JP2013522357A - ウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置 - Google Patents

ウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多色の色調化粧品を製造するためのウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置の提供。
【解決手段】従来、多色化粧品を製造するためには、ピッカーの作動によって板状の化粧品材料を所定の形状にカットした後、容器内にそれぞれ異なるカラー及び形状に組み合わせていたが、これは、原料を押出してカットした後に挿入するなどの製造工程が多く、装置の構成が複雑である他、それぞれ異なるカラー及び形状にカットして組み合わせることが困難であるなどの不都合を抱えていた。これを解消するために、パウダー充填金型内に多数の空間に画成されたパウダー充填部の外側から内側に向かってそれぞれ異なるカラーのウェットパウダーを一括して吹き付けて充填し、前記パウダー充填金型の上部及び下部から、上及び下の吸水部材を用いて多色ウェットパウダーに含まれている水分を吸収し、前記パウダー充填金型の上側から排出用のプッシャーを下降させて充填された多色パウダーを容器内に排出した後に圧着することを特徴とするウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及び複数のパウダー充填部を形成するように内部が複数の仕切杆により画成され、前記各パウダー充填部には側方からウェットパウダーをサイドインジェクション方式により吹き付けて供給するように複数のパウダー噴射口が形成されたパウダー充填金型と、前記パウダー充填金型の上部及び下部に配設される上及び下の吸水部材と、を備えるウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置が提供される。
これにより、本発明は、単一の工程において多色及びそれぞれ異なる形状のパウダーを一括して成形することから、製造工程が単純化して製造が容易であり、装置の構成が簡略化して生産性が向上する他、コストが顕著に削減されるなどの効果を奏する。
【選択図】図１

Description

本発明は、ウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置に係り、さらに詳しくは、ウェットの多色パウダーを用いてサイドインジェクション方式により様々なカラーを有する多色化粧品を製造するための方法及びその装置に関する。
従来、パウダーを用いた多色化粧品を製造するための方法が提案されている。これは、押出装置から提供されるウェットパウダーを切断して基礎成型内に充填する剤形充填ステップと、剤形が充填された状態の基礎成型の内部をプレス装置によって加圧成形する剤形加圧成形ステップと、加圧成形されたパウダーを基礎成型から取り出し、取り出されたパウダーを分割状のカッターで切断する分割成形体生成ステップと、前記カッターから分割成形体を分離する分割成形体取出ステップと、取り出された分割成形体の側部を互いに面接触させて内皿の容積及び形状に合わせて組み合わせて挿入する分割成形体挿入ステップと、分割成形体が組み合わせられた状態で挿入された内皿の上部をプレス装置によって加圧する密着成形ステップと、を含むことを特徴とする多色分割された成形体の組み合わせからなるパウダー化粧品の製造方法が提案されている（例えば、下記の特許文献１参照）。
しかしながら、この種の従来の化粧品の製造方法は、多色パウダー製品を生産することは可能であるとはいえ、押出装置から提供されたウェットパウダーを所定の形状に切断する作業が困難であるだけではなく、剤形に切断された分割成形体を内皿内に充填して他のカラーを有する他の分割成形体と組み合わせるなどの工程が複雑であるため生産性が低下し、コストが高騰する他、特に、様々な形状を有する多色の分割成形体を形成することが困難であるなどの不都合を抱えていた。
これらの不都合を解消するために、本願出願人によって多色化粧品の中身充填装置が提案されている（例えば、下記の特許文献２参照）。これは、生地状態の化粧品材料を板状に押出する複数の板状成形部と、前記それぞれの板状成形部から押出された板状化粧品材料を所定の形状にカットして容器内に挿入する複数のピッカーと、を備え、前記板状成形部は、内部に貯蔵された化粧品材料を圧着する押圧板を有する貯蔵容器と、前記貯蔵容器内の化粧品材料を板状に押出する送りねじを有する押出管と、を備えることを特徴とする。
