JP2638335B2 - 車載用記録担体の再生装置 - Google Patents

車載用記録担体の再生装置

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JP2638335B2
JP2638335B2 JP11980791A JP11980791A JP2638335B2 JP 2638335 B2 JP2638335 B2 JP 2638335B2 JP 11980791 A JP11980791 A JP 11980791A JP 11980791 A JP11980791 A JP 11980791A JP 2638335 B2 JP2638335 B2 JP 2638335B2
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正紀 庭山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載したコンパ
クトディスクプレーヤなどの記録担体の再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレーヤは直径12c
m、厚さ1.2mm程度の小さなディスク(コンパクトディ
スク)にPCM化されて記録されている音声信号を再生
するプレーヤであり、そのディスクにおける音声信号の
記録形態と相まって高忠実度の再生を可能にするが、そ
の特徴は単に高忠実度の再生という点に留まらず、任意
の曲の頭出しやリピート演奏といった豊富な機能がスピ
ーディに行なわれるという特徴を有する。
【0003】なお、前述のような各種機能はディスクに
記録されている制御、表示信号を用いることによって行
なわれる。制御、表示信号として記録されている情報に
はリードインエリアと呼ばれるディスク内周部分にスタ
ート曲番、エンド曲番、演奏時間、各曲スタート時間が
あり、一方、音声情報が記録されているプログラムエリ
アに曲番(曲の番号)、インデックス(曲内小区分)、
曲内経過時間、累積経過時間がある。本明細書では、こ
れら8個の情報を「曲番、時間情報」と呼ぶことにす
る。
【0004】ところで、従来のコンパクトディスクプレ
ーヤ(以下「プレーヤ」と称する)において行なわれて
いる任意頭出しやリピート演奏等の特殊再生機能を実施
する際に必要な基本的機能は、(i)制御、表示信号を
読取る機能と、(ii)目的の位置を探索する機能であ
り、かかる2つの基本的機能をCPUなどの高度なコン
トロール手段と組合わせて行なうことにより上記特殊再
生機能が達成される。そこで、前記2つの基本的機能を
中心に従来のプレーヤの動作を以下に説明しておく。
【0005】図7において、1はディスクであってスピ
ンドルモータ2によって回転力を与えられる。3は光ピ
ックアップであって、光学的読取手段、フォーカスおよ
びトラッキング調整手段などを有する。4はプリアンプ
であって、ディスク1からの読出データを波形整形する
とともに、フォーカスエラーおよびトラッキングエラー
信号を生成する。5はクロック再生回路であって、読出
データの復調時のクロックを生成する。
【0006】6は復調器であって、EFM( Eight-Four
teenModulation )変調を受けている読出データを8ビ
ット単位のデータに復調するとともに、読出データに含
まれるサブコード信号の抽出を行なう。7は復号器であ
って誤り訂正、誤り補正、デインタリーブを含む訂正符
号の復号およびジッタ吸収動作を行なう。8はD/Aコ
ンバータであって、復号器7から入力されたPCM信号
をアナログの音声信号に変換している。9はフォーカス
サーボ回路であって、プリアンプ4から得られるフォー
カスエラー信号によって信号読取用光ビームの焦点を制
御する。
【0007】10はトラッキングサーボ回路であって、プ
リアンプ4から得られるトラッキングエラー信号によっ
て信号読取用光ビームのディスク1に対する半径方向の
動きを制御する。11はスライダサーボ回路であって、光
ピックアップ3のみで追従できないディスク1の半径方
向の移動をスライダ駆動部12を制御することでカバーす
る。
【0008】13はスピンドルモータサーボ回路であっ
て、ディスク1の回転が線速度一定(CLV: Constan
d Linear Velocity と称す)となるようスピンドルモー
タ2の回転を制御する。14はシステムコントローラであ
って、操作入力部15を含めたプレーヤ各部の状態を監視
したり、表示部16を含むプレーヤ各部に命令を出して各
