JP3100179B2 - 振出し型の釣り竿とその製造方法 - Google Patents

振出し型の釣り竿とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強度繊維に樹脂を含
浸させて成るシート状のプリプレグを緩いテーパ状の芯
金に巻回し、焼成することにより、その竿材が筒状に成
形される振出し型の釣り竿のその製造方法に関し、詳し
くは、振出し型に構成された竿材の後端部外面の合わせ
部を形成するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振出し型に構成された竿材の後端
部外面に合わせ部を形成する場合には、通常、竿本体を
形成するプリプレグの外面の合わせ部に相当する部位に
補助パターンと称せられるプリプレグの小片を巻回した
後、焼成することにより、この部位の外径寸法の拡大を
図って所定幅の、すり合わせ面を形成しており、又、こ
の合わせ部には必要に応じ、外面に溝等により凹凸面を
形成して、固着防止を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述したよう
にプリプレグの小片の巻回により形成された合わせ部に
ついて考えるに、このように合わせ部の外面径の拡大を
図ったものでは、合わせ面の仕上げ加工等が、他物に妨
げられること無く行え、又、釣り竿の伸縮時の竿材の中
間部同士の接触が抑制されることから伸縮操作が円滑に
行え、しかも、この合わせ部に水分が侵入した場合でも
凹凸面が形成されていると、固着が抑制されるという良
好な面を有するものとなる。又、合わせ部に凹凸面を形
成することについて考えるに、例えば、切削により溝を
形成する場合には、この合わせ部は前述のように高強度
繊維で補強されているため、加工が余り容易で無く、
又、この加工を焼成の後に行わねばならないため、竿の
製造工程が増して手間の面から改善の余地がある。尚、
この不都合を解消するため前述のようにプリプレグの小
片(補助パターン)を巻回して形成した合わせ部に、特
開平1―124342号公報に示されるもののように
(竿材の先端内面の合わせ部を形成するための技術)、
成形用の型材を配置して焼成時にプリプレグの外面に型
材の押し付けによる凹凸面を形成することも考えられる
が、このように補助パターンでプリプレグの厚みが増さ
れた部位では、高強度繊維によって変形を阻止しようと
する力が強く作用することから、忠実に型材の形状に沿
った形状の凹凸面を形成することが困難であり改善の余
地がある。そこで、プリプレグの外面、あるいは、内面
に熱可塑性の樹脂層を形成して、前述のように型材の押
し付けにより凹凸面を形成することも考えられるが、こ
のように樹脂だけの層を形成すると、焼成時の軟化によ
り、この樹脂が外部に流れ出す結果、所望の形状に成形
できないものとなる。本発明の目的は、竿材の合わせ部
の外径を拡大するという良好な面を損なうこと無く、手
間を掛けずに、この合わせ部の外面に固着防止の凹凸面
を形成する方法を合理的に構成する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の振出し型の釣り
竿は、高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシート状のプ
リプレグ(P)を緩いテーパ状の芯金(1)に巻回し、
焼成することにより筒状に成形された振出し型に構成さ
れた振出し型の釣り竿であって、前記振出し型の釣り竿
の後端部外周の合わせ部に高強度繊維を含まない素材に
樹脂を含浸させて凹凸を形成して成る増厚プリプレグ
(2)と、前記増厚プリプレグ(2)の外周に前記凹凸
に沿って巻かれ高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシー
ト状のプリプレグ(P)とからなることを特徴とする振
出し型の釣り竿である。本発明の振出し型の釣り竿の製
造方法は、高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシート状
のプリプレグ(P)を緩いテーパ状の芯金(1)に巻回
し、焼成することにより、その竿材(5)が筒状に成形
される振出し型の釣り竿の製造方法であって、高強度繊
維を含まない素材に樹脂を含浸させて成る増厚プリプレ
グ(2)を、前記竿材(5)の後端に相当する部位の芯
金(1)の全周に形成した後、この芯金(1)の先端部
から、前記増厚プリプレグ(2)の外面に亘って前記プ
リプレグ(P)を巻回し、これらいずれかの工程の後、
前記増厚プリプレグ(2)の外部位置の外面に凹凸部を
有する成形型(3)を配置し、加圧焼成することにより
前記竿材(5)の後端部に凹凸面を有した合わせ部(5
A)を形成する点にあり、その作用、及び、効果は次の
通りである。
【0005】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図8に示すように
構成すると、釣り竿の製造時には増厚プリプレグ2とし
てシート状の熱可塑性の樹脂を芯金1に巻回し、この外
面にプリプレグPを巻回し、成形型3をプリプレグPの
外面に配置し、更に、この外面に熱収縮テープ4を巻回
した状態で焼成することにより、この焼成時には、熱に
よって増厚プリプレグ2の変形が許された状況で熱収縮
テープ4からの圧力が成形型3の外面から作用するの
で、プリプレグPと共に、この増厚プリプレグ2が成形
型3の形状に沿って変形し、しかも、この変形時には樹
