JP2007212765A - 近接露光装置の手動式クリーナ及びクリーナ装置 - Google Patents

近接露光装置の手動式クリーナ及びクリーナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マスクステージを上方移動させずにワークステージ及びマスクステージの清掃を簡単に行うことができる近接露光装置の手動式クリーナを提供する。
【解決手段】粘着面32aを有する帯状のクリーニングシート32と、このクリーニングシートを巻き付けた状態でマスクステージ1とワークステージ2の狭い空間に挿入可能なロール34と、このロールが回転自在に連結しており、ロールを前記狭い空間に挿入させる柄部36とを備えており、柄部を持って狭い空間に挿入したロールを清掃すべき面上近くで往復移動させ、往路においてロールを正回転させることでクリーニングシートが引き出されて粘着面を清掃すべき面に粘着させ、復路でロールを逆回転させることで清掃すべき面に粘着していたクリーニングシートをロールに巻き戻していく。
【選択図】 図2

Description

本発明は、上下方向に対向配置されているワークステージ及びマスクステージの一方の清掃すべき面を清掃する近接露光装置の手動式クリーナ及びクリーナ装置に関する。
近接露光装置は、ワークステージ及びマスクステージが上下方向に対向配置されており、表面に感光剤を塗布した透光性のワーク(被露光材)がワークステージ上に保持され、このワークを、マスクステージの下面で保持されているマスクに接近させて両者のすき間を例えば数10μm〜数100μmにし、マスクの上方に配置した照射手段から露光用の光をマスクに向けて照射することによりワーク上にマスクに描かれたパターンを露光転写する装置である。
この近接露光装置は、ワークステージのワークチャック面に保持されているワークや、ワークを外したワークチャック面の清掃、或いは、マスクステージのマスクチャック面に吸着保持されているマスクや、マスクを外したマスクチャック面の清掃を定期的に行っている。ワークステージは、上面にゴミや埃が溜まりやすいので、例えば3日毎に頻繁に清掃作業を行っており、マスクステージは、ワークステージの清掃より長い周期(例えば1ヶ月毎)で清掃作業を行っている。
ところで、ワークステージ及びマスクステージの間は、上下方向に60mm程度しか離れていない狭い空間であり、従来、マスクステージ又はワークステージを清掃する場合には、上下移動機構によりマスクステージを上方に移動させて作業を行っていた。
なお、従来のワークステージ及びマスクステージの清掃方法は、慣用されているものであるので、先行技術文献情報は特に記載しない。
しかし、清掃作業を行うためにマスクステージを上方に移動させる従来の方法では、マスクのパターンをワークに転写する精度誤差が生じるおそれがあり、清掃作業を行った後には近接露光装置の微調整に多くの時間と手間が必要であった。
そこで、本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、マスクステージを上方移動させずにワークステージ及びマスクステージの清掃を簡単に行うことができる近接露光装置の手動式クリーナ及びクリーナ装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明に係る近接露光装置の手動式クリーナは、上下方向に対向配置されているワークステージ及びマスクステージの間の空間に挿入し、前記ワークステージ及び前記マスクステージの一方の清掃すべき面を清掃する近接露光装置の手動式クリーナであって、粘着面を有する帯状のクリーニングシートと、このクリーニングシートを巻き付けた状態で前記空間に挿入可能なロールと、このロールが回転自在に連結しており、該ロールを前記空間に挿入させる柄部とを備えており、前記柄部を持って前記空間に挿入した前記ロールを前記清掃すべき面上近くで往復移動させ、往路において前記ロールを正回転させることで前記クリーニングシートが引き出されて前記粘着面を前記清掃すべき面に粘着させ、復路で前記ロールを逆回転させることで前記清掃すべき面に粘着していた前記クリーニングシートを前記ロールに巻き戻していくことを特徴とする近接露光装置の手動式クリーナである。
また、本発明に係る近接露光装置のクリーナ装置は、上下方向に対向配置されているワークステージ及びマスクステージの間の空間を移動し、前記ワークステージ及び前記マスクステージの一方の清掃すべき面を清掃する近接露光装置のクリーナ装置であって、前記マスクステージに、粘着面を有する帯状のクリーニングシートを巻き付けたロールを前記空間の前記清掃すべき面上近くで往復移動させるロール移動機構を設け、当該ロール移動機構が前記ロールを正回転させて往路移動させると、前記クリーニングシートが前記ロールから引き出されて前記粘着面が前記清掃すべき面に粘着していき、前記ロール移動機構が前記ロールを逆回転させて復路移動させると、前記清掃すべき面に粘着していた前記クリーニングシートが前記ロールに巻き戻されていくようにしたことを特徴とする近接露光装置のクリーナ装置である。
