JP2005228603A - 接続キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】シール材の回り込みを良くして安定した防水性を確保することができ、可撓係止腕の剛性を高めることができ、シール材の注入作業性を向上することができる接続キャップを提供する。
【解決手段】胴部12の先端側に奥壁19を有し、胴部12の後端側に開口13aを有し、その開口13aからジョイント電線24のジョイント部27を挿入させ、そのジョイント部27を保持する接続キャップ10において、胴部12の内面12aに、ジョイント部27を仮固定するための可撓係止腕15を一体に設け、奥壁19に後端側の開口13aより小さいシール材注入用の孔部19aを設ける。可撓係止腕15を電線挿入反対方向に向かって延設し、可撓係止腕15の先端部に、ジョイント部27を挿入ガイドするテーパ面17aと、ジョイント部27を係止する係止面17bとを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数本の電線の芯線部が相互に接続されたジョイント電線に適用されるものであり、同一端から挿入された芯線部を覆い保持し、絶縁・防水保護するための接続キャップに関するものである。
図5および図6は、この種の接続キャップに関する従来の一例を示すものである(例えば、特許文献1,2)。
図5に示す接続キャップ50(特許文献1)は、ジョイント電線59を1本ずつ広げて樹脂をすりこみ充填したり、はみ出した樹脂をなじませたりする面倒な作業を必要とすることなく、簡単な作業でジョイント電線59の芯線部59aと接続されものである。芯線部59aが挿入されるキャップ本体51には、芯線部59aとキャップ本体51の間及び被覆部59bとキャップ本体51の間等に浸透する絶縁性のシール材が注入されている。
ジョイント電線59は、複数本の被覆電線の被覆部59bが皮剥きされ、露出した芯線部59aが圧着や溶着等の各種の方法でジョイントされた電線である。キャップ本体51は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の絶縁性の合成樹脂材からなり、先端側に閉塞された奥壁52を有し、後端側に芯線部59aを挿入させるための開口53を有している。
キャップ本体51の開口端部には、電線固定用の当て板55がジョイント電線59の挿入方向と反対側に突出して形成されている。この当て板55は、接続キャップ50の抜け出しを防止するためのものであり、接続キャップ50は、ジョイント電線59とともに当て板55にテープ57を巻き付けて固定される。
シール層56は、絶縁性、防水性を有するエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等のシール材が硬化することにより形成される。シール材は、芯線部59aとキャップ本体51の間および被覆部59aの間に浸透するように、100〜5000センチポイズ(0.1〜5Pa・s)の粘度のものが用いられている。
ジョイント電線59と接続キャップ50とを接続する際は、接続キャップ50内にシール材を注入してからジョイント電線59を挿入する。そうすると、シール材が芯線部59aとキャップ本体51の間、被覆部59bの間、芯線部59aの素線間に毛細管現象により浸透する。そして、接続キャップ50を20〜60℃の温度で2〜30分保持することでシール材が硬化し、ジョイント電線59と接続キャップ50とが接続される。
図6に示す接続キャップ(特許文献2)は、少ない部品点数でジョイント部67aを係止することができ、ジョイント電線67を容易に接続することができ、また低コストで成形することができるものである。
接続キャップ60は、合成樹脂材を構成材料とし、段付き筒状をなしており、先端側に閉塞された奥壁61aを有する小径部61と、小径部61にテーパ部63を介して続き後端側にジョイント部67aが挿入される開口64aを有する大径部64とから一体に形成されている。小径部61の内側には、ジョイント部67aを収容するための収容空間62が形成されている。大径部64の開口64a端部には、ヒンジ部65aを介して後方に連なり、大径部64の内側に折り返されることでジョイント部67aの抜けを防止する係止羽根65が一体に設けられている。
特開平10−243539号公報(第3−4頁、第1図) 特開平8−22847号公報(第2−3頁、第1図)
しかしながら、上記従来の接続キャップ50,60では、解決すべき以下の問題点がある。
