JPH0731252U - 工具ホルダーの流体供給装置 - Google Patents

工具ホルダーの流体供給装置

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JPH0731252U
JPH0731252U JP6160893U JP6160893U JPH0731252U JP H0731252 U JPH0731252 U JP H0731252U JP 6160893 U JP6160893 U JP 6160893U JP 6160893 U JP6160893 U JP 6160893U JP H0731252 U JPH0731252 U JP H0731252U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具24の内部と、外部と、これらの両方か
ら加工中に切削液を供給でき、また工具外部からの切削
液の供給、停止が簡易にできる、工具ホルダーの流体供
給装置を提供する。 【構成】 回転軸25に装着するホルダー本体1を、回
転軸25の外周側に配置した非回転部材26に装着する
非回転のハウジング6に嵌め、非回転部材26側から、
ハウジング6およびホルダー本体1に形成した流体通路
14、およびホルダー本体1に装着した工具24の流体
供給孔24cを経て、切削液を内部供給し、流体通路1
4に連通する分岐通路17に外部操作が可能な操作弁機
構32を設け、操作弁機構32の開時のみにハウジング
6から切削液を工具24の刃部24bに外部供給し、ホ
ルダー本体1に流体供給孔がない工具を装着して切削液
の内部供給を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、マシニングセンターなどの工作機械に設けた主軸などの回転軸に 装着する工具ホルダーに設けて、切削液などの流体を、工具の工具ホルダーから 突出した前部と、工具の刃部による工作物の加工部とに供給する流体供給装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この考案の出願人は、先に実願平4−76290号(平成4年11月5日出願 )によって、工具ホルダーの流体供給装置を提案している。 この流体供給装置は、工作機械の回転軸に着脱可能に装着されるホルダー本体 を有し、このホルダー本体の前記回転軸前方に突出する前部に工具取付孔を設け 、工作機械の回転軸外周側に設けた非回転部材に係合保持されるハウジング(ホ ルダーケース)に前記ホルダー本体を回転自在に嵌合させた工具ホルダーにおい て、前記ハウジングに設けた外部ノズルのホルダー本体前方中心側に向けて流体 を供給する前端を、ハウジングの前方に突出させ、前記非回転部材側から外部ノ ズルに流体を送る流体通路をハウジングおよびホルダー本体の内部に形成し、前 記流体通路に前記工具取付孔の後端部を連通させてある。
【0003】 前述した構成の工具ホルダーの流体供給装置は、工作機械の主軸ヘッドなどの 非回転部材側から切削液などの流体を、流体通路に通して送ることで、前記流体 を、ハウジングに設けた外部ノズルの前端からホルダー本体の前方中心側に向け て放出させ、工具のホルダー前方に突出した前部外周に外部供給する。 これと共に、前記流体通路をホルダー本体に設けた工具取付孔の後端部に連通 させたことで、切削液などの流体を、前記工具取付孔の後端部を経て、工具取付 孔に嵌合固定した工具に流体供給孔が形成してある場合には、この流体供給孔に 送られた流体を流体供給孔の前端が開口する工具の前端部から放出させて内部供 給し、工具の前部によって加工している工作物孔内に導く。 これらによって、ホルダーから突出した工具前部の外,内両側から切削液など の流体を供給でき、工具前部および工作物の加工部の冷却を充分にできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この考案の出願人が先に提案した工具ホルダーの流体供給装置では、 工具ホルダーの取付孔に着脱可能に嵌合固定した工具に形成した流体供給孔のみ から流体を内部供給することは面倒であり、流体供給孔から流体を内部供給する と共に外部ノズルからも流体を外部供給することは、一方の流体がむだになった り、供給する切削液などの流体の圧力が低下したりするという問題点があった。
