JP6387607B2 - 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置 - Google Patents

板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6387607B2
JP6387607B2 JP2013246376A JP2013246376A JP6387607B2 JP 6387607 B2 JP6387607 B2 JP 6387607B2 JP 2013246376 A JP2013246376 A JP 2013246376A JP 2013246376 A JP2013246376 A JP 2013246376A JP 6387607 B2 JP6387607 B2 JP 6387607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
printing
resin laminate
shaped resin
printing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013246376A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015104810A (ja
Inventor
宮本 慎一
宮本  慎一
宏典 石川
宏典 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2013246376A priority Critical patent/JP6387607B2/ja
Publication of JP2015104810A publication Critical patent/JP2015104810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6387607B2 publication Critical patent/JP6387607B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

本発明は、高精細パターンを形成するための板状樹脂積層体の印刷版(印刷用樹脂版)と、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置に関するものである。
近年、電子部材の薄膜軽量化やフレキシブル化を目標とした、有機機能性材料を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と記載する場合がある)、有機太陽電池、有機機能層トランジスタ等の有機機能性素子の開発が盛んに行われている。これらの有機機能性素子は、一般に、数十nmから数千nm程度の膜厚を有する有機機能層を、基板にパターン形成する必要がある。
有機機能層の材料となる有機機能性材料には、低分子材料と高分子材料があり、一般に、低分子材料は、蒸着法等により薄膜形成し、このときに微細パターンのマスクを用いてパターニングするが、この方法によると、基板が大型化するにつれてパターニング精度が出にくくなるという問題がある。また、蒸着法では、大型化した基板に対して膜厚が均一になるように層を形成するのが困難である。また、蒸着は高真空下で行われるため、大掛かりな装置が必要となる。
一方、有機機能性材料を溶媒に溶解または分散させて塗工液(インキ)とし、これらをウェットプロセスにて薄膜形成する方法が試みられている。薄膜を形成するためのウェットプロセスとしては、スピンコート法、バーコート法、ディップコート法等がある。
特に、高精細にパターニングするためには、印刷法による薄膜形成が有効である(例えば、特許文献1〜3を参照)。具体的な印刷方式としては、オフセット印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、凸版印刷法等が検討されている。
特開2001−093668号公報 特開2008−077912号公報 特開2013−114136号公報
ところで、一般に、電子部材の回路パターンは、数ミリメートル(mm)〜数ナノメートル(μm)の精細度である。
例えば、有機ELディスプレイの場合、対角2インチ、320画素×240画素(QVGA)では、一つの画素サイズは120μmであり、1画素あたりの画素幅は20〜40μm程度である。このような画素幅に要求されるトータルピッチ精度やライン幅(画素幅)精度は、0.1μmから5μm程度が必要である。これ以上だと、適切なパターン形状が得られないという問題や、良好な素子特性が得られないという問題が発生するおそれがある。
上述した精度を得るためには、印刷装置の精度はもとより、印刷に使用する印刷版の精度も重要となる。特に、版胴に印刷版を装着して印刷を行う場合、印刷時に版胴と印刷版とがずれて印刷不具合が生じないように、版胴に印刷版を取り付ける際に、印刷版を版胴へ密着させなければならない。
印刷版を版胴へ密着させるための方法としては、板状樹脂積層体の印刷版の上下の一方を版胴に装着し、他方を版胴内に具備された調整機構の付いた冶具に挟み込み、板状樹脂積層体の印刷版が版胴に密着するまで、調整機構により版胴の円周方向に引っ張ることにより達成される方法がある。
しかしながら、引っ張りにより板状樹脂積層体の印刷版はいくらか円周方向に延びる。さらに円周方向に伸びることにより、板状樹脂積層体の印刷版の幅方向は縮む。そのため上述したトータルピッチが版胴に取り付ける前の寸法と異なってしまい、上述した精度以内での印刷が困難になるといった問題が生じる。
引っ張りによって、板状樹脂積層体の印刷版の寸法が変化する主な原因は、板状樹脂積層体の印刷版を構成する支持材の材料に依存する。
一般的な板状樹脂積層体の印刷版の基材には、鋼、アルミニウム、銅、ニッケル等の金属製基材や、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム等の熱可塑性樹脂製基材等がある。
これらの基材を用いた印刷版を版胴に密着させると、円周方向に伸びが生じてしまい、上述した問題が生じることとなる。
