JPH0351376A - セルロース系繊維の酵素改質方法 - Google Patents

セルロース系繊維の酵素改質方法

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JPH0351376A
JPH0351376A JP18706889A JP18706889A JPH0351376A JP H0351376 A JPH0351376 A JP H0351376A JP 18706889 A JP18706889 A JP 18706889A JP 18706889 A JP18706889 A JP 18706889A JP H0351376 A JPH0351376 A JP H0351376A
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JP
Japan
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aqueous solution
treatment
low
treated
cellulase
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Pending
Application number
JP18706889A
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English (en)
Inventor
Junichi Fukuoka
福岡 淳一
Yukihiro Iguchi
井口 幸弘
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Daido Maruta Finishing Co Ltd
Original Assignee
Daido Maruta Finishing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明ハ、セルロース分解酵素であるセルラーゼによる
セルロース系繊維の改質方法に関するものである。
従来技術 セルロース系繊維をセルラーゼ含有水溶液で処理して、
その風合等を改質しうろことは知られていたが、セルラ
ーゼの作用は、セルロースの非結晶領域に限られるため
、その機能が迅速に発揮できなかった。そこで、特公平
1−23591号公報では、セルロース繊維をセルラー
ゼ含有水溶液で処理するに際して、無機膨潤剤水溶液を
用いて前処理する方法を提案している。
この方法では、著しい強度低下を伴うことなく、繊維の
風合を向上させることができるとされているが、1:3
0というような浴比で処理液を使用し、しかも処理時間
が5.6〜9時間と長いため、加工コスト及び生産性い
ずれの面がらち、実用性に問題があった。また、繊維の
風合はかなり改良されるものの、その手触り、光沢など
の改良はあまり期待できないものであった。
発明の解決しようとする課題 本発明は、このようなセルラーゼを使用したセルロース
系繊維の改質方法において、経済的で生産性に優れた実
用性ある方法を提供することを特徴とする特に、本発明
は、綿・ポリノジック等の風合を柔軟にし、繊維の種類
によっては絹様の手触り、光沢をも付与しろる方法を提
供することを課題とする。
課題を解決するための手段 本発明では、セルロース系繊維を低温で濃厚なアルカリ
液を用いて低温マーセライズ処理した後に、前記セルラ
ーゼ製剤含有水溶液処理を低浴比で実施することによっ
て、上記課題を解決した。
即ち、本発明では、3℃以下(好ましくは0℃以下)と
いうような低温で、濃厚なアルカリ剤を使用してセルロ
ース系繊維を処理することにより、セルロース系繊維を
膨潤させると同時に繊維内部に多くのクランクを生じさ
せ、このクランクを通じてセルロース分解酵素が容易に
繊維内部に浸透し、効率よくセルラーゼ処理効果を得る
ことができるようになし得たものである。
このような方法では、セルラーゼ処理を1:1〜1:3
という低浴比で効率よ(実施可能とするものであり、非
常に経済的かつ生産性に優れたものとなる。
本発明の対象とする素材は、セルロース系繊維すなわち
綿、ポリノジック、レーヨン、麻等の植物性繊維であり
、このような繊維を含むものであれば、いずれも処理の
対象となる。例えば、合成繊維を芯にしたカバー糸、コ
アー系などにおけるセルロース繊維も処理対象となる6 また、本発明で使用する濃厚アルカリ剤としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウムがい
ずれも使用できるが、水酸化ナトリウムの使用が特に好
ましい。
アルカリ剤の量は、15〜35°Be、特に15〜20
゜Beであるのが好ましく、また、アルカリ剤を素材に
短時間で接触させるために、湿潤剤を併用するのが好ま
しい。湿潤剤としては、アルカリ含有水溶液に安定なも
のであれば、アニオン型、ノニオン型、両性型いずれも
適用できる。特に、好ましい化合物としては2−エチル
ヘキシル硫酸ナトリウムがある。
アルカリ液は、アルカリ剤の単独又は複数いずれを含む
ものであってもよいが、一般に、水酸化ナトリウム単独
と湿潤剤の混液であるのが好ましい。
アルカリ液による前処理温度は透明感の要求度合により
3℃〜−10℃程度の範囲から適宜選択されればよく、
マーセル化の装置は公知のもので、冷却機構を持つもの
がいずれも使用できる。また、処理液中の繊維の滞留時
間は通常のマーセル化と同様でよく、一般に10〜60
秒で十分である。
前処理されたセルロース系繊維は、湯水洗し、酸中和さ
れた後、湿潤状態でセルラーゼ処理される。