しかしながら、これらの従来の装置は、ピッカーの作動によって板状の化粧品材料を所定の形状にカットした後、容器内にそれぞれ異なるカラー及び形状に組み付けていたが、これは、原料を押出してカットした後に挿入するなどの製造工程が多く、装置の構成が複雑である他、それぞれ異なるカラー及び形状にカットして組み合わせることが困難であるなどの不都合を抱えていた。
大韓民国特許出願第１０−２００８−００５０７５５号公報 大韓民国特許出願第１０−２００９−００８７０３９号公報
本発明は上記の従来の技術における問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、単一の工程において多色のカラーとそれぞれ異なる形状を有するパウダーを一括して成形して製造工程が単純であり、装置の構成が簡単であることから生産性を向上させ、コストを削減することのできるウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置を提供するところにある。
本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法は、パウダー充填金型内に多数の空間に画成されたパウダー充填部の外側から内側に向かってそれぞれ異なるカラーのウェットパウダーを一括して吹き付けて充填し、前記パウダー充填金型の上部及び下部から、上及び下の吸水部材を用いて多色ウェットパウダーに含まれている水分を吸収し、前記パウダー充填金型の上側から排出用のプッシャーを下降させて充填された多色パウダーを容器内に排出した後に圧着することを特徴とする。
また、本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置は、複数のパウダー充填部を形成するように内部が複数の仕切杆により画成され、前記各パウダー充填部には側方からウェットパウダーをサイドインジェクション方式により吹き付けて供給するように複数のパウダー噴射口が形成されたパウダー充填金型と、前記パウダー充填金型の上部及び下部に配設される上及び下の吸水部材と、を備えることを特徴とする。
本発明は、単一の工程において多色及びそれぞれ異なる形状のパウダーを一括して成形することから、製造工程が単純化して製造が容易であり、装置の構成が簡略化して生産性が向上する他、コストが顕著に削減されるなどの効果を奏する。
本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法を概略的に示すブロック図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置における多色パウダーの充填工程を示す一側面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置において、パウダーをサイドインジェクション方式により充填するためのパウダー充填金型を示す平面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置における多色パウダーの排出工程を示す一側面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置において、パウダー充填金型内に充填されたパウダーを排出するためのパウダー排出用のプッシャーを示す底面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置において、分離布を取り外した状態のパウダー排出用のプッシャーを示す底面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置において、容器に多色パウダーが排出された状態を示す平面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置における多色パウダーの圧着工程を示す一側面図である。 本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法及びその装置によって製造が完了した多色化粧品を示す平面図である。
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳述する。
図１は、本発明に係るウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法を順次に示すブロック図である。
まず、本発明は、多数の空間内にそれぞれ異なる形状に画成されたパウダー充填金型内に各側面からパウダーを供給するサイドインジェクション方式によりそれぞれ異なるカラーのウェットパウダーを充填する多色パウダー充填工程（Ｓ１０）と、前記パウダー充填金型内に充填された多色パウダーを容器内に排出する多色パウダー排出工程（Ｓ２０）と、前記容器内に排出された多色パウダーを圧着して多色パウダー同士の間隔が狭まるように圧着する多色パウダー圧着工程（Ｓ３０）と、を含む。