本発明の近接露光装置の手動式クリーナによると、柄部を持ってロールをマスクステージ及びワークステージのの狭い空間に挿入し、ロールを清掃すべき面上で往復移動させることで、ロールから引き出したクリーニングシートの粘着面が清掃すべき面に粘着した後、粘着面を清掃すべき面から剥がす動作を行うことで、清掃すべき面に付着していたゴミや塵等の異物が粘着面に付着するので、清掃すべき面に付着していた異物を簡単に除去することができる。
また、本発明の近接露光装置のクリーナ装置によると、ロール移動機構によりロールをマスクステージとワークステージの間の空間に移動し、ロールを清掃すべき面上で往復移動させることで、ロールから引き出したクリーニングシートの粘着面が清掃すべき面に粘着した後、粘着面を清掃すべき面から剥がす動作が自動的に行われ、清掃すべき面に付着していたゴミや塵等の異物が粘着面に付着するので、清掃すべき面に付着していた異物を簡単に除去することができる。
以下、本発明に係る近接露光装置の手動式クリーナ及びクリーナ装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る近接露光装置は、図1に示すように、露光すべきパターンが描かれているマスクMをマスクステージ1で保持すると共に、大型のワークWをワークステージ2で保持し、この状態でワークステージ2をマスクMに対してX軸方向とY軸方向の二軸方向にステップ移動させて各ステップ毎にマスクMとワークWとを近接配置した状態で、照射手段3からパターン露光用の光をマスクMに向けて照射することにより、マスクMの複数のパターンをワークW上に露光転写するようにした装置である。
装置ベース4上には、ワークステージ2をY軸方向にステップ移動させるためのY軸ステージ送り機構5が設置され、Y軸ステージ送り機構5のY軸送り台5a上にはワークステージ2をX軸方向にステップ移動させるためのX軸ステージ送り機構6が設置され、該X軸ステージ送り機構6のX軸送り台6a上にワークステージ2が設置されている。また、装置ベース上4には、後述するワークステージ2を上下移動させるX軸マスクステージ粗動機構4aも設置されている。
このワークステージ2の上面のワークチャック面2aに、ワークWが真空吸引された状態で保持されるようになっている。
X軸ステージ送り機構6とワークステージ2の間には、ワークステージ2の単純な上下動作を行うことにより該ワークステージ2を予め設定した位置までマスクMとワークWとのすき間の計測を行うことなく昇降させる上下粗動装置7と、ワークステージ2を上下に微動させてマスクMとワークWとの対向面間のすき間を所定量に微調整する上下微動装置8が設置されている。
上下微動装置8は、Z軸送り台6aのX軸方向の一端側(図1の左端側)に1台、他端側に2台合計3台設置されてそれぞれが独立に駆動制御されるようになっている。
また、符号30で示すアライメントカメラは、マスクMの位置調整を行なう際に使用するもので、後述する真空吸着板26のY軸方向に沿う二辺の各内側上方でY軸方向の略中央部にそれぞれ一カ所ずつ合計2カ所配置されており、これらの2個のアライメントカメラ29の画像データに基づいてマスク位置調整手段が、マスク保持枠25をX,Y,θ方向(X,Y平面内)に移動させてマスク保持枠25に保持されたマスクMの位置を調整するようになっている。
マスクステージ1は、マスクフレーム24と、このマスクフレーム24の中央部開口に空間を介して挿入されてX,Y,θ方向(X,Y平面内)に移動可能に支持されたマスク保持枠25と、マスク保持枠25の中央部開口の下面周囲に設けた真空吸着板(マスクチャック面)26とを備え、真空吸着板26の下面に当接したマスクMが真空吸引された状態で保持されるようになっている。
ここで、露光転写を行う前であって、互いに上下方向に離間して所定位置に設置されているマスクステージ1の真空吸着板26とワークチャック面2aとの間は、上下方向の距離Tが60mm程度の狭い空間である。
次に、本発明に係る第1実施形態のマスクステージ1又はワークステージ2清掃を行う手動式のクリーナについて、図2から図7を参照して説明する。