本発明は、このような問題点を解決しようとするものであり、板状樹脂積層体の印刷版を版胴に装着しても、板状樹脂積層体の印刷版のトータルピッチの寸法を目標値以内に抑制することが可能な、板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、板状樹脂積層体の印刷版であって、
少なくとも繊維状材料を含む層と、少なくとも金属材料を含む層と、を積層して形成された基材と、
前記基材上に形成され、且つ少なくとも一種類の樹脂を含む層により形成されるインキ付着層と、を含む積層構造であり、
前記インキ付着層と前記基材との間に介装した耐溶剤層と、
前記耐溶剤層と前記基材との間に介装し、且つ可溶なポリエステルを多価イソシアネートで硬化させて形成した接着層と、を有し、
前記耐溶剤層は、耐油性及び耐水性のうち少なくとも一方を有し、
前記接着層は、前記耐溶剤層を前記基材に固定するための機能を有することを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記基材の弾性率は、190kN/mm以上であることを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記繊維状材料は、少なくとも一つの方向に沿って複数の繊維が揃っている材料であることを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記複数の繊維が揃っている方向は、版胴に印刷版を取り付ける方向と同じ方向であることを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記複数の繊維が揃っている方向は、印刷方向と平行であることを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記繊維状材料は、炭素繊維材料を含むことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記繊維状材料は、ガラス繊維材料を含むことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記繊維状材料は、芳香族ポリアミド系樹脂からなる繊維材料を含むことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
また、本発明の一態様は、前記金属材料は、ステンレス鋼、インコネル、タングステン、チタン及び炭化珪素のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版である。
た、本発明の一態様は、印刷法によりパターンを形成するための凸版である印刷版が装着される版胴を備え、
前記版胴に装着する印刷版として、上述した板状樹脂積層体の印刷版を用いたことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置である。
本発明の一態様であれば、板状樹脂積層体を版胴に装着しても、板状樹脂積層体のトータルピッチの寸法を目標値以内に抑制することが可能な、板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態の板状樹脂積層体の構成を示す図である。 感光性樹脂層の積層体の成型方法を示す図である。 インキ付着層の形成工程を示す図である。 印刷装置の構成を示す図である。 板状樹脂積層体上に形成したテストパターンの形状と配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(板状樹脂積層体の構成)
図1は、本実施形態の板状樹脂積層体の印刷版001(以降の説明では、「板状樹脂積層体001」と記載する場合がある)の構成を示す図である。
図1中に示すように、板状樹脂積層体001は、基材005と、接着層004と、耐溶剤層003と、インキ付着層002を備えている。
接着層004は、基材005に形成されている。耐溶剤層003は、接着層004上に形成されている。インキ付着層002は、耐溶剤層003上に形成されている。したがって、耐溶剤層003は、インキ付着層002と基材005との間に介装されている。また、接着層003は、耐溶剤層003と基材005との間に介装されている。
(基材005の構成)
基材005の構造は、少なくとも金属材料を含む層と、少なくとも繊維状材料を含む層との積層構造であれば特に限定されない。
また、基材005の積層構造の弾性率は、190kN/mm以上であれば好ましい。
また、基材005の材料は、例えば、金属材料では、鋼、ニッケル、ステンレス鋼、インコネル、タングステン、炭化珪素等が好ましい。また、繊維状材料としては、炭素繊維材料、ガラス繊維材料、芳香族ポリアミド系樹脂からなる繊維材料が好ましい。すなわち、繊維状材料は、炭素繊維材料、ガラス繊維材料、芳香族ポリアミド系樹脂からなる繊維材料のうち少なくとも一つの材料を含む。
また、繊維状材料としては、例えば、少なくとも一つの方向に沿って複数の繊維が揃っている材料を用いることも可能であり、また、上記繊維により織り込まれたシートを用いることも可能である。この場合、複数の繊維が揃っている方向を、印刷法の印刷方向と平行とすることが好ましい。
なお、複数の繊維が揃っている方向は、後述する版胴に印刷版001を取り付ける方向と同じ方向としてもよい。
また、これら材料のうち少なくとも1種類を積層構造の一つに用いて、基材005を作製してもよい。
これは、基材005の材料として、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール等の公知の合成樹脂、鉄や銅、アルミニウムといった公知の金属等を用いると、以下に示す問題があるためである。
