JP2010215215A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を大型化することなく、ベルト式無段変速機を有効に冷却する。
【解決手段】この自動二輪車は、エンジン16とベルト式無段変速機17とを有する駆動ユニット2と、駆動ユニット2の上方に配置されて開閉自在なシート3と、シート下方に配置された収納ボックス35と、収納ボックス35の後方に配置されシート3を車体フレーム1にロックするロック機構41と、収納ボックス35の左右側方を覆う左右のサイドカバー32と、テールライトユニット40と、冷却用ダクト50と、を備えている。テールライトユニット40は、ロック機構41の後方に配置され、左右のサイドカバー32に接続されている。冷却用ダクト50は、一端がベルト式無段変速機17に接続されるとともに、他端がロック機構41とテールライトユニット40との間に開口している。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車、特に、エンジンからの駆動力を後輪に伝達するベルト式無段変速機を備えた自動二輪車に関する。
スクータ型の自動二輪車においては、ユニットスイング式エンジンが用いられている場合が多い。このユニットスイング式エンジンでは、エンジン及びベルト式無段変速機を含む駆動ユニットが車体フレームに揺動自在に支持されている。また、ベルト式無段変速機は、特にベルト部分に埃や泥等が付着するのを防止するために、伝動ケースに収納されている。
ここで、ベルト式無段変速機は、駆動プーリ及び従動プーリと、これらのプーリ間に掛け渡された無端状のベルトと、を有している。このような構造では、駆動プーリに冷却ファンを設け、駆動プーリの回転によって冷却ファンを回転させ、冷却用のダクトを介して伝動ケース内部に外気を導入し、ベルトを冷却している。
以上のようなベルトの冷却のための構造が種々提案されているが、特に平坦な足載せ部を有するスクータ型車両では、冷却用ダクトの外気吸入口を前方側に配置することが困難な場合が多い。
そこで、特許文献1(特許第3562279号公報)に示されるように、車体カバーとシートとリヤフェンダとで囲まれた閉塞空間を構成し、この閉塞空間内における物品収納室の後方に冷却用ダクトの外気吸入口を位置させるようにしたスクータ型自動二輪車が提供されている。
特許第3562279号
前述の特許文献1に示されたスクータ型自動二輪車は、いわゆる大型のスクータであって、運転者のシート後方に十分なスペースが存在している。したがって、特に部品配置等に工夫することなく、シート後方のスペースに冷却用ダクトの外気吸入口を配置することができる。
しかし、小型のスクータにおいて特許文献1に示されたような閉塞空間を構成しようとすると、車両後部が大型化してしまい、車両全体を小型化するのが困難になる。
本発明の課題は、車両を大型化することなく、ベルト式無段変速機を有効に冷却できるようにすることにある。
本発明に係る自動二輪車は、車両の前後方向に延びる車体フレームと、駆動ユニットと、シートと、シート下方に配置された収納ボックスと、シートを車体フレームにロックするロック機構と、左右のサイドカバーと、テールライトユニットと、冷却用ダクトと、を備えている。駆動ユニットは、エンジンとエンジンからの駆動力を後輪に伝達するベルト式無段変速機とを有し、車体フレームに揺動自在に支持されている。シートはエンジンの上方に配置されて開閉自在である。ロック機構は収納ボックスの後方に配置されている。左右のサイドカバーは少なくとも収納ボックスの左右側方を覆っている。テールライトユニットは、ロック機構の後方に配置され、左右のサイドカバーに接続されている。冷却用ダクトは、一端がベルト式無段変速機に接続されるとともに、他端がロック機構とテールライトユニットとの間に開口している。
この自動二輪車では、収納ボックスの後方において、収納ボックスと左右のサイドカバーとテールライトユニットとによって、閉塞空間が形成されている。そして、この閉塞空間内において、シートのロック機構とテールライトユニットとの間に冷却用ダクトの開口が配置されている。そして、この開口から外気が取り入れられ、冷却用ダクトを介してベルト式無段変速機に送り込まれて、ベルト式無段変速機が冷却される。
ここで、スクータ型自動二輪車では、一般的に収納ボックスとテールライトユニットとの間にスペースが設けられている。このスペースは、収納ボックスを覆うシートを車体フレームにロックするためのロック機構を配置するためのスペースであり、またテールライトユニットのバルブ交換のためのスペースである。さらには、テールライトユニットのハーネスが配置されるスペースである。すなわち、このスペースはロック機構の配置及びメンテナンスのためには必須のスペースである。
そこで、本発明者は、この収納ボックスとテールライトユニットの間に設けられているスペースを利用して、冷却用ダクトの開口部を配置することを見出した。これにより、冷却用ダクトの開口部を配置するスペースを別途設ける必要がなく、特に小型のスクータに対して、車両全体を大型化することなく、冷却用ダクトの開口部を有効な位置に配置することができる。
以上のような本発明では、車両を大型化することなく、ベルト式無段変速機を有効に冷却することができる。
本発明の一実施形態が採用されたスクータ型自動二輪車の側面図。 ベルト式無段変速機の断面平面図。 収納ボックス後方のスペース部分を詳細に示す断面図。 収納ボックス後方部分の平面断面図。 前記後方スペース部分の斜視図。 冷却用ダクトの側面図。 前記後方スペースの平面図。 第2実施形態の車両後部の側面図。 第2実施形態の車両後部の平面図。 第3実施形態の車両後部の側面図。 第3実施形態の車両後部の平面図。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1に本発明の第1実施形態によるスクータ型自動二輪車を示す。この自動二輪車は主に、車両の前後方向に延びる車体フレーム1と、駆動ユニット2と、シート3と、ハンドル4と、前輪5及び後輪6と、カバー部材7と、を備えている。
車体フレーム1は、ヘッドパイプ10と、前部フレーム11と、左右の後部フレーム12(図1では左の後部フレームのみ表れている)と、を有している。ヘッドパイプ10には、ステアリングシャフトが回転自在に挿入されており、ステアリングシャフトの下端にフロントフォーク15が取り付けられ、上端部にハンドル4が固定されている。そして、フロントフォーク15の先端に前輪5が回転自在に装着されている。前部フレーム11は、上端部である前端部がヘッドパイプ10に接続され、側面視で後方かつ下方に延びている。後部フレーム12は、前端部が前部フレーム11の下部に接続され、後方に延び、さらに、後方かつ上方に延びている。
駆動ユニット2は、左右の後部フレーム12に揺動自在に支持されており、エンジン16と、エンジン16からの動力を後輪6に伝達するベルト式無段変速機17と、を有している。
図2に示すように、ベルト式無段変速機17は、埃や泥の異物が付着するのを防止するために、伝動ケース18の内部に収納されている。ベルト式無段変速機17は、駆動プーリ20と、従動プーリ21と、これらの間に掛け渡された無端状のベルト22とを有している。駆動プーリ20には冷却用ファン23が設けられており、この冷却用ファン23の回転により、冷却ファン23周辺が負圧となる。
ベルト式無段変速機17においては、エンジン16からの動力により駆動プーリ20が回転する。駆動プーリ20は、エンジン16のクランク軸とともに回転する入力軸20aに支持されている。また、従動プーリ21は、後輪6へ動力を伝達する出力軸21aに支持されている。さらに、従動プーリ21と後輪6との間には遠心クラッチ機構24が配置されている。そして、駆動プーリ20の回転は無端状のベルト22により従動プーリ21へ伝達される。
シート3は、駆動ユニット2の上方に配置されており、運転者用シート部分3aと、その後部に形成されたタンデムシート部分3bと、が一体で形成されている。シート3の前端部にはヒンジ(図示せず)が取り付けられており、シート3は、このヒンジを支点として、後部が上下方向に開閉自在となっている。タンデムシート部分3bの後方には、タンデムグリップ24が設けられ、このタンデムグリップ24は後部フレーム12に固定されている。
また、シート3の前方にはスペースが形成され、このスペースの下方に、運転者が両足を揃えて載せることができるフットボード25が形成されている。このフットボード25の下方に燃料タンク26が配置されている。
車体カバー7は、樹脂製の部材であり、車体フレーム1及びハンドル4を覆っている。車体カバー7は、前述のフットボード25を含み、フロントカバー28、ハンドルカバー29、インナーフェンダ30、レッグシールド31、後部カバー33及び左右のサイドカバー32などを有している。
フロントカバー28にはヘッドライトやフラッシャーが設けられている。ハンドルカバー29の上面にはメータパネルが配置されている。インナーフェンダ30は、フロントカバー28の下方に配置されて前輪5の後方を覆っている。レッグシールド31は前部フレーム11の後方を覆っている。後部カバー33は、フートボード25とシート3との間に位置し、左右のサイドカバー32とともにシート3の下方の空間を区画している。左右のサイドカバー32は、フットボード25の後方から上方に立ち上がり、シート3の左右下方を覆うように配置されている。
