JP2606184Y2 - 工具ホルダーの流体供給装置 - Google Patents

工具ホルダーの流体供給装置

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JP2606184Y2
JP2606184Y2 JP1993061608U JP6160893U JP2606184Y2 JP 2606184 Y2 JP2606184 Y2 JP 2606184Y2 JP 1993061608 U JP1993061608 U JP 1993061608U JP 6160893 U JP6160893 U JP 6160893U JP 2606184 Y2 JP2606184 Y2 JP 2606184Y2
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英策 中井
隆美 中薗
政一 松本
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株式会社日研工作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、マシニングセンター
などの工作機械に設けた主軸などの回転軸に装着する工
具ホルダーに設けて、切削液などの流体を、工具の工具
ホルダーから突出した前部と、工具の刃部による工作物
の加工部とに供給する流体供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この考案の出願人は、先に実願平4−7
6290号(平成4年11月5日出願)によって、工具
ホルダーの流体供給装置を提案している。この流体供給
装置は、工作機械の回転軸に着脱可能に装着されるホル
ダー本体を有し、このホルダー本体の前記回転軸前方に
突出する前部に工具取付孔を設け、工作機械の回転軸外
周側に設けた非回転部材に係合保持されるハウジング
(ホルダーケース)に前記ホルダー本体を回転自在に嵌
合させた工具ホルダーにおいて、前記ハウジングに設け
た外部ノズルのホルダー本体前方中心側に向けて流体を
供給する前端を、ハウジングの前方に突出させ、前記非
回転部材側から外部ノズルに流体を送る流体通路をハウ
ジングおよびホルダー本体の内部に形成し、前記流体通
路に前記工具取付孔の後端部を連通させてある。
【0003】前述した構成の工具ホルダーの流体供給装
置は、工作機械の主軸ヘッドなどの非回転部材側から切
削液などの流体を、流体通路に通して送ることで、前記
流体を、ハウジングに設けた外部ノズルの前端からホル
ダー本体の前方中心側に向けて放出させ、工具のホルダ
ー前方に突出した前部外周に外部供給する。これと共
に、前記流体通路をホルダー本体に設けた工具取付孔の
後端部に連通させたことで、切削液などの流体を、前記
工具取付孔の後端部を経て、工具取付孔に嵌合固定した
工具に流体供給孔が形成してある場合には、この流体供
給孔に送られた流体を流体供給孔の前端が開口する工具
の前端部から放出させて内部供給し、工具の前部によっ
て加工している工作物孔内に導く。これらによって、ホ
ルダーから突出した工具前部の外,内両側から切削液な
どの流体を供給でき、工具前部および工作物の加工部の
冷却を充分にできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この考案の出
願人が先に提案した工具ホルダーの流体供給装置では、
工具ホルダーの取付孔に着脱可能に嵌合固定した工具に
形成した流体供給孔のみから流体を内部供給することは
面倒であり、流体供給孔から流体を内部供給すると共に
外部ノズルからも流体を外部供給することは、一方の流
体がむだになったり、供給する切削液などの流体の圧力
が低下したりするという問題点があった。
【0005】この考案は、前述した問題点を解決して、
工具の流体供給孔およびハウジングからの流体の内部お
よび外部供給と、これらの一方のみからの供給を可能に