本実施形態のクリーナ30は、図2に示すように、帯状のクリーニングシート32と、このクリーニングシート32が巻き付いており、マスクステージ1の真空吸着板26とワークステージ2のワークチャック面2aとの間の空間に挿入可能な外径としたロール34と、ロール34が回転自在に連結している柄部36と、柄部36に回転自在に連結している補助ローラ38とを備えている。
クリーニングシート32は、ロール34に巻き付く際に外側を向く面が粘着面32aとなっている。
柄部36は、棒状のグリップ部36aと、ロール34の両端部を回転自在に支持している支持軸36bと、支持軸36b及びグリップ部36aを連結している連結部36cとで構成されている。
補助ローラ38は、ロール34からクリーニングシート32が引き出される側に位置するように、連結部36cに一体に連結した回転支持軸38aに回転自在に支持されている。
また、図3に示すように、中空形状となっているロール34の内部には、一端が支持軸36bに固定され、他端がロール34の内面に固定された渦巻きバネ(バネ部材)40が配置されている。この渦巻きバネ40は、クリーニングシート32を引き出す方向にロール34が正方向に回転すると(図3の矢印方向)、ロール34を逆回転(図3の矢印方向に対して逆方向)させる方向のバネ付勢力が作用するように配置されている。
次に、上記構成のクリーナ30を使用し、真空吸着板26の下面に吸着保持されているマスクMの清掃を行う手順について、図4及び図5を参照して説明する。
図4に示すように、先ず、柄部36のグリップ部36aを持ってロール34をマスクステージ1とワークステージ2の間の狭い空間に挿入する。そして、クリーニングシート32の粘着面32aを真空吸着板26の端部に粘着させる。次いで、柄部36に一体化した補助ローラ38で真空吸着板26に粘着したクリーニングシート32を押圧しながら、柄部36をマスクM側に向けて移動(往路移動)していき、ロール34を図4の矢印方向の正方向に回転させていくことで、クリーニングシート32をロール34から引き出し、粘着面32aをマスクMの下面に粘着していく。なお、クリーニングシート32のマスクM下面への押圧を補助ローラ38のみにより行なっているが、往路移動時は、ロール34もクリーニングシート32のマスクM下面への押圧を行なうようにしてもよい。
そして、ロール34から引き出したクリーニングシート32の粘着面32aがマスクMの全域に粘着すると、今度は、図5に示すように、柄部36を引き寄せることでロール34を元の位置まで移動(復路移動)させていく。このとき、ロール34は渦巻きバネ40からバネ付勢力が作用して逆方向に回転するので、マスクMに粘着していたクリーニングシート32は弛まずにロール34に巻き戻されていく。そして、マスクMに付着していたゴミや塵等の異物は、マスクMから剥がれてロール34に巻き戻されたクリーニングシート32の粘着面32aに付着するので、マスクMの清掃が完了する。
次に、上記構成のクリーナ30を使用し、ワークチャック面2aの清掃を行う手順について、図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、先ず、柄部36のグリップ部36aを持ってロール34をマスクステージ1とワークステージ2の間の狭い空間に挿入する。そして、クリーニングシート32の粘着面32aをワークチャック面2aの端部に粘着させる。次いで、柄部36に一体化した補助ローラ38でワークチャック面2aに粘着したクリーニングシート32を押圧しながら、柄部36を奥の方向に向けて移動(往路移動)していき、ロール34を図6の矢印方向の正方向に回転させていくことで、クリーニングシート32をロール34から引き出し、粘着面32aをワークチャック面2aに粘着していく。
なお、クリーニングシート32のワークチャック面2aへの押圧を補助ローラ38のみにより行なっているが、往路移動時は、ロール34もクリーニングシート32のワークチャック面2aへの押圧を行なうようにしてもよい。
そして、ロール34から引き出したクリーニングシート32の粘着面32aがワークチャック面2aの全域に粘着すると、今度は、図7に示すように、柄部36を引き寄せることでロール34を元の位置まで移動(復路移動)させていく。このとき、ロール34は渦巻きバネ40からバネ付勢力が作用して逆方向に回転するので、ワークWに粘着していたクリーニングシート32は弛まずにロール34に巻き戻されていく。そして、ワークチャック面2aに付着していたゴミや塵等の異物は、ワークWから剥がれてロール34に巻き戻されたクリーニングシート32の粘着面32aに付着するので、ワークWの清掃が完了する。
