JPH05178234A - 自動車の前部車体構造及びその組立方法 - Google Patents

自動車の前部車体構造及びその組立方法

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JPH05178234A
JPH05178234A JP34630391A JP34630391A JPH05178234A JP H05178234 A JPH05178234 A JP H05178234A JP 34630391 A JP34630391 A JP 34630391A JP 34630391 A JP34630391 A JP 34630391A JP H05178234 A JPH05178234 A JP H05178234A
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JP
Japan
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shroud
headlight
vehicle body
assembling
assembled
Prior art date
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Application number
JP34630391A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shimomura
下村  剛
Satoru Nakano
哲 中野
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ローボンネット車の場合であってもヘッドラ
イトの組付性の向上を図る。 【構成】 自動車の前部車体構造において、車体1前面
上部においてエプロンレイフォースメント6,6間に架
設されるシュラウドアッパ101の左右両端部を、ヘッ
ドライト29を挿入可能な空間が残置されるように部分
的に分割された部分シュラウド(第2サイドメンバー1
01b2)により構成するとともに、該部分シュラウド(第
2サイドメンバー101b2)に、ヘッドライト29を取
り付けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動車の前部車体構
造及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両は、従来より周知のよう
に車両組立ラインにおける流れ作業によって組み立てら
れる。そして、車体前部に組み付けられるバンパー、ラ
ジエータ、クーラコンデンサ等の車体前部組付部品も、
上記組立ラインの途中に設けられた個別の組付ステーシ
ョンにおいて順次組み付けられていくのが通例である。
従って、組立ライン中における作業ステーションの数が
増大し、組立ラインの全長が長くなり且つ複雑化すると
いう問題がある。
【0003】そこで、例えば特開昭63ー103771
号公報に開示されているように、ラジエータ、ヘッドラ
イト、バンパー、クーラコンデンサ等のいわゆる車体前
部組付部品を、ラジエータコアサポートに組み付けてユ
ニット化し、このユニットを別途組み立てた後、車体前
部に組み付けることによって車両組立ラインの全長を抑
える技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体前部に
おいては、エンジンルームの左右側壁を構成するホイー
ルエプロンの下側にフロントサイドフレームが、ホイー
ルエプロンの上側にエプロンレインフォースメントがそ
れぞれ接合されている。そして、前記エプロンレインフ
ォースメント側にシュラウドパネルが、フロントサイド
フレーム間にクロスメンバがそれぞれ架設されている。
その場合に、上述したように前部組付部品をユニット化
するに当たって、前記シュラウドパネルをユニット構成
部品とし、また、必要に応じてクロスメンバもユニット
に組み込み、これに対してラジエータ等の前部組付部品
を組み込んでノーズユニットを形成し、該ノーズユニッ
トを車体前部に組み付けることにより組付作業性の向上
を図る試みがなされている。このようなノーズユニット
組付の場合、組付順序等の関係からヘッドライトを、他
の前部組付部品の組付完了後(即ち、ノーズユニット組
付後)に組み付けるのが望ましいという組立ライン構成
上の要求がある。
【0005】ところが、近年ボンネットを低くするロー
ボンネット化が自動車の車体構成において要求されるよ
うになってきており、その場合、バンパー後方側の空間
が限定されるところから、バンパー組付後にヘッドライ
トを組み付けることが困難な場合が生じるおそれがあ
る。特に、ヘッドライトにおける意匠性を向上させるた
