JP2002304310A - 半導体集積回路 - Google Patents
半導体集積回路Info
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Abstract
グラムを停止する時間を短くする。 【解決手段】 トレースデータを参照するブレーク要求
と、参照しないブレーク要求とを判別する手段を有し、
前者の場合は全てのトレースデータを出力した後にブレ
ーク処理を行うが、後者の場合はブレーク信号検出後た
だちにトレースデータの出力を中断してブレーク処理を
行う。
Description
路(リソース)を内蔵し、さらにデバッグサポートユニ
ットを有する半導体集積回路に関する。
プ)の要部を示すブロック回路図であり、同図中、1は
チップ本体、2は命令を実行するCPU(Central Proc
essing Unit)、3はRAM(Random Access Memory) や
タイマー等のリソース、4はバスコントローラである。
また、5はCPU2から出力される命令アドレスをデバ
ッグツ−ルに対して出力する事を基本的な動作とするデ
バッグサポートユニット(DSU)、6はアドレスバ
ス、7はデータバスである。また、8は制御信号を伝送
する制御信号線であり、リードライト信号やウエイト信
号はCPU2からこの制御信号線8を経由して、DSU
5を介しデバッグ用ツール10に供給される。9は外部
バスである。このチップ1はデバッグ用ツ−ル10に接
続されるが、デバッグ用ツ−ル10はCPU2の動作を
全て監視し、存在しないアドレスにプログラムが分岐し
た場合などに、CPU2の動作を停止させるなどの動作
を行う。
ツールバス11の動作周波数が追いつかなくなった。ま
た、高速になるとビット間のスキューを合わせるのが難
しくなるので、CPU2の内部バスのビット幅と同じに
ツールバス11のビット幅を引き出すことが困難になっ
た。
差を吸収するために、トレースデータを一旦バッファメ
モリ(FIFO)に取り込み、ツ−ルバス11の周波数
及びビット幅に調整した後出力している。この場合、当
然のことながら、トレースデ−タは、実際にCPUが実
行している命令の出力タイミングより遅れてツールバス
11に出力される。さらに、従来は、CPUがデバッグ
用ツール10からのブレーク要求検出後、バッファメモ
リ(FIFO)内のトレースデータをデバッグ用ツール
10へ全部出力した後に、ブレ−ク処理を開始してい
た。
−ク要求を検出すると、バッファメモリ(FIFO)内
に一時的に格納されているトレースデータを全部出力し
た後にブレ−ク処理を開始しているため、ブレーク要求
検出から実際にブレーク処理を開始するまでの間、シス
テムの実動作を行うユーザプログラムもシステムのデバ
ッグを行うエミュレータプログラムも実行していない無
駄な時間が生ずる。このため、機械制御のようにプログ
ラムのリアルタイム性が重視されるシステムにおいて
は、実際の動作を正確にエミュレートしながらメモリ内
容を書き換える等のブレーク処理を行うことができな
い。
スデータを見る必要がないブレーク処理の場合には、C
PUがブレークしてからエミュレータプログラムの処理
開始までの時間を短くし、ユーザプログラムがブレーク
処理で中断される時間をリアルタイム実行に影響を与え
ない範囲に抑える必要がある。
ないブレーク処理を行う際に、ユーザプログラムを止め
ている時間を短くするために、以下の機能を設ける。
処理(A)と参照しないブレーク処理(B)とを区別
し、(A)の場合は従来のブレーク処理、(B)の場合
はトレースデ−タのツールバス11への出力をブレーク
要求検出後ただちに止め、CPU2はブレーク処理へ入
る。これにより、リアルタイムを要求されるシステムの
デバッグ中にメモリ3の一部を書き換えるなどの、デバ
ッグツールがブレーク前の全トレースデータを取得して
いる必要がないブレ−ク処理において、ユーザプログラ
ムの止まっている時間を大幅に短縮できる。
ク信号の波形で特定する。これにより、専用の信号線の
追加なしに、(A)と(B)の区別が可能となる。
断したところからバッファメモリ(FIFO)に残って
いるトレースデータのツールバスへの出力を再開する。
これにより、トレースデータの連続性が保証できる。
半導体集積回路について、図面を参照しながら説明す
る。
積回路(以下「マイコンチップ」または単に「チップ」
と称す)の構成を示すブロック図である。
2はCPU、3はCPUバスにつながる周辺リソ−ス、
4はバスコントロ−ラ、5はデバッグサポ−トユニット
(以下「DSU」と称す)であり、CPU2とデバッグ
用ツール10(以下「ICE」と称す)とのインターフ
ェース回路としての機能を有する。
する命令アドレスバス、6はCPU2がデータアクセス