したがって、本実施形態のクリーナ30は、柄部36のグリップ部36aを持ってロール34をマスクステージ1とワークステージ2の間の狭い空間に挿入し、ロール34を清掃すべき面上で往復移動させることで、ロール34から引き出したクリーニングシート32の粘着面32aを清掃すべき面(マスクM又はワークチャック面2a)に粘着した後、粘着面32aを清掃すべき面から剥がすことで、清掃すべき面に付着していたゴミや塵等の異物が粘着面32aに付着するので、清掃すべき面に付着していた異物を簡単に除去することができる。
また、補助ローラ38がロール34から引き出されたクリーニングシート32を清掃すべき面側に押圧しているので、クリーニングシート32の粘着を確実に行うことができる。
さらに、クリーニングシート32をロール34に巻き戻す際には、クリーニングシート32の引き出しの際に渦巻きバネ40によりロール34を巻き戻し方向に回転させるバネ付勢力が作用するので、清掃すべき面に粘着していたクリーニングシート32を弛ませずにロール34に巻き戻すことができる。
さらにまた、巻き戻しの際、補助ローラ38は押圧させたまま、ロール34を少し浮かせていることにより、巻き戻し時のしわの発生が抑制されるとともに、クリーニングシート32に付着したゴミ等によるマスクM又はワークチャック面2aの傷付き等も防止できる。
なお、図4及び図5では、真空吸着板26の下面に吸着保持されているマスクMの清掃を行う際のクリーナ30の使用手順について説明したが、マスクMを取り外した真空吸着板26の清掃を行う際にも、上述したクリーナ30の使用手順を行うことで同様の効果を奏することができる。また、図6及び図7では、ワークチャック面2aの清掃を行う際のクリーナ30の使用手順について説明したが、ワークチャック面2aに吸着保持されているワークWの清掃を行う際にも、上述したクリーナ30の使用手順を行うことで同様の効果を奏することができる。
次に、本発明に係る第2実施形態のマスクステージ1又はワークステージ2の清掃を行うクリーナ装置について、図8から図11を参照して説明する。なお、図1から図7で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本実施形態のクリーナ装置50は、クリーニングシート32を巻き付けたロール34及び補助ローラ38をマスクステージ1の真空吸着板26とワークステージ2のワークチャック面2aとの間の空間で往復移動させるロール移動機構52を備えており、このロール移動機構52はワークステージ2の側部に配置されている。
このロール移動機構52は、ワークステージ2の側部に水平方向に延在して固定した案内レール52aと、この案内レール52aに支持されて水平方向に移動自在とされており、ロール34及び補助ローラ38が上部に設置されているスライダ本体52bと、このスライダ本体52bに一体化されているねじナット52cと、案内レール52aと平行に配置されてねじナット52cのねじ部に螺合しているねじ軸52dと、ねじ軸52dを正逆方向に回転させることでスライダ本体52bを水平方向に移動させる駆動部52eとを備えた直動装置である。案内レール52a及びねじ軸52dは、ワークステージ2の側部から外方に突出しており、図8で示す案内レール52aの右側端部にスライダ本体52bが移動すると、ロール34及び補助ローラ38の退避位置としている。
ロール34は、スライダ本体52b上に固定したロール支持部材54に回転自在に装着される。ここで、ワークステージ2のワークチャック面2aを清掃するときには、図8に示すようにロール34の下側からクリーニングシート32が引き出されるように、ロール34をロール支持部材54に装着し、マスクステージ1の真空吸着板26を清掃する際には、ロール34の上側からクリーニングシート32が引き出されるように、ロール支持部材54に対するロール34の装着向きを変更する。
また、補助ローラ38は、詳細には図示しない昇降機構(例えばエアシリンダを用いたもの等)56により上下方向に移動自在とされ、下向きに付勢されるようになっている。
そして、本実施形態も、ロール34の内部に渦巻きバネ(バネ部材)40が配置されており、クリーニングシート32を引き出す方向にロール34が正方向に回転すると、ロール34を逆回転させるようとする渦巻きバネ40のバネ付勢力が作用するようになっている。
上記構成のクリーナ装置50を使用してワークステージ2のワークチャック面2aを清掃する場合には、先ず、図10に示すように、ロール34及び補助ローラ38がワークチャック面2aの端部に位置するように、スライダ本体52bを退避位置から移動させる。そして、クリーニングシート32の端部の粘着面32aをワークチャック面2aに粘着させた後、前述した昇降機構56の駆動により補助ローラ38を最下部まで移動し、ワークチャック面2aに粘着しているクリーニングシート32の端部を押圧する。