めにライト部を小さくしようとすると、ライト部より本
体部が大きくなるため、バンパー組付後にヘッドライト
を組み付けることが不可能となる。
【0006】本願発明は、上記のような組付作業上の困
難性を解消することを課題としてなされたもので、ロー
ボンネット車の場合であってもヘッドライトの組付性の
向上を図ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、自動車の前部車体
構造において、車体前面上部においてエプロンレイフォ
ースメント間に架設されるシュラウドアッパの左右両端
部を、ヘッドライトを挿入可能な空間が残置されるよう
に部分的に分割された部分シュラウドにより構成すると
ともに、該部分シュラウドに、ヘッドライトを取り付け
るようにしている。
【0008】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、前記請求項1記載の自動車の前部車
体構造において、前記ヘッドライトを、ライト部より大
きな本体部を有する構造としている。
【0009】請求項3の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、ラジエータ、バンパー、クーラコン
デンサ等の車体前部組付部品をシュラウドアッパを含む
シュラウドパネルに組み付けて構成されたノーズユニッ
トを車体前部に組み付ける自動車の前部車体組立方法に
おいて、前記シュラウドアッパの左右両端部を、ヘッド
ライトを挿入可能な空間が残置されるように部分的に分
割された部分シュラウドにより構成し、前記ノーズユニ
ット組付後に、ヘッドライトを予め組み付けた部分シュ
ラウドを車体上方側から組み付けるようにしている。
【0010】
【作用】請求項1あるいは2の発明では、上記手段によ
って次のような作用が得られる。
【0011】即ち、ローボンネットタイプの車体構造の
ものにおけるようにヘッドライトの組付スペースが確保
しにくい場合であっても、シュラウドアッパから分割さ
れた部分シュラウドにヘッドライトを予じめ取り付けて
サブアッシ状態とし、これをシュラウドアッパに組み付
けることが可能となるのである。つまり、ヘッドライト
の後組付が可能となるのである。
【0012】請求項3の発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0013】即ち、ローボンネットタイプの車体構造の
ものにおけるようにヘッドライトの組付スペースが確保
しにくい場合であっても、ノーズユニット組付後に、ヘ
ッドライトを容易に組み付けることが可能となるのであ
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、自動車の前部
車体構造において、車体前面上部においてエプロンレイ
フォースメント間に架設されるシュラウドアッパの左右
両端部を、ヘッドライトを挿入可能な空間が残置される
ように部分的に分割された部分シュラウドにより構成す
るとともに、該部分シュラウドに、ヘッドライトを取り
付けるようにして、シュラウドアッパから分割された部
分シュラウドにヘッドライトを予じめ取り付けてサブア
ッシ状態とし、これをシュラウドアッパに組み付けるこ
とができるようにしたので、ローボンネットタイプの車
体構造のものにおけるようにヘッドライトの組付スペー
スが確保しにくい場合であっても、ヘッドライトの組付
作業性が良好になるという優れた効果がある。
【0015】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
自動車の前部車体構造において、前記ヘッドライトを、
ライト部より大きな本体部を有する構造としているの
で、ヘッドライトの組付性を確保しつつヘッドライト意
匠のコンパクト化が図れるという優れた効果がある。
【0016】請求項3の発明によれば、ラジエータ、バ
ンパー、クーラコンデンサ、等の車体前部組付部品をシ
ュラウドアッパを含むシュラウドパネルに組み付けて構
成されたノーズユニットを車体前部に組み付ける自動車
の前部車体組立方法において、前記シュラウドアッパの
左右両端部を、ヘッドライトを挿入可能な空間が残置さ
れるように部分的に分割された部分シュラウドにより構
成し、前記ノーズユニット組付後に、ヘッドライトを予
め組み付けた部分シュラウドを車体上方側から組み付け
るようにしたので、ヘッドライトの後組付が可能となる
ところから、ローボンネットタイプの車体構造のものに
おけるようにヘッドライトの組付スペースが確保しにく
い場合であっても、車体組立作業が容易に行えるという
優れた効果がある。
【0017】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0018】本実施例にかかる自動車の前部車体構造
