JP2014236157A - レーザー加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエーハを破損させることなく保持手段からウエーハユニットの状態で搬送することができる搬送機構を備えたレーザー加工装置を提供する。
【解決手段】ウエーハを収容する環状のフレームに粘着テープを粘着して粘着テープにウエーハを貼着したウエーハユニットを保持する保持手段と、ウエーハユニットのウエーハに対してレーザー光線を照射してウエーハの内部に改質層を形成するレーザー光線照射手段と、ウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構とを具備し、搬送機構は、環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、該フレーム保持手段とウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成され、内部に改質層が形成されたウエーハを該ウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに環状のフレームをフレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを搬送する。
【選択図】図5
【解決手段】ウエーハを収容する環状のフレームに粘着テープを粘着して粘着テープにウエーハを貼着したウエーハユニットを保持する保持手段と、ウエーハユニットのウエーハに対してレーザー光線を照射してウエーハの内部に改質層を形成するレーザー光線照射手段と、ウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構とを具備し、搬送機構は、環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、該フレーム保持手段とウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成され、内部に改質層が形成されたウエーハを該ウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに環状のフレームをフレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを搬送する。
【選択図】図5
Description
本発明は、環状の支持フレームに装着された粘着テープに貼着された半導体ウエーハ等のウエーハを搬送するための搬送機構を備えたレーザー加工装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された分割予定ラインによって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスを形成する。そして、半導体ウエーハをストリートに沿って切断することによりデバイスが形成された領域を分割して個々の半導体デバイスを製造している。
上述した半導体ウエーハの分割予定ラインに沿って分割する方法として、ウエーハに対して透過性を有するパルスレーザー光線を用い、分割すべき領域の内部に集光点を位置付けてパルスレーザー光線を照射するレーザー加工方法が試みられている。このレーザー加工方法を用いた分割方法は、ウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を連続的に形成し、この改質層が形成されることによって強度が低下したストリートに沿って外力を加えることにより、ウエーハを改質層が形成された分割予定ラインに沿って分割するものである。このように、半導体ウエーハをダイシング装置によって分割する場合、分割された半導体チップがバラバラにならないように予め半導体ウエーハは粘着テープを介して環状のフレームに支持されている。環状のフレームは、ウエーハを収容する開口部と粘着テープが貼着されるテープ貼着部とを備えており、開口部に位置する粘着テープにウエーハを貼着して支持する。このようにして粘着テープを介して環状のフレームに支持されたウエーハは、チャックテーブル上において改質層が形成された後に搬送機構によって次工程に搬送される。
上述したようにウエーハの一方の面側から内部に集光点を合わせてウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射し、ウエーハの内部に分割予定ラインに沿って改質層を形成するレーザー加工装置は、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームに粘着テープを粘着して該開口部の粘着テープにウエーハを貼着したウエーハユニットを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハユニットのウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射してウエーハの内部に改質層を形成するレーザー光線照射手段と、該保持手段に保持された状態で内部に改質層が形成されたウエーハを粘着テープを介して支持した環状のフレームを吸引保持してウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構と、を具備している(例えば、特許文献1参照)。
