JPWO2002067250A1 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

光ディスク装置2001は、反射面を検出する反射面検出手段1010と、光ディスク2100に照射される光ビームの焦点と反射面との距離が所定の誤差範囲内となるように反射面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段(1202、1003、1009、1008、1003、1012、1005、1204)と、光ビームの焦点の位置を光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段1007と、フォーカス制御手段と移動手段とを制御する制御手段1006とを備えている。

Description

技術分野
本発明は、デジタルビデオ情報などの情報を高密度で光ディスクに記録し、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク装置に関し、特に、光ディスクの情報面に対するフォーカス制御を正確に実行することが可能な光ディスク装置に関する。
背景技術
近年、光ディスク装置は大容量の可交換媒体という特徴が注目され、将来のビデオレコーダとして益々普及することが期待されている。光ディスクが大容量可交換媒体である所以は、一つは、媒体に対して非接触で記録・再生が実行されることにある。つまり、レーザービームを集束させ、その焦点を光ディスク情報記録層に照射し、これにて記録および再生を行うのであるから、ディスクの表面に多少のゴミや埃が付着しても、例えば磁気記録のように、ヘッドクラッシュを起こすことは無い。
しかし、上記光ディスクの特徴は、フォーカス制御、つまり集束レーザービームの焦点と情報記録層との距離を誤差範囲内に収める制御が安定に実行されていることが大前提となる。一旦フォーカス制御が外れてしまうと光ヘッドの対物レンズアクチュエータが暴走し、光ディスク表面に激突する場合がある。こういったフォーカス外れは特にフォーカス引き込み時、つまり、光ディスクドライブを起動した直後、レーザービーム焦点をフォーカス制御のキャプチャーレンジ内に移動させ、フォーカス制御ループを閉じる、その過程において発生する頻度が高い。従って、従来から、フォーカスの引き込みについては様々な方法が検討されてきた。
例えば、特開平9−115147号公報に記載されている方法によれば、初期のレーザービーム焦点が光ディスク情報記録層より近いか遠いかを予め判別し、この初期状態に応じたフォーカス引き込み処理を実行する。まず、焦点が情報記録層より近いと判定された場合、対物レンズアクチュエータを駆動して焦点を情報記録層に近づけ、フォーカス引き込みのキャプチャーレンジに入ったところでフォーカス制御の閉ループ動作に切り替える。これとは逆に遠いと判定された場合、上記アクチュエータを遠ざける方向に駆動し、同様に閉ループ動作に切り替える。
しかしながら従来の方法では、対物レンズのワーキングディスタンス(対物レンズと光ディスク表面との距離)が光ディスクの面振れに比べて小さい場合、対物レンズが光ディスク表面に衝突する確率が顕著に増加するといった問題点を有していた。すなわち、1回でフォーカスの引き込みが成功する場合は問題無いが、失敗した場合、仮に対物レンズアクチュエータの暴走が無いとしても、ディスクの面振れがワーキングディスタンスを越えていれば、ディスクの方から対物レンズに衝突してくる可能性がある。
現在市販されているCD、DVDプレーヤについては対物レンズのNA(開口数)は高々0.45〜0.6程度であり、ワーキングディスクタンスは0.5mm以上確保することが可能である。従って通常起こりうる0.2mm程度の面ぶれなら十分吸収することができる。しかし、今後、さらに記録容量を高めるためにNAを限界近くまで高めた場合、対物レンズの設計上ワーキングディスタンスは極度に小さくなる。例えば、NAを0.85とした場合、保護層の厚みを0.1mm程度(CDの保護層厚みは1.2mm、DVDは0.6mm)にしたとしてもワーキングディスタンスは0.15mm程度になる。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、光ディスクの大容量化に伴い対物レンズのワーキングディスタンスが十分確保できない場合でも対物レンズが光ディスクの表面に衝突する頻度を顕著に低減することが可能なフォーカス制御を実行する光ディスク装置を提供することを目的とする。
従来の光ディスク装置として、所定の回転数で回転している光ディスクに半導体レーザ等の光源より発生した光ビームを集束して照射し、光ディスク上に記録されている信号を再生する光ディスク装置がある。光ディスクには複数のトラックが、スパイラル状に形成されている。トラックは、凹凸で形成された溝によって形成されている。情報面上には相変化材料等の記録膜が付けられている。光ディスク上に情報を記録する場合には、光ビームの焦点が情報面上に位置するようにフォーカス制御しながら、かつ、トラック上に位置するようにトラッキング制御しながら光ビームの強度を情報に応じて変化させることによって記録膜の反射率を変える。光ディスク上の情報を再生する場合には、同様に光ビームの焦点が情報面上に位置するようにフォーカス制御しながら、かつ、トラック上に位置するようにトラッキング制御しながら光ディスクからの反射光を光検出器で受光する。光検出器の出力を処理することによって情報を再生する。
光ディスクの情報面と光ビームの焦点のずれをしめすフォーカスエラー信号は、非点収差法等によって検出される。フォーカスエラー信号は、焦点が情報面と一致した場合に零になる。一般に非点収差法等の検出範囲は10μm程度である。従って、フォーカス制御系を動作させる際は予め対物レンズを移動させて焦点位置を前述の検出範囲に移動させ、フォーカスエラー信号がゼロクロスしたタイミングでフォーカス制御を動作させる。しかしながら、焦点が光ディスクの表面を通過する際にもフォーカスエラー信号はゼロクロスする。光ディスクの表面で発生するゼロクロスでフォーカス制御を動作させると焦点が光ディスク表面に位置するようにフォーカス制御される。これを防止するために、光ディスクの表面に比べ情表面の反射率が高いことを利用する。すなわち、光ディスクからの全反射光量のレベルが所定のレベルを超えたことで情報面で発生するゼロクロスを検出する。
ところで近年、光ディスクの片面に2つの情報面を有した書き換え可能な光ディスクが提案されている。以下では、この光ディスクを2層光ディスクという。2層光ディスクは、対物レンズから遠い情報面の情報を再生する際は対物レンズから近い情報面を透過した光ビームで情報を再生するので、対物レンズに近い情表面の反射率を低くなるように設計している。
従って、光検出器で受光されるそれぞれの情報面からの光量は少なくなる。なお、情報面が1つの光ディスクを単層光ディスクという。
上述したように、2層光ディスクにおいてはそれぞれの情報面での全反射光量のレベルが低くなるので全反射光量のレベルに基づいて光ディスク表面と情報面の区別をすることが困難である。すなわち、2層光ディスクにおいて、従来と同様の手法でフォーカス引き込みを実行したとしても確実に情報面にフォーカスを引き込むことができない。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、光ディスク表面からの全反射光量レベルと情報面からの全反射光量レベルとの差が小さい場合(例えば、2層光ディスクの場合)でも、情報面に対するフォーカス引き込みを確実に行うことが可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明の光ディスク装置は、情報記録層と前記情報記録層の上に形成された保護層とを有する光ディスクのための光ディスク装置であって、反射面を検出する反射面検出手段と、前記光ディスクに照射される光ビームの焦点と反射面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記反射面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記反射面検出手段によって前記保護層の表面が検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記保護層に向かって移動するように前記移動手段を制御し、前記保護層の表面が検出されると、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を解除し、前記反射面検出手段によって前記情報記録層の表面が検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記情報記録層に向かって移動するように前記移動手段を制御し、前記情報記録層の表面が検出されると、前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、これにより、上記目的が達成される。
前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインとは、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記保護層の表面の反射率との積が、前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記情報記録層の表面の反射率との積に等しくなるように設定されるようにしてもよい。
前記保護層の表面には、前記情報記録層の反射率を示す情報が予め形成されており、前記制御手段は、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を実行している間に、前記情報を前記保護層の表面から読み取り、前記情報に基づいて前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインを設定してもよい。
前記保護層の表面の反射率は、3%〜5%であってもよい。
本発明の他の光ディスク装置は、複数のトラックが形成された情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射された光ビームと前記複数のトラックのうちの対応する1つとの位置ずれを検出し、前記位置ずれを示すトラッキングエラー信号を出力するトラッキングエラー検出手段と、前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する振幅検出手段と、前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が所定の誤差範囲内となるようにフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して移動させる移動手段と、前記フォーカス制御手段と前記移動手段と制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記フォーカス制御手段の動作を停止させた状態で、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの前記情報面に形成されたトラックを横断する方向に移動しながら、前記光ディスクに近づくように前記移動手段を制御し、前記制御手段は、前記振幅検出手段によって前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値以上となったことが検出された場合に限り、前記フォーカス制御手段が動作を開始することを許し、これにより、上記目的が達成される。
前記情報面に形成された前記複数のトラックのそれぞれは蛇行していてもよい。
前記光ディスク装置は、前記光ビームの焦点と前記情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記振幅検出手段によって前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値以上となったことが検出され、かつ、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことが検出された場合に、前記フォーカス制御手段の動作を開始させてもよい。
前記光ディスク装置は、バンド・パス・フィルタをさらに備え、前記トラッキングエラー信号は、前記バンド・パス・フィルタを介して前記振幅検出手段に供給されてもよい。
前記制御手段は、前記振幅検出手段が前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する場合における前記光ディスクの回転数が前記光ディスクの前記情報面に記録された情報を再生する場合における前記光ディスクの回転数より小さくなるように前記光ディスクの回転を制御してもよい。
前記制御手段は、前記振幅検出手段が前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する場合における前記光ビームの強度が前記光ディスクの前記情報面に記録された情報を再生する場合における前記光ビームの強度より小さくなるように前記光ビームの強度を制御してもよい。
前記制御手段は、前記光ディスクの回転が停止した状態で前記フォーカス制御を実行し、前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が前記所定の誤差範囲内にあることが検出された後に前記光ディスクが回転を開始するように、前記光ディスクの回転を制御してもよい。
本発明の他の光ディスク装置は、情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射された光ビームの焦点と所定の面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、前記フォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記所定の面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段と、前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面に向かって第1の方向に移動するように前記移動手段を制御し、前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されると、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面と前記情報面との距離より大きい所定の距離だけ前記第1の方向にさらに移動するように前記移動手段を制御し、前記光ビームの焦点を前記所定の距離だけ前記第1の方向にさらに移動させた後、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記情報面に向かって前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するように前記移動手段を制御し、前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されると、前記情報面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、これにより、上記目的が達成される。
前記制御手段は、前記光ディスクの回転が停止した状態で前記フォーカス制御を実行し、前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が前記所定の誤差範囲内にあることが検出された後に前記光ディスクが回転を開始するように、前記光ディスクの回転を制御してもよい。
本発明の他の光ディスク装置は、情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射された光ビームの焦点と所定の面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、前記フォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記所定の面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段と、前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面に向かって移動するように前記移動手段を制御し、前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されると、前記光ディスクの表面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、前記光ディスクの表面に対するフォーカス制御を実行している間に、前記光ディスクの回転角度に応じた前記移動手段の変位を示す変位情報を記憶手段に記憶し、前記フォーカス制御手段の動作を停止させた状態で、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記記憶手段に記憶した前記変位情報に基づいて、前記光ビームの焦点が前記情報面に向かって移動するように前記移動手段を制御し、前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されると、前記情報面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、これにより、上記目的が達成される。
前記フォーカス制御手段は、フォーカス制御手段が動作を開始してから所定の期間は、前記光ディスクに記録された情報を再生する場合に比べて位相が進む帯域が広くなるように位相補償を制御してもよい。
前記フォーカス制御手段は、フォーカス制御手段が動作を開始してから所定の期間は、前記光ディスクに記録された情報を再生する場合に比べてゲインが小さくなるようにゲインを設定してもよい。
本発明の他の光ディスク装置は、複数の情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、前記複数の情報面のうち所定の情報面に光ビームを照射した場合において、前記光ディスクからの反射光を検出する光検出手段と、前記光検出手段の出力に基づいて、前記光ビームの焦点と前記所定の情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、前記光検出手段の出力に基づいて、前記光ディスクからの全反射光量を検出する全反射光量検出手段と、前記全反射光量検出手段の出力から、前記光ディスクの所定の情報面以外の情報面により反射される反射光量に応じた信号値を減算した値で、前記フォーカスエラー信号を除算することにより、正規化されたフォーカスエラー信号を生成する正規化手段とを備えており、これにより、上記目的が達成される。
前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、前記正規化されたフォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の情報面との距離が所定の誤差範囲内となるようにフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、前記フォーカス制御の系のゲインを測定するフォーカスゲイン測定手段とをさらに備え、前記信号値は、前記フォーカスゲイン測定手段の出力に基づいて変化してもよい。
前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段をさらに備え、前記信号値は、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの前記所定の情報面を通過するように前記移動手段を駆動した場合における前記正規化されたフォーカスエラー信号の振幅が一定値となるように変化してもよい。
前記信号値は、前記複数の情報面のそれぞれに対して変化してもよい。
前記光ビームの焦点が位置する前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面からの反射光を検出する迷光検出手段をさらに備え、前記信号値は、前記迷光検出手段の出力に基づいて変化してもよい。
前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、前記正規化されたフォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点を前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面に移動させるように前記移動手段を制御する制御手段とをさらに備えていてもよい。
前記光検出手段は、前記光ディスクからの反射光を、光軸に近い内側の領域の光と前記光軸から遠い外側の領域の光とに分割する光ビーム分割手段をさらに備えており、前記フォーカスエラー検出手段は、前記内側の領域の光に基づいて前記光ビームの焦点と前記光ディスクの前記所定の情報面との位置ずれを検出する内側フォーカスエラー検出手段と、前記外側の領域の光に基づいて前記光ビームの焦点と前記光ディスクの前記所定の情報面との位置ずれを検出する外側フォーカスエラー検出手段とを含み、前記制御手段は、前記内側フォーカスエラー検出手段の出力および前記外側フォーカスエラー検出手段の出力の少なくとも一方に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点を前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面に移動させるように前記移動手段を制御してもよい。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の光ディスク装置1001の構成例を示す。
光ディスク装置1001は、光ディスク1100に情報を記録し、または、光ディスク1100に記録されている情報を再生する。光ディスク1100は、情報記録層1120と、情報記録層1120の上に形成された保護層1110とを有している。
光ディスク装置1001は、情報記録層1120に集束レーザービームを照射するための光ヘッド1102を含む。
光ヘッド1102は、レーザー光源1201と、受光手段1202と、対物レンズアクチュエータ1204と、対物レンズ1203とを含む。
レーザー光源1201は、レーザービームを出射する。レーザー光源1201から出射されたレーザービームは、対物レンズ1203によって集束される。その結果、集束レーザービームが光ディスク1100に照射される。光ディスク1100によって反射された集束レーザービームは、対物レンズ1203を通って受光手段1202によって受け取られる。対物レンズ1203は、対物レンズアクチュエータ1204によって駆動される。
受光手段1202は、例えば、多分割された受光部から構成される。受光手段1202から出力される信号群(DOUT)は、フォーカス誤差演算手段1003および情報読取手段1011に供給される。フォーカス誤差演算手段1003は信号群DOUTからフォーカスエラー信号(FE)を生成する。フォーカスエラー信号とは、前記集束レーザービームの焦点と反射面(後述するが、保護層1110の表面または情報記録層1120)との距離に応じて変化する信号である。フォーカスエラー信号FEは、ゲインアンプ1009、スイッチ1008、加算手段1004、低域補償手段1012、アクチュエータドライバ1005を経由して光ヘッド1002の対物レンズアクチュエータ1204にフィードバックされる。
このように、受光手段1202、フォーカス誤差演算手段1003、ゲインアンプ1009、スイッチ1008、加算手段1004、低域補償手段1012、アクチュエータドライバ1005および対物レンズアクチュエータ1204によってフォーカスサーボを実行するフォーカス制御ループが形成される。スイッチ1008は、フォーカス制御ループを開閉するために使用される。加算手段1004は、後述する焦点移動手段1007の出力信号をフォーカス制御ループに加算するために使用される。
受光手段1202、フォーカス誤差演算手段1003、ゲインアンプ1009、スイッチ1008、加算手段1004、低域補償手段1012、アクチュエータドライバ1005および対物レンズアクチュエータ1204は、フォーカスエラー信号FEに基づいて対物レンズアクチュエータ1204を駆動することにより、集束レーザービームの焦点と反射面との距離が所定の誤差範囲内となるように反射面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段として機能する。
焦点移動手段1007は、前記集束レーザービームの焦点を強制的に光ディスク面に対して垂直に移動させる。焦点移動手段1007の出力信号は加算器1004によってフォーカス制御ループに加算される。
シーケンサ1006は、焦点移動手段1007およびフォーカス制御手段を制御する。シーケンサ1006は、スイッチ1008のオンオフを切り換えることによってフォーカス制御手段を制御する。スイッチ1008がオンの場合には、フォーカス制御ループが閉状態となり、フォーカス制御手段が動作する。スイッチ1008がオフの場合には、フォーカス制御ループが開状態となり、フォーカス制御手段の動作が停止する。
シーケンサ1006は、例えば、後述するシーケンス1〜4を生成するためのプログラムが組み込まれたマイクロプロセッサによって構成され得る。
以下、図2Aおよび図2Bを参照して、シーケンサ1006の機能を説明する。シーケンサ1006は、以下に示すシーケンス1〜4をシーケンシャルに実行する。図2Aは、シーケンス1〜4にわたって集束レーザービームの焦点の位置の変化を示す。図2Bは、シーケンス1〜4にわたってフォーカスエラー信号FEの変化を示す。
(シーケンス1)
シーケンサ1006は、集束レーザービームの焦点が保護層1110に向かって移動するように焦点移動手段1007を制御する。このような制御は、例えば、シーケンサ1006が焦点移動手段1007にコマンドMを発行することによってなされる。コマンドMに応答して対物レンズアクチュエータ1204にDC電流が供給される。これにより、対物レンズ1203が光ディスク1100に対して垂直方向に所定速度で移動する。
シーケンス1では、スイッチ1008はオフ状態にされている。従って、フォーカス制御ループは開状態であり、フォーカス制御手段は停止状態である。
シーケンス1は、反射面検出手段1010によって反射面(すなわち、保護層1110の表面)が検出されたときに終了する。
反射面の検出は、例えば、フォーカスエラー信号FEが所定のしきい値(Vth)を超えたことを検出することによって行うことができる(図2B)。このような検出は、「集束レーザービームの焦点と反射面との距離が近接している場合(すなわち、検出可能範囲内である場合)にはフォーカス誤差にほぼ比例した振幅を有するフォーカスエラー信号が得られるが、検出可能範囲外である場合にはそのような振幅を有するフォーカスエラー信号が得られない」というフォーカスエラー信号に特有の性質(いわゆるS字特性)を利用したものである。
(シーケンス2)
シーケンサ1006は、保護層1110の表面に対するフォーカス制御を実行するようにフォーカス制御手段を制御する。この制御は、スイッチ1008をオフ状態からオン状態に切り換えることによって達成される。反射面検出手段1010は、フォーカスエラー信号FEが所定のしきい値(Vth)を超えたことを検出すると出力パルス信号Pを出力する。シーケンサ1006は、出力パルス信号Pのエッジに応答して、スイッチ1008を閉じるループオン信号(LON)を生成する。これにより、スイッチ1008はオン状態となり、保護層1110の表面に対するフォーカス制御が開始される。
シーケンス2は、保護層1110の表面に対するフォーカス制御が安定したときに終了する。例えば、フォーカス制御の開始から所定の時間が経過すると「フォーカス制御が安定した」とみなして差し支えない。その所定の時間は、フォーカス制御帯域に応じて決定される応答時間の10倍程度(あるいはそれ以上)の時間であることが好ましい。例えば、フォーカス制御帯域が10kHzに対応する応答時間は0.1msである場合には、その所定の時間は、1ms(=0.1ms×10)以上であることが好ましい。
(シーケンス3)
シーケンサ1006は、保護層1110の表面に対するフォーカス制御を解除する。このフォーカス制御の解除は、スイッチ1008をオン状態からオフ状態に切り換えることによって達成される。
次に、シーケンサ1006は、集束レーザービームの焦点が情報記録層1120に向かって移動するように焦点移動手段1007を制御する。このような制御は、例えば、シーケンサ1006が焦点移動手段1007にコマンドMを発行することによってなされる。コマンドMに応答して対物レンズアクチュエータ1204にDC電流が供給される。これにより、対物レンズ1203が光ディスク1100に対して垂直方向に所定速度で移動する。
シーケンス3は、反射面検出手段1010によって反射面(すなわち、情報記録層1120の表面)が検出されたときに終了する。
反射面の検出は、シーケンス1で説明した方法と同一の方法で行われる。
(シーケンス4)
シーケンサ1006は、情報記録層1120の表面に対するフォーカス制御を実行するようにフォーカス制御手段を制御する。この制御は、スイッチ1008をオフ状態からオン状態に切り換えることによって達成される。
シーケンス4は、情報記録層1120の表面に対するフォーカス制御が安定したときに終了する。
このように、本発明の光ディスク装置1001によれば、シーケンサ1006の制御により、2段階のフォーカス引き込みが行われる。1段階目のフォーカス引き込みは、保護層1110の表面に対するフォーカス引き込みであり、2段階目のフォーカス引き込みは、情報記録層1120の表面に対するフォーカス引き込みである。このような2段階のフォーカス引き込みにより、対物レンズ1203が光ディスク1100に衝突する危険性を大幅に低減することが可能になる。その理由を以下に詳しく説明する。
シーケンス1、2において、1段階目のフォーカス引き込みが情報記録層1120の表面に対してではなく保護層1110の表面に対して実行される。これにより、従来より保護層1110の厚み分だけ離れた位置にフォーカスの引き込みが実行されることになる。これは、言い換えれば、ワーキングディスタンスが保護層1110の厚み分だけ拡大されたことになる。
例えば、本来のワーキングディスタンス(情報記録層1120に対してオンフォーカスしているときの保護層1110表面と対物レンズ1203との距離)が150μmである場合には、その本来のワーキングディスタンスに保護層1110の厚み100μmを加えた250μmを実質的なワーキングディスタンスとすることができる。従って、仮に、光ディスク1100の回転により200μm程度の面ぶれが発生したとしても、フォーカス引き込みの失敗により、対物レンズ1203が保護層1110の表面に衝突することをおおかた回避することが可能になる。
さらに、シーケンス2において、光ディスク1100の面ぶれに対する追従制御が実行されているため、シーケンス3、4において、光ディスク1100の面ぶれの影響は事実上無視することができる。情報記録層1120も保護層1110も同じ面ぶれ変動をしているからである。
シーケンス4において、これからフォーカス引き込みを実行しようとしている情報記録層1120と対物レンズ1203との相対速度はほぼ0になっており、光ディスク1100は(面ぶれ方向については)実質的に静止していると擬制することができる。シーケンス3において、フォーカス制御ループは遮断されているが、低域補償手段1012により、フォーカス制御ループを遮断する前のアクチュエータの動作状態がほぼそのまま保持される。その結果、シーケンス3、4において、情報記録層1120に対するフォーカス引き込みをほぼ確実に行うことが可能になる。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、保護層1110の表面に対してフォーカス制御を実行し、その後、情報記録層1120に対してフォーカス制御を実行することにより、高NAの対物レンズを有する光ヘッドを用いた場合でも、対物レンズが光ディスクの表面に衝突することを極力回避することが可能になる。
ここで、保護層1110の表面の反射率R1110と情報記録層1120の表面の反射率R1120とは異なっているのが通常である。シーケンサ1006は、反射率R1110と反射率R1120との差異を補正するためにゲインアンプ1009を用いてゲインを適切に設定する。
シーケンス2における保護層1110の表面に対するフォーカス制御実行時のフィードバックゲインG1110と、シーケンス4における情報記録層1120の表面に対するフォーカス制御実行時のフィードバックゲインG1120とは、式(1)を満たすように設定されていることが好ましい。
R1110×G1110=R1120×G1120 (1)
すなわち、G1110とG1120とは、R1110とG1110との積がR1120とG1120との積に等しくなるように設定されていることが好ましい。
式(1)を満たすようにフィードバックゲインG1110、G1120を設定することにより、制御系全体のループゲインを常に一定に保つことが可能になる。その結果、保護層1110の表面と情報記録層1120の表面のいずれに対しても安定なフォーカス制御を実行することが可能になる。
保護層1110の表面の反射率R1110は保護層1110の屈折率によって一義的に決定されるのに対し、情報記録層1120の表面の反射率R1120は、情報記録層1120の材質によって大きく異なる。例えば、保護層1110の材質が一般に用いられるポリカーボネート樹脂の場合は、保護層1110の表面の反射率は3〜5%程度の範囲であるのに対し、情報記録層1120の表面の反射率は、記録消去可能メディア(例えば相変可膜)の場合は5〜20%、追記型メディア(例えば色素系材料)の場合は20〜50%、再生専用メディア(例えばアルミ反射膜)の場合は70〜90%、といったようにその材質によって大きく異なる。よって、フォーカス引き込み時に情報記録層1120の表面の反射率R1120が明らかになっていないと式(1)の関係が成立する保証は無く、情報記録層1120へのフォーカス引き込みが安定に実行できない場合がでてくる。
情報記録層1120の表面の反射率R1120を確実に取得するためには、例えば、光ディスク1100の保護層1110の表面に反射率R1120を示す情報を予め形成しておくようにし、シーケンス2の実行中(すなわち、保護層1110の表面にオンフォーカスしている間)に情報読み取り手段1011を用いて反射率R1120を示す情報を保護層1110の表面から読み取るようにすればよい。シーケンス4において、シーケンサ1006は、ゲインアンプ1009を用いて反射率R1120に基づく制御ゲインを設定する。
図3は、保護層1110の表面にディスク情報1112が形成された光ディスクの一例を示す。情報記録層1120の表面の反射率R1120を示す情報は、ディスク情報1112の少なくとも一部に含まれている。ディスク情報1112は、保護層1110の表面に直接印刷されたバーコードであっても良いし、バーコード等が印刷されたラベルを貼り付けたものであっても良い。情報読取手段1011は、受光手段1202から出力される信号群DOUTの全加算信号と所定のしきい値とを比較し、その比較結果に基づいて前記バーコードを二値化して検出する構成であれば、任意の構成をとり得る。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の光ディスク装置2002の構成例を示す。
本実施の形態では、後述する光検出器2113およびTE信号生成回路2102が、複数のトラックが形成された情報面を有する光ディスク2100に照射された光ビームとその複数のトラックのうちの対応する1つとの位置ずれを検出し、その位置ずれを示すトラッキングエラー信号を出力するトラッキングエラー検出手段として機能する。
また、光検出器2113、FE信号生成回路2115、位相補償回路2116、電力増幅器2118およびアクチュエータ2104が、光ビームの焦点と光ディスク2100の情報面との距離が所定の誤差範囲内となるようにフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段として機能する。
また、マイコン2122が、前記フォーカス制御手段とアクチュエータ2104(移動手段)とを制御する制御手段として機能する。
光ディスク2100は、モータ2127に取り付けられ所定の回転数で回転している。モータ2127は、モータ制御回路2126によって制御されている。モータ2127の回転数は、マイコン2122によって設定される。
光ディスク2100は、複数のトラックが形成された情報面(図4には示されていない。図6および図22参照)を有している。複数のトラックは、スパイラル状に凹凸で形成されている。なお、光ディスク2100は、単層ディスクであってもよいし、二層ディスクを含む多層ディスクであってもよい。
光学ヘッド2114には、レーザ2109、カップリングレンズ2108、偏光ビームスプリッタ2110、1/4波長板2107、全反射鏡2105、光検出器2113、アクチュエータ2104が取り付けられている。
レーザ2109は、レーザ制御回路2101に接続されている。レーザ制御回路2101は、マイコン2122から設定させた発光パワーになるようにレーザ2109を駆動する。光学ヘッド2114に取り付けられたレーザ2109より発生した光ビーム2106は、カップリングレンズ2108で平行光にされた後に、偏光ビームスプリッタ2110、1/4波長板2107を通過し、全反射鏡2105で反射され、対物レンズ2103により光ディスク2100の情報面上に集束して照射される。
光ディスク2100の情報面により反射された反射光は、対物レンズ2103を通過して全反射鏡2105で反射され、1/4波長板2107、偏光ビームスプリッタ2110、検出レンズ2111、円筒レンズ2112を通過して4個の受光部からなる光検出器2113に入射する。対物レンズ2103はアクチュエータ2104の可動部に取り付けられている。フォーカス方向移動手段兼トラッキング方向移動手段であるアクチュエータ2104はフォーカス用コイル、トラッキング用コイル、フォーカス用の永久磁石及びトラッキング用の永久磁石を含む。したがって、アクチュエータ2104のフォーカス用コイルに電力増幅器2118を用いて電圧を加えるとコイルに電流が流れ、コイルはフォーカス用の永久磁石から磁気力を受ける。
よって、対物レンズ2103は光ディスク2100の情報面と垂直な方向(図では上下方向)に移動する。対物レンズ2103は光ビームの焦点と光ディスクの情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号に基づいて光ビーム2106の焦点が常に光ディスク2100の情報面に位置するように制御されている。
また、トラッキング用コイルに電力増幅器2125を用いて電圧を加えると、コイルに電流が流れ、トラッキング用の永久磁石から磁気力を受ける。よって、対物レンズ2103は光ディスク2100の半径方向(すなわち、光ディスク2100上のトラックを横切る方向;図では左右の方向)に移動する。
光検出器2113は、4個の受光部より形成されている。光検出器2113上に入射した光ディスクからの反射光は、フォーカスエラー信号生成回路2115(以下、FE信号生成回路2115と記す。)、トラッキングエラー信号生成回路2102(以下、TE信号生成回路2102と記す。)へ送られる。FE信号生成回路2115は、光ビーム2106の焦点と光ディスク2100の情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号(以下、FE信号と記す。)を生成する。
図4に示した光学系は一般に非点収差法と呼ばれるFE信号の検出方式を実現する構成を有している。FE信号は、位相補償回路2116、スイッチ2117を介して電力増幅器2118へ送られる。
電力増幅器2118によりアクチュエータ2104のフォーカス用コイルに電流が流れる。位相補償回路2116は、フォーカス制御系を安定にするための位相を進めるフィルタである。従って、FE信号に応じて対物レンズ2103が駆動され、光ビーム2106の焦点が常に情報面上に位置する。
なお、スイッチ2117はコントロール端子dの電位に応じて端子aと端子cとの接続または端子bと端子cとの接続が切り替わるもので、本実施の形態では、コントロール端子dの電位がハイレベルで端子cと端子aとが接続され、ローレベルの場合に端子cと端子bとが接続される。また、FE信号はゼロクロス検出回路2119へ送られる。ゼロクロス検出回路2119は、FE信号がゼロクロスしたことを検出すると、パルス信号を出力する。以下では、このパルスをゼロクロス信号という。
図4に示した光学系は一般にプッシュプル法と呼ばれるトラッキングエラー信号の検出方式を実現する構成を有している。以下、トラッキングエラー信号をTE信号と記す。TE信号生成回路2102は、複数のトラックが形成された光ディスク2100の情報面に収束して照射された光ビーム2106と光ディスク2100のトラックとの位置ずれをプッシュプル法により検出し出力する。TE信号は、バンド・パス・フィルター2120(以下では、BPF2120と記す。)、振幅検出回路2121を介してコンパレータ2128へ送られる。
コンパレータ2128の出力はマイコン2122へ送られる。ランプ波発生回路2123は、一定速度で変化する信号(すなわち、ランプ波形)を発生する。ランプ波を発生する期間は、マイコン2122によって設定される。ランプ波発生回路2123の出力は、スイッチ2117を介して電力増幅器2118へ送られる。スイッチ2117の切り替えは、マイコン2122によって行われる。正弦波発生回路2124は、正弦波を発生する。正弦波を発生する期間は、マイコン2122によって設定される。正弦波発生回路2124の出力は電力増幅器2125へ送られる。
フォーカスを引き込む際の動作を説明する。マイコン2122は、モータ制御回路2126に所定の回転数を設定する。次に、レーザ制御回路2101に所定の発光パワーを設定する。マイコン2122は、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をローレベルにして端子cと端子bとを接続する。このときフォーカス制御は行われていない状態である。そして、ランプ波発生回路2123を動作させランプ波を出力させる。ランプ波に応じた電流が電力増幅器2118によってフォーカス用コイルに流れる。
対物レンズ2103は、光ディスク2100に向かって(図では上方向に向かって)移動する。それと同時に、マイコン2122は、正弦波発生回路2124を動作させ、電力増幅器2125によってトラッキング用コイルに正弦状の電流が流れる。対物レンズ2103はトラックを横断する方向に正弦波状に振れる。
このように、対物レンズ2103は、トラックを横断する方向に振れながら光ディスク2100に近づく。光ビーム2106の焦点が、光ディスク2100の情報面に近づきトラックを横断するようになると、TE信号生成回路2102からTE信号が正弦波状になる。TE信号は、BPF2120を介して振幅検出回路2121に送られる。振幅検出手段である振幅検出回路2121は、トラックと直行する方向に光ビームを移動させながらTE信号の振幅を測定するものである。BPF2120は、ノイズを除去する。BPF2120の通過帯域は、TE信号の周波数である。TE信号の周波数は、トラックピッチと偏芯および光ディスクの回転数によって決まる。通常の光ディスク装置および光ディスクでは、数10Hzから数KHzである。
振幅検出回路2121によってTE信号の振幅が検出される。検出されたTE信号の振幅が所定値以上になるとコンパレータ2128の出力がハイレベルになり、光ビームの焦点が情報面の近傍にあることが検出される。その後、光ビームの焦点が情報面を通過しFE信号生成回路2115の出力であるFE信号がゼロクロスする。このとき、ゼロクロス検出手段であるゼロクロス検出回路2119からゼロクロス信号が出力される。
マイコン2122は、コンパレータ2128の出力がハイレベルであり、かつ、ゼロクロス検出回路2119からゼロクロス信号が出力された場合に、光ビームの焦点が光ディスク2100の情報面にあると判断する。この場合、マイコン2122は、コントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続してフォーカス制御の動作を開始させる。
マイコン2122は、振幅検出回路2121がTE信号の振幅を検出する場合における光ディスク2100の回転数が、光ディスク2100の情報面に記録された情報を再生する場合における光ディスク2100の回転数より小さくなるように光ディスク2100の回転を制御する。このような制御は、例えば、光ディスク2100を回転させる回転手段であるモータ2127の回転数を制御することによって達成される。マイコン2122は、フォーカス制御を開始した後にモータ2127の回転数を情報を再生する際の正規の回転数に上げる。このように、TE信号の振幅を検出する際に光ディスク2100の回転数を下げることにより、光ディスク2100の面振れによる情報面のフォーカス方向の速度を低くすることができる。これにより、情報面が焦点深度の範囲にある期間を長くすることができ、光ビーム2106が横断するトラックの本数を多くすることができる。その結果、TE信号の振幅を正確に検出することが可能になる。
また、マイコン2122は、振幅検出回路2121がTE信号の振幅を検出する場合における光ビームの強度が、光ディスク2100の情報面に記録された情報を再生する場合における光ビームの強度より小さくなるように光ビームの強度を制御する。このような制御は、例えば、レーザ2109の発光パワーを制御することによって達成される。マイコン2122は、フォーカス制御を開始した後にレーザ2109の発光パワーを情報を再生する際の正規のパワーに上げる。このように、TE信号の振幅を検出する際に光ビームのパワーを下げることにより、光ディスク2100に記録された情報が破壊されることを防止することができる。
図5は、FE信号の変化の一例を示す。図5において、横軸が対物レンズ2103によって収束された光ビーム2106の焦点位置と光ディスク2100の情報面との距離を示す。縦軸がFE信号のレベルを示す。FE信号は、S字に似た波形となる。以下では、この波形をS字波形という。FE信号のレベルが零であることは光ビーム2106の焦点が情報面に一致した状態(すなわち、合焦点の状態)であることを示す。FE信号のレベルは一般に約10μmの距離で最大値となる。離れるにしたがってFE信号は零に近づく。そこで、フォーカス制御を動作する前にはフォーカス制御の為の初期動作を行い、光ビーム2106の焦点位置と情報面との距離が図5の範囲Lになる状態にする必要がある。
図6は、光ディスク2100に形成されたトラックを模式的に示す。図の下側から光ビーム2106が照射される。図の下側からみて凸部がトラックである。図6において、光ディスク2100の情報面が参照番号2101によって示されており、光ディスク2100の表面が参照番号2102によって示されている。
一般にプッシュプル法と呼ばれるトラッキングエラー検出方式について説明する。プッシュプル法はファーフィールド法とも呼ばれる方式である。光ディスク2100上のトラックで反射回折された光ビームをトラック中心に対して対称に配置された2分割の光検出器の受光部での出力差によってTE信号を検出する方式である。
図7は、光ビーム2106がトラックを横断した場合のTE信号の波形を示す。光ビーム2106がトラックを横断するとTE信号は、正弦波状の波形になる。トラックの中心で零になる。
図8は、対物レンズ2103を光ディスク2100の情報面に徐々に近づけた場合の各信号の波形を示す。図8において、波形(a)がランプ波発生回路2123の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)がFE信号を、波形(d)がゼロクロス信号を、波形(e)がTE信号を、波形(f)が振幅検出回路2121の出力を、波形(g)がコンパレータ2128の出力をそれぞれ示す。
マイコン2122が、ランプ波発生回路2123の動作を時間tに開始すると、それに応じた電流がフォーカス用コイルに流れる。従って、対物レンズ2103は徐々に光ディスク2100の情報面に近づく。時間tで焦点位置が光ディスクの表面と一致するとゼロクロス信号が出力される。しかしながら、光ディスク表面では、TE信号のレベルは零なのでコンパレータ2128の出力はローレベルのままである。さらに焦点位置が光ディスク2100に近づくと時間tで情報面が焦点深度に入るのでTE信号が正弦波状になる。従って、振幅検出回路2121の出力がEを超えて、コンパレータ2128の出力がハイレベルになる。
時間tで焦点が情報面と一致するとゼロクロス信号が出力される。さらに対物レンズ2103を上げていくと情報面が焦点深度から外れるのでTE信号が零レベルになる。時間tでコンパレータ2128の出力がローレベルになる。上述したように、光ディスク2100の表面ではゼロクロス信号が出力されるが、コンパレータ2128の出力がローレベルであるので、確実に情報面を検出できる。すなわち、時間tにおいてマイコン2122がコントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続するように構成すれば、2層光ディスクのように情報面の反射率が低いものであっても、情報面に確実にフォーカス引き込みすることができる。
図9は、フォーカスを引き込む際の各信号の波形を示す。図9において、波形(a)がランプ波発生回路2123の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)がFE信号を、波形(d)がゼロクロス信号を、波形(e)がTE信号を、波形(f)が振幅検出回路2121の出力を、波形(g)がコンパレータ2128の出力をそれぞれ示す。
また、波形(h)が、マイコン2122がスイッチ2117のコントロール端子dに出力するコントロール信号を示す。t10でランプ波発生回路2123が動作を開始する。時間t11でコンパレータ2128の出力がハイレベルになる。
時間t12で焦点位置が情報面と一致しゼロクロス信号が出力される。マイコン2122は、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルにする。
従って、スイッチ2117の端子cと端子aとが接続され、フォーカス制御が動作する。対物レンズ2103は、焦点が情報面にあるようにフォーカス制御される。
FE信号は光ディスク2100の表面でもゼロクロスするが、光ディスク2100の表面ではTE信号のレベルは零であるのでマイコン2122はフォーカス制御を動作させることはない。従って、正確に情報面にフォーカスを引き込むことができる。
なお、光ディスク2100が情報が予め記録されているディスク(例えば、ROM)である場合には、RF信号に基づいて情報面を検出するようにしてもよい。このような検出は、全反射検出回路およびRF検出回路を図4に示される光ディスク装置2002の構成に追加することによって達成され得る。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3の光ディスク装置2003の構成例を示す。図10において、上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
図11は、光ディスク2150の情報面に形成された複数のトラックを示す。その複数のトラックのそれぞれは蛇行している。図11に示される例では、トラックは、所定の周期Wでトラックの径方向に微小に振られている。この微少な振られは、光ビーム2106とトラックとの位置ずれとしてTE信号で検出できる。なお、光ディスク2150は、単層ディスクであってもよいし、二層ディスクを含む多層ディスクであってもよい。
図12は、フォーカス制御が動作している状態で光ビーム2106がトラックを横断する場合の各信号の波形を示す。(a)はトラックの模式図を示す。波形(b)はTE信号を、波形(c)はBPF2151の出力を示す。BPF2151の出力を以下ではウォブル信号という。ウォブル信号の振幅は光ビーム2106がトラックの中心に位置する場合に最大となり、光ビーム2016がトラックとトラックとの中間にある場合に小さくなる。BPF2151は、TE信号に含まれるトラックの径方向の微小な振られによる成分を通過させる。従って、BPF2151の通過帯域は、Wと光ディスク2150の回転数で決まる。
図13は、光ディスク装置2003の内部で用いられる各信号の波形を示す。波形(a)がランプ波発生回路2123の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)がFE信号を、波形(d)がゼロクロス信号を、波形(e)がウォブル信号を、波形(f)が振幅検出回路2121の出力を、波形gがコンパレータ2460の出力を、波形hがスイッチ2117の端子dの信号をそれぞれ示す。マイコン2122が、時間t20にランプ波発生回路2123の動作を開始すると、それに応じた電流がフォーカス用コイルに流れる。
従って、対物レンズ2103は徐々に光ディスク2150の情報面に近づく。時間t21で焦点位置が光ディスク2150の表面と一致するとゼロクロス信号が出力される。しかしながら、光ディスク2150の表面では、ウォブル信号のレベルが零なのでコンパレータ2460の出力はローレベルのままである。さらに焦点位置が光ディスク2150に近づくと時間t22で情報面が焦点深度に入る。よって、ウォブル信号が正弦波状の信号になる。振幅検出回路2121の出力がEを超えるのでコンパレータ2460の出力がハイレベルになる。時間t23で焦点が情報面と一致するとゼロクロス信号が出力される。マイコン2122は、時間t23でスイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルにして端子cと端子aとを接続して、フォーカス制御を動作させる。
光ディスク2150の表面ではゼロクロス信号が出力されるが、コンパレータ2460の出力がローレベルであるため、マイコン2122はコントロール端子の電位のレベルをローレベルのままにするため、スイッチ2117において端子bと端子cとが接続し、フォーカス制御は行われない。一方、光ディスク2150の情報面においてもゼロクロス信号が出力されるがこのときには、コンパレータ2460の出力がハイレベルであるため、マイコン2122はコントロール端子dの電位のレベルをハイレベルとなるようにするため、スイッチ2117において、端子aと端子cとが接続され、フォーカス制御が行われる。
このような構成にすることにより、2層光ディスクのように情報面の反射率が低いものであっても、情報面を確実に検出し、確実にフォーカス引き込みすることができる。
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4の光ディスク装置2004の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
ランプ波発生回路2157は、端子aの電位がハイレベルになると一定速度で変化する信号を発生する。その速度の極性は端子bの電位がハイレベルの場合は正で、ローレベルの場合は負となる。光ディスク2100は所定の回転数で回転している。モータ制御回路2156はモータ2127が所定の回転数で回転するように制御する。レーザ制御回路2155は、レーザ2109が所定のパワーで発光するように制御する。
フォーカスを引き込む際の動作を説明する。マイコン2158は、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をローレベルにして端子cと端子bとを接続する。次に、マイコン2158は、ランプ波発生回路2157の端子a、端子bの電位をともにハイレベルとする。その結果、ランプ波発生回路2157は、正の極性の一定速度で変化する信号を発生する。ランプ波発生回路2157の出力に応じた電流が電力増幅器2118によってフォーカス用コイルに流れる。その結果、対物レンズ2103は、光ディスク2100に向かって(図では上方向に向かって)移動する。光ビーム2106の焦点と光ディスク2100の表面とが一致すると最初のゼロクロス信号がゼロクロス検出回路2119から出力される。
マイコン2158は、最初のゼロクロス信号を検出した時点から所定時間Mが経過した後にランプ波発生回路2157の端子bの電位をハイレベルからローレベルに変える。その結果、最初のゼロクロス信号を検出した時点から所定時間Mが経過した後にランプ波発生回路2157は負の極性の一定速度で変化する信号を発生する。その結果、対物レンズ2103は、光ディスク2100から遠ざかる方向に(図では下方向に向かって)移動し、光ビームの焦点は、光ディスク2100の情報面に近づく方向に(図では下方向に向かって)移動する。
なお、所定時間Mは、光ビームの焦点が情報面に到達するより長い時間に設定されている。すなわち、所定時間Mは、最初のゼロクロス信号が検出された時点において対物レンズ2103が移動していた方向と同一の方向に、光ディスク2100の保護層の厚さより大きい所定の距離だけ対物レンズ2103をさらに移動させることが可能な時間である。光ディスク2100の保護層の厚さとは、光ディスク2100の表面と情報面との距離をいう。
このように、光ビームの焦点は、情報面を一旦通過した後に情報面に向かって移動を開始する。光ビームの焦点が情報面を再度通過すると、ゼロクロス検出回路2119によって2回目のゼロクロス信号が出力される。マイコン2158は、2回目のゼロクロス信号が出力されたこと(すなわち、フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたこと)を検出すると、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続してフォーカス制御を開始する。
図15は、光ディスク装置2004の内部で用いられる各信号の波形を示す。図15において、波形(a)がランプ波発生回路2157の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)がランプ波発生回路2157の端子bの信号を、波形(d)がFE信号を、波形(e)がゼロクロス信号を、波形(f)がスイッチ2117の端子dの信号をそれぞれ示す。マイコン2158が、時間t30にランプ波発生回路2157の動作を開始すると、それに応じた電流がフォーカス用コイルに流れる。
従って、対物レンズ2103は徐々に光ディスク2100の情報面に近づく。時間t31で焦点位置が光ディスク2100の表面と一致するとゼロクロス信号が出力される。
マイコン2158は、最初のゼロクロス信号を検出した時点からM0時間が経過した後にランプ波発生回路2157の端子bの電位をローレベルに設定する。
なお、時間t32に焦点と情報面とが一致するのでゼロクロス信号が出力される。ランプ波発生回路2157の出力は時間t33から一定速度で減少していく。従って、焦点は徐々に情報面に近づき時間t34で焦点と情報面とが一致しゼロクロス信号が出力される。マイコン2158はスイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルにし、端子cと端子aとを接続してフォーカス制御を動作を開始させる。
このように構成することにより、TE信号を必要とすることなく、2層光ディスクのように情報面の反射率が低いものであっても、情報面を確実に検出し、確実にフォーカス引き込みすることができる。
本方式は一旦情報面より上に焦点を移動させるので光ディスク2100の表面でのゼロクロス信号の影響を受けない。
また、焦点を光ディスク2100に近づける距離を光ディスク2100の表面を基準にして制限しているので対物レンズ2103が光ディスク2100の表面に衝突することが無い。なお、所定時間Mは、フォーカスアクチュエータの感度とランプ波発生回路2157の出力信号の変化率とによってきまる。
本実施の形態では、時間Mを所定値としたが時間t31からt32の時間に応じて変えても良い。光ディスク2100の表面から情報面までの距離は予め決まっているのでその距離を移動する時間はアクチュエータの感度に比例する。
従って、アクチュエータの感度が変化しても正確に焦点を情報面の上側に移動することができる。
(実施の形態5)
図16は、本発明の実施の形態5の光ディスク装置2005の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
フォーカスを引き込む際の動作を説明する。マイコン2160は、モータ制御回路2126にモータの回転数としてゼロを設定する。レーザ制御回路2155は、レーザ2109が所定のパワーで発光するように制御する。マイコン2160は、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をローレベルを変えることにより端子cと端子bとを接続する。次に、マイコン2160は、ランプ波発生回路2157の端子a、端子bの電位をともにハイレベルとする。その結果、ランプ波発生回路2157は、正の極性の一定速度で変化する信号を発生する。ランプ波発生回路2157の出力に応じた電流が電力増幅器2118によってフォーカス用コイルに流れる。その結果、対物レンズ2103は、光ディスク2100に向かって(図では上方向に向かって)移動する。
マイコン2160は、最初のゼロクロス信号を検出した時点から所定時間Mが経過した後にランプ波発生回路2157の端子bの電位をハイレベルからローレベルに変える。その結果、ランプ波発生回路2157は、最初のゼロクロス信号を検出した時点から所定時間Mが経過した後に負の極性の一定速度で変化する信号を発生する。その結果、対物レンズ2103は、光ディスク2100から除々に遠ざかる。
なお、所定時間Mは、焦点が情報面に到達するより十分に長い時間に設定されている。すなわち、所定時間Mは、対物レンズ2103が光ディスク2100の保護層の厚さ以上に移動するような時間に設定されている。その結果、焦点は情報面をいったん通過した後に情報面に向かって移動を開始する。マイコン2160は、ランプ波発生回路2157の端子bの電位をローレベルに変えた時点から最初のゼロクロス信号が検出されると、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続してフォーカス制御を開始する。マイコン2160は、正弦波発生回路2124を動作させる。マイコン2160は、コンパレータ2128の出力がハイレベルであると正弦波発生回路2124の動作を停止させて、モータ制御回路2126に所定の回転数を設定する。コンパレータ2128の出力がローレベルの場合には、ランプ波発生回路2157をリセットしてスイッチ2117の端子cと端子bとを接続して再度フォーカス引き込みを行う。
図17は、光ディスク装置2005の内部で用いられる各信号の波形を示す。波形(a)がランプ波発生回路2157の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)がランプ波発生回路2157の端子bの信号を、波形(d)がFE信号を、波形(e)がゼロクロス信号を、波形(f)がTE信号を、波形(g)がスイッチ2117の端子dの信号を、波形(h)がコンパレータ2128の出力を、波形(i)がモータ制御回路2126がモータ2127に送る所定の回転数に対応する信号をそれぞれ示す。
マイコン2160が、時間t40にランプ波発生回路2157の動作を開始すると、その出力に応じた電流がフォーカス用コイルに流れる。従って、対物レンズ2103は徐々に光ディスク2100の情報面に近づき、さらに情報面を通過する。マイコン2160は、時間t40から所定時間M経過後の時間t41でランプ波発生回路2157の端子bの電位をローレベルに設定する。従って、ランプ波発生回路2157の出力は時間t41から一定速度で減少していく。従って、焦点は徐々に情報面に近づき時間t42で焦点と情報面とが一致しゼロクロス信号が出力される。
マイコン2160は、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続してフォーカス制御を動作させる。マイコン2160は、時間t43で正弦波発生回路2124を動作させる。光ビームの焦点が情報面上にあると光ビーム2106がトラックを横断するのでTE信号が正弦波状になり、振幅検出手段である振幅検出回路が2121がTE信号の振幅が所定値以上であることを検出すると、コンパレータ2128の出力がハイレベルになる。マイコン2160は、情報面へのフォーカス引き込みが正常に終了したと判断して時間t44にモータ制御回路2126に所定の回転数を設定する。
従って、本実施の形態によれば、モータ2127を回転させる前にフォーカス引き込みが正常にできたかどうかを判断するので、フォーカス引き込みが正常に行われず対物レンズ2103が光ディスク2100の表面に衝突した状態でモータ2127を回転させることが無い。このため、光ディスク2100を広い範囲に渡って傷つけることなく、かつ、2層光ディスクのように情報面の反射率が低いものであっても、情報面を確実に検出し、確実にフォーカス引き込みすることができる。
なお、本実施の形態で説明したモータ2127の回転制御は、上述したすべての実施の形態に適用することが可能である。
(実施の形態6)
図18は、本発明の実施の形態6の光ディスク装置2006の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、1回転メモリ2166が、光ディスク2100の回転角度に応じたアクチュエータ2104のフォーカス方向の変位を記憶する記憶手段として機能する。
モータ制御回路2156は、モータ2127が所定の回転数で回転するように制御する。レーザ制御回路2155は、レーザ2109が所定のパワーで発光するように制御する。回転角度検出回路2165は、モータ2127の回転角度を検出して出力する。以下、この信号を回転角度信号という。1回転メモリ2166は、回転角度信号に同期して光ディスク2100が1回転する期間の電力増幅器2118の入力電圧を記憶する。また、記憶した値を回転角度信号に同期して加算器2167に出力する。
このような記憶および出力の動作はマイコン2168によって制御される。
本実施の形態ではフォーカス制御系の開ループゲインを測定可能な構成になっている。
マイコン2168は、スイッチ2117の端子cと端子aとを閉じてフォーカス制御を動作させている状態で正弦波を加算器2169に送る。フォーカス制御系に加算された正弦波に追従するように対物レンズ103が制御される。マイコン2168は、その状態でのFE信号を取り込み加算した正弦波とFE信号の振幅と位相の関係からフォーカス制御系の開ループゲインを算出する。算出したゲイン値に基づいて開ループが所定のゲインになるように増幅器2400のゲインを変える。なお、所定のゲインとは、後述する位相補償回路2170の位相進み特性を設計する際に想定したゲインをいう。
位相補償回路2170は、フォーカス制御系を安定にするための位相を進めるフィルタである。
なお、位相の進む帯域を広い場合と狭い場合に切り替えられる構成になっている。フォーカス引き込みは位相の進む帯域が広い設定で行い、フォーカス制御系の開ループのゲインを調整後に狭い設定に変える。すなわち、フォーカス引き込みを開始してからフォーカス制御系の開ループゲインを調整するまでの期間は、位相の進む帯域が広い設定にする。光ディスク2100の反射率のばらつきやフォーカスアクチュエータの感度のばらつきによって開ループのゲインが所定のゲインからずれる。従って、フォーカス引き込みの際は位相の進む帯域が広い設定でフォーカス制御を動作させ、ゲイン調整後に通常の帯域に戻す。
これによって、フォーカス引き込みが安定になり、かつ、一般的にはフォーカス引込み時の開ループゲインに比べてゲイン調整後の開ループゲインを高く設定することができる。
図19および図20を用いて、位相補償回路2170を説明する。
図19は、位相補償回路2170の構成例を示す。第1の入力端子2300は、第1の位相補償回路2301および第3の位相補償回路2303に接続される。第1の位相補償回路2301と第2の位相補償回路2302とは直列に接続されている。第2の位相補償回路2302の出力がスイッチ2304の端子aに接続される。第3の位相補償回路2303は、直列に接続された第1の位相補償回路2302、第2の位相補償回路2302と並列に接続されており、その出力はスイッチ2304の端子bに接続される。スイッチ2304の端子cは出力端子2306に接続され、出力端子2306からの信号は1回転メモリ2166、加算器2167に入力される。スイッチ2304の端子dは第2の入力端子2305に接続される。第2の入力端子2305はマイコン2168に接続される。
図20は、位相補償回路2170に含まれる各回路の位相特性を示す。図20において、横軸は周波数を示し、縦軸は位相を示す。なお、横軸の周波数は、対数の目盛りである。
図20の(a)は、第1の位相補償回路2301の位相特性を示す。第1の位相補償回路2301においては、周波数fからfの帯域で位相が進む特性になっている。
図20の(b)は、第2の位相補償回路2302の位相特性を示す。第2の位相補償回路2302においては、周波数fからfの帯域で位相が進む特性になっている。
図20の(c)は、直列に接続された第1の位相補償回路2301および第2の位相補償回路2302の位相特性を示す。この直列回路においては、周波数fからfの帯域で位相が進む特性になっている。
図20の(d)は、第3の位相補償回路2303の位相特性を示す。第3の位相補償回路2303においては、周波数fからfの帯域で位相が進む特性になっている。
従って、第2の入力端子のレベルを切り替えることで位相の進む帯域が広い特性と狭い特性に切り替えることができる。
開ループのゲインが0dBになる周波数は、fとfとの間に予め決められている。従って、直列に接続された第1の位相補償回路2301および第2の位相補償回路2302の位相特性はfとfとの間で位相の進みが最大となるように設計される。また、第3の位相補償回路2303の位相特性もfとfとの間で位相の進みが最大となるように設計される。直列に接続された第1の位相補償回路2301および第2の位相補償回路2302の位相補償回路は、第3の位相補償回路2303に比べ位相の進む帯域が広いので開ループゲインがばらついても位相余裕が確保でき、制御系が安定である。しかしながら、位相の進む帯域を広くすることによって位相補償回路2170のゲインが高くなる。このために、ノイズ等によってアクチュエータのコイルに過大な電流が流れる。この過大な電流を防止するためには、直列に接続された第1の位相補償回路2301、第2の位相補償回路2302を用いる場合には開ループゲインを若干下げることが好ましい。
図21は、フォーカスを引き込む際の各信号の波形を示す。図21において、波形(a)がランプ波発生回路2123の出力を、波形(b)が焦点位置を、波形(c)が電力増幅器2118の入力波形を、波形(d)が1回転メモリ2166の出力波形を、波形(e)がFE信号を、波形(f)がゼロクロス信号を、波形(g)がスイッチ2117の端子dの信号をそれぞれ示す。マイコン2168は、スイッチ2304の第2の入力端子2305の電位をハイレベルとし、直列に接続された第1の位相補償回路2301、第2の位相補償回路2302の出力信号が出力端子2306に伝達されるように端子aと端子cとを接続する。これにより、位相補償回路2170の特性を位相の進む帯域が広い特性となる。
マイコン2168は、時間t50にスイッチ2117のコントロール端子dの電位をローレベルにしてスイッチ2117の端子cと端子bとを接続する。ランプ波発生回路2123は、一定速度で変化する信号を発生する。ランプ波発生回路2123の出力に応じた電流が電力増幅器2118によってフォーカス用コイルに流れる。その結果、対物レンズ2103は、光ディスク2100に向かって(図では上方向に向かって)移動する。焦点と光ディスク100の表面とが一致すると最初のゼロクロス信号が出力される。マイコン2168は、最初のゼロクロス信号を検出した時間t51において、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルにし、スイッチ2117の端子aと端子cとを接続してフォーカス制御を動作させる。
光ビームの焦点は光ディスク2100の表面に位置するようにフォーカス制御される。
光ディスク2100は面振れを有しているので対物レンズ2103はその面振れに追従するように上下する。従って、1回転メモリ2166を動作させる前の電力増幅回路2118の入力レベルは面振れに比例している。
時間t51からt52が光ディスク2100が1回転する期間を示す。マイコン2168は、時間t51に1回転メモリ2166に記憶の動作を指令する。1回転メモリ2166は時間t51からt52のスイッチ2117の端子bのレベルを記憶する。そして、1回転メモリ2166は、記憶した値を時間t52以降は加算器2167に出力する。また、マイコン2168は、時間t52において、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をローレベルとすることにより、スイッチ2117の端子cと端子bとを接続する。また、マイコン2168は、ランプ波発生回路2123の端子a、端子bの電位をハイレベルとし、ランプ波発生回路2123を再度動作させるための指令を送ることにより、加算器2167の出力はランプ波発生回路2123の出力と1回転メモリ2166の出力を加算した信号となり、対物レンズ2103は、加算器2167の出力に応じて徐々に光ディスク2100に近づく。
時間t53に焦点と情報面とが一致するとゼロクロス信号が出力される。マイコン2168は、1回転メモリ2166の出力を停止させて、スイッチ2117のコントロール端子dの電位をハイレベルとし、スイッチ117の端子cと端子aとを接続する。これにより、情報面に焦点があるようにフォーカス制御される。
マイコン2168は、ゲイン調整を行い増幅器2400のゲインをフォーカス制御系の開ループゲインが所定の値になるように変える。
また、マイコン2168は、スイッチ2304の第2の入力端子2305の電位をローレベルとし、第3の位相補償回路2303の出力信号が出力されるようにスイッチ2304の端子bと端子cとが接続されるようにする。これにより、位相補償回路2170の位相進みの帯域が狭い特性に切り替わる。
本実施の形態によると光ディスク2100にワーキングディスタンスよりも大きい面振れがあっても対物レンズ2103と光ディスク2100が衝突することがない。
なお、図22は、ワーキングディスタンスを示す。焦点が情報面にある場合の光ディスク2100の表面と対物レンズ2103の上面との最短の距離Kをワーキングディスタンスという。
また、本実施の形態によると面振れによる対物レンズ2103と光ディスク2100の情報面の相対速度がほぼ零に低減されるのでフォーカス引き込みが安定する。
また、開ループゲインのばらつき要因として光ディスク2100の情報面の反射率やフォーカスアクチュエータの感度のばらつきについて述べたが、2層光ディスクでは、他の情報面からの反射光によって反射光量で正規化したFE信号の振幅が変化し開ループゲインがばらつく。本実施の形態では、開ループゲインの調整を行うので、2層光ディスクのように情報面の反射率が低いものであっても、情報面を確実に検出し、確実にフォーカス引き込みすることができる。
(実施の形態7)
図23は、本発明の実施の形態7の光ディスク装置2007の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
本実施の形態において、光検出器2113は、複数の情報面を有する光ディスク2187の所定の情報面に収束して照射された光ビームの光ディスク2187からの反射光を検出する光検出手段として機能する。
また、FE信号生成回路2115は、光検出器2113の出力に基づいて光ビームの焦点と光ディスク2187の所定の情報面との位置ずれを検出するフォーカスエラー検出手段として機能する。
また、全反射光量信号生成回路2183は、光検出器2113の出力に基づいて光ディスク2187からの全反射光量を検出する全反射光量検出手段として機能する。
また、除算器2185は、前記全反射光量検出手段の出力から前記光ディスクの所定の情報面以外の情報面より反射される反射光量に応じた信号値を減算した値で前記フォーカスエラー検出手段の出力を除算する正規化手段として機能する。
光ディスク2187は、片面に第1の情報面と第2の情報面の2つの情報面を有する2層光ディスクである。モータ制御回路2156は、モータ2127が所定の回転数で回転するように制御する。レーザ制御回路2155は、レーザ2109が所定のパワーで発光するように制御する。光検出器2113に入射した光ディスク2187からの反射光は、フォーカスエラー信号生成回路2115、全反射光量信号生成回路2183に送られる。全反射光量信号生成回路2183は、光検出器2113に入射する光ディスク2187からの全反射光量を検出して出力する。以下では、全反射光量信号生成回路2183の出力を全反射光量信号という。
全反射光量信号は、減算器2184を介して除算器2185の端子bに送られる。除算器2185の端子aにはFE信号が入力されている。除算器2185は、端子aに入力される信号を端子bに入力される信号で除算して端子cから出力する。除算器2185は光ディスク2187の情報面の反射率が変化したことによりFE信号の振幅レベルが影響を受けることなくFE信号のレベルを一定にするものである。以下では、除算器2185の出力を正規化FE信号という。除算器2185の出力は位相補償回路2116、スイッチ2117を介して電力増幅器2118に送られる。
従って、光ディスク2187の情報面の反射率が変化してもフォーカスの開ループのゲインは変化しない。しかしながら、2層光ディスクでは焦点がある情報面とは別の情報面からの反射光が光検出器2113に入射する。このために全反射光量信号でFE信号を正規化してもFE信号のレベルが低下する。減算器2184は、この他の情報面からの反射光量を補正する。減算器2184にはスイッチ2186が接続されている。スイッチ2186には第1の基準電圧2181と第2の基準電圧2182が接続されており、マイコン2180の指令によっていずれかの信号を出力する。
第1の基準電圧2181は、焦点が第1の情報面になる場合の第2の情報面からの反射光量に対応する。また、第2の基準電圧2182は焦点が第2の情報面になる場合の第1の情報面からの反射光量に対応する。従って、除算器2185の出力では第1の情報面および第2の情報面において他の情報面からの反射光量が除去された信号になる。
なお、第1の基準電圧2181および第2の基準電圧2182のレベルは、光学ヘッド2114の特性および光ディスク2187の反射率等によって決まる。光ビームの焦点を第1の情報面から第2の情報面へ移動させる際は、マイコン2180は、スイッチ2117のコントロール端子dをローレベルとすることにより、スイッチ2117の端子cと端子bとを接続する。
マイコン2180は、光ビームの焦点を第1の情報面から第2の情報面に移動させるためのフォーカス用コイルの駆動電圧をD/A変換器を介してスイッチ2117の端子bに送る。移動後に再度スイッチ2117のコントロール端子dをハイレベルとし、スイッチ2117の端子cと端子aとを接続してフォーカス制御を動作させる。なお、上述したように光ビームの焦点が第1の情報面上にあるかまたは第2の情報面上にあるかによってスイッチ2186を切り替える。これにより情報面に応じて正規化手段である除算器2185に入力する光ビームの焦点が位置する光ディスク2187の情報面以外の情報面より反射される反射光量に応じた信号値(すなわち、除算器2185の端子bに入力する信号値)を変えることができる。
図24は、2層光ディスク2187と光ビーム2106とを示す。図24に示される例では、第1の情報面に焦点がある。第1の情報面に記録された情報を再生する場合には焦点を第1の情報面にあるようにフォーカス制御する。第2の情報面に記録された情報を再生する際は一旦フォーカス制御を停止して、対物レンズ103を光ディスク2187に近づけ、焦点を第2の情報面に移動させた後に再度フォーカス制御を動作させる。
第1の情報面に焦点がある場合に第1の情報面で反射した光ビームL1が光検出器2113に入射する。光ビームL1によってFE信号が生成される。
しかしながら、第1の情報面を透過して第2の情報面で反射した光ビームL2の一部が光検出器2113に入射する。この反射光はFE信号に影響を与えないが全反射光量信号を増大させる。このためFE信号を全反射光量信号で正規化すると光ビームL2の分だけFE信号のレベルが低下する。なお、他の情報面からの反射光量は焦点が第1の情報面にある場合と第2の情報面にある場合とで異なる。
次に、焦点を第1の情報面から第2の情報面に移動させる動作を説明する。
図25は、光ディスク装置2007の内部で用いられる各信号の波形を示す。波形(a)は、正規化後のFE信号を、波形(b)はマイコン2180のD、/A変換器の出力波形を、波形(c)はスイッチ2186の端子dの波形を、波形(d)はスイッチ2117の端子dに出力される信号である。マイコン2180は、時間t60から焦点を第2の情報面に移動させるための加速のパルスをD/A変換器を介して出力する。これによって対物レンズ2103が第2の情報面に向かって移動し、同様に焦点も第2の情報面に向かって移動する。マイコン2180は、正規化後のFE信号のレベルが時間t61で−Eになったことを検出して加速パルスを停止する。そして、時間t62で正規化FE信号がゼロクロスするとスイッチ2186の端子cを端子aから端子bに切り替えて接続する。そして、時間t63に正規化FE信号のレベルがEになると減速パルスを出力する。減速パルスは正規化FE信号のレベルがE以上の期間、すなわち、時間t64まで出力される。
マイコン2180は、t65で正規化後のFE信号がゼロクロスした時点でスイッチ2117の端子cと端子aとを接続して再度フォーカス制御を動作させる。他の情報面からの反射光量を除去した全反射光量信号で正規化したFE信号に基づいて加速パルスおよび減速パルスの時間を制御するのでタイミングが正確に検出でき焦点の情報面の移動が安定に行われる。
(実施の形態8)
図26は、本発明の実施の形態8の光ディスク装置2008の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
光検出器2188は、5個の受光部を有する。実施の形態2において、検出器2113は4個の受光部を設けたものを例に説明をしたが、本実施の形態ではこれら4個の受光部の外側を取り囲む受光部を更に設け、この受光部を光ビームの焦点が光ディスクの所定の情報面と異なる情報面からの反射光を検出する迷光検出手段としたものである。
本実施の形態では、実施の形態2で説明した光検出器2113を構成する4つの受光部と、これら4つの受光部の外側を取り囲むように設けた迷光検出手段である受光部とを光検出器2188とするものである。なお、迷光検出手段となる受光部の内側に位置する受光部の全光量を全反射光量信号とする。これは、実施の形態2で説明した検出器2113に相当する部分の受光量である。
図24で説明したように第1の情報面に焦点がある場合の第2の情報面からの反射光は光検出器2188の全体の入射する。また、第1の情報面からの反射光はほとんど内側の受光部に入射する。従って、内側の受光部に入射する第2の情報面からの反射光量は外側の受光部に入射した光量に比例する。
よって、外側の受光部の光量に所定の係数Kを乗算した値を減算器2184で全反射光量信号から減算することで他の情報面からの反射光の影響を除去した全反射光量信号が得られる。
図27は、光検出器2188の構成を模式的に示す。内側の4個の受光部が光検出器2113に相当する部分である。外側の受光部が追加された部分である。焦点を第1の情報面から第2の情報面に移動させる動作は、実施の形態7と同様であるので説明を省略する。
(実施の形態9)
図28は、本発明の実施の形態9の光ディスク装置2009の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
光ディスク2187は、片面に2つの情報面を有する2層光ディスクである。モータ制御回路2156は、モータ127が所定の回転数で回転するように制御する。レーザ制御回路2155は、レーザ2109が所定のパワーで発光するように制御する。
他の情報面からの反射光を検出する動作について説明する。マイコン2195は、スイッチ2196のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子bとを接続する。また、スイッチ2410のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子cとを接続する。スイッチ2410の端子cは零レベルに設定されている。マイコン2195は、ランプ波発生回路2123の動作を開始させる。ランプ波発生回路2123の出力は、スイッチ2196を介して電力増幅器2118に送られるので対物レンズ2103は光ディスク2187に近づいていく。最初に光ディスク2187の表面でS字波形が出力され、次に第1の情報面でS字波形が出力され、その後第2の情報面でS字波形が出力される。
マイコン2195は、第1の情報面でのS字波形の振幅Hと第2の情報面でのS字波形の振幅Hとを測定する。マイコン2195は、単層光ディスクでのS字波形の振幅Hと、焦点が情報面にある場合の全反射光量信号Cのレベルとを予め記憶している。マイコン2195は、式(2)で求まるQを第1の情報面における他の情報面からの反射光ととしてスイッチ2410の端子aに設定する。また、式(3)で求まるQを第2の情報面における他の情報面からの反射光としてスイッチ2410の端子bに設定する。