に使用するデータアドレスバス、7はCPU2がデータ
アクセスに使用するデータバス、9はマイコンチップ1
の外部バス、11はICE10に対してCPU2の命令
実行状態を出力するためのトレース用ツールバスであ
り、トレースデータ4ビットとバスステータス3ビット
からなる。12はFIFOで、トレースデータを一時格
納するバッファメモリの役割をする。
スデータを書き込むバス、14はFIFOよりDSUへ
トレースデータを読み出すバスを示す。15は、ユーザ
プログラムを止めてCPU2内の状態パラメータを書き
換えるなどのオンザフライデバッグを行なう場合に、I
CE10よりDSU5へブレーク指示を伝えるツールブ
レーク信号を入力する信号線である。
導体集積回路の動作の概略を説明する。まず、マイコン
チップ1のユーザプログラムをデバッグする場合、通常
は予め設定されたブレークポイントでCPU2を止め、
DSU5からICE10へ出力されるトレースデータを
見てデバッグを行なう。しかし、時には、トレースデー
タの内容は問わずに、リアルタイムにCPU2内部のレ
ジスタやメモリの値を書き換える必要が生ずる。(以下
これを「オンザフライデバッグ」と称する。)この場
合、チップ外部のICE10より非同期にツールブレー
ク信号15が送られることになる。(疑似的にオンザフ
ライデバッグができるという意味で「疑似オンザフライ
用ブレーク」と称する。)本発明では、後に詳細に説明
するが、このツールブレーク信号15を検出し、それが
通常のブレーク信号か疑似オンザフライ用ブレーク信号
かを判定する。そして、疑似オンザフライ用ブレーク信
号であればFIFOからのトレースデータ出力を直ちに
中断し,通常ブレークであればFIFO内の全てのトレ
ースデータを出力する。そして、トレースモードを中断
し、エミュレーションモードに入りデバッグプログラム
に従い必要な処理を行う。
合、通常のブレークよりFIFO内のトレースデータを
出力しない分だけ早くエミュレーションモードへ移れ
る。この場合、デバッグ処理後再びトレースモードに戻
るが、この時FIFO内に残ったトレースデータから出
力を再開するので、トレースデータの連続性は保証され
る。
すブロック図である。
同じ番号で示してあり、説明は省略する。新たに説明す
べき機能ブロックとして、16は命令アドレスバス8か
ら出力される命令アドレスを保持するためのバッファ、
17はデータアドレスバス6から出力されるデータアド
レスを保持するためのバッファ、18はデータバス7か
ら出力されるデータを保持するためのバッファを示す。
トを検出するためのアドレスデコーダ、20はバッファ
16、17、18の中からトレース用ツールバス11へ
出力するデータを選択するためのスイッチ、21はバッ
ファ16、17、18の状態とパラレル/シリアル変換
器24の状態から次に出力するデータを決定してスイッ
チ20を制御する制御回路である。この制御回路21は
また、ツ−ルブレーク信号15の検出及び判定を行い、
FIFO12からのトレースデータの出力を指示する。
22はCPU2がDSU5に対し、エミュレータモード
であるかユーザモードであるかを示す信号(EMMOD
E)である。23はDSU5がCPU2へ伝えるツール
ブレーク信号(ENMI)を示す。
いるデータをトレース用ツールバス11へシリアルで出
力するためのパラレルーシリアル変換器、25は制御回
路21でツールブレーク信号を検出、判定し、FIFO
のトレースデータ出力を直ちに中断するか、FIFO内
の全てのトレースデータを出力するか指示する信号を示
す。
路の構成の一例を示すブロック図である。
クは同じ番号を付けてあり、説明を省略する。あらたに
説明すべき機能ブロックとして、26は比較回路、27
はライトポインタ、28はトレースデータバッファ(パ
ラレル)、29はリードポインタを示す。なお、12は
FIFOであるが、一例として69ビット*128ワー
ド構成の2ポートRAMとしている。すなわち、この場
合FIFOへの書き込み、読み出しのバス幅は69ビッ
トである。2ポートとした理由は、アドレスとデータの
入出力端子を2セット設け、リ−ドとライトの2つのア
クセス要求を同時に処理するためである。
の一例を示すブロック図である。
クは同じ番号を付けてあり、説明を省略する。あらたに
説明すべき機能ブロックとして、30はツールバス制御
部、31はツールバスのデータ制御部を示し、ツールバ
ス制御部30は各ステートマシーンの指示に従いツール
バスの方向制御、シリアル/パラレル、パラレル/シリ
アル変換等を行う。
3はエミュレータモード用ステ−トマシ−ン、34はト
レースモード用ステートマシーンを示す。トレースモー
ド用ステートマシーン34の制御内容については詳細を
