JPH082859Y2 - カセットハーフ - Google Patents
カセットハーフInfo
- Publication number
- JPH082859Y2 JPH082859Y2 JP2467890U JP2467890U JPH082859Y2 JP H082859 Y2 JPH082859 Y2 JP H082859Y2 JP 2467890 U JP2467890 U JP 2467890U JP 2467890 U JP2467890 U JP 2467890U JP H082859 Y2 JPH082859 Y2 JP H082859Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection material
- primary
- cassette half
- molding
- colored
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、二色成形法によって成形され、かつ一次注
入材料部と二次注入材料部とにより構成されたカセット
ハーフに関する。
入材料部と二次注入材料部とにより構成されたカセット
ハーフに関する。
従来、例えば、第４図に示すようなオーディオカセッ
トハーフ、すなわち、中央部に形成された帯状の透明部
１と、この透明部１の両側部に形成された有色部2,3と
から構成されたオーディオカセットハーフ４を二色成形
法で成形する場合には、まず、透明部１に相当する金型
内のキャビティを可動型体で閉塞した状態で、有色部2,
3に相当するキャビティ内に一次注入材料（有色樹脂）
を供給して一次成形を行い、次いで、可動型体を移動し
て透明部１に相当するキャビティを形成しこのキャビテ
ィ内に二次注入材料（透明樹脂）を供給して二次成形を
完了するようにしている。
トハーフ、すなわち、中央部に形成された帯状の透明部
１と、この透明部１の両側部に形成された有色部2,3と
から構成されたオーディオカセットハーフ４を二色成形
法で成形する場合には、まず、透明部１に相当する金型
内のキャビティを可動型体で閉塞した状態で、有色部2,
3に相当するキャビティ内に一次注入材料（有色樹脂）
を供給して一次成形を行い、次いで、可動型体を移動し
て透明部１に相当するキャビティを形成しこのキャビテ
ィ内に二次注入材料（透明樹脂）を供給して二次成形を
完了するようにしている。
しかしながら、上記のようにして形成されたカセット
ハーフ４にあっては、その有色部２の外表面の状態が良
好でない場合があり、特に、外表面にシボ加工を施した
場合には、その問題が顕著に現れる。
ハーフ４にあっては、その有色部２の外表面の状態が良
好でない場合があり、特に、外表面にシボ加工を施した
場合には、その問題が顕著に現れる。
そこで、本考案者等がその原因を検討した結果、通
常、上記カセットハーフ４を成形する場合には、ゲート
Ｇをカセットハーフ４の前面の立縁部５に対向して一対
設けて、ここから一次注入材料をキャビティ内に注入し
ているため、有色部２には、両有色部2,3を連結してい
る連結部６を通って一次注入材料が供給されることにな
り、従って、有色部２の樹脂の充填密度がどうしても有
色部３に比べて低くなる。この結果、二次注入材料が注
入された段階において、この二次注入材料の圧力によっ
て有色部２の樹脂が押圧され、ずれ動き易いということ
がわかった。
常、上記カセットハーフ４を成形する場合には、ゲート
Ｇをカセットハーフ４の前面の立縁部５に対向して一対
設けて、ここから一次注入材料をキャビティ内に注入し
ているため、有色部２には、両有色部2,3を連結してい
る連結部６を通って一次注入材料が供給されることにな
り、従って、有色部２の樹脂の充填密度がどうしても有
色部３に比べて低くなる。この結果、二次注入材料が注
入された段階において、この二次注入材料の圧力によっ
て有色部２の樹脂が押圧され、ずれ動き易いということ
がわかった。
また、成形サイクルを短縮しようとするあまり、一次
成形と二次成形との間に十分な時間をおかない場合に
は、有色部2,3の樹脂が十分に冷却固化しない段階で二
次注入材料が注入され、この二次注入材料の圧力によっ
て有色部の樹脂が変形し、有色部2,3の外表面の状態に
悪影響をもたらすということもわかった。
成形と二次成形との間に十分な時間をおかない場合に
は、有色部2,3の樹脂が十分に冷却固化しない段階で二
次注入材料が注入され、この二次注入材料の圧力によっ
