JP3925133B2 - 弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属バンプを利用してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置に関し、より詳細には、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極がリフトオフ法により形成されている弾性表面波装置の製造方法及び弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、弾性表面波装置の小型化を図るために、フリップチップボンディング方式により組み立てられた弾性表面波装置が広く用いられている。この方式では、弾性表面波装置を構成している圧電基板上の電極パッドにAu等からなるバンプが形成され、該バンプを介して電極パッドとパッケージに設けられた入出力電極パッドあるいはグラウンド電極パッドとが電気的に接続されるとともに、機械的に接合されている。
【0003】
上記フリップチップボンディング方式を用いる場合、バンプは弾性表面波装置とパッケージとを電気的に接続する機能だけでなく、機械的に弾性表面波装置をパッケージに固定する機能を果たす。従って、バンプ自体の強度が高いだけでなく、バンプと圧電基板上の電極パッドとの間の接合強度や、電極パッドと圧電基板との間の密着性が高いことが求められる。
【0004】
電極パッドとバンプとの接続強度を高めるためには、一般に、電極パッドの厚みを十分に厚くする方法が用いられている。電極パッドの厚みを厚くするために、従来、膜厚の薄い第1の電極層の上に膜厚の厚い第2の電極層を形成する方法が知られている。
【0005】
他方、弾性表面波装置を形成するにあたっては、圧電基板上に、インターデジタルトランスデューサ、反射器及び配線電極のような弾性表面波素子用電極と、上記電極パッドとが形成されるが、電極パッドが第1,第2の電極層を有する場合、弾性表面波素子用電極と電極パッドのうちの第1の電極層とは同時に形成されることが多い。弾性表面波素子用電極の形成方法としては、▲1▼エッチング法または▲2▼リフトオフ法が用いられている。▲1▼エッチング法では、基板上に全面にAlを主成分とする導電膜が形成され、次にフォトリソグラフィ技術により所望のレジストパターンが形成され、しかる後ウェットエッチングあるいはドライエッチングにより金属膜を加工した後、レジストが除去される。▲2▼リフトオフ法では、レジスト上に付着している金属膜部分をレジストとともに除去することにより、残りの金属膜部分により電極が形成される。
【0006】
特に、一部の800MHz帯あるいは1〜2GHz帯の弾性表面波フィルタでは、上記▲2▼リフトオフ法を用いて弾性表面波装置が形成されている。このような弾性表面波装置の製造方法の一例を、図22〜図24を参照して説明する。
【0007】
図23(a)に示すように、まず、圧電基板101上に、フォトリソグラフィによりレジストパターン102が形成される。次に、図23(b)に示すように、圧電基板101上にAlを主成分とする金属膜103が形成される。しかる後、レジストパターン102がその上面に付着している金属膜部分とともにリフトオフにより除去される。このようにして、図23(c)に示すように、圧電基板101上に、電極パッドを構成するための第1の電極層103aと、弾性表面波素子用電極103bとが同時に形成される。次に、レジストパターン104が形成される(図23(d))。しかる後、図24(a)に示すように金属膜105が形成され、再度リフトオフによりレジストパターン105が除去される。このようにして、図24(b)に示すように、第1の電極層103a上に、第2の電極層105aが形成され、2層構造の電極パッド106が得られる。
【0008】
次に、図22に示すように、電極パッド106上にバンプ107が接合される。弾性表面波装置108は、バンプ107を利用して、パッケージに対してフリップチップボンディング方式により接合される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した図22〜図24に示した先行技術では、電極パッド106の第1の電極層103aをリフトオフ法により形成した場合、リフトオフに用いられるレジストの影響で圧電基板101と第1の電極層103aとの密着性が比較的弱いため、バンプ107を用い、超音波及び熱を併用したワイヤーバンピング法で形成するに際し、第1の電極層103aと圧電基板101との間で剥がれが生じることがあった。
【0010】
さらに、弾性表面波装置108をパッケージにフリップチップボンディング方式で実装し、蓋材により気密封止した場合、残留応力の機械的ストレスにより電極パッド106付近において圧電基板101にクラックが生じることがあった。従って、弾性表面波装置の信頼性、特に機械的強度に関する信頼性が損なわれる恐れがあった。
【0011】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、フリップチップボンディング方式で組み立てられる弾性表面波装置において、電極パッドと圧電基板との密着性が高く、電極パッドの圧電基板からの剥離が生じ難く、かつパッケージにフリップチップボンディング方式で実装した場合の圧電基板のクラックが生じ難い、信頼性に優れた弾性表面波装置の製造方法、並びに該製造方法により提供される弾性表面波装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、フリップチップボンディング方式で組み立てられる弾性表面波装置において、電極パッド及び弾性表面波素子用電極と、配線電極との電気的接続の信頼性に優れた弾性表面波装置の製造方法、並びに該製造方法により提供される弾性表面波装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置に関する。
【0014】
第1の発明の広い局面によれば、上記弾性表面波装置の製造方法であって、圧電基板を用意する工程と、前記圧電基板上に電極パッドの第1の電極層を形成する第1の電極層形成工程と、前記第1の電極層形成工程後に、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極を形成する弾性表面波素子用電極形成工程と、前記弾性表面波素子用電極形成工程後に、電極パッドの第2の電極層を形成する工程と、前記電極パッドと弾性表面波素子用電極とを電気的に接続する配線電極を形成する工程と、第2の電極層の上にバンプが形成される工程とを備え、前記配線電極が、前記第2の電極層と同時に形成されることを特徴とする、弾性表面波装置の製造方法が提供される。
【0015】