【0005】 この考案は、前述した問題点を解決して、工具の流体供給孔およびハウジング からの流体の内部および外部供給と、これらの一方のみからの供給を可能にする と共に、外部供給を停止して工具の流体供給孔のみから流体を供給することと、 前記内部供給および外部供給を併用することを、ホルダー外からの操作によって 簡易に切り換えられるようにした工具ホルダーの流体供給装置を提供することを 目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、工作機械の回転軸に着脱可能に装着されるホルダー本体を有し、 このホルダー本体の前部に工具取付孔を設け、工作機械の回転軸外周側の非回転 部材に係合保持されるハウジングに、前記ホルダー本体を回転自在に嵌合させた 工具ホルダーの流体供給装置において、前記非回転部材側から前記工具取付孔の 後端部に流体を送る流体通路をハウジングおよびホルダー本体の内部に形成し、 前記流体通路に連通する分岐通路をハウジングの内部に形成し、前記工具取付孔 に着脱可能に嵌合固定した工具の前部外周の複数箇所に流体を供給する流体供給 路を、前記分岐通路に連通させ、分岐通路開閉用の操作弁機構を外部操作可能に ハウジングに設けたものである。
【0007】
【作用】 この考案による工具ホルダーの流体供給装置は、分岐流路開閉用の操作弁機構 を開いた状態では、切削液などの流体を、流体通路、分岐通路および流体供給路 を経て、ホルダー本体の工具取付孔に装着した工具の前部外周に外部供給でき、 前記工具に流体供給孔が形成してあると、前記流体を、流体通路、工具取付孔、 流体供給孔を経て、工具の先端部から工具による工作物の加工部に内部供給でき 、工具に流体供給孔が形成してないと、流体を内部供給せずに前記外部供給のみ ができる。
【0008】 また、前記操作弁機構を閉じた状態では、切削液などの流体を、外部供給する ことなく、流体通路、工具取付孔、工具に形成した流体供給孔を経て工具による 工作物の加工部に内部供給のみを行うことができる。 そして、1つの操作弁機構を工具ホルダーの外部からの操作によって開閉する ことで、流体の外部供給を行ったり止めたりすることができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図1,図2において、1は工具ホルダーのホルダー本体であり、ホルダー本体 1は、テーパーシャンク部2の前方に自動工具交換用のグリップ部3が設けられ 、グリップ部3前方の前部4に工具取付孔5が形成され、工具取付孔5の前端が ホルダー本体1の前端面に開口されている。
【0010】 ホルダー本体1の前部には、工具ホルダーのハウジング6が前,後ベアリング 7を介して回転自在に嵌合保持され、ハウジング6はホルダー本体1に対し前後 方向に拘束されていると共に、前端がホルダー本体1の前端よりも後方に配置さ れている。
【0011】 ハウジング6は、ハウジング本体6aの前端面に給液プレート8が固定され、 ハウジング主体6aの下部には前後方向に延びるガイド筒9が固定され、ハウジ ング主体6aの後部にはクラッチ部材10が配置されている。クラッチ部材10 は、下部がガイド筒9のハウジング主体6a後方に突出した後部に前後方向移動 可能に嵌合され、ハウジング主体6aとガイド筒9との間に設けた外側ばね11 によって後方に付勢されている。また、クラッチ部材10は、上部がホルダー本 体1のグリップ部3前側にリング13を介して支持されていると共に、ハウジン グ本体6aの後方に突出する位置決めピン12に前後方向移動可能に嵌合され、 さらに、クラッチ部材10の上端部に形成した切欠部10aにホルダー本体1に リング13を介して固定されたクラッチピン13aが係合するように構成されて いる。
【0012】 前記ガイド筒9の後端面には流体の導入孔9aが開口され、導入孔9aを上流 端とする流体通路14がガイド筒9、ハウジング主体6aおよびホルダー本体1 の内部に形成され、流体通路14は、後述する工作機械側の位置決めブロック1 5と、ホルダー本体1の工具取付孔5の後端部とを連通させるように構成されて いる。なお、ハウジング主体6aの内周面には環状溝17aが形成されて、流体 通路17はハウジング主体6a内部分とホルダー本体1内部分とが常に接続され ている。また、ガイド筒9内には導入孔9aを開閉する球形弁31と球形弁31 を閉方向に付勢する内側ばね16とが設けられている。
【0013】 前記流体通路14は、ガイド筒9からハウジング主体6a、ホルダー本体1の 内部を経て工具取付孔5の後端に連通され、ハウジング主体6aの下部内にこれ の軸方向に沿って形成された1つの分岐通路17の後端が連通され、分岐通路1 7の前端が流体供給路18の後端に連通されている。また、流体供給路18は、 工具取付孔5を中心とする弧状後部18aおよびこの後部18aの下方に延びる 下部流路18cがハウジング主体6aの前端面と前記給液プレート8の後端面と の間に形成され、給液プレート8を軸方向に貫通する6つの前部18bに連通さ れ、前部18bはホルダー本体1およびその工具取付孔5の軸心と同心の円周方 向の4箇所および軸心と直交する方向に下方2箇所に配置されている。