基材005の材料として、上述した一般的に用いられている金属基材や合成樹脂を用いた場合、版胴に装着して密着させるために、板状樹脂積層体001の端部を版胴の円周方向に引っ張ると、板状樹脂積層体001が版胴の円周方向へ伸びてしまい、目標とする印刷精度を得ることが出来ないという問題がある。また、基材005の材料として合成樹脂を用いた場合、基材005の材料として金属基材を用いた場合よりも、さらに伸び量は大きくなり、目標とする印刷精度を得ることが出来ないばかりか、版胴への密着も困難となり、印刷時において、版胴と板状樹脂積層体001がずれてしまい、印刷性も悪化してしまうという問題がある。また、板状樹脂積層体001の伸び量を小さくするための方法として、基材005の材料として上述した一般的に用いられている金属基材を用いた場合では、基材005の厚みを厚くする等の方法が考えられるが、基材005の厚みを厚くすると、基材005を版胴へ装着することが困難となるという問題がある。また、合成樹脂を材料として用いた基材005では、厚みを非常に厚くしなければならず、印刷が不可能となるという問題がある。
(接着層004の構成)
接着層004の材料は、耐溶剤層003と基材005とを強固に接着可能な材料であれば、特に限定されない。
接着層004の材料の具体例としては、可溶なポリエステルを多価イソシアネートで硬化させたポリエステルウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤等を用いることが可能である。特に、ポリエステルウレタン系接着剤は、耐溶剤層003と基材005との接着に優れるために好ましく、さらに、ポリエステルウレタン系接着剤の中でも、特にポリエステルとイソシアヌレート型多価イソシアネートからなる接着剤が好ましい。
(耐溶剤層003の構成)
耐溶剤層003には、例えば、上述した公知の合成樹脂中に、0.1%以上3%以下の範囲内で、表面調整剤を添加することが望ましい。
表面調整剤としては、代表的なアクリル系、ビニル系、シリコン系、フッ素系を用いることが可能である。本実施形態では、使用する樹脂とのマッチングからシリコン系を用いるが、表面調整剤は、これに限定されるものではない。
(インキ付着層002の構成)
インキ付着層002の材料としては、インキを保持して対象物に印刷可能であればよく、例えば、樹脂、金属等を主に用いる。
樹脂の一成分となるポリマーは、ニトリルゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリロニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム等のゴムの他に、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリビニルアルコール等の合成樹脂や、それらの共重合体、セルロース等の天然高分子等から一種類以上を選択することが可能であるが、有機発光材料等といった塗工液を塗布する場合は、有機溶剤に対する耐溶剤性の観点から、ポリアミド、フッ素系エラストマー、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ六フッ化ビニリデンや、それらの共重合体といった樹脂が好ましい。
また、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミド、三級窒素含有ポリアミド、アンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミド、アミド結合を1つ以上有するアミド化合物と有機ジイソシアネート化合物の付加重合体、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、酢酸セルロースコハク酸エステル、部分ケン化ポリ酢酸ビニル、カチオン型ピペラジン含有ポリアミドや、これらの誘導体といった水溶性溶剤に可溶なものを少なくとも一種類以上含有することによっても、耐溶剤性を付与することが可能であり、さらに、アルコールや水を用いた現像が可能となるため、これらの内から一つ以上を選択し、インキ付着層002の材料に用いる樹脂の一成分となるポリマーとして用いることも望ましい。そのなかでも、三級窒素原子含有ポリアミド及びアンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミドが好ましい。
本実施形態のインキ付着層002に用いられる感光性樹脂層は、上述した樹脂の他に、架橋剤(エチレン性不飽和化合物ともいう)、光開始剤組成物、重合禁止剤を含んでいる。さらに、他の添加剤、例えば、熱重合防止剤、染料、顔料又は酸化防止剤を含んでも良い。
好適に用いられる架橋剤(エチレン性不飽和化合物)としては、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、フタル酸等のエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAやビスフェノールFのジグリシジルエーテルアクリル酸付加物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートのような多価グリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸の付加反応物、アジピン酸のような多価カルボン酸とグリシジル(メタ)アクリレートとの反応付加物、プロピレンジアミンのような多価アミンとグリシジル(メタ)アクリレートの付加反応物等、多価不飽和化合物等を用いることが可能であるが、これらに限定されるものではない。また、これらの化合物を2種類以上混合して用いることも可能である。
本実施形態のインキ付着層002の樹脂層で用いられる光開始剤組成物の例としては、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類等が挙げられる。具体的には、ベンゾフェノン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロピルケタール、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−アリルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン等が挙げられる。