すると共に、外部供給を停止して工具の流体供給孔のみ
から流体を供給することと、前記内部供給および外部供
給を併用することを、ホルダー外からの操作によって簡
易に切り換えられるようにした工具ホルダーの流体供給
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、工作機械の
回転軸に着脱可能に装着されるホルダー本体を有し、こ
のホルダー本体の前部に工具取付孔を設け、工作機械の
回転軸の外周側の非回転部材に係合保持されるハウジン
グに、前記ホルダー本体を回転自在に嵌合させた工具ホ
ルダーの流体供給装置において、 前記非回転部材側か
ら前記工具取付孔の後端部に流体を送る流体通路をハウ
ジングおよびホルダー本体の内部に形成し、前記流体通
路に連通する分岐通路をハウジングの内部に形成し、
つ、前記ハウジングの前面に固定した給液プレートとの
間に、前記工具取付孔に着脱可能に嵌合固定した工具の
前部外周の複数箇所に流体を供給する流体供給路を形成
して前記分岐通路に連通させると共に、分岐通路開閉用
の操作弁機構を外部操作可能にハウジングに設け、さら
に、前記給液プレートに前記流体供給路と連通する噴出
孔を有する噴射角度調整可能な給液ボールを設けたもの
である。
【0007】
【作用】この考案による工具ホルダーの流体供給装置
は、分岐流路開閉用の操作弁機構を開いた状態では、切
削液などの流体を、流体通路、分岐通路および流体供給
路を経て給液ボールの噴射孔から、ホルダー本体の工具
取付孔に装着した工具の前部外周に外部供給でき、前記
工具に流体供給孔が形成してあると、前記流体を、流体
通路、工具取付孔、流体供給孔を経て、工具の先端部か
ら工具による工作物の加工部に内部供給でき、工具に流
体供給孔が形成してないと、流体を内部供給せずに前記
外部供給のみができる。
【0008】また、前記操作弁機構を閉じた状態では、
切削液などの流体を、外部供給することなく、流体通
路、工具取付孔、工具に形成した流体供給孔を経て工具
による工作物の加工部に内部供給のみを行うことができ
る。そして、1つの操作弁機構を工具ホルダーの外部か
らの操作によって開閉することで、流体の外部供給を行
ったり止めたりすることができる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例につき図を参照し
て説明する。図1,図2において、1は工具ホルダーの
ホルダー本体であり、ホルダー本体1は、テーパーシャ
ンク部2の前方に自動工具交換用のグリップ部3が設け
られ、グリップ部3前方の前部4に工具取付孔5が形成
され、工具取付孔5の前端がホルダー本体1の前端面に
開口されている。
【0010】ホルダー本体1の前部には、工具ホルダー
のハウジング6が前,後ベアリング7を介して回転自在
に嵌合保持され、ハウジング6はホルダー本体1に対し
前後方向に拘束されていると共に、前端がホルダー本体
1の前端よりも後方に配置されている。
【0011】ハウジング6は、ハウジング本体6aの前
端面に給液プレート8が固定され、ハウジング主体6a
の下部には前後方向に延びるガイド筒9が固定され、ハ
ウジング主体6aの後部にはクラッチ部材10が配置さ
れている。クラッチ部材10は、下部がガイド筒9のハ
ウジング主体6a後方に突出した後部に前後方向移動可
能に嵌合され、ハウジング主体6aとガイド筒9との間
に設けた外側ばね11によって後方に付勢されている。
また、クラッチ部材10は、上部がホルダー本体1のグ
リップ部3前側にリング13を介して支持されていると
共に、ハウジング本体6aの後方に突出する位置決めピ
ン12に前後方向移動可能に嵌合され、さらに、クラッ
チ部材10の上端部に形成した切欠部10aにホルダー
本体1にリング13を介して固定されたクラッチピン1
3aが係合するように構成されている。
【0012】前記ガイド筒9の後端面には流体の導入孔
9aが開口され、導入孔9aを上流端とする流体通路1
4がガイド筒9、ハウジング主体6aおよびホルダー本
