JP2002255404A - シート搬送方向転換装置とこの装置を備えた画像記録装置 - Google Patents

シート搬送方向転換装置とこの装置を備えた画像記録装置

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JP2002255404A
JP2002255404A JP2001049038A JP2001049038A JP2002255404A JP 2002255404 A JP2002255404 A JP 2002255404A JP 2001049038 A JP2001049038 A JP 2001049038A JP 2001049038 A JP2001049038 A JP 2001049038A JP 2002255404 A JP2002255404 A JP 2002255404A
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sheet
roller
sheet conveying
direction changing
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JP2001049038A
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Toshiyuki Onishi
敏之 大西
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体方向転換経路内での記録媒体詰まり
を防止する。 【解決手段】 記録媒体搬送方向転換装置71は、記録
媒体搬送方向の上流側に配設された記録媒体供給部と、
記録媒体搬送方向の下流側に配設されたLFローラ3お
よびピンチローラ4と、記録媒体供給部によって搬送さ
れる記録媒体を方向転換してLFローラ3およびピンチ
ローラ4に案内する記録媒体方向転換経路66と、を備
え、記録媒体方向転換経路66は、方向転換する内側の
反転ローラ9と外側のローラガイド10とを有し、ロー
ラガイド10の内面を1つの部材で形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを取り扱う
装置内に装備されて、シートの搬送方向を転換するシー
ト搬送方向転換装置と、このシート搬送方向転換装置を
装置本体に備えた画像記録装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートを取り扱う装置の一例であ
る画像記録装置は、本体内に、シートの搬送方向を、例
えば、Uターン転換するシート搬送方向転換装置を備え
ているものがある。
【0003】シート搬送方向転換装置は、シート搬送方
向の上流側に配設された上流側シート搬送部と、シート
搬送方向の下流側に配設された下流側シート搬送部と、
上流側シート搬送部によって搬送されるシートを方向転
換して下流側シート搬送部に案内するシート方向転換経
路と、を備えている。シート方向転換経路は、方向転換
する内側のシート内側案内部材と外側のシート外側案内
部材とを有している。シート方向転換経路を通過するシ
ートは、シート外側案内部材の内面に沿って方向転換さ
れることが多い。
【0004】このようにシートをUターン搬送するの
は、シートが積載されたシート積載部の上方に画像記録
部を配設して、画像記録装置の横方向の寸法を短くし、
画像記録装置の設置面積を狭くして、小スペース化に対
応するためである。
【0005】画像記録装置には、インクジェットプリン
タ、複写機、ファクシミリ、およびこれらの複合機等が
ある。シートには、普通紙、普通紙の代用品である樹脂
製のもの、厚紙等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シート外側案
内部材は、複数の部材をつなぎあわせて形成されている
ことが多い。このため、シートは、複数の部材の継ぎ目
に引っ掛かり、シート方向転換経路内に詰まることがあ
る。
【0007】また、下流側シート搬送部にもシートが詰
まることがある。この場合、シートの上流側の部分が、
シート方向転換経路内にとどまるため、シートを除去し
にくいことがあった。
【0008】さらに、シートが詰まりやすいシート搬送
方向転換装置を備えた画像記録装置は、シート詰まりが
生じる度に、シートに画像を記録する動作を停止しなけ
ればならないため、画像記録能率が悪かった。
【0009】本発明は、シート方向転換経路内でのシー
ト詰まりを防止するシート搬送方向転換装置と、このシ
ート搬送方向転換装置を装置本体に備えて画像記録能率
を向上させた画像記録装置とを提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のシート搬送方向転換装置は、シート搬送方
向の上流側に配設された上流側シート搬送手段と、シー
ト搬送方向の下流側に配設された下流側シート搬送手段
と、前記上流側シート搬送手段によって搬送されるシー
トを方向転換して前記下流側シート搬送手段に案内する
シート方向転換経路と、を備え、前記シート方向転換経
路は、方向転換する内側のシート内側案内部材と外側の
シート外側案内部材とを有し、前記シート外側案内部材
の内面を1つの部材で形成してある。
【0011】本発明のシート搬送方向転換装置の前記シ
ート外側案内部材は、前記シートの搬送方向を転換する
湾曲部を有し、該湾曲部が弾性変形可能になっている。
【0012】本発明のシート搬送方向転換装置の前記下
流側シート搬送手段は、ローラ対を有し、かつ前記シー
ト外側案内部材は、前記湾曲部の下流端部に前記ローラ
対の一方のローラを有し、前記湾曲部は、前記1対のロ
ーラ対の一方のローラを他方のローラに圧接させる方向
に付勢手段によって付勢されている。
【0013】本発明のシート搬送方向転換装置の前記シ