種動作を行なわせる役割を持つ。
【0009】ここで前述の制御、表示信号をディスク読
出データから抽出する基本的機能について詳しく述べ
る。図8はディスク読出信号に、繰返し周波数7.35kHz
で現われるフレームと呼ぶ単位のフォーマットを示した
もので、24チャネルビット(チャネルビットはディスク
記録信号に関する情報単位)の同期信号(イ)、14チャ
ネルビットの制御、表示信号(ロ)、 336チャネルビッ
トのデータ(ハ)、 112チャネルビットの誤り訂正用ビ
ット(ニ)、および 102チャネルビットの接続、低周波
抑圧用ビット(ホ)の計 588チャネルビットが含まれ、
定まった配列で現われる。
【0010】上記制御、表示信号の14チャネルビットは
EFM変調前の情報単位であるデータビットに換算して
8データビットの情報量である。さらに制御、表示信号
は98フレームすなわち75Hz(7.35kHz/98=75Hz )で繰
返される1つのブロック(サブコーディングブロック)
を単位として記録内容が更新される。サブコーディング
ブロックには2フレーム分のサブコーディング用同期パ
ターンと8種類の情報が含まれ、1つの種類の情報は、
1フレームに1ビットずつ一定の桁に割当てられてい
る。前記曲番、時間情報もこの1つの桁に含まれる。こ
の8種類の情報には曲番、時間情報のほかに、プリエン
ファシスの有無を示す情報、曲間か曲内かを示す情報な
どがある。なお、曲番、時間情報が含まれるビットは、
チャネルQと呼ばれ、他の情報記録に用いられることも
あり、同じチャネルQに含まれる識別信号によって区別
される。
【0011】図9はプログラムエリアでチャネルQが曲
番、時間情報を示す際の記録フォーマットである。同図
におけるモードコントロール信号はプリエンファシスの
有無を示す情報とステレオ2チャネルか否かを示す情報
で形成されている。ADR1はADR以後のデータが何
を表わしているかを区別する情報である。ディスクのリ
ードインエリアでは、ポイントと称すフラグによって区
別された各曲のスタート時間(累積経過時間)、プログ
ラムの最初の曲番、プログラムの最終の曲番、全演奏時
間の情報が3回繰返されている。
【0012】曲番、時間情報の抽出は、まず図7のクロ
ック再生回路5から得られるクロックによってディスク
読出信号をビット同期化し、復調器6はフレーム同期信
号検出およびサブコーディング用同期パターンの検出を
行ない、この同期信号によってEFM復調データからサ
ブコードを分離抽出する。システムコントローラ14は必
要に応じて8ビットのサブコード全部あるいは特定ビッ
トをサブコーディングブロック分入力し、符号誤り検出
を行なって誤りがあれば新たにサブコードを入力する。
チャネルQに対応するビット列が曲番、時間情報である
ことを前記識別信号で確認して曲番、時間情報の入力を
終わる。
【0013】図10にシステムコントローラの動作を中心
とした時間読取りのフローチャートを示す。図4の
(6)のデータ並べ替えは96ビット(98−2)分のシリ
アルデータをCPUで処理しやすいよう内容ごとに並べ
替える動作をさす。さて任意頭出し機能といった特殊再
生を実現する上で不可欠な第2の基本的機能は、先にも
述べたように目的の位置を探索する機能であって、これ
がスピーディに行なわれることも重要である。曲番、時
間情報の形式で指定された目的の位置を探索するには、
光ピックアップ3のトレース位置を移動する手段とこの
移動量を決定する手段とが必要となる。
【0014】トレース位置の移動には螺旋状の信号トラ
ックをはずれることなく、そのままトレースして目的の
位置まで行く方法とトラックをジャンプして移動する方
法があるが、前者は確実であっても通常再生と同じ時間
がかかることから、後者と組合わせて用いられている。
ジャンプ動作は、トラッキングサーボ回路10に対しパル
ス(ジャンプパルスと称す)を印加し、光ピックアップ
3のトレース位置を強制移動させることで行なわれる
が、高速移動を実現するため大きなジャンプパルスとと
もに急停止用の逆極性パルス(ブレーキパルスと称す)
を組合わせている。
【0015】システムコントローラ14から出力されたフ
ォワードジャンプ(ディスク外周方向ジャンプ)命令あ
るいはリバースジャンプ(ディスク内周方向ジャンプ)
命令の回数分トラックジャンプが実行される。但し、光
ピックアップ3内の半径方向のトレース位置可動量には
限界があり、これをスライダサーボ回路11とスライダ駆
動部12とで自動的に補っている。
【0016】次に目的位置までの移動量決定であるが、