従来の第1例では、接続キャップ50に挿入された芯線部59aが半径方向(挿入方向に直交する方向)に位置決めされるものでないため、芯線部59aが曲がるなどしてキャップ本体51の中心からずれることがあった。芯線部59aが大きく偏り、例えばキャップ内壁に接触した状態でシール材が硬化すると、芯線部59aとキャップ内壁との間や芯線部59aの素線間にシール材が完全に回り込むことができず、芯線部59aの十分な防水性を確保することができないという問題があった。また、プレスによる圧着、抵抗溶接や超音波溶接による溶着等によりジョイントされた芯線部59aは、その断面形状が歪んでいるため、芯線部59aの素線間の隙間が不均一になり、毛細管現象によるシール材の浸透や回り込みにもばらつきが生じ、安定した防水性を確保することができないという問題があった。
さらに、接続キャップ50は、抜け出し防止のために、当て板55にテープ57を巻き付けて固定されるようになっているものの、テープ57を巻き付ける前にジョイント電線59に引張力が働いた場合は、芯線部59aが接続キャップ50から抜け出すことがあった。テープ57を巻き付けた後であっても、テープ57の劣化により、粘着力が低下してテープ57剥がれ、不用意にジョイント電線59が引っ張られて芯線部59aが抜け出す心配があった。
従来の第2例では、接続キャップ60に一体成形された展開状態の長い係止羽根65が、薄肉のヒンジ部65aを支点として内側に折り返されたものであるため、ヒンジ部65aが弱く破損しやすいという問題や、長い係止羽根65を折り返すために大径部64の開口64aを大きく形成しなければならないという問題があった。ヒンジ部65aを強くするためには、ヒンジ部65aの肉厚を厚くすればよいが、そうすると係止羽根65を折り返しづらくなり、ジョイント電線67の接続作業性が悪くなるという別の問題があった。大径部64の開口64aを小さくするために、係止羽根65を短くすると、ジョイント部67aを接続キャップ60の奥側に位置させることできず、ジョイント部67aの絶縁性・防水性が損なわれるという問題があった。
また、防水性を高めるためのシール材は、接続キャップ60の後端側の開口64aから注入されるため、シール材の粘度が高く流動性が悪い場合には、シール材が先端側に流れ込まず、しかも気泡が生じてジョイント部67aを完全に覆うことができないという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、シール材の回り込みを良くして、ジョイント電線の安定した防水性を確保することができ、可撓係止腕の剛性を高めてジョイント部の係止を確実に行うことができ、シール材の注入作業性を向上することができる接続キャップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、胴部の先端側に奥壁を有し、胴部の後端側に開口を有し、該開口からジョイント電線のジョイント部を挿入させ、該ジョイント部を保持する接続キャップにおいて、前記胴部の内面に、前記ジョイント部を仮固定するための可撓係止腕を一体に設け、前記奥壁にシール材注入用の孔部を設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、胴部の後端側の開口からジョイント部が挿入されると、可撓係止腕が外向きに弾性変形することでジョイント部の挿入が許容され、ジョイント部が胴部の奥側に深く挿入されて可撓係止腕が元の状態に弾性復元することで、ジョイント部が可撓係止腕の先端部に保持されて接続キャップの中心で仮固定される。可撓係止腕は可撓性を有しているため、保持されるジョイント電線の適用範囲を広げることができ、接続キャップの種類を少なくすることができる。また、可撓係止腕は胴部の内面に設けられているから、可撓係止腕の長さを短く、根本側を太くすることができ、可撓係止腕の剛性を高めることができる。奥壁には、シール材注入用の孔部が設けられているから、シール材の注入方向の選択肢が増える。孔部が小さい場合は、蓋や封止栓のようなもので孔部を塞がなくても、注入されたシール材が孔部から漏れ出すことが防止される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の接続キャップにおいて、前記可撓係止腕が電線挿入反対方向に向かって延設されたことを特徴とする。