ート外側案内部材は、前記湾曲部の下流端から前記湾曲
部の曲率中心角約45度上流側の位置に撓み中心軸を有
している。
【0014】本発明のシート搬送方向転換装置の前記シ
ート外側案内部材は、下流端部に、前記一方のローラを
前記他方のローラに対して位置決めをする位置決め部材
を有している。
【0015】本発明のシート搬送方向転換装置のシート
内側案内部材は、前記記録媒体を案内する回転可能な反
転ローラである。
【0016】本発明のシート搬送方向転換装置の前記反
転ローラは、一方向回転クラッチによって駆動手段から
の回転力を伝達されて前記記録媒体を搬送回転し、かつ
外部から前記記録媒体の搬送方向の回転力を受けたとき
空転するようになっている。
【0017】上記目的を達成するため、本発明の画像記
録装置は、上記いずれか1つのシート搬送方向転換装置
と、前記シート搬送方向転換装置によって供給されたシ
ートに画像を記録する画像記録手段と、を備えている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のインク
ジェットプリンタを説明する。
【0019】インクジェットプリンタ(画像記録装置)
50は、記録媒体分離供給装置63によってカセット2
0内から1枚ずつ分離して送り出した記録媒体(シー
ト)S、を記録媒体方向転換装置71によって反転(方
向転換)して記録ヘッド1に送り込み、そして、記録媒
体Sに記録ヘッド1によって画像を記録し、最後に、画
像が記録された記録媒体を記録媒体側部整合積載装置5
5によって上ケース23に整合積載するようになってい
る。なお、記録媒体には、普通紙、普通紙の代用品であ
る薄い樹脂製シート、厚紙等がある。
【0020】記録媒体分離供給装置63、記録媒体方向
転換装置71、記録媒体側部整合積載装置55は、イン
クジェットプリンタに限らず、複写機、ファクシミリ、
これらの複合機等の他の画像記録装置にも設けることこ
とができる。
【0021】さらに、記録媒体分離供給装置63、記録
媒体方向転換装置71は、画像記録装置に限らず、記録
媒体を取り扱う装置、例えば、記録媒体綴じ装置、記録
媒体孔あけ装置等の本体にも装備することができるよう
になっている。
【0022】以下、最初に、インクジェットプリンタ5
0の全体の構成と動作を概略説明し、その後、記録媒体
分離供給装置63、記録媒体方向転換装置71、および
記録媒体側部整合積載装置55を詳細に説明する。本実
施形態における数値は、参考数値であって、本発明を限
定するものではない。
【0023】(インクジェットプリンタの構成)インク
ジェットプリンタ50のカセット20は、記録媒体Sを
収納するようになっている。
【0024】記録媒体分離供給装置63のスイングアー
ム12,12は、回動端に回転可能に有した給紙ローラ
対11である給紙ローラ11a,11bをカセット20
に収納された最上位の記録媒体Sに接触させるため上下
方向に回動するようになっている。図1において、2つ
のスイングアーム12は重なって見えるため、片方のみ
示してある。また、2つの給紙ローラ11a,11bも
重なって見えるため、片方のみ示してある。
【0025】スイングアーム12は給紙ローラ11a,
11bにかかる荷重を適量にするために、カセット20
の反対側に付勢されている。このため、給紙ローラ11
a,11bは、カセット20に収納された記録媒体Sに
ばね13によって圧接されて矢印方向に回転し、記録媒
体Sをカセット20から下流側に送り出すようになって
いる。また、給紙ローラ11a,11bは、前述したよ
うに、上ケース23にユーザによって手差しされた手差
し記録媒体も、下流側に送り出すようになっている。
【0026】分離板17は、カセット20の下流端部の
斜面板18に下端よりも上端が記録媒体の搬送方向の下
流側に傾いて設けられて、カセット20から給紙ローラ
11a,11bによって送り出される記録媒体Sを斜め
上方に案内するようになっている。分離板17は、記録
媒体Sが複数枚重なっている場合、斜め上方に案内しな
がら1枚ずつに分離して記録媒体方向転換経路66の反
転ローラ9に供給するようになっている。
【0027】分離パッド19は、記録媒体を分離するた
めに設けられている。後端ガイド26は、カセット20
内に収納される記録媒体の前後を揃えるために設けられ
ている。サイドガイド27は、カセット20内に収納さ
れた記録媒体をカセット20の側壁20aに押し当てて
記録媒体の両側(記録媒体の搬送方向に沿った両側部)
を整合するために設けられている。装置本体の下ケース
28は、カセット20を支持するようになっている。カ
セット20の下方には、2段目のカセットを搭載した下
段カセット装置29が配設されている。反転ローラ9
は、給紙された記録媒体Sを反転するようになってい
る。ローラガイド10は、反転した記録媒体Sを反転し
て案内するようになっている。PEセンサ30は、搬送
された記録媒体を検出するようになっている。
【0028】キャリッジ2は、記録ヘッド(記録手段)
1を搭載してキャリッジ軸21,22に沿って摺動する
ようになっている。記録ヘッド1は、記録媒体Sに画像
を記録するようになっている。LFローラ3と、LFロ
ーラ3の従動ローラであるピンチローラ4は、記録媒体
Sを挟持し回転して搬送するようになっている。プラテ
ン8は、記録時に記録媒体Sを記録ヘッド1に対して平
行に支持するようになっている。排紙ローラ5と、排紙
ローラ5の従動ローラである拍車6は、記録媒体を挟持
し回転して排出するようになっている。
【0029】記録媒体側部整合積載装置55のフラッパ
7は、記録中に記録媒体Sを水平に保持して、記録終了
後に記録媒体Sを上ケース23に積載するようになって
いる。カセット20の上部に設けられた上ケース23
は、記録された記録媒体Sがスタックされるようになっ