本実施形態のインキ付着層002の感光性樹脂層において、重合禁止剤は、インキ付着層002のエッジを鋭角にするために用いる。この重合禁止剤としては、市販されているものも用いることも可能である。例えば、ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、シアノアクリレート類が挙げられる。具体的には、p−ベンゾキノン、オキシベンゾン、4−tert−ブチル−4−メトキシ−ベンゾイルメタン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンジロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ベンゾフェノンジメトキシ、1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−ブタン等が挙げられるが、その中でも、ベンゾフェノン類が好ましい。
本実施形態のインキ付着層002へのパターニングとしては、例えば、ポジ型感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法、ネガ型感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法、射出成型、凸版印刷法、凹版印刷法、平版印刷法、孔版印刷法、レーザーアブレーション法等の種々のパターン成型法を用いることが可能であるが、パターンの高精細さの観点から、感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法が望ましく、また、要求精度の凸版を形成可能なネガ型感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法が最も望ましい。
感光性樹脂を用いたフォトリソグラフィー法をインキ付着層002へのパターニング方法として適用する場合、基材005、耐溶剤層003、インキ付着層002を構成する感光性樹脂層が順次積層されている積層体から、印刷用凸版となる板状樹脂積層体001の凸部パターンを形成することが最も望ましい。この場合、感光性樹脂層の成型方法としては、例えば、射出成型法、突出成型法、ラミネート法、バーコート法、スリットコート法、カンマコート法等の公知の方法を用いることが可能である。
(感光性樹脂層の積層体の成型方法)
以下、図1を参照しつつ、図2を用いて、感光性樹脂層の積層体の成型方法について説明する。
図2は、感光性樹脂層の積層体の成型方法を示す図である。
まず、図2(a)中に示すように、バーコート法、スリットコート法、スプレーコート法、フレキソ印刷、グラビア印刷等のウェットコーティング法を用いて、基材005上に接着層004を形成する。さらに、図2(b)中に示すように、表面調整剤が添加してある材料であり、耐油性及び耐水性のうち少なくとも一方を有する材料を用いて、接着層004上に耐溶剤層003を形成し、積層体007を形成する。
次に、図2(c)中に示すように、積層体007が備える耐溶剤層003上に、射出成型法、突出成型法、ラミネート法、バーコート法、スリットコート法、カンマコート法等の公知の方法で感光性樹脂層006を成膜し、板状感光性樹脂積層体原版008を形成する。
(インキ付着層002の形成工程)
以下、図1及び図2を参照しつつ、図3を用いて、インキ付着層002の形成工程について説明する。
図3は、インキ付着層002の形成工程を示す図である。
なお、本実施形態のインキ付着層002の形成工程では、一例として、板状感光性樹脂積層体原版008に対し、フォトリソグラフィー法により凸部パターンからなるインキ付着層002を形成する場合において、水現像タイプのネガ型の感光性樹脂を感光性樹脂層006の材料に用いた場合を説明する。
インキ付着層002の形成工程では、まず、図3(a)中に示す板状感光性樹脂積層体原版008に対し、図3(b)中に示すように、フォトマスク303を、感光性樹脂層006上に配置する。
フォトマスク303は、透光性を有するガラス304上に、例えば、クロム薄膜からなるパターンを形成して構成されており、クロム薄膜が形成された遮光部301と、クロム薄膜が形成されずにガラス304が露出した透光部302とを有している。このフォトマスク303では、遮光部301において光が遮られ、透光部302において光が透過する。
次に、図3(c)中に示すように、フォトマスク303を介して、紫外光に代表される活性光線305を板状感光性樹脂積層体原版008に照射し、感光性樹脂層006を、フォトマスク303のパターンに応じて露光する。
このとき、フォトマスク303の透光部302を通過して活性光線が照射された感光性樹脂層006の部分が硬化されるが、照射量が多過ぎても少な過ぎても所望のパターニングが得られない。
次に、フォトマスク303を板状感光性樹脂積層体原版008から外し、現像を行う。この現像により、前述した露光において遮光部301によって光が照射されなかった未硬化部分を除去し、板状樹脂積層体001とする。このとき、未硬化部分が水により溶解・除去可能な水現像タイプの感光性樹脂層006を用いた場合には、現像液として水が用いられる。
(板状樹脂積層体001を用いた印刷)
以下、図1から図3を参照しつつ、図4を用いて、凸部パターンが形成された板状樹脂積層体001を用いた印刷について説明する。なお、本発明による板状樹脂積層体001を用いた印刷は、以下の説明に限定するものではない。
図4は、印刷装置200(樹脂凸版印刷機)の構成を示す図である。
図4中に示すように、印刷装置200は、版胴105と、アニロックスロール101と、インキチャンバ108と、ドクターブレード102と、移動ステージ106を備えている。なお、以降の説明は、版胴105、移動ステージ106、インキ供給機構109を中心に説明する場合がある。なお、図4中では、版下クッションを符号「103」で示し、土台軸受け部を符号「110」で示す。
版胴105は、パターン形成用の凸版である板状樹脂積層体001が装着されるシリンダー式の版胴である。
アニロックスロール101は、板状樹脂積層体001に接してインキを供給する。