【0014】 流体供給路18の前部18bには、図3に詳細を示すように給油ブッシュ19 がそれぞれ嵌合固定され、給油ブッシュ19には所要の抵抗を有して回動する給 液ボール20が転動可能に保持され、給液ボール20にはこれを貫通する噴出孔 20aが形成されている。
【0015】 前記分岐通路17には、これを開閉するためのボール弁21と、ボール弁21 を前方に付勢する弁ばね22とが内蔵され、ボール弁21が分岐通路17の前端 部に設けた弁座部17aに支持され、給液プレート8には開閉操作ねじ23が螺 挿されて、分岐通路17開閉用の操作弁機構32がハウジング6に設けられてい る。なお、開閉操作ねじ23は頭部23aが給液プレート8の前側に配置されて 脚部23bが後方に延び、脚部23bは分岐通路17に隙間を設けて挿入され、 後端がボール弁21に当接されている。
【0016】 そして、工具取付孔5にはドリルからなる工具24のシャンク24aが嵌挿さ れ、ホルダー本体1のハウジング6前方に突出した前端部にクランプボルト35 が螺挿され、これらボルト25によって工具24のシャンク24aがホルダー本 体1に着脱可能に固定されている。工具24には、これの後端面に開口され、複 数に分岐されて刃部24bの先端部に噴射口24dが開口された流体供給孔24 cが形成されている。
【0017】 また、図2において、25はマシニングセンターなどの数値制御方式の工作機 械に設けた主軸などの回転軸、26は回転軸25が嵌装された主軸ヘッドなどの 非回転部材であり、非回転部材26の前端部下面には前記位置決めブロック15 が固着され、このブロック15に設けた後部室27が適所に設けた流体供給源( 図示省略)と可撓性のあるホース28などを有する流路を介して連通され、後部 室27と連通する筒状の位置決め部29内に後部室27に固定した押し棒30が 突出されている。
【0018】 次に、前述した構成の実施例による工具ホルダーの流体供給装置の動作につい て説明する。工具ホルダーのホルダー本体1に設けた工具取付孔5に工具24の シャンク24aを予め嵌合固定させておく。この状態で、前記工作機械に設けた 自動工具交換装置(図示省略)によって、ホルダー本体1のグリップ部3を把持 し、ホルダー本体1のテーパーシャンク部2を工作機械の回転軸25の前端部に 設けたテーパー孔25aに嵌挿する。
【0019】 続いて、回転軸25のテーパー孔25aの奥部に設けた自動着脱機構(図示省 略)と前記自動工具交換装置とにより動作させることで、自動着脱機構によって ホルダー本体1のテーパーシャンク部2に設けたプルスタッドボルトを把持し、 前記シャンク部2を所定位置まで引き込むと共に、ハウジング6に設けたガイド 筒9を所定位置まで引き込む。
【0020】 ガイド筒9を前記のように引き込むと、位置決めブロック15に固定した押し 棒30にガイド筒9内の球形弁31が、内側ばね16のばね力に抗し前方に移動 して開き、位置決めブロック15の後部室27とガイド筒9の後端面に設けた導 入孔9a、すなわち流体通路14の上流端部とが連通する。これと共に、クラッ チ部材10が位置決めブロック15の前端面に押し付けられ、外側ばね11のば ね力に抗して前方に移動し、クラッチ部材10の上端部に設けた切欠部10aと ホルダー本体1に取付リング13を介して固定したクラッチピン13aとの係合 が外れ、ハウジング6に対しホルダー本体1が回転自由になる。
【0021】 この状態で、回転軸25を駆動してホルダー本体1と工具24とを一体に回転 させる。この際、ハウジング6はガイド筒9の後端部が位置決めブロック15の 位置決め部29に保持されているので回転しない。続いて、位置決めブロック1 5と流体供給源とを接続する流路(図示省略)を開いて、切削液を位置決めブロ ック15の後部室27に圧送する。
【0022】 後部室27に圧送された切削液は、図4に示すように、操作弁機構32のボー ル弁21が開いている状態では、ガイド筒9の導入孔9aから流体通路14のガ イド筒9、ハウジング主体6a内の部分を経て分岐通路17に送られ、さらに流 体供給路18を通って、これの6つの前部18bに送られ、これらに設けた給液 ボール20の噴出孔20aからホルダー本体1の斜め前方中心側に向けて噴出さ れる。
【0023】 これと同時に、切削液は、流体通路14の分岐通路17下流側からホルダー本 体1内の部分、および工具取付孔5の後端部を経て、工具24の流体供給孔24 cに送られ、工具24の前端部に開口した噴射口24dから工具24の斜め前方 外周側に噴出される。
