなる。
【0037】
▲4▼左回転体39aの立上がり部39a2および右回転体39bの立上がり部39b2が、共に前側に位置している場合。
この場合は、図示しないが、流下経路Bまたは流下経路C(図6(A))にて流下した遊技球Pは、立上がり部39a2または立上がり部39b2によって受け止められる。立上がり部39a2によって受け止められた場合は、左回転体39aが反時計方向に回転するため、遊技球Pは左回転体39aの左側から落下する。立上がり部39b2によって受け止められた場合は、右回転体39bが時計方向に回転するため、遊技球Pは右回転体39bの右側から落下する。
したがって、遊技球Pは、一般領域46を通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
【0038】
(3)クワ37が下降している場合
図6(B)に示すように、流下経路Bにて流下した遊技球Pは、左クワ37aの底部37a1の上に落下するが、左クワ37aが下降しており、底部37a1の上面が前方に傾斜しているため、遊技球Pは流下経路Jをたどり、底部37a1の左側から転がり落ちる確率が高い。したがって、遊技球Pは、左一般領域46aを通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
また、流下経路Cにて流下した遊技球Pは、右クワ37bの底部37b1の上に落下するが、右クワ37bが下降しており、底部37b1の上面が前方に傾斜しているため、遊技球Pは流下経路Lをたどり、底部37b1の右側から転がり落ちる確率が高い。したがって、遊技球Pは、右一般領域46bを通過する確率が高く、特別領域45を通過する確率は低い。
なお、遊技球Pが、クワ37の後方に落下した場合は、流下経路Kをたどる場合もあり、この場合は、遊技球Pは、特別領域45を通過する確率が高く、一般領域46を通過する確率は低い。
【0039】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の電気的構成についてそれをブロックで示す図8を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプロセッサ110には、遊技の主な制御を実行するメインCPU112と、このメインCPU112が各種制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM114と、遊技球が右始動口81または左始動口82を通過したことの検出結果、ROM114から読出された制御プログラム、遊技中に発生する各種データなどを一時的に格納するRAM116とが搭載されている。
【0040】
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。右始動口28の内部またはその近傍に設けられており、遊技球が右始動口28を通過したことを検出する右始動口スイッチ28a、左始動口29の内部またはその近傍に設けられており、遊技球が左始動口29を通過したことを検出する左始動口スイッチ29a、ランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基盤200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞や大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0041】
払出制御基盤200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの制御を実行するための各種制御プログラムが記録されたROM214と、サブCPU212が各種制御プログラムを実行する際にROM214から読出された制御プログラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種データを一時的に格納するRAM216とが搭載されている。
また、払出制御基盤200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0042】
遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ21b、賞球切れスイッチ64,65およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、次に記載するものが電気的に接続されている。大入賞口31a,32aに入賞した遊技球をカウントするカウントスイッチ90、天入賞口スイッチ33a、右入賞口スイッチ24a、左入賞口スイッチ25aおよび大入賞口中継基板50である。
【0043】
大入賞口中継基板50には、モータ駆動回路44,53、開閉部材用ソレノイド30f、図柄表示装置83、クワ作動ソレノイド38、特別領域検出スイッチ45aおよびセンサ43が電気的に接続されている。
