JPH1046477A - ピーチスキン調の風合いを有する溶剤紡糸セルロース繊維構造物の製造方法 - Google Patents

ピーチスキン調の風合いを有する溶剤紡糸セルロース繊維構造物の製造方法

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JPH1046477A
JPH1046477A JP21522596A JP21522596A JPH1046477A JP H1046477 A JPH1046477 A JP H1046477A JP 21522596 A JP21522596 A JP 21522596A JP 21522596 A JP21522596 A JP 21522596A JP H1046477 A JPH1046477 A JP H1046477A
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JP
Japan
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solvent
woven
spun
cellulose fiber
fiber
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JP21522596A
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Tomoo Une
智夫 宇根
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】風合いがソフトでピーチスキン調に改良されて
強力の低下が少ない溶剤紡糸セルロース繊維構造物また
は溶剤紡糸セルロース繊維構造物を含むセルロース系繊
維構造物を得る方法の提供。 【解決手段】溶剤紡糸セルロース繊維の原綿にセルラー
ゼ酵素処理を施した後、紡績工程および製織または編組
工程を経て、該溶剤紡糸セルロース繊維原綿を原料の一
部または全量として用いた織編物を製造し、該織編物に
揉み加工を施すことを特徴とする、ピーチスキン調の風
合いを有する溶剤紡糸セルロース繊維構造物の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶剤紡糸セルロース繊維
の改質方法に係わり、更に詳細には風合いがソフトでピ
ーチスキン調に改良されて、なおかつ強力の低下が少な
い溶剤紡糸セルロース繊維構造物または溶剤紡糸セルロ
ース繊維構造物を含むセルロース系繊維構造物を得る方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロース系繊維は、従来、綿,麻等の
天然繊維、レーヨン,キュプラ等の再生繊維が知られて
いる。再生繊維は木材パルプのセルロースをビスコース
レーヨンや銅アンモニウムレーヨンといった化合物誘導
体に化学反応せしめることで水系の溶媒に可溶性にした
後、湿式紡糸することで製造する。
【0003】しかしながら、近年になり欧州を中心とし
て環境保護の観点から再生繊維の製造工程の見直しが進
み、その結果、製造時に使用される溶剤をほぼ完全に回
収することができる溶剤紡糸セルロース繊維が開発され
た。
【0004】この溶剤紡糸セルロース繊維とは、精製パ
ルプを誘導体に化学反応せしめることなく、特殊な有機
溶媒、例えばN−メチルモルホリン−N−オキシド、N
−メチルピペジリン−N−オキシド等に加圧、加温下に
溶解し、湿式紡糸または乾式紡糸するもので、ごく最近
工業生産が開始されているが、現在商業的に実用化され
ているものとして、コートルズ社(イギリス)の「テン
セル」(商品名)やレンチング社(オーストリア)の
「レンチング・リヨセル」(商品名)が知られている。
この溶剤紡糸セルロース繊維は、別名精製セルロース繊
維と呼ばれ、再生セルロース繊維に対し非公式に分類さ
れている。
【0005】上記のテンセルを代表とする溶剤紡糸セル
ロース繊維は、綿糸やレーヨンに比べて、繊維強度が非
