JP4568107B2 - 絶縁キャップ及び絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法 - Google Patents

絶縁キャップ及び絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の被覆電線の芯線部をジョイントしたジョイント部及びその近傍の絶縁被覆部に装着される絶縁キャップ及び絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法に関するものである。
複数の被覆電線のジョイント部およびその近傍の絶縁被覆部に装着される絶縁キャップとして、テープを巻き付けることにより被覆電線に固定されるものがある。図15は、この種の絶縁キャップの一例を示すものである(特許文献1参考)。
図示される絶縁キャップ50は、芯線部53bを相互接続したジョイント部54およびその近傍の絶縁被覆部53aを挿入させるキャップ本体51と、このキャップ本体51の開口端に突出形成された電線固定用の当て板52とからなっている。キャップ本体51は、一端が閉じ他端が開口している。挿入端である開口端からは、ジョイント部54とともに充填シール材56が充填されるようになっている。被覆電線53は、テープ55にて当て板52に固定され、ジョイント部54がキャップ本体51から抜け出すことが防止されるようになっている。
しかし、この従来例では、挿入されたジョイント部54がキャップ本体51内で中心に位置決めされるものでないため、ジョイント部54が曲がった状態で、充填シール材56が硬化し、絶縁キャップ50が固定されることがあった。この場合、充填シール材56の回り込みが悪く、ジョイント部54の周囲が充填シール材56によって一様に封止されるものではないため、ジョイント部54の防水性が不十分になるという問題があった。
図16は、ジョイント部67を絶縁キャップ60の中心に位置決めする従来の他の一例を示したものである(特許文献2参考)。この絶縁キャップ60も、前記絶縁キャップ50と同様にして一端が閉じ、他端が開口している。ジョイント部67は、芯線部65bと導電性スリーブ66とが相互接続されたものである。この絶縁キャップ60は段付き筒状をなしており、主に大径部分61でジョイント部67近傍の絶縁被覆部65aが覆われ、大径部分61に続く小径部分64でジョイント部67が収容されるようになっている。大径部分61には、開口端62に一体形成された基部を支点とし接続キャップ60の内側に折り返された可撓係止部63が形成されている。
ジョイント部67は、可撓係止部63を撓ませつつ挿入され、挿入後は元位置に弾性復元した可撓係止部63の先端にジョイント部67のスリーブ66の後端が係止され、ジョイント部67が開口端から抜け出さないようになっている。
特開平10−243539号公報(第3−4頁,第1図) 特開平8−22847号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、前記絶縁キャップ60では、可撓係止部63の長さが短く、可撓係止部63が絶縁キャップ60の開口端62側に位置することとなり、ジョイント部67が絶縁キャップ60の奥側まで深く収容されず、開口端62から解れた素線が露出したり、外から水が浸入したりして、ジョイント部67の防水性が不十分になるという問題があった。
また、絶縁キャップ60は透明又は半透明の樹脂材料で形成されているものの、ジョイント部67が位置する箇所が絶縁キャップ60の大径部分61側となるため、ジョイント部67と絶縁キャップ60の隙間が大きく、絶縁キャップ60内の視認性が悪く、外側からジョイント部67が所定位置まで挿入されたか否かが見分けられず、ジョイント部67の係止不良や防水不良が生じるという心配があった。殊に、絶縁キャップ60内にジョイント部67とともに防水用の充填シール材が充填された場合には、充填シール材によってジョイント部67の周囲が覆われて、さらに視認性が悪くなり、上記問題点が顕在化するという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、ジョイント電線のジョイント部の防水性を向上することができ、また、係止不良や防水不良を低減してジョイント電線の品質信頼性を高めることができる絶縁キャップ及び絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法は、複数の被覆電線の芯線部と電線接続用導電性スリーブとを相互接続してなるジョイント部を上部開口から挿入させる筒状のキャップ本体と、該キャップ本体の底部の孔から成形金型を抜くことにより該キャップ本体の内側に一体成形され、該導電性スリーブの上端を係止する可撓係止部とで構成される