JPH0722944B2 - ディスクケースの成形用金型装置 - Google Patents

ディスクケースの成形用金型装置

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JPH0722944B2
JPH0722944B2 JP2012015A JP1201590A JPH0722944B2 JP H0722944 B2 JPH0722944 B2 JP H0722944B2 JP 2012015 A JP2012015 A JP 2012015A JP 1201590 A JP1201590 A JP 1201590A JP H0722944 B2 JPH0722944 B2 JP H0722944B2
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JP
Japan
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cavity
storage
mold
case
molding
Prior art date
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JP2012015A
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光博 小原
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、磁気ディスク,光ディスク,光−磁
気ディスク等の円盤状の記憶用ディスク体を収納するデ
ィスクケースを成形する成形用金型装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のディスクケースを成形する場合には、デ
ィスクケースの表面の4隅に対応する位置にゲート(注
入口)を設けて、この4点ゲートからキャビティ内に溶
融樹脂を供給してディスクケースを成形しており、この
ため、4つのゲートから注入された溶融樹脂はディスク
ケースの中央部分に向かって流れることになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記のように4点ゲートによる成形を行う場
合、特に、中央部分に透孔がない上ケースにおいては、
中央部分におけるガス抜きが不十分になり易く、成形品
の表面にヌレ面が生じたり、あるいは成形品内に均一に
圧力が加わらず、成形品に反りが発生したりする問題が
ある。
そこで、上記問題を解決するものとして、画板部の一側
端付近にのみ射出成形用ゲート跡が設けられ、そのゲー
ト跡と反対側の側端部が樹脂充填終了位置になっている
と共に、上記ゲート跡と反対側の側端部にケース成形時
に樹脂の流れに対して抵抗となる抵抗部が設けられてな
るディスクカートリッジが提案されている(特開平1-21
7780号公報参照)。
しかしながら、上記従来のディスクカートリッジにあっ
ては、抵抗部がゲート跡の反対側の側端部に設けられて
いるために、成形時の樹脂の流れが阻害され、ディスク
カートリッジの成形に悪影響を及ぼすという問題があ
る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、キャビティ内を樹脂がスムーズに流
れ、かつガス抜きを円滑に行うことができると共に、成
形品にヌレ面,反り等の不具合が発生することを防止で
きるディスクケースの成形用金型装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、金型内のキャビ
ティに溶融樹脂を供給して、円盤状の記憶用ディスク体
を収納するディスクケースを成形する成形用金型装置に
おいて、 上記溶融樹脂のキャビティへの注入口を、通常シャッタ
ーで覆い隠れる部分でかつ上記記憶用ディスク体の収納
部の外側に対応する金型の彫刻面に2点配置し、上記キ
ャビティの上記注入口から遠い側の中央部にガス抜き部
を形成すると共に、上記キャビティの上記記憶用ディス
ク体の収納部の外側に対応する部分の厚さを、上記記憶
用ディスク体の収納部に対応する部分の厚さより大きく
設定したものである。
〔作用〕
本発明のディスクケースの成形用金型装置にあっては、
通常シャッターで覆い隠れる部分でかつ上記記憶用ディ
スク体の収納部の外側に対応する金型の彫刻面に2点配
置された注入口(ゲート)からキャビティ内に供給され
た溶融樹脂が、記憶用ディスク体の収納部に対応する部
分の厚さより大きく設定された記憶用ディスク体の収納
部の外側に対応する部分をよりスムーズに流通し、キャ
ビティの上記注入口から遠い側の中央部に形成されたガ
ス抜き部に到達して、キャビティ内の全空間への樹脂の
充填が完了する。
〔実施例〕
以下、第1図ないし第5図に基づいて本発明の実施例を
説明する。
第1図は、第2図と第3図に示すようなフロッピーディ
スク用上ケース1を成形するための金型装置の一部を示
す断面図である。この上ケース1は略正方形の薄肉面状
に形成されたもので、その表面1aには、シャッター6を
装着するためのシャッターエリア部1bと、ラベルを貼着
するためのラベルエリア部1cとがそれぞれ他の部分より
若干へこんだ状態で形成されている。また、上記上ケー
ス1には、磁気ヘッド導入用の窓部1dと、ライトプロテ
クタ用の孔部1eとがそれぞれ形成されている。さらに、
上ケース1の内面1f側には、その外縁部のほぼ全域にわ
たって外枠部1gが形成され、かつこの外枠部1gに連なっ
て円弧状のリブ部1hが形成されている。そして、上記リ
ブ部1hの内方側は、円盤状の記憶用ディスク体を収納す
るディスク体収納部1iとされると共に、上記リブ部1hの
外方であって、第3図の右上部は、上記シャッター6を
右方に付勢するためのスプリングを収納するスプリング
収納部1jとされている。さらにまた、上記ディスク体収
納部1iの厚さよりもディスク体収納部1iの外側の面板部
の厚さの方がより大きく設定されている。特に、第3図
において左下隅及び右下隅の面板部の厚さが、ディスク
体収納部1iの厚さより大きく設定されている。
上記のように構成された上ケース1を成形する金型は、
第1図に示すように、上ケース1の表面1aを形成するた
めの彫刻面を有する固定型板2と、上ケース1の内面1f