【0024】 前述した状態で、工作機械の非回転部材26と共に回転軸25および工具ホル ダーを前進させ、工作物に工具24の刃部24bを押し付けて孔あけ加工を行い ながら、工具24の前端部の噴射口24dから噴出する切削液によって、刃部2 4bの前端部および工作物の加工部に内部供給し、同時に給液ボール20の噴出 孔20aから噴出する切削液によって刃部28bの外周面および工作物の後部を 外部供給することで、工具24および工作物を冷却する。
【0025】 工作物の加工が完了した後、非回転部材26と共に回転軸25および工具ホル ダーを後退させ、工具24の刃部24bを工作物から抜き出し非回転部材26を 原位置に復帰させて停止させ、回転軸25の回転も停止させ、さらに流体供給源 から位置決めブロック15への切削液の供給も停止させる。
【0026】 そして、回転軸25は、ホルダー本体1にリング13を介して固定したクラッ チピン13aとハウジング6に設けたクラッチ部材10の切欠部10aとが対向 する位置に保持させ、ホルダー本体1のハウジング6に対する回転を拘束し、自 動工具交換装置によってグリップ部3を把持し、ホルダー本体1のシャンク部2 を回転軸25のテーパー孔25aから引き抜くと共に、ハウジング6に設けたガ イド筒9を位置決めブロック15から引き抜き、工具ホルダーを回転軸25およ び位置決めブロック15外の所定位置に戻す。
【0027】 この実施例では、工具ホルダーを回転軸25に装着する以前に、図3に示すよ うに、棒33を給液ボール20の噴出孔20aに挿入して給液ボール20を転動 させ、噴出孔20aの工具24軸方向に対する傾斜角度を予め変更して、棒33 を噴出孔20aから抜き出すことで、噴出孔20aから噴出する切削液を所要位 置に適確に供給できる。
【0028】 また、6個の給液ボール20を独立させて転動させることで、噴出孔20aの 傾斜角度を互いに異ならせて、工具24の刃部24bの全体を外周側から冷却し たり、刃部24bに付着した切削屑の除去を良好にしたりすることができる。
【0029】 この実施例では、図5に示すように、操作弁機構32のボール21が開いてい る状態で、流体供給孔がない工具34のシャンク34aをホルダー本体1の工具 取付孔5に着脱可能に嵌合固定させて、前述した流体供給孔24cのある工具2 4を用いた場合と同様な動作を行うと、給液ボール20の噴出孔20aのみから 切削液を噴出させて、工具34の刃部34b外周面への外部供給のみができる。
【0030】 また、図6に示すように、操作弁機構32に設けた開閉操作ねじ23を工具ホ ルダーの前方からドライバーなどを用いて回転させ、前記操作ねじ23を給液プ レート8から前方に抜き出す方向に移動させ、弁ばね22のばね力でボール弁2 1を前進させ、弁座部17aに支持して分岐通路17を閉じる。この状態で、流 体供給孔24cがある工具24のシャンク24aをホルダー本体1の工具取付孔 5に着脱可能に嵌合固定させて、前述した動作と同様な動作を行うと、流体供給 孔24cの噴射口24dのみから切削液を噴出させて、工具24の刃部24bの 前端部および工作物の加工部を冷却する内部供給のみができる。
【0031】 そして、図5,図6に示す切削液の外部供給、内部供給のみを行う場合には、 図4に示す外部供給と内部供給との両方を行う場合に比べて、切削液の使用が少 量ですみ、また切削液の噴出力を大きくできる。
【0032】 また、開閉操作ねじ23を給液プレート8から後方に押し込む方向に移動させ 、開閉操作ねじ23の脚部23bでボール弁21を弁ばね22のばね力に抗して 弁座部17aと離間させ、分岐通路17を開くことで、給液ボール20の噴出孔 20aからの切削液の噴出が可能になる。 従って、1本の開閉操作ねじ23を進退させるだけの簡易な操作で、切削液の 外部供給を停めたり、行ったりすることができる。
【0033】 この考案において、給液ボールの数、位置は必ずしも前記実施例に限られるこ となく、例えば数を3個にするなど適宜変更でき、工具はドリルに限られること なく、リーマなどに適宜変更でき、工具のシャンクおよび取付孔はテーパー付き にするなど適宜変更でき、分岐通路用の操作弁機構の構成も、工具ホルダーの外 部からの操作が可能なものであれば1箇所に限定されることなくハウジング主体 6aの円周方向に連続して形成した流体供給路18を不連続の流体供給路18と してそれぞれの複数箇所に設けるなど、適宜変更できる。