而して、ウエーハの内部に改質層が形成された後に、環状のフレームを吸引保持して搬送する際に、粘着テープの撓みに起因してウエーハを湾曲する力が作用するため、ウエーハの厚みが薄いとウエーハが破損するという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、保持手段に保持された状態で内部に改質層が形成されたウエーハを破損させることなく保持手段からウエーハユニットの状態で搬送することができる搬送機構を備えたレーザー加工装置を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームに粘着テープを粘着して該開口部の粘着テープにウエーハを貼着したウエーハユニットを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハユニットのウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射してウエーハの内部に改質層を形成するレーザー光線照射手段と、該保持手段に保持されたウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構と、を具備するレーザー加工装置において、
該搬送機構は、該環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成されており、内部に改質層が形成されたウエーハを該ウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに該環状のフレームを該フレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを該保持手段から搬送する、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
該搬送機構は、該環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成されており、内部に改質層が形成されたウエーハを該ウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに該環状のフレームを該フレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを該保持手段から搬送する、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
本発明によるレーザー加工装置においては、ウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構は、環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、フレーム保持手段とウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成されており、内部に改質層が形成されたウエーハをウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに環状のフレームをフレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを保持手段から搬送するので、ウエーハに負荷がかからないため、ウエーハの内部に改質層が形成されていても破損することはない。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。
図1に示すレーザー加工装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持する保持手段としてのチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の上面である保持面上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。このように構成されたチャックテーブル3の吸着チャック支持台31には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ34が配設されている。
図1に示すレーザー加工装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。この装置ハウジング2内には、被加工物を保持する保持手段としてのチャックテーブル3が切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動可能に配設されている。チャックテーブル3は、吸着チャック支持台31と、該吸着チャック支持台31上に装着された吸着チャック32を具備しており、該吸着チャック32の上面である保持面上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。また、チャックテーブル3は、図示しない回転機構によって回動可能に構成されている。このように構成されたチャックテーブル3の吸着チャック支持台31には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ34が配設されている。
図示のレーザー加工装置は、レーザー光線照射手段4を備えている。レーザー光線照射手段4は、レーザー光線発振手段41と、該レーザー光線発振手段41によって発振されたレーザー光線を集光する集光器42を具備している。なお、レーザー光線発振手段41は、後述するウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を発振する。
図示のレーザー加工装置は、上記チャックテーブル3の吸着チャック32上に保持された被加工物の表面を撮像し、上記レーザー光線照射手段4の集光器42から照射されるレーザー光線によって加工すべき領域を検出する撮像手段5を具備している。この撮像手段5は可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。また、図示のレーザー加工機1は、撮像手段5によって撮像された画像等を表示する表示手段6を具備している。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、ウエーハとしての半導体ウエーハ8と環状のフレーム9および粘着テープ10からなるウエーハユニット100をストックするカセット7を具備している。環状のフレーム9は、ステンレス鋼等の金属材によって形成されており、半導体ウエーハを収容する開口部91と粘着テープ10が貼着されるテープ貼着部92(図1の状態における裏面に形成されている)を備えている。