時間情報として与えられる現在位置と目的位置との距離
はシステムコントローラ14で大まかに計算し、その結果
に基づいてジャンプ命令を出力し、次の位置において曲
番、時間情報を読取って再び目的位置までの距離を算出
してジャンプ命令を出力するという動作を繰返すという
方法が採られる。もし目的位置のごく近傍であれば、ジ
ャンプせずにそのままトレースすることで目的位置に達
するのを待つ。
【0017】目的位置探索動作をシステムコントローラ
14の処理を中心にして表わしたのが図11であるが、ここ
で(1)および(2)の処理は、曲の頭出し動作におい
ては決して曲の先頭の音が削られないよう目的位置を曲
開始の1秒前に設定するとともに、目的位置を累積経過
時間表現(図11では絶対時間と称す)に変換している。
なお、図11において、tA2は現在の位置の絶対時間、t
B0は目的の曲のスタート絶対時間、tB1は目的の位置の
曲内時間、tB2は目的の位置の絶対時間をそれぞれ表わ
し、またN1 <N2 <N3 <N4 、T1 <T2 <T3
4 <T5 <T6 <T7 であるとする。
【0018】目的の曲のスタート時間はリードインデー
タを予め読取って記憶してある(図示ぜず)。(3)の
PLLロック検出はトレース位置の移動に対しCLV制
御が追従したことを確認する処理、(4)は図10に示し
た時間読取処理、(6)と(7)は移動方向を決定する
処理で、この結果をジャンプパルスの極性を示すグラフ
Pに与え、(8)から(11)は現在位置と目的位置の時間
差|△T|からジャンプパルスの数を決定する処理であ
って、特に(6)および(8)は現在位置が目的位置と
同じか、ごく近傍、すなわち探索終了を判断し、また(1
0)のT2 >|△T|はジャンプすると目的位置を飛び越
えてしまう場合を判断し、(13)は決定されたジャンプパ
ルス数Nと方向Pを出力する処理である。(9)と(14)
は音声のミューティングに関する処理であって、探索開
始位置と目的位置が同じか、ごく近傍のときはジャンプ
もミューティングも行なわないようになっている。
【0019】以上述べた制御信号読取機能と目的位置探
索機能をシステムコントローラ14と組合わせることで特
殊な再生動作が実現される。たとえば、ディスク内に順
番に並べられた曲を任意な順番で再生する機能(以下プ
ログラム演奏と称す)では、操作入力部15から定められ
た手法で演奏順番が入力され、システムコントローラ14
はこれらプログラム情報を記憶回路(図示せず)に格納
する。次にシステムコントローラ14は上記目的位置探索
(ここでは頭出し)を実行して再生を開始させ、1つの
曲が終了するごとに上記記憶回路から次の曲の情報を取
り込んでいくという動作を繰返すので、プログラム演奏
が実現できるのである。
【0020】さて、コンパクトディスクプレーヤは以上
述べたようにディスクに記録されているサブコード、す
なわち制御、表示信号を用いることで豊富かつスピーデ
ィな機能を実現し、この点でランダムアクセスのできな
いカセットテープに対し優位性を持つ。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カセットテー
プあるいはオープンリールテーププレーヤにおいては、
テープの巻取り状態が過去の再生終了位置を保存してい
ることから電源再投入を行なった場合あるいはテープを
プレーヤから取出し再びプレーヤに装着した場合でも、
同じ演奏内容を聞くことも、あるいは特別の操作をする
必要もないというメリットを有しているのに対し、従来
のコンパクトディスクプレーヤにおいては一度電源を切
断したり、あるいはディスク着脱操作を実行すると、そ
の前に再生していたディスクに対する情報は揮発してし
まい、再びディスクの1曲目から再生するか、あるいは
前記頭出し操作を行なう必要がある。このとき操作者が
以前何曲目まで再生が終了していたかを記憶していない
場合、その位置を捜すためにいくつかの曲の内容をサン
プリング的に聞くという操作が必要となって、かなりの
手数と時間がかかってしまう。
【0022】またディスク面に記載されたタイトル部分
を見て曲名の確認などを行なおうとしてディスクをプレ
ーヤから取出したとすれば上記と同様の結果になってし
まう。かかる従来のコンパクトディスクプレーヤの問題
は車載用コンパクトディスクプレーヤにおいて一層顕著
になる。すなわち車載用プレーヤは車の直流電源を使用
するが、車においてはエンジン始動時にエンジン以外へ
の電源供給が停止されるものが大部分であること、運転
者が車を降りるときエンジンはもちろん電源が切断され