電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分22と電気的に接続されている。電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板へ必要電源を供給する。
【0044】
(開閉パターン決定テーブル)
マイクロプロセッサ110のROM114には、右開閉部材31および左開閉部材32の開閉パターンを決定するための開閉パターン決定テーブルが記憶されている。図9は、開閉パターン決定テーブルの内容を示す説明図である。
開閉パターン決定テーブル114aは、所定範囲の乱数と、図柄表示装置83により表示される図柄と、開閉パターンとを対応付けて構成されている。乱数は、0〜7の計8コマで構成されており、遊技球が図柄始動口81(図2)を通過したときにメインCPU112が乱数0〜7の中から1つの乱数を選択する。
乱数0〜3のいずれかを選択した場合は、図柄表示装置83は図柄「×」を表示し、開閉パターンAが選択される。乱数4または5を選択した場合は、図柄「△」を表示し、開閉パターンBが選択され、乱数6を選択した場合は、図柄「○」を表示し、開閉パターンCが選択され、乱数7を選択した場合は、図柄「◎」を表示し、開閉パターンDが選択される。
つまり、開閉パターンと対応する乱数の数が3個と最も多い開閉パターンAが、選択される確率が最も高く、次に開閉パターンBが高く、開閉パターンC,Dが最も低い。
【0045】
(開閉パターン)
次に、右開閉部材31および左開閉部材32の開閉パターンA〜Dについて図10を参照して説明する。
図10(A)は開閉パターンBを示すタイミングチャートであり、図10(B)は開閉パターンCを示すタイミングチャートであり、図10(C)は開閉パターンDを示すタイミングチャートである。なお、各図においてT0は、遊技球が図柄始動口81を通過したことが検出されたタイミングから、図柄が変動表示され、その変動が停止し、開閉動作開始までの時間であり、たとえば5秒である。
【0046】
開閉パターンAの場合は、右開閉部材31および左開閉部材32は、何の動作もしない。開閉パターンBは、図10(A)に示すように、T0時間経過後にT1時間開放するパターンである。この実施形態では、T1=0.3秒である。
開閉パターンCは、図10(B)に示すように、T0時間経過後にT2時間開放するパターンである(T2>T1)。この実施形態では、T2=0.8秒であり、開放時間が開閉パターンBよりも0.5秒(=0.8−0.3)長い。
開閉パターンDは、図10(C)に示すように、T0時間経過後にT2時間開放し、その開放後T3時間閉口し、その閉口後再度T2時間開放するパターンである。つまり、2回T2時間開放する。この実施形態では、T2=0.8秒、T3=0.2秒である。
以上より、開閉パターンAからDへ順に入賞確率が高くなることが分かる。
【0047】
(図柄判定処理)
次に、メインCPU112が実行する図柄判定処理の流れについて、それを示す図11のフローチャートを参照して説明する。なお、メインCPU112が以下に述べる図柄判定処理および大当り制御を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM114に記録されている。
メインCPU112は、図柄表示装置83による図柄の変動中でない場合において(ステップ(以下、Sと略す)10:No)、図柄始動口スイッチ81a(図8)からの信号レベル変化を検出し、遊技球が図柄始動口81(図2)を通過したと判定すると(S12:Yes)、0〜7の乱数の中から乱数を1つ選択する(S14)。たとえば、メインCPU112は、0〜7の乱数をカウントするカウンタを備えており、乱数を選択するタイミングになったときのカウント値を乱数として選択する。また、カウンタの初期値は、メインCPU112が実行する処理の1マシンサイクル毎に「1」ずつ繰り上げられ、更新することにより、ランダム性を確保する。
【0048】
そしてメインCPU112は、S14において選択した乱数が0〜3である場合は(S16:Yes)、図柄「×」をセットする(S18)。つまり、図柄表示装置83には、各図柄を表示するための画像データが記憶されたキャラクタROM(図示せず)が備えられており、変動表示が停止したときに表示する停止図柄のキャラクタROMにおけるアドレスを指定するコマンドを図柄表示装置83へ出力する準備をする。この場合、開閉パターンAは、開閉動作を行わないため、開閉パターンはセットされない。またメインCPU112は、乱数が「4」または「5」である場合は(S16:No、S20:Yes)、図柄「△」をセットするとともに、開閉パターンBをセットし(S22)、判定フラグを立てる(S24)。この判定フラグは、セットした図柄が「△」、「○」および「◎」のいずれか、つまり「×」以外の図柄であることを示すフラグである。
またメインCPU112は、乱数が「6」である場合は(S20:No、S26:Yes)、図柄「○」をセットするとともに、開閉パターンCをセットし(S28)、判定フラグを立てる(S30)。さらにメインCPU112は、乱数が「6」でない場合、つまり「7」である場合は(S26:No)、図柄「◎」をセットするとともに、開閉パターンDをセットし(S32)、判定フラグを立てる(S34)。