粘着テープ10は上面に粘着層を備え上記開口部91を覆うようにテープ貼着部92に装着されており、この粘着テープ10の上面に半導体ウエーハ8の表面が貼着される。なお、半導体ウエーハ8は、表面に格子状に配列された複数のストリート81によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス82が形成されている。このように構成された半導体ウエーハ8は、上記粘着テープ10の上面に表面が貼着される。従って、粘着テープ10の上面に貼着された半導体ウエーハ8は裏面が上側となる。このように半導体ウエーハ8と環状のフレーム9および粘着テープ10からなるウエーハユニット100は、上記カセット7に収容される。また、カセット7は、カセット載置部70において図示しない昇降手段によって上下に移動可能に配設されたカセットテーブル71上に載置される。
図示の実施形態における切削装置は、カセット7に収容されたウエーハユニット100を仮置手段11に搬出する被加工物搬出手段12と、該被加工物搬出手段12によって仮置手段11に搬出されたウエーハユニット100を上記チャックテーブル3上に搬送する第1の搬送機構13と、チャックテーブル3上において半導体ウエーハ8にレーザー加工が施されたウエーハユニット100を洗浄する洗浄手段14と、チャックテーブル3上において半導体ウエーハ8にレーザー加工が施されたウエーハユニット100を洗浄手段14へ搬送する第2の搬送機構15を具備している。
次に、第2の搬送機構15について、図2および図3を参照して説明する。
図示の実施形態における第2の搬送機構15は、作動アーム151を備えている。この作動アーム151は、その一端部が図示しない従来から用いられている往復移動手段に連結されている。作動アーム151の他端部には、吸引保持機構20が装着されている。吸引保持機構20は、H型状の支持部材21と、該支持部材21に配設され上記環状のフレーム9を吸引保持するフレーム保持手段22と、上記粘着テープ10を介して環状のフレーム9に支持された半導体ウエーハ8の全面を吸引保持するウエーハ保持手段23を具備している。支持部材21の中央支持部211の上面には、バキューム分配器152が配設されている。このバキューム分配器152は、フレキシブルパイプ153を介して図示しない吸引手段に接続されており、吸引源と適宜連通するようになっている。支持部材21に配設されたバキューム分配器152と上記作動アーム151との間には昇降手段154が配設されている。この昇降手段154は、例えばエアピストン等からなっている。
図示の実施形態における第2の搬送機構15は、作動アーム151を備えている。この作動アーム151は、その一端部が図示しない従来から用いられている往復移動手段に連結されている。作動アーム151の他端部には、吸引保持機構20が装着されている。吸引保持機構20は、H型状の支持部材21と、該支持部材21に配設され上記環状のフレーム9を吸引保持するフレーム保持手段22と、上記粘着テープ10を介して環状のフレーム9に支持された半導体ウエーハ8の全面を吸引保持するウエーハ保持手段23を具備している。支持部材21の中央支持部211の上面には、バキューム分配器152が配設されている。このバキューム分配器152は、フレキシブルパイプ153を介して図示しない吸引手段に接続されており、吸引源と適宜連通するようになっている。支持部材21に配設されたバキューム分配器152と上記作動アーム151との間には昇降手段154が配設されている。この昇降手段154は、例えばエアピストン等からなっている。
上記支持部材21に配設されたフレーム保持手段22は、上記H型状の支持部材21の両側支持部212、212に装着された4個の吸引パッド221、221、221、221とからなっている。この4個の吸引パッド221、221、221、221は、それぞれ両側支持部212、212に上下方向に摺動可能に配設された支持ロッド213、213、213、213の下端に取付けられており、それぞれ両側支持部212、212の下面との間に配設されたコイルばね214、214、214、214によって下方に押圧すべく付勢されている。このようにしてH型状の支持部材21装着されたこの4個の吸引パッド221、221、221、221は、フレキシブルパイプ222、222、222、222を介して上記バキューム分配器152に連通されている。
上記ウエーハ保持手段23は、上記支持部材21を構成する中央支持部211に設けられた取付部211aおよび211bに上下方向に摺動可能に配設された支持ロッド215、215、215の下端に取付けられており、取付部211aおよび211bの下面との間に配設されたコイルばね216、216、216によって下方に押圧すべく付勢されている(図3参照)。ウエーハ保持手段23は、図3に示すように基台231と該基台231に装着されたパッド232とからなっている。基台231は下方が開放された円形状の凹部231aを備えており、この円形状の凹部231aにポーラスなセラミックス部材によって円盤状に形成されたパッド232が嵌合されている。このようにして基台231の凹部231aに嵌合されたパッド232の下面は、ウエーハを吸引保持する吸着面として機能する。なお、基台231には凹部231aに連通する吸引通路231bが設けられており、この吸引通路231bがフレキシブルパイプ233を介して上記バキューム分配器152に連通されている。このように構成されたウエーハ保持手段23は、基台231の上面が上述した支持ロッド215、215、215の下端に取付けられる。