ること、ほとんど毎日ごく短い時間だけ車を利用し、そ
の際、音楽を聞くという使われ方が多いことなどを考え
れば、従来のコンパクトディスクプレーヤでは操作性が
極めて悪いといえる。特に運転者にとって、プレーヤの
操作に手数と時間がかかっては、運転の安全上好ましく
ないという問題点があった。
【0023】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、車両の操作に伴う電源供給中
断後に再開される再生動作を中断前の再生に引き続いて
行なうことができるようにすることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車載用記録
担体の再生装置は、車両の直流電源から電源が供給さ
れ、記録担体の再生動作を行う再生手段と、この再生手
段の動作時に、再生手段への電源の供給が停止された際
の再生経過段階に関するデータ及び再生方法に関するデ
ータが記憶される記憶手段と、再生手段への電源供給の
停止後に、再度再生手段に電源供給が行われる際に、記
憶手段に記憶された再生経過段階に関するデータと再生
方法に関するデータの両方に基づいて、再生手段の再生
動作を決定し得る決定手段を備えたものである。
【0025】
【作用】本発明における車載用記録担体の再生装置は、
車両の直流電源からの電源供給の停止の際における再生
経過段階に関するデータ及び再生方法に関するデータを
記憶手段に記憶しておき、その後、電源供給の再開によ
り記憶手段に記憶している再生経過段階に関するデータ
及び再生方法に関するデータの両方に基づいて再生手段
の再生動作を決定し得るようにしたものである。
【0026】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例の概略ブロック
図であって、図6と同一符号は同一部分を示す。図1に
おいて、17は電池であって、半導体メモリ18のバックア
ップを行なう。19はダイオードであって、電源スイッチ
(図示せず)を通じて供給される電源から生成される直
流電源20と電池17とのORをとるOR回路を構成してい
る。21は電源低下検出回路であってデータ保存を完全に
行なう役目をなす。電池17を内蔵することで半導体メモ
リ18(揮発性)は等価的に不揮発性メモリとして使用で
きる。
【0027】電源切断などによって直流電源20の出力が
低下したときにのみ半導体メモリ18にデータを退避する
ようにしてもよいが、本実施例ではプレーヤに本来の電
源供給がされているときにも半導体メモリ18をデータの
格納レジスタとして用いることとし、これによってデー
タ退避動作を不要としている。但し、直流電源20低下的
にCPUなどで構成されるシステムコントローラ14が半
導体メモリ18に対し誤ったアクセスを行なう危険がある
ので、電源低下検出回路21がハードウェア的に半導体メ
モリ18へのアクセスの禁止を行なうと同時にメモリ回路
以外への電流流出による電力消費を防ぐ。
【0028】前記半導体メモリ18としては不揮発性半導
体メモリを使用してもよく、その場合にはバックアップ
用電池が不要となる利点が生じる。一方、バックアップ
手段としては充電式の電池あるいは大容量コンデンサ、
もしくは電源スイッチなどを介さずに常に導通状態にす
る構成としてもよい。また半導体メモリ18のみをバック
アップせずにシステムコントローラ14のCPU部分また
はその他の回路を含めてバックアップするように構成し
てもよい。
【0029】さて、半導体メモリ18によって保存され
るべきデータに関しては、電源再投入後に連続して行な
わせる機能の選択で異なるが、本実施例では、以前再生
していた位置から再び演奏する(以下「シーケンシャル
プレイ」と称す)機能と以前操作入力されたプログラム
演秦(前述)が引き続き行なわれる機能とを考えるとす
れば、最低限必要なデータは、再生経過段階に関するデ
ータである以前再生していた位置を示す時間情報(以下
「ラストタイム情報」と称す)及びプログラム演奏のと
きはどの順番の曲を再生していたかを示す情報(「ポイ
ンタ」と称す)と、再生方法に関するデータであるプロ
グラム演奏の手順の情報(以下「プログラム情報」と称
す)が必要となる
【0030】このうちラストタイムとポインタについて
は車両の操作によって、いつ電源切断が行なわれるか不
明であるため、ディスク等の記録担体から頻繁に最新情
報を読取って半導体メモリ18に転送しておく必要があ
り、システムコントローラ14がこの働きを行なうよう
構成されているものとする。
