JP3062276B2 - 釣り竿の製造方法とその釣り竿 - Google Patents

釣り竿の製造方法とその釣り竿

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JP3062276B2
JP3062276B2 JP3092529A JP9252991A JP3062276B2 JP 3062276 B2 JP3062276 B2 JP 3062276B2 JP 3092529 A JP3092529 A JP 3092529A JP 9252991 A JP9252991 A JP 9252991A JP 3062276 B2 JP3062276 B2 JP 3062276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は竿素材の外面にリールシ
ート、尻栓等の外装部材を備えて成る釣り竿の製造方法
とその釣り竿に関し、詳しくは、この外装部材を形成す
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】外装部材の一例としてリールシートを挙
げると、このリールシートを竿素材の外面に形成する技
術として、従来、実開平1―168166号公報に示さ
れるものが存在し、この従来例では固定フードを有する
シートベースを、竿素材に外嵌固定した後、可動フード
を取付けるという手順により元竿にリールシートが形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、シートベース
を竿素材に外嵌固定する作業を考えるに、従来技術の構
造のものでは、筒状に成形されたシートベースの内面と
竿素材外面との接着により固定が行われるため作業時に
は接着剤の塗布を必要とする。又、竿素材について考え
るに、グラスロッド、あるいは、カーボンロッドと称せ
られる釣り竿の素材は、緩いテーパ状の芯金(マンドレ
ル)にシート状のプリプレグを巻付けた状態で焼成する
ことにより製造されるので、その外面も緩いテーパ面と
なっており、このように製造された竿素材では芯金を抜
き取った後において、両端部の切断位置に誤差を生ずる
と、竿素材の端部を基準とした、竿素材の所定位置の外
径の値にも微妙な誤差を生ずるため、前述のようにシー
トベースを固定しようとした場合に、シートベース内面
と竿素材の外面との間にわずかな隙間を生じて長期に亘
る使用によりガタツキの原因になったり、竿素材の外形
が大きい場合にはシートベースを所定の位置まで送り込
めないことの原因になることもあり、竿素材の外面の決
まった位置に対して確実にシートベースを形成する技術
が望まれている。本発明の目的は、竿素材の外面の所望
の位置に対してリールシートのような外装部材を強固に
固定する製造方法とその釣り竿を合理的に構成する点に
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の釣り竿の製造方
法は、竿素材(5)の外面にリールシート、尻栓等の外
装部材を備えて成る釣り竿の製造方法であって、前記竿
素材(5)の外周面を研削加工により真円の成形部(5
A)を成形すると共に、前記成形部(5A)の外面と密
接する状態に金型(7)を配置した後、前記金型(7)
の内部空間に樹脂(P)を注入することにより、前記竿
素材(5)と一体的に前記外装部材を形成することを特
徴とする。また、本発明の釣り竿は、竿素材(5)の外
面にリールシート、尻栓等の外装部材を備えて成る釣り
竿であって、前記竿素材(5)の外周面を研削加工によ
り真円の外径寸法に成形された成型部(5A)と、射出
成形金型(7)内で前記成形部(5A)と前記射出成形
金型(7)により区画されるキャビィティ部に樹脂
(P)を注入することにより、前記竿素材(5)と一体
的に形成された前記外装部材と、前記外装部材は、前記
樹脂(P)が冷却により収縮し前記竿素材(5)の外面
に密着した状態に形成されている点にあり、その作用効
果は次の通りである。
【0005】
【作用】上記特徴を例えば、図1乃至図3に示すように
構成すると、竿素材5の外面に外装部材としてりリール
シートを形成するを場合には、竿素材5の外面の2箇所
を研削等の加工により所定の外径寸法に仕上げた後、こ
れらの成形部5A,5Aの外面に密接する状態に金型
7,7を配置し、金型7,7の内部空間に樹脂Pを注入
することにより、この注入時に金型7,7と竿素材5と
の間から樹脂Pの漏出を生ずることなく、竿素材5の外
面に高温、高圧の樹脂Pが送り込まれ、この後固化する
ことにより樹脂が収縮し、竿素材5の外面に隙間のない
状態に外装部材を一体形成できる。つまり、本発明では
竿素材5に外装部材を形成する場合に、この外装部材を
予め製作するという工程、あるいは、接着材の塗布等の
工程が不要になり、又、この外装部材の形成時には竿素
材5の外径寸法に拘わらず、竿素材5の外面の所望位置
に研削等の加工で成形部5Aを形成しておく程度の加工
により、成型時における樹脂Pの漏出に起因する、所
謂、バリを発生すること無く、しかも、外装部材の一体
形成が可能となる。外装部材が竿素材5に一体形成され
たものなので、一体形成後の冷却による収縮で樹脂Pが
竿素材5の外面に密着した状態に形成できるので、外力
が作用しても、この外装部材の位置に変化を生ずること
がない。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明の釣り竿の製造方法は、