ている。壁16は、記録が終了した記録媒体Sの端部を
受け止めて整合するようになっている。
【0030】上ケース23は、記録された記録媒体Sが
積載されていない状態で、手差し用のトレイとして使用
できるようになっている。上ケース23の上流端部に
は、ガイド部材24が設けられている。ガイド部材24
は、上ケース23を手差し用のトレイとして使用したと
き、手差し記録媒体を給紙ローラ11a,11bに供給
案内するようになっている。ガイド部材24は、カセッ
ト20上の記録媒体Sが排出されるとき邪魔にならない
ことと、カセット20上の最上位の記録媒体Sの積載枚
数に関係なく、記録媒体に受け止められることとが必要
であるため、撓み可能な厚みの薄い樹脂製のシートで形
成されている。
【0031】ガイド部材24の先端部には、分離パッド
25が設けられている。分離パッド25は、給紙ローラ
11a,11bとで手差し記録媒体を挟んだ状態で、給
紙ローラ11a,11bに押されて、ガイド部材24と
ともに最上位の記録媒体に受け止められて、回転する給
紙ローラ11a,11bが記録媒体を1枚ずつ分離して
反転ローラ9側に供給できるようにしている。
【0032】(インクジェットプリンタ50の動作)図
1において、給紙ローラ11a,11bは、図2に示す
給紙駆動モータ31によって図1中矢印方向に回転し
て、カセット20内の記録媒体Sを図1中矢印方向へ移
動させる。
【0033】図2において、給紙駆動モータ31は、図
2中矢印方向へ回転して、給紙モータギア32、アイド
ラギア33を介してスイングアームギア34を矢印方向
に回転させる。スイングアームギア34には、スイング
アームギア34とほぼ同径のプーリ51が同軸的に一体
に設けられている。給紙ローラ11にも給紙プーリ35
が同軸的に一体に設けられている。プーリ51,35に
は伝達ベルト36が巻き渡してある。スイングアームギ
ア34の回転力は、プーリ51,35と伝達ベルト36
によって給紙ローラ11aに伝達される。他方の給紙ロ
ーラ11bも給紙ローラ11aと同様の機構によって回
転するようになっている。ただし、給紙駆動モータ31
は、共通に使用される。
【0034】給紙ローラ11a,11bの回転によっ
て、カセット20上の記録媒体Sは、分離板17の傾斜
面17aに案内されて、反転ローラ19に搬送される。
給紙ローラ11a,11bは、さらに回転して、記録媒
体Sをローラガイド10に沿わせて搬送させる。
【0035】図3において、LF駆動モータ37は、図
中矢印方向へ回転することによって、LFモータギア3
8が同じ方向へ回転して、伝達ベルト41を図中矢印方
向に循環させる。伝達ベルト41は、LFローラ3とL
Fギア42とに同軸的に固定したLFプーリ39と、排
紙ローラ5に同軸的に固定した排紙プーリ40を図中矢
印方向へ回転させる。LFギア42も図中矢印方向に回
転する。
【0036】LFギア42は、ワンウェイギア43を図
中矢印方向に回転させて、反転ローラギア44を図中矢
印方向に回転させる。ワンウェイギア43は、図中矢印
方向の回転力を反転ローラギア44に伝達するが、逆方
向の回転力は伝達しないようになっている。ワンウェイ
ギア43は、反転ローラ9に巻き付いた記録後の記録媒
体を取り除くために設けられている。
【0037】すなわち、反転ローラ9に巻き付いた、記
録後の記録媒体が詰まったときの除去作業は、LFロー
ラ5と拍車6との間から記録媒体Sを引き抜くことによ
って行えるようになっている。そのとき、反転ローラ9
の駆動を解除させる機構であるワンウェイギア43を図
3に示す駆動系に設けてあることによって、LFローラ
5側からユーザが記録媒体を引っ張る力と、反転ローラ
9のゴム等の摩擦部材の摩擦とによって、反転ローラ9
が回転して、反転ローラ9に巻き付いた記録媒体を、円
滑に取り除くことができる。
【0038】図1において、LF駆動モータ31(図2
参照)によって給紙ローラ11a,11bが回転すると
同時に、LFローラ3と反転ローラ9が回転して、記録
媒体はローラガイド10側へ搬送される。搬送された記
録媒体Sは、先端がPEセンサ30で検知されて、搬送
されている位置が検知される。
【0039】先端の位置を検知された記録媒体Sは、給
紙ローラ11a,11bの回転によってさらに搬送され
て、ローラガイド10および反転ローラ9の隙間を通過
しながら反転して、記録面が上側になる。
【0040】反転ローラ9の表面には、ゴム部材等の記
録媒体Sに対して摩擦係数の高い反転ローラゴム9aが
設けられている。記録媒体Sが厚紙等のコシの強い記録
媒体Sの場合、記録媒体Sのコシにより記録媒体Sは、
部分的に反転ローラゴム9aに押し付けられて発生する
搬送力によって搬送される。
【0041】記録媒体Sが、給紙ローラ11a,11b
によって、PEセンサ30を通過してLFローラ3の近
くまで搬送されると、LF駆動モータ37は回転を停止
する。すると、LFローラ3および反転ローラ9も回転
を停止する。しかし、給紙ローラ11a,11bはある
一定量回転する。記録媒体は、給紙ローラ11a,11
bの回転によってLFローラ3とピンチローラ4のニッ
プに突き当たり、先端の位置を合わさせられる。
【0042】また、反転ローラ9は、一方向にしか回転
を伝達しないワンウェイギア43によって図中矢印方向
にだけ回転を伝達するようになっている。このため、厚
紙等のコシの強い記録媒体Sを、給紙ローラ11a,1
1bの回転によってLFローラ3とピンチローラ4のニ
ップに突き当てる場合、コシの強い記録媒体Sと反転ロ
ーラゴム9aとの摩擦で反転ローラ9がほぼ無負荷で回
転することによって、記録媒体を搬送する力が増大する
のを防止している。
【0043】LFローラ3とピンチローラ4とが記録媒
体Sをある一定量搬送した後、給紙ローラ11a,11
bの駆動が終了する。なお、反転ローラ9の記録媒体搬
送量は、LFローラ3の記録媒体搬送量よりも若干多く
