JP4157843B2 - 接続キャップ及びそれを用いた電線接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の被覆電線の電線芯線部が相互に接続されたジョイント電線に適用されるものであり、同一端から挿入された電線芯線部を覆い保持し、絶縁・防水保護するための接続キャップ及びそれを用いた電線接続方法に関するものである。
図5は、この種の接続キャップに関する従来の一例を示すものである(例えば、特許文献1)。
この接続キャップ50は、ジョイント電線59を1本ずつ広げて樹脂をすりこみ充填したり、はみ出した樹脂をなじませたりする面倒な作業を必要とすることなく、簡単な作業でジョイント電線59の芯線部59aと接続されものである。芯線部59aが挿入されるキャップ本体51には、芯線部59aとキャップ本体51の間及び被覆部59bとキャップ本体51の間等に浸透する絶縁性の未硬化樹脂が注入されている。
ジョイント電線59は、複数本の被覆電線の被覆部59bが皮剥きされ、露出した芯線部59aが種々の方法でジョイントされた電線である。芯線部59aは、キャップ本体51に挿入される前に圧着や溶着等の各種の方法でジョイントされている。キャップ本体51は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の絶縁性の合成樹脂材からなり、先端側に閉塞された奥壁52を有し、後端側に芯線部59aを挿入させるための開口53を有している。
キャップ本体51の開口端部には、電線固定用の当て板55がジョイント電線59の挿入方向と反対側に突出して形成されている。この当て板55は、接続キャップ50の抜け出しを防止するためのものであり、接続キャップ50は、ジョイント電線59とともに当て板55にテープ57を巻き付けて固定される。
シール層56は、絶縁性、防水性を有するエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の未硬化樹脂が硬化することにより形成される。未硬化樹脂は、芯線部59aとキャップ本体51の間および被覆部59aの間に浸透するように、100〜5000センチポイズ(0.1〜5Pa・s)の粘度のものが用いられる。
ジョイント電線59と接続キャップ50とを接続する際は、接続キャップ50内に未硬化樹脂を注入してからジョイント電線59を挿入する。そうすると、未硬化樹脂が芯線部59aとキャップ本体51の間、被覆部59bの間、芯線部59aの素線間に毛細管現象により浸透する。そして、接続キャップ50を20〜60℃の温度で2〜30分保持することで未硬化樹脂が硬化し、ジョイント電線59と接続キャップ50とが接続される。
特開平10−243539号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、上記従来の接続キャップ50では、解決すべき以下の問題点がある。
未硬化樹脂が注入された接続キャップ50に芯線部59aが挿入されると、芯線部59aが接続キャップ50の奥壁52に当たって軸方向(挿入方向)に位置決めされるものの、半径方向(挿入方向に直交する方向)には位置決めされないため、芯線部59aがキャップ本体51の中心からずれて偏りを生ずることがあった。芯線部59aが大きく偏り、例えばキャップ内壁に接触した状態で未硬化樹脂が硬化すると、芯線部59aとキャップ内壁との間や芯線部59aの素線間に未硬化樹脂が完全に回り込むことができず、十分なシール性を確保することができないという問題があった。芯線部59aのシール性にもばらつきを生じ、品質安定性が低いという問題もあった。
また、芯線部59aのジョイント方法としては、プレスによる圧着、抵抗溶接や超音波溶接による溶着等があるが、いずれの方法を用いても芯線部59aの断面形状が真円とはならず歪んだ形状となり、芯線部59aの形状に対応した接続キャップ50を製作することが困難であるという問題があった。上記方法でジョイントされた芯線部59aは、その断面形状が歪んでいるため、芯線部59aの素線間の隙間が不均一になり、毛細管現象による未硬化樹脂の浸透や回り込みにもばらつきが生じ、安定したシール性を確保することができないという問題があった。
さらに、接続キャップ50は、抜け出し防止のために、当て板55にテープ57を巻き付けて固定されるようになっているものの、テープ57を巻き付ける前にジョイント電線59に引張力が働いた場合は、接続キャップ50が抜け出すことがあった。テープを巻き付けた後であっても、テープ57の劣化により、テープ57の粘着力が低下して剥がれ、不用意にジョイント電線59が引っ張られて接続キャップ50が抜け出す心配があった。