絶縁キャップを用い、該可撓係止部はキャップ本体の内面に複数形成されて、それぞれ軸対称の位置に等間隔で配置され、各可撓係止部は、キャップ本体の内面に一体形成された基部と、該基部に続き電線挿入方向に対して斜めに延出した自由端部とから成り、該自由端部は、ジョイント部が挿入された際に該基部を支点として撓み空間を撓み、ジョイント部が奥まで挿入された時に弾性復元し、先端が導電性スリーブの後端部に当接してジョイント部を係止し、該絶縁キャップをキャップ保持具の一対の合体した半割シール部と付勢ピンとの間にセットし、各半割シール部は、軸を支点として開閉自在な一対の扉に設けられ、該付勢ピンは、該キャップ保持具の本体に弾設されて上下方向に移動でき、一対の半割シール部の合わせ目に該ジョイント部を挿通させ、孔内面で絶縁被覆部を隙間なく挟む電線挿通孔を有し、該複数の被覆電線を該一対の半割シール部の電線挿通孔に挿通させ、該底部の孔を該付勢ピンの上面で塞いだ状態で、該絶縁キャップ内の充填シール材を硬化させ、該硬化した充填シール材で該底部の孔を塞ぐことを特徴とする。
上記構成によれば、可撓係止部は、孔から成形金型を抜くことにより成形されるから、絶縁キャップの開口端(挿入端)より離れた任意の位置、例えば絶縁キャップの中間ないしは奥側に一体形成することができる。挿入されたジョイント部は、可撓係止部により係止されるから、ジョイント部が絶縁キャップから抜け出すのを防止することができる。また、可撓係止部が内側に折り返された従来の絶縁キャップに比べて、可撓係止部の剛性を高めることもでき、可撓係止部の変形や破損などの損傷を防止することができ、係止の信頼性が向上する。絶縁キャップ内は、例えばジョイント部及びその近傍の絶縁被覆部とともに入れた充填シール材によって封止される。
請求項2記載の絶縁キャップは、複数の被覆電線の芯線部と電線接続用導電性スリーブとを相互接続してなるジョイント部を上部開口から挿入させる筒状のキャップ本体と、該キャップ本体の底部の外周寄りに形成された複数の孔から成形金型を抜くことにより該キャップ本体の内側に一体成形され、該導電性スリーブの上端を係止する可撓係止部と、該孔よりも径方向内側において該キャップ本体より小径に該底部から軸方向外側に一体に突出形成され、該ジョイント部を収容する有底筒状の収容部とで構成され、該可撓係止部はキャップ本体の内面に複数形成されて、それぞれ軸対称の位置に等間隔で配置され、各可撓係止部は、キャップ本体の内面に一体形成された基部と、該基部に続き電線挿入方向に対して斜めに延出した自由端部とから成り、該自由端部は、ジョイント部が挿入された際に該基部を支点として撓み空間を撓み、ジョイント部が奥まで挿入された時に弾性復元し、先端が導電性スリーブの後端部に当接してジョイント部を係止することを特徴とする。
上記構成によれば、可撓係止部は、孔から成形金型を抜くことにより成形されるから、絶縁キャップの開口端(挿入端)より離れた任意の位置、例えば絶縁キャップの中間ないしは奥側に一体形成することができる。挿入されたジョイント部は、可撓係止部により係止されるから、ジョイント部が絶縁キャップから抜け出すのを防止することができる。また、可撓係止部が内側に折り返された従来の絶縁キャップに比べて、可撓係止部の剛性を高めることもでき、可撓係止部の変形や破損などの損傷を防止することができ、係止の信頼性が向上する。絶縁キャップ内は、例えばジョイント部及びその近傍の絶縁被覆部とともに入れた充填シール材によって封止される。また、ジョイント部およびその近傍の絶縁被覆部に絶縁キャップを装着すると、ジョイント部近傍の絶縁被覆部がキャップ本体で覆われ、ジョイント部が収容部の内面に接近した状態で収容される。また、収容部が閉じた底を有しているから、収容されるジョイント部を外部から防水保護することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の絶縁キャップにおいて、前記収容部の開口端に、前記ジョイント部の挿入方向の相対移動を規制する位置決め当接部が形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、ジョイント部は位置決め当接部と可撓係止部とにより、挿入方向と挿入反対方向の両方向で相対移動が規制される。