後述する。35はリード制御回路であり、中にトレース
データ1個分のバッファを持ち、FIFO12にトレー
スデータがあると自動的にそのデータを取り込む。
IFO12からトレースデータを取り込み、トレースデ
ータ出力の準備ができたことをトレースモード用ステー
トマシーン34に対して通知する信号である。37はト
レースデータ生成回路を示し、図2において、16、1
7、18、19、20及び21で示されたブロックを含
む。
マシーン34の制御動作を示すフローチャートである。
マシーン34は、リード制御回路35に出力すべきトレ
ースデータが準備されている場合(ステップS1)、し
かるべきフォーマットに従ってトレースデータをシリア
ル変換し、ICE10へ出力する(ステップS2)。ト
レースデータがない場合は,それが準備されるまで待
つ。その後、ブレーク要求を検出し、かつそれが疑似オ
ンザフライ用ブレーク要求であると判定された場合(ス
テップS3)、トレースモード用ステートマシーン34
はNOP状態で停止する(ステップS4)。この時、C
PU2は、ブレーク要求を受け付けると、トレースモー
ドからエミュレータモードへ移行している。
ユーザモードに戻ったことを確認した場合(ステップS
5)、再びトレースモードに戻り、リード制御回路35
に出力すべきトレースデータが準備されたか監視する。
CPU2がユーザモードに戻っていない場合は、NOP
状態で停止を続ける。
されたが、疑似オンザフライ用ブレーク要求ではないと
判定された場合(すなわち通常ブレ−ク要求の場合)
は、ブレークしてユーザプログラムが中断されることに
より、新たなトレースデータが生成されなくなるので、
時間が経つとFIFO12上の全トレースデータをIC
E10へ出力してしまい、最終的にはスタート後のステ
ップS1でステートマシーンは停止する。また、ステッ
プS5のあと疑似オンザフライ用ブレークからの復帰の
場合、リード制御回路35にはトレースデータがブレー
ク前の状態で保持されているので、ステップS1の条件
判断により、トレースデータの出力が再開される。
2の回路図及びタイミングチャートである。
−2は2入力ANDゲートで片側は反転入力、6−3は
4入力ANDゲ−ト、6−4は疑似オンザフライ用フラ
グ、6−5はブレーク検出用フラグ、6−6はラッチ6
−1へ供給されるクロックを示す。
初段のラッチ6−1と2入力ANDゲート6−2に入力
する。クロック6−6のタイミングで、非同期に入力す
るツールブレーク信号15の立ち上がりを検出し、AN
Dゲート6−2の出力がハイレベルとなり、ブレーク検
出用フラグが立つ。このフラグからブレーク検出信号
(ここではENMI)23を発生する。このブレーク検
出信号23は、通常ブレークか疑似オンザフライ用ブレ
ークかによらず、CPU2およびDSU5へ送られる。
断し、EMMODE22をアサートしてエミュレータモ
ードに移行したことをDSU5へ通知する(図2及び図
4参照)。図6(b)のタイミングチャートでは、一例
として、4クロックの間ツールブレーク信号15がハイ
レベルであると、疑似オンザフライ用ブレークとしてい
る。従って、この場合オンザフライ信号が4個目のクロ
ックに同期して立ち上がる。これが、次のクロックで疑
似オンザフライ用フラグ6−4を立てる。
似オンザフライ用フラグが立っていればトレースデータ
を出力せず、立っていなければ通常ブレークとしてトレ
ースデータを出力する。
用ブレークを実行した場合の動作の違いを示す。いま、
CPU2が命令3のところでブレークを検出し、命令3
の実行後に停止し、エミュレータモードに移ったとす
る。またこの時、トレースデータ出力については、命令
1のトレースデータの出力が終わっただけだとする。通
常ブレークの場合は、命令2と3のトレースデータが続
けて出力される。従って、デバッグ処理が始まるのは命
令2と3のトレースデータ出力が完了した後である。疑
似オンザフライ用ブレークの場合は、トレースデータ出
力を直ちに中断し、デバッグ処理を始める。その後、ブ
レ−クが解除されてトレースモードに戻り、CPU2は
命令4よりユーザプログラムの実行を再開する。通常ブ
レークの場合は、命令4からトレ−スデータ出力が再開
される。疑似オンザフライ用ブレークの場合は、命令2
からトレースデータ出力が再開される。
す。便宜上、以下の仮定をする。(1)ブレークを掛け
た時にトレースバッファに溜まっているトレースデータ
は、100個とする。(2)トレースデータの出力に必
要なクロック数は、命令トレースで10クロック、デー
タトレースで14クロックとする。(3)命令トレース
とデータトレースのデータ比率は1:5とする。(4)
ICEへトレースデータを出力するバス11の動作周波
数は、50MHzとする。
ータ1個で約13クロック必要であり、それが100個