を形成するための彫刻面を有する可動型板3とを備えて
なり、これらの型板2,3間に形成されたキャビティ4に
溶融樹脂を注入する注入口(ゲート)5は、第2図に示
すように、上ケース1のシャッターエリア部1b内の上記
スプリングで付勢されたシャッター6で覆い隠れる部分
であって(第2図においてはゲート跡1kとしてあらわれ
ている)、かつ第3図に示すように、上ケース1のディ
スク体収納部1iの外側で極力上ケース1のセンター7寄
りにしかも中心線lに対して対称な位置に(第3図にお
いては、上記ゲート跡1kに対向する凸部1としてあら
われている)対応した固定型板2の彫刻面に形成されて
いる。また、上記可動型板3には複数枚のガス抜き入子
8が装着されており、このガス抜き入子8は、第3図に
示すように、センター7をはさんで窓部1dの反対側に対
応する位置に配置されている。なお、第1図において、
キャビティ4内の上ケース1は、第2図においてI−I
線に沿った断面を示しており、かつ第3図においては
I′−I′線に沿った断面を示している。
上記のように構成された金型装置を用いて、フロッピー
ディスク用の上ケース1を成形する場合には、従来同
様、固定型板2と可動型板3との間を閉じて、両型板2,
3で形成されるキャビティ4内に一対の注入口5から溶
融樹脂を供給する。この際、注入口5は、中心線lに対
して対称な位置に2個配置されており、かつ上ケース1
のシャッターエリア部1b内のシャッター6で覆い隠れる
部分でディスク体収納部1iの外側で極力上ケース1のセ
ンター7寄りに対応する位置に形成されていると共に、
キャビティ4の上記ディスク体収納部1iに対応する部分
の厚さよりディスク体収納部1iの外側の面板部に対応す
る部分の厚さが大きく設定され、かつ上記注入口5から
遠い側の中央部の可動型板3にガス抜き入子8が装着さ
れているから、注入口5からキャビティ4内へ注入され
た樹脂は、一端側から他端側(ガス抜き入子8側)に流
れ、かつ厚肉部(ディスク体収納部1iの外側)から薄肉
部(ディスク体収納部1i)に充填されて、最終的にガス
抜き入子8に達する。これにより、溶融樹脂は、薄肉部
に十分に供給されると共に、溶融樹脂の流れが円滑に整
えられて、各部に確実に樹脂がいきわたり、かつガス抜
きが容易に行われる。従って、成形品にヌレ面,反り等
の不具合が発生することなく、品質の良好な製品を得る
ことができる。
なお、上記実施例においては、上ケース1の成形につい
て説明したが、第4図と第5図に示すように下ケース9
の成形についても同様に適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、金型内のキャビティに
溶融樹脂を供給して、円盤状の記憶用ディスク体を収納
するディスクケースを成形する成形用金型装置におい
て、 上記溶融樹脂のキャビティへの注入口を、通常シャッタ
ーで覆い隠れる部分でかつ上記記憶用ディスク体の収納
部の外側に対応する金型の彫刻面に2点配置し、上記キ
ャビティの上記注入口から遠い側の中央部にガス抜き部
を形成すると共に、上記キャビティの上記記憶用ディス
ク体の収納部の外側に対応する部分の厚さを、上記記憶
用ディスク体の収納部に対応する部分の厚さより大きく
設定したものであるから、通常シャッターで覆い隠れる
部分でかつ上記記憶用ディスク体の収納部の外側に対応
する金型の彫刻面に2点配置された注入口(ゲート)か
らキャビティ内に供給された溶融樹脂が、記憶用ディス
ク体の収納部に対応する部分の厚さより大きく設定され
た記憶用ディスク体の収納部の外側に対応する部分をよ
りスムーズに流通し、キャビティの上記注入口から遠い
側の中央部に形成されたガス抜き部に到達して、キャビ
ティ内の全空間への樹脂の充填が完了することにより、
キャビティ内の各部に確実に樹脂を充填することがで
き、かつガス抜きを円滑に行うことができると共に、成
形品にヌレ面,反り等の不具合が発生することを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図と第3
図は本発明の金型装置を用いて成形した上ケースの一例
を示すもので、第2図は上ケースの表面側からみた平面
図、第3図は上ケースの内面側からみた下面図、第4図
と第5図は本発明の金型装置を用いて成形した下ケース
の一例を示すもので、第4図は下ケースの表面側からみ
た平面図、第5図は下ケースの内面側からみた下面図で
ある。 1……フロッピーディスク用上ケース、2……固定型
板、3……可動型板、4……キャビティ、5……注入口
(ゲート)、8……ガス抜き入子(ガス抜き部)、9…
…下ケース、1i……ディスク体収納部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型内のキャビティに溶融樹脂を供給し
    て、円盤状の記憶用ディスク体を収納するディスクケー
    スを成形する成形用金型装置において、 上記溶融樹脂のキャビティへの注入口を、通常、シャッ
    ターで覆い隠れる部分でかつ上記記憶用ディスク体の収
    納部の外側に対応する金型の彫刻面に2点配置し、上記
    キャビティの上記注入口から遠い側の中央部にガス抜き
    部を形成すると共に、上記キャビティの上記記憶用ディ
    スク体の収納部の外側に対応する部分の厚さを、上記記
    憶用ディスク体の収納部に対応する部分の厚さより大き
    く設定したことを特徴とするディスクケースの成形用金
    型装置。
JP2012015A 1990-01-22 1990-01-22 ディスクケースの成形用金型装置 Expired - Lifetime JPH0722944B2 (ja)

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JP2012015A JPH0722944B2 (ja) 1990-01-22 1990-01-22 ディスクケースの成形用金型装置

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JPH03216311A JPH03216311A (ja) 1991-09-24
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