JP6732242B2 - 湿式固形化粧料およびその製造方法、並びに多色湿式固形化粧料、その製造方法、およびそれに用いられる仕切り型 - Google Patents

湿式固形化粧料およびその製造方法、並びに多色湿式固形化粧料、その製造方法、およびそれに用いられる仕切り型 Download PDF

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Description

本発明は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成した湿式固形化粧料およびその製造方法、並びに化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成した多色湿式固形化粧料、その製造方法、およびそれに用いられる仕切り型に関する。
従来、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成した固形化粧料が知られている。
例えば、特許文献1に記載された多色粉末化粧料の中皿への立体充填法は、中央突出仕切り付プレート板を中皿内に嵌め込み、このプレート板にて仕切られた空間内のそれぞれに複数色の化粧料を充填することによって、中皿の上端縁よりも膨隆状となる立体的な形状に化粧料の表面を形成している。
しかしながら、特許文献1に記載された固形化粧料は、中皿の中央付近に充填された化粧料の厚さと、中皿の周縁付近に充填された化粧料の厚さとが異なっているので、中皿内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができない。したがって、固形化粧料は、衝撃に弱く、亀裂などを生じやすくなってしまうという問題がある。
これに対して、特許文献2に記載された固形粉末化粧料は、容器底部を化粧料の立体的な表面形状に倣った同一の形状に形成し、容器に充填された化粧料の厚さを均一とすることによって、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるとしている。
特開2005−143606号公報 特開2002−051830号公報
しかしながら、特許文献2に記載された固形粉末化粧料の容器は、容器底部を化粧料の立体的な表面形状に倣った同一の形状に形成しているので、広いスペースのある容器の中央付近には粉末化粧料を充填しやすく、狭いスペースしかない容器の周縁付近には粉末化粧料を充填しにくい形状となっている。このため、容器の開口を介して粉末化粧料を直接的に充填した場合には、容器に充填された粉末化粧料の厚さを均一とすることはできない。換言すれば、容器に充填された粉末化粧料の嵩高は、容器の中央付近では低くなりやすく、容器の周縁付近では高くなりやすい。なお、特許文献2には、容器に充填された粉末化粧料の厚さを均一とする方法については記載されていない。また、容器に充填された粉末化粧料の厚さを均一とする方法が仮にあったとしても大掛かりな装置が必要になると考えられる。
したがって、このような容器に粉末化粧料を直接的に充填した場合には、容器に充填された化粧料の厚さを均一とすることはできないので、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることはできない。したがって、固形化粧料は、衝撃に弱く、亀裂などを生じやすくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくい湿式固形化粧料およびその製造方法、並びに多色湿式固形化粧料、その製造方法、およびそれに用いられる仕切り型を提供することである。
本発明の湿式固形化粧料は、皿状の1つの収容部を有する容器内に充填された化粧料を備える湿式固形化粧料であって、化粧料は、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、容器は、化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有し、容器の底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有することを特徴とする。
ここで、化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された容器の底面形状とは、化粧料の表面形状と完全に一致した容器の底面形状に限るものではなく、化粧料の表面形状に倣った容器の底面形状であれば、ある程度の誤差(例えば、化粧料の最も薄い部位に対する最も厚い部位の厚さが+30%以内等)を許容するものとする。具体的には、化粧料の表面に立体的な模様を形成することによって発生するような誤差などは許容するものとする。
本発明によれば、化粧料は、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、容器は、化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有するので、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。また、湿式固形化粧料は、粉末状の化粧料ではなく、スラリー状の化粧料を皿状の容器内に充填し、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって製造されるので、粉末化粧料を皿状の容器内に充填する場合とは異なり、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
