JP2018067668A - シート拡張装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】未分割領域の発生やチップ間隔拡張不良領域を発生させる恐れを低減可能なシート拡張装置を提供する。【解決手段】エキスパンドシートTを介して、中央に開口を有する環状フレームFに被加工物が支持された形態の被加工物ユニットにおいて、エキスパンドシートを拡張するシート拡張装置であって、被加工物ユニットの環状フレームを支持する支持面を有し、環状フレームを固定する環状フレーム固定手段と、環状フレームの内周と被加工物の外周との間のエキスパンドシートを押圧部で押圧してエキスパンドシートを拡張する拡張手段と、複数の被加工物ユニットを収容可能なカセットが載置されるカセット載置台と、被加工物ユニットの環状フレームが環状フレーム固定手段の支持面上に載置されるように、カセットから被加工物ユニットを搬送する搬送手段18と、載置された被加工物ユニットの押圧部に対する水平方向の位置ずれを検出する検出手段と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、ウェーハ等の被加工物が貼着されたエキスパンドシートを拡張するシート拡張装置に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが格子状に形成された複数の分割予定ラインによって区画された領域にそれぞれ形成された半導体ウェーハ等のウェーハは、ダイシング装置、又はレーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、分割されたデバイスチップは携帯電話やパソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
近年、広く利用されているレーザー加工装置では、ウェーハに対して透過性を有する波長のレーザービームをウェーハ内部に集光点を合わせて分割予定ラインに沿って照射して、ウェーハ内部に改質層を形成し、その後シート拡張装置によりウェーハが貼着されたエキスパンドシートを拡張してウェーハに外力を付与し、ウェーハを改質層に沿って破断して個々のデバイスチップに分割する技術が知られている(例えば、特許第3408805号公報参照)。
ウェーハ内部に改質層を形成した後、シート拡張装置でエキスパンドシートを拡張してウェーハを個々のデバイスチップに分割する分割方法の他に、ウェーハ内部に改質層を形成した後、ウェーハの裏面研削を実施してウェーハを個々のデバイスチップに分割するSDBG(Stealth Dicing Before Grinding)法と称される分割方法の後に、チップ間隔を拡張するためにもシート拡張装置が使用される。
シート拡張装置で個々のチップに分割する被加工物としては、例えば、ウェーハの裏面に貼着されたDAF(Die Attach Film)も含まれる。DAFをエキスパンドシートを拡張して分割するDAF分割装置及び分割方法が特開2009−272503号公報に開示されている。
特許第3408805号公報 特開2009−272503号公報 特開2010−206136号公報
特許文献3に開示されたシート拡張装置で、押圧部として作用する円筒状突き上げ部材の上端とウェーハユニットを構成する環状フレームとの位置がずれると均等にエキスパンドシートを拡張できず、ウェーハに未分割領域が発生したり、チップ間隔が狭い領域が発生してしまうことがあり問題となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、未分割領域の発生やチップ間隔拡張不良領域を発生させる恐れを低減可能なシート拡張装置を提供することである。
本発明によると、交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成されるか、又は個々のチップに分割された被加工物の裏面に貼着されたエキスパンドシートを介して、中央に開口を有する環状フレームに被加工物が支持された形態の被加工物ユニットにおいて、該エキスパンドシートを拡張するシート拡張装置であって、被加工物ユニットの該環状フレームを支持する支持面を有し、該支持面上に載置された該環状フレームを固定する環状フレーム固定手段と、該環状フレーム固定手段で固定された該環状フレームの内周と被加工物の外周との間の該エキスパンドシートを押圧部で押圧して該エキスパンドシートを拡張する拡張手段と、複数の被加工物ユニットを収容可能なカセットが載置されるカセット載置台と、被加工物ユニットの該環状フレームが該環状フレーム固定手段の該支持面上に載置されるように、該カセット載置台に載置されたカセットから被加工物ユニットを搬送する搬送手段と、該支持面上に載置された被加工物ユニットの該押圧部に対する水平方向の位置ずれを検出する検出手段と、を備えたことを特徴とするシート拡張装置が提供される。