本発明では、前記第2の電極層と、前記弾性表面波素子用電極とを電気的に接続するための配線電極が、前記第2の電極層と同時に形成される。配線電極を第2の電極層と同時に形成することができるので、電極パッドと配線電極との電気的接続の信頼性が高められるとともに、製造工程の簡略化が果たされる。
【0016】
第1の発明に係る製造方法のさらに他の特定の局面では、前記配線電極及び第2の電極層がAlまたはAl合金からなり、かつ前記配線電極及び第2の電極層を形成するに先立ち、AlまたはAl合金に比べて第1の電極層に対する密着力の高い金属または合金からなる密着層を下地として形成する工程がさらに備えられる。
【0017】
上記密着層を下地層として形成することにより、第2の電極層の第1の電極層に対する密着力がより一層高められ、それによってバンプ形成時やフリップチップボンディング方式で実装する際の電極パッドの圧電基板からの剥離や圧電基板におけるクラックの発生をより確実に抑制することができる。
【0018】
本願の第1の発明のさらに別の特定の局面では、前記弾性表面波素子用電極形成工程後に、前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの配線電極により接続される接続部の端面が階段状となるようにエッチングを施す工程がさらに備えられ、前記弾性表面波素子用電極と電極パッドの第1の電極層とを電気的に接続するための前記配線電極と、前記電極パッドの前記第2の電極層とが同じ導電膜により同時に形成される。従って、配線電極と弾性表面波素子用電極及び電極パッドとの電気的接続の信頼性が高められる。
【0019】
第1の発明の別の特定の局面では、前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの第1の電極層の前記接続部の端面が、それぞれ、少なくとも2面であり、それによって、電気的接続の信頼性がより一層高められる。
【0020】
第1の発明のさらに他の特定の局面では、前記弾性表面波素子用電極形成工程において、前記電極パッドに接続される弾性表面波素子用電極が該弾性表面波素子用電極の端面が電極パッドの第1の電極層と接触するように形成される。この場合には、電極パッドに接続される弾性表面波素子用電極の端面が、電極パッドの第1の電極層と接触するように形成されるので、配線電極と、弾性表面波素子用電極及び電極パッドとの電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0022】
第1の発明のさらに別の特定の局面では、前記弾性表面波素子用電極の形成方法が、リフトオフ法により行なわれ、前記電極パッドの第1の電極層がエッチングにより形成される。この場合には、弾性表面波素子用電極及び電極パッドの第1の電極層を高精度に形成することができ、さらに、電極パッド付近における圧電基板のクラックの発生をより確実に抑制することができる。
【0023】
第1の発明のさらに他の特定の局面では、前記第1の電極層形成工程において、前記弾性表面波素子用電極とは異なる、少なくとも1個の第2の弾性表面波素子用電極が第1の電極層と同時に形成される。この場合には、前述した弾性表面波素子用電極と異なる厚みの第2の弾性表面波素子用電極を容易に形成することができ、特性の異なる弾性表面波素子を圧電基板上において容易に形成することができる。
【0024】
第2の発明に係る弾性表面波装置は、圧電基板と、前記圧電基板上に形成された少なくとも1つの弾性表面波素子用電極と、前記圧電基板上に形成されており、バンプが接合される電極パッドと、前記電極パッドと前記弾性表面波素子用電極とを電気的に接続するための配線電極とを備え、前記電極パッドが圧電基板上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に積層された第2の電極層とを有し、第2の電極層上にバンプが形成されており、第1の電極層が金属膜のエッチングにより形成されており、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極がリフトオフ法に形成されていることを特徴とする。
【0025】
第2の発明では、前記配線電極と前記第2の電極層とが同じ金属膜により一体に形成されている。よって、電極パッドと配線電極との電気的接続の信頼性が高められ、かつ製造工程が簡略化される。
【0026】
第2の発明に係る弾性表面波装置のさらに他の特定の局面では、前記配線電極及び第2の電極層がAlまたはAl合金からなり、前記配線電極及び第2の電極層の下地に形成されており、AlまたはAl合金に比べて第1の電極層に対する密着力が高い金属または合金からなる密着層がさらに備えられる。上記密着層が下地層として形成されているので、第2の電極層の第1の電極層に対する密着力がより一層高められ、それによってバンプ形成時やフリップチップボンディング方式で実装する際の電極パッドの圧電基板からの剥離や圧電基板におけるクラックの発生をより確実に抑制することができる。
【0027】
第3の発明によれば、バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置であって、圧電基板と、前記圧電基板上に形成された少なくとも1つの弾性表面波素子用電極と、前記圧電基板上に形成されており、バンプが接合される電極パッドと、前記電極パッドと前記弾性表面波素子用電極とを電気的に接続するための配線電極とを備え、前記電極パッドが圧電基板上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に積層された第2の電極層とを有し、前記第2の電極層と前記配線電極とが同じ導電膜により一体に形成されており、前記第1の電極層及び弾性表面波素子用電極の配線電極により電気的に接続される接続部の端面が階段状とされている、弾性表面波装置が提供される。
【0028】
第3の発明のある特定の局面では、前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの第1の電極層の前記接続部の端面が、それぞれ、少なくとも2面であり、その場合には、弾性表面波素子用電極と電極パッドの第1電極層との電気的接続の信頼性をより一層高めることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0033】
図1は、本発明の第1の実施例に係る弾性表面波装置の断面図であり、図2〜図4は、第1の実施例の弾性表面波装置の製造方法を説明するための各断面図である。
【0034】
本実施例では、まず、図2(a)に示すように、圧電基板1上に、全面に金属膜2が形成される。圧電基板1としては、特に限定されるわけではないが、LiTaO3 やLiNbO3 もしくは水晶などの圧電単結晶、あるいはチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスのような圧電セラミックスが用いられ、本実施例では、LiTaO3 により圧電基板1が構成されている。金属膜2は、本実施例では、Al合金により構成されているが、Cuなどの他の金属もしくは合金を用いて形成してもよい。金属膜2は、本実施例ではAl合金を蒸着することにより形成されており、金属膜2の厚みは特に限定されるわけではないが、通常、5〜1000nm程度とされる。なお、金属膜2の形成方法は、蒸着に限らず、メッキもしくはスパッタ等により行われてもよい。