は、図5に示すように、車体1の前部に形成されるエン
ジンルーム3の左右側壁を構成するホイールエプロン
4,4と、該ホイールエプロン4,4の外側にそれぞれ配
設されるフロントフェンダ2,2と、前記ホイールエプ
ロン4,4の下部にそれぞれ取り付けられるフロントサ
イドフレーム5,5と、前記ホイールエプロン4,4の上
部にそれぞれ取り付けられるエプロンレインフォースメ
ント6,6と、前記フロントサイドフレーム5,5の前端
間に架設されるクロスメンバ7と、該クロスメンバ7お
よび前端フロントサイドフレーム5,5に対して取り付
けられるホイールエプロンガセット8,8とを備えてお
り、これらは後述する第1のメインラインC(図8参照)
において、相互の位置関係を正しく保って接合(溶接)さ
れる。
【0019】前記エプロンレインフォースメント6,6
の前端部位には、後述するノーズユニット9(図7参照)
を構成するシュラウドパネル10(具体的には、シュラ
ウドアッパ101)の左右両端部が固定(締結)されるシ
ュラウドアッパ取付用ブラケット11,11が車体内側
方向に突出して溶着されている。
【0020】該シュラウドアッパ取付用ブラケット11
は、図1に示すように、前記エプロンレインフォースメ
ント6の前端部およびホイールエプロンガセット8の上
端部に溶接により固着される基部11aと、該基部11a
から車体内側方向に突設され、略下向きコ字状の垂直断
面を有するアッパ締結部11bとからなっている。該ア
ッパ締結部11bにはボルト挿通孔12,12(図2参照)
が穿設されており、該ボルト挿通孔12,12の下面側
に対応してナット(図示省略)が固着されている。
【0021】前記エプロンレインフォースメント6,6
には、シュラウドアッパ取付用ブラケット11,11の
固着位置より若干車体後方側部位において、係合孔付き
係合部13,13が、エンジンルーム3側に突出するよ
うに固着されている。該係合孔付き係合部13,13
は、ノーズユニット組付時における車体前部の変形を防
止する車体変形防止バー14(図6参照)を取り付けるた
めのものである。
【0022】前記シュラウドパネル10は、図6に示す
ように、車体左右方向に延び、前記シュラウドアッパ取
付用ブラケット11,11に両端が結合されるシュラウ
ドアッパ101と、該シュラウドアッパ101の左右方
向中央部から鉛直下方に垂設されたセンタステー102
と、該センタステー102の両側位置にあって前記シュ
ラウドアッパ101から鉛直下方に垂設されたシュラウ
ドサイドパネル103,103とによって構成されてい
る。符号16は後述するノーズユニット組付用治具15
を取り付けるための係合孔、17は前記シュラウドサイ
ドパネル103,103の下端に固着されたラジエータ
サポートブラケットである。
【0023】このシュラウドパネル10に対して、図7
に示すように、ラジエータ21、クーラーコンデンサ2
2、バンパーレインフォースメント23およびバンパー
24が組み付けられて、上述した車体前部に組み付けら
れるノーズユニット9が構成される。
【0024】前記ラジエータ21は、シュラウドパネル
10に設けられたラジエータサポートブラケット17,
17にラジエータ21の下端に突設されたピン25,2
5を係合させ且つラジエータ21の上端とシュラウドア
ッパ101とを連結部材26,26を介して連結するこ
とにより組み付けられる。
【0025】また、クーラーコンデンサ22は、同じく
前記ラジエータサポートブラケット17,17にクーラ
ーコンデンサ22の下端に突設されたピン27,27を
係合させ且つクーラーコンデンサ22の上端とシュラウ
ドアッパ101とを連結部材28,28を介して連結す
ることにより組み付けられる。
【0026】さらに、前記バンパーレインフォースメン
ト23同じくバンパー24は、前記シュラウドサイドパ
ネル103,103に設けられている開孔(図示省略)を
利用し、該シュラウドサイドパネル103,103にバ
ンパーレインフォースメント23より突設されたボルト
34,34,34とナット(図示省略)とで締結することに
より組み付けられる。なお、これらの組付構造は一例で
あって、特に限定されるものではない。また、図7に
は、ノーズユニット9を構成する主要な部品のみが示さ
れており、その他にもクーラレシーバタンク、ボンネッ
トロック等の部品が組み付けられる。
【0027】しかして、本実施例においては、図1ない
し図4に示すように、前記シュラウドアッパ101は、
ラジエータ21等が組み付けられるシュラウドアッパ本
体101aと、該シュラウドアッパ本体101aの両側に
取り付けられて、シュラウドアッパ取付用ブラケット1