また、アニロックスロール101としては、SUS材等で作成された芯ロール上に、酸化クロムをプラズマ溶射して形成した酸化クロム皮膜を、レーザー彫刻によってパターニングしたセラミックスロール、または、芯ロール上に銅メッキを施した後に樹脂を塗布し、レーザーパターニングした後に腐食処理をし、得られたパターン上にクロムメッキを施したクロムロールのいずれも用いることが可能である。
また、アニロックルロール上に形成されるパターンとしては、ヘリカルパターン、FMパターン、ハニカムパターン、ダイヤパターン、ARTパターン等いずれのパターンも用いることが出来る。
また、アニロックスロール101の表面は、上記のパターンが形成された後に研磨されることが望ましい。
また、アニロックスロール101を回転させる機構としては、回転速度ムラが印刷物に大きな影響を与える為、高精度に回転を制御可能なサーボモータでダイレクトドライブを行うことが望ましい。また、必要トルクを得るために減速機構を使用する場合には、バックラッシュレスの機構を用いることが望ましい。
インキチャンバ108は、アニロックスロール101へ、インキを供給する。
インキチャンバ108からアニロックスロール101へ供給するインキは、有機機能性材料であり、高分子、低分子材料どちらでも構わないが、粘度を適切に調整してあることが好ましい。
有機機能性材料を溶解または分散する溶媒としては、有機機能性材料が溶解可能であればよく、特に、トルエン、キシレン、アセトン、アニソール、テトラリン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の単独溶媒、または、これらの混合溶媒が好ましい。さらに、トルエン、キシレン、アセトン、アニソール、テトラリンが好ましい。
ドクターブレード102は、アニロックスロール101上の余剰インキを掻き落とす。
移動ステージ106は、印刷基板107を載置可能であり、移動可能に形成されている。
印刷基板107の構成は、印刷可能であればよく、ガラス基板、シリコン基板、金属基板フィルム基板等が好ましい。なお、印刷基板107に、親水処理や撥水処理等の表面処理を行っても良い。
また、印刷基板107上に、感光性材料等を用いて、フォトグラフィ法等により、板状樹脂積層体001上にパターニングされた形状に対応したパターニングを行っても良い。なお、本実施形態では、一例として、印刷基板107を、洗浄処理を行ったガラス基板を用いた場合について説明する。
次に、印刷装置200を用いた際の実際の動作について説明する。
まず、版胴105上に、板状樹脂積層体001を配置し、版胴105上に具備された固定冶具113により、板状樹脂積層体001の一方の端部を固定する。
さらに、版胴105上に具備された調整冶具114に、板状樹脂積層体001の他方の端部を固定した後、調整冶具114を移動させ、板状樹脂積層体001を版胴105に密着させる。
そして、移動ステージ106に印刷基板107を載置した後、印刷開始の指示によって印刷動作が開始される。
この間、アニロックスロール101上にはインキが供給されてドクタリングが継続的に実施され、平滑にドクタリングされた表面が常に保持されている。ドクタリングする際の速度は任意に決定される。
次に、印刷基板107が版胴105の直下に移動した後、アニロックスロール101より板状樹脂積層体001へ有機機能性インキが転写され、その後、版胴105の回転と同期して移動する移動ステージ106上に置かれた印刷基板107へ、印刷が行われる。
アニロックスロール101から板状樹脂積層体001へインキを転写する際の速度は、ドクタリング速度と等速でもよいが、ドクタリング速度が低速の場合は転写に時間がかかる為、転写速度を速くしても良い。ただし、転写速度を速くする場合には、ドクタリング表面が版に転写されるように調整される必要がある。
以上の動作を実施することによって、印刷物を得る。すなわち、本実施形態の印刷装置200は、版胴105に装着する印刷版として、上述した板状樹脂積層体001を用いている。
以下、図1から図4を参照しつつ、図5を用い、本発明の実施例について、比較例との比較を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、本発明を達成可能な範囲内における改良・変形等は、本発明の趣旨を逸脱するものではない。
(実施例1)
本実施例では、一例として、低分子有機発光材料を、印刷基板であるガラス基板へ印刷した例を示す。
印刷装置としては、図4中に示す印刷装置200を用いる。
まず、印刷基板107について説明する。
印刷基板107としては、ソーダガラス板(ガラス基板)を用いた。具体的には、ガラス基板を、純水を用いて洗浄し、180℃の温度で30分間ベークし、ガラス基板上の水分を除去した。
このようにして作製したガラス基板を、印刷装置200の移動ステージ106上に設置し、真空吸着により固定した。
次に、低分子有機発光材料を用いたインキについて説明する。
低分子有機発光インキは、以下のように作製した。
まず、低分子有機発光材料を、溶媒であるテトラリン溶液に濃度が3wt%となるように秤取り、攪拌子を用い溶解させた。さらに、増粘剤である高分子材料(分子量500万)を、溶媒に対して0.5wt%となるように秤取り、前述の低分子有機発光材料の溶液中に添加し、攪拌子にて攪拌・溶解させて、低分子有機発光インキを得た。
上記の手順により得られたインキの粘度を、振動式粘度計(振動数:0.5kHz)にて測定したところ、13mPa・sであった。また、上記の手順により得られたインキの表面張力を測定したところ、36mN/mであった。そして、得られた低分子有機発光インキを、インキチャンバ108内に注入した。
次に、本実施例で用いるドクタリング機構を説明する。
アニロックスロール101と接する環状シートは、PTFE製とし、表面の研磨を実施した。
また、押当ロールとして、SUS芯上に硬度JIS‐A50°のウレタンゴムを巻き付け、円柱状に加工したものを用いた。さらに、ロール周面全体の研磨を実施し、Raを0.05μmとし、Rzを1μmとした。
上記のアニロックスロール101に対して、ドクターブレード102を、アニロックスロール101の表面に接触するように設置した。