好ましくは、シート拡張装置は、検出手段で検出された位置ずれが許容範囲を超えた際に警告を発する警告発信手段を更に備えている。
好ましくは、シート拡張装置は、少なくとも該搬送手段を制御する制御手段を更に備え、該制御手段は、該支持面上に載置された被加工物ユニットの該押圧部に対する水平方向の位置ずれの許容範囲を記憶する許容範囲記憶部と、該検出手段が検出した位置ずれが該許容範囲記憶部に記憶された許容範囲外の際に、被加工物ユニットの該環状フレームが該支持面上に載置されるように該搬送手段を制御して再度搬送させる再搬送指令部と、を含む。
好ましくは、検出手段は、支持面上に載置された環状フレームに対して光を照射する照射部と、照射部から照射された光の透過、反射、遮光の何れかを検出する検出部とを含む。
本発明のシート拡張装置は、支持面上に載置された環状フレームの押圧部に対する位置ずれを検出する検出手段を備えているため、環状フレームが押圧部に対して位置ずれした状態で拡張が遂行されることを防止できる。よって、未分割領域の発生やチップ間隔拡張不良領域の発生を防止することができる。
本発明実施形態に係るシート拡張装置の斜視図である。 図1に示したシート拡張装置の各ユニットの配置を示す図である。 ウェーハがエキスパンドシートを介して環状フレームに支持されたウェーハユニットの斜視図である。 エキスパンドユニットの斜視図である。 ヒートシュリンクユニットの斜視図である。 プッシュプル搬送装置のアクセスを可能とする切り欠き部を備えたフレーム載置プレートの平面図である。 検出手段の第1実施形態を示すシート拡張装置の部分断面図である。 検出手段の第2実施形態を示す一部断面側面図である。 図9(A)〜図9(E)は検出手段の第3実施形態の作用を示す一部断面側面図である。 検出手段の第4実施形態を示す平面図である。 シートエキスパンドによるウェーハ分割工程を示す断面図である。 エキスパンドシートのヒートシュリンク工程を示す断面図である。 図10のヒートシュリンク工程の続きを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明実施形態のシート拡張装置の斜視図が示されている。図2は実施形態のシート拡張装置の各ユニットの配置を示す図である。
本実施形態のシート拡張装置2は、装置手前側にエレベーター方式で上下動可能なカセット載置台4が配設されている。カセット載置台4上には図3に示すウェーハユニット17が複数枚収容されたカセット6が載置される。
ウェーハユニット17は、外周部が環状フレームFに貼着されたエキスパンドシートTの表面に被加工物が貼着された被加工物ユニットであり、被加工物として半導体ウェーハ(以下、単にウェーハと略称することがある)の裏面がエキスパンドシートに貼着されて構成されている。ウェーハ11はその表面に格子状に形成された複数の分割予定ライン13によって区画された各領域にLSI等のデバイス15を有している。
本実施形態がシート拡張装置であり、エキスパンドシートTを拡張してウェーハ11を個々のチップに分割する場合には、カセット6中に収容されるウェーハユニット17のウェーハ11には分割予定ライン13に沿って分割起点となる改質層、レーザー加工溝、又は切削溝等が形成されている。
カセット載置台4上に載置されたカセット6からプッシュプル搬送装置8により引き出されたウェーハユニット17は、断面L形状の一対のセンタリングバー10上に載置される。そして、センタリングバー10が互いに近付く方向に移動することにより、ウェーハユニット17のX軸方向のセンタリングが達成される。
センタリングが実施されたウェーハユニット17は、旋回式の搬送ユニット12で吸着されて仮置きエリア14に配設された一対のセンタリングバー16上に載置され、センタリングバー16が互いに近付く方向に移動することにより、再びセンタリングが達成される。
仮置きエリア14でセンタリングされたウェーハユニット17は、プッシュプル搬送装置18で図4に示されたエキスパンドユニット(シート拡張手段)20に押し込まれ、フレーム載置プレート34上に載置される。