本発明は、上記した点に鑑み、ジョイント電線の安定したシール性を確保することができ、未硬化樹脂が硬化する前のキャップ抜けを防止することができ、また安価で容易に製造することができる接続キャップ及びそれを用いた電線接続方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、円筒体の内側に電線収容空間を有する胴部と、先端部とからなっている接続キャップにおいて、被覆電線の被覆部が皮剥きされ露出した複数本の芯線部をパイプ状の導電性スリーブ内でジョイントしたジョイント部が挿入される開口を後端側に備え前記ジョイント部をシールする未硬化樹脂を閉じ込める閉塞した奥壁を先端側に備え前記円筒体の筒壁内周面に回転対称の位置で前記ジョイント部に対する複数の位置決め用リブを条設し、前記複数の位置決め用リブの内面に接する内接円の直径が、前記導電性スリーブの外径と同程度ないしそれより小さく形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、複数本の被覆電線の芯線部を導電性スリーブでジョイントしたジョイント部が後端側の開口から挿入され、ジョイント部が未硬化樹脂中に浸かると、毛細管現象によって電線芯線部の素線間や電線芯線部と筒壁との間に未硬化樹脂が浸透する。筒壁内周面には、複数の位置決め用リブが回転対称の位置に設けられているから、キャップ内のジョイント部が位置決め用リブに当接することで心ずれが補正されて中心に位置決めされる。また、隣り合う位置決め用リブの間に隙間が形成され、この隙間に未硬化樹脂が入ることによって、未硬化樹脂の回り込みが良くなる。なお、未硬化樹脂とは、粘性が1Pa・s程度で、絶縁性、防水性に優れるエポキシ樹脂、ホットメルト樹脂、シリコン樹脂などをいうものとする。そして、上記構成によれば、ジョイント部が圧入状態で仮固定され、未硬化樹脂が硬化する前にジョイント部が接続キャップの内側でずれたり、接続キャップが抜け出したりすることが防止される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の接続キャップにおいて、前記位置決め用リブが軸方向に延在して設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、位置決め用リブとジョイント部の接する面積が増加し、キャップ内におけるジョイント部の動きがより強く拘束される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の接続キャップにおいて、前記位置決め用リブの電線挿入側の端部に、前記ジョイント部の挿入方向に向けて漸次***するテーパが形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、後端側の開口から挿入されたジョイント部が引っ掛かりなくキャップ内にスムーズに挿入される。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続キャップにおいて、前記奥壁側に、前記導電性スリーブに当接する位置決め用の段部が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、芯線接続部材の端部が段部に当接することで、接続キャップに挿入されたジョイント部の軸方向の位置決めが行われる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続キャップにおいて、前記奥壁側に、前記段部に続いて、前記導電性スリーブの先端からはみ出た前記芯線部の出代を収容する小径部が設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、ジョイント部を接続キャップに挿入した際に、電線芯線部の先端が奥壁をど突くことが防止される。
また、請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の接続キャップを用いた電線接続方法であって、ロータリスエージ装置により前記芯線部と前記導電性スリーブとを圧着して前記ジョイント部を形成し、該ジョイント部を前記開口から挿入して保持することを特徴とする。
上記構成によれば、芯線接続部材の外径寸法のばらつきが±0.02mm程度になり、ジョイント部の断面形状が真円に近い形状となる。また、電線芯線部の素線間の電気抵抗にばらつきが生じ難くなり、電気的接続の信頼性が向上する。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、筒壁内周面には、複数の位置決め用リブが回転対称の位置に設けられているから、接続キャップ内に挿入されたジョイント部の導電性スリーブが位置決め用リブに当接し、心ずれが補正されて接続キャップ内の中心に位置することとなる。また、隣り合う位置決め用リブの間に隙間が形成され、未硬化樹脂の回り込みが良くなる。このため、ジョイント部が、中心から偏って筒壁内周面に接することが回避され、未硬化樹脂がジョイント部の周囲に回り込みやすくなる。したがって、未硬化樹脂が電線ジョイント部に均一に付着浸透し、シール性が向上する。さらに、位置決め用リブによってジョイント部の導電性スリーブ(芯線接続部材)が半径方向内側へ圧縮され、導電性スリーブが圧入状態で仮固定されることになるため、未硬化樹脂が硬化する前にジョイント部が接続キャップの内側でずれたり、接続キャップが抜け出したりすることが防止される。したがって、在来の慎重な接続作業が必要なくなり、ジョイント接続の作業効率が向上する。
