JP3737022B2 - 画像形成装置の用紙搬送機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置の用紙搬送機構に関し、詳しくは、プリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置で使用される用紙搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば図9に示されるように、プリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置で使用される従来の用紙搬送機構101は、用紙を巻回して搬送するための複数の送りローラー103、104及び105を駆動軸102に固定(支持)している。
送りローラー103、104及び105のうち、例えば送りローラー104にばね等の付勢部材118で押圧される摩擦部材110を設け、用紙109の重ね送りを防止している。
摩擦部材110の搬送方向下流側(図9において上側)には、送りローラー103、104及び105に当接して用紙109を案内するためのガイドローラー106、107及び108が配設されている。
ガイドローラー106及び107のさらに搬送方向下流側にはガイドローラー112及び113が配設されている。
【0003】
これにより、給紙部(図示せず)から給紙される用紙109は、送りローラー104と摩擦部材110に挟まれる(ニップされる)際に摩擦部材110の摩擦力を受けて1枚ずつ分離される。
分離された用紙109はガイドローラー106、107及び108に案内されながら搬送され、さらに搬送が進むとガイドローラー112及び113にも案内されながら搬送される。このようにして、用紙109は搬送基準側端111に沿って搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の用紙搬送機構においては、用紙を送りローラーに巻回して搬送する間に用紙が斜行して紙詰まり(ジャム)を起こしたり、あるいは画像が正規の位置に形成されないといった問題を生じていた。
【0005】
この問題は、次のような原因によって生じるものと考えられる。
図10に示すように、送りローラー104には摩擦部材110が設けられているので、送りローラー103及びガイドローラー106によって生み出される用紙の搬送力Faよりも、送りローラー104及びガイドローラー107によって生み出される用紙の搬送力Fbが小さくなる。
つまり、搬送される用紙109が摩擦部材110からの摩擦力Fxを受ける分だけ、搬送力Fbは小さくなってしまう。
すなわち、
搬送力Fb=搬送力Fa−摩擦力Fx
となる。
【0006】
このため、搬送される用紙109は正規の搬送方向Fに対し、搬送基準側端111から逸れる方向である搬送方向F1へ斜行してしまう。
この状態で搬送を続けると、用紙109がジャムしたり、あるいは、画像が正規の位置に形成されないといった問題が生じることになる。
【0007】
また、図11に示すように、用紙109の搬送基準側端111寄りにのみガイドローラー112及び113が設けられていると、用紙109のサイズが大きい場合や、用紙109が厚い場合には次のような問題が生じると考えられる。
つまり、図12に示すように、搬送基準側端111寄りにある用紙109はガイドローラー112及び113に案内されながら搬送されるので、送りローラー103及び104の周面から逸れることはない(搬送方向F3)。
しかし、図13に示すように、搬送基準側端111から離れた位置にある用紙109は、ガイドローラーが配設されていない位置114(図11参照)において送りローラー105の周面から外方へ大きく逸れてしまう(搬送方向F4)。
この状態で搬送されると、用紙109が斜行してジャムしたり、あるいは画像が正規の位置に形成されないといった種々の問題が生じることになる。
【0008】
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、摩擦部材を設けたことに起因する各送りローラー間の用紙搬送力の差を補正して用紙の斜行を防止し、搬送基準側端に沿って用紙を円滑に搬送することができる画像形成装置の用紙搬送機構を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、駆動軸に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、送りローラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドローラーと、給紙される用紙の重ね送りを防止するために送りローラーの1つに接触する摩擦部材と、用紙搬送路を有し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送するようにした画像形成装置において、摩擦部材が設けられた送りローラーに用紙を押圧するピンチローラー設けられ、摩擦部材は駆動軸の長手方向のほぼ中央に支持された送りローラーに設けられ、ピンチローラーは用紙を搬送基準側端に寄せる方向に軸が駆動軸に所定の角度で交差し摩擦部材によって減少した用紙搬送力を補償する画像形成装置の用紙搬送機構を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