ここで、本発明の「サイドカバー」は、後部カバー33とサイドカバー32の一部からなり、シート3の下方の側部に位置している部分を指す。
<後方スペース>
この種のスクータ型自動二輪車においては、シート下方の後方部分にスペースが存在しており、この後方スペースについて以下に説明する。
図3に示すように、シート3の下方には、ヘルメット等の物品を収納可能なように収納ボックス35が形成されている。また、車両の後端部には、ライトバルブ36、ライトバルブ36を保持する保持部37及び反射鏡38等を有するテールライトユニット40が配置されている。収納ボックス35とテールライトユニット40とは、前後方向に並んで配置されている。
図4に示すように、収納ボックス35の左右側方にはサイドカバー32が位置している。また、サイドカバー32の後部にテールライトユニット40が位置している。左右のサイドカバー32の後端部とテールライトユニット40とは、連続した曲面を形成している。また、車両左右方向で、テールライトユニット40の少なくとも一部は、左右のサイドカバー32の間に位置している。
ここで、図3に示すように、収納ボックス35の上部はシート3によって覆われており、このシート3の開閉を車体フレーム1に対してロックするためのロック機構41がシート3の後端部下方、すなわち収納ボックス35の後方に設けられている。そのため、収納ボックス35の後方にはロック機構41を配置するためのスペースが必要となる。さらに、テールライトユニット40にはライトバルブ36が設けられているので、バルブ交換等のメンテナンスのために、またバルブに接続される配線36a(図4及び図5参照)のために、テールライトユニット40の前方にスペースが必要となる。
このように、収納ボックス35とテールライトユニット40との間には、ロック機構41を配置するために、またメンテナンス及びライトバルブ配線のために、スペース(後方スペース)42が確保されている。そして、この後方スペース42は、上部がタンデムグリップ24の前部によって、底部がメンテナンス用カバー43によって、左右がサイドカバー32(図1、図3及び図4参照)によって、それぞれ囲まれており、閉塞空間となっている。図5に、上方のアシストグリップ24を取り外して、後方スペース42を斜め前方から視た図を示している。
なお、メンテナンス用カバー43は、下方からねじ込まれた複数のビス(図示せず)によって左右のサイドカバー32に取り外し自在に装着されている。そして、ライトバルブ36を交換する際には、下方からビスを取り外し、メンテナンス用カバー43を取り外す。これにより、後方スペース42に下方から作業者が手を差し込むことができ、この後方スペース42を利用してライトバルブ36を交換することができる。
<冷却用ダクト>
主に図6に示すように、この車両には、ベルト式無段変速機17を冷却するための冷却用ダクト50が設けられている。冷却用ダクト50は、ベルト式無段変速機17の伝動ケース18内に外気を導入するためのものであり、蛇腹部51と、樹脂製のダクト本体52と、を有している。蛇腹部51及びダクト本体52は連続する筒状に形成されており、内部を空気が流通可能である。
蛇腹部51は、下端が伝動ケース18の前方上部に連結されており、上端が上方にかつ後方に向かって延びている。なお、蛇腹部51の下端が接続された部分は、ベルト式無段変速機17の冷却用ファン23の上方に位置している。
ダクト本体52は、縦長に扁平した筒状部材であり、上方かつ後方に延びている。このダクト本体52には、外方に突出する複数の取付片52aが形成されており、この複数の取付片52aがネジ53により後部フレーム12に固定されている。ダクト本体52の下端部は蛇腹部51の上端部に連結されており、後端部は外気を取り入れるために開口している。この外気取り入れ用の開口部52bは、図3〜図5から明らかなように、後方スペース42に位置し、斜め下方かつ車体の中心側に開口している。
また、ダクト本体52の開口部52bは、図5及び図7から明らかなように、平面視でテールライトユニット40と前後方向に重ならないように配置されている。すなわち、ライトバルブ36を交換する際には、ライトバルブ36は保持部37とともに前方に引き出されるので、その際の作業においてダクト本体52が邪魔にならないように、ライトバルブ36の着脱用の作業スペースを避けてダクト本体52が配置されている。具体的には、少なくとも、ライトバルブ36の保持部37の最外径部を前方に延長した線A(図7参照)が冷却用ダクト50(ダクト本体52)と重ならないようになっている。
ここで、図4からより明らかなように、ダクト本体52の開口部52bは、車両左右方向の中心線に対して左側に配置されている。ダクト本体52は車両中心線に対して左側で、左の後部フレーム12の左方(外側)に位置している。そのため、後方スペースを広く確保でき、作業性がよい。さらに、マフラー(図示せず)は、ダクト本体52の開口部52bと逆側の右側に配置されているため、ダクト本体52やダクト開口部52bの近傍の空気がマフラーの熱により温められにくく、外気の冷却性が損なわれることはない。
また、側面視で、冷却用ダクト50とテールライトユニット40とが重ならない。そのため、車両左右方向で冷却用ダクト50のダクト本体52とテールライトユニット40とを近づけることが可能で、車両左右方向の小型化を実現できる。
さらに、図3から明らかなように、ダクト本体52の開口部52bの一部は、側面視でテールライトユニット40の下端を通る水平線より上方に位置している。このため、上下方向に小型化が可能となっている。
<冷却動作>
エンジン16からの駆動力は入力軸20aを介してベルト式無段変速機17の駆動プーリ20に伝達され、駆動プーリ20の回転はベルト22を介して従動プーリ21に伝達される。そして、この従動プーリ21に伝達された駆動力は、遠心クラッチ機構24及び出力軸21a等を介して後輪6に伝達される。
以上のような車両の走行中において、ベルト式無段変速機17では、駆動プーリ20及び従動プーリ21とベルト22とは常に接触しているので、摩擦によって発熱する。
そこで、この発熱は冷却用ダクト50によって取り入れられた外気によって冷却される。具体的には、駆動プーリ20とともに冷却用ファン23が回転しているので、この冷却用ファン23の回転により、ファン周辺が負圧となる。ファン周辺の室は冷却用ダクト50と連結されているので、ファン周辺が負圧になると、外気がダクト本体52の開口部52bから取り入れられ、この外気はダクト本体52及び蛇腹部51を通って伝動ケース18内部に取り込まれる。この取り込まれた外気によって、ベルト式無段変速機17の特にベルト22が冷却されることになる。
なお、ベルト22を冷却した外気は、伝動ケース18の下部に形成された外気導出口(図示せず)から伝動ケース外部に排出される。
[第1実施形態の特徴]
(1) スクータ型自動二輪車においては、収納ボックス35とテールライトユニット40の間に必然的に後方スペース42が形成される。ここでは、この後方スペース42を利用して冷却用ダクト50の開口部52bを配置している。このため、特に小型のスクータ型自動二輪車において、冷却用ダクト50の外気取り入れ口のための特別なスペースを確保する必要がなく、車両が大型化するのを避けることができる。
(2) 冷却用ダクト50の開口52bが配置される後方スペース42は、タンデムグリップ24、メンテナンス用カバー43及び左右のサイドカバー32によって囲まれた閉塞空間となっている。このため、埃等の侵入を抑えることができる。また、上方に位置するタンデムグリップ24及び下方に位置するメンテナンス用カバー43は車体に対して取り外し可能のため、メンテナンスが容易である。
しかも、タンデムグリップ24,メンテナンス用カバー43及び左右のサイドカバー32は、後方スペース42を閉塞するために特別に設けられた部材ではなく、もともとこの種の車両に設けられているものであるので、構成が簡単でコストアップを招かない。
(3) 冷却用ダクト50の開口52bは、斜め下方を向くように配置されているので、上方からの埃や雨水等が侵入しにくい。
[第2実施形態]
図8及び図9に第2実施形態を示す。この第2実施形態では、車両の後方部分の構成が第1実施形態と異なっており、以下では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
ここでは、シート3の下方に収納ボックス35及び燃料タンク55が配置されている。燃料タンク55は収納ボックス35の後方に配置されており、この燃料タンク55のさらに後方にシート3の開閉を車体フレームに対してロックするロック機構56が配置されている。また、ロック機構56の後方には、間隔をあけてテールライトユニット57が配置されている。テールライトユニット57の構成は基本的には第1実施形態と同様であり、ライトバルブ、ライトバルブ保持部及び反射鏡等を有している。なお、この第2実施形態のテールライトユニット57は、左右の側部が前方にまで延びて形成されている。このように、ロック機構56の後方とテールライトユニット57との間には後方スペース58が形成されている。
また、収納ボックス35の左右側方には左右のサイドカバー60が設けられている(図8では左のサイドカバーのみが表れて、図9では左右のサイドカバーは省略している)。各サイドカバー60は収納ボックス35の側方から、燃料タンク55及びテールライトユニット57の側方にまで延びている。
また、後輪6の上方を覆うようにリヤフェンダ61が設けられている。このリヤフェンダ61は、後輪6の上方を覆うとともに、収納ボックス35の下方にまで延びて配置されている。また、リヤフェンダ61の左右両端部がそれぞれ左右のサイドカバー60に接続されている。なお、この実施形態では、リヤフェンダ61はテールライトユニット57と一体で形成されている。
以上のような構成では、前述のように、燃料タンク55後方のロック機構56とテールライトユニット57との間には後方スペース58が確保されている。そして、この後方スペース58は、上部がタンデムグリップ24及びテールライトユニット57と燃料タンク55との間に配置される上部カバー、下部がリヤフェンダ61、左右がサイドカバー60によって、それぞれ囲まれており、閉塞空間となっている。なお、テールライトユニット57のライトバルブを交換する際には、シート3を開き、上部カバーを取り外すことによって行う。
また、この第2実施形態における冷却用ダクト64は、具体的な形状は異なるが、基本的構成は第1実施形態と同様であり、下端がベルト式無段変速機17に連結されて上方に延びる蛇腹部65と、下端が蛇腹部65に連結されたダクト本体66と、筒状部材67と、を有している。そして、この冷却用ダクト64は、図9から明らかなように、左後部フレーム12の車両左右方向のさらに外方に配置されている。冷却用ダクト64のダクト本体66は左後部フレーム12に固定されており、上端に開口を有している。筒状部材67は、樹脂製であり、ダクト本体66の開口部に取り付けられている。この筒状部材67は、先端に行くにしたがって開口径が広がるラッパ状である。筒状部材67の開口部67aは、後方スペース58に位置し、斜め下方でかつ車体の内部側に向くように配置されるのが好ましい。しかし、この実施形態では、筒状部材67の位置や開口部67aの向きを任意に変更することができ、冷却用の外気を取り入れるために最も適切な配置にすることができる。
また、図9に示されるように、冷却用ダクト64(筒状部材67)の開口は後部フレーム12よりも、車両前後方向において後方に位置している。すなわち、冷却用ダクト64の開口の車両左右方向にフレームが存在していない。このため、冷却用ダクト64の開口を大径化しても車両後部の大型化を避けることができる。
このような第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
図10及び図11に第3実施形態を示す。なお、図11はアシストグリップ24を取り外して示している。この第3実施形態では、燃料タンクが第1実施形態と同様の位置に配置されている点及び冷却用ダクトの構成が第2実施形態と異なっている。すなわち、冷却用ダクト70が後部フレームの一部を利用して形成されている。以下、具体的に説明する。
冷却用ダクト70は、下端がベルト式無段変速機17に連結された蛇腹部71と、左後部フレーム12’を利用したダクト本体72と、から構成されている。左右の後部フレーム12’,12はパイプによって構成されているので、内部を外気が通過可能である。そこで、蛇腹部71の上端を左後部フレーム12’の後方部分に連結し、左後部フレーム12’の一部をダクト本体72として利用している。ダクト本体72としての左後部フレーム12’の先端には、第2実施形態と同様の筒状部材67が取り付けられている。この開口67aは第2実施形態と同様に、ロック機構56とテールライトユニット57との間の後方スペース58に位置している。
以上のような構成では、第1及び第2実施形態と同様の作用効果に加え、冷却用ダクト70のダクト本体72を左後部フレーム12’の一部を利用して形成しているので、車両の後部をより小型化することができる。また、部品点数の削減を図ることができる。
また、図10及び図11から明らかなように、冷却用ダクト64(筒状部材67)の開口部67aはテールライトユニット57の側方に配置される。そのため、開口部67aは後方からテールライトユニット57に覆われる構造となり、後輪から跳ね上げられた泥やほこりがこの開口部67aから入ることを抑制できる。
さらに、図10に示されるように、左右のサイドカバー60の下方はリヤフェンダ61で接続されている。そのため、下方からの泥やほこりが入ることを抑制できる。
[他の実施形態]
(a) 冷却用ダクトの配置については、開口部の位置が重要なのであって、開口部における開口の向きは、特に前記各実施形態に限定されるものではない。