て有色部の樹脂が変形し、有色部2,3の外表面の状態に
悪影響をもたらすということもわかった。
本考案は、上記知見に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、一次注入材料部の表面状態を良好に
保持することができ、高品質の製品を得ることができる
カセットハーフを提供することにある。
的とするところは、一次注入材料部の表面状態を良好に
保持することができ、高品質の製品を得ることができる
カセットハーフを提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案は、二色成形法に
よって成形され、かつ一次注入材料部と二次注入材料部
とにより構成されたカセットハーフにおいて、上記一次
注入材料部の、上記二次注入材料部との境界寄りに沿っ
て、打ち込みピンによる凹所が複数並設され、かつこの
凹所の底部が凹曲面に形成されたものである。
よって成形され、かつ一次注入材料部と二次注入材料部
とにより構成されたカセットハーフにおいて、上記一次
注入材料部の、上記二次注入材料部との境界寄りに沿っ
て、打ち込みピンによる凹所が複数並設され、かつこの
凹所の底部が凹曲面に形成されたものである。
本考案のカセットハーフにあっては、二次注入材料部
との境界寄りに沿って形成された複数の凹所に嵌め合う
金型の打ち込みピンによって、一次成形後の一次注入材
料の冷却固化を促進し、かつ二次成形時の二次注入材料
の圧力に対抗すると共に、上記凹所の底部の凹曲面を形
成する打ち込みピンの先端の凸曲面によって、一次成形
時の一次注入材料の流動性を極力阻害しないようにし、
十分に一次注入材料が充填されるようにする。
との境界寄りに沿って形成された複数の凹所に嵌め合う
金型の打ち込みピンによって、一次成形後の一次注入材
料の冷却固化を促進し、かつ二次成形時の二次注入材料
の圧力に対抗すると共に、上記凹所の底部の凹曲面を形
成する打ち込みピンの先端の凸曲面によって、一次成形
時の一次注入材料の流動性を極力阻害しないようにし、
十分に一次注入材料が充填されるようにする。
以下、第１図ないし第３図に基づいて本考案の一実施
例を説明する。
例を説明する。
本考案のカセットハーフは、その有色部２の内面であ
って透明部１寄りの位置に、透明部１の長手方向に沿っ
て複数の（第３図において６個の）***10が等間隔に並
んで形成されたものである。そして、この***10の底部
は球面（凹曲面）11状に形成されており、この***10の
寸法は、例えば、内径が4mmでかつ深さが0.2mm以上に設
定されている。
って透明部１寄りの位置に、透明部１の長手方向に沿っ
て複数の（第３図において６個の）***10が等間隔に並
んで形成されたものである。そして、この***10の底部
は球面（凹曲面）11状に形成されており、この***10の
寸法は、例えば、内径が4mmでかつ深さが0.2mm以上に設
定されている。
上記カセットハーフ12を成形するための金型として
は、例えば、第１図と第２図に示すように、カセットハ
ーフ12の外表面を形成する固定型板13と、この固定型板
13に対して接近離間自在に設けられ、かつ有色部2,3の
内面を形成する可動型板14と、この可動型板14に移動自
在に設けられ、かつ透明部１の内面を形成する可動型体
15とから構成されたものが用いられる。そして、上記可
動型板14の製品面には、上記各***10を形成するため
に、丸ピン16が等間隔で打ち込まれており、この丸ピン
16の先端は、球面（凸曲面）17状に形成されている。ま
た、上記可動型体15は、図示しない駆動機構によって、
一次成形時には、固定型板13に密接して、二次注入材料
（透明樹脂）充填空間を閉塞し、二次成形時には、固定
型板13から離れて、二次注入材料充填空間を形成するよ
うになっている。さらに、一次注入材料（有色樹脂）を
キャビティ内に注入するゲートＧは、第４図に示す従来
例と同様の位置、すなわち、カセットハーフ12の前面の
立縁部18に対向して一対設けられている。
は、例えば、第１図と第２図に示すように、カセットハ
ーフ12の外表面を形成する固定型板13と、この固定型板
13に対して接近離間自在に設けられ、かつ有色部2,3の
内面を形成する可動型板14と、この可動型板14に移動自
在に設けられ、かつ透明部１の内面を形成する可動型体
15とから構成されたものが用いられる。そして、上記可