【0035】
次に、弾性表面波装置の電極パッドの第1の電極層の形状に相当するレジストパターン3がフォトリソグラフィ技術により形成される(図2(b))。レジストパターン3は、公知のフォトレジスト材料により形成されている。
【0036】
次に、ウェットエッチングまたはドライエッチングにより不要部分の金属膜2を除去する(図2(c))。
しかる後、溶剤を用いてレジストパターン3を除去する。このようにして、図2(d)に示すように、圧電基板1上に電極パッドを構成する第1の電極層2aが形成される。
【0037】
次に、図3(a)に示すように、フォトリソグラフィ技術により、レジストパターン4を形成する。レジストパターン4は、弾性表面波素子用電極が形成される部分以外の領域に付与される。
【0038】
しかる後、圧電基板1の上面において全面に弾性表面波素子用電極を形成するために、金属膜5を形成する(図3(b))。金属膜5は、本実施例では、Al合金からなり、この膜厚は、弾性表面波素子の周波数や帯域幅に応じた厚みとし、通常、5〜1000nmの範囲とされる。
【0039】
なお、弾性表面波素子用電極とは、インターデジタルトランスデューサだけでなく、電極パッド以外の電極であって、必要に応じて構成される反射器(図示せず)等の弾性表面波素子の機能を達成する他の電極をも含むものとする。
【0040】
また、上記金属膜5の形成方法については、本実施例では、蒸着により行われているが、スパッタあるいはメッキ等の他の薄膜形成方法により行われてもよい。
【0041】
しかる後、リフトオフ法によりレジストパターン4を除去する。その結果、図3(c)に示すように、圧電基板1上に、弾性表面波素子用電極5aが形成される。
【0042】
次に、図3(d)に示すように、レジストパターン6を形成する。レジストパターン6は、電極パッドの第2の電極層及び配線電極が形成される部分を除いて付与されている。
【0043】
しかる後、図4(a)に示すように、圧電基板1上において全面に金属膜7を形成する。金属膜7は、Al合金からなり、蒸着により形成されている。もっとも、Al合金以外のCuなどの他の金属もしくは合金で形成されていてもよい。また、蒸着以外のメッキまたはスパッタなどの他の薄膜形成方法により形成されてもよい。
【0044】
もっとも、金属膜7の厚みについては、配線抵抗やバンプと電極パッドとの接合強度とを考慮して、第1の電極層2aよりも厚くされる。通常、金属膜7の厚みは300〜10000nmの範囲とされる。
【0045】
なお、好ましくは、図9に拡大して示すように、金属膜7を形成するに先立ち、AlまたはAl合金に比べて密着力の高い金属または合金からなる密着層8が下地層として形成され、該密着層8を形成した後に金属膜7が形成される。この密着層8を構成する金属材料としては、金属膜7に比べて圧電基板1や第1の電極層2aに対する接着力の高い金属、例えばTi、Ni、Ni−Cr合金などが用いられる。
【0046】
次に、図4(b)に示すように、リフトオフ法によりレジストパターン6を除去する。このようにして、第2の電極層7aが形成され、第1,第2の電極層2a,7aからなる電極パッド9が形成されるとともに、電極パッド9と弾性表面波素子用電極5aとを電気的に接続する配線電極7bが形成される。
【0047】
本実施例では、第2の電極層7aと配線電極7bとが同じ金属材料により連ねられて同時に形成されているが、配線電極7bは別工程で形成されてもよい。
しかる後、電極パッド9上にバンプ10が形成される(図1参照)。このようにして、図1に示す弾性表面波装置11が得られる。
【0048】
なお、バンプ10は、超音波及び熱を併用したワイヤーバンピング法により形成され、本実施例では、Auよりなるバンプ10が形成されている。
上記のようにして得られた弾性表面波装置11は、図1の上面側を下面として、すなわちバンプ10をパッケージの電極パッドに接触させるようにして、パッケージに収納され、バンプ10を利用して電気的及び機械的に接合が果たされる。しかる後、パッケージが蓋材などにより気密封止され、弾性表面波装置部品とされる。
【0049】
前述した従来の弾性表面波装置の製造方法では、図23に示したように、リフトオフ法により第1の電極層103aが形成されていたが、この場合には、金属膜103の形成に先立ちレジストパターン102が形成されているので、圧電基板1の上面が汚染されざるを得ない。従って、第1の電極層103aの圧電基板101に対する密着性が損なわれがちであった。
【0050】
本実施例の弾性表面波装置11では、電極パッド9を構成している第1の電極層2aがエッチング法により予め形成されている。従って、圧電基板1上に金属膜2を密着形成した後、エッチングにより第1の電極層2aが形成されるので、第1の電極層2aの圧電基板1に対する密着性が高められる。
【0051】
よって、第1の電極層2aの圧電基板1に対する密着性が高められるので、バンプ10を形成する際に、電極パッド9と圧電基板1との間の剥離が生じ難く、かつ圧電基板1におけるクラックの発生を防止することができる。これを具体的な実験例に基づき説明する。
【0052】
実施例において、第1の電極層2aがウェットエッチングにより形成されている弾性表面波装置と、第1の電極層2aがドライエッチングで形成されている弾性表面波装置、並びに比較のために、図22〜図24に示した従来法で第1の電極層が形成されている弾性表面波装置をそれぞれ作製した。これらの弾性表面波装置について、Auからなるバンプ形成時の電極パッドの圧電基板からの剥離率及び圧電基板におけるクラック発生率を調べた。結果を下記の表1に示す。
【0053】
なお、電極パッド剥離率とは、バンプ形成時に電極パッドと圧電基板との剥がれが発生した割合を示す。また、クラック発生率とは、完成品における電極パッド付近の圧電基板にクラックが生じている弾性表面波装置の割合を示す。このクラックは、残留応力などの機械的ストレスにより、電極パッド付近の圧電基板にクラックが生じるものであり、フリップチップボンド時の接合条件以外に、バンプ、電極パッド及び圧電基板などの材質や形状により発生するものである。
【0054】
また、上記電極パッド剥離率及びクラック発生率の評価に際し、バンプの形成は、超音波及び熱を併用したワイヤーバンピング法により行った。また、使用した圧電基板は36°LiTaO3基板であり、弾性表面波素子用電極及び第1の電極層の厚みは200nm、及び第2の電極層及び配線電極の厚みは840nmとし、実施例の弾性表面波装置2種においては密着層として10nmの厚みのNiCr合金層を形成した。