設置されたアニロックスロール101をサーボモータで駆動し、また、アニロックスロール101の一部を、インキチャンバ108内を通過させることにより、インキチャンバ108内の低分子有機発光インキを、アニロックスロール101の表面に付着させた。さらに、アニロックスロール101の表面に付着した低分子有機発光インキから、ドクターブレード102により、余分なインキを除去した。
次に、実施例1で用いる板状樹脂積層体001について説明する。
炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させ、さらに、チタンプレートを積層させて、厚さ0.2mmの基材とし、そのチタンプレート表面に、接着層004として、ポリエステルウレタン系接着剤を、厚さ15μmになるようにダイコート法により塗工した。この積層体の表面に、ポリアミドを主成分とするネガ型感光性樹脂を、総厚が0.1mmとなるように塗工し、板状樹脂積層体001のベース(版材)とした。
その後、この版材に対し、図5中に示すような十文字形状のパターンを有するネガパターン(サイズ:縦0.2mm×横0.2mm、パターン線幅:0.02mm、パターン間隔(Z):30mmで縦10個、横5個に配置)のクロムマスクを用いて、50μmのプロキシミティギャップを開けて露光した。露光の後、温水を掛け流しながら現像を行い、凸部高さ90μm、凸部パターン線幅18μmの板状樹脂積層体001を形成した。なお、図5は、板状樹脂積層体001上に形成したテストパターンの形状と配置を示す図である。
作製した板状樹脂積層体001の版胴105への取り付けは、板状樹脂積層体001の一端を、ボルトを挿入するため数箇所穴を開けてある板状のプレートで挟み込み、先に述べた穴にボルトを挿入し、版胴105に固定して行った。
さらに、板状樹脂積層体001の他端も同様に、穴の開いた板状のプレートでボルトにて版胴105に固定するが、こちらの板状のプレートは版胴105上で円周方向に可動するようになっており、板状樹脂積層体001の張り具合(引っ張り具合)を調整可能となっているので、板状樹脂積層体001を、可動する板状プレートにより版胴105に密着するように調整して固定した。
上記の版胴105に板状樹脂積層体001を貼り付けた後、アニロックスロール101を押し付けて、アニロックスロール101と版胴105とを接触させた後、アニロックスロール101上に付着したインキを、アニロックスロール101と版胴105を回転させることにより、版胴105に装着した板状樹脂積層体001へ転写した。板状樹脂積層体001へインキを転写した後、アニロックスロール101を版胴105から開放し、非接触の状態にした。
板状樹脂積層体001へのインキの転写の動作と同時に、移動ステージ106上に固定されたガラス基板(印刷基板107)を版胴105の直下に移動させ、版胴105を回転させると同時に、移動ステージ106を版胴105の回転速度と同じ速度で移動させ、板状樹脂積層体001上の低分子有機発光インキを、移動ステージ106上に固定したガラス基板上に印刷した。
上記の印刷が終了した後、ガラス基板上に印刷された十文字パターン間の距離(縦方向距離(X)と横方向距離(Y))を、光学顕微鏡を用いて測定し、版胴105に装着する前の板状樹脂積層体001にて同様に測定した十文字パターンの測定値及び十文字パターンの設計値との差異を測定した。
ここで、版胴105に装着した後の板状樹脂積層体001上の十文字パターン間の距離については、レーザー測定器を用いて測定した。
なお、光学顕微鏡とレーザー測定器との測定値の相関は予め補正してある。
(実施例2)
実施例2においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、炭素繊維の代わりにアラミド繊維(厚み:0.19mm)を用いて印刷を実施した。
(実施例3)
実施例3においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、炭素繊維の代わりにガラス繊維(厚み:0.23mm)を用いて印刷を実施した。
(実施例4)
実施例4においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、炭素繊維(厚み:0.1mm)を厚さ0.1mmのSUS304にエポキシ系接着剤を用い、加圧接着した積層構造の基材を使用し、同様の印刷を実施した。
(実施例5)
実施例5においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、アラミド繊維(厚み:0.1mm)を厚さ0.1mmのSUS304にエポキシ系接着剤を用い、加圧接着した積層構造の基材を使用し、同様の印刷を実施した。
(実施例6)
実施例6においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、ガラス繊維(厚み:0.1mm)を厚さ0.1mmのSUS304にエポキシ系接着剤を用い、加圧接着した積層構造の基材を使用し、同様の印刷を実施した。
(実施例7)
実施例7においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、SUS304(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(実施例8)
実施例8においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、SUS430(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(比較例1)
比較例1においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、アルミニウム板(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(比較例2)
比較例2においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、銅板(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(比較例3)