本発明の湿式固形化粧料の製造方法は、スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する湿式固形化粧料の製造方法であって、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する容器内にスラリー状の化粧料を充填する充填ステップと、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去する吸引ステップとを備えることを特徴とする。
ここで、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状とは、容器の底面形状と完全に一致したヘッド面形状に限るものではなく、容器の底面形状に倣ったヘッド面形状であれば、ある程度の誤差(例えば、容器の底面と、吸引ヘッドのヘッド面との間に形成された空間、すなわち製造後の化粧料の最も薄い部位に対する最も厚い部位の厚さが+30%以内等)を許容するものとする。具体的には、化粧料の表面に立体的な模様を形成するために、その模様と対応するヘッド面形状を形成することによって発生するような誤差などは許容するものとする。
本発明によれば、湿式固形化粧料の製造方法は、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する容器内にスラリー状の化粧料を充填した後、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去するので、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する容器内に粉末化粧料を充填する場合とは異なり、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
本発明では、充填ステップは、容器の外面から内面に貫通して形成された充填孔を介して容器内にスラリー状の化粧料を充填することが好ましい。
このような構成によれば、容器の開口を吸引ヘッドにて閉塞することによって密閉された化粧料の充填空間内に容器の充填孔を介してスラリー状の化粧料を充填することができるので、容器内に化粧料を充填した段階で化粧料の厚さを均一にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に更に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に更に強く、亀裂などを更に生じにくくすることができる。
本発明の多色湿式固形化粧料は、皿状の1つの収容部を有する容器内に充填された化粧料を備える多色湿式固形化粧料であって、化粧料は、複数色の化粧料を用いて表面に色模様を形成するとともに、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、容器は、化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有することを特徴とする。
このような構成によれば、化粧料は、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、容器は、化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有するので、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。また、多色湿式固形化粧料は、粉末状の化粧料ではなく、スラリー状の化粧料を皿状の容器内に充填し、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって製造されるので、粉末化粧料を皿状の容器内に充填する場合とは異なり、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
本発明の多色湿式固形化粧料の製造方法は、スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する多色湿式固形化粧料の製造方法であって、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する容器内に、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を容器の底面側および容器の底面とは反対側のそれぞれに有する仕切り型を嵌め入れることによって、容器内を複数の区画に仕切る区画ステップと、容器内に形成された複数の区画のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料を充填する充填ステップと、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去する吸引ステップとを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、多色湿式固形化粧料の製造方法は、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する容器内にスラリー状の化粧料を充填した後、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去するので、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する容器内に粉末化粧料を充填する場合とは異なり、容器に充填された化粧料の厚さを略一定にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