前記多色パウダー充填工程（Ｓ１０）は、図２に示すように、パウダー充填金型２０の上下側に上及び下の吸水部材３０、３２が配設され、これらの間には不織布から形成された成形布３４、３６が配設されて、サイドインジェクション方式により多色パウダーを押出するときにパウダーが上及び下の吸水部材３０、３２に付着することを防ぐことになる。
前記パウダー充填金型２０は、図３に示すように、内側にそれぞれ異なる形状を有する多色パウダーが充填されるように所定の形状を有する複数の仕切杆２２が形成されており、前記仕切杆２２によって内部には複数の多色パウダーが一括して充填されるパウダー充填部２４を形成している。
前記パウダー充填部２４の形状や大きさまたは数は、仕切杆２２の形状などに応じてそれぞれ異なる。
前記パウダー充填金型２０の一方の側には、前記パウダー充填部２４にそれぞれ異なるカラーのパウダーをインジェクション方式により一括して供給するためのそれぞれのパウダー噴射口２６が側方向に形成されており、このパウダー噴射口２６を介して別途のパウダー貯蔵タンクから強制的にそれぞれ異なるカラーのパウダーＰが一括して適量充填される。
前記パウダー噴射口２６は、それぞれのパウダー充填部２４の内側にそれぞれ異なるカラーのパウダーＰを一括して充填可能にそれぞれのパウダー充填部２４と連通されている。
前記パウダー噴射口２６は、パウダー充填金型２０の互いに対向する側面に形成してもよく、４面にそれぞれ形成してもよい。
前記多色パウダー充填工程（Ｓ１０）においては、パウダー充填金型２０のパウダー充填部２４の内部に充填されたパウダーＰに含まれているオイルや水分などを吸収するための吸水工程（Ｓ１１）を行う。
前記上及び下の吸水部材３０、３２は、パウダー充填金型２０のパウダー充填部２４内に充填されたパウダーＰに含まれているオイルや水分を吸収可能に、図４に示すように、パウダーＰとの接触部に複数の微細な吸収孔３０ａ、３２ａが所定の間隔をあけて形成されている。
前記上及び下の吸水部材３０、３２に真空力を加えると、パウダーＰとの接触部に形成された吸収孔３０ａ、３２ａを介してパウダー充填部２４内のパウダーＰに含まれているオイルや水分などが吸収されて除去される。
前記吸水工程（Ｓ１１）における吸水作業は、多色パウダー充填工程（Ｓ１０）におけるサイドインジェクション方式による多色パウダーＰの供給作業と同時に行われることが最適である。
一方、前記パウダー充填金型２０のパウダー充填部２４内にそれぞれ異なるカラーのパウダーＰが充填されると、充填されたパウダーＰを下側に配設された容器Ｖの内側に排出する多色パウダー排出工程（Ｓ２０）が行われる。
前記多色パウダー排出工程（Ｓ２０）は、図５に示すように、パウダー充填金型２０の下側に容器Ｖを配設し、その上側からパウダー排出用のプッシャー４０を下降させると、各パウダー充填部２４内に充填された多色のパウダーＰが容器Ｖ内に排出されるのである。
前記パウダー排出用のプッシャー４０は、図６に示すように、前記各パウダー充填部２４内に嵌入可能に略同じ形状を有する複数のパウダー排出ブロック４２が下側に突設されている。
前記各パウダー排出ブロック４２の間には仕切杆２２が差し込み可能に隙間部４４が形成されており、前記各パウダー排出ブロック４２には強制的に空気を排出可能に複数のエアー噴射口４６が形成されている。
また、前記パウダー排出ブロック４２の先端には分離布４８が接着剤によって着脱可能に取り付けられており、この分離布４８は、前記パウダー充填金型２０のパウダー充填部２４内に充填された多色パウダーＰと排出ブロック４２の先端とが互いに吸着されることを防ぐ。
前記パウダー排出用のプッシャー４０が下降することにより、それぞれのパウダー排出ブロック４２がパウダー充填金型２０の各パウダー充填部２４内に挿入され、これにより、前記パウダー充填部２４内に充填された多色のパウダーＰは下側に排出されてその下側の容器Ｖ内に定着する。
このとき、前記パウダー排出ブロック４２に形成された隙間部４４内にパウダー充填金型２０の仕切杆２２が差し込まれることにより、各パウダー排出ブロック４２がパウダー充填部２４内に挿入される。
そして、前記パウダー排出ブロック４２が各パウダー充填部２４内に挿入されて各多色のパウダーＰに圧力を加えるときには、エアー噴射口４６を介して強制的に空気が供給されることにより、パウダーＰがパウダー排出ブロック４２に密着されることを防いで、パウダーＰの排出がスムーズに行われる。
このように、前記多色パウダー排出工程（Ｓ２０）において、容器Ｖ内に多色のパウダーＰが排出されると、図７に示すように、それぞれ異なる形状及びカラーを有するパウダーＰが容器Ｖ内に定着されるが、このとき、前記各パウダーＰの間には仕切杆２２による空間部７０が形成される。