エキスパンドユニット20は、筐体20aで画成された冷却チャンバ21内に配設されている。冷却チャンバ20内には、冷却エア噴射ノズル23が配設されており、チャンバ21内が所定の冷却温度(例えば5℃〜10℃)に保たれている。
32はフレーム押さえプレートであり、フレーム押さえプレート32とフレーム載置プレート34とでウェーハユニット17の環状フレームFを固定する環状フレーム固定手段36を構成する。フレーム押さえプレート32は固定的に配設されており、フレーム載置プレート34は複数のエアシリンダ38により上下動可能に配設されている。
フレーム載置プレート34の開口部に対応して押圧部としての円筒状突き上げ部材40が配設されている。円筒状突き上げ部材44は、複数のエアシリンダを有する昇降機構42により昇降される。
エキスパンドユニット20によりエキスパンドシートTがエキスパンドされてウェーハ11が個々のデバイスチップ15に分割されたウェーハユニット17は、プッシュプル搬送装置18によりエキスパンドユニット20から引き出されて一対のセンタリングバー16上に載置され、センタリングバー16によりX軸方向のセンタリングが実施される。
センタリングされたウェーハユニット17は、旋回式の搬送ユニット12で吸着されて図5に示すヒートシュリンクユニット22に搬送される。ヒートシュリンクユニット22は、水平に配設されたフレーム載置プレート46と、エアシリンダ50により図1でY軸方向に移動されるフレーム押さえプレート48と、円筒状の突き上げ部材54と、負圧吸着式の吸着テーブル56とを備えている。
フレーム載置プレート46は、エアシリンダ52により上下方向に移動される。円筒状突き上げ部材54は、複数のエアシリンダを備えた昇降機構58により昇降される。吸着テーブル56は、昇降機構58に配設されている突き上げ部材54を昇降させるエアシリンダとは別の複数のエアシリンダにより上下方向に移動される。24は加熱手段としてのヒーターであり、上下方向に移動可能に配設されている。
ヒートシュリンクユニット22により弛んだエキスパンドシートTが加熱されて弛みが除去されたウェーハユニット17は、旋回式の搬送ユニット12により吸着されてスピン洗浄ユニット26のスピンナーテーブル28上に載置され、スピン洗浄、スピン乾燥される。
スピン洗浄ユニット26で洗浄されたウェーハユニット17は、旋回式の搬送ユニット12で吸着されて一対のセンタリングバー10上に載置され、センタリングされた後プッシュプル搬送装置8によりカバー30aで覆われた洗浄ユニット(洗浄手段)30に押し込まれる。
洗浄ユニット30は、カバー30aで覆われた内部に図示しない複数の低圧水銀ランプが配設されており、低圧水銀ランプを点灯してウェーハ11の表面に紫外線を照射して不安定な活性酸素を生成し、この活性酸素によりウェーハ11の実装面上の有機物を効果的に除去する。
次に、図6乃至図10を参照して、フレーム載置プレート34上に載置されたウェーハユニット17の環状フレームFの位置ずれを検出する検出手段(検出ユニット)について説明する。本発明実施形態の環状フレームFの位置ずれの検出は、エキスパンドシートT上に貼着されたウェーハ11の外周と環状フレームFの内周とが概略同心状に配置されていることが前提となる。
図6に示すように、フレーム載置プレート34には、プッシュプル搬送装置18がフレーム載置プレート34に対してアクセス可能なように切り欠き34Aが形成されている。尚、図6では、フレーム載置プレート34が見やすいように、ウェーハユニット17のエキスパンドシートT及びウェーハ11が省略されている。
図7を参照すると、第1実施形態の検出手段の断面図が示されている。本実施形態の検出手段は、フレーム載置プレート34上に配設され、それぞれ環状フレームに対して光を照射する照射部と、照射部から照射された光の反射を検出する検出部を備えた第1反射型光電センサ68と、第2反射型光電センサ70とから構成される。ここで、第1反射型光電センサ68と第2反射型光電センサ70は、環状フレームFの幅内に丁度収まるように、フレーム載置プレート34上に配設される。
ここで、フレーム載置プレート34は、フレーム載置プレート34と押さえプレート32とから構成される環状フレーム固定手段36の支持面を構成する。図7に示すように、第1反射型光電センサ68と第2反射型光電センサ70とで同時に環状フレームFを検出している場合には、押圧部(円筒状の突き上げ部材)40に対して環状フレームFがフレーム載置プレート(支持面)34上にずれなく載置されていると検出する。