=C・(1−(H/H)) (2)
=C・(1−(H/H)) (3)
一旦QおよびQを求めた後に再度フォーカス引き込みを行う。すなわち、マイコン2195は、スイッチ2196のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子bとを接続する。また、スイッチ2410のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子aとを接続する。マイコン2195は、ランプ波発生回路2123の動作を開始させる。ランプ波発生回路2123の出力はスイッチ2196を介して電力増幅器2118に送られる。その結果、対物レンズ2103は光ディスク2187に近づいていく。マイコン2195は、第1の情報面を検出するとスイッチ2196のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子aとを接続してフォーカス制御の動作を開始させる。焦点位置を第2の情報面に移動させる場合には、マイコン2195は、スイッチ2196のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子cとを接続して、加速のパルスをD/A変換器を介してスイッチ2196の端子cに出力する。また、スイッチ2410のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子bとを接続する。マイコン2195は、焦点位置が第2の情報面に移動した後にスイッチ2196のコントロール端子eのレベルを変えることで端子dと端子aとを再度接続してフォーカス制御の動作を開始させる。すなわち、光ビームの焦点を移動させた場合には情報面に応じてスイッチ2410を切り替える。第1の情報面に焦点がある場合は端子aと端子dとが接続され、第2の情報面に焦点がある場合には端子bと端子dとが接続される。
図29は、光ディスク装置2009の内部で用いられる各信号の波形を示す。図29において、波形(a)はランプ波発生回路2123の出力を、波形(b)は焦点の位置を、波形(c)は除算器2185の出力である正規化FE信号をそれぞれ示す。マイコン2195は、時間t70にランプ波発生回路2123を動作させる。その結果、焦点は光ディスク2187に近づき時間t71で表面での正規化FE信号のレベルがEを超える。さらに光ビームの焦点が光ディスク2187に近づき時間t72で正規化FE信号のレベルが−Eより低くなる。
マイコン2195は、光ディスク2187の表面を光ビームの焦点が通過したことを検出する。さらに対物レンズ2103を上げていくと光ビームの焦点はさらに光ディスク2187に近づき、時間t73で第1の情報面での正規化FE信号のレベルがEを超える。マイコン2195は、正規化FE信号のレベルが再度Eになる期間の正規化FE信号の最大値aを測定し記憶する。時間t74で正規化FE信号のレベルが−Eより低くなる。マイコン2195は、正規化FE信号のレベルが再度−Eになる期間の正規化FE信号の最小値bを測定し記憶する。b1は負の値になる。a1からb1を減算した値が第1の情報面でのS字波形の振幅H1である。さらに対物レンズ103を上げていくと光ビームの焦点はさらに光ディスク2187に近づき、時間t75で第2の情報面での正規化FE信号のレベルがEを超える。マイコン2195は、正規化FE信号のレベルが再度Eになる期間の正規化FE信号の最大値aを測定し記憶する。時間t76で正規化FE信号のレベルが−Eより低くなる。マイコン2195は、正規化FE信号のレベルが再度−Eになる期間の正規化FE信号の最小値bを測定し記憶する。aからb減算した値が第2の情報面でのS字波形の振幅H2である。
マイコン2195は、上述した2つの式を用いてQ1およびQ2を求める。実施の形態9では、焦点を情報面を通過させた際の正規化FEの振幅で他の情報面からの反射光量を検出するとしたが正規化FEの振幅の減少するとフォーカス制御系の開ループゲインが比例して減少する。そこでフォーカス制御系の開ループゲインを測定するフォーカスゲイン測定手段(図示せず)により測定して単層光ディスクでのゲインとの比に基づいてスイッチ2410の端子aおよび端子bの値を設定することもできる。
(実施の形態10)
図30は、本発明の実施の形態10の光ディスク装置2010の構成例を示す。
上述した実施の形態と同じブロックには同一の番号を付して説明を省略する。
本実施の形態において、ホログラム素子2250は、光ディスク2187の所定の情報面に収束して照射された光ビームの光ディスク2187からの反射光を光軸に近い内側の領域の光と光軸から遠い外側の領域の光とに分割する光ビーム分割手段として機能する。
また、内側FE信号生成回路2256は、内側の領域の光に基づいて光ビームの焦点と前記光ディスク2187の所定の情報面との位置ずれを検出する内側フォーカスエラー検出手段して機能し、外側FE信号生成回路254は、外側の領域の光に基づいて光ビームの焦点と光ディスクの所定の情報面との位置ずれを検出する外側フォーカスエラー検出手段として機能する。
光ディスク2187は、片面に2つの情報面を有する2層光ディスクである。光ディスク2187は所定の回転数で回転している。また、レーザ2109は所定のパワーで発光している。
レーザ2109から出た光は、コリメートレンズ2430により平行光になり、ビームスプリッター2256を透過する。
透過した光ビーム2106は集光手段としての対物レンズ2103により光ディスク2187上に集光される。集光された光ビームは、光ディスク2187上のトラックにより反射・回折される。
反射・回折された光ビームは再び対物レンズ2103を透過して、ビームスプリッター2256により反射される。
反射された光ビーム2106は光ビーム分割手段としてのホログラム素子2250により回折光と0次光に分離される。ホログラム素子2250を素通りした0次光は検出レンズ2111により集光され、円筒レンズ2112によりトラックに対して45度方向の非点収差を与えられて光検出器2253に入る。
この光を受けて光検出器2253から出力される信号は制御用FE信号生成回路2257に入力される。制御用FE信号生成回路2257では制御用FE信号が生成される。
制御用FE信号は、位相補償回路2116、スイッチ2117を介して電力増幅器2118に送られる。従って、制御用FE信号に応じてフォーカス用コイルに電流が流れる。
一方、ホログラム素子2250で回折された+1次光と−1次光は検出レンズ2111で集光され円筒レンズ2112によりトラックに対して45度方向の非点収差を与えられて光検出器2253に入る。
これらの光を受けて光検出器2253から出力される信号はそれぞれ光ビームの光ディスクからの反射光を光軸に近い内側の領域の光ビーム光と光軸から遠い外側の領域の光ビーム光とに分割され、対応する内側および外側FE信号生成回路2256および2254にそれぞれ送られる。
2層光ディスクでは、第1と第2の情報面で保護層の厚さが異なるので球面収差が発生する。なお、第1と第2の情報面の中間の保護層の厚さで球面収差がゼロになるように光学ヘッドが設計されている。従って、第1の情報面では保護層の厚さが薄い状態となり、第2の情報面では厚い状態となる。従って、第1と第2の情報面での球面収差は逆極性になる。
この球面収差により、第1の情報面に焦点がある場合(すんわち、第1の情報面で制御用FE信号のレベルが零の場合)には内側FE信号のレベルは正になり外側FE信号は負になる。
また、第2の情報面に光ビームの焦点がある場合(すなわち、第2の情報面で制御用FE信号のレベルが零の場合)には内側FE信号のレベルは負になり、外側FE信号は正になる。
光ビームの焦点を第1の情報面から第2の情報面へ移動させる際は、スイッチ2117の端子cと端子bとを接続する。
マイコン2255は、光ビームの焦点を第1の情報面から第2の情報面に移動させるためのフォーカス用コイルの駆動電圧をD/A変換器を介してスイッチ2117の端子bに送る。光ビームの焦点は第2の情報面に向かって移動を開始する。マイコン2255は、外側FE信号がゼロクロスした時点で加速パルスを停止して、減速パルスを出力する。
第1の情報面から第2の情報面に光ビームの焦点を移動させる場合、第2の情報面の近傍で最初に外側FE信号がゼロクロスし、次に制御用FE信号がゼロクロスする。そこで、マイコン2255は、外側FE信号が再度ゼロクロスした時点で減速パルスを停止する。
その後、制御用FE信号がゼロクロスした時点でスイッチ2117の端子cと端子aとを接続して再度フォーカス制御を動作させる。
次に、図31を参照して、球面収差と焦点位置との関係を説明する。図31は、第1の情報面で制御用FE信号が零の場合の外側と内側の光ビームの焦点位置を示す。
上述したように、第1の情報面では最適値に対し保護層の厚さが薄くなっている。球面収差は図示されたものとする。外側の光ビームは対物レンズ2103に近い位置で焦点を結ぶ。内側の光ビームは対物レンズ2103から遠い位置に焦点を結ぶ。
第2の情報面で制御用FE信号が零の場合には、保護層の厚さが最適値より厚くなっているので外側の光ビームは対物レンズ2103から遠い位置で焦点を結ぶ。内側の光ビームは対物レンズ2103から近い位置に焦点を結ぶ。
従って、対物レンズ2103を情報面に近づけていくと外側FE信号、内側FE信号は図32に示した波形となる。実線が内側FE信号を示し、点線が外側FE信号を示す。制御用FE信号は、外側FE信号と内側FE信号との平均値となる。
上述したように、第1の情報面から第2の情報面に焦点を移動させる場合には、第2の情報面の近傍で外側FE信号は最初にゼロクロスし、次に制御用FE信号がゼロクロスする。
次に、焦点を第1の情報面から第2の情報面に移動させる動作を説明する。
図33は、光ディスク装置2010の内部で用いられる各信号の波形を示す。波形(a)は、FE信号を、波形(b)はスイッチ2117の端子dの波形を、波形(c)はマイコン2255のD/A変換器の出力をそれぞれ示す。波形(a)において点線は外側FE信号を、太い実線が内側FE信号を、細い実線が制御用FE信号をそれぞれ示す。
マイコン2255は、時間t70から焦点を第2の情報面に移動させるための加速のパルスを出力する。これによって焦点は第2の情報面に向かって移動する。マイコン2255は、外側FE信号のレベルが時間t71で零になったことを検出して加速パルスを停止する。そして、減速パルスを出力する。
マイコン2255は、外側FE信号が零になる時間t72で減速パルスを停止し、制御用FE信号がゼロクロスする時間t73にスイッチ2117の端子cと端子aとを接続して再度フォーカス制御を動作させる。
本実施の形態の光ディスク装置によれば、制御用FE信号のレベルに基づいて減速パルスを停止する場合に比べ、外側FE信号がゼロクロスするタイミングで減速パルスを停止するので正確なタイミングで減速パルスを停止できる。その結果、光ビームの焦点を一方の情報面から他方の情報面に安定に移動させることができる。
なお、第1と第2の情報面の中間の保護層の厚さで球面収差が零になるように光学系が設計されていない場合には内側FE信号を用いてタイミングを決めることもできる。
この場合には、第1の情報面と第2の情報面の中間の保護層の厚さによる球面収差の情報に応じて、外側FE信号または内側FE信号の少なくとも一方を適宜選択し、この信号に基づいてアクチュエータ2104を駆動し、光ビームの焦点を一方の情報面から他方の情報面に移動させるように構成すればよい。
産業上の利用可能性
本発明の光ディスク装置によれば、光ディスクの保護層の表面に対するフォーカス制御が実行された後に、光ディスクの情報記録層に対するフォーカス制御が実行される。これにより、保護層の厚さ分だけワーキングディスタンスが実質的に拡大される。その結果、NAが大きい光ヘッドを用いた場合でも、対物レンズが光ディスクの表面に衝突する可能性を顕著に低減することが可能になる。
本発明の他の光ディスク装置によれば、トラッキングエラー信号の振幅が所定の値以上となったことが検出された場合に限り、フォーカス制御を開始することが許可される。これにより、全反射光量のレベルを参照することなく、光ディスクの表面と情報面とを区別することが可能になる。その結果、光ディスクの表面の全反射光量レベルと情報面の全反射光量レベルとの差が小さい場合(例えば、2層光ディスクの場合)でも、情報面にフォーカスを確実に引き込むことが可能になる。
本発明の他の光ディスク装置によれば、フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことを検出したことに応答して、情報面に対するフォーカス制御が開始される。これにより、全反射光量のレベルを参照することなく、光ディスクの表面と情報面とを区別することが可能になる。その結果、光ディスクの表面の全反射光量レベルと情報面の全反射光量レベルとの差が小さい場合(例えば、2層光ディスクの場合)でも、情報面にフォーカスを確実に引き込むことが可能になる。
本発明の他の光ディスク装置によれば、光ディスクの表面の面ぶれを学習した後に、情報面に対するフォーカス制御が開始される。これにより、面ぶれ学習した光ディスクの表面を基準として情報面に対するフォーカス制御が実行される。その結果、光ディスクの面ぶれが原因で対物レンズが光ディスクに衝突する可能性を大幅に低減することが可能になる。
本発明の他のディスク装置によれば、特定の情報面からの全反射光量を正確に求める手段(正規化手段)が設けられている。これにより、その特定の情報面以外の情報面からの反射光の影響が除去される。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態1の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図2Aは、シーケンス1〜4にわたって集束レーザービームの焦点の位置の変化を示す図である。
図2Bは、シーケンス1〜4にわたってフォーカスエラー信号FEの変化を示す図である。