脂が軟化しても不織布、発泡石灰等の素材が樹脂の流動
を抑制するので、この増厚プリプレグ2の外部への流れ
出しが阻止される。尚、図9及び図10に示すように、
この増厚プリプレグ2をプリプレグPの内周に形成した
場合でも、この増厚プリプレグ2の外部への流れ出しが
阻止された状態で、増厚プリプレグ2が成形型3の形状
に沿って変形することになる。つまり、この方法では増
厚プリプレグ2により、合わせ部の外径の拡大が図られ
ると同時に、この増厚プリプレグ2が高強度繊維を含ん
だプリプレグと比較して、より変形しやすいものである
ため、前述したように補助パターンを用いたものと比較
して凹凸面形成時に高強度繊維からの抵抗が小さくな
る、若しくは、高強度繊維からの抵抗が解消され、しか
も、この成形を焼成時に行うので、焼成後に加工を行わ
ずに済むものとなる。
【0006】
【発明の効果】従って、竿材の合わせ部の外径を拡大す
るという良好な面を損なうこと無く、手間を掛けずに、
この合わせ部の外面に固着防止の凹凸面を無理なく形成
する方法が合理的に構成されたのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図8には振出型の釣り竿の竿材の製造方
法を示し、この方法では、図7に示すように、芯金とし
てのマンドレル1に対し、まず、発泡石灰に樹脂を含浸
させて成るシート状の増厚プリプレグ2を竿材の後端に
相当する位置に設定して巻回し、この後、炭素繊維等の
高強度繊維にエポキシ等熱硬化性の樹脂を含浸させて成
るシート状のプリプレグPを竿材の先端から後端に相当
する位置に亘って巻回する。
【0008】このプリプレグPは、その繊維方向がマン
ドレル1の軸芯方向に直交ものP1 、平行するもP2
直交するものP3 夫々を順次重ねて巻回する。次に、図
8に示すように、前記増厚プリプレグ2の外部に位置す
るプリプレグPの外面に複数のスリット3A‥で凹凸部
が形成された成形型3を配置した後、プリプレグPの外
面、及び、この成形型3の外面に亘ってセロファン等の
熱収縮テープ4を巻回する。
【0009】尚、この巻回の終了時には図1及び図2に
示すように、その断面形状が表される。次に、所定温度
で焼成を行うことにより、熱の作用で増厚プリプレグ2
が柔軟になった状況で熱収縮テープ4からの圧力で成形
型4がプリプレグPの外面に押しつけられる結果、図3
及び図4に示すように、プリプレグPと共に増厚プリプ
レグ2が変形して、プリプレグPの外面に突条が形成さ
れた状態となり、この後プリプレグPのエポキシ樹脂が
硬化することにより焼成が完了する。
【0010】そして、マンドレル1を抜き取り、熱収縮
テープ4を取り除き、成形型3を取り去り、研磨等の表
面処理を行うことにより図5及び図6に示すように、固
着防止の突条の凹凸面を有した合わせ部5Aが形成され
た状態に釣り竿の竿材5が完成するのである。
【0011】〔別実施例〕 又、本発明では、焼成時に機械的な動力で圧力を作用さ
せて成形型を押しつけるよう実施して良く、この成形型
を編目状に凹凸を有する形態に構成する等様々に実施で
きる。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱収縮テープの巻回終了時の断面図
【図2】図1における軸芯に沿う方向視を表す断面図
【図3】焼成完了時の断面図
【図4】図3における軸芯に沿う方向視を表す断面図
【図5】完成状態の合わせ部の斜視図
【図6】完成状態の合わせ部の断面図
【図7】マンドレルにプリプレグを巻回する際の斜視図
【図8】プリプレグの外面に成形型等を巻回する際の斜
視図
【符号の説明】
1 芯金 2 増厚プリプレグ 3 成形型 5 竿材 5A 合わせ部 P プリプレグ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシート
    状のプリプレグ(P)を緩いテーパ状の芯金(1)に巻
    回し、焼成することにより筒状に成形された振出し型に
    構成された振出し型の釣り竿であって、 前記振出し型の釣り竿の後端部外周の合わせ部に高強度
    繊維を含まない素材に樹脂を含浸させて凹凸を形成して
    成る増厚プリプレグ(2)と、 前記増厚プリプレグ(2)の外周に前記凹凸に沿って巻
    かれ高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシート状のプリ
    プレグ(P)とからなることを特徴とする振出し型の釣
    り竿。
  2. 【請求項2】高強度繊維に樹脂を含浸させて成るシート
    状のプリプレグ(P)を緩いテーパ状の芯金(1)に巻
    回し、焼成することにより、その竿材(5)が筒状に成
    形される振出し型の釣り竿の製造方法であって、 高強度繊維を含まない素材に樹脂を含浸させて成る増厚
    プリプレグ(2)を、前記竿材(5)の後端に相当する
    部位の芯金(1)の全周に形成した後、 この芯金(1)の先端部から、前記増厚プリプレグ
    (2)の外面に亘って前記プリプレグ(P)を巻回し、 これらいずれかの工程の後、前記増厚プリプレグ(2)
    の外部位置の外面に凹凸部を有する成形型(3)を配置
    し、加圧焼成することにより前記竿材(5)の後端部に
    凹凸面を有した合わせ部(5A)を形成する振出し型の
    釣り竿の製造方法。
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