設定されている。このため、記録媒体にバックテンショ
ンが生じないようになっており、インクジェットプリン
タ50は、記録媒体に画像を確実に記録することができ
る。
【0044】本実施形態のインクジェットプリンタ50
において、記録可能な記録媒体Sのサイズは、この時点
で記録媒体Sの後端が、給紙ローラ11a,11bより
も上流に位置する長さの記録媒体までである。したがっ
て、本実施形態のインクジェットプリンタ50は、LF
ローラ3から反転ローラ9をへて給紙ローラ11a,1
1bまでの搬送距離を、記録媒体の記録可能な長さより
も短くしてある。例えば、葉書を縦長(葉書の長辺を記
録媒体の搬送方向に沿わせた状態)にして画像を記録で
きるように、LFローラ3から反転ローラ9をへて給紙
ローラ11a,11bまでの搬送距離を約140mm程
度に設定してある。また、反転ローラ9の直径を約40
mmないし約50mmに設定してある。この約40mm
ないし約50mmの寸法は、葉書を反転させた後に葉書
がカールしない最小寸法である。
【0045】図2において、給紙プーリ35は、ワンウ
ェイクラッチ構造になっており、図中矢印方向への回転
を給紙ローラ11a,11bに伝達するが、反対方向へ
の回転を伝達しないようになっている。
【0046】図1において、給紙ローラ11a,11b
の回転が終了してから、記録媒体SはLFローラ3の回
転によって搬送される。このとき、給紙ローラ11a,
11bは、ワンウェイ構造の給紙プーリ35によって、
図中矢印方向の回転がほぼ無負荷状態になっているた
め、記録媒体Sに引っ張られて空転する。
【0047】ピンチローラ4は、LFローラ3の真上か
らやや下流側のずれた位置に配設されている。このた
め、記録媒体Sは、ピンチローラ4によってプラテン8
に押し付けられる方向に搬送される。記録媒体Sの先端
の位置に応じて、キャリッジ2に搭載された記録ヘッド
1が、キャリッジ軸21,22に沿って移動して、記録
媒体に画像を記録する。記録媒体Sは、ピンチローラ4
とLFローラ3とによって、排紙ローラ5と拍車6の位
置まで搬送される。
【0048】図3において、排紙ローラ5は、LF駆動
モータ37の回転によって伝達ベルト41を介して排紙
プーリ40とともに回転する。また、排紙ローラ5の搬
送量は、LFローラ3の搬送量よりも若干多めに設定し
てある。このため、プラテン8上の記録媒体Sは、弛ま
ないようなっている。
【0049】図1において、記録された記録媒体Sは、
フラッパ7により水平に保たれた状態で搬送される。さ
らに、LFローラ3を通過した記録媒体Sは排紙ローラ
5と拍車6によって搬送される。排出された記録媒体S
は、フラッパ7を傾動させることによって、フラッパ7
の上面からカセット20の上ケース23にスタックされ
る。これによって、インクジェットプリンタ50の記録
動作が完了する。
【0050】以上の記録動作の説明は上段のカセット2
0からの記録媒体Sを供給する説明であるが、下段カセ
ット20−1に積載された記録媒体も同様にして画像が
記録されて排出される。下段のカセット20−1の構造
も上段のカセット20の構造とほとんど同一なので、相
違点のみ説明する。
【0051】給紙された記録媒体Sは、分離板17−1
を通過して、下ケース29aのガイド部29a−1に沿
って搬送され、さらに、ローラガイド10に沿って搬送
される。そして、先端をPEセンサ30によって検知さ
れて、記録媒体Sの搬送位置が検知される。その後、記
録媒体に、カセット20の記録媒体と同様に記録ヘッド
1によって画像が記録される。
【0052】下段カセット20−1において使用可能な
記録媒体Sのサイズは、上段カセット20と同様に、L
Fローラ3とピンチローラ4のニップから給紙ローラ1
1a,11bまでの距離よりも長くなっている。
【0053】図4に示すように、下段カセット装置29
の下ケース29aに搬送ローラ46と従動ローラ47を
設けて、不図示の駆動モータにより、搬送ローラ46を
回転させることによって記録媒体Sを搬送するようにし
てもよい。この構成の場合、記録可能な記録媒体Sは、
上段カセット20と同様に、LFローラ3とピンチロー
ラ4のニップから搬送ローラ46までの距離よりも長さ
の長い記録媒体Sとなり、搬送ローラ46のない上記の
インクジェットプリンタ50よりも、短いサイズの記録
媒体Sを使用することができるようになる。また、搬送
ローラ46を使用すると、下段カセット装置29を複数
装備することができる。
【0054】次に、手差し給紙を説明する。手差しを開
始するには、不図示の手差しレバーを作動させる。する
と、手差しレバーと連動してスイングアーム12が図中
矢印の反対方向に持ち上がり、手差しする記録媒体Sの
先端を給紙ローラ11a,11bよりも下流側にセット
することができる。このとき、手差しする記録媒体Sの
後端位置の印がサイズ毎に上ケース23に記してあり、
手差しする記録媒体Sの位置が分かるようになってい
る。
【0055】手差しされた記録媒体Sは、手差しシート
24の上面に沿って滑って装填される。セットされた記
録媒体Sが複数枚であっても、手差しシート24に設け
られた分離パッド25によって1枚ずつに分離されて給
紙される。手差しする記録媒体Sを上ケース23にセッ
トした後、不図示の手差しレバーを元の位置に戻すと、
手差しレバーと連動したスイングアーム12が図1中矢
印方向へ回動する。
【0056】手差しのためにセットされた記録媒体S
は、カセット20に収納された記録媒体Sの上に追加さ
れた状態になっているため、カセット20の記録媒体と
同様な動作によって搬送される。手差しのためにセット
したすべての記録媒体が供給されると、カセット20内
に収納された記録媒体Sが供給される状態になる。
【0057】(記録媒体分離供給装置)以上、説明した
インクジェットプリンタ50において、カセット20内