体1の内部に形成され、流体通路14は、後述する工作
機械側の位置決めブロック15と、ホルダー本体1の工
具取付孔5の後端部とを連通させるように構成されてい
る。なお、ハウジング主体6aの内周面には環状溝14
が形成されて、分岐通路17はハウジング主体6a内
部分とホルダー本体1内部分とが常に接続されている。
また、ガイド筒9内には導入孔9aを開閉する球形弁3
1と球形弁31を閉方向に付勢する内側ばね16とが設
けられている。
【0013】前記流体通路14は、ガイド筒9からハウ
ジング主体6a、ホルダー本体1の内部を経て工具取付
孔5の後端に連通され、ハウジング主体6aの下部内に
これの軸方向に沿って形成された1つの分岐通路17の
後端が連通され、分岐通路17の前端が流体供給路18
の後端に連通されている。また、流体供給路18は、工
具取付孔5を中心とする弧状後部18aおよびこの後部
18aの下方に延びる下部流路18cがハウジング主体
6aの前端面と前記給液プレート8の後端面との間に形
成され、給液プレート8を軸方向に貫通する6つの前部
18bに連通され、前部18bはホルダー本体1および
その工具取付孔5の軸心と同心の円周方向の4箇所およ
び軸心と直交する方向に下方2箇所に配置されている。
【0014】流体供給路18の前部18bには、図3に
詳細を示すように給油ブッシュ19がそれぞれ嵌合固定
され、給油ブッシュ19には所要の抵抗を有して回動す
る給液ボール20が転動可能に保持され、給液ボール2
0にはこれを貫通する噴出孔20aが形成されている。
【0015】前記分岐通路17には、これを開閉するた
めのボール弁21と、ボール弁21を前方に付勢する弁
ばね22とが内蔵され、ボール弁21が分岐通路17の
前端部に設けた弁座部17aに支持され、給液プレート
8には開閉操作ねじ23が螺挿されて、分岐通路17開
閉用の操作弁機構32がハウジング6に設けられてい
る。なお、開閉操作ねじ23は頭部23aが給液プレー
ト8の前側に配置されて脚部23bが後方に延び、脚部
23bは分岐通路17に隙間を設けて挿入され、後端が
ボール弁21に当接されている。
【0016】そして、工具取付孔5にはドリルからなる
工具24のシャンク24aが嵌挿され、ホルダー本体1
のハウジング6前方に突出した前端部にクランプボルト
35が螺挿され、これらボルト25によって工具24の
シャンク24aがホルダー本体1に着脱可能に固定され
ている。工具24には、これの後端面に開口され、複数
に分岐されて刃部24bの先端部に噴射口24dが開口
された流体供給孔24cが形成されている。
【0017】また、図2において、25はマシニングセ
ンターなどの数値制御方式の工作機械に設けた主軸など
の回転軸、26は回転軸25が嵌装された主軸ヘッドな
どの非回転部材であり、非回転部材26の前端部下面に
は前記位置決めブロック15が固着され、このブロック
15に設けた後部室27が適所に設けた流体供給源(図
示省略)と可撓性のあるホース28などを有する流路を
介して連通され、後部室27と連通する筒状の位置決め
部29内に後部室27に固定した押し棒30が突出され
ている。
【0018】次に、前述した構成の実施例による工具ホ
ルダーの流体供給装置の動作について説明する。工具ホ
ルダーのホルダー本体1に設けた工具取付孔5に工具2
4のシャンク24aを予め嵌合固定させておく。この状
態で、前記工作機械に設けた自動工具交換装置(図示省
略)によって、ホルダー本体1のグリップ部3を把持
し、ホルダー本体1のテーパーシャンク部2を工作機械
の回転軸25の前端部に設けたテーパー孔25aに嵌挿
する。
【0019】続いて、回転軸25のテーパー孔25aの
奥部に設けた自動着脱機構(図示省略)と前記自動工具
交換装置とにより動作させることで、自動着脱機構によ
ってホルダー本体1のテーパーシャンク部2に設けたプ
ルスタッドボルトを把持し、前記シャンク部2を所定位
置まで引き込むと共に、ハウジング6に設けたガイド筒