請求項4記載の絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法は、請求項2又は3記載の絶縁キャップの前記キャップ本体をキャップ保持具の一対の合体した半割シール部と付勢ピンとの間にセットし、各半割シール部は、軸を支点として開閉自在な一対の扉に設けられ、該付勢ピンは、該キャップ保持具の本体に弾設されて上下方向に移動でき、一対の半割シール部の合わせ目に該ジョイント部を挿通させ、孔内面で絶縁被覆部を隙間なく挟む電線挿通孔を有しており、前記収容部を該付勢ピンの孔に挿通させ、前記複数の被覆電線を該一対の半割シール部の電線挿通孔に挿通させ、前記底部の孔を該付勢ピンの上面で塞いだ状態で、該絶縁キャップ内の充填シール材を硬化させ、該硬化した充填シール材で該底部の孔を塞ぐことを特徴とする。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、可撓係止部を、絶縁キャップの内側で、絶縁キャップの開口端より離れた任意の位置、例えば絶縁キャップの中間ないしは奥側に一体形成することができる。したがって、ジョイント部を絶縁キャップの奥側に収容することができ、解れた素線が開口端からはみ出したり、水が浸入したりすることを防止することができ、ジョイント電線の防水性が向上する。
請求項記載の発明によれば、可撓係止部を、絶縁キャップの内側で、絶縁キャップの開口端より離れた任意の位置、例えば絶縁キャップの中間ないしは奥側に一体形成することができる。したがって、ジョイント部を絶縁キャップの奥側に収容することができ、解れた素線が開口端からはみ出したり、水が浸入したりすることを防止することができ、ジョイント電線の防水性が向上する。また、ジョイント部が収容部の内面に接近した状態で収容されるから、ジョイント部がスムーズに挿入案内されるとともにセンタリングされ、ジョイント部の回りに充填シール材を均一に充填することができる。したがって、ジョイント電線の防水性が向上する。
請求項記載の発明によれば、ジョイント部は位置決め当接部と可撓係止部とにより、挿入方向と挿入反対方向の両方向で相対移動が規制され、ジョイント部を画一的に位置決めすることができる。したがって、ジョイント電線の防水品質を安定させることができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る絶縁キャップの第1の実施形態及びこの絶縁キャップを用いたジョイント電線を示すものである。
ジョイント電線1は、複数の被覆電線2と、この被覆電線2の端末側芯線部(芯線部)2bを相互接続する導電性スリーブ3と、ジョイント部4およびその近傍の絶縁被覆部2aに装着される絶縁キャップ5と、絶縁キャップ5内を封止する充填シール材12とから構成されている。
各被覆電線2は、端末側の絶縁被覆部2aが除去され、所望の長さに芯線部2bを露出している。芯線部2bは、同一方向に向きを揃えられ、素線が解れないように適宜撚り合わされ、電線接続用の導電性スリーブ3にスリーブ嵌めされ、電気的に相互接続している。芯線部2bと導電性スリーブ3とからジョイント部4が構成されている。なお、ジョイント部4は、被覆電線2の中間部分に形成されてもよい。
導電性スリーブ3は、軟銅等の導電性金属を構成材料とし、長尺状のパイプ材から任意の寸法に切断して得られたパイプ片であり、両端が開口している。導電性スリーブ3の後端側には、電線挿入反対方向に向かってラッパ状に漸次拡径するフレア部3aが形成されている。このフレア部3aは、芯線部2bをスムーズに挿入させる案内部である。筒状の胴部3bは、芯線部2bが無理なく挿入される大きさに形成されている。胴部3bはスエージングされている。フレア部3aは非スエージング部分として形成されている。
フレア部3aから挿入される芯線部2bは、フレア部3aによって胴部3bとフレア部3aの交差部まで案内され、その後は胴部3bに挿入されるようになっている。芯線部2bがスリーブ嵌めされた後、フレア部3aを残し胴部3bがスエージングされ、ジョイント部4が形成されるようになっている。
ここで、スエージングはスエージング装置20(図4)を使用して行われる一種の据え込み加工であり、回転するスピンドル24の中心に加工物としての導電性スリーブ3を挿入して、ダイス21とバッカ22との協働により導電性スリーブ3の外周を均一にたたいて縮径する加工である。詳細は後述する。
図2に示すように、絶縁キャップ5は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の透明ないし半透明の絶縁性を有する合成樹脂を構成材料として成形されたものであり、ジョイント部4を収容する筒状のキャップ本体6と、キャップ本体6の内面に一体形成されてジョイント部4の相対移動を規制する可撓係止部9と、キャップ本体6の先端に可撓性を有する基部9aを介して一体成形された蓋10とから構成されている。
この絶縁キャップ5の成形方法としては、例えば上下の成形金型(図示せず)の間にキャビティを形成し、射出工程においてキャビティに溶融樹脂を射出し、保圧工程においてキャビティに溶融樹脂を補充し、冷却工程において溶融樹脂を硬化させ、離型工程において両成形金型を上下に離型させることで成形されるようになっている。