セルラーゼ処理を行う装置は低浴比が得られるものであ
ればよく、ジッカー型染色機の使用が好ましい。
本発明に用いるセルラーゼ製剤としては、商業上重版さ
れているもので、トルコデルマ属又はアスペルギルス属
起源のものがあり、商品名としてはセルロジンAC−1
0(上田化学工業社製)スミチームC(新日本化学工業
社製)、エンチロンCM(洛東化成社製)、セルクラス
ト(ノボ社製)、バクトゾールDCLQ (サンド社製
)等がある。
セルラーゼ製剤は、浴比1:1〜1:3で使用するのが
好ましく、0.5〜Log/j!の水溶液を酢酸、酢酸
ソーダ等でpHを5〜5.5に調整して使用するのがよ
い。
また、セルラーゼ製剤による処理温度は酵素活性温度で
あればよく、通常50〜60℃である。
最適処理時間は被処理繊維の種類、組織、目付等により
異なるが、通常30〜120分程度で十分である。
セルラーゼ製剤含存水溶液で処理されたセルロース系繊
維は排液後、湯水洗し、後処理とじて苛性ソーダ1〜2
 g/l−及びチオ硫酸ソーダ2〜4g/lを含有する
水溶液(40〜50℃)による処理を実施するのが好ま
しい。その後、湯水洗し、脱液後、乾燥する。
以下、本発明を実施例によって説明する。
実施例1 綿100χ織物(平織ブロード4(l糸、密度120×
60本/インチ)を−5℃で16°Beの苛性ソーダで
滞留時間30秒、ピックアップ124χ(対生地雷N)
で処理し、湯水洗し、10χ硫酸水溶液で中和し、更に
湯水洗し、絞った後、シフカー染色機に巻き取り、下記
の組成からなる処理浴を準備し、スミチームC2g/ 
1 酢酸       0.2cc/ 1 酢酸ソーダ    0.2g/ 1 浴比1:2、pH5,0、液温度50℃の条件下で、生
地を移動させて1時間処理した。排液後、湯水洗し、苛
性ソーダ2g/lとチオ硫酸ソーダ3g/j!を含有す
る水溶液で後処理し、湯水洗、脱水、乾燥した。
以上の処理によって得られた綿ブロードva物の減量率
、引張強度保持率、風合、生産性及び加工コストに関す
るデータを表1に示す。
実施例2 綿100χ織物(平織カックギ20単糸密度108 X
5B零/インチ)を0℃で16°Beの苛性ソーダで滞
留時間12秒、ピックアップ126χ(対生地重量)で
処理し、その後実施例1と同様に操作した。
比較例1 実施例1で使用したと同じ条件の生地を用いて通常の室
温における25°Beの苛性ソーダで滞留時間12秒、
ピックアップ125X (対生地重量)で処理し、その
後実施例1と同様に操作した。
比較例2 比較例1のアルカリ処理した生地を、液流染色機を用い
て、浴比1:30、pH4,2、浴温度45℃の条件下
で、セルロジンT10g/A水溶液を循環させながら、
5.6時間処理した。このように処理した生地を水洗し
、脱水後、苛性ソーダ2g/ Itとチオ硫酸ソーダ5
g/lとの水溶液で50℃で30分間浸漬処理し、水洗
後説水、乾燥した。
比較例3 実施例1で使用したと同じ条件の生地を用いて、20℃
の65χ硫酸溶液中で5秒浸漬処理し、水洗後、炭酸ソ
ーダlog/ lの水溶液で中和し、更に水洗してから
絞り、比較例2と同様のセルラーゼ処理をした。
比較例4 実施例1と同じ条件の生地をアルカリ処理なしにシフカ
ー染色機にて、実施例1と同じセルラーゼ処理した。
比較例5 実施例2と同じ条件の生地を比較例3と同様に処理した
実施例2及び比較例1〜5で得た製品に関するデータを
、実施例1と同様、表1に示す。
生産性:処理m数/処理時間 表1の結果から明らかなように、本発明に従った実施例
1及び2では、非常に往産性よく、安価にシルキーな風
合を有する製品を得ることができる。なお、引張強度の
保持率も、60%を越えるものであり、十分実用性ある
製品が得られる。
発明の効果 本発明では、非常に生産性よく、安価にセルロース系繊
維の改質が可能となる。また、本発明では、強度を極端
に害することなく、柔軟で風合のよい製品を得ることが
でき、更に繊維の種類によっては、絹様のしなやかな風
合と透明感を持つ、非常に付加価値の高い製品に仕上げ
ることができる。
従って、本発明では、綿等をファツション性ある中表、
下着類、インテリア向素材、寝装同素材等として、非常
の広範な用途に展開可能とする。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セルロース系繊維をセルラーゼ製剤含有水溶液で
    処理する方法において、セルロース系繊維を3℃以下の
    濃厚アルカリ液を用いて低温マーセライズ処理した後で
    、前記セルラーゼ製剤含有水溶液処理を低浴比で実施す
    ることを特徴とするセルロース系繊維の酵素改質方法。
  2. (2)セルラーゼ製剤含有水溶液処理を、1:1〜1:
    3の浴比で実施することを特徴とする請求項(1)記載
    の方法。
JP18706889A 1989-07-18 1989-07-18 セルロース系繊維の酵素改質方法 Pending JPH0351376A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06341066A (ja) * 1993-05-28 1994-12-13 Mitsubishi Rayon Co Ltd アセテート繊維含有織編物の加工方法
JP2010281002A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Fujibo Holdings Inc 接触冷感に優れた編地及び該編地を用いてなる接触冷感肌着

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