JP2501545B2 - セルロ―ス系繊維布帛の風合改良方法 - Google Patents

セルロ―ス系繊維布帛の風合改良方法

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JP2501545B2 JP3059751A JP5975191A JP2501545B2 JP 2501545 B2 JP2501545 B2 JP 2501545B2 JP 3059751 A JP3059751 A JP 3059751A JP 5975191 A JP5975191 A JP 5975191A JP 2501545 B2 JP2501545 B2 JP 2501545B2
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武 西硲
章二 中島
克資 川口
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    • D06C19/00Breaking or softening of fabrics
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
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    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
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  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース系繊維布帛の
風合改良方法に係わり、更に詳細にはセルロース系繊維
布帛の表面及び強度特性を悪化させることなく、ソフト
でドレープ性,反撥性に優れた絹様の風合を付与し得る
風合改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりセルロース系繊維布帛の風合を
改良するための機械的加工技術は繊維加工業界において
多数知られており、そのうちのいくつかの技術は現在商
業的に実施されている。例えば特公昭42−13419
号公報に見られるような積極回転する熱シリンダーと、
その外周に圧接して回転する無端状ゴムベルトからなる
型式の圧迫収縮装置(所謂サンフォライズ機)を用いる
方法、特開昭62−69878号公報、実開昭62−1
70794号公報に見られるように、布帛の表及び裏を
順次衝撃手段により機械的衝撃にさらす方法、あるいは
特開昭48−67559号公報に見られるように、布帛
を熱湯とともに狭隙通路に流し込み、布帛を網み上に振
り落す方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在知
られているセルロース系繊維布帛の機械的処理技術は、
達成される効果が追加的な加工工程を付加してまで行な
うほどの価値を有さないものや、逆に効果が激しすぎて
他の機能、例えば繊維の表面の破損や布帛の強度を不当
に弱める等の技術もある。更にこれ等の機械的処理技術
だけでは、ソフトでドレープ性,反撥性に優れた絹様の
風合を得ることが出来ない。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、セルロース系繊維布帛の表面及び強度特
性を悪化させることなく、布帛にソフトでドレープ性,
反撥性に優れた絹様の風合を付与し得る風合改良方法の
提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的はセルロース
系繊維布帛にセルラーゼ酵素処理を施した後、酵素処理
後の布帛をベンチュリーチューブに導入し、圧縮空気に
より該布帛を移送せしめ、連続的に金網に打ち付けクラ
ッシングすることを特徴とするセルロース系繊維布帛の
風合改良方法により達成される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明に言う布帛とは、織物、編物、不織
布等を言い、セルロース系繊維とは、綿・麻などの天然
セルロース又はビスコースレーヨン、キュプラ等の再生
セルロース繊維である。セルロース系繊維100%ある
いは混紡、交織素材の場合、セルロース系繊維を50重
量%以上含有するのが望ましい。又、セルロース系繊維
と混紡、交織する合成繊維は、ポリアミド系繊維(例え
ば、ナイロン6、ナイロン6.6)、ポリエステル系繊
維(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリビニル
アルコール系繊維(例えばビニロン)、ポリオレフィン
系繊維(例えばポリエチレン)、ポリウレタン系繊維な
どすべての合成繊維が使用できる。
【0008】本発明に用いられるセルラーゼとしては、
セルラーゼA3(天野製薬社市販品、菌体アスペルギル
ス属)、セルラーゼT−AP4(天野製薬社市販品、菌
体トリコデルマ属)、メイセラーゼ(明治製薬社市販
品、菌体トリコデルマ属)、セルラーゼXP−425
(長瀬産業、菌体トリコデルマ属)、セルクラスト(ノ
ボ社市販品、菌体トリコデルマ属)等が例示される。こ
のようなセルラーゼは通常0.1〜5.0%の水溶液と
し、酢酸、酢酸塩等を用いてpHを3〜6に調整しセル
ラーゼ処理液とする。
【0009】セルラーゼを用いて繊維を処理する方法は
いろいろあるが、例えばあらかじめ活性温度に保温され
たセルラーゼ溶液に布帛を浸漬し、保持するか、或いは
セルラーゼ溶液を用いて布帛に含浸処理した後、布帛を
絞り、温度調節されたゾーンを通過せしめたり、又はロ
ール状に巻き上げるなどして水分蒸散を防止しながら保
温し、酵素反応させること等により行なうが、湿潤下で
行なう方法が好ましい。またセルラーゼ処理における処
理時間は、求める風合い、強力により又、処理液のセル
ラーゼ濃度、pH、処理温度、被処理繊維の種類等によ