第2の搬送機構15は以上のように構成され、半導体ウエーハ8と環状のフレーム9および粘着テープ10からなるウエーハユニット100を図4に示すように吸引保持する。即ち、図4に示すように第2の搬送機構15の吸引保持機構20を構成するフレーム保持手段22の吸引パッド221を環状のフレーム9の上面に接触させるとともに、ウエーハ保持手段23のパッド232の下面を半導体ウエーハ8の上面に接触させる。そして、図示しない吸引手段を作動し、フレーム保持手段22の吸引パッド221およびウエーハ保持手段23のパッド232に負圧を作用せしめることにより、吸引パッド221によって環状のフレーム9を吸引保持するとともに、パッド232によって半導体ウエーハ8の上面全面を吸引保持する。
次に、上記第1の搬送機構13について、図5を参照して説明する。
図示の実施形態における第1の搬送機構13は、L字状の作動アーム131を備えている。このL字状の作動アーム131は、その一端部が昇降手段132に連結されている。昇降手段132は例えばエアピストン等からなっており、作動アーム131を図5において矢印130aで示すように上下方向に作動せしめる。また、作動アーム131の一端部と連結した昇降手段132は、正転・逆転可能な電動モータを含む移動手段133に連結されている。従って、移動手段133を正転方向または逆転方向に駆動することにより、作動アーム131は昇降手段132を中心として図5において矢印130bで示す方向に揺動せしめられる。
図示の実施形態における第1の搬送機構13は、L字状の作動アーム131を備えている。このL字状の作動アーム131は、その一端部が昇降手段132に連結されている。昇降手段132は例えばエアピストン等からなっており、作動アーム131を図5において矢印130aで示すように上下方向に作動せしめる。また、作動アーム131の一端部と連結した昇降手段132は、正転・逆転可能な電動モータを含む移動手段133に連結されている。従って、移動手段133を正転方向または逆転方向に駆動することにより、作動アーム131は昇降手段132を中心として図5において矢印130bで示す方向に揺動せしめられる。
上記作動アーム131の他端部には、吸引保持機構20が装着されている。吸引保持機構20は、上記第2の搬送機構15の吸引保持機構20と同様にH型状の支持部材21と、該支持部材21に配設され上記環状のフレーム9を吸引保持するフレーム保持手段22と、上記粘着テープ10を介して環状のフレーム9に支持された半導体ウエーハ8の全面を吸引保持するウエーハ保持手段23を具備している。支持部材21の中央支持部211の上面にバキューム分配器152が配設され、このバキューム分配器152が上記作動アーム131に取り付けられている。なお、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23は上記図2乃至3に示す第2の搬送機構15のフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23と実質的に同一の構成であり、従って、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作動を図1に基づいて説明する。
カセット7の所定位置に収容された半導体ウエーハ8と環状のフレーム9および粘着テープ10からなるウエーハユニット100は、図示しない昇降手段によってカセットテーブル71が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、被加工物搬出手段12が進退作動して搬出位置に位置付けられたウエーハユニット100を仮置手段11に搬出する。仮置手段11に搬出されたウエーハユニット100は、第1の搬送機構13を構成する昇降手段132、移動手段133および図示しない吸引手段を作動することによってフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23により吸引保持される。即ち、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22によって環状のフレーム9が吸引保持されるとともに、ウエーハ保持手段23によって半導体ウエーハ8の上面全面が吸引保持される。このようにして、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23によって吸引保持されたウエーハユニット100は、上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の保持面上に搬送される。
カセット7の所定位置に収容された半導体ウエーハ8と環状のフレーム9および粘着テープ10からなるウエーハユニット100は、図示しない昇降手段によってカセットテーブル71が上下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、被加工物搬出手段12が進退作動して搬出位置に位置付けられたウエーハユニット100を仮置手段11に搬出する。仮置手段11に搬出されたウエーハユニット100は、第1の搬送機構13を構成する昇降手段132、移動手段133および図示しない吸引手段を作動することによってフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23により吸引保持される。即ち、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22によって環状のフレーム9が吸引保持されるとともに、ウエーハ保持手段23によって半導体ウエーハ8の上面全面が吸引保持される。このようにして、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23によって吸引保持されたウエーハユニット100は、上記チャックテーブル3を構成する吸着チャック32の保持面上に搬送される。
上記第1の搬送機構13によってチャックテーブル3の吸着チャック32上に搬送されたウエーハユニット100は、第1の搬送機構13を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23による吸引保持が解除される。そして、図示しない吸引手段が作動することにより吸着チャック32の保持面に半導体ウエーハ8が粘着テープ10を介して吸引保持されるとともに、クランプ34によって環状のフレーム9が固定される。このようにしてウエーハユニット100を保持したチャックテーブル3は、撮像機構5の直下まで移動せしめられる。
