JPH0866842A - オイル穴付き工具のためのクーラント流通経路切換機構 - Google Patents

オイル穴付き工具のためのクーラント流通経路切換機構

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JPH0866842A
JPH0866842A JP6205196A JP20519694A JPH0866842A JP H0866842 A JPH0866842 A JP H0866842A JP 6205196 A JP6205196 A JP 6205196A JP 20519694 A JP20519694 A JP 20519694A JP H0866842 A JPH0866842 A JP H0866842A
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JP
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tool
coolant
hole
tool holder
main shaft
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JP6205196A
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Takahisa Makino
高久 牧野
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ツールホルダの種類が軸心スルー型であるか
端面スルー型であるかによって適宜にクーラントの流れ
る経路を切り換えることのできる、簡素な構成のクーラ
ント切換機構を提供すること。 【構成】 主軸2に形成した端面スルー型のツールホル
ダTb用のクーラント流通穴5の開口部5aと、軸心ス
ルー型のツールホルダTa用のクーラント供給ノズル1
0の先端に、ツールホルダの種類によって適宜に封止部
材8,11を嵌入する。また、端面スルー型のツールホ
ルダTbを取り付ける場合には、クーラント流通穴の開
口部5aにツールホルダのクーラント供給部20とクー
ラント流通穴5とを連通状に連結する連結部材9を嵌着
するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械、特にマシニ
ングセンタにおいてオイル穴付き工具のためのクーラン
トの流れを切り換えるクーラントの流通経路切換機構に
関し、前記クーラントの流通経路をツールホルダの種類
に応じて適宜に切り換えることのできるクーラント流通
経路切換機構に関する。
【0002】
【従来の技術】刃先から高圧のクーラントを噴射し、ワ
ークと工具との加工部位の冷却と切削屑の除去とを行う
オイル穴付き工具は、工具寿命が向上し高速切削にも適
しているため、主軸を高速で回転させて切削速度を向上
させる傾向にある近年の工作機械においては数多く採用
されるようになってきている。そして、工作機械の外部
に設けられたクーラント供給装置から供給されたクーラ
ントが、主軸貫通穴に設けられたドローバのクーラント
流通路を通って、主軸の先端に挿着された前記オイル穴
付き工具に供給されるようになっている。
【0003】ところで、オイル穴付き工具を取り付ける
ツールホルダは、前記オイル穴付き工具に供給するクー
ラントの流通経路に応じて二つのタイプに分けることが
できる。すなわち、一つは、ツールホルダの一側に取り
付けられたオイル穴付き工具のオイル穴に連通する貫通
穴をツールホルダの回転軸線に沿って形成した、いわゆ
る軸心スルー型で、他の一つは、オイル穴付き工具のオ
イル穴に連通するクーラント供給部を、ツールホルダの
V型フランジの主軸側端面に開口して設けるとともに、
オイル穴付き工具を取り付けたツールホルダを主軸の先
端に挿着した際に主軸側のクーラント流通穴と連通でき
るようにした、いわゆる端面スルー型である。これら2
つのタイプのツールホルダは、前者は主軸にクーラント
の流通穴を設ける必要がないという利点があり、後者は
プルスタッドの端面に流通穴を形成する必要がなく、さ
らにプルスタッドにID素子を埋め込んで工具の寿命管
理を行う場合等に適しているという利点があることか
ら、適宜に使い分けられている。
【0004】しかしながら、端面スルー型と軸心スルー
型とはクーラントの流れる経路が異なるため、主軸に端
面スルー型のツールホルダまたは軸心スルー型のツール
ホルダのいずれを挿着するかによって主軸やドローバの
構成が異なり、従って、一つの主軸には軸心スルー型ま
たは端面スルー型のいずれかの一方の種類のツールホル
ダのみしか使用することができないという不具合が生じ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、オイル穴付き工具を取り付け