【0031】電源切断時はハードウェア的手段によって
上記ラストタイム情報およびプログラム情報は保存され
るので、システムコントローラ14は図7の場合と特に異
なる処理は行なわないが、電源再投入が行なわれたとき
は特別の処理を行なう。
【0032】図2はシステムコントローラ14の動作を中
心としたシーケンシャルプレイ動作のフローチャートで
ある。ここでtmin は最初の曲のスタート絶対時間、t
max は全演奏時間、Apはポインタ、[Ai]はレジス
タAiの内容、〔[Ap]〕はポインタが示すアドレス
の内容をそれぞれ表わす。
【0033】本フローチャート以前でシステムコントロ
ーラ14自身の初期化およびプレーヤ各部の初期化動作な
どは終了しているものとし、またフローチャート内では
表示のための処理などは省いている。図3は半導体メモ
リ18内に設けられたラストタイムの記憶レジスタAo、
プログラム情報の記憶レジスタA1 〜AN およびポイン
タの記憶レジスタApの構成を示し、プログラム演奏は
1 の示す曲の次にA2 の示す曲を演奏するという順番
である。
【0034】ラストタイムおよびプログラム情報は各々
曲番と絶対時間(累積経過時間)が記憶され、プログラ
ム情報における絶対時間は各々の曲のスタート絶対時間
を意味する。ポインタにはプログラム演奏がA1 〜AN
のどのアドレスの段階にあるかをA1 〜AN のアドレス
で記憶し、このポインタおよびラストタイムはその内容
が0(リセット)ならば、全プログラム演奏が以前に終
了していることを示す。なおプログラム演奏が指定され
ていない場合には、以前にディスク全体を演奏終了して
いることを意味する。
【0035】図2において(3)〜(6)はレジスタA
0 〜ANの内容チェックを行なっており、A0 がリセッ
トされている場合、またはA0 の内容がリードインある
いはリードアウトの位置を示す場合はシーケンシャルプ
レイを行なわない。A0 の内容すなわちラストタイムの
位置を(7)で探索して再生を開始し、(11)で現在の曲
の終了が検出されるまで(9)、(10)で最新の曲番、時
間情報を読取りA0 へ格納する。曲の終わりを検出する
とプログラム演奏か否かを(12)で判定し、プログラム演
奏であれば(15)でポインタの内容(アドレス)を1だけ
インクリメントし、(16)で次に演奏すべき曲の有無を判
断して演奏を終了するか、あるいは次の曲の探索に進む
処理を行なう。
【0036】一方、プログラム演奏でない場合は、(13)
においてディスクの最終の曲か否かを判断し、最終の曲
であれば演奏を終了し、最終の曲でなければ(8)に戻
って次曲の演奏を行なう。(14)はプログラム演奏のとき
は全手順の終了、プログラム演奏でない場合は、ディス
クの最終曲の演奏終了をA0 のリセットによって保存す
る処理である。なお、図2における(7)「探索」およ
び(9)「時間読取り」の処理は各々図11および図10に
対応する。
【0037】さて以上シーケンシャルプレイ動作につい
て述べたが、シーケンシャルプレイを自動的に実行する
ことで操作性が向上することは前述のとおりであるが、
常に本動作が求められるとは限らないので次にのべる実
施例にその対策を示す。
【0038】実施例2.電源再投入時にシーケンシャル
プレイを行なわずに特定の初期状態あるいは初期動作を
行なうことも可能なようにシーケンシャルプレイ動作の
実行、非実行操作入力手段を備えておくと便利である。
かかる手段によりシーケンシャルプレイが選択的に実現
できるようにした第2実施例としては、(i)機械的ロ
ック可能なシーケンシャルプレイ実行/非実行のスイッ
チを有し、このスイッチが非実行である場合は前記実施
例におけるラストタイム用レジスタA0 をリセットして
おくか、逆に、A0 の内容を無視するという機能をシス
テムコントローラ14に付加する。(ii)アンロック式のシ
ーケンシャルプレイ実行/非実行スイッチと、半導体メ
モリ18にさらにシーケンシャルプレイ実行/非実行命令
用レジスタとを有し、このスイッチが押されるとこのレ
ジスタの内容を論理的に反転させ、メモリの内容に応じ
てシーケンシャルプレイ動作の実行/非実行を決定する
ような処理をシステムコントローラ14に付加するという
方法がある。前者は機械的に後者は電気的にシーケンシ
ャルプレイ実行/非実行命令を記憶している(フローチ
ャート略)。
【0039】実施例3.次に第3実施例として短時間の
電源切断に対してのみシーケンシャルプレイを行ない、
長時間の電源切断の電源再投入においてはシーケンシャ