1,11に取り付けられるシュラウドサイドメンバー1
01b,101bとによって構成されており、該シュラウ
ドサイドメンバー101bは、前記シュラウドアッパ本
体101a側に固定される第1サイドメンバー101b1
と、該第1サイドメンバー101b1とシュラウドアッパ
取付用ブラケット11との間を連結する第2サイドメン
バー101b2とに分割されている。該第2サイドメンバ
ー101b2は、シュラウドアッパ101から第2サイド
メンバー101b2を取り外した時、ヘッドライト29を
収納し得る程度のスペースが残置される大きさとされて
おり、第2サイドメンバー101b2の下面には、ヘッド
ライト29が取り付けられる。つまり、本実施例では、
第2サイドメンバー101b2が特許請求範囲における部
分シュラウドを構成することとなっているのである。符
号101cはシュラウドアッパ本体101aおよび第1サ
イドメンバー101bを補強する補強メンバーであ
る。
【0028】そして、本実施例の場合、前記ヘッドライ
ト29は、ライト部29aと、該ライト部29aより大
きな本体部29bとによって構成されている。従って、
図4に示すように、バンパー24にヘッドライト29の
ライト部29aを臨ましめるべく形成される開口37よ
りヘッドライト29の本体部29bの方が大きくなる。
【0029】ついで、上記のような構成の自動車の前部
車体を組み付ける手順について説明する。
【0030】図8における組立ラインにおいては、車体
仮付けラインAとフレーム組付ラインBとから送り出さ
れた部品が、第1のメインラインCで結合される。第1
のメインラインCに沿って搬送される過程で、車体各部
に対する所定の溶接がなされ、図5に示す車体1とす
る。ただし、図5においてはシュラウドパネル10を取
り外した状態とし、車体前部の構造が表示されるように
している。
【0031】その後に、塗装ラインDに搬入され、塗装
後の車体1に対して第2のメインラインEにおいて足回
り部品組付等の工程が加えられて、完成車として矢印F
方向に車両が送り出されることとなっている。
【0032】その場合、車体仮付けラインAにおいて、
シュラウドアッパ101の両端部(即ち、第2サイドメ
ンバー101b2)を、シュラウドアッパ取付用ブラケッ
ト11,11におけるアッパ締結部11b,11bに上側か
ら嵌合してボルト締結することにより、シュラウドパネ
ル10にシュラウドアッパ取付用ブラケット11,11
を仮付けする。
【0033】この状態で、シュラウドアッパ取付用ブラ
ケット11,11をエプロンレインフォースメント6,6
の前端部位に取り付けるのであるが、この時、センタス
テー102とシュラウドサイドパネル103,103と
の下端部もそれぞれクロスメンバー7にボルト締結によ
り仮付けされる。この状態においては、ラジエータサポ
ートブラケット17,17がクロスメンバー7の上側に
係合して着座するので、シュラウドパネル10が位置決
めされることとなる。なお、クロスメンバー7への仮付
けは、左右のエプロンレインフォースメント6,6に設
けられた係合孔付き係合部13,13間に車体変形防止
バー14を架設させて、車体前部のエンジンルーム3を
挟む両側部分が拡開するのを防止した状態で行なわれ
る。
【0034】従って、この仮付け状態で、車体1におい
ては、シュラウドアッパ101とクロスメンバー7とに
よって左右のエプロンレインフォースメント6,6の間
および左右のフロントサイドフレーム5,5の間の間隔
が所定間隔となるように規制される。それとともに、ホ
イールエプロン4,4も位置決めされる。この状態で、
車体各部の溶接がなされるとともに、シュラウドアッパ
取付用ブラケット11,11も溶接により車体1に固着
される。
【0035】このシュラウドアッパ取付用ブラケット1
1,11の溶接により、その基部11aが、エプロンレイ
ンフォースメント6の上面と、ホイールエプロン4の側
面とに固着される。
【0036】また、フロントサイドフレーム5およびク
ロスメンバー7側に固定されるホイールエプロンガセッ
ト8の上端部は、前記シュラウドアッパ取付用ブラケッ
ト11の基部11aの内部に挿入された状態で溶接され
て、ホイールエプロン4、エプロンレインフォースメン
ト6およびホイールエプロンガセット8の相互が溶接に
よって接合されることとなっている。また、シュラウド
アッパ取付用ブラケット11は、ホイールエプロン4、
エプロンレインフォースメント6およびホイールエプロ
ンガセット8に接合されることとなる。
【0037】上記のようにして、シュラウドパネル10
に対してシュラウドアッパ取付用ブラケット11,11
を仮付けし、シュラウドパネル10をクロスメンバー7
に仮付けした状態でシュラウドアッパ取付用ブラケット
