JP2822295B2 - 被覆電線の端末処理構造 - Google Patents

被覆電線の端末処理構造

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JP2822295B2 JP1781993A JP1781993A JP2822295B2 JP 2822295 B2 JP2822295 B2 JP 2822295B2 JP 1781993 A JP1781993 A JP 1781993A JP 1781993 A JP1781993 A JP 1781993A JP 2822295 B2 JP2822295 B2 JP 2822295B2
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の被覆電線の芯
線を通電可能に接続した端末の処理構造に関するもので
あって、更に詳しくは芯線の剥離防止と防水処理とを図
るように構成した端末処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】複数本の被覆電線を相互に接続する場
合、芯線を寄り合わせて半田付けしたり、圧着端子によ
り固着する方法、更に図10に例示するように複数本の
被覆電線1の芯線2を同一方向に揃えた状態で超音波溶
着にて端末処理し、導電可能に一体に固着して端末3を
構成する方法等がある。しかし、図10に示す端末処理
では、いずれかの電線1aを図示のように揃え方向とは
逆方向に引いた場合に剥がれ易く、しかもこのままでは
防水及び絶縁作用が全くない。
【0003】このような問題点を解消するため、従来か
ら種々の端末処理構造が提案されている。即ち、図11
に示す端末処理構造は、実開平4−24266号公報に
より「電線接続部の構造」として開示されたものであっ
て、複数本の被覆電線1の芯線2を熱圧着して端末3を
構成し、絶縁ハウジング4の端末収容室5内に収容する
ものである。図12に示す端末処理構造は、特開平1−
286271号公報により開示されたものであり、複数
本の被覆電線1の芯線2を圧着端子6により固着して端
末3を構成し、絶縁ハウジング4内に収容するととも
に、突起7により端末3の抜け防止を行うように構成し
たものである。図13に示す端末処理構造は、実開昭6
3−108193号公報により開示されたものであり、
複数本の被覆電線1の芯線2を圧着端子6等により固着
して端末3を構成し、絶縁ハウジング4内に収容すると
ともにシーリング材8を充填し、更に結束部品9により
抜け止め不可に結束した構造である。図14に示す端末
処理構造は、実開平4−2459号公報に従来の分岐ボ
ックスの一例として示されているものである。即ち、各
被覆電線1のA相芯線1aを銅管スリーブ11により接
続して絶縁キャップ12で被嵌する一方、B相芯線1b
を銅管スリーブ13により接続して絶縁キャップ14で
被嵌する。そして、各被覆電線1をケース15の開口側
に整列させるとともに、各被覆電線1の端末、言い換え
れば銅管スリーブ11、13で固着した部分をケース1
5内に配列してシーリング剤16を充填したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示す
端末処理構造にあっては、被覆電線1の逆方向への引き
を防止することはできるが防水作用はなく、仮にシーリ
ング剤を充填しても各被覆電線1間への充填が困難であ
り、防水作用が不充分である。従って、自動車の如き使
用環境の厳しい機器に適用した場合、安全性に欠ける。
図12に示した端末処理構造にあっては、芯線2を仮に
熱溶着して接続すると突起7に係止させることができ
ず、抜け止めを図るには圧着端子6が必要になり部品点
数が増加してコスト高の一因になる。また、前記同様に
防水作用はなく、適用範囲が限定されてしまう。図13
に示した端末処理構造にあっては、先端部が小さいので
被覆電線1を後抜け方向引くと先端部が絶縁ハウジング
4から抜け出てしまう。また被覆電線1を伝わって浸潤
する水分に対し防水処理が困難である。図14に示した
端末処理構造は、被覆電線1を整列させているため形状
が大きくなり、自動車の如くスペースが限定されている
機器に適用する際はスペース取りが困難である。本発明
の目的は、被覆電線の剥離、耐水性、絶縁性のいずれに
も優れている上に構造が簡単で組み立て容易な被覆電線
の端末処理構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、複数本の被覆電線の芯線を通電可能に重合接続して
形成した端末を長手状のインナー部材に形成した嵌合孔
に嵌合するとともに、前記被覆電線を前記インナー部材