9を所定位置まで引き込む。
【0020】ガイド筒9を前記のように引き込むと、位
置決めブロック15に固定した押し棒30にガイド筒9
内の球形弁31が、内側ばね16のばね力に抗し前方に
移動して開き、位置決めブロック15の後部室27とガ
イド筒9の後端面に設けた導入孔9a、すなわち流体通
路14の上流端部とが連通する。これと共に、クラッチ
部材10が位置決めブロック15の前端面に押し付けら
れ、外側ばね11のばね力に抗して前方に移動し、クラ
ッチ部材10の上端部に設けた切欠部10aとホルダー
本体1に取付リング13を介して固定したクラッチピン
13aとの係合が外れ、ハウジング6に対しホルダー本
体1が回転自由になる。
【0021】この状態で、回転軸25を駆動してホルダ
ー本体1と工具24とを一体に回転させる。この際、ハ
ウジング6はガイド筒9の後端部が位置決めブロック1
5の位置決め部29に保持されているので回転しない。
続いて、位置決めブロック15と流体供給源とを接続す
る流路(図示省略)を開いて、切削液を位置決めブロッ
ク15の後部室27に圧送する。
【0022】後部室27に圧送された切削液は、図4に
示すように、操作弁機構32のボール弁21が開いてい
る状態では、ガイド筒9の導入孔9aから流体通路14
のガイド筒9、ハウジング主体6a内の部分を経て分岐
通路17に送られ、さらに流体供給路18を通って、こ
れの6つの前部18bに送られ、これらに設けた給液ボ
ール20の噴出孔20aからホルダー本体1に嵌合した
工具24の斜め前方中心側に向けて噴出される。
【0023】これと同時に、切削液は、流体通路14の
分岐通路17下流側からホルダー本体1内の部分、およ
び工具取付孔5の後端部を経て、工具24の流体供給孔
24cに送られ、工具24の前端部に開口した噴射口2
4dから工作物の加工部に噴出される。
【0024】前述した状態で、工作機械の非回転部材2
6と共に回転軸25および工具ホルダーを前進させ、工
作物に工具24の刃部24bを押し付けて孔あけ加工を
行いながら、工具24の前端部の噴射口24dから噴出
する切削液によって、刃部24bの前端部および工作物
の加工部に内部供給し、同時に給液ボール20の噴出孔
20aから噴出する切削液によって刃部24bの外周面
および工作物の後部外部供給することで、工具24お
よび工作物を冷却する。
【0025】工作物の加工が完了した後、非回転部材2
6と共に回転軸25および工具ホルダーを後退させ、工
具24の刃部24bを工作物から抜き出し非回転部材2
6を原位置に復帰させて停止させ、回転軸25の回転も
停止させ、さらに流体供給源から位置決めブロック15
への切削液の供給も停止させる。
【0026】そして、回転軸25は、ホルダー本体1に
リング13を介して固定したクラッチピン13aとハウ
ジング6に設けたクラッチ部材10の切欠部10aとが
対向する位置に保持させ、ホルダー本体1のハウジング
6に対する回転を拘束し、自動工具交換装置によってグ
リップ部3を把持し、ホルダー本体1のシャンク部2を
回転軸25のテーパー孔25aから引き抜くと共に、ハ
ウジング6に設けたガイド筒9を位置決めブロック15
から引き抜き、工具ホルダーを回転軸25および位置決
めブロック15外の所定位置に戻す。
【0027】この実施例では、工具ホルダーを回転軸2
5に装着する以前に、図3に示すように、棒33を給液
ボール20の噴出孔20aに挿入して給液ボール20を
転動させ、噴出孔20aの工具24軸方向に対する傾斜
角度を予め変更して、棒33を噴出孔20aから抜き出
すことで、噴出孔20aから噴出する切削液を所要位置
に適確に供給できる。
【0028】また、6個の給液ボール20を独立させて
転動させることで、噴出孔20aの傾斜角度を互いに異
ならせて、工具24の刃部24bの全体を外周側から冷
却したり、刃部24bに付着した切削屑の除去を良好に
したりすることができる。
【0029】この実施例では、図5に示すように、操作