動型板14の製品面には、上記各***10を形成するため
に、丸ピン16が等間隔で打ち込まれており、この丸ピン
16の先端は、球面（凸曲面）17状に形成されている。ま
た、上記可動型体15は、図示しない駆動機構によって、
一次成形時には、固定型板13に密接して、二次注入材料
（透明樹脂）充填空間を閉塞し、二次成形時には、固定
型板13から離れて、二次注入材料充填空間を形成するよ
うになっている。さらに、一次注入材料（有色樹脂）を
キャビティ内に注入するゲートＧは、第４図に示す従来
例と同様の位置、すなわち、カセットハーフ12の前面の
立縁部18に対向して一対設けられている。
上記のように構成された射出成形金型を用いてカセッ
トハーフ12を成形する場合には、まず、固定型板13に可
動型板14を密接して型締すると共に、固定型板13に可動
型体15を密接して、二次注入材料充填空間を閉塞した状
態で、キャビティの残りの空間内に一次注入材料（有色
樹脂）を供給して一次成形を行い、有色部2,3を成形す
る。
トハーフ12を成形する場合には、まず、固定型板13に可
動型板14を密接して型締すると共に、固定型板13に可動
型体15を密接して、二次注入材料充填空間を閉塞した状
態で、キャビティの残りの空間内に一次注入材料（有色
樹脂）を供給して一次成形を行い、有色部2,3を成形す
る。
この場合、一次注入材料用のゲートＧが、カセットハ
ーフ12の前面の立縁部18に対向して設けられているか
ら、キャビティ内に注入された一次注入材料は、まず、
有色部３に充填され、次いで、一対の連結部６を通って
有色部２に供給される。そして、この際、可動型板14の
製品面に打ち込まれた丸ピン16は、樹脂の円滑な流れに
抵抗となって働くが、丸ピン16の先端が球面17状とされ
ているため、一次注入材料の流動性を極力阻害しない形
で樹脂の充填が確実に行われる。
ーフ12の前面の立縁部18に対向して設けられているか
ら、キャビティ内に注入された一次注入材料は、まず、
有色部３に充填され、次いで、一対の連結部６を通って
有色部２に供給される。そして、この際、可動型板14の
製品面に打ち込まれた丸ピン16は、樹脂の円滑な流れに
抵抗となって働くが、丸ピン16の先端が球面17状とされ
ているため、一次注入材料の流動性を極力阻害しない形
で樹脂の充填が確実に行われる。
次いで、可動型体15を固定型板13から引き離し、二次
注入材料充填空間を形成した後、二次注入材料（透明樹
脂）を供給して透明部１を成形する。
注入材料充填空間を形成した後、二次注入材料（透明樹
脂）を供給して透明部１を成形する。
この場合、上記可動型板14の製品面の、上記可動型体
15寄りには、複数の丸ピン16が打ち込まれているから、
一次成形後、これらの丸ピン16によって、一次注入材料
の冷却が促進され、かつ二次成形時までに十分に固化す
ると共に、二次注入材料充填時には、二次注入材料の樹
脂圧力を上記各丸ピン16で受け止めることにより、有色
部２が二次注入材料によってずれ動くことがない。従っ
て、有色部２の表面にシボ加工等を施した場合でも、有
色部２の表面の状態が良好に保持される。
15寄りには、複数の丸ピン16が打ち込まれているから、
一次成形後、これらの丸ピン16によって、一次注入材料
の冷却が促進され、かつ二次成形時までに十分に固化す
ると共に、二次注入材料充填時には、二次注入材料の樹
脂圧力を上記各丸ピン16で受け止めることにより、有色
部２が二次注入材料によってずれ動くことがない。従っ
て、有色部２の表面にシボ加工等を施した場合でも、有
色部２の表面の状態が良好に保持される。
なお、上記実施例においては、有色部２にのみ***10
を形成した場合について説明したが、有色部３に***10
を形成してもよい。
を形成した場合について説明したが、有色部３に***10
を形成してもよい。
以上説明したように、本考案は、二色成形法によって
成形され、かつ一次注入材料部と二次注入材料部とによ
り構成されたカセットハーフにおいて、上記一次注入材
料部の、上記二次注入材料部との境界寄りに沿って、打
ち込みピンによる凹所が複数並設され、かつこの凹所の
底部が凹曲面に形成されたものであるから、二次注入材
料部との境界寄りに沿って形成された複数の凹所に嵌め
合う金型の打ち込みピンによって、一次成形後の一次注
入材料の冷却固化を促進し、かつ二次成形時の二次注入
材料の圧力に対抗すると共に、上記凹所の底部の凹曲面
を形成する打ち込みピンの先端の凸曲面によって、一次