【0049】
続いてメインCPU112は、図柄変動開始コマンドを図柄表示装置83へ出力する(S36)。これにより、図柄表示装置83は、「×」、「△」、「○」および「◎」の計4種類の図柄の変動表示(各図柄を交互に表示)を開始する。続いてメインCPU112は、図柄の変動時間を計測するタイマをスタートさせ(S38)、その計測時間Tが予め設定されている変動固定時間T1以上になったと判定すると(S10:Yes、S40:Yes)、図柄変動停止コマンドを図柄表示装置83へ出力する(S42)。続いてメインCPU112は、停止図柄表示コマンドを図柄表示装置83へ出力する(S44)。つまり、メインCPU112は、S18,S22,S28,S32のいずれかにおいて準備していたコマンドを図柄表示装置83へ出力する。これにより、図柄表示装置83は、コマンドにより示されるアドレスに対応する画像データをキャラクタROMから読出し、その画像データに対応するLEDを点灯することにより、図柄を表示する。そしてメインCPU112は、タイマをリセットする(S46)。
【0050】
(大当り制御)
次に、メインCPU112が実行する大当り制御の流れについて、それを示す図12のフローチャートを参照して説明する。
なお、この実施形態では、右開閉部材31および左開閉部材32の1往復の開閉を1回(N=1)とした場合、連続18回(N=18)の動作を1ラウンド(R=1)とし、ラウンド実行中に遊技球が特別領域45を通過することを条件として最大15ラウンド(R=15)まで継続できるとする。また、18回の動作中に大入賞口31aまたは大入賞口32aから入賞した入賞数P1が10以上(P1≧10)になった場合は、その時点でラウンドを終了するものとする。さらに、大当り時における開放時間は、T7秒(たとえば1秒)であるとする。
メインCPU112は、特別領域検出スイッチ45aからの信号レベルの変化を検出し、大入賞口31aまたは大入賞口32aから入賞した遊技球が、特別領域45(図3、図5)を通過したことを検出すると(S50:Yes)、大当り発生を意味する大当りフラグを立て(S52)、ラウンド数Rに「1」を加算する(S54)。
【0051】
続いてメインCPU112は、開閉動作開始命令を開閉部材用ソレノイド30fを駆動する駆動回路(図示せず)へ出力する(S56)。これにより、開閉部材用ソレノイド30fがON,OFFを繰り返し、右開閉部材31および左開閉部材32が横方向への往復動を開始し、大入賞口31a,32aがそれぞれ開閉する。続いてメインCPU112は、右開閉部材31および左開閉部材32の開閉数Nのカウントを開始する(S58)。続いてメインCPU112は、カウントスイッチ90(図8)からの信号レベルの変化により、大入賞口31a,32aから入賞のあったことを検出すると(S60:Yes)、入賞数P1に「1」を加算する(S62)。続いてメインCPU112は、開閉数Nが18に達したか否かを判定し(S64)、達していない場合は(S64:No)、入賞数P1が10以上になったか否かを判定する(S66)。
【0052】
ここでメインCPU112は、入賞数P1が10以上になってない場合は(S66:No)、S64に戻る。そしてメインCPU112は、開閉数Nが18に達したとき(S64:Yes)、あるいは入賞数P1が10以上になったとき(S66:Yes)、開閉数Nおよび入賞数P1のカウント値を0リセットし(S68)、大当りフラグをリセットする(S70)。続いてメインCPU112は、判定フラグが立っているか否かを判定する(S72)。つまり、大当り制御を実行している最中に、遊技球が図柄始動口81を通過して図柄判定処理(図11)が実行され、図柄「×」以外の停止図柄が表示されたか否かを判定する。続いてメインCPU112は、判定フラグが立っている場合は(S72:Yes)、停止図柄に対応した開閉パターン(図9,図10)に従って右開閉部材31および左開閉部材32の開閉を行う(S74)。
【0053】
つまり、ラウンドを終了した場合であっても、そのラウンド中に表示された図柄に対応した開閉パターンによる右開閉部材31および左開閉部材32の開閉を行うため、ラウンド終了後の楽しみが増えるので、大当り遊技の単調化をなくし、早く飽くことのない大当り遊技を行うことができる。
なお、ラウンド中に表示される図柄は、大当り以外の通常時と区別するため、通常時と異なる態様で表示することができる。たとえば、白抜きの表示を行ったり、表示色を変えたりする。また、その表示が行われている間は、遊技球が図柄始動口81に入賞しても図柄の変動表示は行わず、賞球の払出しを行うのみとなるように制御することもできる。
【0054】
そしてメインCPU112は、ラウンド数Rが15に達したか否かを判定し(S76)、達していない場合は(S76:No)、S50に戻り、大入賞口31a,32aから入賞した遊技球が特別領域を通過したか否かを判定する。続いてメインCPU112は、遊技球が特別領域45を通過したと判定した場合は(S50:Yes)、再びS52〜S76を実行する。つまり、遊技者は、ラウンド中に遊技球が特別領域45を通過したことを条件として次のラウンドを継続して遊技することができる。
そしてメインCPU112は、ラウンド数Rが15に達したと判定すると(S76:Yes)、ラウンド数Rのカウント値を0リセットし(S78)、大当り制御を終了する。
【0055】
[実施形態の効果]
(1)以上のように、上記実施形態のパチンコ機1を使用すれば、右開閉部材31および左開閉部材32は、遊技球が右始動口28または左始動口29を通過した場合だけではなく、図柄表示手段により「×」以外の図柄が表示された場合にも、横方向に開閉動作し、遊技球が変動入賞装置30の内部に入賞し易い状態に制御することができる。
したがって、遊技球が所定の領域(始動口)を通過した場合にのみ可動部材(右開閉部材31および左開閉部材32)が開閉するパチンコ機よりも、可動部材が制御される機会の種類を多くすることができるため、遊技の単調化をなくし、遊技に早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
【0056】
(2)しかも、図柄表示装置83により表示された図柄の内容により、可動部材の動作内容を変化させることができるため、図柄表示装置により表示された図柄が、所定の1種類であったときにのみ可動部材を動作させる場合よりも、可動部材の動作内容の種類を多くすることができるので、より一層遊技の単調化をなくし、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
(3)また、従来のパチンコ機では、遊技球がどの領域(始動口)を通過したかを視覚で捉えることができない場合があったが、上記実施形態のパチンコ機1を使用すれば、図柄表示装置により表示された図柄の内容と可動部材の制御内容とを対応付けることができるため、図柄の内容を見ることにより、可動部材の制御内容を容易に把握することができる。
【0057】
(4)さらに、大当りにおけるラウンドを実行しているときに、図柄表示装置83により「×」以外の図柄が表示された場合は、その図柄に対応した開閉パターンにより可動部材の開閉をラウンド終了後に行うことができるため、ただ単に大当りのラウンドを実行して行くパチンコ機よりも、大当りの遊技の単調化をなくし、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
また、ラウンドが終了した後に可動部材の開閉を実行しないとすると、遊技者は可動部材の開閉を行うことにより得るであろう利益を獲得できなくなってしまうが、ラウンドが終了した後に可動部材の開閉を開始することにより、遊技者の上記利益を確保することができる。
【0058】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、大当りのラウンド中に遊技球が図柄始動口81を通過し、図柄表示装置83により「×」以外の図柄(所定の図柄)が表示された場合には、そのラウンド終了後に上記表示された図柄に対応する開閉パターンを実行する場合を説明したが、図柄による開閉パターンを実行中に遊技球が特別領域45を通過して大当りが発生した場合は、上記図柄による開閉パターンの実行を終了してから大当りによる遊技を行うように制御することもできる。
つまり、図柄による開閉パターンの制御および大当りの制御が重複した場合は、一方の制御が終了した後に他方の制御を開始するように制御することができる。
【0059】
(2)上記実施形態では、図柄表示装置83により図柄を1箇所に変動表示し、その停止図柄も1つである場合を説明したが、図柄を複数箇所に変動表示し、複数の停止図柄の組み合わせにより、開閉パターンを決定するように構成することもできる。また、その場合、いわゆる第1種パチンコ機の特別図柄表示装置のように、リーチの演出を行うこともできる。この構成によれば、上記実施形態の場合よりも、遊技者の停止図柄に対する関心を高めることができるため、より一層遊技の単調化を解消し、早く飽くことのないパチンコ機を実現できる。
【0060】
(3)決定された開閉パターンの種類(たとえばA〜Dなどの英文字)を所定箇所(たとえば右開閉部材31および左開閉部材32の双方または一方の正面、あるいは図柄表示装置83)に表示することもできる。なお、開放回数や開放時間などの具体的な動作内容を表示することもできる。
(4)上記実施形態では、同じタイミングで右開閉部材31および左開閉部材32が開閉する場合を説明したが、それぞれ異なるタイミングで動作するように設定することもできる。また、それぞれ異なるタイミングで異なる動作をするように設定することもできる。
【0061】
(5)また、遊技球の図柄始動口81に対する通過数(入賞数)を所定数まで記憶し、その記憶された通過数に基づいて開閉パターンをそれぞれ決定し、その開閉パターンを実行するように構成することもできる。
(6)前述の実施形態において記載した乱数、図柄および開閉パターンの数や種類、あるいは図柄判定処理、大当り制御は、この発明の範囲を逸脱しない限り、設計変更することができる。なお、図柄表示装置83は、液晶表示装置を使用することもできる。