って左右されるが、通常は2〜48時間である。又、処
理温度は、通常20〜60℃の範囲が好ましく、処理温
度が高すぎると酵素力の低下を早めることとなる。
【0010】セルラーゼ処理液で処理されたセルロース
系繊維は、0.1〜0.3%の苛性ソーダ及び0.3〜
0.7%のチオ硫酸ソーダを含有する40〜60℃の水
溶液で10〜30分間の浸漬処理を行なった後、水洗、
乾燥する後処理を行なうことが好ましい。
【0011】次に酵素処理後の布帛をクラッシングする
方法について説明する。本発明方法に用いるクラッシン
グ加工機は図1に示すごとき、ベンチュリーチューブ
(1)と該ベンチュリーチューブ(1)に圧縮空気を送
るタービン(2)と、該ベンチュリーチューブ(1)の
出口側に設けた金網(3)と、該ベンチュリーチューブ
(1)の入口側に設けた1対の絞りシリンダー(4),
(4′)と、布帛(5)を貯留するスクレー(6)と、
蒸気を吹き出す蒸気吹出口(7)とからなるような型式
のものを用い、布帛(5)の導入に際しては、絞りシリ
ンダー(4),(4′)間にロープ状布帛(5)を導入
し、次いでベンチュリーチューブ(1)にこの布帛を導
入し、タービン(2)で発生する圧縮空気により布帛
(5)に衝撃を与え、連続的に金網(3)に打ち付けク
ラッシングを行なうことにより布帛の風合を改良する。
尚、(8)は案内ローラである。
【0012】そして、上記のクラッシング動作を繰り返
すために、布帛(5)をスクレー(6)に貯留し、無端
状に縫合する。また加工に際しては、布帛速度を300
〜1000m/min,処理温度を40〜120℃,布
帛の水分率を0〜70%,クラッシング回数を30〜3
00回,繊維の素材によっては蒸気吹出口(7)よりス
チーミングすることにより、該クラッシング加工機によ
り強烈なもみ,収縮作用を受ける際、布帛(5)の風合
をソフトにドレープ性のあるものにすることができる。
【0013】
【作用】本発明は上記の様に構成したので、次の様な作
用を持つ。
【0014】セルラーゼは繊維素のβ−1,4−グリコ
シッド結合を加水分解してセロビオースを生成する反応
を触媒する酵素であり、この酵素は分子量約6万の高分
子量であるが故に、酸などの低分子物のごとく容易に繊
維内部に侵入することはなく、加水分解反応は繊維の表
面から起り、かつ繊維に対する加水分解作用は比較的穏
やかであるため、繊維内部を破壊して強力低下をもたら
すことなしに繊維表面のみを加水分解処理することが出
来、繊維表面をソフトにすることが出来る。
【0015】このようにして得られた布帛をクラッシン
グ工程を通すことにより、もみ効果,収縮効果が作用
し、ソフトにそしてドレープ性良好な布帛となり得る。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0017】実施例1 綿平織物で経,緯100番手双糸、密度が経151本/
吋、緯74.5本/吋のものを常法により毛焼,糊抜,
精練,晒,シルケットを行なった。
【0018】該平織物をメイセラーゼ(明治製薬製)
0.1%溶液(M/10酢酸緩衝液使用pH4.3)に
浸漬し、浴比1:20にて2時間、液流型染色機にて処
理した。セルラーゼ酵素処理後、湯洗,水洗,中和を行
なった。
【0019】該平織物を、柔軟剤としてアクリナーW3
20(商標,高松油脂株式会社)30g/lからなる処
理液を通過せしめ、ピックアップ率70%に搾液後、1
00℃で2分間乾燥した。
【0020】続いて該平織物を、図1に示すクラッシン
グ加工機に導入し、実施例1の製品を得た。導入に際し
ては布帛速度850m/min,処理温度100℃,水
分率30%,クラッシング回数70回となるように調整
した。
【0021】比較例1 実施例1と同様のシルケット上りの平織物をセルラーゼ
酵素処理を施すことを省略した他は実施例1と同様の加
工を行ない比較例1の製品を得た。
【0022】比較例2 実施例1と同様のシルケット上りの平織物をクラッシン
グ加工機に導入することを省略した他は実施例1と同様
の加工を行ない比較例2の製品を得た。
【0023】実施例1で得られた製品は、比較例1及び
比較例2により得られた製品に比較して遙かにドレープ
性,反撥性に優れるものであった。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法は二つ
の工程を組み合わせることにより予期しない相乗効果が
発現し、ソフトでドレープ性,反撥感のある風合の改良
されたセルロース系繊維布帛が得られ、カジュアル用途
等として頗る有用である。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するのに用いるクラッシング
加工機を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 ベンチュリーチューブ 2 タービン 3 金網 4,4′ 絞りシリンダー 5 布帛 6 スクレー 7 蒸気吹出口 8 案内ローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−36217(JP,A) 特開 昭55−15852(JP,A) 特開 昭48−67559(JP,A) 特公 昭52−48236(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系繊維布帛にセルラーゼ酵素
    処理を施した後、酵素処理後の布帛をベンチュリーチュ
    ーブに導入し、圧縮空気により該布帛を移送せしめ、連
    続的に金網に打ち付けクラッシングすることを特徴とす
    るセルロース系繊維布帛の風合改良方法。
JP3059751A 1991-02-28 1991-02-28 セルロ―ス系繊維布帛の風合改良方法 Expired - Lifetime JP2501545B2 (ja)

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