弁機構32のボール21が開いている状態で、流体供給
孔がない工具34のシャンク34aをホルダー本体1の
工具取付孔5に着脱可能に嵌合固定させて、前述した流
体供給孔24cのある工具24を用いた場合と同様な動
作を行うと、給液ボール20の噴出孔20aのみから切
削液を噴出させて、工具34の刃部34b外周面への外
部供給のみができる。
【0030】また、図6に示すように、操作弁機構32
に設けた開閉操作ねじ23を工具ホルダーの前方からド
ライバーなどを用いて回転させ、前記操作ねじ23を給
液プレート8から前方に抜き出す方向に移動させ、弁ば
ね22のばね力でボール弁21を前進させ、弁座部17
aに支持して分岐通路17を閉じる。この状態で、流体
供給孔24cがある工具24のシャンク24aをホルダ
ー本体1の工具取付孔5に着脱可能に嵌合固定させて、
前述した動作と同様な動作を行うと、流体供給孔24c
の噴射口24dのみから切削液を噴出させて、工具24
の刃部24bの前端部および工作物の加工部を冷却する
内部供給のみができる。
【0031】そして、図5,図6に示す切削液の外部供
給、内部供給のみを行う場合には、図4に示す外部供給
と内部供給との両方を行う場合に比べて、切削液の使用
が少量ですみ、また切削液の噴出力を大きくできる。
【0032】また、開閉操作ねじ23を給液プレート8
から後方に押し込む方向に移動させ、開閉操作ねじ23
の脚部23bでボール弁21を弁ばね22のばね力に抗
して弁座部17aと離間させ、分岐通路17を開くこと
で、給液ボール20の噴出孔20aからの切削液の噴出
が可能になる。従って、1本の開閉操作ねじ23を進退
させるだけの簡易な操作で、切削液の外部供給を停めた
り、行ったりすることができる。
【0033】この考案において、給液ボールの数、位置
は必ずしも前記実施例に限られることなく、例えば数を
3個にするなど適宜変更でき、工具はドリルに限られる
ことなく、リーマなどに適宜変更でき、工具のシャンク
および取付孔はテーパー付きにするなど適宜変更でき、
分岐通路用の操作弁機構の構成も、工具ホルダーの外部
からの操作が可能なものであれば1箇所に限定されるこ
となくハウジング主体6aの円周方向に連続して形成し
た流体供給路18を不連続の流体供給路18としてそれ
ぞれの複数箇所に設けるなど、適宜変更できる。
【0034】そして、ホルダー本体のシャンク部は必ず
しもプルタッドボルトを設けたものに限られることな
く適宜変更でき、工具取付孔はストレート孔に限られる
ものではなく、テーパー孔にし工具のテーパー付きシャ
ンクを適宜の手段でホルダー本体に固定してもよく、工
具もドリルに限られることなく、リーマなどを用いるこ
とができる。
【0035】
【考案の効果】以上説明したように、この考案は、工作
機械の回転軸に着脱可能に装着されるホルダー本体を有
し、このホルダー本体の前部に工具取付孔を設け、工作
機械の回転軸の外周側の非回転部材に係合保持されるハ
ウジングに、前記ホルダー本体を回転自在に嵌合させた
工具ホルダーの流体供給装置において、 前記非回転部
材側から前記工具取付孔の後端部に流体を送る流体通路
をハウジングおよびホルダー本体の内部に形成し、前記
流体通路に連通する分岐通路をハウジングの内部に形成
し、かつ、前記ハウジングの前面に固定した給液プレー
トとの間に、前記工具取付孔に着脱可能に嵌合固定した
工具の前部外周の複数箇所に流体を供給する流体供給路
を形成して前記分岐通路に連通させると共に、分岐通路
開閉用の操作弁機構を外部操作可能にハウジングに設
、さらに、前記給液プレートに前記流体供給路と連通
する噴出孔を有する噴射角度調整可能な給液ボールを
けたので、次の効果が得られる。
【0036】すなわち、この考案による工具ホルダーの
流体供給装置は、分岐流路開閉用の操作弁機構を開いた
状態では、切削液などの流体を、流体通路、分岐通路お
よび流体供給路を経て給液プレートに設けた噴射角度調
整可能な給液ボールの噴出孔より、ホルダー本体の工具