また、仕切り型は、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を容器の底面側および容器の底面とは反対側のそれぞれに有するので、容器内を確実に複数の区画に仕切ることができる。なお、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状とは、容器の底面形状と完全に一致した包絡面形状に限るものではなく、ある程度の誤差を許容するものとする。具体的には、包絡面形状は、容器内を確実に複数の区画に仕切ることができる程度の誤差であれば、それを許容するものとする。
本発明では、充填ステップは、容器の外面から内面に貫通して形成された充填孔を介して容器内にスラリー状の化粧料を充填することが好ましい。
このような構成によれば、容器の開口を吸引ヘッドにて閉塞することによって密閉された化粧料の充填空間内に容器の充填孔を介してスラリー状の化粧料を充填することができるので、容器内に化粧料を充填した段階で化粧料の厚さを均一にすることができる。したがって、容器内に化粧料を充填した後、化粧料の表面をプレス処理する際に更に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に更に強く、亀裂などを更に生じにくくすることができる。
本発明の仕切り型は、スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する多色湿式固形化粧料の製造方法に用いられる仕切り型であって、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する容器内に嵌め入れられることによって、容器内を複数の区画に仕切るとともに、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を容器の底面側および容器の底面とは反対側のそれぞれに有することを特徴とする。


このような構成によれば、仕切り型は、容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を容器の底面側および容器の底面とは反対側のそれぞれに有するので、容器内を確実に複数の区画に仕切ることができる。
本発明の第1実施形態に係る湿式固形化粧料の外観を示す図 湿式固形化粧料の充填装置を示す断面図 充填装置に化粧皿を配置した状態を示す図 化粧料を化粧皿に充填する直前の状態を示す図 化粧料を化粧皿に充填した状態を示す図 プレス装置に化粧皿を配置した状態を示す図 化粧料にプレス処理を施した状態を示す図 本発明の第2実施形態に係る多色湿式固形化粧料の外観を示す図 多色湿式固形化粧料の充填装置を示す断面図 仕切り型の外観を示す図 充填装置に化粧皿を配置した状態を示す図 化粧料を化粧皿に充填する直前の状態を示す図 化粧料を化粧皿に充填した状態を示す図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る湿式固形化粧料の外観を示す図である。具体的には、図1の上図は、湿式固形化粧料1を上面側から見た図であり、下図は、湿式固形化粧料1の断面を示す図である。
湿式固形化粧料1は、図1に示すように、起伏のある立体的な形状(ドーム状)に形成された表面形状を有する化粧料Cと、この化粧料Cを収容する容器としての化粧皿10とを備えて構成されている。
化粧皿10は、例えば、プラスチック成形によって略円板状に形成される。この化粧皿10は、上面を凹状に陥没させることによって形成されるとともに、化粧料Cを収容する収容部を有し、この収容部の略中央位置には、充填孔11が形成されている。この充填孔11は、化粧皿10の底面(内面)から化粧皿10の裏面(外面)まで貫通して断面円形状に形成されている。なお、充填孔11は、化粧皿10の内面側に位置する縮径部と、化粧皿10の外面側に位置し、縮径部よりも径の大きい拡径部とを有している。
また、化粧皿10は、化粧料Cの表面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成された底面形状を有している。
この湿式固形化粧料1は、スラリー状の化粧料Cを化粧皿10内に充填し、化粧皿10内に充填された化粧料C中の揮発性溶剤を吸引して除去することによって製造される。
ここで、スラリー状の化粧料Cとは、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウなどの固形粉末化粧料の化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコールなどの揮発性溶剤とを混合した流動物である。
図2は、湿式固形化粧料の充填装置を示す断面図である。
充填装置2は、図2に示すように、ハカマ12に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10に化粧料Cを充填する充填ノズル21と、化粧皿10の表面の開口を閉塞するとともに、化粧料Cを充填する際に化粧料Cに含まれる揮発性溶剤を吸引して除去する吸引ヘッド22とを備えている。吸引ヘッド22は、化粧料Cに含まれる揮発性溶剤を吸引するために、吸引ヘッド22の内部を貫通するようにして形成された複数の吸引孔221を有し、化粧皿10の底面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成されたヘッド面形状を有している。なお、吸引ヘッド22は、吸引ヘッド22の下面に取り付けられた吸収性の高い紙や不織布などからなる吸収シート(図示略)を介して化粧料Cの揮発性溶剤を吸引する。