【0055】
また、従来例においては、図23(a)及び(b)の工程の間に、すなわち金属膜103を蒸着する前にプラズマクリーニング処理を施し、圧電基板101上の汚れをクリーニングした。これは、電極パッドの第1の電極層103aと圧電基板101間の密着力を少しでも高め、上記電極パッド剥離率を低減する方法として一般的に用いられている方法である。
【0056】
【表1】
Figure 0003925133
【0057】
表1から明らかなように、従来の弾性表面波装置の製造方法では、上記プラズマクリーニングを施したにも関わらず、電極パッド剥離率が0.5〜1.0%であり、クラック発生率が12%であった。これに対して、ウェットエッチング及びドライエッチングのいずれを用いた場合においても、本実施例の製造方法によれば電極パッド剥離率及びクラック発生率は0であった。
【0058】
これは、従来法では、▲1▼リフトオフプロセスにより圧電基板上にレジストが塗布されてしまうので、プラズマクリーニング処理を施したとしても、第1の電極層を圧電基板に高い密着強度で形成することができないこと、及び▲2▼リフトオフプロセスでは、Alからなる金属膜を成膜する際に、レジストの耐熱性を考慮して成膜温度を設定しなければならないことなどの成膜条件の制限があるため、電極層の硬さなどの電極膜の性質が変化してしまい、電極パッドの剥離やクラックの発生が生じ易くなっているためと考えられる。
【0059】
図5〜図8は第2の実施例に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための各断面図である。第2の実施例では最終的に図5に示す弾性表面波装置が得られる。
【0060】
まず、図6(a)に示すように、圧電基板21上に全面に金属膜22が蒸着により形成される。この工程は、第1の実施例における圧電基板1上に金属膜2を形成する場合と同様にして行われる。
【0061】
次に、図6(b)に示すように、レジストパターン23をフォトリソグラフィにより形成する。第2の実施例では2個の弾性表面波素子が圧電基板21上に形成される。レジストパターン23は、第1の弾性表面波素子用電極が形成される部分並びに電極パッドの第1の電極層が形成される部分上に位置されるように形成されている。
【0062】
次に、ドライエッチングまたはウェットエッチングにより金属膜22をエッチングする(図6(c))。
次に、レジストパターン23を除去する。このようにして図6(d)に示すように、圧電基板21上に、電極パッドを構成する第1の電極層22aと、第1の弾性表面波素子用電極22bとが形成される。
【0063】
しかる後、図7(a)に示すように、レジストパターン24を形成する。レジストパターン24は、第2の弾性表面波素子用電極が形成される部分を除いて形成されている。しかる後、圧電基板21の上面において、全面に金属膜25を形成する(図7(b))。
【0064】
しかる後、レジストパターン24及びその上に付着している金属膜をリフトオフ法により除去する。このようにして、図7(c)に示すように、リフトオフ法により第2の弾性表面波素子用電極25aが形成される。
【0065】
次に、図7(d)に示すように、レジストパターン26を形成する。レジストパターン26は、第2の電極層及び配線電極が形成される部分を除いて付与されている。
【0066】
次に、図8(a)に示すように、圧電基板21の上面の全面に金属膜27を形成する。この金属膜27は、第1の実施例における金属膜7と同様の材料で、かつ同様の厚みに形成される。
【0067】
しかる後、図8(b)に示すように、リフトオフ法によりレジストパターン26及びその上に付着している金属膜部分を除去する。このようにして、第2の電極パッド27a及び配線電極27bが形成される。この配線電極27bは第2の電極層27aに連ねられて、かつ第2の電極層27aと同時に形成されている。
【0068】
また、エッチング法で形成された第1の弾性表面波素子用電極とリフトオフ法で形成された第2の弾性表面波素子用電極を電気的に繋ぐための配線電極27cを同時に形成することもできる。
【0069】
また、上記第2の電極層27aと、予め形成されていた第1の電極層22aとにより電極パッド28が構成されている。
しかる後、電極パッド28上に、バンプ29を形成することにより、図5に示す弾性表面波装置31が得られる。
【0070】
弾性表面波装置31においても、電極パッドの第1の電極層22aがエッチングにより圧電基板21上に形成されるので、電極パッドと圧電基板との密着性が第1の実施例の場合と同様に高められる。
【0071】
加えて、第1の弾性表面波素子用電極22bと、第2の弾性表面波素子用電極25aとは、それぞれ、エッチング法及びリフトオフ法により形成されるので、これらの電極膜厚を容易に異ならせることができ、それによって異なる帯域を有する複数種の弾性表面波素子を圧電基板21上に容易に形成することができる。すなわち、異なる帯域を有するデュアルフィルタなどを容易に実現することができる。
【0072】
また、電極膜厚は弾性表面波素子機能面からの制約で決まるので、これらの電極膜厚の大小関係は問わず、どちらが厚くても、また同じであってもよい。
図10(a)〜(c)及び図11(a),(b)は、第3の実施例に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための各模式的平面図であり、図12(a)〜(d)、図13(a)〜(d)は、本実施例の製造方法を説明するための各模式的断面図である。
【0073】
本実施例では、まず、圧電基板41上に、電極パッドを構成する第1の電極層48a,49aが形成される。第1の電極層48a,49aの形成は、以下の様にして行なわれる。
【0074】
すなわち、圧電基板41上に、全面に導電膜が形成され、その上に全面にポジ型のレジストが付与される。しかる後、第1の電極層48a,49aが遮蔽部とされたマスクを用いて露光が行なわれる。次に、露光されたレジスト部分を除去することにより、上記レジストがパターニンクされる。しかる後、エッチングにより、導電膜をエッチングし、次にレジストを除去する。エッチングは、湿式エッチング、あるいはプラズマを用いたドライエッチングのいずれのエッチング方法で行なわれてもよい。上記のようにして、図10(a)及び図12(a)に示されている第1の電極層48a,49aが形成される。
【0075】
次に、圧電基板41の上面の全面にネガ型のレジストが付与される。ネガ型のレジスト上に、弾性表面波素子用電極及び配線電極が形成される部分が遮蔽部とされているマスクが載置され、露光される。しかる後、露光されなかったレジスト部分を除去することにより、ネガ型レジストがパターニングされる。図12(b)においては、上記のようにしてパターニングされたネガ型レジスト47が示されている。
【0076】