上記構成によれば、成形金型を胴部の後端側の開口から抜くことができるため、胴部の先端側に型抜き用の大きな開口を形成しなくてもよくなる。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の接続キャップにおいて、前記可撓係止腕の先端部に、前記ジョイント部を挿入ガイドする拾い部と、該ジョイント部を係止する係止部とが設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、ジョイント部が可撓係止腕に引っ掛かり無く奥側へスムーズに挿入されるとともに、ジョイント部が係止部に係止されることで接続キャップから抜けることが防止される。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、可撓係止腕によりジョイント部が接続キャップの中心で仮固定される。可撓係止腕は胴部の内面に設けられているから、可撓係止腕の長さを短く、根本側を太くすることができ、可撓係止腕の剛性を高めることができる。奥壁には、シール材注入用の孔部が設けられているから、シール材の注入方向の選択肢が増える。したがって、シール材が接続キャップの内部でジョイント部の周囲に回り込みやすくなり、ジョイント部の防水を確実に行うことができる。また、可撓係止腕の変形や破損などの損傷を防止することができる。シール材の注入作業性を向上することもできる。
また、請求項2記載の発明によれば、成形金型を胴部の後端側の開口から抜くことができるため、胴部の先端側に型抜き用の大きな開口を形成しなくてもよくなる。したがって、シール材注入用の孔部を小さく形成することができ、孔部からのシール材の漏れを確実に防止することができる。また、接続キャップの構造が複雑化せず、成形性を向上することもできる。
また、請求項3記載の発明によれば、ジョイント部が可撓係止腕に引っ掛かり無く奥側へスムーズに挿入されるとともに、ジョイント部が係止部に係止されることで接続キャップから抜けることが防止される。したがって、ジョイント部の挿入性が向上するとともに、ジョイント部を確実に仮固定することができる。
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて説明する。図1〜図4は、本発明に係る接続キャップの一実施形態を示すものである。
接続キャップ10は、例えば自動車のエンジンルームや車室内に配索されるワイヤハーネスから分岐された電線25同士のジョイント部27を絶縁・防水保護する接続部品である。接続される電線25は、一端がモータやソレノイド等の複数のアクチュエータ類に接続された電線や、電気接続箱内に収容される電子部品に接続された電線等であり、ジョイント部27が形成されることで、複数の電線25の集合アース等が行われるようになっている。
接続される各電線25は、電線25端部において被覆部25aが皮剥ぎされ、所望の長さに芯線部25bが露出されている(図3)。芯線部25bの露出長さは、接続キャップ10の深さよりやや短い長さに形成されているため、電線25の被覆部25aも保持されるようになっている。各電線25の芯線部25bは、同一方向に向きを揃えられ、素線が散けないように適宜撚り合わされて、導電性スリーブ21で圧着されるようになっている(図3)。
電線25のジョイント部27は、芯線部25bと、導電性スリーブ21とからなっている。導電性スリーブ21は、銅やアルミニウム等の導電性金属材料を構成材料とし、パイプ状に形成されたものである。ジョイント部27は、内側に芯線部25bが挿通された状態で、図示しないロータリスエージング装置を用いて導電性スリーブ21の外周が均一に圧縮成形されることで形成されている。スエージ加工によれば、外径寸法のばらつきが小さい真円形状を得ることができ、また、芯線部25bの接触抵抗を低減でき接触信頼性を向上させることができる。
ロータリスエージング装置は、スピンドル内にダイス及びバッカが当接した状態で可動的に保持されたものであり、通常用いられるものである。スエージ加工方法の詳細な説明は省略するが、加工素材として芯線部25bが挿通された導電性スリーブ21が、ダイスの内面に挟まれる格好でスピンドルの回転中心に配置され、スピンドルの回転によって内側に位置するダイスが外側に位置するバッカによって周期的に内向きに押されることで、導電性スリーブ21の外周が均一に打撃されるようになっている。
本実施形態の接続キャップ10は、シール材20の回り込みを良くして、安定した防水性を確保することができ、可撓係止腕15の剛性を高めることができ、シール材20の注入作業性を向上することができるものであり、胴部12の先端側に奥壁19を有し、胴部12の後端側に開口13aを有し、その開口13aから芯線部25bが導電性スリーブ21でジョイントされてなるジョイント電線24のジョイント部27を挿入させ、そのジョイント部27を保持する接続キャップ10において、胴部12の内面12aに、ジョイント部27を仮固定するための可撓係止腕15を一体に設け、奥壁19に後端側の開口13aより小さいシール材注入用の孔部19aを設けたことを特徴とするものであり、可撓係止腕15を電線挿入反対方向に向かって延設し、可撓係止腕15の先端部に、ジョイント部27を挿入ガイドするテーパ面(拾い部)17aと、ジョイント部27を係止する係止面(係止部)17bとを設けたことを有効するものである。