(b) 後方スペースを閉塞するための部材として、前記各実施形態では、アシストグリップ、サイドカバー、メンテナンスカバー、リヤフェンダ等を用いたが、閉塞空間を形成するための部材はこれらに限定されるものではない。
(c) 前記実施形態では、テールライトユニットのライトバルブを交換する際に、ライトバルブを前方の後方スペースに引き出す構成を例にとって説明したが、ライトバルブを後方から着脱するように構成されている場合でも、本発明を同様に適用することができる。
(d) 前記実施形態では、シートは前側にヒンジが設けられ、後部がロック機構によってロックされるように構成されていたが、シート全体が取り外し可能で、後部にロック機構が設けられているような構成であっても、本発明を同様に適用することができる。
(e) 車体フレームは、前記各実施形態の構造に限定されるものではない。例えば、前部フレームの下部が後方に向かって湾曲し、前部フレームの後端より、後部フレームの前端が前方に位置していてもよい。
1 車体フレーム
2 駆動ユニット
3 シート
16 エンジン
17 ベルト式無段変速機
24 アシストグリップ
32 サイドカバー
35 収納ボックス
36 ライトバルブ
40,57 テールライトユニット
41,56 ロック機構
42,58 後方スペース
43 メンテナンスカバー
50,64 冷却用ダクト
52b,67a 開口部

Claims (11)

  1. 車両の前後方向に延びる車体フレームと、
    エンジンと前記エンジンからの駆動力を後輪に伝達するベルト式無段変速機とを有し、前記車体フレームに揺動自在に支持される駆動ユニットと、
    前記エンジンの上方に配置された開閉自在なシートと、
    前記シートの下方に配置された収納ボックスと、
    前記収納ボックスの後方に配置され前記シートを車体にロックするロック機構と、
    少なくとも前記収納ボックスの左右側方を覆う左右のサイドカバーと、
    前記ロック機構の後方に配置され、前記左右のサイドカバーに接続されたテールライトユニットと、
    一端が前記ベルト式無段変速機に接続されるとともに、他端が前記ロック機構と前記テールライトユニットとの間に開口する冷却用ダクトと、
    を備えた自動二輪車。
  2. 前記冷却用ダクトの他端側開口は、開口部が斜め下方を向いている、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記ロック機構と前記テールライトユニットの間の空間の底部に取り外し自在に装着されたメンテナンス用カバーをさらに備えた、請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記ロック機構と前記テールライトユニットの間の空間の上部を閉塞するように配置されたタンデムグリップをさらに備えた、請求項1から3のいずれかに記載の自動二輪車。
  5. 前記シートは前端を支持部にして後部が上下方向に開閉自在であり、
    前記ロック機構は前記シート後部をロックする機構である、
    請求項1から4のいずれかに記載の自動二輪車。
  6. 前記テールライトユニットは、前記ロック機構と前記テールライトユニットの間の空間内に引き出すことによって取り外し可能なライトバルブを有し、
    前記冷却用ダクトの開口が形成された他端部は、前記ライトバルブの着脱用スペースと重ならないように配置されている、
    請求項1から5のいずれかに記載の自動二輪車。
  7. 前記ロック機構と前記テールライトユニットのライトバルブは、車両左右方向の中心線上に配置されており、
    前記冷却用ダクトの開口は車両左右方向の中心線に対して左側に配置されている、
    請求項6に記載の自動二輪車。
  8. 前記車体フレームは前記収納ボックスの左右に位置する後部フレームを有し、
    前記冷却用ダクトの開口は前記後部フレームより車両前後方向で後方に位置している、
    請求項1から7のいずれかに記載の自動二輪車。
  9. 前記車体フレームは前記収納ボックスの左右に位置する後部フレームを有し、
    前記冷却用ダクトは前記後部フレームより車両左右方向外側に配置されている、
    請求項1から8のいずれかに記載の自動二輪車。
  10. 前記収納ボックスの後方に配置された燃料タンクをさらに備え、
    前記燃料タンクの後方に前記ロック機構が配置されている、
  11. 前記冷却用ダクトの開口の少なくとも一部は、側面視で前記テールライトユニットの下端を通る水平線より上方に位置している、請求項1から10のいずれかに記載の自動二輪車。
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