るツールホルダの種類が軸心スルー型であるか端面スル
ー型であるかによって適宜にクーラントの流れる経路を
切り換えることのできる、簡素な構成のクーラント切換
機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のクーラントの流通経路切換機構は、主軸ヘッ
ドに回転自在に支持された主軸と、この主軸の回転中心
に形成された主軸貫通穴内に進退移動自在に設けられ、
主軸の一端に形成された工具挿着部に挿着されるツール
ホルダの端部と係合する係合手段を前記ツールホルダと
係合させた状態で進退移動して前記ツールホルダを前記
工具挿着部に引き込むことにより前記工具挿着部にツー
ルホルダをクランプするドローバとを有する工作機械に
おけるオイル穴付き工具のためのクーラント流通経路切
換機構であって、前記ドローバに形成されクーラント供
給装置から供給されるクーラントが流通するクーラント
流通路と、前記主軸に設けられ、前記主軸の一端面に開
口部を有するとともに前記クーラント流通路に連通する
クーラント流通穴と、前記クーラント流通路に連通した
状態で前記ドローバの一端に突出して設けられ、前記ド
ローバに対して進退移動自在であるとともに、軸心にオ
イル穴付き工具にクーラントを供給するための貫通穴を
有する軸心スルー型のツールホルダが前記主軸の前記工
具挿着部に挿着されたときに、一端が前記貫通穴と連通
するように係合するクーラント供給ノズルと、このクー
ラント供給ノズルを常時前記ドローバから突出させる方
向に付勢する付勢手段と、軸心スルー型のツールホルダ
を前記工具装着部に挿着するときには、クーラント流通
穴の前記開口部に液密に嵌入され、前記端面スルー型の
ツールホルダを前記工具挿着部に挿着するときには、ク
ーラント供給ノズルを前記ドローバ側に押し込んだ状態
で維持するとともに、クーラント供給ノズルの先端側に
液密に嵌入される封止部材と、前記端面スルー型のツー
ルホルダが前記工具挿着部に挿着されたときに、前記ツ
ールホルダのクーラント供給部と前記クーラント流通穴
とを連通状に連結する連結部材とを備えることを特徴と
する。
【0007】
【作用】オイル穴付き工具を取り付けた軸心スルー型の
ツールホルダを主軸の一端に挿着する場合には、主軸の
端面に開口するクーラント流通穴の開口部に封止部材を
嵌入して、クーラントが前記開口部から流出しないよう
にしておく。この状態で軸心スルー型のツールホルダを
主軸の工具挿着部に挿着すると、クーラント供給ノズル
の一端は前記ツールホルダの貫通穴と係合して連通状態
になり、、前記ツールホルダにクーラントの供給が可能
になる。一方、オイル穴付き工具を取り付けた端面スル
ー型のツールホルダを主軸の一端に挿着する場合には、
クーラント供給ノズルに封止部材を嵌入してクーラント
供給ノズルの先端からクーラントが流出しないようにし
ておく。また、クーラント流通穴の開口部には、封止部
材の代わりにツールホルダのクーラント供給部とクーラ
ント流通穴とを連通状に連結する連結部材を取り付けて
おく。この状態で端面スルー型のツールホルダを主軸の
工具挿着部に挿着すると、クーラント流通穴とツールホ
ルダのクーラント供給部とが連通して、ツールホルダに
クーラントが供給できるようになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図面に従っ
て説明する。図1および図2は本発明のクーラント流通
経路切換機構の一実施例にかかり、図1は主軸の工具挿
着部に軸心スルー型のツールホルダを挿着した場合にお
けるクーラント流通経路切換機構の作用を説明する断面
図、図2は主軸の工具挿着部に端面スルー型のツールホ
ルダを挿着した場合におけるクーラント流通経路切換機
構の作用を説明する主軸の部分断面図である。なお、以
下の実施例では、主軸を水平状態で支持する横型工作機
械として説明するが、本発明は主軸を垂直状態に支持す
る立型工作機械にも適用できることはいうまでもない。
【0009】図示しない主軸ヘッドに回転自在に支持さ
れた主軸2には、回転中心に先端(図面左側)から後端
(図面右側)に向けて主軸貫通穴2aが形成されている
とともに、先端側の肉厚部には、主軸2の先端面からク
ーラント流通穴5が形成されている。また、クーラント
流通穴5を横断して主軸2の外周面から主軸貫通穴2a
に向けて貫通穴6が形成され、クーラント流通穴5はこ
の貫通穴6を介して主軸貫通孔2aに連通している。な
お、符号6aは貫通穴6の開口部を塞ぐために螺入され
たプラグである。クーラント流通穴5の一端は主軸2の
端面に開口しているが(開口部5a)、軸心スルー型の
ツールホルダTaが主軸2の工具挿着部2bに挿着され
る際には、クーラントが流出しないように液密に封止す
るための封止部材8(図1参照)が開口部5aに嵌入さ