キャップ本体6は、両端に開口を有し、ジョイント部4及びその近傍の絶縁被覆部2aが収容される大きさに形成されている。これにより、ジョイント部4だけでなくジョイント部近傍の絶縁被覆部2aも防水され、被覆電線2を伝う水が絶縁キャップ5内に浸入することが防止されるようになっている。
キャップ本体6の上側の上部開口7は、ジョイント部4及びその近傍の絶縁被覆部2aを挿入したり、主として充填シール材12を充填したりするための開口である。キャップ本体6の下側の下部開口8は、可撓係止部9を成形する成形金型を抜き出すための開口(孔)である。
従来例のように、有底の絶縁キャップ50,60の場合は、成形金型を上側から抜かなければならず、可撓係止部9を絶縁キャップ5の内面に一体形成することが困難ないしはできないという問題があったが、本実施形態のように、下部開口8から成形金型を下側に抜くことで、キャップ本体6の内面の任意の箇所に可撓係止部9を形成することが可能となっている。
図1に示すように、可撓係止部9は、ジョイント部4を係止することを目的としたものであり、挿入されたジョイント部4の相対移動を規制し、充填シール材12が硬化するまでの間に絶縁キャップ5からジョイント部4を抜けないようにすることができ、キャップ本体6の内面に複数形成されている。複数の可撓係止部9は、それぞれ軸対称の位置に形成されているため、隣り合う可撓係止部9は周方向に等間隔で配置されている。
可撓係止部9は、下部開口8から成形金型を抜くことにより形成されるものであるため、キャップ本体6の直径を大きくせずに、キャップ本体6の中間部又は奥側に形成することができる。このため、ジョイント部4を絶縁キャップ5の奥側に深く収容することができるとともに、絶縁キャップ5を小さくすることができ、キャップ5内の不要な隙間が少なくなってジョイント部4の防水性を向上することが可能となる。
各可撓係止部9は、キャップ本体6内面に一体形成された基部9aと、基部9aに続き電線挿入方向に対して斜めに延出した自由端部9bとからなっている。基部9aは、開口7から少し電線挿入方向に入った位置にある。自由端部9bは、ジョイント部4が挿入された際に基部9aを支点として撓み空間13を狭める向きに撓み、ジョイント部4が奥まで完全に挿入されることで弾性復元し、先端が導電性スリーブ3の後端部(フレア部3a)に当接して、ジョイント部4が係止されるようになっている。基部9aは、自由端部9bの可撓性を損なうことなく剛性が高くなっているから、弾性復元力が強く、ジョイント部4が確実に係止されて、絶縁キャップ5の挿入端(上部開口7の開口端)からジョイント部4が抜けないようになっている。
隣り合う可撓係止部9の間には隙間が存しているから、充填シール材12の回り込みが妨げられることもない。充填シール材12は、絶縁被覆部2aの間や芯線部2bの素線間にも毛細管現象により浸透し、絶縁キャップ5が密閉性良く封止されるようになっている。
蓋10は、キャップ本体6内に充填された充填シール材12が下部開口8から漏れることを防止するためのものであり、キャップ本体6の先端側に可撓性の基部11を介して一体に形成されている。基部11を支点として蓋10を回動させ、蓋10の端面に突設された係止枠10aをキャップ本体6の係止突起6aに係合させることで、蓋10がキャップ本体6に固定されるようになっている。
蓋10は、半球状をなしているため、ジョイント部4の先端側及び導電性スリーブ3の先端から露出した芯線部2bの出代が、蓋10に干渉なく収容されるとともに、充填シール材12によって封止されるようになっている。蓋10とキャップ本体6との隙間も、硬化した充填シール材12によって塞がれるようになっている。
充填シール材12には、硬化剤が混入された2液性の発砲ウレタン樹脂が好適に用いられる。粘度は任意であるが、室温において例0.1〜5Pa・s、好ましくは1Pa・s程度に定められている。発砲ウレタン樹脂は、自身が発砲力を発揮する樹脂材であり、狭い隙間を封止するために好適するものである。なお、充填シール材12には、絶縁性・防水性に優れるものであれば、エポキシ樹脂、ホットメルト樹脂、シリコン樹脂等を適用することも可能である。
次に、ジョイント電線の製造過程について説明する。ジョイント電線の製造は、ワイヤハーネスの布線工程における布線作業と同時に、または布線工程の前後工程で行われる。複数の被覆電線2のジョイント部4は、芯線部2bを導電性スリーブ3にスリーブ嵌めし、先端揃えを行った後、導電性スリーブ3を外周から均一にスエージングすることにより形成される。
ここで、図4に基づいてスエージングについて説明する。スエージングは、スエージング装置20を用いて行われる。図示されるように、スエージング装置20のスピンドル24内には、ダイス21及びバッカ22が当接した状態で可動的に保持されている。スピンドル24の正面側には、導電性スリーブ3を仮保持するための開閉自在の図示しない一対のホルダが配設されている。一対のホルダは、フットスイッチなどのからの信号に基づいて図示しないモータやシリンダなどのアクチュエータにより自動で開閉されるようになっていて、導電性スリーブ3がその先端側を一対のダイス21,21間に進入させ、後端側のフレア部14を外に露出させた状態で仮保持されるようになっている。
各ダイス21の内面には、テーパ状のアプローチ面21aと、アプローチ面21aに続く加工面21bとが形成されていて、導電性スリーブ3はアプローチ面21aによって軸ずれが矯正されつつスムーズに先端側から挿入されるようになっている。
ダイス21の半径方向外側に配置されたバッカ22は、ダイス21とは別体であるが、ダイス21と協動して矢印F方向に旋回し、かつ半径方向(中心方向)に移動できるようになっている。バッカ22の外側には、球状のローラ23が複数配置されていて、バッカ22とローラ23とが協働して、ダイス21が半径方向に移動できるようになっている。
スエージング装置20は以下のように動作する。スピンドル24を回転させることにより、ダイス21及びバッカ22が旋回するとともに、ローラ23が自転する。バッカ22は、ダイス21の半径方向外側に位置しているため、旋回するバッカ22とローラ23とが接触し、バッカ22のカム面22aがローラ23に乗り上げることで、バッカ22の内面がダイス21を半径方向内側に押し込み、導電性スリーブ3の外周をダイス21が打撃するようになっている。
バッカ22とローラ23とが非接触状態となると、遠心力でバッカ22が半径方向外側に僅かに飛び出して、ダイス21が導電性スリーブ3から離れた状態となり、ダイス21による打撃が一旦停止する。再び、バッカ22とローラ23とが接触して上記動作が繰り返し行われるようになっている。
加工素材としての導電性スリーブ3が均一に半径方向から圧縮されることで、導電性スリーブ3と芯線部2bとの間や、芯線部2b同士の間に隙間がなくなり、接触抵抗が小さくなり、安定した電気的性能が得られるとともに、ジョイント部4の寸法管理を画一的に行うことができ、ジョイント電線の品質を安定させることが可能となる。
このようにしてスエージングされたジョイント部4は、蓋10を閉じた絶縁キャップ5の開口端から、充填シール材12とともに、又は充填シール材12を中程まで充填した後に挿入される。図示しない治具などにより、絶縁キャップ5を倒れないように保持し、充填シール材12が硬化した後、治具からジョイント電線1を取り出すことでジョイント電線1が製造される。
以上のように第1の実施形態によれば、絶縁キャップ5の内面に、絶縁キャップ5の下部開口8から成形金型を抜くことにより可撓係止部9を一体形成することができるから、ジョイント部4をキャップ5内の奥側に深く収容することが可能となり、上部開口7から解れた素線が露出したり、外から水が浸入したりすることを有効に防止することができる。また、絶縁キャップ5の下部開口8は、蓋10で塞がれるから、充填シール材12が漏れることを防止することもできる。
次に、図5及び図6に基づいて、絶縁キャップの第2の実施形態及びそれを用いたジョイント電線について説明する。この絶縁キャップ5Aは、蓋10の代わりに成形金型の抜き孔(孔)30aを有する底部30を備えている点において、第1の実施形態と相違している。なお、その他の構成部分については、第1の実施形態と共通するため、同一符号を付してここでの詳細な説明を省略する。
底部30は、キャップ本体6の端部から底上げされた状態で平坦に形成されている。底部30に形成された抜き孔30aは、可撓係止部9に対応して位置し、円周方向に等間隔で形成されている。各抜き孔30aの大きさ・形状は、可撓係止部9を形成する成形金型に対応する大きさ・形状に形成されている。抜き孔30aは後述の製法によって塞がれ、充填シール材12が漏れないようになっている。
可撓係止部9は、キャップ本体2の軸方向の略中間において、軸対称に3つ等配に形成されている。可撓係止部9の数は、3つに限定されるものではなく、ジョイント部4がキャップ本体6の軸中心にバランス良く係止されるものであればよく任意である(図6)。
絶縁キャップ5Aにジョイント部4が挿入された状態(図5)において、ジョイント部4に続く絶縁被覆部2aもジョイント部4と同程度ないしはそれ以上の長さに亘って絶縁キャップ5Aに保持されている。このため、絶縁キャップ5Aの外側で被覆電線2を二股に曲げても、キャップ5A内の被覆電線2は曲げの影響を受けづらくなっている。また、ジョイント部4が挿入端から深く挿入されることにより、ジョイント部4の解れた素線が上部開口7から絶縁キャップ5Aの外側にはみ出さないようになっている。
この絶縁キャップ5Aを用いたジョイント電線1Aの製造方法では、例えば図7又は図8に示すキャップ保持具32が使用される。図示されるキャップ保持具32は、キャップ5A内に充填された液状の充填シール材12が硬化するまで、絶縁キャップ5Aの上部開口7及び抜き孔30aから充填シール12が漏れないように絶縁キャップ5Aを弾性的に保持する治具であり、絶縁キャップ5Aの底部30を付勢する付勢ピン34と、付勢ピン34との間で絶縁キャップ5Aを挟むと共に、上部開口7に密着する一対の半割シール部36,38とを備えている。
付勢ピン34は、治具本体33に弾設されており、上下方向に移動できるようになっている。各半割シール部36,38は、軸39を支点として開閉自在な一対の扉35,37にそれぞれ設けられている。一対の半割シール部36,38の合わせ目には、ジョイント部4を挿通させるとともに、孔内面で絶縁被覆部2aを隙間無く挟む電線挿通孔を有している。
絶縁キャップ5Aは、少なくとも一方の扉35を開けた状態で付勢ピン34を下向きに押し下げながらキャップ保持具32にセットされ(図7)、一方の扉35を閉じることで一対の半割シール部36,38が合体し、絶縁キャップ5Aが上向きに付勢された状態で一対の半割シール部36,38が上部開口7に密着するようになっている(図8)。付勢ピン34の上面には、図示しない環状の溝が形成されていて、この溝に絶縁キャップ5Aの環状の端部が嵌合することで、底部30の裏面に密閉空間が形成され、抜き孔30aから絶縁キャップ5Aの外に充填シール材12が漏れないようになっている。各扉35,37と治具本体33とは、扉35,37の弾性ロック35a,37aと治具本体33の切欠部33aとを係合させることによりロックされるようになっている。
図8に示すように、電線挿通孔から液状の充填シール材12を所定位置まで充填した後、電線挿通孔から複数の被覆電線2のジョイント部4及びその近傍の絶縁被覆部2aを挿入する。そして、充填シール材12を硬化させた後、扉35を開けキャップ保持具32を取り外すことで、図5に示すジョイント電線1Aが形成される。
以上のように、絶縁キャップの第2の実施形態によれば、絶縁キャップ5Aは、成形金型の抜き孔30aが形成された底部30を有しているから、蓋10が一体形成された第1の実施形態の絶縁キャップ5に比べて、絶縁キャップ5Aの構造が簡単になり成形性が向上する。絶縁キャップ5Aからの充填シール材12の漏れは、キャップ保持具32を使用することで防止される。
次に、図9〜図14に基づいて、絶縁キャップの第3の実施形態及びそれを用いたジョイント電線について説明する。この絶縁キャップ5Bは、大径のキャップ本体6の底部41からキャップ本体6の延長する方向に突出形成された小径の芯線収容部(収容部)42を有している点において、前記実施形態と相違している。なお、その他の構成部分については、前記実施形態と類似するため、同一符号を付してここでの詳細な説明を省略する。
大径のキャップ本体6は、ジョイント部4近傍の絶縁被覆部2aを覆う筒体であり、ジョイント部4が挿入される上側に上部開口7を有し、下側に底部41を有している。底部41には、可撓係止部9を形成する下側の成形金型を抜くための抜き孔41aが3つ形成されている(図9,12)。
3つの可撓係止部9は、周方向で等間隔に配置されているため、ジョイント部4は可撓係止部9により3点でバランス良く係止され、ジョイント部4近傍の絶縁被覆部2aと絶縁キャップ5B内面とが片当たりして、充填シール材12の回り込みが妨げられないようになっている。
可撓係止部9とキャップ本体6との間には撓み空間13が形成されており(図13,14)、ジョイント部4が挿入された際に撓み空間13を狭める方向に可撓係止部9が弾性変形するようになっている。ジョイント部4が可撓係止部9を通過することで、可撓係止部9が元に弾性復元し、自由端部9bの先端と導電性スリーブ3のフレア部3aとが当接して、ジョイント部3が挿入端から抜けないように係止されるようになっている。
図10に示すように、芯線収容部42は、一端にキャップ本体6の内部空間に連通する開口を有し、他端に閉じた半球状の底45を有し、3つの抜き孔41aの内側部分である底部41の中央でキャップ本体6と同軸に突出形成されている。芯線収容部42は、収容されるジョイント部4に適合する大きさ・形状に形成され、ジョイント部4の挿入が妨げられず、ジョイント部4との間に充填シール材12が入り込む隙間を有する程度に小径に形成されている。すなわち、ジョイント部4は絶縁キャップ5Bの内壁に近接した状態で収容される。また、芯線収容部42の肉厚は、キャップ本体6の肉厚と同程度ないしはそれより薄肉で、芯線収容部42の強度が損なわれない程度の厚さに形成されている。芯線収容部42は、好ましくは目視できるように透明ないし半透明に形成されている。
ジョイント部4が芯線収容部42に収容された状態(図9)では、ジョイント部4は絶縁キャップ5Bの略中心に位置決めされた状態となり、導電性スリーブ3のフレア部3aと3つの可撓係止部9との係止代が確保されてジョイント部4がバランス良く係止されるとともに、ジョイント部4近傍の絶縁被覆部2aがキャップ本体6内面とが片当たりすることなく、絶縁被覆部2aの周囲に充填シール材12が一様に回り込めるようになっている。
芯線収容部42には、ジョイント部4が挿入される前に充填シール材12が充填される。充填シール材12には、発泡性のポリウレタン樹脂が用いられる。充填シール材12は、自身の発泡力でジョイント部4と芯線収容部42との間の狭い隙間に毛細管現象により浸透し、芯線収容部42が隙間無く封止されるようになっている。ジョイント部4と芯線収容部42との間に充填シール材12が入り込んでも、ジョイント部4と絶縁キャップ5Bの内壁との隙間は狭くなっているから、ジョイント部4が芯線収容部42の奥側まで挿入されたことを目視確認でき、ジョイント部4の係止不良や防水不良が未然に防止することができる。
また、芯線収容部42の底は閉じているから、充填シール材12が漏れたり、外から水が浸入したりすることもなく、ジョイント部4の絶縁防水性が低下することも防止されている。
芯線収容部42の開口端43には、外向きに漸次拡径するテーパ面(位置決め当接部)43aが形成されている。このため、ジョイント部4は、開口端43からテーパ面43aにガイドされつつスムーズに挿入されるようになっている。また、このテーパ面43aは、導電性スリーブ3のフレア部3aに当接する部分でもあり、フレア部3aがテーパ面43aに当接することで、ジョイント部4が挿入方向に位置決めされるようになっている。
ジョイント部4は、テーパ面43aと可撓係止部9とにより、挿入方向と挿入反対方向の両方向で移動が規制されるため、ジョイント部4を画一的に位置決めすることができるとともに、絶縁キャップ5Bをジョイント部4にがたつきなく、堅固に固定することができる。このため、ジョイント部4の防水品質を安定させることができる。また、充填シール材12の硬化した後に、絶縁キャップ5Bが動いて絶縁キャップ5B内に隙間が生じることを防止することもできる。
この絶縁キャップ5Bを用いたジョイント電線1Bの製造方法においても、第2の実施形態と同様にして図7又は図8に示すキャップ保持具32を使用することができる。ただし、キャップ保持具32の付勢ピン34には、芯線収容部42を挿入させる図示しない孔を有するものが使用される。絶縁キャップ5Bのセット方法は、第2の実施形態のジョイント電線1Aの製造方法とほとんど同じであるが、キャップ保持具32の一対の扉35,37を開けた状態でセットする点が相違している。その他は、同じであるため、ここでの説明は省略する。
以上のように、絶縁キャップの第3の実施形態によれば、少なくとも芯線収容部42を透明ないし半透明に形成することで、ジョイント部4が芯線収容部42に収容された状態を目視確認できるから、ジョイント部4の係止不良や防水不良を防止することができ、ジョイント電線1Bの製造品質を高めることが可能となる。なお、芯線収容部42が不透明でも、ジョイント部4をスムーズに挿入案内してセンタリングすることで、ジョイント部4の回りに充填シール材12を均一に充填することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。絶縁キャップ5の第1の実施形態において、キャップ本体6に可撓性を有する基部11を介して蓋10が一体成形されているが、キャップ本体6と蓋10とをそれぞれ別体に形成することもできる。
また、絶縁キャップ5の第1の実施形態において、絶縁キャップ5の上部開口7から充填シール材12を充填する代わりに、下部開口8(抜き孔30a,41a)から充填シール材12を充填することも可能である。この場合、蓋10を閉め、上部開口7からジョイント部4及びその近傍の絶縁被覆部2aを挿入し、絶縁キャップ5の上下を逆にして下部開口8から充填シール材12を充填し、絶縁キャップ5Bを反転させる。そうすると、充填シール材12は、ジョイント部4の周囲に回り込みながら上方に押し上がり、その勢いで気泡も上方に押し上がって、気泡が接続キャップ5Bの上部開口7から排出され、ジョイント部4回りに気泡が発生せず、絶縁性や防水性が向上する。
本発明に係る絶縁キャップの第1の実施形態及びそれを用いたジョイント電線を示す断面図である。 図1に示す絶縁キャップの斜視図である。 同じく縦断面図である。 導電性スリーブをスエージングするために用いられスエージング装置の正面図である。 本発明に係る絶縁キャップの第2の実施形態及びそれを用いたジョイント電線を示す断面図である。 図5に示す絶縁キャップの縦断面図である。 ジョイント電線を製造する際に用いられるキャップ保持具の一方の扉を開けて絶縁キャップをセットした状態を示す斜視図である。 キャップ保持具の扉を締めた状態を示す斜視図である。 本発明に係る絶縁キャップの第3の実施形態及びそれを用いたジョイント電線を示す断面図である。 図9に示す絶縁キャップの縦断面図である。 同じく絶縁キャップの斜視図である。 同じく絶縁キャップの底面図である。 図12のA−A線に沿って切断した縦断面図である。 図12のA−B線に沿って切断した縦断面図である。 従来の絶縁キャップの一例を示す断面図である。 従来の絶縁キャップの他の一例を示す断面図である。
符号の説明
1,1A,1B ジョイント電線
2 被覆電線
2a 絶縁被覆部
2b 芯線部
3 導電性スリーブ
4 ジョイント部
5,5A,5B 絶縁キャップ
6 キャップ本体
8 下部開口(孔)
9 可撓係止部
9a 基部
9b 自由端部
10 蓋
12 充填シール材
30,40 底部
30a,41a 抜き孔(孔)
42 芯線収容部(収容部)
43a テーパ面(位置決め当接部)

Claims (4)

  1. 複数の被覆電線の芯線部と電線接続用導電性スリーブとを相互接続してなるジョイント部を上部開口から挿入させる筒状のキャップ本体と、該キャップ本体の底部の孔から成形金型を抜くことにより該キャップ本体の内側に一体成形され、該導電性スリーブの上端を係止する可撓係止部とで構成される絶縁キャップを用い、
    該可撓係止部はキャップ本体の内面に複数形成されて、それぞれ軸対称の位置に等間隔で配置され、各可撓係止部は、キャップ本体の内面に一体形成された基部と、該基部に続き電線挿入方向に対して斜めに延出した自由端部とから成り、該自由端部は、ジョイント部が挿入された際に該基部を支点として撓み空間を撓み、ジョイント部が奥まで挿入された時に弾性復元し、先端が導電性スリーブの後端部に当接してジョイント部を係止し、
    該絶縁キャップをキャップ保持具の一対の合体した半割シール部と付勢ピンとの間にセットし、各半割シール部は、軸を支点として開閉自在な一対の扉に設けられ、該付勢ピンは、該キャップ保持具の本体に弾設されて上下方向に移動でき、一対の半割シール部の合わせ目に該ジョイント部を挿通させ、孔内面で絶縁被覆部を隙間なく挟む電線挿通孔を有し、該複数の被覆電線を該一対の半割シール部の電線挿通孔に挿通させ、該底部の孔を該付勢ピンの上面で塞いだ状態で、該絶縁キャップ内の充填シール材を硬化させ、該硬化した充填シール材で該底部の孔を塞ぐことを特徴とする絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法。
  2. 複数の被覆電線の芯線部と電線接続用導電性スリーブとを相互接続してなるジョイント部を上部開口から挿入させる筒状のキャップ本体と、該キャップ本体の底部の外周寄りに形成された複数の孔から成形金型を抜くことにより該キャップ本体の内側に一体成形され、該導電性スリーブの上端を係止する可撓係止部と、該孔よりも径方向内側において該キャップ本体より小径に該底部から軸方向外側に一体に突出形成され、該ジョイント部を収容する有底筒状の収容部とで構成され
    該可撓係止部はキャップ本体の内面に複数形成されて、それぞれ軸対称の位置に等間隔で配置され、各可撓係止部は、キャップ本体の内面に一体形成された基部と、該基部に続き電線挿入方向に対して斜めに延出した自由端部とから成り、該自由端部は、ジョイント部が挿入された際に該基部を支点として撓み空間を撓み、ジョイント部が奥まで挿入された時に弾性復元し、先端が導電性スリーブの後端部に当接してジョイント部を係止することを特徴とする絶縁キャップ。
  3. 前記収容部の開口端に、前記ジョイント部の挿入方向の相対移動を規制する位置決め当接部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の絶縁キャップ。
  4. 請求項2又は3記載の絶縁キャップの前記キャップ本体をキャップ保持具の一対の合体した半割シール部と付勢ピンとの間にセットし、各半割シール部は、軸を支点として開閉自在な一対の扉に設けられ、該付勢ピンは、該キャップ保持具の本体に弾設されて上下方向に移動でき、一対の半割シール部の合わせ目に該ジョイント部を挿通させ、孔内面で絶縁被覆部を隙間なく挟む電線挿通孔を有しており、
    前記収容部を該付勢ピンの孔に挿通させ、前記複数の被覆電線を該一対の半割シール部の電線挿通孔に挿通させ、前記底部の孔を該付勢ピンの上面で塞いだ状態で、該絶縁キャップ内の充填シール材を硬化させ、該硬化した充填シール材で該底部の孔を塞ぐことを特徴とする絶縁キャップを用いたジョイント電線の製造方法。
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