また、請求項2記載の発明によれば、位置決め用リブが軸方向に延在しているから、位置決め用リブとジョイント部の接する面積が増加し、キャップ内におけるジョイント部の動き拘束されやすくなる。したがって、キャップ内におけるジョイント部の位置決め安定性が向上する。
また、請求項3記載の発明によれば、位置決め用リブの電線挿入側の端部にテーパが形成されているから、後端側の開口から挿入されたジョイント部が引っ掛かりなくキャップ内にスムーズに挿入される。したがって、ジョイント部の挿入性が良くなり、接続キャップの接続作業性が向上する。
また、請求項4記載の発明によれば、接続キャップの奥壁側に、芯線接続部材の端部に当接する位置決め用の段部が設けられているから、接続キャップに挿入されたジョイント部の軸方向の位置決めが行われる。したがって、電線芯線部が接続キャップの奥壁をど突くことが防止される。また、芯線接続部材と位置決め用リブの位置関係がずれたりせず、これによってもジョイント部の位置決め安定性が向上する。
また、請求項5記載の発明によれば、接続キャップの奥壁側に、段部に続く小径部が設けられているから、ジョイント部を接続キャップに挿入した際に、電線芯線部の先端が奥壁をど突き、電線芯線部を構成する素線が解れたりすることが防止される。したがって、接続キャップを用いたジョイント接続の品質信頼性が向上する。
また、請求項記載の発明によれば、ロータリスエージング装置を用いて芯線接続部材が圧縮されるから、導電性スリーブの外径寸法のばらつきが±0.02mm程度になり、ジョイント部の断面形状が真円に近い円形状となる。したがって、ジョイント部の形状に対応したキャップの構造設計を行うことができ、接続キャップの製造を容易化することができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発明に係る接続キャップおよびそれを用いた電線接続方法の一実施形態を示すものである。
接続キャップ10は、電気回路を構成する回路要素から引き出された電線(被覆電線)25とバッテリ等に接続された電線25との集結された芯線部(電線芯線部)25bを絶縁・防水保護するとともに、芯線部25b同士を電気的に接続するための接続部品である。接続される電線25は、例えば、モータやソレノイド等の複数のアクチュエータ類から引き出された電線や、ワイヤハーネスの幹線から分岐された分岐線や、電気接続箱内に収容される電子部品に接続された電線等である。
接続される各電線25は、電線25端部において被覆部25aが皮剥ぎされ、所望の長さに芯線部25bが露出されている。芯線部25bの露出長さは、接続キャップ10の深さよりやや短い長さに形成されているため、接続キャップ10の開口18側において、電線25の被覆部25aが保持されるようになっている。各電線25の芯線部25bは、同一方向に向きを揃えられ、素線が散けないように適宜撚り合わされて、導電性スリーブ(芯線接続部材)21で圧着されるようになっている(図4)。
電線25のジョイント部27は、図4(a)に示されるように、芯線部25bと、導電性スリーブ21とからなっている。導電性スリーブ21は、銅やアルミニウム等の導電性金属材料を構成材料とし、パイプ状に形成されたものである。ジョイント部27は、内側に芯線部25bが挿通された状態で、図示しないロータリスエージング装置を用いて導電性スリーブ21の外周が均一に圧縮成形されることで形成されている。スエージ加工によれば、外径寸法のばらつきが小さい真円形状を得ることができ、ジョイント部27の形状に対応した接続キャップ10の構造設計を行うことが可能となっている。また、芯線部25bの接触抵抗を低減でき、接触信頼性を向上することもできる。
ロータリスエージング装置は、スピンドル内にダイス及びバッカが当接した状態で可動的に保持されたものであり、通常用いられるものである。スエージ加工方法の詳細な説明は省略するが、加工素材として芯線部25bが挿通された導電性スリーブ21が、ダイスの内面に挟まれる格好でスピンドルの回転中心に配置され、スピンドルの回転によって内側に位置するダイスが外側に位置するバッカによって周期的に内向きに押されることで、導電性スリーブ21の外周が均一に打撃されるようになっている。