【0034】 そして、ホルダー本体のシャンク部は必ずしもプルタッドボルトを設けたもの に限られることなく適宜変更でき、工具取付孔はストレート孔に限られるもので はなく、テーパー孔にし工具のテーパー付きシャンクを適宜の手段でホルダー本 体に固定してもよく、工具もドリルに限られることなく、リーマなどを用いるこ とができる。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案は、工作機械の回転軸に着脱可能に装着される ホルダー本体を有し、このホルダー本体の前部に工具取付孔を設け、工作機械の 回転軸外周側の非回転部材に係合保持されるハウジングに、前記ホルダー本体を 回転自在に嵌合させた工具ホルダーの流体供給装置において、前記非回転部材側 から前記工具取付孔の後端部に流体を送る流体通路をハウジングおよびホルダー 本体の内部に形成し、前記流体通路に連通する分岐通路をハウジングの内部に形 成し、前記工具取付孔に着脱可能に嵌合固定した工具の前部外周の複数箇所に流 体を供給する流体供給路を、前記分岐通路に連通させ、分岐通路開閉用の操作弁 機構を外部操作可能にハウジングに設けたので、次の効果が得られる。
【0036】 すなわち、この考案による工具ホルダーの流体供給装置は、分岐流路開閉用の 操作弁機構を開いた状態では、切削液などの流体を、流体通路、分岐通路および 流体供給路を経て、ホルダー本体の工具取付孔に装着した工具の前部外周に外部 供給でき、前記工具に流体供給孔が形成してあると、前記流体を、流体通路、工 具取付孔、流体供給孔を経て、工具の先端部から工具による工作物の加工部に内 部供給でき、工具に流体供給孔が形成してないと、流体を内部供給せずに前記外 部供給のみができる。
【0037】 また、前記操作弁機構を閉じた状態では、切削液などの流体を、外部供給する ことなく、流体通路、工具取付孔、工具に形成した流体供給孔を経て工具による 工作物の加工部に内部供給のみを行うことができる。 そして、1つの操作弁機構を工具ホルダーの外部からの操作によって開閉する ことで、流体の外部供給を行ったり止めたりすることができる。
【0038】 従って、切削液などの流体の内部供給、外部供給およびこれらの両方の供給を 切り換えて行うことが簡易にでき、内部供給、外部供給のみを行う場合には、流 体の供給のむだをなくしてその使用が少量ですみ、流体の噴出力を大きくでき、 切換操作も簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による工具ホルダーの流体
供給装置を示した正面図
【図2】図1のA−A線断面図
【図3】図2に示した工具ホルダーの切削液の噴出孔を
変更する給油ブッシュ,給油ボール,棒の関係を示す説
明図
【図4】図2に示した流体供給装置の内部および外部給
液状態の説明図
【図5】図2に示した流体供給装置の外部給液状態の説
明図
【図6】図2に示した流体供給装置の内部給液状態の説
明図
【符号の説明】
1 工具ホルダーのホルダー本体 2 テーパーシャンク部 3 グリップ部 4 ホルダー本体の前部 5 工具取付孔 6 ハウジング 6a ハウジング主体 8 給液プレート 9 ガイド筒 10 クラッチ部材 11 外側ばね 12 位置決めピン 13 取付リング 13a クラッチピン 14 流体通路 15 位置決めブロック 16 内側ばね 17 分岐通路 17a 弁座部 18 流体供給路 19 給油ブッシュ 20 給液ボール 20a 噴出孔 21 ボール弁 22 弁ばね 23 開閉操作ねじ 24 工具 24a シャンク部 24b 刃部 24c 流体供給孔 24d 噴射口 25 回転軸 26 非回転部材 27 後部室 29 位置決め部 30 押し棒 31 球形弁 32 操作弁機構 34 流体供給孔がない工具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の回転軸に着脱可能に装着され
    るホルダー本体を有し、このホルダー本体の前部に工具
    取付孔を設け、工作機械の回転軸外周側の非回転部材に
    係合保持されるハウジングに、前記ホルダー本体を回転
    自在に嵌合させた工具ホルダーの流体供給装置におい
    て、前記非回転部材側から前記工具取付孔の後端部に流
    体を送る流体通路をハウジングおよびホルダー本体の内
    部に形成し、前記流体通路に連通する分岐通路をハウジ
    ングの内部に形成し、前記工具取付孔に着脱可能に嵌合
    固定した工具の前部外周の複数箇所に流体を供給する流
    体供給路を、前記分岐通路に連通させ、分岐通路開閉用
    の操作弁機構を外部操作可能にハウジングに設けたこと
    を特徴とする工具ホルダーの流体供給装置。
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