常に強く、張りがありながらレーヨン特有の柔らかい風
合いを持っていることが特徴で、さらに湿潤時の繊維強
度がレーヨンと違って強く、また湿潤で縮みにくいとい
った優れた特性を有している。
【0006】そして、上記溶剤紡糸セルロース繊維布帛
においてソフトでピーチスキン調の風合いを得るために
は、織物または編物、あるいはこれらを用いた縫製品の
状態で揉み加工を施して繊維表面をフィブリル化せし
め、さらに該フィブリルを分解あるいは膨潤,溶解せし
めるため、セルラーゼ酵素を含有する処理液で処理する
ことにより繊維のβ−1,4グルコシド結合を加水分解
してセルロースをグルコースとなす方法、いわゆるニド
ム加工が行われていた。特に、特開平2−216282
号公報には、セルラーゼ酵素を用いたセルロース系繊維
布帛の処理方法として、以下の3種の方法が記載されて
いる。
【0007】第1には、あらかじめ活性温度に保温され
たセルラーゼ溶液に布帛を含浸せしめ処理するか、含浸
した状態で液を循環せしめる方法(循環法)である。第
2には、セルラーゼ溶液を用いて布帛を含浸処理せしめ
た後、該布帛を絞り、温度調節したゾーンを通過せしめ
る方法(温調連続法)である。そして第3には、セルラ
ーゼ溶液を用いて布帛を含浸処理せしめた後、該布帛を
絞り、ロール状に巻き上げて水分蒸散を防止しながら保
温し、酵素反応せしめることにより行う方法(湿潤法)
である。
【0008】しかしながら、溶剤紡糸セルロース繊維
は、上述のように綿やレーヨンに比べて繊維強度が非常
に強いため、テンセル/綿またはテンセル/レーヨン等
のように、溶剤紡糸セルロース繊維/天然セルロース繊
維、あるいは溶剤紡糸セルロース繊維/再生セルロース
繊維の混紡、あるいは交織または交編による布帛を上記
の方法でセルラーゼ酵素処理する場合、溶剤紡糸セルロ
ース繊維に合わせて酵素の使用量,処理温度,処理時間
等の加工条件を設定すると、天然セルロース繊維または
再生セルロース繊維が過剰な強力低下を引き起こすとい
う問題を有していた。
【0009】換言すれば、溶剤紡糸セルロース繊維布帛
は、他のセルロース系繊維布帛のセルラーゼ酵素処理に
比べてセルラーゼ酵素の使用量が多く,処理温度が高
く,さらに処理時間が長くなければならないので、コス
ト高にならざるを得ないという問題点も有していた。
【0010】また、溶剤紡糸セルロース繊維/天然セル
ロース繊維、あるいは溶剤紡糸セルロース繊維/再生セ
ルロース繊維の混紡、あるいは交織または交編による布
帛を用いた縫製品に対してセルラーゼ酵素処理を施す場
合、上記と同様に天然セルロース繊維または再生セルロ
ース繊維の強力低下の問題とともに、上記交織・交編し
た布帛または溶剤紡糸セルロース繊維単独の布帛を用い
た縫製品が被染布帛である場合には色ムラが発生するた
め、最終製品の色合わせが必要になるという問題も有し
ていた。
【0011】しかしながら、揉み加工およびセルラーゼ
酵素処理を施したテンセル布帛の表面はピーチスキン調
の風合いを呈し、ファッション性のある繊維素材として
確固たる支持を得ている。従って、現在のところテンセ
ル繊維には感性の高いピーチスキン加工が必須の条件で
あるといえる。この意味で、テンセル繊維の、より効果
的なピーチスキン加工方法の開発が要望されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、風合いがソフトでピーチス
キン調に改良されて強力の低下が少ない溶剤紡糸セルロ
ース繊維構造物または溶剤紡糸セルロース繊維構造物を
含むセルロース系繊維構造物を得る方法の提供を目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、溶剤紡糸
セルロース繊維の原綿にセルラーゼ酵素処理を施した
後、紡績工程および製織または編組工程を経て、該溶剤
紡糸セルロース繊維原綿を原料の一部または全量として
用いた織編物を製造し、該織編物に揉み加工を施すこと
を特徴とする、ピーチスキン調の風合いを有する溶剤紡