つまり、この発明による画像形成装置の用紙搬送機構は、複数の送りローラーによってそれぞれ生み出される用紙搬送力の差を無くすことによって、従来の用紙搬送機構の問題点であった用紙の斜行を防止するものである。
そして、その具体的な手段として、摩擦部材を設けたことによって用紙搬送力が減少した中央の送りローラーに対して用紙を押圧するピンチローラーを設けると共に、用紙を搬送基準側端へ寄せる方向に、ピンチローラーの軸を送りローラーの駆動軸に対して所定の角度で交差させる
これにより、用紙搬送力が減少した送りローラーと用紙との間の摩擦力が強くなり、摩擦部材を設けたことによって減少したぶんの用紙搬送力が補償されると共に、摩擦部材が設けられた送りローラーとピンチローラーとによって生み出される用紙搬送力が、用紙を搬送基準側端へ寄せる方向に向かい、用紙は搬送基準側端に沿った正規の搬送方向で搬送されるようになる
【0011】
なお、この発明において複数の送りローラーとは2個以上の送りローラーを意味するが、通常3〜5個の送りローラーを指す。
また、この発明においてピンチローラーとしては、ガイドローラーと同様に送りローラーに対して従動回転するものであってもよいし、ピンチローラー自体が何らかの駆動手段で駆動されるものであってもよい。
【0012】
この発明による画像形成装置の用紙搬送機構は、摩擦部材が駆動軸の長手方向のほぼ中央に支持された送りローラーに設けられ、ピンチローラーは、用紙を搬送基準側端に寄せる方向に軸が駆動軸に所定の角度で交差する
【0013】
このため、摩擦部材が設けられた送りローラーとピンチローラーとによって生み出される用紙搬送力が、用紙を搬送基準側端に寄せる方向に向かう。
これにより、用紙の搬送方向の逸れが効果的に補正される。そして、用紙は確実に搬送基準側端に沿った正規の搬送方向で搬送される。
【0014】
なお、ピンチローラーの軸を駆動軸に交差させる所定の角度は、約2〜5度の範囲内であることが好ましい。
これは、この発明の発明者らの試験結果から判明したことであり、ピンチローラーの交差角度を変化させて比較検討した結果を以下の表1に示す。
【0015】
【表1】
Figure 0003737022
【0016】
表1に示されるように、ピンチローラーの交差角度が約0〜1.5度の範囲では用紙の搬送方向の逸れが完全に補正しきれず、用紙は斜行してジャムしてしまう。ピンチローラーの交差角度が約2〜5度の範囲では、用紙の搬送方向の逸れが適切に補正され、用紙は正規の搬送方向で円滑に搬送される。ピンチローラーの交差角度が約5.5度以上となると、用紙の搬送方向の逸れが過剰に補正されてしまい、用紙は搬送基準側端の方へ過剰に寄せられてジャムしてしまう。
このようなことから、ピンチローラーの交差角度は上述の通り約2〜5度の範囲内が好ましい。
【0017】
なお、表1に示した試験結果は、後の実施例で示す態様においてピンチローラーの交差角度のみを変化させて比較検討した結果である。
ピンチローラーの好ましい交差角度は、ピンチローラーの送りローラーに対する押圧力、他の送りローラーにもピンチローラーを設けるか否かなど様々な条件が関係してくるので、必ずしも上述の好ましい範囲内でなければならないというわけではない。
【0018】
また、この発明による画像形成装置の用紙搬送機構は、複数の送りローラーが3個の送りローラーからなり、各送りローラーがそれぞれ用紙を押圧するピンチローラーを備え、最も搬送基準側端の近くに配置された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP1とし、摩擦部材が設けられた中央の送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP2とし、最も搬送基準側端から遠くに配置された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP3とするとき、P1、P2及びP3の関係が、P1<P2≦P3で表されることが好ましい。
【0019】
これも、この発明の発明者らの試験結果から判明したことである。
すなわち、各送りローラーがピンチローラーをそれぞれ備える場合には、最も搬送基準側端の近くに配置された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力は弱めに設定し、搬送基準側端から遠くになるに従いピンチローラーの押圧力が高くなるように設定するのである。
このように構成すると、搬送基準側端から遠くに配置される送りローラーほど、強い用紙搬送力を備えるので、用紙搬送機構全体の用紙搬送力が用紙を搬送基準側端に寄せる方向に向かう。
試験結果によると、P2及びP3はP1の約3倍とほぼ等しくなるように設定するのが最も好ましかった。
【0020】
なお、送りローラーが3個であることを前提として説明したが、送りローラーは2個又は4個以上であっても、この発明の効果を利用できる。