11,11の車体1への溶接がなされた後、車体1は塗
装ラインDに沿って搬送され、該塗装ラインDを出た
後、第2のメインラインEの入口に配置されているステ
ーションS1において、シュラウドパネル10が車体1
から取り外される。
【0038】このシュラウドパネル10の取り外しは、
以後のノーズユニット9の組立のため、図7に示すよう
なノーズユニット組付用治具15を用いて行なわれる。
【0039】このノーズユニット組付用治具15は、矩
形枠状のフレームからなり、上部にシュラウドアッパ1
01に設けられている係合孔16,16に係合する係合
ピン31,31を備え、下部にシュラウドアッパ101
を受け支える支持部15aが形成されている。該支持部
15aには、上向きの係合ピン32,32,32が形成さ
れており、該係合ピン32,32,32が、シュラウドパ
ネル10におけるセンタステー102およびシュラウド
サイドパネル103,103それぞれの下端部に設けら
れている係合部33,33,33に係合するようになって
いる。
【0040】これらの係合ピン31,31,31および3
2,32,32を係合孔16,16および係合部33,3
3,33に係合させることによって、シュラウドパネル
10がノーズユニット組付用治具15で保持される。そ
して、この保持状態においてシュラウドアッパ101と
シュラウドアッパ取付用ブラケット11,11との仮付
けを解除し、さらにセンタステー102およびシュラウ
ドサイドパネル103,103とクロスメンバー7との
仮付けも解除する。
【0041】上記のようにして取り外され、ノーズユニ
ット組付用治具15に保持されたシュラウドパネル10
に対して、ノーズユニット組立ラインGでは、図7に示
すように、ラジエータ21、クーラーコンデンサ22、
バンパーレインフォースメント23およびバンパー24
等の各種部品が組み付けられて、ノーズユニット9が組
み立てられる。
【0042】そして、組み立てられたノーズユニット9
は、図8のノーズユニット組付ステーションS2へ送ら
れる。ここでは、シュラウドアッパ101における第2
サイドメンバー101b2がシュラウドアッパ101から
取り外され、該第2サイドメンバー101b2に対するヘ
ッドライト29が組み付けられる。
【0043】一方、車体1は、そのまま第2のメインラ
インEに沿って搬送され、足回り部品等の各種部品の組
付作業その他の必要な作業を行うとともに、該第2のメ
インラインEの途中に配置されているノーズユニット組
付ステーションS2において、車体1にノーズユニット
9を組み付ける(図3参照)。なお、ノーズユニット組付
用治具15は、治具リターンラインHに沿ってシュラウ
ドパネル取り外しステーションS1に送り返される。
【0044】このノーズユニット9の車体1への組付
は、図6に示す仮付けの場合とほぼ同じであるが、シュ
ラウドアッパ101(具体的には、第2サイドメンバー
101b2)とシュラウドアッパ取付用ブラケット11と
の締結は後回しとなる。
【0045】即ち、ラジエータサポートブラケット1
7,17をクロスメンバー7に係合させた状態で、シュ
ラウドサイドパネル103,103をクロスメンバー7
にボルト締結し、バンパーレインフォースメント23
を、ホイールエプロンガセット8,8と一体とされてい
る第1クロスメンバーサイド35にボルト締結する等の
締結作業を行った後、ヘッドライト29が予め取り付け
られている第2サイドメンバー101b2を第1サイドメ
ンバー101b1とシュラウドアッパ取付用ブラケット1
1との間に上方から架設してボルト締結する(図1ない
し図3参照)。
【0046】上記のように構成すれば、車体1に対し
て、車体前部組付部品をユニット化したノーズユニット
9を組み付けるに当たって、まず、ノーズユニット9を
構成するシュラウドパネル10まシュラウドアッパ10
1をシュラウドアッパ取付用ブラケット11,11にボ
ルト締結により仮付けし、それからシュラウドパネル1
0をクロスメンバー7にボルト締結により仮つけした状
態で、シュラウドアッパ取付用ブラケット11,11を
溶接によりエプロンレインフォーメント6,6の前端部
位に取り付けることとしているので、車体1に対しシュ
ラウドアッパ取付用ブラケット11,11が正確に位置
決めされて溶接されることとなる。それとともに、シュ
ラウドアッパ取付用ブラケット11,11とシュラウド
パネル10(およびノーズユニット9)との位置関係が規
定された状態で溶接が行なわれることとなっているの
で、溶接精度が向上する。従って、ノーズユニット9を
車体1に組み付ける際の組付精度が向上し、車体剛性が
高まるとともに、車体外面に隙間等がはつせいすること
がなくなる。
【0047】また、本実施例の場合、ノーズユニット9
を車体1の組み付け後に、ヘッドライト29を予め取り