れ、工具挿着部2bに端面スルー型のツールホルダTb
が挿着される際には、V型フランジの主軸側端面に開口
するクーラント供給部20とクーラント流通穴5とを連
通状に連結するための連結部材9(図2参照)が開口部
5aに嵌入され、各々止ねじ8a,9bで固定される。
【0010】主軸貫通穴2a内には、ドリルやフライス
などの工具を取り付けたツールホルダを引っ張って、主
軸2の先端の工具挿着部2bに挿着するためのドローバ
7が設けられている。このドローバ7は、主軸2の軸線
と平行方向に進退移動自在で、その先端のねじ部7eが
コレット開閉部材7dの後端に螺入され、コレット開閉
部材7dがドローバ7と一体化されているとともに、主
軸貫通穴2a内に嵌装されたドローバ案内部材4により
摺動自在に支持されている。ドローバ7およびコレット
開閉部材7dの回転中心には,図示しない外部のクーラ
ント供給装置によって供給されたクーラントが流れるク
ーラント流通路7aが形成されている。なお、コレット
開閉部材7dとドローバ7は加工を容易にするため別体
に構成されるのが一般的であるが、一体的に形成するこ
とも可能である。また、コレット開閉部材7dの先端に
は、ツールホルダTa(Tb)の端部から突出するプル
スタッドPと係合可能な係合部材としてのコレット3が
設けられている。主軸2の先端の工具挿着部2bにツー
ルホルダTa(Tb)を挿入してドローバ7を後退させ
ると、コレット3がコレット開閉部材7dと主軸貫通穴
2aの内壁面に形成されたテーパ部2cによって閉じら
れ、プルスタッドPの先端と係合する。この状態でさら
にドローバ7を後退させると、コレット3およびプルス
タッドPを介してツールホルダTa(Tb)が後方(図
面右方向)に引っ張られるので、ツールホルダTa(T
b)が工具挿着部2bに挿着される。このようなツール
クランプ機構は、実公昭63−12886号公報などで
公知なものである。また、ツールクランプ機構として
は、コレット式引っ張り機構やボール式引っ張り機構で
プルスタッドを主軸軸線方向に引っ張って工具挿着部2
bにクランプする方式であってもよい。
【0011】コレット開閉部材7dを支持するドローバ
案内部材4の先端部には、外周面の全周にわたって環状
溝14が形成されていて、この環状溝14内に前記した
貫通穴6が開口している。この環状溝14の底部には、
コレット開閉部材7dに向けて貫通する貫通穴4aが、
円周方向に均等間隔で複数個形成されているとともに、
コレット開閉部材7dの貫通穴4aに対応する部位に
は、所定幅の環状溝7bがコレット開閉部材7dの全周
にわたって形成されている。すなわち、貫通穴4aはド
ローバ7が進退移動しても常時環状溝7b側に開口して
いるわけである。従って、環状溝7bの幅は、少なくと
もドローバ7(コレット開閉部材7d)の進退移動量よ
りも大きいものでなければならない。また、環状溝7b
の底部には、コレット開閉部材7dのクーラント流通路
7aまで貫通する貫通穴7cが円周方向に均等間隔で複
数個形成されている。そして、上述した環状溝14,貫
通穴4a,環状溝7b,貫通穴7cにより、クーラント
流通穴5とクーラント流通路7aとが連通状態になる。
なお、図において符号18,19は、ドローバ案内部材
4と主軸2の境界面およびコレット開閉部材7dとドロ
ーバ案内部材4の境界面からクーラントが漏出しないよ
うにするためのOリングやパッキンなどの漏れ防止部材
でである。また、連通穴7cや貫通穴4aはクーラント
の流通をスムースにするために円周方向に複数個設ける
ことが好ましいが、一つでも構わない。
【0012】また、この実施例において主軸2内には、
工具交換の際に工具挿着部2bおよびツールホルダTa
(Tb)に付着した塵埃を除去する清掃用のエアの流通
路が形成されている。すなわち、主軸2の後端から供給
された高圧のエアは、ドローバ案内部材4と主軸2の内
周面との間に形成されたエア流通路21,このエア流通
路21の先端側に形成された連通路4b,この連通路4
bからドローバ案内部材4の先端に向けて貫通形成され
たエア流通路15を経て、工具挿着部2bやツールホル
ダTa(Tb)に向けて噴射される。符号12は、クー
ラントが逆流しないようにエア流通路15の途中部位に
設けられたクーラント逆流防止機構で、エア流通路15
内で進退移動してエア流通路15の開閉を行う球体17
と、この球体17を常時エア流通路15の内径変化部に
押し付ける方向に付勢するばね13とよりなっている。
そして、被加工部材の加工中には球体17がエア流通路
15を閉じてクーラントの逆流を防止し、工具交換の際
には主軸後端側から供給された高圧のエアがばね13の
付勢力に抗して球体17を主軸2の先端側に押し戻して
エア流通路15を開き、エアが流通できるようにする。
【0013】コレット開閉部材7dの先端には、軸心ス