そして、ロール移動機構52の駆動部52eを正回転駆動することで、ねじ軸52dの正回転をねじナット52cを介してスライダ本体52bに直進運動として伝達し、図10に示すようにスライダ本体52bを往路移動させていく。これにより、ロール34から引き出されたクリーニングシート32がワークチャック面2aに粘着していく。
そして、クリーニングシート32の粘着面32aがワークチャック面2aの全域に粘着すると、今度は、ロール移動機構52の駆動部52eを逆回転駆動することで、図10の矢印方向と逆方向にスライダ本体52bを復路移動させていく。このとき、ロール34は渦巻きバネ40からバネ付勢力が作用して逆方向に回転するので、ワークチャック面2aに粘着していたクリーニングシート32は弛まずにロール34に巻き戻されていく。そして、ワークチャック面2aに付着していたゴミや塵等の異物は、ワークチャック面2aから剥がれてロール34に巻き戻されたクリーニングシート32の粘着面32aに付着するので、ワークチャック面2aの清掃が完了する。
また、マスクステージ1の真空吸着板26の下面を清掃する場合には、図11に示すように、ロール34の上側からクリーニングシート32が引き出されるように、ロール支持部材54に対するロール34の装着向きを変更する。また、昇降機構56は上向きに付勢するように変更される。そして、ロール34及び補助ローラ38がワークチャック面2aの端部に位置するように、スライダ本体52bを退避位置から移動し、クリーニングシート32の端部の粘着面32aを真空吸着板26の下面に粘着させた後、前述した昇降機構56の駆動により補助ローラ38を上方に移動し、真空吸着板26の下面に粘着しているクリーニングシート32の端部を押圧する。
そして、ロール移動機構52の駆動部52eを正回転駆動することで、ねじ軸52dの正回転をねじナット52cを介してスライダ本体52bに直進運動として伝達し、図11に示すようにスライダ本体52bを往路移動させていく。これにより、ロール34から引き出されたクリーニングシート32が真空吸着板26の下面に粘着していく。
そして、クリーニングシート32の粘着面32aが真空吸着板26の下面全域に粘着すると、今度は、ロール移動機構52の駆動部52eを逆回転駆動することで、図11の矢印方向と逆方向にスライダ本体52bを復路移動させていく。このとき、ロール34は渦巻きバネ40からバネ付勢力が作用して逆方向に回転するので、真空吸着板26の下面に粘着していたクリーニングシート32は弛まずにロール34に巻き戻されていく。そして、真空吸着板26の下面に付着していたゴミや塵等の異物は、その面から剥がれてロール34に巻き戻されたクリーニングシート32の粘着面32aに付着するので、真空吸着板26の清掃が完了する。
したがって、本実施形態のクリーナ装置50は、ロール移動機構52によりロール34をマスクステージ1とワークステージ2の間の空間に移動し、ロール移動機構52に駆動によりロール34を清掃すべき面上で往復移動させることで、ロール34から引き出したクリーニングシート32の粘着面32aを清掃すべき面(マスクチャック面又は真空吸着板26の下面)に粘着した後、粘着面32aを清掃すべき面から剥がすことで、清掃すべき面に付着していたゴミや塵等の異物が粘着面32aに付着するので、清掃すべき面に付着していた異物を、自動的に除去することができる。
また、ロール34から引き出されたクリーニングシート32は、上下方向に移動自在な補助ローラ38により清掃すべき面側に押圧されているので、粘着面32aは清掃すべき面側に確実に粘着する。
さらに、クリーニングシート32をロール34に巻き戻す際には、クリーニングシート32の引き出しの際に渦巻きバネ40によりロール34を巻き戻し方向に回転させるバネ付勢力が作用するので、清掃すべき面に粘着していたクリーニングシート32を弛ませずにロール34に巻き戻すことができる。
さらにまた、巻き戻しの際、補助ローラ38は押圧させたまま、ロール34を少し浮かせていることにより、巻き戻し時のしわの発生が抑制されるとともに、クリーニングシート32に付着したゴミ等によるマスクM又はワークチャック面2aの傷付き等も防止できる。
なお、図10では、ワークWを取り外したワークチャック面2aの清掃を行う際のクリーナ装置50の動作について説明したが、ワークチャック面2aに吸着保持されたワークWの清掃を行う際にも、上述したクリーナ装置50の動作を行うことで同様の効果を奏することができる。また、図11では、マスクMを取り外した真空吸着板26の下面の清掃を行う際のクリーナ装置50の動作について説明したが、真空吸着板26の下面に吸着保持されているマスクMの清掃を行う際にも、上述したクリーナ装置50の動作を行うことで同様の効果を奏することができる。