比較例3においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、真鍮板(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(比較例4)
比較例4においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、ジュラルミン板(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(比較例5)
比較例5においては、実施例1で用いた板状樹脂積層体001の基材005として、ポリエチレンテレフタレート(厚さ0.2mm)を用い、実施例1と同様に印刷を実施した。
(評価)
各実施例及び各比較例において得られた十文字の印刷パターンが形成された基板について以下の評価を行った。
・評価項目1
版胴に装着する前の十文字パターンに対して、版胴に装着した後の板状樹脂積層体上の十文字パターンと十文字印刷パターン四隅の版胴の円周方向(図5中の「X」)の変化量
(目標:±0.01mm以内)
・評価項目2
版胴に装着する前の十文字パターンに対して、版胴に装着した後の板状樹脂積層体上の十文字パターンと十文字印刷パターン四隅の版胴の円周方向に垂直な方向(図5中の「Y」)の変化量(目標:±0.01mm以内)
上記の評価結果を、表1に示す。
Figure 0006387607
表1中に示すように、各実施例(実施例1〜8)においては、円周方向、円周方向と垂直な方向ともに、目標値以内であった。
一方、比較例1〜4においては、円周方向、円周方向と垂直な方向ともに、目標値を満たせなかった。
さらに、比較例5においては、円周方向、円周方向と垂直な方向ともに目標値を満たせないばかりか、印刷時に版胴と板状樹脂積層体との間でずれが生じた。また、これ以上密着させるために調整可能な板状プレートで調整しても、さらに、十文字パターン間の距離がずれてしまうという状態であった。
001 板状樹脂積層体(板状樹脂積層体の印刷版)
002 インキ付着層
003 耐溶剤層
004 接着層
005 基材
006 感光性樹脂層
007 積層体
008 板状感光性樹脂積層体原版
101 アニロックスロール
102 ドクターブレード
103 版下クッション
105 版胴
106 移動ステージ
107 印刷基板
108 インキチャンバ
109 インキ供給機構
110 土台軸受け部
113 固定冶具
114 調整冶具
200 印刷装置
301 遮光部
302 透光部
303 フォトマスク
304 ガラス
305 活性光線

Claims (8)

  1. 板状樹脂積層体の印刷版であって、
    少なくとも繊維状材料を含む層と、少なくとも金属材料を含む層と、を積層して形成された基材と、
    前記基材上に形成され、且つ少なくとも一種類の樹脂を含む層により形成されるインキ付着層と、を含む積層構造であり、
    前記インキ付着層と前記基材との間に介装した耐溶剤層と、
    前記耐溶剤層と前記基材との間に介装し、且つ可溶なポリエステルを多価イソシアネートで硬化させて形成した接着層と、を有し、
    前記耐溶剤層は、耐油性及び耐水性のうち少なくとも一方を有し、且つ合成樹脂中に、0.1%以上3%以下の範囲内で表面調整剤が添加され、
    前記接着層は、前記耐溶剤層を前記基材に固定するための機能を有し、
    前記基材の弾性率は、190kN/mm 以上であり、
    前記繊維状材料は、少なくとも一つの方向に沿って複数の繊維が揃っている材料であることを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版。
  2. 前記複数の繊維が揃っている方向は、版胴に印刷版を取り付ける方向と同じ方向であることを特徴とする請求項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  3. 前記複数の繊維が揃っている方向は、印刷方向と平行であることを特徴とする請求項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  4. 前記繊維状材料は、炭素繊維材料を含むことを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  5. 前記繊維状材料は、ガラス繊維材料を含むことを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  6. 前記繊維状材料は、芳香族ポリアミド系樹脂からなる繊維材料を含むことを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  7. 前記金属材料は、ステンレス鋼、インコネル、タングステン、チタン及び炭化珪素のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載した板状樹脂積層体の印刷版。
  8. 印刷法によりパターンを形成するための凸版である印刷版が装着される版胴を備え、
    前記版胴に装着する印刷版として、請求項1から請求項のうちいずれか1項に記載した板状樹脂積層体の印刷版を用いたことを特徴とする板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置。
JP2013246376A 2013-11-28 2013-11-28 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置 Expired - Fee Related JP6387607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246376A JP6387607B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013246376A JP6387607B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015104810A JP2015104810A (ja) 2015-06-08