図3〜図5は、充填装置による化粧料の充填方法を説明する工程図である。具体的には、図3は、充填装置2に化粧皿10を配置した状態を示す図である。図4は、化粧料Cを化粧皿10に充填する直前の状態を示す図である。図5は、化粧料Cを化粧皿10に充填した状態を示す図である。以下、これらの図を参照して化粧料Cの充填方法を説明する。
まず、充填装置2は、図3に示すように、吸引ヘッド22を上昇させるとともに、充填ノズル21を下降させることによって初期状態とする(図3上下向矢印)。その後、化粧皿10は、ハカマ12に収納された状態で搬送されることによって、充填装置2における所定の位置に配置される。次に、充填装置2は、図4に示すように、吸引ヘッド22を下降させることによって、化粧皿10の表面の開口を閉塞するとともに(図4下向矢印)、充填ノズル21を上昇させることによって、充填孔11の拡径部に充填ノズル21の先端を挿入する(図4上向矢印)。これによって、化粧皿10の収容部は、密閉された空間となる。
そして、充填装置2は、図5に示すように、ポンプ(図示略)に化粧料Cを吐出させることによって、充填ノズル21を介してスラリー状の化粧料Cを化粧皿10内に充填する(S1:充填ステップ)。換言すれば、充填ステップS1は、化粧皿10の外面から内面に貫通して形成された充填孔11を介して化粧皿10内にスラリー状の化粧料Cを充填する。
また、充填装置2は、吸引ヘッド22を用いることによって、化粧皿10内に充填された化粧料C中の揮発性溶剤を吸引して除去する(S2:吸引ステップ)。
図6および図7は、プレス装置による化粧料のプレス方法を説明する工程図である。具体的には、図6は、プレス装置3に化粧皿10を配置した状態を示す図である。図7は、化粧料Cにプレス処理を施した状態を示す図である。
プレス装置3は、図6に示すように、ハカマ12に収納された状態で搬送されてきた化粧皿10に充填された化粧料Cにプレス処理を施すプレスヘッド31を備えている。プレスヘッド31は、化粧皿10の底面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成されたヘッド面形状を有している。
まず、プレス装置3は、図6に示すように、プレスヘッド31を上昇させることによって初期状態とする(図6上向矢印)。その後、化粧皿10は、ハカマ12に収納された状態で搬送されることによって、プレス装置3における所定の位置に配置される。次に、プレス装置3は、図7に示すように、プレスヘッド31を下降させることによって、化粧料Cにプレス処理を施す(図7下向矢印)。
このように、湿式固形化粧料1は、充填装置2による化粧料Cの充填方法と、プレス装置3による化粧料Cのプレス方法とを備える製造方法によって、製造することができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)化粧料Cは、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、化粧皿10は、化粧料Cの表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有するので、化粧皿10に充填された化粧料Cの厚さを略一定にすることができる。また、湿式固形化粧料1は、粉末状の化粧料ではなく、スラリー状の化粧料Cを化粧皿10内に充填し、化粧皿10内に充填された化粧料C中の揮発性溶剤を吸引して除去することによって製造されるので、化粧皿10に充填された化粧料Cの厚さを略一定にすることができる。したがって、化粧皿10内に化粧料Cを充填した後、化粧料Cの表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料1は、化粧料Cの表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
(2)湿式固形化粧料1の製造方法は、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する化粧皿10内にスラリー状の化粧料Cを充填するとともに、化粧皿10の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッド22を用いることによって、化粧皿10内に充填された化粧料C中の揮発性溶剤を吸引して除去するので、化粧皿10に充填された化粧料Cの厚さを略一定にすることができる。したがって、化粧皿10内に化粧料Cを充填した後、化粧料Cの表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料1は、化粧料Cの表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
(3)湿式固形化粧料1の製造方法は、化粧皿10の開口を吸引ヘッド22にて閉塞することによって密閉された化粧料Cの充填空間内に化粧皿10の充填孔11を介してスラリー状の化粧料Cを充填することができるので、化粧皿10内に化粧料Cを充填した段階で化粧料Cの厚さを均一にすることができる。したがって、化粧皿10内に化粧料Cを充填した後、化粧料Cの表面をプレス処理する際に更に均等に圧力を加えることができるので、湿式固形化粧料1は、化粧料Cの表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に更に強く、亀裂などを更に生じにくくすることができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る多色湿式固形化粧料の外観を示す図である。具体的には、図8の上図は、多色湿式固形化粧料1Aを上面側から見た図であり、下図は、多色湿式固形化粧料1Aの断面を示す図である。