ルー型のツールホルダTaにクーラントを供給するため
のクーラント供給ノズル10(以下、ノズル10と記
載)が設けられている。このノズル10の先端は、コレ
ット開閉部材7dの先端から突出していて、かつ、主軸
2の軸線と平行方向に進退移動自在である。また、ノズ
ル19の後端部はクーラント流通路7aの内径より若干
小さい径を有する大径部10bとして形成され、この大
径部10bの側面からノズル10の貫通穴10aを横断
して貫通穴10cが形成されている。クーラントはクー
ラント流通路7aから貫通穴10aの末端および貫通穴
10cより流入し、貫通穴10aを経て主軸2の先端側
に流れる。
【0014】また、ドローバ7のクーラント流通路7a
内に嵌装された付勢手段であるばねSの一端が大径部1
0bに当接していて、常時ノズル10をコレット開閉部
材7dから突出する方向に付勢している。符号10dは
Oリング,パッキンなどのシール部材である。ノズル1
0の先端は、軸心スルー型のツールホルダTaの貫通穴
16の一部であるプルスタッドPの係合穴Paと係脱自
在である。係合穴Paは、ノズル10の先端が抜脱でき
るようにノズル10の先端径よりも僅かに大きく形成さ
れている。そして、主軸2の工具挿着部2bにツールホ
ルダTaを挿着すると、係合穴Paにノズル10の先端
が挿入されて係合し、ノズル10の貫通穴10aとツー
ルホルダTaの貫通穴16とが連通状態になる。なお、
軸心スルー型のツールホルダTaの貫通穴16とノズル
10の貫通穴10aとが連通するように係合できるもの
であれば、ツールホルダTaとノズル10との係合態様
は上記のものに限られない。図3は、ツールホルダTa
とノズル10との係合態様の他の一例を示すもので、ノ
ズル10の先端がツールホルダTaのプルスタッドP′
の端面に当接して、ノズル10の貫通穴10aとツール
ホルダTaの貫通穴16とが連通するようになってい
る。符号22はプルスタッドP′の端面またはノズル1
0の先端面のいずれかに設けられ、ノズル10の先端が
プルスタッドP′の端面に当接したときに、ノズル10
の先端面とプルスタッドP′の端面の境界面からクーラ
ントが漏出しないようにするためのOリング,パッキン
などのシール部材である。
【0015】次に上記構成の本発明の作用を説明する。
主軸2の工具挿着部2bに軸心スルー型のツールホルダ
Taを挿着する場合には、クーラント流通穴5の開口部
5aに封止部材8を嵌入し、止ねじ8aで固定してお
く。ATC等により工具挿着部2bにツールホルダTa
が挿着されると、ツールホルダTaの係合穴Paとノズ
ル10とが係合するので、クーラント流通路7aを流れ
たクーラントは、クーラント流通穴5を通って開口部5
aより噴出することなく、ノズル10を通ってツールホ
ルダTaに供給される。主軸2の工具挿着部2bに端面
スルー型のツールホルダTbを挿着する場合には、封止
部材8に換えてクーラントが流通できる連通穴9aが形
成された連結部材を開口部5aに嵌入し止ねじ9bで固
定しておく。また、コレット開閉部材7dの先端側から
ばねSの付勢力に抗して押し込み、このコレット開閉部
材7dの先端からクーラントが漏出しないように封止部
材11を液密に嵌入しておく。この封止部材11として
は、コレット開閉部材7dの先端に管用テーパねじ穴
(JISB0203)を形成しておき、このねじ穴に螺
入される六角穴付プラグが好適である。ATC等により
工具挿着部2bにツールホルダTbが挿着されると、連
結部材9を介してクーラント流通穴5とクーラント供給
部20が連通状態になるので、クーラントはクーラント
流通路7aから貫通穴7c,環状溝7b,貫通穴4a,
環状溝14およびクーラント流通穴5を通って端面スル
ー型のツールホルダTbに供給される。
【0016】このように、本発明のクーラント流通経路
切換機構1は、主軸2の先端に軸心スルー型のツールホ
ルダTaまたは端面スルー型のツールホルダTbのいず
れを挿着するかにより、適宜に封止部材8,11をコレ
ット開閉部材7dの先端またはクーラント流通穴5のい
ずれかの先端に嵌入することにより、クーラントの流通
経路を切り換えるように構成したものである。従って、
その構成が極めて簡素で現存の主軸に大幅な改良を加え
ることなく安価かつ簡単に実施することができるという
特徴がある。
【0017】なお、上述の実施例でツールホルダTa,
Tbは、端部から突出するプルスタッドPを有するもの
として説明したが、プルスタッドPを有しないツールホ
ルダ(例えば、DIN69893に規格される中空工具
シャンク,特開昭59−142177号公報に開示され
ている工具ホルダ)の場合にも本発明のクーラント流通
経路切換機構1を適用することができることはいうまで
もない。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成されてい