次に、圧電基板41の上面の全面に導電膜が形成される。この導電膜は、Alなどの導電性材料を蒸着などの適宜の方法で付与することにより形成される。しかる後、レジスト47上の導電膜42xをレジスト47とともにリフトオフすることにより、上記導電膜がパターニングされる。その結果、図10(b)及び図12(c)に示されているように、弾性表面波素子用電極42として、バスバー42a,42b及び電極ランド52a,53aを有するIDT42と反射器とが形成される。
【0077】
次に、圧電基板41の上面の全面にポジ型レジストが付与される。このポジ型レジスト上に、上記電極ランド52a,53a及び電極層48a,49aの接続部以外を遮蔽部としたマスクが載置されて露光が行なわれる。なお、電極ランド52a,53a及び電極層48a,49aの接続部とは、後述の配線電極が接続される側の端部をいうものとする。次に、露光されたレジストを除去する。しかる後、図12(d)に示すように、電極層48a,49aの接続部及び弾性表面波素子用電極としての電極ランド52a,53aの接続部が階段状の端面48a1,49a1,52a1,53a1を有するように、エッチングが行なわれる。
【0078】
なお、上記階段状の端面48a1,49a1,52a1,53a1を得るためのエッチング方法についても、湿式エッチング、あるいはプラズマ等を用いた乾式エッチングのいずれの方法で行なわれてもよい。
【0079】
次に、圧電基板41の上面の全面にネガ型レジスト47Aが付与される(図10(c))。レジスト47A上に、第1,第2の電極層48a,49aと、電極ランド52a,53aと、バスバー42a,42bとを遮蔽部とするマスクを載置して露光が行なわれる。しかる後、露光されなかったレジスト部分を除去することにより、図13(a)に示すようにパターニングされたレジスト47Aが得られる。
【0080】
次に、圧電基板41の上面の全面に、弾性表面波素子用電極とは異なる金属からなる中間層(図示せず)と、弾性表面波素子用電極の膜厚よりも膜厚が厚い導電膜を付与する。この場合、導電性粒子の粒径は、下層に位置する電極層48a,49aの膜厚に比べ、上層に位置する導電膜の方が小さいほうが好ましい。また、上記導電膜の厚みは、配線抵抗や、バンプと電極パッドとの接合強度を考慮すると、300〜1000nmの範囲が好ましい。
【0081】
1層目の導電膜と2層目の導電膜との密着力を高めるためには、上記中間層としてNi,Ni,NiCrなどが用いられる。なお、上記中間層と、その上に形成される導電膜は連続して成膜されることが望ましい。また、中間層は必須ではない。
【0082】
しかる後、レジスト47A上に付与されている中間層及び導電膜が、レジスト47Aとともにリフトオフされる。このようにして図11(a)及び図13(b)に示すように、第1の電極層48a,49a、電極ランド52a,53a、及びバスバー42a,42b上に、第2の電極層48A,49A、電極層52A,53A、及び電極層42A,42Bがそれぞれ形成される。第2の電極層48A,49A、電極層52A,53A及び電極層42A,42Bは、上記中間層と導電膜とからなる。
【0083】
上記第1の電極層48a,49aと、第2の電極層48A,49Aとにより、それぞれ、電極パッド48,49が構成されている。そして、この電極パッド48,49と、電極ランドの電極層52a,53aとは、上記導電膜からなる配線電極60,61により電気的に接続されることになる。すなわち、配線電極60,61は、第2の電極層48A,49Aと同一の上記中間層及び導電膜により構成される。
【0084】
次に、図11(b)及び図13(c)に示すように、電極パッド48,49上にバンプ64,65が形成される。
本実施例では、弾性表面波素子用電極としてのIDT42は、リフトオフ法により形成されるので、電極の精度が高く、かつ耐電力性に優れた弾性表面波素子用電極を形成することができる。
【0085】
また、バンプ64,65が形成される電極パッド48,49は、第1,第2の電極層を有し、第1の電極層48a,49aがドライエッチングまたはウエットエッチングで形成され、さらに上記中間層を下地として有する第2の電極層48A,49Aが形成されるので、膜形成時の残留応力等による機械的ストレスから生じる電極パッド48,49付近における圧電基板のクラックの発生を抑制することができる。
【0086】
さらに、電極パッド48,49及び弾性表面波素子用電極としての電極ランド52a,53aと、配線電極60,61との電気的接続の信頼性が高められる。これは、第1の電極層48a,49aの接続端部及び弾性表面波素子用電極の内、電極ランド52a,53aの接続部が、上記のように階段状の端面を有するため、配線電極60,61により確実に電気的に接続されるためである(図19参照)。
【0087】
なお、上記配線電極60,61により弾性表面波素子用電極と電極パッドとの電気的接続の信頼性を高めるためには、図21に部分平面図で示すように、電極パッド48と、電極ランド52aとがより長い領域で近接対向される形状とすることが望ましい。すなわち、図21に示されている構造では、電極パッド48内に、電極ランド52aが入り込んでおり、従って、非常に長い距離に渡って電極パッド48aと電極ランド52aとが近接・対向されている。従って、両者の間に上記導電膜により配線電極60,61を形成した場合、より一層電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0088】
言い換えれば、上記電極パッドの接続端部及び弾性表面波素子用電極の接続部は、階段状の端面が少なくとも2面有するように構成されていることが望ましく、それによって、配線電極と電極パッドまたは弾性表面波素子用電極との電気的接続の信頼性をより一層高めることができる。
【0089】
また、上記配線電極及び電極パッド48,49の第2の電極層48A,49Aの導電性粒子の粒径を、第1の電極層48a,49aよりも小さくすることにより上記電気的接続部の断線不良を抑制することができ、それによって電気的接続の信頼性をより一層高めることが可能とされている。
【0090】
図14(a)〜図15(c)は、第4の実施例に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための模式的平面図であり、図16(a)〜図18は、第4の実施例に係る弾性表面波装置の製造方法を説明するための模式的断面図である。なお、図16〜図18では、従来の第1,第2の弾性表面波素子68,69部分の側面断面図が一点鎖線Zにより結合されて図示されている。第4の実施例は第3の実施例の変形例にあたり、ここでは、圧電基板41上に、帯域が異なる第1,第2の弾性表面波素子が構成される。
【0091】