【0062】
[各請求項と実施形態との対応関係]
右開閉部材31および左開閉部材32が、請求項1に記載の可動部材に対応し、変動入賞装置30が電動役物に対応し、図柄表示装置83が図柄表示手段に対応する。また、特別領域45が請求項1に記載の第1の領域に対応し、特別領域検出スイッチ45aが第1の検出手段に対応する。さらに、図柄始動口81が請求項1に記載の第2の領域に対応し、図柄始動口スイッチ81aが第2の検出手段に対応する。
そして、メインCPU112が実行する大当り制御のS50〜S70(図12)が、請求項1に記載の第1の制御手段として機能する図柄判定処理のS10〜S46(図11)および大当り制御のS72,S74が、請求項1に記載の第2の制御手段として機能する
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の外観の概略を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す説明図である。
【図3】変動入賞装置30の内部構造の一部を透視した正面説明図である。
【図4】図3に示す変動入賞装置30を右側面から見た内部構造の説明図である。
【図5】変動入賞装置30の内部における遊技球の流下経路を示す説明図である。
【図6】図6(A)は変動入賞装置30の内部に設けられた鍬型部材が上昇している場合の流下経路を示す説明図であり、図6(B)は図6(A)に示す鍬型部材が下降している場合の流下経路を示す説明図である。
【図7】図7(A)は、回転体の駆動機構を示す説明図であり、図7(B)は回転体が図7(A)に示す位置から回転した状態を示す説明図である。
【図8】パチンコ機1の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図9】開閉パターン決定テーブルの内容を示す説明図である。
【図10】図10(A)は開閉パターンBを示すタイミングチャートであり、図10(B)は開閉パターンCを示すタイミングチャートであり、図10(C)は開閉パターンDを示すタイミングチャートである。
【図11】メインCPU112が実行する図柄判定処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】メインCPU112が実行する大当り制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
30 変動入賞装置(電動役物)
31 右開閉部材(可動部材)
32 左開閉部材(可動部材)
45 特別領域(第1の領域)
45a 特別領域検出スイッチ(第1の検出手段)
81 図柄始動口(第2の領域)
81a 図柄始動口スイッチ(第2の検出手段)
83 図柄表示装置(図柄表示手段)

Claims (3)

  1. 遊技盤に設けられたハウジングと、このハウジングの内部に通じる大入賞口を開閉する可動部材と、前記内部に設けられた第1の領域とを有する電動役物と、
    前記大入賞口から入賞し、前記第1の領域を遊技球が通過したことを検出する第1の検出手段と、
    前記遊技盤に設けられた第2の領域を遊技球が通過したことを検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段により遊技球が前記第2の領域を通過したことが検出された場合に図柄を表示する図柄表示手段と、
    前記第1の検出手段により遊技球が前記第1の領域を通過したことが検出された場合に、前記可動部材を所定回数開閉させるラウンドを実行中に前記第1の検出手段により前記第1の領域を遊技球が通過したことが検出されたことを条件として次のラウンドを継続できる大当りを発生させる第1の制御手段と、
    前記図柄表示手段により所定の図柄が表示された場合に前記可動部材を開閉させるとともに、前記所定の図柄の内容により、前記可動部材の開閉パターンを変化させる第2の制御手段とを備えており、
    前記第1の制御手段が前記ラウンドを実行している途中で前記図柄表示手段により前記所定の図柄が表示された場合は、現在実行しているラウンドが終了してから、前記第2の制御手段が前記所定の図柄に対応した開閉パターンにより前記可動部材を開閉させ、前記終了したラウンドにおいて前記第1の検出手段により前記第1の領域を遊技球が通過したことが検出されている場合に次のラウンドを開始することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記開閉パターンは、
    前記可動部材が前記大入賞口を開口した状態に動作している時間であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記開閉パターンは、
    前記可動部材の開閉回数であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパチンコ機。
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