つまり、摩擦部材が設けられた送りローラーを押圧するピンチローラーの押圧力が、このピンチローラーよりも搬送基準側端寄りに配置されたピンチローラーの押圧力よりも高くなるように設定すればこの発明の効果を利用できる。
そして、特に4個以上の送りローラーが備えられた場合には、摩擦部材が設けられた送りローラーを押圧するピンチローラーよりも反搬送基準側端寄りに配置されたピンチローラーの押圧力が、前記ピンチローラーの押圧力と等しいか又はより高くなるようにすればより好ましい設定となる。
【0021】
また、この発明による用紙搬送機構は、駆動軸に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、これらの送りローラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドローラーと、用紙搬送路を有し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送するようにした画像形成装置において、最も搬送基準側端の近くに配置されたガイドローラーが、他のガイドローラーよりも高い圧力で送りローラーに当接する画像形成装置の用紙搬送機構とすることもできる。
【0022】
これは、ガイドローラーの設け方を工夫することにより用紙の斜行を防止するものであり、用紙のサイズが大きい場合や用紙が厚い場合に特に有効である。
つまり、複数の送りローラーにそれぞれガイドローラーを設けることにより、大きいサイズの用紙が給紙されてきても、送りローラーの周面から逸れることが防止される。
そして、最も搬送基準側端の近くに配置されたガイドローラーを、他のガイドローラーよりも高い圧力で当接するように配置することにより、搬送基準側端がわの用紙の一端はガイドローラーと送りローラーとの間に確実に挟持されるようになる。
【0023】
なお、他のガイドローラーは送りローラーに当接しているだけであることが好ましい。
というのは、仮に、最も搬送基準側端から遠くに配置されたガイドローラーも高い圧力で送りローラー当接するように配置すると、用紙の両端にわずかな搬送力の差が生じただけでも用紙の両端が引っ張り合ってしわが生じたり、破損するおそれがあるからである。
【0024】
また、この発明による画像形成装置の用紙搬送機構は、最も搬送基準側端の近くに配置されたガイドローラーが弾性材料で形成されていてもよい。
このように構成すると、ガイドローラーをある程度潰れた状態で送りローラーに当接(面接触)させることができるので、ガイドローラーと送りローラーの接するニップ部にニップ幅を形成できる。
これにより、搬送基準側端がわの用紙の一端は、より確実にニップ部で挟持されるようになる。
【0025】
なお、具体的な弾性材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ゴム、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴムなどを挙げることができる。
【0026】
【実施例】
以下に図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。なお、この実施例によってこの発明が限定されるものではない。
【0027】
この発明の実施例について図1〜図8に基づいて説明する。図1はこの発明の実施例に係る用紙搬送機構が搭載されたインクジェットプリンターの概略を示す説明図、図2はこの発明の実施例に係る用紙搬送機構を概略的に示す示す平面図である。
【0028】
図2に示されるように、実施例に係る用紙搬送機構1は、駆動軸2に間隔をおいて支持された複数の送りローラー3、4及び5と、送りローラー3、4及び5の各々に当接し従動回転する複数のガイドローラー6、7及び8と、給紙される用紙9の重ね送りを防止するために送りローラー4に接触する摩擦部材10と、用紙搬送路(図示せず)を有し、送りローラー3、4及び5とガイドローラー6、7及び8との間に用紙9を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端11として用紙9を搬送するようにしたものであって、摩擦部材10が設けられた送りローラー4に用紙9を押圧するピンチローラー13を設け、摩擦部材10によって減少した用紙搬送力を補償するように構成されている。
【0029】
詳しくは、図1及び図2に示されるように、実施例に係る用紙搬送機構1が搭載されたインクジェットプリンター30には、一定の周速度で回転する駆動軸2が備えられている。
駆動軸2は複数の送りローラー3、4及び5を間隔をおいて支持し、送りローラー3、4及び5の周面には、記録媒体としての用紙9が給紙部15から給紙されるようになっている。
【0030】
給紙部15は用紙9を積載収納した給紙カセット16と、給紙カセット16の先端上部に設けられるピックアップローラー17を備えており、給紙カセット16に積載収納された用紙9を1枚づつ給紙し、送りローラー3、4及び5に向けて送るように構成されている。