取付孔に装着した工具の前部外周の所望位置に確実に
部供給でき、前記工具に流体供給孔が形成してある場合
は、前記流体を、流体通路、工具取付孔、流体供給孔を
経て、工具の先端部から工具による工作物の加工部に内
部供給でき、工具に流体供給孔が形成してない場合は
流体を内部供給せずに前記外部供給のみができる。
【0037】また、前記操作弁機構を閉じた状態では、
切削液などの流体を、外部供給することなく、流体通
路、工具取付孔、工具に形成した流体供給孔を経て工具
による工作物の加工部に内部供給のみを行うことができ
る。そして、1つの操作弁機構を工具ホルダーの外部か
らの操作によって開閉することで、流体の外部供給を行
ったり止めたりすることができる。
【0038】従って、切削液などの流体の内部供給、外
部供給およびこれらの両方の供給を切り換えて行うこと
が簡易にでき、内部供給、外部供給のみを行う場合に
は、流体の供給のむだをなくしてその使用が少量です
み、流体の噴出力を大きくでき、切換操作も簡易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による工具ホルダーの流体
供給装置を示した正面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図2に示した工具ホルダーの切削液の噴出孔を
変更する給油ブッシュ,給油ボール,棒の関係を示す説
明図
【図4】図2に示した流体供給装置の内部および外部給
液状態の説明図
【図5】図2に示した流体供給装置の外部給液状態の説
明図
【図6】図2に示した流体供給装置の内部給液状態の説
明図
【符号の説明】
1 工具ホルダーのホルダー本体 2 テーパーシャンク部 3 グリップ部 4 ホルダー本体の前部 5 工具取付孔 6 ハウジング 6a ハウジング主体 8 給液プレート 9 ガイド筒 10 クラッチ部材 11 外側ばね 12 位置決めピン 13 取付リング 13a クラッチピン 14 流体通路 15 位置決めブロック 16 内側ばね 17 分岐通路 17a 弁座部 18 流体供給路 19 給油ブッシュ 20 給液ボール 20a 噴出孔 21 ボール弁 22 弁ばね 23 開閉操作ねじ 24 工具 24a シャンク部 24b 刃部 24c 流体供給孔 24d 噴射口 25 回転軸 26 非回転部材 27 後部室 29 位置決め部 30 押し棒 31 球形弁 32 操作弁機構 34 流体供給孔がない工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−97982(JP,A) 実開 平4−9251(JP,U) 実開 昭63−35556(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の回転軸に着脱可能に装着される
    ホルダー本体を有し、このホルダー本体の前部に工具取
    付孔を設け、工作機械の回転軸の外周側の非回転部材に
    係合保持されるハウジングに、前記ホルダー本体を回転
    自在に嵌合させた工具ホルダーの流体供給装置におい
    て、 前記非回転部材側から前記工具取付孔の後端部に
    流体を送る流体通路をハウジングおよびホルダー本体の
    内部に形成し、前記流体通路に連通する分岐通路をハウ
    ジングの内部に形成し、かつ、前記ハウジングの前面に
    固定した給液プレートとの間に、前記工具取付孔に着脱
    可能に嵌合固定した工具の前部外周の複数箇所に流体を
    供給する流体供給路を形成して前記分岐通路に連通させ
    と共に、分岐通路開閉用の操作弁機構を外部操作可能
    にハウジングに設け、さらに、前記給液プレートに前記
    流体供給路と連通する噴出孔を有する噴射角度調整可能
    な給液ボールを設けたことを特徴とする工具ホルダーの
    流体供給装置。
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