の記録媒体Sを1枚ずつに分離して送り出した後、その
記録媒体を反転(方向転換)して記録ヘッド1に送り込
む、記録媒体分離供給装置(シート分離供給装置)63
について説明する。
【0058】図5は、カセット20、給紙ローラ11
a,11b、および反転ローラ9の配置関係を示した概
略斜視図である。図6は、給紙ローラ11a,11b、
分離板17、反転ローラ9、および各種サイズの記録媒
体の配置関係を示した概略平面図である。
【0059】記録媒体分離供給装置63は、主に、記録
媒体が積載されるカセット(シート積載手段)20と、
カセット20に積載された記録媒体を記録媒体搬送方向
の下流側に送り出す記録媒体供給部(シート供給手段)
64(図1、図2参照)と、カセット20の下流側に設
置されて給紙ローラ11a,11bによって送り出され
た記録媒体を受け止めて記録媒体を1枚ずつに分離する
記録媒体分離部(シート分離手段)65(図1、図5参
照)と、カセット20から供給された記録媒体の搬送方
向を転換する記録媒体方向転換経路66(図1参照)
と、を備えている。給紙ローラ11a,11bは、2つ
に限定されない。3つ以上備えていてもよい。
【0060】そして、記録媒体供給部64(図1、図2
参照)は、給紙ローラ(シート供給ローラ)11a,1
1b、スイングアーム12、ばね13、給紙駆動モータ
31、各ギア32,33,34、プーリ51,35、反
転ベルト36等を備えている。
【0061】記録媒体分離部65は、傾斜面(分離傾斜
面)17aが形成された複数枚の分離板17を備えてい
る。記録媒体方向転換経路66は、反転ローラ(シート
内側案内部材、搬送ローラ)9、ローラガイド10等を
備えている。
【0062】カセット20は、サイドガイド27に押圧
された記録媒体を手前側の側壁20aで受け止め、かつ
後端ガイド26で記録媒体の後端を合わせて記録媒体を
セットできるようになっている。
【0063】なお、本実施形態のインクジェットプリン
タ50は、記録媒体の収納、搬送、排出のすべてにおい
て、記録媒体の搬送方向に沿った両側部の内、一方の側
部を基準にして記録媒体を処理するようになっている。
具体的には、図1のインクジェットプリンタ50の概略
正面断面図に示す記録媒体の手前側を基準にしている。
このため、図5に示すカセット20に収納された記録媒
体は、手前側の側壁20aを基準にして収納されるよう
になっている。
【0064】反転ローラ9は、分離板17の間に配設さ
れている。これによって、記録媒体分離供給装置63の
高さを低くすることができ、インクジェットプリンタ5
0の高さも低くすることができる。
【0065】第1の給紙ローラ11aは、長辺を記録媒
体搬送方向に沿わせてカセット20にセットした葉書の
短辺の中心に対応する位置に配設してある。これによっ
て、記録媒体分離供給装置63は、小サイズの記録媒体
であっても確実に供給することができる。
【0066】第2の給紙ローラ11bは、第1の給紙ロ
ーラ11aとともにB5サイズの記録媒体の中心振り分
け位置に配設してある。これによって、記録媒体分離供
給装置63は、大サイズの記録媒体であっても、確実に
供給することができる。
【0067】また、分離板17は、給紙ローラ11a,
11bの記録媒体搬送方向において、対向した位置に配
設されている。このような配設にすると、反転ローラ9
が分離板17の間に配設されて、記録媒体が下流側に撓
むことがあっても、分離板17に接触している部分は下
流側に撓むことがないので、給紙ローラ11a,11b
は、その撓まない部分に接触させて、記録媒体を確実に
供給することができる。
【0068】さらに、分離板17は、各サイズの記録媒
体の両端近傍に対向した位置にも配設されている。これ
によって、各サイズ毎に記録媒体を確実に供給すること
ができる。
【0069】また、給紙ローラ11は、反転ローラ9の
直径内に反転ローラ9にオーバーラップする位置に配設
されている。これによって、記録媒体分離供給装置63
の高さを低くすることができ、かつ、記録媒体を確実に
供給することができる。
【0070】(記録媒体方向転換装置)次に、カセット
20内から送り出された記録媒体を反転(方向転換)し
て記録ヘッド1に送り込む、記録媒体方向転換装置(シ
ート方向転換装置)71について説明する。
【0071】図7はLFローラ3、ピンチローラ4、反
転ローラ9、およびローラガイド10の斜視図である。
図8はローラガイド10の位置決め部分を示すため、一
部分省略したインクジェットプリンタ50の概略正面断
面図である。
【0072】記録媒体方向転換装置71は、記録媒体搬
送方向の上流側に配設された記録媒体供給部(上流側シ
ート搬送手段)64(図1、図2参照)と、記録媒体搬
送方向の下流側に配設されたLFローラ3およびピンチ
ローラ4のローラ対(下流側シート搬送手段)と、記録
媒体供給部64によって搬送される記録媒体を方向転換
してLFローラ3およびピンチローラ4に案内する記録
媒体方向転換経路(シート方向転換経路)66と、を備
えている。
【0073】記録媒体方向転換経路66は、方向転換す
る内側の反転ローラ(シート内側案内部材)9と外側の
ローラガイド(シート外側案内部材)10等を備えてい
る。図1、図7、図8において、ローラガイド10は、
シートの搬送方向を反転する湾曲部10eを有してい
る。この湾曲部10eは弾性変形可能になっている。ピ
ンチローラ4は、ローラガイド10の湾曲部10eの下
流端部にはめ込まれて、回転自在に支持されている。ロ
ーラガイド10の湾曲部10eは、キャリッジシャーシ
49(図1参照)に固定されたピンチローラばね(付勢
手段)48によって、LFローラ3側に付勢されて、ピ
ンチローラ4をLFローラ3に圧接している。したがっ
て、ピンチローラ4とLFローラ3は、ピンチローラば
ね48の弾力によって記録媒体Sを挟んで搬送するよう