成形時の一次注入材料の流動性を極力阻害しないように
し、十分に一次注入材料が充填されるようにすることに
より、二次成形時に一次注入材料部が二次注入材料の樹
脂圧でずれ動くことがなく、かつ一次注入材料部の表面
状態を良好に保持することができる上に、高品質の製品
を得ることができる。
成形され、かつ一次注入材料部と二次注入材料部とによ
り構成されたカセットハーフにおいて、上記一次注入材
料部の、上記二次注入材料部との境界寄りに沿って、打
ち込みピンによる凹所が複数並設され、かつこの凹所の
底部が凹曲面に形成されたものであるから、二次注入材
料部との境界寄りに沿って形成された複数の凹所に嵌め
合う金型の打ち込みピンによって、一次成形後の一次注
入材料の冷却固化を促進し、かつ二次成形時の二次注入
材料の圧力に対抗すると共に、上記凹所の底部の凹曲面
を形成する打ち込みピンの先端の凸曲面によって、一次
成形時の一次注入材料の流動性を極力阻害しないように
し、十分に一次注入材料が充填されるようにすることに
より、二次成形時に一次注入材料部が二次注入材料の樹
脂圧でずれ動くことがなく、かつ一次注入材料部の表面
状態を良好に保持することができる上に、高品質の製品
を得ることができる。
第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示すもので、
第１図は射出成形金型の一例を示す断面図、第２図は丸
ピン部の断面図、第３図はカセットハーフを裏側からみ
た下面図、第４図は従来のカセットハーフの斜視図であ
る。 １……透明部（二次注入材料部）、2,3……有色部（一
次注入材料部）、10……***（凹所）、11……球面（凹
曲面）、12……カセットハーフ、16……丸ピン。
第１図は射出成形金型の一例を示す断面図、第２図は丸
ピン部の断面図、第３図はカセットハーフを裏側からみ
た下面図、第４図は従来のカセットハーフの斜視図であ
る。 １……透明部（二次注入材料部）、2,3……有色部（一
次注入材料部）、10……***（凹所）、11……球面（凹
曲面）、12……カセットハーフ、16……丸ピン。
Claims (1)
- 【請求項１】二色成形法によって成形され、かつ一次注
入材料部と二次注入材料部とにより構成されたカセット
ハーフにおいて、上記一次注入材料部の、上記二次注入
材料部との境界寄りに沿って、打ち込みピンによる凹所
が複数並設され、かつこの凹所の底部が凹曲面に形成さ
れたことを特徴とするカセットハーフ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2467890U JPH082859Y2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | カセットハーフ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2467890U JPH082859Y2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | カセットハーフ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03115978U JPH03115978U (ja) | 1991-12-02 |
| JPH082859Y2 true JPH082859Y2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=31527636
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2467890U Expired - Fee Related JPH082859Y2 (ja) | 1990-03-12 | 1990-03-12 | カセットハーフ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH082859Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-12 JP JP2467890U patent/JPH082859Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03115978U (ja) | 1991-12-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |