JP3849039B2 - 豆腐製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、豆乳に凝固剤を添加して豆乳を凝固・成型する工程に特徴を有する豆腐の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
豆腐の製造に際しては、豆乳に凝固剤を添加して混合攪拌することになる。その際、きぬごし豆腐、もめん豆腐、油揚げなど目的の豆腐に対して、それぞれ凝固特性の異なる凝固剤が用いられる。凝固剤添加時の豆乳の温度も、高温から低温まで様々に異なる。それでも一種類の豆腐をつくる場合には、問題は少ない。
【0003】
問題は、小ロッド多品種の豆腐を量産する場合などの生産性、生産管理、高品質化をいかに図るかにある。風味良好な豆腐を得るための伝統的な凝固剤として、古来より塩化マグネシウム(ニガリ)が周知であるが、これは速効性の凝固剤である。そのため、ひとつの混合専用タンク内で豆乳と凝固剤とを混合攪拌すると、一次凝固が始まり、これを成型箱に移し変えるのに適さない。そのため、一次凝固を防止する安定剤を豆乳に添加するなどの対策を講じており、その添加量や温度の管理などが面倒で製造コストも高く付く。
【0004】
これらの点を踏まえ、例えば特許文献1、2では、成型箱に豆乳と凝固剤(ニガリ)とを入れ、攪拌子で混合攪拌し、攪拌子を豆乳から引き上げて成型箱内で豆乳を凝固・成型している。
【0005】
【特許文献1】
特許第2507250号公報(段落番号0014、図1)
【特許文献2】
特開平9−65846号公報(段落番号0020、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許文献1、2では、上面が開口する成型箱に対して、攪拌子を昇降可能にしており、成型箱の上面は攪拌子で混合攪拌するときでも、開放状態のままにある。これでは、混合攪拌時に、豆乳中にエアを積極的に取り入れているに等しく、製品・豆腐の高品質化に程遠い。消泡剤を添加するなどの対策も、食品衛生上好ましくない。
【0007】
本発明の目的は、豆乳を凝固させる際の豆乳の材質や温度、速効性か遅効性かの凝固剤の種類が、対象の豆腐に対応して自由かつ任意に選べる豆腐製造方法を提供するにある。とくに速効性の凝固剤を用いて豆乳を凝固するのに優利な豆腐製造方法を得るにある。
【0008】
本発明の目的は、豆乳と凝固剤との混合攪拌時にエアをかみ込まないようにして、高品質の豆腐を効率良く製造することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の豆腐製造方法は、成型箱内に、豆乳と凝固剤とを充満状に入れ、その充満状態のまま密閉状にした成型箱内で豆乳と凝固剤とを混合攪拌して凝固・成型することを特徴とする。基本的には、成型箱に豆乳を先入れしたのち凝固剤を注入するが、低温の豆乳ないし遅効性の凝固剤を用いるときなどにおいて、豆乳と凝固剤とは同時併行的に成型箱へ入れる形式も含む。
【0010】
具体的には、請求項2記載の本発明方法は、図1に示すごとく、上面が開口する複数の成型箱1のひとつを位置決めセットする工程と、作業位置において成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じる工程と、蓋4側から成型箱1内に豆乳25と凝固剤26とを充満状に投入する工程と、成型箱1内において、攪拌子9で豆乳25と凝固剤26とを混合攪拌する工程と、成型箱1から蓋4を取り外して、成型箱1を回収する工程と、成型箱1から裸豆腐を取り出す工程とからなる。成型箱1に対して蓋4は、閉じ姿勢と開き姿勢とに切り換わるが、その姿勢切り換えは、蓋4側または成型箱1側の一方、もしくは両者4・1を相対的に移動操作して行えばよい。成型箱1への豆乳25の投入工程は、成型箱1に予め豆乳25をある程度まで入れておき、豆乳25を追い足し投入して充満状態にすることも可能である。
【0011】
請求項3記載の本発明方法は、上面が開口する複数の各成型箱1内に豆乳25を充満状に投入する工程と、作業位置において成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じる工程と、蓋4側から成型箱1内に凝固剤26を注入する工程と、成型箱1内において攪拌子9で豆乳25と凝固剤26とを混合攪拌する工程と、成型箱1から蓋4を取り外して、成型箱1を回収する工程と、成型箱1から裸豆腐を取り出す工程とからなる。この場合は、各成型箱1に予め豆乳25が充満状態で入っているので、蓋4をしたとき、成型箱1の上面から豆乳25の一部が溢れ出る状態となり、その際に成型箱1内のエアが外に押し出される。
【0012】
成型箱1から裸豆腐を取り出す工程においては、成型箱1内において裸豆腐を予め所定形状にカットしたのち取り出してもよい。もちろん、成型箱1から裸豆腐を取り出したのち、一丁ずつカットしてもよい。
【0013】
使用する豆乳の濃度、凝固時の温度などは問わない。凝固剤も、天然にがり(塩化マグネウシム含有物)、塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、第1リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、硫酸マグネシウム、グルコノデルタラクトン、トランスグルタミナーゼなどを、目的の豆腐に対応して単独で又は組み合わせて用いることができる。このうち、特にきぬごし豆腐の類をつくるに際しては、成型箱1内に、高温の豆乳25を充満状態に投入したのち、塩化マグネシウムを主成分とする速効性の凝固剤26を注入することができる(請求項4)。これによれば、成型箱1内における豆乳25と凝固剤26との混合攪拌時に一次凝固が始まっており、生産サイクルの向上が図れる。
【0014】
請求項5記載の本発明方法は、作業位置に、上面が開口する豆腐流通用の各成型箱1を連続的に送り込んで位置決めセットする工程と、各成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じる工程と、蓋4側から成型箱1内に豆乳25と凝固剤26とを充満状に投入する工程と、成型箱1内において攪拌子9で豆乳25と凝固剤26とを混合攪拌する工程と、成型箱1から蓋4を取り外して、成型箱1を前記作業位置から回収する工程とからなる。この場合の成型箱1は、図2に示す流通用容器30であり、1丁分の豆腐が納まる小容量のものである。
【0015】
請求項6記載の本発明方法は、上面が開口する豆腐流通用の各成型箱1内に豆乳25を充満状に投入する工程と、作業位置に各成型箱1を連続的に送り込んで、各成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じる工程と、蓋4側から成型箱1内に凝固剤26を注入する工程と、成型箱1内において、攪拌子9で豆乳25と凝固剤26とを混合攪拌する工程と、成型箱1から蓋4を取り外して、成型箱1を前記作業位置から回収する工程とからなる。この場合の成型箱1も、1丁分の豆腐が入る図2の流通用容器30であり、先の請求項3と実質的に同じ要領で豆腐がつくられる。
【0016】
請求項5または6記載の豆腐製造方法において、回収工程を経たのちの各成型箱1は、図2に示すごとく、これの開口上面を閉じる包装フィルム31でパック包装される。具体的には、成型箱1に包装フィルム31がヒートシールされる。
【0017】
【作用】
成型箱1としては、5丁ないし30丁分のカット豆腐を得る容量のものが多数用意され、例えば成型箱1内で凝固後の裸豆腐を所定形状に1丁ずつカットしたのち、成型箱1からカット豆腐Pを取り出す。尤も、流通用の成型箱1の場合は、各成型箱1に1丁分の豆腐をつくり、そのまま個別包装して成型箱1ごと流通に供される。
【0018】
本発明方法は、天然にがりなど塩化マグネシウムを主成分とする速効性の凝固剤を用いたきぬごし豆腐をつくるに好適であるが、もめん豆腐などにも広く対応できるし、油揚げをつくる豆腐素地の製造にも利用できる。凝固剤が遅効性のものである場合などには、成型箱1内に豆乳25と凝固剤26とが同時に投入されてもよい。
【0019】
【発明の効果】
かかる本発明によれば、成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じ、この成型箱1に豆乳25と凝固剤26とを充満状態で入れた状態下で攪拌子9にて混合攪拌する。従って、この混合攪拌時に、豆乳25中にエアをかみ込むことがなく、豆腐本質に気泡を含まない高品質の豆腐が得られる。混合攪拌時に、成型箱1から豆乳25が外部に飛散することもない。
【0020】