になっている。ローラガイド10の湾曲部10eは、ピ
ンチローラばね48の押圧力に負けて弾性変形できる弾
性を備えている。
【0074】ローラガイド10に突設されたピンチロー
ラ位置決めボス(位置決め部材)10bは、キャリッジ
シャーシ49の孔に進入してLFローラ3に対するピン
チローラ4の位置決めをしている。ピンチローラ位置決
めボス10bとキャリッジシャーシ49との間には隙間
があり、ピンチローラ4とローラガイド10とのニップ
に記録媒体Sが進入したとき、ピンチローラ4が持ち上
げるようになっている。
【0075】ローラガイド10は、さらに反転ローラ9
の中心と同じ高さの位置と、その位置より下方の位置と
にローラガイド位置決めボス10c,10dを有してい
る。このローラガイド位置決めボス10c,10dは、
インクジェットプリンタ30の側板の孔に係合して、ロ
ーラガイド10を側板に位置決めをしている。
【0076】ローラガイド位置決めボス(撓み中心軸)
10cは、湾曲部10eの下流端から湾曲部の曲率中心
角約45度の上流側に突設されている。湾曲部10eの
曲率中心は、反転ローラ9の中心とほぼ一致している。
すなわち、反転ローラ9の中心9bと同じ高さにローラ
ガイド位置決めボス10cを設けることで、ローラガイ
ド10がピンチローラばね48に押圧されても、ボス1
0cを基点にしてローラガイド10の約上半分が撓ん
で、反転ローラ9とローラガイド10との隙間をほぼ一
定に保持することができる。仮に、ボス10cが設けら
れていないと、ローラガイド10全体が撓んで、反転ロ
ーラ9とローラガイド10との隙間を所定の隙間にする
ことが困難である。
【0077】また、ローラガイド位置決めボス10d
は、下段カセット装置29からの記録媒体Sを給紙口に
ガイドするガイド部10aの近傍に突設してある。
【0078】ローラガイド10は、ガイド部10aから
ピンチローラ4が設けられた場所まで、1つの部材で形
成されて、内面には継ぎ目がない。このため、記録媒体
は、ローラガイド10に引っ掛かることなく、円滑に搬
送される。また、記録媒体は、傷を受けることがない。
【0079】さらに、ピンチローラ4と反転ローラ9と
給紙口のガイド10aを一体の部材で形成することによ
って、部品手数が少なくて安価なインクジェットプリン
タを提供することができる。
【0080】ローラガイド10は、全体が弾性板で形成
されているが、上半分を撓ませやすくし、下半分を撓み
にくい剛体にするため、下半分の外面には、上下方向に
沿ったリブ53が複数本突設してある。
【0081】反転ローラ9は、ワンウェイギア(一方向
回転クラッチ)43によってLF駆動モータ(駆動手
段)37からの回転力を伝達されて記録媒体を搬送回転
し、かつ外部から記録媒体の搬送方向の回転力を受けた
とき空転するようになっている。このため、反転ローラ
9に巻き付いた記録媒体を、ピンチローラ4側から引っ
張って、容易に抜き取ることができて、ジャム処理能率
を高めることができる。
【0082】なお、反転ローラ9の代わりに、円弧状の
ガイド板を設けてもよい。
【0083】(記録媒体側部整合積載装置)最後に、排
出された記録媒体の側部を整合して積載する記録媒体側
部整合積載装置について説明する。
【0084】図9は、記録媒体を排出する部分と記録媒
体側部整合積載装置との斜視図である。図10は、カセ
ットに上ケースを重ねた外観斜視図である。図11は、
シート側部整合積載装置を上流側から見た図である。図
12は、図10の上ケースに、画像記録済みの記録媒体
を排出した図である。図13は、他の実施形態の上ケー
スを上流側端部から見た図である。
【0085】記録媒体側部整合積載装置55は、給紙ロ
ーラ5と拍車6とによって排出された記録済みの記録媒
体を、落下させて積載し、側部を整合して束状にするよ
うになっている。
【0086】記録媒体側部整合積載装置55は、主に、
排出された記録媒体Sの排出方向に沿った両側部の内、
一方の側部Saを支持した後、支持を解除するフラッパ
7と、フラッパ7が記録媒体Sの一方の側部Saを支持
しているとき、記録媒体Sの他方の側部Sbを支持し、
かつフラッパ7が記録媒体Sの支持を解除したとき、記
録媒体Sの一方の側部Saを記録媒体の他方の側部Sb
よりも低くして記録媒体を支持して、一方の側部Saに
位置する基準壁56で記録媒体Sの一方の側部Saを整
合する上ケース23と、を備えている。
【0087】なお、前述したように、インクジェットプ
リンタ50は、記録媒体の収納、搬送、排出のすべてに
おいて、記録媒体の搬送方向に沿った両側部の内、一方
の側部を基準にして記録媒体を処理するようになってい
る。具体的には、図1のインクジェットプリンタ50の
概略正面断面図に示す記録媒体の手前側を基準にしてい
る。このため、上ケース23に排出される記録媒体は、
上ケース23の手前側の基準壁56を基準にして積載さ
れるようになっている。また、記録媒体Sの一方の側部
Saが、基準壁56に対向する基準側となる。
【0088】フラッパ7は、記録媒体の基準側に配設さ
れて、ピン7aを中心にして、不図示のフラッパモータ
の回転(プランジャによる作動であってもよい)によっ
て、上下方向に傾動するようになっている。
【0089】上ケース23には、高さの異なる整列リブ
57,58が記録媒体の排出方向と交差する方向に配列
してある。整列リブ57,58は、記録媒体の排出方向
に沿った向きに向いている。そして、整列リブ57,5
8は、基準壁58に近い方の整列リブ57が遠い方の整
列リブ58よりも上端を低く形成されている。
【0090】長辺を排出方向に沿わせて葉書が排出ロー
ラ5と拍車6とによって排出されたとき、図12に示す
ように、整列リブ57は、葉書の短辺の長さをやや超え
た位置で、かつA5サイズの記録媒体の短辺の長さの
(2/3)以上の位置に突設してある。整列リブ58