一方、第1及び第2反射型光電センサ68,70の何れか一方で環状フレームFを検出できない場合には、環状フレームFが押圧部(円筒状の突き上げ部材)40に対してずれて載置されていると検出する。
この位置ずれが許容範囲を超えた場合には、図示しない警告発信手段でオペレータに対しブザー等で警告を発信し、図1に示すプッシュプル搬送装置18で環状フレームFを把持し、ウェーハユニット17の環状フレームFがフレーム載置プレート(支持面)34上の適正位置に載置されるようにウェーハユニット17を置き直す。
ここで、シート拡張装置2は、プッシュプル搬送装置8,18及び旋回式の搬送ユニット12を制御するコントローラ(制御手段)を有しており、制御手段は、支持面34上に載置されたウェーハユニット17の押圧部(円筒状の突き上げ部材)40に対する水平方向の位置ずれの許容範囲を記憶する許容範囲記憶部と、検出手段が検出した位置ずれが許容範囲記憶部に記憶された許容範囲外の際に、ウェーハユニット17の環状フレームFが支持面34上に適正に載置されるように搬送手段(プッシュプル搬送装置)18を制御して再度搬送させる再搬送指令部と、を含む。
本実施形態の変形例として、第1反射型光電センサ68及び第2反射型光電センサ70を適正な間隔をもって押さえプレート32の下面に配設するようにしてもよい。尚、図4に示すフレーム押さえプレート32は理解を容易にするために省略した形で表示されており、実際には、図11に示すように、フレーム押さえプレート32は箱体の一部から構成され、固定的に配設されている。
図7に示した第1実施形態の検出手段では、第1反射型光電センサ68及び第2反射型光電センサ70を使用しているが、反射型光電センサは1つでも良く、1つの光電センサを図7に示した第1反射型光電センサ68または第2反射型光電センサ70のいずれかの位置に配設することにより、環状フレームFの位置ずれをラフに検出することができる。
図8を参照すると、本発明第2実施形態の検出手段周辺の一部断面側面図が示されている。本実施形態の検出手段では、プッシュプル搬送装置18の前面に距離センサ72が配設されている。距離センサ72は、従来公知の光学式又は超音波式の距離センサを採用可能である。
図8に示すように、プッシュプル搬送装置18の一対のつめ19により環状フレームFを把持して、ウェーハユニット17をフレーム載置プレート34上に載置した後、距離センサ72が環状フレームFの高さと同一になるまでプッシュプル搬送装置18を所定距離下降させ、距離センサ72で押圧部(円筒状の突き上げ部材)40の中心から距離が分かっている所定位置からのフレーム載置プレート34上に載置された環状フレームFまでの距離を測定する。
この測定距離が許容範囲内にない場合には、プッシュプル搬送装置18のつめ19で環状フレームFを再度把持し、フレームユニット17の環状フレームFを正しい位置となるように置き直す。
次に、本発明第3実施形態の検出手段を図9を参照して説明する。本実施形態では、プッシュプル搬送装置18の一対のつめ19の一方に光センサの発光部74(照射部)が配設され、他方に受光部76(検出部)が配設されている。
まず、図9(A)に示すように、プッシュプル搬送装置18の一対のつめ19でウェーハユニット17の環状フレームFを把持して、ウェーハユニット17をエキスパンドユニット20のフレーム載置プレート34の上方まで搬送する。
次いで、図9(B)に示すように、プッシュプル搬送装置18を下降して、環状フレームFをフレーム載置プレート34上に載置する。フレーム載置プレート34上に環状フレームFを載置した後、図9(C)に示すように、プッシュプル搬送装置18で環状フレームFを押して所定位置まで環状フレームFを移動させる。
環状フレームFをフレーム載置プレート34上に載置した後、図9(D)に示したように、プッシュプル搬送装置18を一度退避位置に退避させる。この退避位置から、図9(E)に示すように、フレーム載置プレート34上に載置された環状フレームFに対してプッシュプル搬送装置18が移動していき、光センサの発光部74からの光が環状フレームFで遮断された位置を検出する。
退避位置からの環状フレームFを検出した位置までのプッシュプル搬送装置18の移動量から環状フレームFが所定位置に載置されているか否かを判断する。
所定位置に載置されていないと判断した場合には、プッシュプル搬送装置18の一対のつめ19で環状フレームFを把持して環状フレームFをフレーム載置プレート34上に置き直し、再び図9(C)〜図9(E)までの操作を反復し、環状フレームFが所定位置に載置されているか否かを検出する。