多色湿式固形化粧料1Aは、図8に示すように、起伏のある立体的な形状(ドーム状)に形成された表面形状を有する化粧料C1〜C4と、この化粧料C1〜C4を収容する容器としての化粧皿10Aとを備えて構成されている。この多色湿式固形化粧料1Aは、互いに異なる複数色の化粧料C1〜C4を用いて表面に色模様を形成している。
化粧皿10Aは、例えば、プラスチック成形によって略円板状に形成される。この化粧皿10Aは、上面を凹状に陥没させることによって形成されるとともに、化粧料C1〜C4を収容する収容部を有し、この収容部の周縁近傍には、充填孔11A〜11Dが4箇所に形成されている。この充填孔11A〜11Dは、化粧皿10Aの底面(内面)から化粧皿10Aの裏面(外面)まで貫通して断面円形状に形成されるとともに、化粧料C1〜C4と対応する位置にそれぞれ形成されている。なお、充填孔11A〜11Dは、化粧皿10Aの内面側に位置する縮径部と、化粧皿10Aの外面側に位置し、縮径部よりも径の大きい拡径部とを有している。
また、化粧皿10Aは、化粧料C1〜C4の表面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成された底面形状を有している。
この多色湿式固形化粧料1Aは、スラリー状の化粧料C1〜C4を化粧皿10A内に充填し、化粧皿10A内に充填された化粧料C1〜C4中の揮発性溶剤を吸引して除去することによって製造される。
ここで、スラリー状の化粧料C1〜C4は、前記第1実施形態における化粧料Cと同様に、固形粉末化粧料の化粧料基材と、揮発性溶剤とを混合した流動物である。
図9は、多色湿式固形化粧料の充填装置を示す断面図である。
充填装置2Aは、図9に示すように、化粧料C1〜C4を化粧皿10Aに充填する充填ノズル21A〜21Dと、化粧皿10Aの表面の開口を閉塞するとともに、化粧料C1〜C4を充填する際に化粧料C1〜C4に含まれる揮発性溶剤を吸引して除去する吸引ヘッド22Aと、化粧皿10Aの収容部に嵌め入れられる仕切り型23とを備えている。吸引ヘッド22Aは、化粧皿10Aの底面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成されたヘッド面形状を有している。
なお、図9は、充填装置2Aの断面を示す図であるため、充填孔11C,11Dと、充填孔11C,11Dに対応する充填ノズル21C,21Dの図示を省略する。以下の図面においても同様である。
図10は、仕切り型の外観を示す図である。具体的には、図10の上図は、仕切り型23を上面側から見た図であり、下図は、仕切り型23の断面を示す図である。
仕切り型23は、化粧皿10Aの収容部に嵌め入れられることによって、化粧皿10A内を複数の区画に仕切ることができる。この仕切り型23は、図10に示すように、矩形枠状に形成されたフレーム231と、このフレーム231の中央に形成された円形の穴の内部に十字状に架け渡された仕切り板232A,232Bとを有している。
フレーム231は、化粧皿10Aの上端縁に当接するフランジ部231Aと、化粧皿10Aの内壁に当接する円筒状の胴部231Bとを有している。
各仕切り板232A,232Bは、化粧皿10Aの底面形状と対応する円弧状に形成された上面側の辺および下面側の辺を有している。換言すれば、仕切り型23は、化粧皿10Aの底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状(ドーム状)を化粧皿10Aの底面側および化粧皿10Aの底面とは反対側のそれぞれに有している。
図11〜図13は、充填装置による化粧料の充填方法を説明する工程図である。具体的には、図11は、充填装置2Aに化粧皿10Aを配置した状態を示す図である。図12は、化粧料C1〜C4を化粧皿10Aに充填する直前の状態を示す図である。図13は、化粧料C1〜C4を化粧皿10Aに充填した状態を示す図である。以下、これらの図を参照して化粧料C1〜C4の充填方法を説明する。
まず、充填装置2Aは、図11に示すように、吸引ヘッド22Aを上昇させるとともに、充填ノズル21A〜21Dを下降させることによって初期状態とする(図11上下向矢印)。そして、充填装置2Aは、化粧皿10A内に仕切り型23を嵌め入れることによって、化粧皿10A内を複数の区画に仕切る(S11:区画ステップ)。この際、フレーム231のフランジ部231Aは、化粧皿10Aの上端縁に当接し、胴部231Bは、化粧皿10Aの内壁に当接する。その後、化粧皿10Aは、ハカマ12に収納された状態で搬送されることによって、充填装置2Aにおける所定の位置に配置される。次に、充填装置2Aは、図12に示すように、吸引ヘッド22Aを下降させて吸引ヘッド22Aおよび仕切り型23を当接させることによって、化粧皿10Aの表面の開口を閉塞する(図12下向矢印)。次に、充填装置2Aは、充填ノズル21A〜21Dを上昇させることによって、充填孔11A〜11Dの拡径部に充填ノズル21A〜21Dの先端を挿入する(図12上向矢印)。これによって、化粧皿10Aの収容部は、密閉された空間となる。
そして、充填装置2Aは、図13に示すように、ポンプ(図示略)に化粧料C1〜C4を吐出させることによって、充填ノズル21A〜21Dを介して化粧皿10A内に形成された複数の区画のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料C1〜C4を充填する(S12:充填ステップ)。換言すれば、充填ステップS12は、化粧皿10Aの外面から内面に貫通して形成された充填孔11A〜11Dを介して化粧皿10A内にスラリー状の化粧料C1〜C4を充填する。なお、図13は、充填装置2Aの断面を示す図であるため、化粧料C3,C4の図示を省略する。