糸セルロース繊維構造物の製造方法によって達成され
る。
【0014】本発明においては、溶剤紡糸セルロース繊
維の原綿にセルラーゼ酵素処理を施し、上記原綿の繊維
表面のみを加水分解せしめた後、該原綿を使用して製造
された織編物に揉み加工を施すようになっているので、
溶剤紡糸セルロース繊維と他のセルロース系繊維を用い
た織編物であっても、過剰な強力低下を防止することが
可能となり、また染色前に酵素処理を施すので色ムラを
防止することが可能となるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられるセルラーゼ酵素としては、セルラー
ゼA3(天野製薬社市販品、菌体アスペルギルス属)、
セルラーゼT−AP4(天野製薬社市販品、菌体トリコ
デルマ属)、メイラーゼ(明治製菓社市販品、菌体トリ
コデルマ属)セルラーゼXP−425(長瀬産業、菌体
トリコデルマ属)、セルクラスト(ノボノルディスク社
市販品、菌体トリコデルマ属)、エンチロンCM−10
(洛東化成工業社市販品、菌体トリコデルマ属)また、
アルカリセルラーゼとしてセルラーゼC(天野製薬社、
菌体バチルス属)、セルラーゼSP359(ノボノルデ
ィスク社市販品)、セルソフトプラスL(ノボノルディ
スク社市販品)が例示される。
【0016】このようなセルラーゼ酵素は通常水溶液と
し、酢酸,酢酸塩等を用いてpHを3〜6に調整、また
アルカリセルラーゼの場合はpHを6〜9に調整してセ
ルラーゼ酵素水溶液とする。
【0017】そして、溶剤紡糸セルロース繊維の原綿塊
を適度な大きさに分割して、オーバーマイヤー式染色機
等の充填式染色機の染槽に充填し、該染槽内においてセ
ルラーゼ酵素水溶液をポンプにより循環せしめてセルラ
ーゼ酵素処理を施す。
【0018】このとき、最適な処理温度は、セルラーゼ
酵素の種類により若干異なるが、20〜60℃、好まし
くは50〜60℃である。処理温度が20℃未満ではセ
ルラーゼ酵素が活性化されず、また60℃を越すと酵素
力の低下を早めるので経済的でないからである。ただ
し、50℃以下でも反応は進むが、その速度は遅く、特
別な理由がない限りこれより低温で処理する意味はな
い。また、pHは3.5〜6.5、好ましくは4.5〜
5.5に維持される必要がある。この際、pH緩衝剤と
して酢酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、リン酸緩衝剤を適宜
使用する。そして処理時間は、求める風合い、強力によ
り、また水溶液のセルラーゼ酵素濃度、処理温度等によ
って異なるが、通常は20分〜120分程度である。
【0019】また、上記のセルラーゼ酵素処理方法以外
には、以下に示す様な方法を用いても構わない。
【0020】まず、適度な大きさに分割された溶剤紡糸
セルロース繊維の原綿塊に、スプレー法等の通常公知の
処理液付与方法を用いてセルラーゼ酵素水溶液を付与
し、さらに、上記溶剤紡糸セルロース繊維の原綿塊を2
0〜60℃、好ましくは50〜60℃で連続蒸熱処理を
する。ここで、連続蒸熱処理をする装置としては、山東
鉄工(株)製の丸パイラー、和歌山鉄工(株)製のハイ
・セレント等が挙げられ、液相部を空にして蒸熱処理を
行う。そして、セルラーゼ酵素水溶液付与後に蒸熱処理
を施された上記溶剤紡糸セルロース繊維の原綿塊を湯
洗、水洗後、乾燥する。
【0021】ここで、セルラーゼ酵素は、分子量約6万
の高分子物であるが故に、酸等の低分子物のごとく容易
に繊維内部に侵入することはなく、セルロースのβ−
1,4グリコシド結合を加水分解する。加水分解の反応
は繊維の表面から起こり、かつ繊維に対する加水分解作
用は比較的穏やかであるため、溶剤紡糸セルロース繊維
の内部を破壊して強力低下をもたらすことなく、繊維表
面のみを加水分解処理し、風合いを柔軟にすることがで
きるようになるのである。
【0022】この後、セルラーゼ酵素処理を施された上
記の溶剤紡糸セルロース繊維を、通常公知の紡績方法に
て紡績し、該溶剤紡糸セルロース繊維からなる紡績糸の