図10を参照すると、本発明第4実施形態の検出手段を説明する平面図が示されている。本実施形態では、フレーム載置プレート34の上方に、例えば撮像領域74が図8に示す領域となるようにカメラが配設されている。
プッシュプル搬送装置18でエキスパンドユニット20のフレーム載置プレート34上に載置されたウェーハユニット17をカメラで撮像し、環状フレームF及びウェーハ11の位置を撮像画像上で検出し、環状フレームFが基準位置からずれているか否かで環状フレームFの位置ずれを検出する。
位置ずれが検出された場合には、プッシュプル搬送装置18の一対のつめ19でウェーハユニット17の環状フレームFを把持して、環状フレームFが正しい位置となるようにウェーハユニット17をフレーム載置プレート34上に置き直す。尚、図10で矢印Aはフレームユニット17の搬入・搬出方向を示している。
次に、図11を参照して、エキスパンドユニット(シート拡張手段)20によるウェーハ11の分割工程について説明する。仮置きエリア14においてセンタリングバー16によりセンタリングされたウェーハユニット17は、プッシュプル搬送装置18でエキスパンドユニット20に押し込まれ、図11(A)に示すように、フレーム載置プレート34上に載置される。
この状態で、図6乃至図9を参照して説明した環状フレームFが押圧部(円筒状突き上げ部材)40に対してフレーム載置プレート34上の所定位置に載置されているか否かの検出工程を実施する。
次いで、エアシリンダ38を作動してフレーム載置プレート34を上昇し、図11(B)に示すように、ウェーハユニット17の環状フレームFをフレーム載置プレート34とフレーム押さえプレート32とからなる環状フレーム固定手段36で挟持して固定する。
次いで、エアシリンダ44を作動して円筒状突き上げ部材(押圧部)34を上方に移動して、図11(C)に示すように、円筒状突き上げ部材34でエキスパンドシートTを突き上げ、エキスパンドシートTを半径方向に拡張(エキスパンド)する。
エキスパンドシートTが半径方向に拡張されるため、エキスパンドシートTに貼着されたウェーハ11に半径方向に外力が作用して、ウェーハ11は分割予定ライン13に沿って形成された改質層等の分割起点から破断され、個々のデバイスチップ15に分割される。
ウェーハ11をデバイスチップ15に分割後、図11(D)に示すように、円筒状突き上げ部材40を下降すると、エキスパンドシートTの突き上げられた部分、即ち環状フレームFの内周とウェーハ11の外周との間のエキスパンドシートTに弛みが生じる。
本実施形態のシート拡張装置2では、エキスパンドシートTの弛みをヒートシュリンクユニット22で加熱して除去する。エキスパンドユニット20でウェーハ11が個々のデバイスチップ15に分割されたウェーハユニット17は、プッシュプル搬送装置18で仮置きエリア14まで引き出され、センタリングバー16上に載置されてセンタリングバー16によりX軸方向のセンタリングが実施される。
次いで、ウェーハユニット17は旋回式の搬送ユニット12で吸着されて、ウェーハユニット17の環状フレームFがヒートシュリンクユニット22のフレーム載置プレート46上に載置される。
次に、図12及び図13を参照して、ヒートシュリンクユニット22でのエキスパンドシートTの弛み部分の除去について説明する。まず、エアシリンダ50を作動してフレーム押さえプレート48をフレーム載置プレート46上まで移動する。
次いで、エアシリンダ52を作動してフレーム載置プレート46を上昇して、図12(A)に示すように、フレーム載置プレート46とフレーム押さえプレート48とでウェーハユニット17の環状フレームFを挟持して固定する。
次いで、昇降機構58内に配設されたエアシリンダ60,62を同時に作動して、図12(B)に示すように、円筒状突き上げ部材54と吸着テーブル56と同時に突き上げる。これにより、エキスパンドシートTの弛み部分が突き上げられ、エキスパンドシートTは半径方向に再度拡張され、隣接するデバイスチップ15の間の間隔は広がる。
この状態で、吸着テーブル56を吸引部64に連通すると、ウェーハ11はエキスパンドシートTを介して吸着テーブル56に吸引されて、ウェーハ11はデバイスチップ間の間隔が広げられたまま吸着テーブル56に吸引保持される。
この状態で、図12(C)に示すように、エアシリンダ60を作動して円筒状突き上げ部材54を下降させると、環状フレームFの内周とウェーハ11の外周との間に弛み部分が再度形成される。