は、B5サイズの記録媒体の短辺の長さよりをやや超え
た位置で、かつA4サイズの短辺の長さの(2/3)以
上の位置に突設してある。
【0091】記録媒体Sは、LFローラ3およびピンチ
ローラ4と、排紙ローラ5および拍車6とによって搬送
されて、排紙ローラ5および拍車6に挟持され、かつフ
ラッパ7に支持されて、ほぼ水平な状態で、画像記録が
継続される。
【0092】画像記録が完了した記録媒体は、排紙ロー
ラ5と拍車6とによって、上ケース23に排出される。
このとき、排紙ローラ5と拍車6とフラッパ7によって
水平に保持されていた記録媒体Sの幅が基準壁56と整
列リブ58との間隔より広いと、その記録媒体Sは、整
列リブ58に支持される。基準壁56と整列リブ58と
の間隔より狭く、かつ基準壁56と整列リブ57との間
隔より広いと、その記録媒体Sは、整列リブ58の側面
で滑らないように規制される。さらに、基準壁56と整
列リブ57との間隔より狭いと、その記録媒体Sは、整
列リブ57の側面で滑らないように規制される。
【0093】次に、不図示のフラッパモータの回転によ
ってフラッパ7を下げる。すると、記録媒体Sの基準側
の側部Saが上ケース23上に落下して、記録媒体全体
が上ケース23に支持される。
【0094】上ケース23には、整列リブ57,58が
突設されているため、上ケース23は、整列リブ57,
58の先端で記録媒体を支持することになる。しかも、
一方の整列リブ57の高さが、他方の整列リブ58の高
さよりも低くなっているため、記録媒体が、例えば、A
4サイズの場合、記録媒体は、整列リブ57,58の上
端を横滑りして基準壁56に当接する。例えば、B5サ
イズの場合、記録媒体は、整列リブ58の側面に突き当
たり整列した状態になる。A5サイズの場合、記録媒体
は、上ケース23の高さが、他方の整列リブ57よりも
低くなっているため、整列リブ57の上端を横滑りして
基準壁56に当接する。ハガキサイズの場合、記録媒体
は、整列リブ57の側面に突き当たり整列した状態にな
る。
【0095】その後、後続の記録媒体も同様にして上ケ
ース23に排出されて、基準壁56に整合される。この
とき、後続の記録媒体は、先に排出されている記録媒体
の上から落下して積載される。
【0096】図12は、葉書、A5、B5、A4サイズ
の各サイズの記録媒体Sが積載された場合の状態図を示
している。葉書は、整列リブ57の内側に積載される。
A5サイズの記録媒体は、短辺の長さの(2/3)以上
の位置を整列リブ57によって支持される。B5サイズ
の記録媒体は、整列リブ58の内側に積載されて、整列
リブ57に支持される。A4サイズの記録媒体は、短辺
の長さの(2/3)以上の位置を整列リブ58によって
支持される。これら各サイズの記録媒体は、基準リブ5
6に寄せられて整列される。
【0097】なお、整列リブの数は、2つに限定されな
い。3つ以上突設されていてもよい。
【0098】以上のように、本実施形態の記録媒体側部
整合積載装置55は、上ケース23に記録媒体を落下さ
せて、高さの異なる整列リブ57,58で支持して、記
録媒体を基準壁56で受け止めるようになっているの
で、インクが乾かないうちに記録媒体同士を重ねること
がなく、記録媒体に記録された画像に損傷を与えるよう
なことがない。また、記録媒体同士が擦れてめくれるよ
うなことがなく、記録媒体の側部の整合性を高めること
ができる。さらに、図11に示すように、記録媒体が整
列リブ57,58に支持されるため、記録媒体Sの下面
と上ケース23との間に生じる空間Aに指先を入れて、
記録媒体を上ケース23から容易に取り出すことができ
る。
【0099】なお、図13に示す上カバー60のよう
に、整列リブを突設する代わりに、基準壁61に近づく
にしたがって低くなる傾斜面60aを形成してもよい。
この場合には、記録媒体のサイズに関係なく、記録媒体
全体を支持することができる。
【0100】また、本実施形態の記録媒体側部整合積載
装置55は、上ケース23から給紙ローラ11a,11
bに記録媒体Sを手差挿入できる構成になっており、記
録媒体Sを挿入しやすくするため、整列リブ57,58
の記録媒体排出方向の上流側に、記録媒体排出方向の上
流側よりも下流側の方を高くして傾斜した記録媒体案内
斜面57a,58bを形成してある。図13の上カバー
60においても、記録媒体案内斜面(図示省略)を形成
してもよい。
【0101】以上のインクジェットプリンタ50は、葉
書サイズ、A5サイズ、B5サイズ、A4の記録媒体の
他に、プリンタ本体の大きくして、同様な構成すること
によって、A3サイズの記録媒体にも画像を記録するこ
とができるようにすることができる。
【0102】以上説明した、インクジェットプリンタ5
0は、反転ローラ9を分離板17の間に配設して、高さ
を低くした記録媒体分離供給装置63を備えているの
で、設置面積を少なくて、かつ全体の高さを低くするこ
とができる。
【0103】また、インクジェットプリンタ50は、内
面に継ぎ目のないローラガイド10によって記録媒体に
ジャムの発生率を少なくした記録媒体方向変換装置71
を備えているので、画像記録効率を高めることができる
とともに、損傷を受けることのない記録媒体に画像を記
録することができる。
【0104】インクジェットプリンタは、シートの整合
性を高めた記録媒体側部整合積載装置55を備えている
ので、シート端部を揃えたシート束をユーザに提供する
ことができる。
【0105】
【発明の効果】本発明のシート搬送方向転換装置は、シ
ート外側案内部材の内面を1つの部材で形成してあるの
で、シート方向転換経路内でシートが詰まるようなこと
がなくなり、シートを確実に方向転換搬送することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のインクジェットプリンタの
概略正面断面図である。
【図2】給紙ローラの駆動系の概略図である。