次いで、前記容器Ｖ内に定着されたパウダーＰを上側から圧着する多色パウダー圧着工程（Ｓ３０）が行われる。
これは、図８に示すように、多色のパウダーＰが定着された容器Ｖの上側から圧着部材８０を下降させると、前記圧着部材８０の下端が多色のパウダーＰの上端を押し、これにより、各多色のパウダーＰの間に形成された空間部７０が埋め込まれることにより、図９に示すように、各多色のパウダーＰの間には境界線９０が形成される。
このとき、前記容器Ｖ内に定着された多色パウダーＰの上側には成形布８２を配設して圧着部材８０の先端にパウダーＰが付着することを防ぎ、特に、前記容器Ｖ内に定着された多色パウダーＰの高さを圧縮前には容器Ｖの高さよりも高めると、圧着後には前記空間部７０が埋め込まれて境界線９０が形成されることにより、多色パウダーＰの高さが容器Ｖの高さよりも低くなる。
このようにして容器Ｖ内の多色パウダーＰが圧着されると、多色化粧品の製造が完了し、次いで、包装工程などを行う。
本発明は、ウェット（液状）パウダーを用いて多色のパウダーを充填する多色化粧品だけではなく、画成された容器内にゲル状をはじめとするウェットのパウダーなどの中身を充填する方法や装置に適用することが可能である。
２０：パウダー充填金型
２２：仕切杆
２４：パウダー充填部
２６：パウダー噴射口
３０：上吸水部材
３０ａ、３２ａ：吸収孔
３２：下吸水部材
４０：パウダー排出用のプッシャー
４２：パウダー排出ブロック
４４：隙間部
４６：エアー噴射口
Ｐ：パウダー

Claims (9)

  1. 多数の空間に画成されたパウダー充填金型内にサイドインジェクション方式により異なるカラーのウェットパウダーを吹き付けて充填する多色パウダー充填工程と、前記パウダー充填金型内に充填された多色パウダーを容器内に排出する多色パウダー排出工程と、前記容器内に排出された多色パウダーを圧着して多色パウダー同士の間隔が密着されるように圧着する多色パウダー圧着工程と、を含むことを特徴とするウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法。
  2. 前記多色パウダー充填工程においては、パウダー充填金型内に充填された多色パウダーの上部及び下部から、多色パウダーに含まれている水分を吸収する吸水工程をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法。
  3. 前記吸水工程は、多色パウダー充填工程と同時に行われることを特徴とする請求項２に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造方法。
  4. 複数のパウダー充填部を形成するように内部が複数の仕切杆により画成され、前記各パウダー充填部には、側方からウェットパウダーをサイドインジェクション方式により吹き付けて供給するように複数のパウダー噴射口が形成されたパウダー充填金型と、前記パウダー充填金型の上部及び下部に位置する上下の吸水部材と、を備えることを特徴とするウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
  5. 前記パウダー噴射口は、パウダー充填金型の側面の４面に亘って形成されていることを特徴とする請求項４に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
  6. 前記上及び下の吸水部材には、ウェットパウダーに含まれている水分を吸収するための複数の吸水孔が形成されていることを特徴とする請求項４に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
  7. 前記パウダー充填金型内に充填された多色パウダーは、前記各仕切杆が差し込まれる隙間部を有するパウダー排出ブロック付きパウダー排出用のプッシャーによって容器内に排出されることを特徴とする請求項４に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
  8. 前記パウダー排出ブロックには、空気が吐き出し可能に複数のエアー噴射口が形成されていることを特徴とする請求項７に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
  9. 前記パウダー排出ブロックの先端には、分離布が着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項７又は８に記載のウェットパウダーを用いたサイドインジェクション方式の多色化粧品の製造装置。
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