み、もしくは溶剤紡糸セルロース繊維と他のセルロース
系繊維からなる紡績糸を用いて、もしくは溶剤紡糸セル
ロース繊維単独の紡績糸および他のセルロース系繊維単
独の紡績糸の両方を用いて織編物を製造する。
【0023】次いで、このようにして得た織編物を、液
流染色機,ウィンス,ロータリーワッシャー等を用いて
染色しながら揉み効果を与え、ソフトな風合いに仕上げ
るようにする。ただし上記の装置に限定されるものでは
なく、繊維組織の破壊や過剰な皺の発生等を引き起こさ
ないものであれば他の装置でも構わない。
【0024】なお、テンセル繊維の原綿の状態での揉み
加工は、後の紡績を不可能にするほど組織を損傷するの
で、好ましくない。
【0025】また、本発明における織編物とは、溶剤紡
糸セルロース繊維単独、あるいは溶剤紡糸セルロース繊
維と他のセルロース系繊維の混紡または交織・交編によ
る織編物であれば特に限定されるものではなく、またこ
れらの織編物を構成する経糸・緯糸の番手,密度は加工
時に組織乱れの発生しないものであれば特に限定される
ものではない。
【0026】また、これまでの説明において、溶剤紡糸
セルロース繊維以外の他のセルロース系繊維のセルラー
ゼ酵素処理について詳述していないが、その繊維特性に
よっては、原綿もしくは糸の状態であらかじめセルラー
ゼ酵素処理を施しても構わないことは言うまでもない。
【0027】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき詳細に説明する
が、本発明は何等これらに限定されるものではない。
【0028】実施例1 液容量180lのオーバーマイヤー式染色機を用い、テ
ンセル原綿6Kg(単繊維:1.5d/38mm長、英
国コートルズ社)にセルラーゼ酵素処理を施した。な
お、セルラーゼとしてセルソフトプラスL(ノボノルデ
ィスク社製):2g/l、処理液量:180l、処理温
度:50℃、pH:5.5、処理時間:60分でセルラ
ーゼ酵素処理を行った。次いで、処理温度を80℃に昇
温し、15分間酵素の失活処理を実施した。そして、こ
の後遠心脱水機で脱水し、パンソフター−S(商標名:
第一工業製薬社製)の水溶液に含浸し、該油剤を1.2
重量%付着させた後乾燥した。
【0029】このようにしてセルラーゼ酵素処理を施し
たテンセル原綿を用い、30s/1、撚数:18.7回
/インチのテンセル紡績糸を紡出し、さらに該テンセル
紡績糸を用いて、織幅:114cm、経:100本/イ
ンチ、緯:70本/インチの平織物に製織した。
【0030】そして、上記の織物を、ジェットウィンス
染色機を用いて通常公知の染色法により染色するととも
に揉み効果を与えた。
【0031】比較例1 未加工のテンセル原綿6Kgを用い、30s/1、撚
数:18.7回/インチのテンセル紡績糸を紡出し、さ
らに該テンセル紡績糸を用いて、織幅:114cm、
経:100本/インチ、緯:70本/インチの平織物に
製織した。
【0032】そして、上記の織物を、ジェットウィンス
染色機を用いて通常公知の染色法により染色するととも
に揉み効果を与えた。
【0033】次いで、液流染色機を用いて、実施例1と
同様、上記織物にセルラーゼとしてセルソフトプラスL
(ノボノルディスク社製):2g/l、処理液量:18
0l、処理温度:50℃、pH:5.5、処理時間:6
0分でセルラーゼ酵素処理を行った。次いで、処理温度
を80℃に昇温し、15分間酵素の失活処理を実施し
た。
【0034】上記のようにして得られた実施例1は、比
較例1に比べ遜色のないソフトでピーチスキン調の風合
いが得られ、また、染色後にセルラーゼ酵素処理を施し
た比較例1には若干の色ムラが見られたが、実施例1に
は殆ど色ムラは見られなかった。
【0035】実施例2 上記実施例1と同様の加工工程・加工条件でセルラーゼ
酵素処理を施したテンセル原綿3Kgと米国綿原綿3K
gを原料として、通常工程にて30s/1、撚数:1
8.7回/インチのテンセル/綿混紡糸を紡出し、さら