まず、図14(a)に示されているように、圧電基板41上に、第1の弾性表面波素子68を構成する電極と、第2の弾性表面波素子69の電極パッドの第1の電極層50a,51aを形成する。ここで、第1の弾性表面波素子68側の電極は、バスバー42a,42bと、電極ランド52a,53aと、バスバー42a,42b間に配置される電極指とからなる弾性表面波素子用電極と、電極パッドの第1の電極層48a,49aと、反射器電極である。なお、バスバー42a,42b、電極指及び電極ランド52a,52bが弾性表面波素子用電極である。
【0092】
図14(a)に示す電極構造を形成するに際しては、まず、圧電基板41上に、全面にポジ型のレジストが付与される。このポジ型のレジスト上に、第1の弾性表面波素子68側の上記各電極及び第2の弾性表面波素子69側の第1の電極層50a,51aの部分が遮蔽部とされているマスクが載置され、露光が行なわれる。しかる後、露光されたレジスト部分を除去することにより、レジストがパターニングされる。しかる後、エッチングを行なうことにより、上記電極構造が形成される。なお、エッチングは、湿式エッチング、あるいはプラズマなどを用いた乾式エッチングのいずれで行なわれてもよい。
【0093】
上記のようにして形成された第1の弾性表面波素子68側においては、電極ランド52a,53aは、電極パッドの第1の電極層48a,49aと接触されている(図16(a)参照)。
【0094】
次に、全面にネガ型のレジストが付与される。しかる後、レジスト上に、図14(b)に示されている第2の弾性表面波素子69側のIDT43、バスバー53a,53b及び電極ランド54a,55aを遮蔽部とするマスクを用いて露光が行なわれる。しかる後、露光されなかったレジスト部分を除去することにより、図16(b)に示すようにパターニングされたレジスト47が得られる。
【0095】
次に、図16(c)に示すように、圧電基板41の上面の全面に第2の弾性表面波素子69のIDT43などと等しい膜厚の導電膜Aを付与する。この導電膜Aは、Alなどの適宜の導電性材料を蒸着等の適宜の方法で付与することにより形成される。
【0096】
しかる後、レジスト47上に付与されている導電膜Aをレジスト47とともにリフトオフすることにより弾性表面波素子69のIDT43、バスバー53a,53b及び電極ランド54a,55aが形成される(図16(d))。
【0097】
しかる後、全面にポジ型のレジストが付与される。このレジスト上に、第2の弾性表面波素子69の電極ランド54a,55a及び電極層50a,51aの接続部以外を遮蔽部としたマスクが載置されて露光が行なわれる。露光されたレジスト部分を除去した後、エッチングにより上記接続部において、第3の実施例の場合と同様に階段状の端面が形成される(図17(a)参照)。
【0098】
なお、上記第1,第2の弾性表面波素子68,69における弾性表面波素子用電極及び電極パッドの電極形成方法は上記に限定されず、例えば、電極パッド及び電極ランドの一部の電極層のみが湿式エッチングまたはドライエッチングで形成されてもよく、第1,第2の弾性表面波素子のIDT及び電極ランドの一部がリフトオフ法により形成されてもよい。
【0099】
次に、図15(a)に示すように、圧電基板41の全面にネガ型のレジスト71が付与される。該ネガ型レジスト71上に、第1,第2の弾性表面波素子68,69の電極パッドと、上記電極ランド52a,53a、54a,55aと、バスバー42a,42b,53a,53bとが遮蔽部とされているマスクが載置されて、露光が行なわれる。しかる後、露光されなかったレジスト部分を除去することにより、図17(b)に示すようにパターニングされたレジスト47Aが得られる。
【0100】
次に、図示しない中間層を、上記弾性表面波素子用電極とは異なる金属により形成し、しかる後、中間層上に、電極層48a,49a,50a,51aの膜厚よりも厚い導電膜Bを積層する。この場合、導電性粒子の粒径は、上層が下層に比べて小さい方が好ましい。すなわち、最後に形成される導電膜Bの導電性粒子の粒径は、第1の電極層48a,49a,50a,51aなどの導電性粒子の粒径よりも小さいことが好ましい。
【0101】
また、最後に形成される導電膜Bの厚みは、第3の実施例の場合と同様に300〜1000nmの範囲が望ましい。また、上記中間層及び導電膜を構成する材料は、第3の実施例の場合と同様である。
【0102】
しかる後、レジスト47A上に付与されている導電膜をレジスト47Aとともにリフトオフする。このようにして、第1,第2の弾性表面波素子68,69の電極パッド48a,49a,50a,51a、電極ランド52a,53a,54a,55a及びIDTのバスバー42a,42b,53a,53b上に、それぞれ、図15(b)及び図17(c)に示す電極層48A,49A,50A,51A,52A,53A,54A,55A,42A,42B,53A,53Bが形成される。
【0103】
すなわち、第1の弾性表面波素子68側だけでなく、第2の弾性表面波素子69側においても、第1の電極層50a,51aと第2の電極層50A,51Aとにより、電極パッドが構成されている。
【0104】
また、上記リフトオフの結果、図示しない中間層を下地として有する導電膜により、配線電極60,61が第3の実施例と同様に形成される。
最後に、図15(c)及び図18に示すように、電極パッド上にバンプ64〜67が形成される。上記のように、異なる帯域を有する2つの弾性表面波素子68,69を有する弾性表面波装置の製造に際しては、バンプ用電極パッド48,49,50,51が上記のようにして構成されているので、電極パッド48〜51付近における圧電基板へのクラックの発生を抑制することができる。
【0105】
また、第4の実施例においても、配線電極60,61により接続される電極パッド50,51及び電極ランド54a,55aの接続部の端面が階段状の形状とされているので、配線電極による電気的接続の信頼性が高められる。すなわち、階段状の接続端面を有する第1の電極層50a,51aにより、配線電極60,61との接触面積が増大され、かつた第2の電極層が配線電極60,61と同じ導電膜により一体に形成されているので、上記のように電気的接続の信頼性が効果的に高められる。
【0106】
なお、配線電極60,61により接続されるバンプ用電極パッド50,51及び弾性表面波素子用電極の電極ランド54a,55aの接続部、すなわち、接続端面は階段状の形状とされていたが、弾性表面波素子68側で示されていたように、階段状の形状を有しておらずともよい。
【0107】
すなわち、図20に、第4の実施例における電極パッド48と、電極ランド52aとの接続部分を拡大して示すが、ここでは、電極パッド48の第1の電極層48aの接続部と、弾性表面波素子用電極側の接続部、すなわち電極ランド52aの接続部とが接触されている。従って、第2の電極層48Aと、配線電極62Aとを同じ導電膜で同時に形成した場合、電極パッド48と弾性表面波素子用電極の電極ランド52aとが確実に電気的に接続される。特に、図20に示されているように、電極パッド48の第1の電極層48aと電極ランドの第1の電極層52aとの膜厚が異なる場合には、両者が接触している部分に段差が生じるため、配線電極による電気的接続の信頼性をより一層高めることができる。