JP6387607B2 true JP6387607B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=53435250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013246376A Expired - Fee Related JP6387607B2 (ja) 2013-11-28 2013-11-28 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6387607B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019079593A (ja) * 2016-03-18 2019-05-23 コニカミノルタ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子のパターニング方法及び有機エレクトロルミネッセンス素子のパターニング装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6067955U (ja) * 1983-10-14 1985-05-14 大日本印刷株式会社 軽量強化印刷版
EP0976573A1 (en) * 1998-07-29 2000-02-02 Agfa-Gevaert N.V. Flexibly supported lithographic printing plate having an improved dimensional stability
JP2002002146A (ja) * 2000-06-20 2002-01-08 Fujikura Rubber Ltd ブランケットおよびプラズマディスプレイパネルの製造法
GB0109645D0 (en) * 2001-04-19 2001-06-13 Zed Instr Flexographic printing formes
JP5029105B2 (ja) * 2007-04-06 2012-09-19 東洋紡績株式会社 感光性樹脂積層体及びそれから得られる感光性樹脂印刷版材
JP2013025929A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Toppan Printing Co Ltd 印刷用凸版及びそれを用いた電子回路パターン、並びに有機el素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015104810A (ja) 2015-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7036430B2 (en) Method for producing a flexographic printing plate formed by inkjetted fluid
EP2591914B1 (en) A cylindrically-shaped element for use in printing
US20090226845A1 (en) Printing Element with an Integrated Printing Surface
EP2960066B1 (en) Use of a resin printing plate precursor for laser engraving and method of manufacturing a printing plate
JP2017100367A (ja) スクリーンマスク及びスクリーンマスクの製造方法
JP6387607B2 (ja) 板状樹脂積層体の印刷版、板状樹脂積層体の印刷版を用いた印刷装置
JP2010058330A (ja) 画像パターン形成方法および画像パターン並びに半導体デバイス、電気回路、表示体モジュール、カラーフィルタおよび発光素子
JPH07102732B2 (ja) 微細レジストパターンの形成方法
JP5242037B2 (ja) 印刷基材用中空円筒状支持体の製造方法
KR20090129983A (ko) 쿠션성을 가지는 그라비아판 및 그 제조방법
JP4588041B2 (ja) 樹脂モールドを利用した印刷版の製造方法
JP2015214059A (ja) 板状樹脂積層体及び印刷装置並びに印刷法
JP2010076400A (ja) フレキシブル基材向け印刷装置及び印刷方法
WO2016043006A1 (ja) 水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂組成物及びフレキソ印刷用感光性樹脂原版
JP5731128B2 (ja) 感光性樹脂凸版印刷版の製造方法
JP2009137085A (ja) 高精細樹脂凸版印刷版
JP2006341468A (ja) 改良されたフレキソ印刷用シームレススリーブ構成体
KR20080062854A (ko) 다층 스탬프와 그의 제조 방법, 다층 스탬프가 장착된나노 임프린트 시스템 및 다층 스탬프를 이용한 표시패널에 나노 임프린팅하는 방법
JPH0872384A (ja) 微細パターンの印刷方法
JP5206053B2 (ja) ステップ式印刷装置及びステップ式印刷方法
JP2010210950A (ja) 印刷版の製造方法及び製造装置
JP2015152821A (ja) フレキソ印刷版とそれを用いた液晶表示素子の製造方法
JP4813521B2 (ja) 印刷版
JP2017198798A (ja) 高精細パターン形成用板状感光性樹脂版、板状感光性樹脂版の製造方法および印刷用凸版の製造方法
JP5158925B2 (ja) 印刷基材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6387607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees