JP3097602B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3097602B2
JP3097602B2 JP09150802A JP15080297A JP3097602B2 JP 3097602 B2 JP3097602 B2 JP 3097602B2 JP 09150802 A JP09150802 A JP 09150802A JP 15080297 A JP15080297 A JP 15080297A JP 3097602 B2 JP3097602 B2 JP 3097602B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理装置に関
し、特にパイプライン制御機能を備え、ソフトウェアの
デバグをするための専用機能を付加したデータ処埋装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のマイクロコンピュータは、動作周
波数を高速化するためにパイプライン動作機構を備え
る、いわゆるRISC(Reduced Instruction Set Comp
uter)型のものが多く開発されてきている。一般に、R
ISC型プロセッサにおけるパイプライン制御は、命令
フェッチ、命令デコード、オペランドフェッチ、演算実
行および結果格納の5つのステージに分かれている。
【0003】従来のマイクロコンピュータにおけるソフ
トウェアのデバグの方法について説明する。通常、ソフ
トウェアのデバグをするためには、プログラム中の所定
の命令で動作を停止して、それまでにCPUが実行した
命令アドレスをトレースしたり、CPU内部のレジスタ
内容のダンプ、メモリ内容のダンプなどを行う。
【0004】図3は、従来例におけるRISC型プロセ
ッサのデータ処理装置の構成を示すブロック図である。
図3に示したデータ処理装置は、5つのステージを実行
するユニットである命令フェッチ部100、命令デコー
ド部101、オペランドフェッチ部102、演算部10
3および結果格納部104と、退避レジスタ105〜1
09と、パイプライン制御部110と、ブレークポイン
トレジスタ111と、プログラムカウンタ112と、プ
ログラムメモリ115と、退避レジスタ116とを有す
る構成となっている。ここで、命令フェッチ部100、
命令デコード部101、オペランドフェッチ部102、
演算部103および結果格納部104のそれぞれには、
待避レジスタ105〜109が接続されている。パイプ
ライン制御部110には、ブレークポイントレジスタ1
11およびプログラムカウンタ112が接続されてい
る。プログラムカウンタ112には、退避レジスタ11
6が接続されている。通常の命令実行時には、プログラ
ムカウンタ112は1アドレスずつインクリメントされ
る。また、全体の処理の制御はパイプライン制御部11
0で行う。
【0005】ソフトウェアをデバグするときには、まず
ブレークポイントレジスタ111を設定する。ブレーク
ポイントレジスタ111は、通常のI/O設定命令を実
行することによって設定される。すなわち、命令デコー
ド部101がブレークポイントレジスタ111への書き
込み命令であることを検出すると、オペランドフェッチ
部102が書き込みデータを生成し、結果格納部104
からパイプライン制御部110を介して、ブレークポイ
ントレジスタ111の内容を書き換える。その後、パイ
プライン制御部110は、プログラムカウンタ112と
ブレークポイントレジスタ111とが一致するかどうか
を各命令ごとに比較する。一致する場合には、待避レジ
スタ105〜109に各ステージ100〜104の実行
状態の待避を指示する信号200をアクティブにする。
【0006】これによって、待避レジスタ105には、
命令フェッチ部100から現在フェッチした命令の情報
が退避される。待避レジスタ106には、命令デコード
部101から1つ前の命令のデコード情報が退避され
る。待避レジスタ107には、オペランドフェッチ部1
02から2つ前の命令のオペランド情報が退避される。
待避レジスタ108には、演算部103から3つ前の命
令の演算情報が退避される。待避レジスタ109には、
結果格納部104から4つ前の命令の結果格納情報が待
避されることになる。同時に、プログラムカウンタ11
2の内容は待避レジスタ116に格納される。
【0007】そして、プログラムメモリ115では、あ
らかじめ決められたデバグ用のプログラムが格納されて
いるアドレスにジャンプすることによって、デバグプロ
グラムの実行が開始される。デバグプログラムは、レジ
スタやメモリの内容をダンプするプログラムを実行す
る。
【0008】デバグプログラムからの復帰は、以下のよ
うにして行われる。デバグプログラムの最後に、専用の
復帰命令をプログラムしておく。この命令を実行する
と、パイプライン制御部110は、待避レジスタ105
〜109の内容を各ユニット100〜104に戻し、さ
らに待避レジスタ116の内容をプログラムカウンタ1
12に戻す。これによって、デバグプログラム実行前の
状態に完全に戻ることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のデ
バグ方法は、各パイプラインステージの状態を待避する
ための待避レジスタのハードウェア規模が非常に大き
く、コストアップを伴うという欠点があった。例えば、
命令フェッチをするための待避レジスタ105は、32
ビットの命令コードを格納するレジスタを必要とする。
命令デコードをするための待避レジスタ106は、デコ
ードされた100種類余りの制御信号を格納するレジス
タを必要とする。待避レジスタ107は、32ビットの
レジスタを識別する5本のアドレス情報を3組(第1オ
ペランド〜第3オペランド)またはイミディエイト値を
格納する必要がある。待避レジスタ108は、32ビッ
トの演算入力を2本必要とする。待避レジスタ109
は、32ビットの演算結果などを必要とする。このよう
に、後続して実行されるデバグプログラムによってCP
Uの内部状態が壊れても復帰することができるようにす
るために、パイプラインの状態を保存する必要があっ
た。
【0010】また、これらの待避レジスタは、通常の回
路とマルチプレクスされるので、動作周波数を制約する
いわゆるクリティカルパスとなる。このため、このよう
なデバグ機能のないCPUと比較して、動作周波数が低
速になるという欠点があった。
【0011】さらに、デバグプログラムを応用プログラ
ム空間と同一の空間にマッピングするので、ソフトウェ
ア設計において、メモリサイズやプログラムのリンク等
の制約があるという欠点があった。
【0012】このような点に鑑み本発明は、ハードウェ
ア削減によるコスト削減および動作周波数の向上、なら
びにソフトウェア開発手順の単純化を図るデータ処理装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の欠点を解決するた
めに本発明のデータ処理装置は、プログラムの命令を実
行中に該プログラムを停止させる指令を検出すると、該
プログラムの代わりにnop命令を実行し、該プログラ
ムを復帰させる指令を検出すると、該nop命令の代わ
りに該プログラムの実行を再開する。
【0014】上記本発明のデータ処理装置は、パイプラ
イン制御機構を備えるデータ処理装置であって、第1の
プログラム(応用プログラム)の命令をフェッチする第
1の命令フェッチ手段(115)と、該第1のプログラ
ム(応用プログラム)の命令の実行を停止するためにあ
らかじめ設定されている停止条件が成立したかどうかを
検出する検出手段(1)と、該停止条件が成立したと該
検出手段(1)が判定すると、実行すべき該第1のプロ
グラム(応用プログラム)の有効な命令に引き続いて自
動的にnop命令をフェッチする第2の命令フェッチ手
段(4)と、第2のプログラム(デバグプログラム)の
命令をフェッチする第3の命令フェッチ手段(3)と、
該第1の命令フェッチ手段(115)と該第2の命令フ
ェッチ手段(4)と該第3の命令フェッチ手段(3)と
のうちのいずれか1つがフェッチする命令を選択する命
令選択手段(2)とを有し、該命令選択手段(2)が該
第1の命令フェッチ手段(115)を選択して該第1の
プログラム(応用プログラム)を実行しているときに、
該検出手段(1)が該停止条件が成立したと判定したと
きには、該命令選択手段(2)が該第2の命令フェッチ
手段(4)を選択して、該停止条件が成立したときの該
有効な命令の後に該nop命令をフェッチし、該有効な
命令の実行が完了した後に、該命令選択手段(2)が該
第3の命令フェッチ手段(3)を選択して該第2のプロ
グラム(デバグプログラム)を実行し、該第2のプログ
ラム(デバグプログラム)を実行しているときには、該
命令選択手段(2)が、該第2の命令フェッチ手段
(4)と該第3の命令フェッチ手段(3)とを交互に選
択し、該第2のプログラム(デバグプログラム)におい
て所定の復帰命令が実行されたときには、該命令選択手
段(2)が該第1の命令フェッチ手段(115)を選択
する。
【0015】上記本発明のデータ処理装置は、前記第3
の命令フェッチ手段(3)が、シリアルインタフェース
を介して外部から前記第2のプログラム(デバグプログ
ラム)を入力する入力手段(5)を備えることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0017】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態におけるデータ処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0018】図1に示したデータ処理装置は、パイプラ
イン制御部1と、マルチプレクサ2と、デバグプログラ
ムメモリ3と、nop挿入部4と、各パイプラインを実
行するユニットである命令フェッチ部100、命令デコ
ード部101、オペランドフェッチ部102、演算部1
03および結果格納部104と、ブレークポイントレジ
スタ111と、プログラムカウンタ112と、プログラ
ムメモリ115と、退避レジスタ116とを有する構成
となっている。ここで、命令フェッチ部100、命令デ
コード部101、オペランドフェッチ部102、演算部
103および結果格納部104には、パイプライン制御
部1が接続されている。また、プログラムカウンタ11
2には、退避レジスタ116が接続されている。
【0019】このような構成において、各ユニット10
0〜104、ブレークポイントレジスタ111およびプ
ログラムカウンタ112の通常の動作は、従来の技術で
説明したものと同様である。主な相違点は、待避レジス
タ105〜109がなく、各ユニット100〜104が
パイプライン制御部1に直接接続されており、命令フェ
ッチをするためのマルチプレクサ2が、プログラムメモ
リ115、nop挿入部4およびデバグプログラムメモ
リ3を入力として、出力を命令フェッチ部100に入力
していることである。
【0020】ソフトウェアをデバグするときには、従来
の技術で説明したように、まずブレークポイントレジス
タ111を設定する。その後、パイプライン制御部1に
おいて、プログラムカウンタ112の内容とブレークポ
イントレジスタ111の内容とが一致するかどうかを各
命令ごとに比較する。一致する場合には、選択信号20
をアクティブにして、マルチプレクサ2がnop挿入部
4の出力を選択する。このように、ブレークポイントで
指定された命令の後にnop命令が挿入されるだけなの
で、それ以前の命令は通常通りに全て実行される。した
がって、最短で5クロック後に、ブレークポイントで指
定された命令を含んだそれまでの命令の実行が完了する
ことになる。この間にパイプラインの動作が乱れて処理
時間が長くなるいわゆるパイプライン・ハザードが起き
たとしても、それが終了するまでnop命令をフェッチ
し続ける。
【0021】パイプライン制御部1においてブレークポ
イントよりも前の命令の実行が全て完了したことを確認
すると、選択信号20を切り替えて、マルチプレクサ2
がデバグプログラムメモリ3の出力を選択する。このデ
バグプログラムメモリ3は、安価にするためにプログラ
ムメモリ115よりも低速なものを使用している。第1
の実施の形態においては、デバグプログラムメモリ3の
アクセスタイムがプログラムメモリ115のアクセスタ
イムの1/2となるように構成している。
【0022】このように選択信号20を制御することに
よって、マルチプレクサ2が、通常のプログラム実行時
にはプログラムメモリ115の出力を選択し、デバグを
行うときには、ブレークポイント以前の命令を終了する
までnop挿入部4の出力であるnop命令を選択し、
ブレークポイント以前の命令が全て完了した後に、デバ
グプログラムメモリ3の出力を選択し、デバグ中は、n
op挿入部4の出力とデバグプログラムメモリ3の出力
とを交互に選択する。これによって、デバグ中にパイプ
ライン制御を停止することなく、応用プログラムがno
p命令を実行しながら、デバグプログラムを実行するこ
とができる。
【0023】デバグプログラム終了時には、ブレークポ
インタの次の命令からフェッチするように、デバグプロ
グラムの最後で専用の復帰命令を実行する。これによっ
て、待避レジスタ116の内容をプログラムカウンタ1
12に戻し、マルチプレクサ2はプログラムメモリ11
5の出力を選択して出力する。
【0024】本発明のデバグプログラムにおいては、い
わゆる内部状態を変化させないようにソフトウェア上の
配慮を行っている。これはデバグプログラムを設計する
上での制限にはなるが、デバグプログラムそのものは単
純であり、また応用プログラムに依存しないものである
ので、一旦設計を完了してしまえば、汎用的に利用する
ことができる。内部状態を変化させる要因としては、レ
ジスタの内容がある。メモリの内容をダンプする際には
レジスタを用いて間接アドレッシングをしなければなら
ないが、デバグプログラムの最初にこの値をデバグプロ
グラムメモリ3に待避しておき、復帰する直前にこの待
避した内容を書き戻す。
【0025】また、RISCプロセッサの種類によって
は、ブレークポイントとして設定した命令が分岐命令の
場合には、直後の命令を必ず実行するように設計されて
いるものがある。この場合は、分岐命令にブレークポイ
ントを設定することができないという制限にはなるが、
使用上大きな問題になることはない。
【0026】なお、第1の実施の形態においてはデバグ
プログラムメモリ3をプログラムメモリ115と独立し
た空間に設定した。これは、デバグプログラムを応用プ
ログラムと分離することによって、応用プログラム設計
におけるサイズの制限を回避することおよび両者のプロ
グラムのリンクを不要として開発効率をあげることを目
的とした。当然、デバグプログラムメモリ3をプログラ
ムメモリ115と同じメモリ空間にマッピングすること
によって、両者のメモリを物理的にひとつにすることは
可能であり容易である。この際には、マルチプレクサ2
の構成は3入力から2入力となるが、容易に実現するこ
とができるということは明白である。
【0027】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を図2を用いて説明する。図2は、本発明の第2
の実施の形態におけるデータ処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0028】図2に示したデータ処理装置の構成は、図
1に示した第1の実施の形態におけるデータ処理装置の
構成とほぼ同様である。異なる点は、デバグプログラム
メモリ3の代わりにシリアルインタフェース5を有して
いる点である。シリアルインタフェース5は、出力をマ
ルチプレクサ2に入力し、シリアル制御信号10および
受信完了信号11を用いてパイプライン制御部1との間
で入出力を行い、結果格納部104の出力をデータバス
30を介して入力している。このように、第2の実施の
形態においては、デバグプログラムメモリ3を使用せず
に、シリアルインタフェース5を介してデバグプログラ
ムをフェッチする。
【0029】このような構成において、パイプライン制
御部1がブレークポイントを検出すると、選択信号20
を切り替えて、マルチプレクサ2がnop挿入部4の出
力を選択する。同時に、パイプライン制御部1はシリア
ル制御信号10をアクティブにして、シリアルインタフ
ェース5の動作を開始させる。シリアルインタフェース
5は、調歩同期式の手順によって外部のホストコンピュ
ータ(不図示)と通信を行い、あらかじめ準備してある
デバグプログラムを1命令ずつ受信する。1命令の受信
を完了すると受信完了信号11をアクティブにする。こ
れを受けて、パイプライン制御部1は、1クロック間だ
けマルチプレクサ2がシリアルインタフェース5の出力
を選択するように、選択信号20を制御する。
【0030】こうして1命令ずつデバグプログラムが実
行されるが、レジスタやメモリのダンプそのものは、次
のようにして行う。シリアルインタフェース5の内部に
送信レジスタ(不図示)があり、結果格納部104から
データバス30を経由して、ダンプした内容を送信レジ
スタに格納する。この格納自体も、デバグプログラムの
中で実行する。受信と送信との切り替えは、全てホスト
コンピュータ側で制御する。デバグプログラムの進行に
伴い、ダンプデータを引き取るときには、シリアルイン
タフェース5に送信を要求してダンプデータをシリアル
通信でホストコンピュータ側に引き取る。
【0031】デバグプログラムの最後には、専用の復帰
命令をプログラムしておく。これを実行することによっ
て、待避レジスタ116の内容がプログラムカウンタ1
12に戻り、マルチプレクサ2はプログラムメモリ11
5を選択する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ブレーク
ポイントを検出したときにパイプライン動作を停止せず
にnop命令を挿入することによって、デバグプログラ
ムを実行する際に、パイプラインの状態を保存するため
のハードウェアの追加を必要とせず、デバグプログラム
実行のために追加するハードウェアを削減することがで
きるという効果を有する。従来の技術においては5つの
待避レジスタが合計で最低250ビットのレジスタおよ
び相当の選択回路(約5kゲート)が必要であるのに対
して、本発明においては不要なので、全体のハードウェ
ア(約50kゲート)の10%程度を削減することがで
きるという効果を有する。また、各パイプラインにおけ
る最長のゲート段数は20段程度であるが、待避レジス
タを復帰するための選択回路の1ゲートを削減すること
によって、動作周波数を約5%向上することができると
いう効果を有する。
【0033】第1の実施の形態においては、プログラム
メモリとデバグプログラムメモリとを独立に備えて、応
用プログラム空間と独立した空間にデバグプログラムを
マッピングすることによって、応用プログラムの最大許
容サイズが実質的に拡大するという効果を有する。一般
に、デバグプログラムのサイズは100Kバイト程度必
要なので、応用プログラムが1Mバイト程度の場合に
は、約10%の有効利用をすることができる。また、応
用プログラムを作成する際にデバグプログラムとリンク
する必要がなくなり、ソフトウェアの開発手順を単純化
することができるという効果を有する。
【0034】第2の実施の形態においては、デバグプロ
グラムメモリの代わりにシリアルインタフェースを採用
したことによって、RISCプロセッサとホストコンピ
ュータとの間の端子数を大幅に削減することができると
いう効果を有する。
【0035】ここで、第1の実施の形態においては、実
行速度はデバグ時にも通常と変わらず高速であることが
優位点だが、32ビット長のデータバス、32ビット長
のアドレスバス、制御信号などを端子として備えなけれ
ばならないので高価になる。デバグプログラムを全てR
ISCプロセッサ内部に内蔵することができる場合には
端子数の問題はないが、チップサイズが大きくなり、コ
ストアップの要因になる。これに対して第2の実施の形
態においては、第1の実施の形態と比較してデバグプロ
グラムの実行速度は低速であるが、レジスタやメモリの
ダンプが多少低速であってもデバグをするためには大き
な問題とならず、シリアルインタフェースの回路規模が
小さいというメリットや端子数の削減によってコストを
大幅に低減することができるというメリットが大きい。
【0036】このように本発明は、ハードウェア削減に
よるコスト削減および動作周波数の向上、ならびにソフ
トウェア開発手順の単純化を図ることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデータ処理
装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるデータ処理
装置の構成を示すブロック図
【図3】従来例におけるRISC型プロセッサのデータ
処理装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1,110 パイプライン制御部 2 マルチプレクサ 3 デバグプログラムメモリ 4 nop挿入部 5 シリアルインタフェース 100 命令フェッチ部 101 命令デコード部 102 オペランドフェッチ部 103 演算部 104 結果格納部 105〜109,116 待避レジスタ 111 ブレークポイントレジスタ 112 プログラムカウンタ 115 プログラムメモリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプライン制御機構を備えるデータ処
    理装置において、 命令フェッチ部、命令デコード部、オペランドフェッチ
    部、演算部、及び結果格納部における動作の各ステージ
    を制御するパイプライン制御部と、実行プログラムを格
    納するプログラムメモリと、デバグ用プログラムメモリ
    を格納するデバグプログラムメモリと、nop命令を出
    力するnop挿入部と、前記プログラムメモリ、デバグ
    プログラムメモリ、又はnop挿入部の各出力のうち、
    いずれか1つを選択し前記命令フェッチ部へ出力するマ
    ルチプレクサと、前記実行プログラムに対してブレーク
    ポイントを保持するブレークポイントレジスタと、プロ
    グラムカウンタと、待避レジスタとを有し、 前記プログラムカウンタの値と前記ブレークポイントの
    値とが一致した時、前記待避レジスタは前記プログラム
    カウンタの値を保持するとともに、前記パイプライン制
    御部は、前記ブレークポイントで指定された命令を含ん
    だ命令が完了するまで前記マルチプレクサがnop命令
    を出力し、前記ブレークポイントで指定された命令を含
    んだ命令が完了後には前記マルチプレクサが前記デバグ
    用プログラムを出力するように制御することを特徴とす
    る、 データ処理装置。
  2. 【請求項2】 パイプライン制御機構を備えるデータ処
    理装置において、 第1のプログラムの命令をフェッチする第1の命令フェ
    ッチ手段と、 該第1のプログラムの命令の実行を停止するためにあら
    かじめ設定されている停止条件が成立したかどうかを検
    出する検出手段と、 該停止条件が成立したと該検出手段が判定すると、実行
    すべき該第1のプログラムの有効な命令に引き続いて自
    動的にnop命令をフェッチする第2の命令フェッチ手
    段と、 第2のプログラムの命令をフェッチする第3の命令フェ
    ッチ手段と、 該第1の命令フェッチ手段と該第2の命令フェッチ手段
    と該第3の命令フェッチ手段とのうちのいずれか1つが
    フェッチする命令を選択する命令選択手段とを有し、 該命令選択手段が該第1の命令フェッチ手段を選択して
    該第1のプログラムを実行しているときに、該検出手段
    が該停止条件が成立したと判断したときには、該命令選
    択手段が該第2の命令フェッチ手段を選択して、該停止
    条件が成立したときの該有効な命令の後に該nop命令
    をフェッチし、 該有効な命令の実行が完了した後に、該命令選択手段が
    該第3の命令フェッチ手段を選択して該第2のプログラ
    ムを実行し、 該第2のプログラムを実行しているときには、該命令選
    択手段が、該第2の命令フェッチ手段と該第3の命令フ
    ェッチ手段とを交互に選択し、 該第2のプログラムにおいて所定の復帰命令が実行され
    たときには、該命令選択手段が該第1の命令フェッチ手
    段を選択することを特徴とする、データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の命令フェッチ手段が、シリア
    ルインタフェースを介して外部から前記第2のプログラ
    ムを入力する入力手段を備えることを特徴とする、請求
    項2に記載のデータ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101741680B1 (ko) * 2017-01-03 2017-05-30 이경화 침대 매트리스용 옆 커버 제조장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101741680B1 (ko) * 2017-01-03 2017-05-30 이경화 침대 매트리스용 옆 커버 제조장치

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