付けた状態の第2サイドメンバー101b2を第1サイド
メンバー101b1とシュラウドアッパ取付用ブラケット
11との間に上方から架設した後ボルト締結するように
しているので、ローボンネットタイプの自動車であっ
て、ヘッドライト29がライト部29aより大きな本体
部29bを有するものとされている場合であっても、ヘ
ッドライト29の組付が極めて容易に行えることとな
る。従って、バンパー24にヘッドライト29のライト
部29aを臨ましめるべく形成された開口37とライト
部29bとの隙間を可及的に小さくできることとなり、
意匠上極めて良好となる。
【0048】本願発明は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造の要部を示す斜視図である。
【図2】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造の要部を示す分解斜視図である。
【図3】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造においてノーズユニットを組み付けた状態の斜視図で
ある。
【図4】本願発明の実施例において自動車の前部車体構
造における要部正面図である。
【図5】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造においてノーズユニット組付前の状態を示す斜視図で
ある。
【図6】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造においてシュラウドパネル仮付け状態を示す斜視図で
ある。
【図7】本願発明の実施例にかかる自動車の前部車体構
造におけるノーズユニットの分解斜視図である。
【図8】車両組立ラインの概略図である。
【符号の説明】
1は車体、3はエンジンルーム、4はホイールエプロ
ン、5はフロントサイドフレーム、6はエプロンレイン
フォースメント、7はクロスメンバー、9はノーズユニ
ット、10はシュラウドパネル、11はシュラウドアッ
パ取付用ブラケット、21はラジエータ、22はクーラ
ーコンデンサ、23はバンパーレインフォースメント、
24はバンパー、29はヘッドライト、29aはライト
部、29bは本体部、101はシュラウドアッパ、10
1aはシュラウドアッパ本体、101bはシュラウドアッ
パサイドメンバー、101b1は第1サイドメンバー、1
01b2は第2サイドメンバー(部分シュラウド)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前面上部においてホイールエプロン
    レイフォースメント間に架設されるシュラウドアッパの
    左右両端部は、ヘッドライトを挿入可能な空間が残置さ
    れるように部分的に分割された部分シュラウドにより構
    成されており、該部分シュラウドには、ヘッドライトが
    取り付けられていることを特徴とする自動車の前部車体
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドライトは、ライト部より大き
    な本体部を有した構造とされていることを特徴とする前
    記請求項1記載の自動車の前部車体構造。
  3. 【請求項3】 ラジエータ、バンパー、クーラコンデン
    サ等の車体前部組付部品をシュラウドアッパを含むシュ
    ラウドパネルに組み付けて構成されたノーズユニットを
    車体前部に組み付けるに当たって、前記シュラウドアッ
    パの左右両端部を、ヘッドライトを挿入可能な空間が残
    置されるように部分的に分割された部分シュラウドによ
    り構成し、前記ノーズユニット組付後に、ヘッドライト
    を予め組み付けた部分シュラウドを車体上方側から組み
    付けることを特徴とする自動車の前部車体組立方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1048520A3 (de) * 1999-04-28 2003-01-02 Dr.Ing. h.c.F. Porsche Aktiengesellschaft Halterung für einen Scheinwerfer eines Fahrzeuges
JP2008001341A (ja) * 2006-03-16 2008-01-10 Nissan Motor Co Ltd 自動車車体の組立方法および車体矯正治具
CN100422026C (zh) * 2003-12-25 2008-10-01 马自达汽车株式会社 车身前部结构
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