ひとつの成型箱1内で豆乳25と凝固剤26とを混合攪拌したのち、同じ成型箱1内で豆乳25を凝固・成型するので、豆乳25が高温か低温か、凝固剤26が速効性か遅効性かを問わず、目的とする豆腐を応じて例えば豆乳25の濃度と、これ適合する凝固剤26とを選ぶだけで、熟練者でなくても常に均質な豆腐を効率良くつくることができる。
【0021】
【発明の実施の態様】
本発明方法を実施するための豆腐製造装置は、上面が開口する成型箱1がいくつか用意されていて、図1に示すごとく成型箱1が載置されるテーブル2と、テーブル2と関連付けて床面上に立設された支柱3と、成型箱1の開口上面を閉じる蓋4を含むユニットAと、支柱3に設けられてユニットAを昇降駆動する駆動手段と、豆乳タンク5と、凝固剤タンク6とを備えている。
【0022】
ユニットAは、ユニット枠7の下面に固定した平板状の蓋4と、蓋4の下面中央において下向きに突出するよう回転自在に設けられた攪拌子9と、ユニット枠7内に設置されて攪拌子9を回転駆動するモータ10とを含む。
【0023】
ユニットAの駆動手段は、支柱3側に配備されたエアシリンダ11を含み、エアシリンダ11のピストンロッド12の下端がユニット枠7の上面に連結されている。エアシリンダ11のピストンロッド12を伸縮駆動することにより、ユニットAは、蓋4がこれの下面に設けたパッキン13を介して成型箱1の開口上面を密閉状に閉合する閉じ姿勢と、蓋4が成型箱1の上方に外れる開き姿勢とに切り換え作動する。
【0024】
蓋4には、豆乳入口15と凝固剤入口16とが離れた位置に設けられていると共に、豆乳入口15から離れた位置に溢出口17が設けられている。蓋4の豆乳入口15と豆乳タンク5とは、豆乳送りポンプ19を介してパイプ(ホース)20で連通接続されている。同じく、蓋4の凝固剤入口16と凝固剤タンク6とは、凝固剤送りポンプ21を介してパイプ(ホース)22で連通接続されている。
【0025】
この豆腐製造装置の代表的な使用例を説明すると、ユニットAが上方の開き(待機)姿勢にあるので、テーブル2上の作業位置に空の成型箱1をこれの開口上面が蓋4の直下に位置するようセットする。
【0026】
この状態で装置全体の駆動スイッチをオン操作すると、まずエアシリンダ11が作動してユニットAが下降し、蓋4がパッキン13を介して成型箱1の上端開口周縁を押さえ込んで成型箱1の開口上面を密閉状に閉じる。
【0027】
次に、豆乳送りポンプ19が作動し、豆乳タンク5内の豆乳25が豆乳入口15を介して成型箱1内に充満状態となるよう送り込まれる。その際、一部溢れた豆乳25は、溢出口17から回収される。具体的には、豆乳入口15、凝固剤入口16および溢出口17とには、図外の電磁弁を備えていて、成型箱1に豆乳25を入れる際には、豆乳入口15側および溢出口17側の電磁弁が開き、凝固剤入口16側の電磁弁が閉じている。成型箱1の内容量は判っているので、例えば豆乳送りポンプ19による豆乳25の送り込み量をタイマーなどで制御することにより、成型箱1に豆乳25を常に充満させることができる。成型箱1内のエアは、これに豆乳25が充満されて行くに伴い、溢出口17より外部に押し出されて行く。
【0028】
成型箱1に気相部を有しない状態にまで豆乳25が充満すると、豆乳送りポンプ19の駆動が停止され、豆乳入口15の電磁弁が閉じ、凝固剤入口16の電磁弁が開いて、凝固剤送りポンプ21が起動する。これで凝固剤タンク6内の凝固剤26が、凝固剤入口16を介して成型箱1内に注入される。このとき、溢出口17に備えた電磁弁も閉じている。豆乳25に対する凝固剤26の添加量は極く僅かであるから、成型箱1内に豆乳25が充満していても、凝固剤26は支障なく押し込める。尤も、成型箱1内の豆乳25ないしエアを抜きながら、成型箱1内に凝固剤を注入してもよい。凝固剤26の注入量は、成型箱1の容量すなわち豆乳25の使用量が判っているので、予め凝固剤送りポンプ21による送り込み量をタイマーなどで制御することにより規定値に設定できる。
【0029】
凝固剤26を注入し終えると、凝固剤入口16の電磁弁が閉じ、直ちにモータ10が起動して攪拌子9を回転駆動する。但し、凝固剤26が注入されるのに先立って、攪拌子9が既に豆乳25を攪拌していてもよい。これにて成型箱1内の豆乳25と凝固剤26とが、密閉充満状態で規定時間だけ混合攪拌される。この混合攪拌時に、成型箱1の上面は蓋4で密閉されているので、内部の豆乳25などが外部に飛散することはないし、成型箱1内に外気が流入することがないから、豆乳25中にエアをかみ込むこともない。
【0030】
最後に、エアシリンダ11が作動し、ユニットAが上方の開き位置に退避する。これにて、蓋4が成型箱1の上面から外れると共に、攪拌子9も成型箱1内から引き上げられる。次に、テーブル2上の成型箱1を内部に凝固剤26と混合済みの豆乳25が入った状態のまま別の場所に移し、そこで最終的な凝固・成型をする。これが一サイクルである。以後は、新たな空の成型箱1を再びテーブル2上にセットし、同じ要領で豆乳25と凝固剤26との混合攪拌工程を繰り返すことになる。
【0031】
ここで注目すべきは、ひとつの成型箱1に投入された豆乳25と凝固剤26とが、混合攪拌されたのち、同じ成型箱1内において凝固・成型される点にある。
【0032】
例えば、ひとつの成型箱1が20丁分の裸豆腐を得る容量の場合、その成型箱1内において裸豆腐を一丁ずつに切り分けたのち、成型箱1内のカット豆腐Pを水槽内に取り出す。または、成型箱1から裸豆腐を水槽内に取り出したのち、一丁ずつカットすることができる。カット豆腐Pは一丁ごとに図2の流通用容器30に公知の手法で個別包装される。ここでの流通用容器30とは店頭でカット豆腐を陳列する包装用容器(トレー)そのものを意味する。
【0033】
すなわち、上面が開口する流通用容器30に一丁ずつカット豆腐Pを入れ、その開口上面を包装フィルム31で密閉状にヒートシールしてパック包装することになる。
【0034】
次に、上記の豆腐製造装置を用いた具体的な豆腐製造方法の実施例を説明する。
【0035】
(実施例1) 高温の豆乳25を用い、塩化マグネシウムを主成分とする速効性の凝固剤26を使い、先に説明したとおりカット豆腐20丁分の容量を持つ空の成型箱1をテーブル2上の作業位置に位置決めセットし、成型箱1の開口上面を蓋4で密閉状に閉じたのち、蓋4側の豆乳入口15から成型箱1に豆乳25を充満状に投入し、攪拌子9で豆乳25を攪拌しながら、蓋4側の凝固剤入口16から成型箱1に凝固剤26を注入し、一定時間だけ成型箱1内において豆乳25と凝固剤26とを攪拌子9で混合攪拌し、豆乳25を一次凝固させた。次に、前記ユニットAを上昇駆動させて、蓋4および攪拌子9を上方に退避させたのち、テーブル2上から成型箱1を別の場所に移動して放置し、該当の成型箱1内で豆乳25を凝固・成型した。
【0036】
(実施例2) 成型箱1内に、これの内容量のほぼ80%に相当する豆乳25を入れ、この成型箱1をテーブル2上の作業位置にセットし、前記蓋4で成型箱1の開口上面を密閉し、蓋4側の豆乳入口15から成型箱1内に豆乳25を充満状に追い足し投入した。その他は、実施例1と同じにした。
【0037】
(実施例3) テーブル2上の作業位置に空の成型箱1を送り、蓋4を上方に退避させた状態で成型箱1内に豆乳25を溢れる状態で充満するよう投入したのち、成型箱1の開口上面に蓋4を閉じ合わせて内部の豆乳25が成型箱1上から一部溢れ出るようにし、次に凝固剤26を蓋4側の凝固剤入口16から成型箱1内に注入した。その他は実施例1と同様にした。ここでは、蓋4側の前記豆乳入口15を用いずに、成型箱1内に豆乳25を充満状態で投入している。
【0038】
(実施例4) 凝固剤26として遅効性のものを用いた以外は、実施例1と同様にした。但し、この場合は、テーブル2から回収した成型箱1を実施例1よりも長時間放置して凝固・成型したのち、該当の成型箱1から裸豆腐を取り出した。
【0039】
(実施例5) 低温の豆乳25を用いた以外は、実施例1と同様にした。但し、この場合はテーブル2から回収した成型箱1ごと内部の豆乳25をボイル熟成して、豆乳25の凝固・成型を促進させたのち、該当の成型箱1から裸豆腐を取り出した。
【0040】
(実施例6) 成型箱1として図2に示す流通用容器(トレー)30を用いた。この場合には多数の空の成型箱(流通用容器30)1をテーブル2上の作業位置に連続的に間欠移送し、その他は実施例1と同様にした。その後に、テーブル2から回収した豆腐入りの成型箱1の開口上面を包装フィルム31でヒートシールして密閉した。
【0041】