また、充填装置2Aは、吸引ヘッド22Aを用いることによって、化粧皿10A内に充填された化粧料C中の揮発性溶剤を吸引して除去する(S13:吸引ステップ)。
その後、前記第1実施形態と同様に、プレス装置3にて化粧料C1〜C4にプレス処理を施すことによって、多色湿式固形化粧料1Aを製造することができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(4)化粧料C1〜C4は、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、化粧皿10Aは、化粧料C1〜C4の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有するので、化粧皿10Aに充填された化粧料C1〜C4の厚さを略一定にすることができる。また、多色湿式固形化粧料1Aは、粉末状の化粧料ではなく、スラリー状の化粧料C1〜C4を化粧皿10A内に充填し、化粧皿10A内に充填された化粧料C1〜C4中の揮発性溶剤を吸引して除去することによって製造されるので、化粧皿10Aに充填された化粧料C1〜C4の厚さを略一定にすることができる。したがって、化粧皿10A内に化粧料C1〜C4を充填した後、化粧料C1〜C4の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料1Aは、化粧料C1〜C4の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
(5)多色湿式固形化粧料1Aの製造方法は、起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有する化粧皿10A内にスラリー状の化粧料C1〜C4を充填するとともに、化粧皿10Aの底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッド22Aを用いることによって、化粧皿10A内に充填された化粧料C1〜C4中の揮発性溶剤を吸引して除去するので、化粧皿10Aに充填された化粧料C1〜C4の厚さを略一定にすることができる。したがって、化粧皿10A内に化粧料C1〜C4を充填した後、化粧料C1〜C4の表面をプレス処理する際に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料1Aは、化粧料C1〜C4の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に強く、亀裂などを生じにくくすることができる。
(6)多色湿式固形化粧料1Aの製造方法は、化粧皿10Aの開口を吸引ヘッド22Aにて閉塞することによって密閉された化粧料C1〜C4の充填空間内に化粧皿10Aの充填孔11A〜11Dを介してスラリー状の化粧料C1〜C4を充填することができるので、化粧皿10A内に化粧料C1〜C4を充填した段階で化粧料C1〜C4の厚さを均一にすることができる。したがって、化粧皿10A内に化粧料C1〜C4を充填した後、化粧料C1〜C4の表面をプレス処理する際に更に均等に圧力を加えることができるので、多色湿式固形化粧料1Aは、化粧料C1〜C4の表面を起伏のある立体的な形状に形成することができるとともに、衝撃に更に強く、亀裂などを更に生じにくくすることができる。
(7)仕切り型23は、化粧皿10Aの底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を化粧皿10Aの底面側および容器の底面とは反対側のそれぞれに有するので、化粧皿10A内を確実に複数の区画に仕切ることができる。
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、充填孔11,11A〜11Dは、化粧皿10,10Aの底面から化粧皿10,10Aの裏面まで貫通して形成されていたが、化粧皿10,10Aの側面に形成されていてもよく、容器の形状によっては、容器の上面などの他の部位に形成されていてもよい。要するに、充填孔は、容器の外面から内面に貫通して形成されていればよい。
また、前記各実施形態では、容器として化粧皿10,10Aを採用しているが、化粧皿10,10Aとは異なる形状や材質の容器を採用してもよい。要するに、容器は、皿状に形成されていればよい。
また、前記各実施形態では、化粧料C,C1〜C4は、起伏のある立体的な形状(ドーム状)に形成された表面形状を有し、化粧皿10,10Aは、化粧料C,C1〜C4の表面形状と対応する立体的な形状(ドーム状)に形成された底面形状を有していたが、立体的な花を模した複雑な形状などのようにドーム状とは異なる他の形状を有していてもよい。要するに、化粧料の表面形状および容器の底面形状は、起伏のある立体的な形状に形成されていればよい。
また、前記各実施形態では、湿式固形化粧料1および多色湿式固形化粧料1Aの製造方法は、化粧皿10,10A内にスラリー状の化粧料C,C1〜C4を充填するとともに、吸引ヘッド22,22Aを用いることによって、化粧皿10,10A内に充填された化粧料C,C1〜C4中の揮発性溶剤を吸引して除去していた。これに対して、湿式固形化粧料および多色湿式固形化粧料の製造方法は、容器内にスラリー状の化粧料を充填した後、吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去してもよい。例えば、湿式固形化粧料および多色湿式固形化粧料の製造方法は、容器の開口を介してスラリー状の化粧料を容器内に充填した後、吸引ヘッドを用いることによって、容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去してもよい。