の側面に沿わせて引き出した状態で一端を閉塞した筒状
の絶縁キャップ内に差し込み、且つ前記複数本の被覆電
線及び前記インナー部材を前記絶縁キャップ内でシーリ
ング材により水密状態で一体に固化したことを特徴とす
る被覆電線の端末処理構造により達成される。
【0006】
【作用】即ち、複数本の被覆電線の芯線は通電可能に溶
着されている上に長手状のインナー部材の例えば軸芯方
向に形成した嵌合孔に嵌合され、絶縁キャップ内に差し
込まれてシーリング材によって水密状態に一体化されて
いる。従って、個々の被覆電線に後抜け方向の引く力が
作用しても芯線が端末から剥離することがなく、インナ
ー部材とともに絶縁キャップ内で水密に一体化されるの
で、防水性と絶縁性に優れたものになる。
【0007】次に、図1〜図7を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1は端末処理構造を示す分解斜視
図、図2〜図4は組み立て状態を示す部材の斜視図、図
5は組み立て状態の外観を示す斜視図、図6は組み立て
状態の内部構造を示す断面図、図7は各部材の寸法設定
を示す断面図である。なお、各被覆電線の芯線接続は図
10を参照して説明したものを援用している。
【0008】被覆電線1の芯線2を相互に接続し、超音
波溶着等にて固着して通電可能な端末3を構成する。イ
ンナー部材21は合成樹脂等により円柱状に一体成型し
たものであり、中心部の軸芯方向に端末3を嵌め込むた
めの嵌合孔22が形成され、外周部に所定間隔でロック
部材23、リブ24が交互に形成されている。また、イ
ンナー部材21の先端部には被覆電線1を巻き付けるた
めの巻付け部25が形成されているが、その幅Wは後述
するシーリング材26の幅wに対しやや大に設定されて
いる。
【0009】絶縁キャップ31は、合成樹脂を用いて一
端を閉塞した筒状に一体成型したものであり、端末3や
インナー部材21を一括して収容するものである。絶縁
キャップ31の開口端側には、ロック部材23を突出さ
せるための溝部32、ロック部材23を係止させて抜け
止めを行うための係止部33が設けられている。
【0010】次に、端末処理構造をその組み立て作業と
ともに説明すると、先ずインナー部材21の巻付け部2
5に図2に示すようにシーリング材26を巻付け、次い
で図3に矢印Aで示すように端末3を嵌合孔22に嵌め
込む。そして、各被覆電線1をインナー部材21の側面
に沿わせ、次に第2のシーリング材26aを図4に示す
ように各被覆電線1の上部から巻き付ける。この結果、
各被覆電線1は第1のシーリング材26と第2のシーリ
ング材26aとに挟まれた状態でインナー部材21の側
面に巻き付けられたことになる。なお、シーリング材2
6、26aはブチルゴム等の自己融着剤を帯状に形成し
たものであり、両者は同一材質であってよいが、本実施
例では構造を容易に理解できるように異なった符号を付
して説明している。
【0011】このようにして、インナー部材21と被覆
電線1とを一体化した後、図5に示すように絶縁キャッ
プ31内に収容する。この際、ロック部材23を溝部3
2から突出させ、係止部33に係止させてインナー部材
21と被覆電線1との抜け止めを図る。なお、リブ24
は図6に示すようにインナー部材21の内壁面に圧接
し、インナー部材21のがたつきを防止するようになっ
ている。
【0012】前記構造で注目すべきことは、図6に示す
ように被覆電線1が第1のシーリング材26と第2のシ
ーリング材26aとに挟まれ、しかも第1及び第2のシ
ーリング材26、26aが自己融着剤であるため各被覆
電線1間はもとより、キャップ21の内壁面との隙間や
インナー部材21の表面との隙間を完全に密閉すること
である。従って、本実施例に示した端末処理構造によれ
ば、被覆電線1の抜け止めはインナー部材21に設けた
ロック部材23の作用により行われ、防水は第1及び第
2のシーリング材26、26aにより行われる。また、
端末3の絶縁はインナー部材21と絶縁キャップ21と
により完璧に行われ、端末3からの各被覆電線1の剥が
れはインナー部材21の嵌合孔22に嵌め込むことによ
り完璧に防止できる。故に、安全性に優れ、且つ信頼性
の高い端末処理構造になる。
【0013】なお、各部材の寸法設定を図7を参照して
説明すると、インナー部材21の外径をa、絶縁キャッ
プ31の内径をb、各電線1の直径をc、各シーリング
材26、26aの厚みをdとすると、(b−a)/2<
(2d+c)の関係に設定される。この結果、防水処理
はシーリング材26、26aによりインナー部材21の
先端部、言い換えれば巻付け部25と絶縁キャップ31
の内壁面との間で前記のように行われることになる。