これにより、給紙部15から送りローラー3、4及び5に向けて送られる用紙9は、摩擦部材10と送りローラー4とのニップ位置に搬送される。
【0031】
しかし、給紙される用紙9の状態によっては、一度に2枚、3枚と複数枚重なった状態で送られることもある。
このため、送りローラー3、4及び5のうち、送りローラー4の周面には、ゴム等の弾性部材からなり、ばね等の付勢部材18によって送りローラー4へ押圧される摩擦部材10が設けられている。
これにより、用紙9が複数枚重なった状態で送られたときには、付勢された摩擦部材10の摩擦力により下側の用紙9の通過が阻止され、最も上側の用紙9だけが分離されて搬送される。
【0032】
また、摩擦部材10の搬送方向下流側(図2において上側)には、用紙9を送りローラー3、4及び5に押圧する複数のピンチローラー12、13及び14が設けられている。
ピンチローラー12、13及び14のさらに搬送方向下流側には、用紙9が送りローラー3、4及び5の周面に沿って搬送されるように案内する複数のガイドローラー6、7及び8が設けられている。
【0033】
これにより、摩擦部材10を通過した用紙9は、送りローラー3、4及び5とピンチローラー12、13及び14との間に挟持されて搬送され、さらにガイドローラー6、7及び8に案内されながら送りローラー3、4及び5の周面に沿って搬送されて印字部19へ向かう。
印字部19は、搬送されてくる用紙9に対して原稿画像に対応する印字を行い、その後、印字された用紙9は排出ローラー20により排紙トレイ21上に排出される。
【0034】
この実施例では、図2に示すように、ピンチローラー12、13及び14のうち、摩擦部材10が設けられた搬送経路Bに位置するピンチローラー13を所定の角度θで傾けて配置する。
詳しくは図3及び図4に示すように、ピンチローラー13の回転軸13aの軸線が、駆動軸2の軸線と所定の角度θで交差するように配置する。
上述のように、この角度θは約2〜5度の範囲内であることが好ましいことが試験結果から分かり、実施例では角度θを約3度に設定した。
これにより、図5に示すように、送りローラー4とピンチローラー13とによって生み出される用紙搬送力を搬送方向F2へ向け、用紙9の搬送方向を搬送基準側端11と平行となる正規の搬送方向Fに補正している。
【0035】
またピンチローラー12、13及び14の各押圧力は、ピンチローラー12の押圧力をPa、ピンチローラー13の押圧力をPb、ピンチローラー14の押圧力Pcとしたとき、Pa、Pb及びPcの関係が
Pa<Pb≦Pc
であることが好ましい。
また、さらに好ましくは
Pa×3≒Pb≒Pc
であり、実施例ではピンチローラー13及び14の各押圧力が、ピンチローラー12の押圧力の3倍とほぼ等しくなるように設定した。
【0036】
つまり、この設定によれば、図2に示す搬送経路A、B及びCのうち、摩擦部材10によって本来用紙搬送力が減少するはずの搬送経路Bの用紙搬送力は、搬送経路Aの用紙搬送力と同じ程度にまで高められる(補償される)。また、搬送経路Cの用紙搬送力は、搬送経路A及びBよりも高められる。
これにより、用紙搬送機構1全体としての用紙搬送力は、搬送基準側端11に沿った真っ直ぐの方向、又は用紙9を搬送基準側端11に寄せる方向に向かうことになり、より円滑な用紙の搬送ができるようになる。
【0037】
また、この実施例では、図6に示されるガイドローラー6、7及び8のうち、ガイドローラー6を弾性材料であるエチレンプロピレンゴムで形成した。
さらに、図7に示すように、ガイドローラー6の回転軸6aは、送りローラー3の表面からガイドローラー6の半径ぶんだけ離れた位置よりも近い位置に配置した。
これにより、送りローラー3とガイドローラー6とのニップ部22にニップ幅dが形成され、送りローラー3とガイドローラー6とが面接触するようになっている。
【0038】
一方、図8に示すように、ガイドローラー8の回転軸8aは、送りローラー5の表面からガイドローラー8の半径とほぼ等しい距離ぶんだけ離れた位置に配置した。
つまり、ガイドローラー8は、送りローラー5に当接するだけの状態に配置されている。
ガイドローラー8を送りローラー5に当接するだけとしたのは、搬送経路A及びC(図6参照)との間に搬送力の差が生じた場合、搬送される用紙9の両端が引っ張られることによってしわが生じたり、破損したりする恐れがあるからである。
なお、ガイドローラー7(図6参照)は、ガイドローラー6と同様に弾性材料で形成して送りローラー4に圧接されてもよいし、ガイドローラー8と同様にただ当接しているだけの状態でもよい。
【0039】
これにより、図6に示すように、サイズが大きい又は厚い用紙9が搬送されてきた場合でも、用紙9の搬送基準側端11に近い側は送りローラー3とガイドローラー6との面接触したニップ部22(図7参照)により確実に挟持され、一方、用紙9の搬送基準側端11から離れた側はガイドローラー8によって送りローラー5の周面から逸れないように保持される。
【0040】