また、ロール移動機構52として、駆動部52eと送りねじ(ねじナット52c及びねじ軸52d)との組合せを用いたが、これに代え、例えばニリアモータ等を用いるようにしてもよい。
本発明に係る近接露光装置の概略を示した図である。 本発明の手動式クリーナの全体構造を示す斜視図である。 本発明の手動式クリーナのロール内に設けたバネ部材を示す図である。 本発明の手動式クリーナがマスクステージを清掃する際の往路の動作を示す図である。 本発明の手動式クリーナがマスクステージを清掃する際の復路の動作を示す図である。 本発明の手動式クリーナがワークステージを清掃する際の往路の動作を示す図である。 本発明の手動式クリーナがワークステージを清掃する際の復路の動作を示す図である。 本発明のクリーナ装置を示す側面図である。 図8のIX−IX線矢視図である。 本発明のクリーナ装置がワークステージを清掃している状態を示す図である。 本発明のクリーナ装置がマスクステージを清掃している状態を示す図である。
符号の説明
1 マスクステージ
2 ワークステージ
2a ワークチャック面
26 真空吸着板
30 クリーナ(手動式クリーナ)
32 クリーニングシート
32a 粘着面
34 ロール
36 柄部
36a グリップ部
36b 支持軸
38 補助ローラ
40 渦巻きバネ(バネ部材)
50 クリーナ装置
52 ロール移動機構
52a 案内レール
52b スライダ本体
52c ねじナット
52d ねじ軸
52e 駆動部
M マスク
W ワーク

Claims (7)

  1. 上下方向に対向配置されているワークステージ及びマスクステージの間の空間に挿入し、前記ワークステージ及び前記マスクステージの一方の清掃すべき面を清掃する近接露光装置の手動式クリーナであって、
    粘着面を有する帯状のクリーニングシートと、このクリーニングシートを巻き付けた状態で前記空間に挿入可能なロールと、このロールが回転自在に連結しており、該ロールを前記空間に挿入させる柄部とを備えており、前記柄部を持って前記空間に挿入した前記ロールを前記清掃すべき面上近くで往復移動させ、往路において前記ロールを正回転させることで前記クリーニングシートが引き出されて前記粘着面を前記清掃すべき面に粘着させ、復路で前記ロールを逆回転させることで前記清掃すべき面に粘着していた前記クリーニングシートを前記ロールに巻き戻していくことを特徴とする近接露光装置の手動式クリーナ。
  2. 前記柄部に、前記ロールから引き出されて前記清掃すべき面に粘着している前記クリーニングシートを前記清掃すべき面に向けて押圧する補助ローラを設けたことを特徴とする請求項1記載の近接露光装置の手動式クリーナ。
  3. 前記往路において前記ロールが正回転していく際に、前記ロールを逆回転させる方向にバネ付勢力が徐々に増大していくバネ部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の近接露光装置の手動式クリーナ。
  4. 上下方向に対向配置されているワークステージ及びマスクステージの間の空間を移動し、前記ワークステージ及び前記マスクステージの一方の清掃すべき面を清掃する近接露光装置のクリーナ装置であって、
    前記マスクステージに、粘着面を有する帯状のクリーニングシートを巻き付けたロールを前記空間の前記清掃すべき面上近くで往復移動させるロール移動機構を設け、当該ロール移動機構が前記ロールを正回転させて往路移動させると、前記クリーニングシートが前記ロールから引き出されて前記粘着面が前記清掃すべき面に粘着していき、前記ロール移動機構が前記ロールを逆回転させて復路移動させると、前記清掃すべき面に粘着していた前記クリーニングシートが前記ロールに巻き戻されていくようにしたことを特徴とする近接露光装置のクリーナ装置。
  5. 前記ロール移動機構は、前記ロールを回転自在に支持しながら前記空間で直動させる直動装置であることを特徴とする請求項4記載の近接露光装置のクリーナ装置。
  6. 前記ロール移動機構に、前記ロールから引き出されて前記清掃すべき面に粘着している前記クリーニングシートを前記清掃すべき面に向けて押圧する補助ローラを、上下方向移動自在に設けたことを特徴とする請求項4又は5記載の近接露光装置のクリーナ装置。
  7. 前記往路において前記ロールが正回転していく際に、前記ロールを逆回転させる方向にバネ付勢力が徐々に増大していくバネ部材を設けたことを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の近接露光装置のクリーナ装置。
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