ルプレイは行なわずに初期化された動作を行なう機能に
ついて以下に述べる。これは車載プレーヤにおいて、エ
ンジン始動時の電源切断や短時間の停車に対してのみシ
ーケンシャルプレイを行なう機能である。図4はかかる
機能を有する第3実施例の要部を示すブロック回路図で
あって図1に対しシステムコントローラ14周辺を除いて
同一であり同一符号は同一内容である。
【0040】図4において21は抵抗であって、これを通
じて半導体メモリ18への給電を行なう。22はダイオード
であって、逆流防止用であり、23は大容量のコンデンサ
で短時間のバックアップ電源となり、24はコンパレータ
であって、半導体メモリ18の電源電圧が25の基準電圧に
比べ高いときはハイレベル(“H”と示す)、逆のとき
はローレベル(“L”と示す)をシステムコントローラ
14に出力する。
【0041】プレーヤへの給電が正常で直流電源20の出
力が正規の場合、半導体メモリ18へは抵抗21およびダイ
オード22を通じて電流が供給されるが、プレーヤへの給
電が停止したり、給電電圧が低下すると、ダイオード22
の作用で直流電源20とメモリ回路は分離される。この場
合半導体メモリ18の電源電圧はコンデンサ23の充電容量
により次第に低下するが、半導体メモリ18は或る程度ま
での電源低下に対してはその内容を保持する。コンパレ
ータ24は、半導体メモリ18の電源電圧の低下を基準電圧
25と比較することでタイマとしての動作を行なうと同時
に基準電圧25を半導体メモリ18の内容保持限界電圧以上
に選ぶことで、メモリの内容保持に対する補償を与えて
いる。この場合、タイマ(換言すれば時間検出手段)は
図示の実施例に拘泥することなく、周波数カウントなど
のディジタル的検出手段で構成してもよい。
【0042】第3実施例におけるシステムコントローラ
14の処理を示したのが図5のフローチャートであり、電
源再投入時の初期化の後直ちに(1)でコンパレータ24
の出力を検出し、これが“H”であればシーケンシャル
プレイを行ない、一方“L”であれば電源停止が一定時
間を越えたとして図3における全レジスタA0 〜AN
およびApをリセットし、初期化されたプレーヤ動作を
行なう(A0 がリセットされるとシーケンシャルプレイ
をしないのは前述のとおりである)。電源再投入後の抵
抗21によるコンデンサ23への充電速度は遅くなるように
選ばれ、システムコントローラ14がコンパレータ24の出
力をチェックする際にはコンデンサ23の電圧は電源再投
入直前の値とほとんど変わらないようにしている。
【0043】実施例4.次に図6は第4実施例のフロー
チャートを示しており、ここでは電源再投入時シーケン
シャルプレイ実行命令が与えられず、このため一度初期
化された演奏動作(たとえば1曲目から順番に演奏す
る)を行なっても、それが一定時間内であれば、その間
に操作入力されたシーケンシャルプレイ実行命令を受入
れて実行する機能を持たせている。かかる機能は操作者
の不注意、あるいは意思変更を補償する機能として有効
である。なお、ここでは図1のプレーヤに前記第2実施
例で述べたシーケンシャルプレイの実行/非実行を操作
入力する機械的ロック式スイッチのシーケンシャルプレ
イスイッチを設けておくものとする。
【0044】図6は上記機能を実現するシステムコント
ローラの処理を示していて、図2の処理を変更したもの
であり、記号は同一のものは同一内容であることを示
す。
【0045】図6において、電源再投入後、(1)でま
ずリードインデータを読取り、(2)〜(5)でラスト
タイム情報(A0 の内容)がリセットされているか、あ
るいは有効な時間情報でないと判断すると(10)以後の処
理でディスク1曲目から演奏することになり、一方、
(2)〜(5)でラストタイム情報が有効と判断すれば
0 のラストタイム情報をAQ なるアドレスを持ったレ
ジスタに退避させ(AQ は不揮発性でなくてもよい)、
(8)でシーケンシャルプレイスイッチの状態を見る。
ここでシーケンシャルプレイスイッチがON(シーケン
シャルプレイ実行命令)であれば、(12)でタイマをリセ
ット、スタートさせA0 の示す再生位置を探索して演奏
させ、逆にシーケンシャルスイッチがOFF(非実行命
令)であれば、(10)を経てディスクの1曲目からの演奏
を始める。ここでフラグSはシーケンシャルプレイスイ
ッチの状態を示しS=0で同スイッチOFF、S=1で
同スイッチONである。
【0046】(13)でディスク1曲目あるいはA0 の示す
曲を探索して演奏開始すると(14)、(15)で常に新しい曲
番、時間情報をA0 に書込む一方、(16)でタイマの時間