以下に、本実施形態の接続キャップ10の主要構成部分およびその作用について詳細に説明する。
図1に示すように、接続キャップ10は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド系樹脂等の絶縁性の合成樹脂材料を構成材料とし、射出成形法にて成形されたものである。筒壁である胴部12の先端側には、シール材注入用の小さい孔部19aを有する奥壁19が形成され、胴部12の後端側には、ジョイント電線24のジョイント部27が挿入される開口13aが形成されている。なお、本明細書中での前後方向は、説明の都合上、接続キャップ10の軸方向をいうものとし、前側を奥壁19の位置する側と定め、後側を開口13aの位置する側と定めることとする。
電線収容空間13内のジョイント部27及び被覆部25aの端部側は、シール材20中に浸され(図3)、シール材20がジョイント部27の周囲に回り込み、芯線部25bと胴部12の間、被覆部25aの間、芯線部25bの素線間に毛細管現象により浸透して、外部から完全に防水されるようになっている。シール材20には、粘性が1Pa・s程度の発泡ウレタン樹脂が用いられるが、絶縁性、防水性に優れるものであれば、エポキシ樹脂、ホットメルト樹脂、シリコン樹脂などを用いることも可能である。
胴部12の奥壁19寄りの内面12aには、4つの可撓係止腕15,・・,15が周方向に等間隔に設けられている(図1には、3つの可撓係止腕が示されている)。可撓係止腕15と胴部12との間には、可撓係止腕15の撓みを許容する撓み空間14が形成されている。可撓係止腕15は、幅太の基部16と、基部16に続き漸次細くなる幅狭の自由端部17とからなっており(図2,3)、電線挿入反対方向に向かって斜め内方に延びている。このように、可撓係止腕15は、基部16側で太く自由端側17で細い先細形状に形成されているから、基部16側は曲げ剛性が高くなって破損し難くなり、自由端17側は剛性が低くなって撓みやすくなり、ジョイント部27の挿入性が向上するとともに、ジョイント部27の抜けが防止されて確実に仮固定が行われるようになっている。
可撓係止腕15の基部16は、胴部12の奥壁19寄りの内面12aに連なっているから、可撓係止腕15の係止面17bを形成するための成形金型を小さくすることができ、これによって成形金型の抜き孔を兼ねる孔部19aを小さく形成することができる。可撓係止腕15の自由端部17は、可撓性を有しており、ジョイント部27が挿入された際に基部16を支点として外向きに撓み、ジョイント部27が奥まで完全に挿入されることで弾性復元し、ジョイント部27が仮固定されるようになっている。
自由端部17の先端側には、内向きへの突出部分が形成されていて、突出部分にはジョイント部27を挿入ガイドするテーパ面17aと、テーパ面17aに続く係止面17bとが形成されている。テーパ面17aは、ジョイント部27の挿入方向に向かって漸次内方に傾斜する面であるため、ジョイント部27はテーパ面17aによって拾われ、ジョイント部27が4つの可撓係止腕15の間にスムーズに挿入されるようになっている。係止面17bは、ジョイント部27の挿入方向に直交する方向に形成された垂直係止面であり、係止面17bに導電性スリーブ21の後端面が当接することで、ジョイント部27が係止されて、ジョイント部27の抜けが防止されるようになっている。
ジョイント部27が可撓係止腕15により仮固定されると、ジョイント部27が接続キャップ10の中心に位置決めされることとなり、ジョイント部27が胴部12の内面12aに接触することが防止される。これにより、シール材20は、ジョイント部27の周囲に一様に回り込むことができるようになり、芯線部25bと胴部12の間、被覆部25aの間、芯線部25bの素線間にシール材20が浸透して、ジョイント部27が確実に防水されるようになっている。
隣り合う可撓係止腕15の間には、隙間18が存していて、この隙間18を通してシール材20が可撓係止腕15の一方から他方へ胴部12内を流れるようになっている。これにより、シール材20は、胴部12内に満たされ、ジョイント電線24の末端部、すなわち芯線部25bと胴部12の間、被覆部25aの間、芯線部25bの素線間が完全に防水されるようになっている。本実施形態では、可撓係止腕15が4つ設けられているが、可撓係止腕15の数は、シール材20の流れ込みを考慮して決定される。