【0108】
よって、前述した第3の実施例においても、上記階段状の端面を形成する代わりに、第4の実施例の弾性表面波素子68側の構造と同様に電極パッド及び電極ランドを形成してもよく、それによって配線電極による電気的接続の信頼性を高めることができる。
【0109】
なお、上記実施例では、圧電基板1,21,41上に1つの弾性表面波装置を構成するために弾性表面波素子用電極及び電極パッドを形成したが、通常、マザーの圧電基板上において複数の弾性表面波装置の弾性表面波素子用電極及び電極パッドが上記各実施例に従って形成され、最終的にダイシング等により分割されて個々の弾性表面波装置が得られる。
【0110】
また、本発明においては、弾性表面波素子用電極の構成については特に限定されず、弾性表面波フィルタだけでなく、弾性表面波共振子や弾性表面波遅延線などの様々な弾性表面波装置の製造に本発明を適用することかできる。
【0113】
【発明の効果】
第1の発明に係る弾性表面波装置の製造方法では、圧電基板上に電極パッドの第1の電極層が形成され、次に、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極が形成され、弾性表面波素子用電極形成後に、電極パッドの第2電極層が形成され、電極パッドと弾性表面波素子用電極とを電気的に接続する配線電極が最後に形成される。従って、第1の発明の製造方法によれば、電極パッドと弾性表面波素子を、それぞれ、最適な電極形成プロセスを用いることができる。
【0114】
第1の発明において、第1の電極層がエッチングにより形成され、第1の電極層形成工程後に、弾性表面波素子用電極がリフトオフ法により形成される、しかる後、第1の電極層上に電極パッドの第2の電極層が形成される場合には、第1の電極層が、フォトリソグラフィー残渣などにより汚染されていない圧電基板上に形成される。従って、電極パッドと圧電基板との密着性が効果的に高められる。加えて、電極パッドは第1,第2の電極層を積層した構造を有するので、バンプの形成に際し、あるいはバンプを介してフリップチップボンディング方式により弾性表面波装置をパッケージに収納するに際し、電極パッドと圧電基板との剥離が生じ難い。同様に、電極パッド近傍における圧電基板のクラックも生じ難い。従って、信頼性に優れた弾性表面波装置を得ることができる。
【0115】
第2〜第4の発明に係る各弾性表面波装置は、それぞれ、第1の発明に係る製造方法に従って製造されており、よって、配線電極と、弾性表面波素子用電極及び電極パッドとの電気的接続の信頼性が高められる。
【0116】
特に、第2の発明では、電極パッドの第1の電極層が金属膜のエッチングにより形成されており、弾性表面波素子用電極がリフトオフ法により形成されており、電極パッドが第1,第2の電極層を積層することにより形成されているので、本発明に係る弾性表面波装置の製造方法を用いることにより、バンプの形成時やフリップチップボンディング方式によりパッケージに収納する際に加わる外力等による電極パッドの圧電基板からの剥離や圧電基板におけるクラックの発生を確実に抑制することができる。
【0117】
また、第3の発明では、第1の電極層及び弾性表面波素子用電極の配線電極により電気的に接続されている接続部の端面が階段状とされているので、第1,第2の電極層を有する電極パッドと、弾性表面波素子用電極の配線電極による電気的接続の信頼性が効果的に高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る弾性表面波装置を示す正面断面図。
【図2】(a)〜(d)は、第1の実施例の弾性表面波装置を製造する工程を説明するための各正面断面図。
【図3】(a)〜(d)は、第1の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図4】(a)及び(b)は、第1の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図5】本発明の第2の実施例に係る弾性表面波装置の正面断面図。
【図6】(a)〜(d)は、第2の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図7】(a)〜(d)は、第2の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図8】(a)及び(b)は、第2の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図9】第1の実施例の好ましい変形例を説明するための部分切欠正面断面図。
【図10】(a)〜(c)は、本発明の第3の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各模式的平面図。
【図11】(a)及び(b)は、第3の実施例の製造工程を説明するための各模式的平面図。
【図12】(a)〜(d)は、第3の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図13】(a)〜(c)は、第3の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図14】(a)及び(b)は、第4の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各模式的平面図。
【図15】(a)〜(c)は、第4の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各模式的平面図。
【図16】(a)〜(d)は、第4の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための模式的各側面断面図。
【図17】(a)〜(c)は、第4の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための模式的各側面断面図。
【図18】第4の実施例の弾性表面波装置の製造工程を説明するための模式的側面断面図。
【図19】第3の実施例における配線電極と電極パッド及び電極ランドとの接続端部の形状を説明するための部分拡大断面図。
【図20】第3,第4の実施例の変形例における配線電極と電極ランド及び電極パッドとの接続部分を拡大して示す部分断面図。
【図21】第3の実施例の変形例における電極パッドの第1の電極層と、電極ランドの第1の電極層の平面形状を説明するための部分平面図。
【図22】従来の弾性表面波装置を説明するための正面断面図。
【図23】(a)〜(d)は、図22に示した従来の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図24】(a)及び(b)は、図22に示した従来の弾性表面波装置の製造工程を説明するための各正面断面図。
【図25】従来の弾性表面波装置の製造方法の問題点を説明するための部分断面図。
【符号の説明】
1…圧電基板
2…金属膜
2a…第1の電極層
3…レジストパターン
4…レジストパターン
5…金属膜
5a…弾性表面波素子用電極
6…レジストパターン
7…金属膜
7a…第2の電極層
7b…配線電極
8…密着層
9…電極パッド
10…バンプ
11…弾性表面波装置
21…圧電基板
22…金属膜
22a…第1の電極層
22b…弾性表面波素子用電極
23…レジストパターン
24…レジストパターン
25…金属膜
25a…弾性表面波素子用電極
26…レジストパターン
27…金属膜
27a…第2の電極層
27b…配線電極
28…電極パッド
29…バンプ
31…弾性表面波装置
41…圧電基板
42a,42b,53a,53b…バスバー
42A,42B…電極層
48,49…電極パッド
48a,49a…第1の電極層
48a1,49a1,52a1,53a1…階段状の端面
48A,49A…第2の電極層
50,51…電極パッド
50a,51a…第1の電極層
50A,51A…第2の電極層
52a,53a…電極ランド
60,61…配線電極
68,69…第1,第2の弾性表面波素子

Claims (11)

  1. バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置の製造方法であって、
    圧電基板を用意する工程と、
    前記圧電基板上に電極パッドの第1の電極層を形成する第1の電極層形成工程と、
    前記第1の電極層形成工程後に、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極を形成する弾性表面波素子用電極形成工程と、
    前記弾性表面波素子用電極形成工程後に、電極パッドの第2の電極層を形成する工程と、
    前記電極パッドと弾性表面波素子用電極とを電気的に接続する配線電極を形成する工程と、
    第2の電極層の上にバンプが形成される工程とを備え、
    前記配線電極が、前記第2の電極層と同時に形成されることを特徴とする、弾性表面波装置の製造方法。
  2. 前記配線電極及び第2の電極層がAlまたはAl合金からなり、かつ前記配線電極及び第2の電極層を形成するに先立ち、AlまたはAl合金に比べて第1の電極層に対する密着力の高い金属または合金からなる密着層を下地として形成する工程をさらに備える、請求項1に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  3. 前記弾性表面波素子用電極形成工程後に、前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの配線電極により接続される接続部の端面が階段状となるようにエッチングを施す工程をさらに備え、
    前記弾性表面波素子用電極と電極パッドの第1の電極層とを電気的に接続するための前記配線電極と、前記電極パッドの前記第2の電極層とが同じ導電膜により同時に形成される、請求項1または2に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  4. 前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの第1の電極層の前記接続部の端面が、それぞれ、少なくとも2面である、請求項3に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  5. 前記弾性表面波素子用電極形成工程において、前記電極パッドに接続される弾性表面波素子用電極が該弾性表面波素子用電極の端面が電極パッドの第1の電極層と接触するように形成される、請求項1〜4のいずれかに記載の弾性表面波装置の製造方法。
  6. 前記弾性表面波素子用電極の形成方法が、リフトオフ法により行なわれ、
    前記電極パッドの第1の電極層がエッチングにより形成される、請求項1〜のいずれかに記載の弾性表面波装置の製造方法。
  7. 前記第1の電極層形成工程において、前記弾性表面波素子用電極とは異なる、少なくとも1個の第2の弾性表面波素子用電極を第1の電極層と同時に形成することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の弾性表面波装置の製造方法。
  8. バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置であって、
    圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成された少なくとも1つの弾性表面波素子用電極と、
    前記圧電基板上に形成されており、バンプが接合される電極パッドと、
    前記電極パッドと前記弾性表面波素子用電極とを電気的に接続するための配線電極とを備え、
    前記電極パッドが圧電基板上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に積層された第2の電極層とを有し、第2の電極層上にバンプが形成されており、第1の電極層が金属膜のエッチングにより形成されており、少なくとも1つの弾性表面波素子用電極がリフトオフ法に形成されていることを特徴とする、弾性表面波装置。
  9. 前記配線電極及び第2の電極層がAlまたはAl合金からなり、前記配線電極及び第2の電極層の下地に形成されており、AlまたはAl合金に比べて第1の電極層に対する密着力が高い金属または合金からなる密着層をさらに備える、請求項に記載の弾性表面波装置。
  10. バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装される弾性表面波装置であって、
    圧電基板と、
    前記圧電基板上に形成された少なくとも1つの弾性表面波素子用電極と、
    前記圧電基板上に形成されており、バンプが接合される電極パッドと、
    前記電極パッドと前記弾性表面波素子用電極とを電気的に接続するための配線電極とを備え、
    前記電極パッドが圧電基板上に形成された第1の電極層と、第1の電極層上に積層された第2の電極層とを有し、
    前記第2の電極層と前記配線電極とが同じ導電膜により一体に形成されており、
    前記第1の電極層及び弾性表面波素子用電極の配線電極により電気的に接続される接続部の端面が階段状とされている、弾性表面波装置。
  11. 前記弾性表面波素子用電極及び電極パッドの第1の電極層の前記接続部の端面が、それぞれ、少なくとも2面である、請求項10に記載の弾性表面波装置。
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