以上のように、本発明は、化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成した湿式固形化粧料およびその製造方法、並びに化粧料の表面を起伏のある立体的な形状に形成した多色湿式固形化粧料、その製造方法、およびそれに用いられる仕切り型に好適に利用できる。
1 湿式固形化粧料
1A 多色湿式固形化粧料
2,2A 充填装置
3 プレス装置
10,10A 化粧皿(容器)
11,11A〜11D 充填孔
21,21A〜21D 充填ノズル
12 ハカマ
22,22A 吸引ヘッド
23 仕切り型
31 プレスヘッド
221 吸引孔
231 フレーム
231A フランジ部
231B 胴部
232A,232B 仕切り板
C,C1〜C4 化粧料

Claims (7)

  1. 状の1つの収容部を有する容器内に充填された化粧料を備える湿式固形化粧料であって、
    前記化粧料は、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、
    前記容器は、前記化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有し、前記容器の底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有することを特徴とする湿式固形化粧料。
  2. スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、前記容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する湿式固形化粧料の製造方法であって、
    起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する前記容器内にスラリー状の化粧料を充填する充填ステップと、
    前記容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、前記容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去する吸引ステップとを備えることを特徴とする湿式固形化粧料の製造方法。
  3. 請求項2に記載された湿式固形化粧料の製造方法において、
    前記充填ステップは、前記容器の外面から内面に貫通して形成された充填孔を介して前記容器内にスラリー状の化粧料を充填することを特徴とする湿式固形化粧料の製造方法。
  4. 状の1つの収容部を有する容器内に充填された化粧料を備える多色湿式固形化粧料であって、
    前記化粧料は、複数色の化粧料を用いて表面に色模様を形成するとともに、起伏のある立体的な形状に形成された表面形状を有し、
    前記容器は、前記化粧料の表面形状と対応する立体的な形状に形成された底面形状を有し、前記容器の底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有することを特徴とする多色湿式固形化粧料。
  5. スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、前記容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する多色湿式固形化粧料の製造方法であって、
    起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する前記容器内に、前記容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を前記容器の底面側および前記容器の底面とは反対側のそれぞれに有する仕切り型を嵌め入れることによって、前記容器内を複数の区画に仕切る区画ステップと、
    前記容器内に形成された前記複数の区画のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料を充填する充填ステップと、
    前記容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成されたヘッド面形状を有する吸引ヘッドを用いることによって、前記容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去する吸引ステップとを備えることを特徴とする多色湿式固形化粧料の製造方法。
  6. 請求項5に記載された多色湿式固形化粧料の製造方法において、
    前記充填ステップは、前記容器の外面から内面に貫通して形成された充填孔を介して前記容器内にスラリー状の化粧料を充填することを特徴とする多色湿式固形化粧料の製造方法。
  7. スラリー状の化粧料を皿状の1つの収容部を有する容器内に充填し、前記容器内に充填された化粧料中の溶剤を吸引して除去することによって固形化粧料を製造する多色湿式固形化粧料の製造方法に用いられる仕切り型であって、
    起伏のある立体的な形状に形成された底面形状を有し、底面から裏面まで貫通して形成された充填孔を有する前記容器内に嵌め入れられることによって、前記容器内を複数の区画に仕切るとともに、前記容器の底面形状と対応する立体的な形状に形成された包絡面形状を前記容器の底面側および前記容器の底面とは反対側のそれぞれに有することを特徴とする仕切り型。
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