【0014】次に、図8及び図9を参照して本発明の第
2実施例を説明する。本実施例の特徴は、帯状のシーリ
ング材26、26aに代えて液状シーリング材を適用し
たことにある。即ち、インナー部材21や端末3の嵌合
構造、絶縁キャップ31等の構造は前記第1実施例で説
明したとおりである。但し、組立てに際し第1及び第2
のシーリング材26、26aは使用されず、絶縁キャッ
プ31内に図8に示すように必要量のシーリング材35
を充填しておく。次に、インナー部材21の嵌合孔22
に端末3を嵌め込み、各被覆電線1をインナー部材21
の側面に沿って引き出した状態で、先端部から絶縁キャ
ップ31内に差し込む。
【0015】この状態でシーリング材35を固化するこ
とにより、図9に示すような端末処理構造が完成する。
本実施例において、シーリング材35の充填量は、絶縁
キャップ31内に差し込むインナー部材21の体積に対
応して設定される。従って、インナー部材21を絶縁キ
ャップ31内に差し込むことにより、シーリング材35
が絶縁キャップ31内を広がる。シーリング材35は各
被覆電線1間に浸透した状態で固化されるので、各被覆
電線1間はもとより絶縁キャップ31、インナー部材2
1も水密状態で一体化される。従って、端末3の絶縁、
防水性の向上等が一挙に達成される上に、ロック部材2
3の作用により被覆電線1及びインナー部材21の抜け
止めが行われる。
【0016】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、端末は半田
付け等により形成してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る被
覆電線の端末処理構造は、複数本の被覆電線の芯線を溶
着して形成した端末を長手状のインナー部材の軸芯方向
に沿わせて形成した嵌合孔に嵌合し、且つ前記複数本の
被覆電線を外部に接続可能に引き出し得るようにして前
記インナー部材とともに一端を閉塞した筒状の絶縁キャ
ップ内に差し込み、シーリング材により水密に一体化し
たものである。従って、複数本の被覆電線を引く力が加
えられてもインナー部材と嵌合孔の作用により個々の被
覆電線が抜け出たり、芯線が端末から剥離することがな
く、しかもシーリング材の作用により端末が水密にな
り、絶縁性、安全性に優れ、且つ小型で使い勝手のよい
ものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である端末処理構造を構成
する各部材の分解斜視図である。
【図2】インナー部材の斜視図である。
【図3】端末処理構造の組み立て過程を示す斜視図であ
る。
【図4】端末処理構造の組み立て過程を示す斜視図であ
る。
【図5】端末処理構造の外観を示す斜視図である。
【図6】端末処理構造の内部構造を示す断面図である。
【図7】端末処理構造を構成する各部材の寸法設定を説
明する断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す絶縁キャップの断面
図である。
【図9】端末処理構造の内部構造を示す断面図である。
【図10】従来の端末処理構造の第1例を示す斜視図で
ある。
【図11】従来の端末処理構造の第2例を示す斜視図で
ある。
【図12】従来の端末処理構造の第3例を示す斜視図で
ある。
【図13】従来の端末処理構造の第4例を示す斜視図で
ある。
【図14】従来の端末処理構造の第5例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 被覆電線 2 芯線 3 端末 21 インナー部材 22 嵌合孔 23 ロック部材 24 リブ 25 巻付け部 26、26a、35 シーリング材 31 絶縁キャップ 32 溝部 33 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 4/22 H01R 4/70 H01R 43/00 H02G 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の被覆電線の芯線を通電可能に重
    合接続して形成した端末を長手状のインナー部材に形成
    した嵌合孔に嵌合するとともに、前記複数本の被覆電線
    を前記インナー部材の側面に沿わせて引き出した状態で
    一端を閉塞した筒状の絶縁キャップ内に差し込み、且つ
    前記被覆電線及び前記インナー部材を前記絶縁キャップ
    内でシーリング材により水密状態で一体に固化したこと
    を特徴とする被覆電線の端末処理構造。
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