従って、サイズの大きい又は厚い用紙9が搬送されてきた場合でも用紙9の斜行やジャムが防止され、用紙9を円滑に搬送基準側端11に沿った正規の搬送方向F(図5参照)で搬送できるようになる。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、摩擦部材を設けたことによって用紙搬送力が減少した中央の送りローラーに対して用紙を押圧するピンチローラーを設けると共に、用紙を搬送基準側端へ寄せる方向に、ピンチローラーの軸を送りローラーの駆動軸に対して所定の角度で交差させるので、減少した用紙搬送力が補償されると共に、摩擦部材が設けられた送りローラーとピンチローラーとによって生み出される用紙搬送力が、用紙を搬送基準側端へ寄せる方向に向かい、用紙は搬送基準側端に沿った正規の搬送方向で搬送される
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る用紙搬送機構が搭載されたインクジェットプリンターの概略を示す説明図である。
【図2】この発明の実施例に係る用紙搬送機構を概略的に示した平面図である。
【図3】図2に示される用紙搬送機構のうち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図4】図3に示される送りローラーの平面図である。
【図5】ピンチローラーを傾けて配置したことにより用紙の搬送方向が補正されることを説明する説明図である。
【図6】図2に示される用紙搬送機構で大きな用紙を搬送する際の状態を示す平面図である。
【図7】図6に示される用紙搬送機構のうち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図8】図6に示される用紙搬送機構のうち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図9】従来の用紙搬送機構を概略的に示す平面図である。
【図10】従来の用紙搬送機構において、各送りローラーの用紙搬送力の差によって用紙の搬送方向が搬送基準側端から逸れることを説明する説明図である。
【図11】図9に示される従来の用紙搬送機構で大きな用紙を搬送する際の状態を示す平面図である。
【図12】図11に示される従来の用紙搬送機構のうち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図である。
【図13】図11に示される従来の用紙搬送機構のうち、一部の送りローラーのみを側方から見た側面図である。
【符号の説明】
1・・・用紙搬送機構
2・・・駆動軸
3,4,5・・・送りローラー
6,7,8・・・ガイドローラー
9・・・用紙
10・・・摩擦部材
11・・・搬送基準側端
12,13,14・・・ピンチローラー
18・・・付勢部材

Claims (5)

  1. 駆動軸に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、送りローラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドローラーと、給紙される用紙の重ね送りを防止するために送りローラーの1つに接触する摩擦部材と、用紙搬送路を有し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送するようにした画像形成装置において、摩擦部材が設けられた送りローラーに用紙を押圧するピンチローラー設けられ、摩擦部材は駆動軸の長手方向のほぼ中央に支持された送りローラーに設けられ、ピンチローラーは用紙を搬送基準側端に寄せる方向に軸が駆動軸に所定の角度で交差し摩擦部材によって減少した用紙搬送力を補償する画像形成装置の用紙搬送機構。
  2. ピンチローラーの軸を駆動軸に交差させる所定の角度が、2〜5度の範囲内である請求項に記載の画像形成装置の用紙搬送機構。
  3. 複数の送りローラーが3個の送りローラーからなり、各送りローラーがそれぞれ用紙を押圧するピンチローラーを備え、最も搬送基準側端の近くに配置された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP1とし、摩擦部材が設けられた中央の送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP2とし、最も搬送基準側端から遠くに配置された送りローラーに用紙を押圧するピンチローラーの押圧力をP3とするとき、P1、P2及びP3の関係が、P1<P2≦P3で表される請求項又はに記載の画像形成装置の用紙搬送機構。
  4. 駆動軸に間隔をおいて支持された複数の送りローラーと、これらの送りローラーの各々に当接し従動回転する複数のガイドローラーと、用紙搬送路を有し、送りローラーとガイドローラーとの間に用紙を挟み用紙搬送路の一方側端を搬送基準側端として用紙を搬送するようにした画像形成装置において、最も搬送基準側端の近くに配置されたガイドローラーは、他のガイドローラーよりも高い圧力で送りローラーに当接する画像形成装置の用紙搬送機構。
  5. 最も搬送基準側端の近くに配置されたガイドローラーが弾性材料で形成されている請求項に記載の画像形成装置の用紙搬送機構。
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