【図3】LFローラ、排紙ローラ、および反転ローラの
駆動系の概略図である。
【図4】記録媒体を搬送する他の実施形態の経路を示す
図であり、図1に相当する図である。
【図5】カセット、給紙ローラ、および反転ローラの配
置関係を示した概略斜視図である。
【図6】給紙ローラ、分離板、反転ローラ、および各種
サイズの記録媒体の配置関係を示した概略平面図であ
る。
【図7】LFローラ、ピンチローラ、反転ローラ、およ
びローラガイドの斜視図である。
【図8】ローラガイド10の位置決め部分を示すため、
一部分省略したインクジェットプリンタの概略正面断面
図である。
【図9】記録媒体を排出する部分と記録媒体側部整合積
載装置との斜視図である。
【図10】カセットに上ケースを重ねた外観斜視図であ
る。
【図11】記録媒体側部整合積載装置を上流側から見た
図である。
【図12】図10の上ケースに、画像記録済みの記録媒
体を排出した図である。
【図13】他の実施形態の上ケースを上流側から見た図
である。
【符号の説明】
S 記録媒体(シート) Sa 記録媒体(シート)の一方の側部 Sb 記録媒体(シート)の他方の側部 1 記録ヘッド(記録手段) 3 LFローラ(下流側シート搬送手段) 4 ピンチローラ(下流側シート搬送手段) 7 フラッパ 9 反転ローラ(シート内側案内部材) 10 ローラガイド(シート外側案内部材) 10b ピンチローラ位置決めボス(位置決め部材) 10c ローラガイド位置決めボス(撓み中心軸) 10e 湾曲部 11a,11b 給紙ローラ 17 分離板 17a 傾斜面 20 カセット 23 上ケース 37 LF駆動モータ(駆動手段) 43 ワンウェイギア(一方向回転クラッチ) 48 ピンチローラばね(付勢手段) 50 インクジェットプリンタ(画像記録装置) 55 記録媒体側部整合積載装置 56 基準壁 57 リブ 57a 記録媒体案内斜面 58 リブ 58a 記録媒体案内斜面 60 上ケース 60a 傾斜面 61 基準壁 61a 傾斜面 63 記録媒体分離供給装置 64 記録媒体供給部 64 記録媒体供給部(上流側シート搬送手段) 65 記録媒体分離部 66 記録媒体方向転換経路(シート方向転換経
路) 71 記録媒体方向転換装置(シート方向転換装
置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 5/38 B65H 5/38 Fターム(参考) 2C059 BB06 BB11 BB21 3F049 AA01 CA31 DA12 EA02 LA02 LA05 LA07 LB01 3F101 FB01 FD04 LA02 LA05 LA07 LB03 3F102 AA06 AA11 AB01 BA11 DA13 DA14 EB01 EC03 EC08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送方向の上流側に配設された上
    流側シート搬送手段と、 シート搬送方向の下流側に配設された下流側シート搬送
    手段と、 前記上流側シート搬送手段によって搬送されるシートを
    方向転換して前記下流側シート搬送手段に案内するシー
    ト方向転換経路と、を備え、 前記シート方向転換経路は、方向転換する内側のシート
    内側案内部材と外側のシート外側案内部材とを有し、前
    記シート外側案内部材の内面を1つの部材で形成したこ
    とを特徴とするシート搬送方向転換装置。
  2. 【請求項2】 前記シート外側案内部材は、前記シート
    の搬送方向を転換する湾曲部を有し、該湾曲部が弾性変
    形可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の
    シート搬送方向転換装置。
  3. 【請求項3】 前記下流側シート搬送手段は、ローラ対
    を有し、かつ前記シート外側案内部材は、前記湾曲部の
    下流端部に前記ローラ対の一方のローラを有し、前記湾
    曲部は、前記1対のローラ対の一方のローラを他方のロ
    ーラに圧接させる方向に付勢手段によって付勢されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のシート搬送方向転
    換装置。
  4. 【請求項4】 前記シート外側案内部材は、前記湾曲部
    の下流端から前記湾曲部の曲率中心角約45度上流側の
    位置に撓み中心軸を有していることを特徴とする請求項
    2または3に記載のシート搬送方向転換装置。
  5. 【請求項5】 前記シート外側案内部材は、下流端部
    に、前記一方のローラを前記他方のローラに対して位置
    決めをする位置決め部材を有していることを特徴とする
    請求項3に記載のシート搬送方向転換装置。
  6. 【請求項6】 シート内側案内部材は、前記記録媒体を
    案内する回転可能な反転ローラであることを特徴とする
    請求項1に記載のシート搬送方向転換装置。
  7. 【請求項7】 前記反転ローラは、一方向回転クラッチ
    によって駆動手段からの回転力を伝達されて前記記録媒
    体を搬送回転し、かつ外部から前記記録媒体の搬送方向
    の回転力を受けたとき空転することを特徴とする請求項
    6に記載のシート搬送方向転換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の内、いずれか1項に
    記載のシート搬送方向転換装置と、 前記シート搬送方向転換装置によって供給されたシート
    に画像を記録する画像記録手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
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