るので、ツールホルダが軸心スルー型であるか端面スル
ー型であるかによって、クーラント供給ノズルあるいは
クーラント流通穴のいずれかに適宜に封止部材を嵌入す
ることにより、主軸内のクーラントの流通経路を切り換
えることができるため、一台の工作機械にクーラント供
給方式の異なる2種類のツールホルダを使用することが
できるようになり、工具の有効活用が図れる。また、切
換機構の構成が極めて簡素であるので、既存の工作機械
の主軸に大幅な改良を加えることなく簡単かつ安価に実
施することができる。さらに、工作機械を製造する場合
にも、2種類の主軸構造を用意する必要が無くなるた
め、機種のバリエーションが減少し効率的な製造が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクーラント流通経路切換機構の一実施
例にかかり、主軸先端に軸心スルー型のツールホルダを
挿着した場合におけるクーラント流通経路切換機構の作
用を説明する断面図である。
【図2】本発明のクーラント流通経路切換機構の一実施
例にかかり、主軸先端に端面スルー型のツールホルダを
挿着した場合におけるクーラント流通経路切換機構の作
用を説明する断面図である。
【図3】軸心スルー型のツールホルダとクーラント供給
ノズルとの係合態様の他の一例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
Ta ツールホルダ(軸心スルー型) Tb ツールホルダ(端面スルー型) P プルスタッド Pa 係合穴 1 クーラントの流通経路切換機構 2 主軸 2a 主軸貫通穴 2b 工具挿着部 3 コレット(係合手段) 4 ドローバ案内部材 4a 貫通穴 5 クーラント流通穴 6 貫通穴 7 ドローバ 7a クーラント流通路 7c 貫通穴 8,11 封止部材 9 連結部材 9a 連通穴 10 クーラント供給ノズル 12 クーラント逆止め防止機構 14 環状溝 16 貫通穴 20 クーラント供給部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸ヘッドに回転自在に支持された主軸
    と、この主軸の回転中心に形成された主軸貫通穴内に進
    退移動自在に設けられ、主軸の一端に形成された工具挿
    着部に挿着されるツールホルダの端部と係合する係合手
    段を前記ツールホルダと係合させた状態で進退移動して
    前記ツールホルダを前記工具挿着部に引き込むことによ
    り前記工具挿着部にツールホルダをクランプするドロー
    バとを有する工作機械におけるオイル穴付き工具のため
    のクーラント流通経路切換機構であって、 前記ドローバに形成されクーラント供給装置から供給さ
    れるクーラントが流通するクーラント流通路と、 前記主軸に設けられ、前記主軸の一端面に開口部を有す
    るとともに前記クーラント流通路に連通するクーラント
    流通穴と、 前記クーラント流通路に連通した状態で前記ドローバの
    一端に突出して設けられ、前記ドローバに対して進退移
    動自在であるとともに、軸心にオイル穴付き工具にクー
    ラントを供給するための貫通穴を有する軸心スルー型の
    ツールホルダが前記主軸の前記工具挿着部に挿着された
    ときに、一端が前記貫通穴と連通するように係合するク
    ーラント供給ノズルと、 このクーラント供給ノズルを常時前記ドローバから突出
    させる方向に付勢する付勢手段と、 軸心スルー型のツールホルダを前記工具装着部に挿着す
    るときには、クーラント流通穴の前記開口部に液密に嵌
    入され、前記端面スルー型のツールホルダを前記工具挿
    着部に挿着するときには、クーラント供給ノズルを前記
    ドローバ側に押し込んだ状態で維持するとともに、クー
    ラント供給ノズルの先端側に液密に嵌入される封止部材
    と、 前記端面スルー型のツールホルダが前記工具挿着部に挿
    着されたときに、前記ツールホルダのクーラント供給部
    と前記クーラント流通穴とを連通状に連結する連結部材
    と、 を備えることを特徴とするオイル穴付き工具のためのク
    ーラントの流通経路切換機構。
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Cited By (4)

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CN110757245A (zh) * 2019-11-07 2020-02-07 哈尔滨理工大学 用于高速电主轴双重冷却的装置及使用方法

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