(実施例7) 実施例6と同じ各成型箱(流通用容器30)1に、低温の豆乳25を溢れる状態で充満状に入れたのち、テーブル2上の作業位置に各成型箱1をセットし、前記蓋4で内部の豆乳25の一部が溢れ出るように成型箱1の開口上面を密閉したのち、速効性の凝固剤26を蓋4側の凝固剤入口16から成型箱1内に注入した。次に、成型箱1の開口上面を包装フィルム31で封入し、相前後してボイル加熱して、豆乳25の凝固・成型をした。
【0042】
(別実施例) なお、図示例では、蓋4を含むユニットAの駆動手段としてエアシリンダ11を用い、ユニットAを昇降させる形態としたが、ユニットAは揺動アームに支持して蓋4が成型箱1を閉じる下方姿勢と、斜め上方に退避する姿勢とにわたって揺動操作されるようになっていてもよい。蓋4を含むユニットAは、固定しておき、テーブル2の全体もしくは成型箱1を受けるテーブル部分のみを昇降させることにより、成型箱1の開口上面を固定位置にある蓋4で閉じるようにしてもよい。いずれにせよ、先の実施例1、2、4、5、6では、成型箱1に蓋4を閉じ合わせて行きながら、豆乳25を成型箱1内に同時併行して投入することもできる。成型箱1はコンベアで連続的に作業位置へ間欠移送してもよい。
【0043】
本発明の蓋4は、成型箱1の開口上面を閉じて、混合攪拌時に豆乳25が外部上方に飛散するのを防止しながら、外気が成型箱1内に流入するのを防止するにあり、その限りにおいて蓋4は成型箱1をほぼ密閉し、また成型箱1内に豆乳25はほぼ充満状態で投入されるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置全体の概略正面図
【図2】製品・豆腐の包装構造の概略を示す断面図
【符号の説明】
1 成型箱
2 テーブル
3 支柱
4 蓋
5 豆乳タンク
6 凝固剤タンク
9 攪拌子
10 モータ
11 エアシリンダ
13 パッキン
15 豆乳入口
16 凝固剤入口
25 豆乳
26 凝固剤

Claims (7)

  1. 成型箱内に、豆乳と凝固剤とを充満状に入れ、その充満状態のまま密閉状にした成型箱内で豆乳と凝固剤とを混合攪拌して凝固・成型することを特徴とする豆腐製造方法。
  2. 作業位置に、上面が開口する複数の成型箱のひとつを位置決めセットする工程と、
    成型箱の開口上面を蓋で密閉状に閉じる工程と、
    蓋側から成型箱内に豆乳を充満状に投入する工程と、
    蓋側から成型箱内に凝固剤を注入する工程と、
    成型箱内において攪拌子で豆乳と凝固剤とを混合攪拌する工程と、
    成型箱から蓋を取り外して、成型箱を回収する工程と、
    成型箱から裸豆腐を取り出す工程とからなる豆腐製造方法。
  3. 上面が開口する複数の各成型箱内に豆乳を充満状に投入する工程と、
    作業位置において成型箱の開口上面を蓋で密閉状に閉じる工程と、
    蓋側から成型箱内に凝固剤を注入する工程と、
    成型箱内において攪拌子で豆乳と凝固剤とを混合攪拌する工程と、
    成型箱から蓋を取り外して、成型箱を回収する工程と、
    成型箱から裸豆腐を取り出す工程とからなる豆腐製造方法。
  4. 成型箱内に、高温の豆乳を充満状態に投入したのち、速効性の凝固剤を投入する請求項2または3記載の豆腐製造方法。
  5. 作業位置に、上面が開口する豆腐流通用の各成型箱を連続的に送り込んで位置決めセットする工程と、
    各成型箱の開口上面を蓋で密閉状に閉じる工程と、
    蓋側から成型箱内に豆乳を充満状に投入する工程と、
    蓋側から成型箱内に凝固剤を注入する工程と、
    成型箱内において、攪拌子で豆乳と凝固剤とを混合攪拌する工程と、
    成型箱から蓋を取り外して、成型箱を前記作業位置から回収する工程とからなる豆腐製造方法。
  6. 上面が開口する豆腐流通用の各成型箱内に豆乳を充満状に投入する工程と、
    作業位置に各成型箱を連続的に送り込んで、各成型箱の開口上面を蓋で密閉状に閉じる工程と、
    蓋側から成型箱内に凝固剤を注入する工程と、
    成型箱内において、攪拌子で豆乳と凝固剤とを混合攪拌する工程と、
    成型箱から蓋を取り外して、成型箱を前記作業位置から回収する工程とからなる豆腐製造方法。
  7. 回収工程を経たのちの各成型箱は、これの開口上面を閉じる包装フィルムで個別にパック包装される請求項5または6記載の豆腐製造方法。
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