経過をチェックし、タイマの時間Tが制限時間Tmax 未
満であれば(17)でシーケンシャルプレイスイッチの状態
を見る。(20)は以前のスイッチの状態Sと今回のスイッ
チの状態S’の排他的論理和をとってスイッチの状態の
変化を検出し、状態が変化していなければ(S+S’=
0)特に処理せず、一方、スイッチの状態に変化があれ
ば次の処理を行なう。以前シーケンシャルプレイが実行
され(S=1)、今度スイッチがOFF(S’=0)と
なった場合はシーケンシャルプレイを止め、A0 へディ
スク1曲目のデータを転送して1曲目からの演奏を行な
う(21)〜(23)。
【0047】一方、以前シーケンシャルプレイは実行さ
れておらず(S=0)、今度スイッチがON(S’=
1)となった場合は、(24)でAQ に退避した正規のラス
トタイム情報があれば、(26)でAQ の内容をA0 に復帰
させてシーケンシャルプレイを行ない、一方、(24)でA
Q がリセットされていればそのまま演奏を続ける。(16)
でタイマ時間が制限時間Tmax を越えると判断すると、
その後シーケンシャルスイッチの状態は無視する。(27)
以後の処理は図2の場合と同様であるので説明は略す。
なお図6では図2における操作入力スイッチなどの処理
は説明上省いた。以上述べた実施例において、頭出し動
作など単発的操作が与えられ、その動作が完結しないう
ちに電源停止が生ずる場合への対応として、電源停止時
に操作命令そのものを記憶しておくことも考えられる。
なお、コンパクトディスク規格が変更されても、時間、
曲番などに関する情報がディスクに記録されている限
り、本発明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、車両の
直流電源からの電源供給の停止の際における再生経過段
階に関するデータ及び再生方法に関するデータを記憶手
段に記憶しておき、その後、電源供給の再開により記憶
手段に記憶している再生経過段階に関するデータ及び再
生方法に関するデータの両方に基づいて再生手段の再生
動作を決定し得るようにしたので、頻繁に再生手段への
電源供給が中断しても、中断前の再生に引き続いた再生
動作が行えるので、操作性が極めて向上し、操作の手数
と時間を省略できるので、車両の運転の安全上に適した
ものとなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すコンパクトディスクプ
レーヤのブロック図である。
【図2】図1の動作を示すフローチャート図である。
【図3】図1の一部の構成を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施例における要部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4の動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例の動作を示すフロー
チャート図である。
【図7】従来のコンパクトディスクプレーヤのブロック
図である。
【図8】コンパクトディスクに記録されている信号を説
明するための図である。
【図9】コンパクトディスクに記録されている信号を説
明するための図である。
【図10】コンパクトディスクプレーヤにおける時間読
取りのフローチャート図である。
【図11】コンパクトディスクプレーヤにおける探索の
フローチャート図である。
【符号の説明】
1 コンパクトディスクプレーヤ 3 光ピックアップ 5 クロック再生回路 6 復調器 14 システムコントローラ 17 電池 18 半導体メモリ 20 直流電源 21 電源低下検出回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の直流電源から電源が供給され、記
    録担体の再生動作を行う再生手段、この再生手段の動作
    時に、上記再生手段への電源の供給が停止された際の再
    生経過段階に関するデータ及び再生方法に関するデータ
    を記憶する記憶手段、上記再生手段への上記電源供給の
    停止後に、再度上記再生手段に上記電源供給が行われる
    際に、上記記憶手段に記憶された再生経過段階に関する
    データと再生方法に関するデータの両方に基づいて、上
    記再生手段の再生動作を決定し得る決定手段を備えた
    載用記録担体の再生装置。
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