本実施形態の接続キャップ10は、安定したシール性及び絶縁性を確保することができ、未硬化樹脂20が硬化する前のキャップ抜けを防止することができ、また安価で容易に製造することができるものであり、先端側に、シール用の未硬化樹脂20を閉じ込める閉塞した奥壁12aを有し、後端側に、複数本の電線25の芯線部25bが導電性スリーブ21でジョイントされてなるジョイント部27を挿入させる開口18を有し、胴部(筒壁)13内周面に、回転対称の位置でジョイント部27に対する位置決め用リブ15を複数条設し、隣り合う位置決め用リブ15の間に未硬化樹脂20が流れ込む隙間16を形成し、複数の位置決め用リブ15の内面15aに接する内接円の直径D1を、導電性スリーブ21の外径D2と同程度に形成したことを特徴とするものであり、位置決め用リブ15の電線挿入側の端部に、ジョイント部27の挿入方向に向けて漸次***するテーパ15bが形成されたことを有効とするものである。
以下に、本実施形態の接続キャップ10及びそれを用いた電線接続方法について詳細に説明する。
図1に示すように、接続キャップ10は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド系樹脂等の絶縁性の合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形法にて成形されたものである。接続キャップ10の先端側は、未硬化樹脂20が漏れないように閉塞端となっており、奥壁12aは半球状に形成されている。未硬化樹脂20には、粘性が1Pa・s程度の発泡ウレタン樹脂が用いられている。なお、未硬化樹脂には、絶縁性、防水性に優れるものであれば、エポキシ樹脂、ホットメルト樹脂、シリコン樹脂などを用いることも可能である。
接続キャップ10の後端側は、開口端となっており、導電性スリーブ21で圧着されたジョイント部27が挿入されるようになっている。ジョイント部27及び被覆部25aの端部側は、接続キャップ10内において未硬化樹脂20中に浸され、未硬化樹脂20が、芯線部25bと胴部13の間、被覆部25aの間、芯線部25bの素線間に毛細管現象により浸透し、ジョイント部27が外部から完全にシールされるようになっている。
接続キャップ10は、断面円形状のジョイント部27に対応する円筒体であり、内側に電線収容空間17を有する胴部13と、先端部12とからなっている。ジョイント部27をロータリスエージ加工以外の方法で圧着したり、超音波溶接などにより溶着したりすると、ジョイント部27の断面形状が真円とはならず、形状の複雑な金型を用いて真円でない形状に接続キャップ10を製造しなければならないが、本実施形態のように、導電性スリーブ21をロータリスエージ加工により圧縮成形すると、ジョイント部27を外径寸法のばらつき±0.02mm程度の真円形状に形成することができ、接続キャップ10を単純形状の金型を用いて安価でしかも容易に成形することが可能となる。ジョイント部27が断面円形状にされると、芯線部25bの素線間の電気抵抗にばらつきが生じ難くなり、電気的接続の信頼性が向上する効果もある。
胴部13の内周面13aには、軸方向に延びる位置決め用リブ15が4箇所に回転対称に設けられている。この位置決め用リブ15は、ジョイント部27の導電性スリーブ21に対応する位置で(図4(b))、胴部13の半分程度の長さで、奥側に形成されている。4箇所の位置決め用リブ21の内面15aを連ねる内接円の直径D1(図3)は、導電性スリーブ21の外径D2(図4(a))と同程度の寸法に形成されている。
なお、位置決め用リブ15の数は任意であるが、ジョイント部27が接続キャップ10の中心に位置されるようにするには、少なくとも3つ以上であることが好ましい。位置決め用リブ15の軸方向の長さは、導電性スリーブ21ががたつきなく位置決めされる長さであればよく、導電性スリーブ21の長さと同程度ないしそれより長いことが好ましい。位置決め用リブ15の内面15aを連ねる内接円の直径D1は、導電性スリーブ21が偏りなく中心に位置決めされ、しかも動かないように仮固定される寸法であることが望ましく、導電性スリーブ21の外径D2と同程度ないし僅かに小さい寸法に設定される。
隣り合う位置決め用リブ15の間には、未硬化樹脂20が入り込む隙間16が形成されている(図3)。ジョイント部27が中心に位置決めされ、隙間16に未硬化樹脂20が入り込むことで、スペースの狭いキャップ10内において未硬化樹脂20の回り込みや浸透性が良くなり、接続キャップ10の安定したシール性が確保される。
開口側の位置決め用リブ15の端部には、奥側に向かうに従って漸次半径方向内側に***するテーパ15bが形成されている(図1,2)。このため、キャップ10内に挿入されたジョイント部27は、テーパ15bに乗り上げつつ奥側に押し込まれることとなり、ジョイント部27は引っ掛かりなく低挿入力でキャップ10内に押し込まれるようになっている。