に該テンセル/綿混紡糸を用いて、織幅:114cm、
経:100本/インチ、緯:70本/インチの平織物に
製織した。
【0036】そして、上記の織物を、ジェットウィンス
染色機を用いて通常公知の染色法により染色するととも
に揉み効果を与えた。
【0037】比較例2 未加工のテンセル原綿3Kgと米国綿原綿3Kgを用
い、30s/1、撚数:18.7回/インチのテンセル
紡績糸を紡出し、さらに該テンセル紡績糸を用いて、織
幅:114cm、経:100本/インチ、緯:70本/
インチの平織物に製織した。
【0038】そして、上記の織物を、ジェットウィンス
染色機を用いて通常公知の染色法により染色するととも
に揉み効果を与えた後、液流染色機を用いて、上記の織
物を比較例1と同様の加工工程・加工条件でセルラーゼ
酵素処理を施した。
【0039】このようにして得られた上記実施例2は、
ソフトでピーチスキン調の優れた風合いを有すると同時
に、色ムラが無く、また比較例2と比較して高い引裂強
度を示し、衣料用織物として好適であることが判明し
た。
【0040】また、上記実施例1及び実施例2のよう
に、テンセル原綿の状態でセルラーゼ酵素処理を施し、
該テンセル原綿を原料として紡績し、さらにこれを製織
して得た織物を染色と同時に揉み加工した後縫製した半
加工品と、未加工のテンセル原綿を原料として紡績し、
さらにこれを製織して得た織物を染色と同時に揉み加工
した後縫製した半加工品をセルラーゼ酵素処理したもの
とを比較した場合においても、後者は各半加工品間で色
の差異が生じるのに対し、前者の方には色の差異は殆ど
見られなかった。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明方法で得ら
れた製品はソフトでピーチスキン調の風合いを有し、溶
剤紡糸セルロース繊維以外の他のセルロース系繊維との
混紡、あるいは交織または交編であっても、これを用い
た織編物は衣料用途等に充分な強度を備えるものとな
り、さらには色ムラが発生しないので、シャツブラウ
ス,カジュアル用途等として頗る有用である。
【0042】また、加工条件の設定が簡便になるので、
生産性が向上するとともに、コストを削減をすることが
出来、工業的に安価かつ安定して生産できるという効果
を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤紡糸セルロース繊維の原綿にセルラ
    ーゼ酵素処理を施した後、紡績工程および製織または編
    組工程を経て、該溶剤紡糸セルロース繊維原綿を原料の
    一部または全量として用いた織編物を製造し、該織編物
    に揉み加工を施すことを特徴とする、ピーチスキン調の
    風合いを有する溶剤紡糸セルロース繊維構造物の製造方
    法。
JP21522596A 1996-07-26 1996-07-26 ピーチスキン調の風合いを有する溶剤紡糸セルロース繊維構造物の製造方法 Pending JPH1046477A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000034565A1 (en) * 1998-12-10 2000-06-15 Genencor International, Inc. Improved cellulase treatments for fabric
CN103103799A (zh) * 2012-12-28 2013-05-15 铜陵市霞飞新材料有限责任公司 苎麻织物的生物后整理方法

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WO2000034565A1 (en) * 1998-12-10 2000-06-15 Genencor International, Inc. Improved cellulase treatments for fabric
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