竿素材の外面の所望の位置に対して外装部材を強固に固
定する方法が合理的に構成されたのである。又、本発明
の釣り竿は、外装部材が竿素材に一体形成されたものな
ので、一体形成後の冷却による収縮で樹脂Pが竿素材の
外面に密着した状態に形成できるので、外力が作用して
も、この外装部材の位置に変化を生ずることがない。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4には磯竿等の元竿に備えられるリールシート
部を表してあり、このリールシート部ではリール(図示
せず)の脚部の前部を係止保持する固定フード1を有し
たシートベースSのネジ部2に対し、リールの脚部の後
部を係止保持する可動フード3を外嵌すると共に、この
可動フード3と一体的に移動する操作スリーブ4を前記
ネジ部2に螺合して成っている。
【0008】このシートベースSは外装部材の一例であ
り、このシートベースは以下に説明する方法により元竿
5と一体的に形成してある。即ち、この方法では図1に
示すように、先ずシートベースSを形成すべき位置を挟
んだ元竿5(竿素材の一例)の外面を研削加工すること
により所定の外径寸法に成形部5A,5Aを形成すると
共に、シートベースSを形成すべき位置の下面に回り止
めの溝6を形成する。
【0009】尚、この元竿5はガラス繊維、あるいは、
炭素繊維にエポキシ樹脂等を含浸させたシート状のプリ
プレグをマンドレルに巻回した後、焼成することにより
筒状に形成されたものであり、この成形時にはプリプレ
グの巻回端部の重なり部において竿素材の厚みが増して
真円精度が低下するため、前述のように研削時には研削
面を真円に設定すると共に、この成形部5A,5Aの外
径を後述する金型7の内径の値に設定する。
【0010】次に図2に示すように、前述のように研削
による成形部5A,5Aに外面に密接する状態に二つ割
り型の金型7,7を合わせて配置し、この金型のキャビ
ティ部(内部空間)に加熱状態の熱可塑性の樹脂Pを加
圧注入する、所謂、インジェクションの手段により元竿
5の外面にシートベースSを形成する。尚、この金型
7,7の内部には前記固定フード1の係合用の開口を形
成するための中子材8をスライド自在に内装し、又、前
記ネジ部2を形成する螺旋条7Sを形成してある。
【0011】そして、この成型の後には図3に示すよう
に、金型7,7の内部の中子材8を抜き取り方向に移動
させた後、金型7,7の分離を図ることで、元竿5と一
体的にシートベースSが形成され、この形成の後には塗
装等の表面処理の後、前記可動フード3等を取り付ける
ことにより図4に示されるリールシートが完成するので
ある。
【0012】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、図5及び図6に示すように、竿素材5の後端部
を研削により所定の外面径となる成形部5A、及び、回
り止めの溝6を形成し、又、この成形部5Aに密着させ
て、二つ割り型の金型7,7を配置し、かつ、竿素材5
の後端にネジ部形成用の中子材10を配置した後、前述
と同様に樹脂Pを注入することにより、外装部材として
の尻リングRが竿素材5と一体的に形成することも可能
であり、この形成の後には、塗装等の表面処理の後、こ
の尻リングのネジ部11に対して尻栓12を螺合させ得
るものになる。
【0013】又、本発明では外装部材として、釣り糸を
案内する固定ガイドを竿材に形成する際に適用すること
も可能である。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】竿素材の外面に成型部を形成した状態の断面図
【図2】竿素材の外面に金型を配置した状態の断面図
【図3】外装部材の成型後金型を分離した状態の断面図
【図4】リールシートの斜視図
【図5】別実施例における尻リング成型時の断面図
【図6】別実施例における尻リング完成時の断面図
【符号の説明】
5 竿素材 5A 成形部 7 金型 P 樹脂

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿素材(5)の外面にリールシート、尻栓
    等の外装部材を備えて成る釣り竿の製造方法であって、 前記竿素材(5)の外面を研削加工により真円の成形
    部(5A)を成形すると共に、 前記成形部(5A)の外面と密接する状態に金型(7)
    を配置した後、 前記金型(7)の内部空間に樹脂(P)を注入すること
    により、前記竿素材(5)と一体的に前記外装部材を形
    成することを特徴とする釣り竿の製造方法。
  2. 【請求項2】竿素材(5)の外面にリールシート、尻栓
    等の外装部材を備えて成る釣り竿であって、 前記竿素材(5)の外面を研削加工により真円の外径
    寸法に成形された成型部(5A)と、 射出成形金型(7)内で前記成形部(5A)と前記射出
    成形金型(7)により区画されるキャビィティ部に樹脂
    (P)を注入することにより、前記竿素材(5)と一体
    的に形成された前記外装部材と、 前記外装部材は、前記樹脂(P)が冷却により収縮し前
    記竿素材(5)の外面に密着した状態に形成されている
    ことを特徴とする釣り竿。
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