チャックテーブル3が撮像機構5の直下に位置付けられると、撮像手段5および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ8のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段5および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ8の所定方向に形成されているストリート81と、該ストリート81に沿ってレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、レーザー光線照射位置のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ8に上記所定方向と直交する方向に形成されたストリート81に対しても、同様にレーザー光線照射位置のアライメントが遂行される。このとき、半導体ウエーハ8のストリート81が形成されている表面は下側に位置しているが、撮像手段5が上述したように赤外線照明手段と赤外線を捕らえる光学系および赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成された撮像手段を備えているので、半導体ウエーハ8の裏面から透かしてストリート81を撮像することができる。
上述したアライメント工程を実施したならば、図6で示すようにチャックテーブル3をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段4の集光器42が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定のストリート81を集光器42の直下に位置付ける。このとき、図6の(a)で示すように半導体ウエーハ8は、ストリート81の一端(図6の(a)において左端)が集光器42の直下に位置するように位置付けられる。次に、集光器42から照射されるパルスレーザー光線の集光点Pを半導体ウエーハ8の厚み方向中間部に位置付ける。そして、集光器42から半導体ウエーハ8に対して透過性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつチャックテーブル3を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめる(改質層形成工程)。そして、図6の(b)で示すようにレーザー光線照射手段4の集光器42の照射位置にストリート81の他端(図6の(a)において右端)が達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともにチャックテーブル3の移動を停止する。この結果、半導体ウエーハ8の内部にはストリート81に沿って改質層33が形成される。
上記改質層形成工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :80kHz
平均出力 :0.2W
加工送り速度 :180mm/秒
波長 :1064nmのパルスレーザー
繰り返し周波数 :80kHz
平均出力 :0.2W
加工送り速度 :180mm/秒
上述したように所定のストリート81に沿って上記改質層形成工程を実施したら、チャックテーブル3を矢印Yで示す方向に半導体ウエーハ8に形成されたストリート81の間隔だけ割り出し移動し(割り出し工程)、上記改質層形成工程を遂行する。このようにして所定方向に形成された全てのストリート81に沿って上記改質層形成工程を実施したならば、チャックテーブル3を90度回動せしめて、上記所定方向に形成されたストリート81に対して直交する方向に形成されたストリート81に沿って上記改質層形成工程を実行する。
上述したように改質層形成工程を実施したならば、ウエーハユニット100を保持したチャックテーブル3は、最初にウエーハユニット100を保持した位置に戻され、ここで半導体ウエーハ8の吸引保持を解除する。そして、クランプ34による環状のフレーム9の固定も解除する。
次に、チャックテーブル3上において半導体ウエーハ8の吸引保持が解除されるとともに、クランプ34による環状のフレーム9の固定が解除されたウエーハユニット100は、第2の搬送機構15の吸引保持機構20を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23によって吸引保持される。即ち、第2の搬送機構15を構成する昇降手段154および図示しない往復移動機構を作動することにより図4に示すようにフレーム保持手段22の吸引パッド221を環状のフレーム9の上面に接触させるとともに、ウエーハ保持手段23のパッド232を半導体ウエーハ8の上面に接触させる。そして、図示しない吸引手段を作動し、フレーム保持手段22の吸引パッド221およびウエーハ保持手段23のパッド232に負圧を作用せしめることにより、吸引パッド221によって環状のフレーム9を吸引保持するとともに、パッド232の下面によって半導体ウエーハ8の上面全面を吸引保持する。このようにしてフレーム保持手段22の吸引パッド221およびウエーハ保持手段23のパッド232に吸引保持されたウエーハユニット100は、上記洗浄手段14に搬送される。
上述したように、第2の搬送機構15によってウエーハユニット100をチャックテーブル3から洗浄手段14に搬送する際には、フレーム保持手段22の吸引パッド221によって環状のフレーム9を吸引保持するとともに、ウエーハ保持手段23のパッド232によって半導体ウエーハ8の上面全面を吸引保持するので、半導体ウエーハ8に負荷がかからないため、半導体ウエーハ8の内部にストリート81に沿って改質層が形成されていても破損することはない。