この状態で、図13(A)に示すように、ヒーター24を下降して、ヒーター24でエキスパンドシートTの弛み部分を加熱する。加熱されたエキスパンドシートTの弛み部分は、図13(B)に示すように、弛みが取れて収縮する。
エキスパンドシートTの弛み領域の加熱は、拡張されたエキスパンドシートTを吸着テーブル56で吸引した状態で実施される。従って、ウェーハ11は隣接するデバイスチップ15の間の間隔が十分確保されたまま保持される。
上述した本発明実施形態のエキスパンド装置(シート拡張装置)20は、押圧部(円筒状突き上げ部材)40に対する環状フレームFの位置ずれを検出する検出手段を備えているため、環状フレームFが押圧部(円筒状突き上げ部材)40に対して位置ずれした状態でエキスパンドシートTの拡張が遂行されることを防止できる。よって、ウェーハ11の未分割領域の発生やチップ間隔拡張不良領域の発生を防止することができる。
尚、本実施形態のエキスパンドユニット20で対象となる被加工物としては、改質層、レーザー加工溝、又は切削溝が形成されたウェーハに加えて、DBG(Dicing Before Grinding)後のウェーハの裏面に貼着されたDAF(Die Attach Film)、SDBG(Stealth Dicing Before Grinding)後のウェーハ等を含むものである。
また、ウェーハを個々のチップに分割するためにシートを拡張する以外にも例えば、個々のチップに分割されたウェーハにおいて隣接するチップ間に間隔を形成するためにエキスパンドシートを拡張する場合等にも本シート拡張装置は好適である。
2 シート拡張装置
4 カセット載置台
6 カセット
8,18 プッシュプル搬送装置
10,16 センタリングバー
11 半導体ウェーハ
12 旋回式の搬送ユニット
17 ウェーハユニット
20 エキスパンドユニット
22 ヒートシュリンクユニット
26 スピン洗浄ユニット
30 洗浄ユニット
32 押さえプレート
34 フレーム載置プレート
36 環状フレーム固定手段
40 押圧部(円筒状の突き上げ部材)
68,70 反射型光電センサ
72 距離センサ
74 発光部
76 受光部
78 撮像領域

Claims (4)

  1. 交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成されるか、又は個々のチップに分割された被加工物の裏面に貼着されたエキスパンドシートを介して、中央に開口を有する環状フレームに被加工物が支持された形態の被加工物ユニットにおいて、該エキスパンドシートを拡張するシート拡張装置であって、
    被加工物ユニットの該環状フレームを支持する支持面を有し、該支持面上に載置された該環状フレームを固定する環状フレーム固定手段と、
    該環状フレーム固定手段で固定された該環状フレームの内周と被加工物の外周との間の該エキスパンドシートを押圧部で押圧して該エキスパンドシートを拡張する拡張手段と、
    複数の被加工物ユニットを収容可能なカセットが載置されるカセット載置台と、
    被加工物ユニットの該環状フレームが該環状フレーム固定手段の該支持面上に載置されるように、該カセット載置台に載置されたカセットから被加工物ユニットを搬送する搬送手段と、
    該支持面上に載置された被加工物ユニットの該押圧部に対する水平方向の位置ずれを検出する検出手段と、
    を備えたことを特徴とするシート拡張装置。
  2. 該検出手段で検出された位置ずれが許容範囲を超えた際に警告を発する警告発信手段を更に備えた請求項1記載のシート拡張装置。
  3. 少なくとも該搬送手段を制御する制御手段を更に備え、
    該制御手段は、該支持面上に載置された被加工物ユニットの該押圧部に対する水平方向の位置ずれの許容範囲を記憶する許容範囲記憶部と、
    該検出手段が検出した位置ずれが該許容範囲記憶部に記憶された許容範囲外の際に、被加工物ユニットの該環状フレームが該支持面上に載置されるように該搬送手段を制御して再度搬送させる再搬送指令部と、を含む請求項1記載のシート拡張装置。
  4. 該検出手段は、該支持面上に載置された該環状フレームに対して光を照射する照射部と、該照射部から照射された光の透過、反射、遮光の何れかを検出する検出部とを含む請求項1〜3の何れかに記載のシート拡張装置。
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