接続キャップ10の先端部の内側には、胴壁に段部12cを介して続く小径部12bが形成されている(図4)。段部12cは、導電性スリーブ21の先端部が当接する部分であり、これによって、ジョイント部27が軸方向に位置決めされ、芯線部25bの先端が奥壁12aをど突くことが防止されるようになっている。接続キャップ10が柔らかい樹脂材料で構成されている場合や、奥壁12aの肉厚が薄い場合は、奥壁12aがど突かれて破れる心配もあるが、本発明によれば係る心配や問題も回避されるようになっている。小径部12bは、導電性スリーブ21の先端からはみ出した芯線部25bの出代を収容する空間であり、出代が収容されて素線が解れたりすることが防止されることで、接触抵抗の増加によるジョイント性能の低下が防止されている。
このように本実施形態の接続キャップ10によれば、胴部13の内周面13aには、複数の位置決め用リブ15が回転対称の位置に設けられているから、キャップ10内に挿入されたジョイント部27が、位置決め用リブ15に当接し、キャップ10内の中心に位置することとなる。隣り合う位置決め用リブ15の間には、未硬化樹脂20が入り込む隙間16が形成され、未硬化樹脂20の回り込みが良くなり、ジョイント部27に未硬化樹脂20が均一に付着浸透する。また、位置決め用リブ15によってジョイント部27が圧入状態で仮固定されるから、ジョイント部27が接続キャップ10の内側でずれたり、接続キャップ10が抜け出したりすることが防止される。
また、本実施形態の接続キャップ10を用いた接続方法によれば、ロータリスエージング装置を用いて導電性スリーブ21が圧縮されるから、ジョイント部27の断面形状が真円に近い円形状となり、ジョイント部27の形状に対応した接続キャップ10の構造設計を行うことができ、接続キャップ10の製造を容易化することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明に係る接続キャップの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す接続キャップの縦断面図である。 図1に示す接続キャップの横断面図である。 ジョイント部の挿入前後の状態を示し、(a)は接続キャップにジョイント部を挿入する前の状態、(b)接続キャップにジョイント部を挿入した後の状態の断面図である。 従来の接続キャップの一例を示す断面図である。
符号の説明
10 接続キャップ
12a 先端部
12b 小径部
12c 段部
13 胴部(筒壁)
15 位置決め用リブ
15a 内面
15b テーパ
20 未硬化樹脂
21 導電性スリーブ(芯線接続部材)
25 電線(被覆電線)
25b 芯線部(電線芯線部)
27 ジョイント部

Claims (6)

  1. 円筒体の内側に電線収容空間を有する胴部と、先端部とからなっている接続キャップにおいて、
    被覆電線の被覆部が皮剥きされ露出した複数本の芯線部をパイプ状の導電性スリーブ内でジョイントしたジョイント部が挿入される開口を後端側に備え前記ジョイント部をシールする未硬化樹脂を閉じ込める閉塞した奥壁を先端側に備え前記円筒体の筒壁内周面に回転対称の位置で前記ジョイント部に対する複数の位置決め用リブを条設し、
    前記複数の位置決め用リブの内面に接する内接円の直径が、前記導電性スリーブの外径と同程度ないしそれより小さく形成されたことを特徴とする接続キャップ。
  2. 前記位置決め用リブが軸方向に延在して設けられたことを特徴とする請求項1記載の接続キャップ。
  3. 前記位置決め用リブの電線挿入側の端部に、前記ジョイント部の挿入方向に向けて漸次***するテーパが形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の接続キャップ。
  4. 前記奥壁側に、前記導電性スリーブに当接する位置決め用の段部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続キャップ。
  5. 前記奥壁側に、前記導電性スリーブの先端からはみ出た前記芯線部の出代を収容する小径部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続キャップ。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の接続キャップを用いた電線接続方法であって、ロータリスエージ装置により前記芯線部と前記導電性スリーブとを圧着して前記ジョイント部を形成し、該ジョイント部を前記開口から挿入して保持することを特徴とする接続キャップを用いた電線接続方法。
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