上記のようにして洗浄手段14に搬送されたウエーハユニット100は、洗浄手段14によって洗浄される。洗浄手段14によって洗浄されたウエーハユニット100は、上記第1の搬送機構13によって上記仮置手段11に搬送される。このとき、ウエーハユニット100は、第1の搬送機構13の吸引保持機構20を構成するフレーム保持手段22およびウエーハ保持手段23によって吸引保持される。即ち、上述した第2の搬送機構15と同様にフレーム保持手段22の吸引パッド221によって環状のフレーム9を吸引保持するとともに、ウエーハ保持手段23のパッド232によって半導体ウエーハ8の上面全面を吸引保持される。従って、半導体ウエーハ8に負荷がかからないため、半導体ウエーハ8の内部にストリート81に沿って改質層が形成されていても破損することはない。このようにして、仮置手段11に搬送されウエーハユニット1008は、被加工物搬出手段12によってカセット7の所定位置に収納される。
2:装置ハウジング
3:チャックテーブル
4:レーザー光線照射手段
41:レーザー光線発振手段
42:集光器
5:撮像手段
6:表示手段
7:カセット
71:カセットテーブル
8:半導体ウエーハ
9:環状のフレーム
10:粘着テープ
100:ウエーハユニット
11:仮置手段
12:被加工物搬出手段
13:第1の搬送機構
131:作動アーム
132:昇降手段
133:移動手段
14:洗浄手段
15:第2の搬送機構
151:作動アーム
152:バキューム分配器
154:昇降手段
20:吸引保持機構
21:支持部材
22:フレーム保持手段
23:ウエーハ保持手段
3:チャックテーブル
4:レーザー光線照射手段
41:レーザー光線発振手段
42:集光器
5:撮像手段
6:表示手段
7:カセット
71:カセットテーブル
8:半導体ウエーハ
9:環状のフレーム
10:粘着テープ
100:ウエーハユニット
11:仮置手段
12:被加工物搬出手段
13:第1の搬送機構
131:作動アーム
132:昇降手段
133:移動手段
14:洗浄手段
15:第2の搬送機構
151:作動アーム
152:バキューム分配器
154:昇降手段
20:吸引保持機構
21:支持部材
22:フレーム保持手段
23:ウエーハ保持手段
Claims (1)
- ウエーハを収容する開口部を備えた環状のフレームに粘着テープを粘着して該開口部の粘着テープにウエーハを貼着したウエーハユニットを保持する保持手段と、該保持手段に保持されたウエーハユニットのウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射してウエーハの内部に改質層を形成するレーザー光線照射手段と、該保持手段に保持されたウエーハユニットを該保持手段から搬送する搬送機構と、を具備するレーザー加工装置において、
該搬送機構は、該環状のフレームを吸引保持するフレーム保持手段と、ウエーハの全面を吸引保持するウエーハ保持手段と、該フレーム保持手段と該ウエーハ保持手段を支持して移動せしめる移動手段とから構成されており、内部に改質層が形成されたウエーハを該ウエーハ保持手段によって吸引保持するとともに該環状のフレームを該フレーム保持手段によって吸引保持してウエーハユニットを該保持手段から搬送する、
ことを特徴とするレーザー加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013118145A JP2014236157A (ja) | 2013-06-04 | 2013-06-04 | レーザー加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013118145A JP2014236157A (ja) | 2013-06-04 | 2013-06-04 | レーザー加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014236157A true JP2014236157A (ja) | 2014-12-15 |
Family
ID=52138629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013118145A Pending JP2014236157A (ja) | 2013-06-04 | 2013-06-04 | レーザー加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014236157A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018006595A (ja) * | 2016-07-04 | 2018-01-11 | 株式会社ディスコ | 加工装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003086543A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-20 | Disco Abrasive Syst Ltd | 板状物の搬送機構および搬送機構を備えたダイシング装置 |
JP2009140947A (ja) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Disco Abrasive Syst Ltd | ウエーハの分割方法 |
JP2013098386A (ja) * | 2011-11-01 | 2013-05-20 | Disco Abrasive Syst Ltd | 搬送装置 |
-
2013
- 2013-06-04 JP JP2013118145A patent/JP2014236157A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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