で約1300クロック。従って、疑似オンザフライ用ブ
レークだと1300*20nsで約26マイクロ秒、通
常ブレークより早くバスモードが切り替わり、デバッグ
処理が始まる。これにより,CPUがユーザプログラム
を停止する時間が、この場合約26マイクロ秒少なくな
る。従って、この時間だけシステムの実動作との誤差は
無くなり、より正確なエミュレーションが行える。
点でユーザプログラム命令がどこまで実行され、FIF
Oにトレースデータがいくつ入っているかに依存する。
従って、命令が長く続いた後にブレークが入る場合ほど
この差異は大きくなる。
疑似オンザフライ用ブレーク検出用回路を設け、検出後
FIFOからのトレース出力データの切れ目で即座にブ
レークすることにより、リアルタイム性を要求されるシ
ステムのデバッグ中にメモリの一部を書き換えたい等の
トレースデータを必要としない処理において、ユーザプ
ログラムの止まっている期間の大幅短縮が可能となる。
後、ブレークで中断したところからFIFOに残ってい
るトレースデータ出力を再開することにより、トレース
データの連続性の保証が可能となる。
示信号の遷移を検出する回路とレベルを検出する回路を
設け、通常ブレークもしくは疑似オンザフライ用ブレー
クのどちらであるかの判定を行うことにより、専用の信
号線の追加を行うことなしに本機能の実現が可能とな
る。
る。
ある。
を示すブロック図である。
ック図である。
御動作を示すフローチャートである。
グチャートである。
動作の違いを示す図である。
バス 14 FIFOよりDSUへトレースデータを読み出す
バス 15 ツールブレーク信号 16 命令アドレス保持バッファ 17 デ−タアドレス保持バッファ 18 データバス保持バッファ 19 アドレスデコーダ 20 トレースデータ選択用スイッチ 21 制御回路 22 CPUがDSUへエミュレータモードを伝える信
号(EMMODE) 23 DSUがCPUへツールブレーク信号を伝える信
号(ENMI) 24 パラレルーシリアル変換器 25 ツールブレーク検出/判定信号 26 比較回路 27 ライトポインタ 28 トレースデータバッファ(パラレル) 29 リードポインタ 30 ツールバス制御部 31 ツールバスのデータ制御部 32 ブレーク検出/判定回路 33 エミュレータモード用ステートシーン 34 トレースモード用ステートマシーン 35 リード制御回路 36 ステートマシーンに次のデータの準備ができたこ
とを通知する信号 37 トレースデータ生成回路 6−1 ラッチ 6−2 2入力ANDゲート 6−3 4入力ANDゲート 6−4 疑似オンザフライ用フラグ 6−5 ブレ−ク検出用フラグ 6−6 クロック
Claims (4)
- 【請求項1】 デバッグサポートユニット及びトレース
データを一時的に格納するバッファメモリを有する半導
体集積回路において、該デバッグサポートユニットは、
外部から入力されるブレーク信号を検出するブレーク検
出手段と、前記ブレーク信号が、前記バッファメモリに
格納されているトレースデータをすべて出力した後にブ
レーク処理へ移行すること、もしくは直ちにトレースデ
ータの出力を中断してブレーク処理へ移行することのう
ちのいずれを要求しているかを判定するブレーク判定手
段とを備えることを特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項2】 前記デバッグサポートユニットは、前記
バッファメモリからトレースデータを読み込むととも
に、該トレースデータを出力する準備ができたことを通
知する信号を生成するリード制御手段と、前記リード制
御手段からの通知信号に応答して前記トレースデータを
外部へ出力させるとともに、前記ブレーク判定手段によ
り前記ブレーク信号が直ちにブレーク処理へ移行するこ
とを要求していると判定された場合にはトレースデータ
の出力を直ちに中断させるステートマシンとを備えるこ
とを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 【請求項3】 前記ブレーク検出手段は、前記ブレーク
信号の遷移を検出する回路で構成され、前記ブレーク判
定手段は、該ブレーク信号のレベルを検出する回路で構
成されることを特徴とする請求項1または2に記載の半
導体集積回路。 - 【請求項4】 前記トレースデータの出力を中断してブ
レーク処理へ移行した後にトレースモードへ復帰した場
合には、該復帰後に、前記バッファメモリに残存してい
る該トレースデータを外部へ出力することを特徴とする
請求項1から3のいずれかに記載の半導体集積回路。
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