奥壁19には、可撓係止腕15の係止面17bに対応する位置で4つの小さいシール材注入用の孔部19aが形成されている(図4)。孔部19aは、可撓係止腕15に係止面17bを形成するための成形金型の抜き孔を兼ねているため、成形金型を小さくするほど、小さな孔部19aを形成することができるようになっている。孔部19aが小さく形成されることで、蓋や封止栓のようなもので孔部19aが塞がれなくても、シール材20が孔部19aから漏れ出すことが防止されている。
次に、接続キャップ10とジョイント電線24の接続方法について説明する。ジョイント電線24には、上述したように芯線部25bが導電性スリーブ21で圧着されたものが用いられる。ジョイント部27を接続キャップ10の後端側の開口13aから挿入すると、ジョイント部27は可撓係止腕15により中心で仮固定させる。そして、孔部19aに細いノズルを差し込み圧力を加えながら、シール材20を接続キャップ10に注入する。図1や図2では、接続キャップの先端側が下向きになっているが、実際にシール材20を注入するときには、先端側を上向きにした状態で注入する。シール材20は、硬化促進剤が混ぜられた二液性の樹脂であり、注入途中で硬化が始まるため、下側にされた開口13aから漏れる心配はない。
接続キャップ10にシール材20を一杯に満たすと、先端側が下側になるように接続キャップ10を上下逆向きにする。そうすると、未硬化のシール材20が奥壁19側に回り込み、ジョイント部27の先端側もシール材20で防水される。
接続キャップ10の孔部19aからシール材20を注入する方法は、シール材20の粘度が高く流動性が悪い場合に有効であり、ジョイント部27の周囲にシール材20を確実に回り込ませることができ、しかも気泡の発生を防止することができ、ジョイント部27の防水性を確実に高めることが可能となる。
なお、本発明は、接続キャップ10の孔部19aからシール材20を注入することに限定するものではなく、シール材20の粘度が低く流動性が良い場合は、後端側の開口13aからシール材20を注入することもできる。これにより、シール材20の流動性やワイヤハーネス工程の作業形態に応じて、任意の方向からシール材20を注入することが可能となり、シール材20の注入方向の選択肢が増えて、シール材20の注入作業性が向上する。
以上のように本実施の形態によれば、可撓係止腕15によりジョイント部27が接続キャップ10の中心で仮固定されるから、シール材20が接続キャップ10の内部でジョイント部27の周囲に回り込みやすくなり、ジョイント部27の防水を確実に行うことができる。可撓係止腕15は胴部12の内面12aに設けられているから、可撓係止腕15の長さを短く、根本側を太くすることができ、可撓係止腕15の剛性を高めることができる。奥壁19には、シール材注入用の孔部19aが設けられているから、シール材20の注入方向の選択肢が広がり、シール材20の注入作業性を向上することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明に係る接続キャップの一実施形態を示す斜視断面図である。 図1に示す接続キャップの可撓係止腕を拡大した図である。 同じく接続キャップにジョイント部が挿入された状態を示す断面図である。 同じく接続キャップの底面図である。 従来の接続キャップの一例を示す断面図である。 従来の接続キャップの他の一例を示す断面図である。
符号の説明
10 接続キャップ
12 胴部
12a 内面
13a 開口
15 可撓係止腕
17a テーパ面(拾い部)
17b 係止面(係止部)
19 奥壁
19a 孔部
24 ジョイント電線
27 ジョイント部

Claims (3)

  1. 胴部の先端側に奥壁を有し、胴部の後端側に開口を有し、該開口からジョイント電線のジョイント部を挿入させ、該ジョイント部を保持する接続キャップにおいて、
    前記胴部の内面に、前記ジョイント部を仮固定するための可撓係止腕を一体に設け、前記奥壁にシール材注入用の孔部を設けたことを特徴とする接続キャップ。
  2. 前記可撓係止腕が電線挿入反対方向に向かって延設されたことを特徴とする請求項1記載の接続キャップ。
  3. 前記可撓係止腕の先端部に、前記ジョイント部を挿入ガイドする拾い部と、該ジョイント部を係止する係止部とが設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の接続キャップ。
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