図3は、保護層の表面にディスク情報が形成された光ディスクの一例を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態2の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図5は、FE信号の変化の一例を示す図である。
図6は、光ディスクに形成されたトラックを模式的に示す図である。
図7は、光ビームがトラックを横断した場合のTE信号の波形を示す図である。
図8は、対物レンズを光ディスクの情報面に徐々に近づけた場合の各信号の波形を示す図である。
図9は、フォーカスを引き込む際の各信号の波形を示す図である。
図10は、本発明の実施の形態3の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図11は、光ディスクの情報面に形成された複数のトラックを示す図である。
図12は、フォーカス制御が動作している状態で光ビームがトラックを横断する場合の各信号の波形を示す図である。
図13は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。
図14は、本発明の実施の形態4の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図15は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。
図16は、本発明の実施の形態5の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図17は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。
図18は、本発明の実施の形態6の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図19は、位相補償回路の構成例を示すブロック図である。
図20は、位相補償回路に含まれる各回路の位相特性を示す図である。
図21は、フォーカスを引き込む際の各信号の波形を示す図である。
図22は、ワーキングディスタンスを示す図である。
図23は、本発明の実施の形態7の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図24は、2層光ディスク2187と光ビーム2106とを示す図である。
図25は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。
図26は、本発明の実施の形態8の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図27は、光検出器の構成を模式的に示す図である。
図28は、本発明の実施の形態9の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図29は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。
図30は、本発明の実施の形態10の光ディスク装置の構成例を示すブロック図である。
図31は、第1の情報面で制御用FE信号が零の場合の外側と内側の光ビームの焦点位置を示す図である。
図32は、外側FE信号、内側FE信号の波形を示す図である。
図33は、光ディスク装置の内部で用いられる各信号の波形を示す図である。

Claims (23)

  1. 情報記録層と前記情報記録層の上に形成された保護層とを有する光ディスクのための光ディスク装置であって、
    反射面を検出する反射面検出手段と、
    前記光ディスクに照射される光ビームの焦点と反射面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記反射面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、
    前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、
    前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記反射面検出手段によって前記保護層の表面が検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記保護層に向かって移動するように前記移動手段を制御し、
    前記保護層の表面が検出されると、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、
    前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を解除し、前記反射面検出手段によって前記情報記録層の表面が検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記情報記録層に向かって移動するように前記移動手段を制御し、
    前記情報記録層の表面が検出されると、前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御する、光ディスク装置。
  2. 前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインとは、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記保護層の表面の反射率との積が、前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインと前記情報記録層の表面の反射率との積に等しくなるように設定される、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記保護層の表面には、前記情報記録層の反射率を示す情報が予め形成されており、
    前記制御手段は、前記保護層の表面に対する前記フォーカス制御を実行している間に、前記情報を前記保護層の表面から読み取り、前記情報に基づいて前記情報記録層の表面に対する前記フォーカス制御のフィードバックゲインを設定する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記保護層の表面の反射率は、3%〜5%である、請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 複数のトラックが形成された情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、
    前記光ディスクに照射された光ビームと前記複数のトラックのうちの対応する1つとの位置ずれを検出し、前記位置ずれを示すトラッキングエラー信号を出力するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が所定の誤差範囲内となるようにフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、
    前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して移動させる移動手段と、
    前記フォーカス制御手段と前記移動手段と制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記フォーカス制御手段の動作を停止させた状態で、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの前記情報面に形成されたトラックを横断する方向に移動しながら、前記光ディスクに近づくように前記移動手段を制御し、
    前記制御手段は、前記振幅検出手段によって前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値以上となったことが検出された場合に限り、前記フォーカス制御手段が動作を開始することを許す、光ディスク装置。
  6. 前記情報面に形成された前記複数のトラックのそれぞれは蛇行している、請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 前記光ディスク装置は、前記光ビームの焦点と前記情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記振幅検出手段によって前記トラッキングエラー信号の振幅が所定の値以上となったことが検出され、かつ、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことが検出された場合に、前記フォーカス制御手段の動作を開始させる、請求項5に記載の光ディスク装置。
  8. 前記光ディスク装置は、バンド・パス・フィルタをさらに備え、
    前記トラッキングエラー信号は、前記バンド・パス・フィルタを介して前記振幅検出手段に供給される、請求項5に記載の光ディスク装置。
  9. 前記制御手段は、前記振幅検出手段が前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する場合における前記光ディスクの回転数が前記光ディスクの前記情報面に記録された情報を再生する場合における前記光ディスクの回転数より小さくなるように前記光ディスクの回転を制御する、請求項5に記載の光ディスク装置。
  10. 前記制御手段は、前記振幅検出手段が前記トラッキングエラー信号の振幅を検出する場合における前記光ビームの強度が前記光ディスクの前記情報面に記録された情報を再生する場合における前記光ビームの強度より小さくなるように前記光ビームの強度を制御する、請求項5に記載の光ディスク装置。
  11. 前記制御手段は、前記光ディスクの回転が停止した状態で前記フォーカス制御を実行し、前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が前記所定の誤差範囲内にあることが検出された後に前記光ディスクが回転を開始するように、前記光ディスクの回転を制御する、請求項5に記載の光ディスク装置。
  12. 情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、
    前記光ディスクに照射された光ビームの焦点と所定の面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、
    前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記所定の面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、
    前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面に向かって第1の方向に移動するように前記移動手段を制御し、
    前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されると、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面と前記情報面との距離より大きい所定の距離だけ前記第1の方向にさらに移動するように前記移動手段を制御し、
    前記光ビームの焦点を前記所定の距離だけ前記第1の方向にさらに移動させた後、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記情報面に向かって前記第1の方向とは反対の第2の方向に移動するように前記移動手段を制御し、
    前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されると、前記情報面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御する、光ディスク装置。
  13. 前記制御手段は、前記光ディスクの回転が停止した状態で前記フォーカス制御を実行し、前記光ビームの焦点と前記情報面との距離が前記所定の誤差範囲内にあることが検出された後に前記光ディスクが回転を開始するように、前記光ディスクの回転を制御する、請求項12に記載の光ディスク装置。
  14. 情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、
    前記光ディスクに照射された光ビームの焦点と所定の面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、
    前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の面との距離が所定の誤差範囲内となるように前記所定の面に対するフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、
    前記フォーカスエラー信号がゼロクロスしたことを検出するゼロクロス検出手段と、
    前記フォーカス制御手段と前記移動手段とを制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの表面に向かって移動するように前記移動手段を制御し、
    前記フォーカスエラー信号が最初にゼロクロスしたことが検出されると、前記光ディスクの表面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御し、
    前記光ディスクの表面に対するフォーカス制御を実行している間に、前記光ディスクの回転角度に応じた前記移動手段の変位を示す変位情報を記憶手段に記憶し、
    前記フォーカス制御手段の動作を停止させた状態で、前記ゼロクロス検出手段によって前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されるまで、前記記憶手段に記憶した前記変位情報に基づいて、前記光ビームの焦点が前記情報面に向かって移動するように前記移動手段を制御し、
    前記フォーカスエラー信号が2回目にゼロクロスしたことが検出されると、前記情報面に対するフォーカス制御を実行するように前記フォーカス制御手段を制御する、光ディスク装置。
  15. 前記フォーカス制御手段は、フォーカス制御手段が動作を開始してから所定の期間は、前記光ディスクに記録された情報を再生する場合に比べて位相が進む帯域が広くなるように位相補償を制御する、請求項14に記載の光ディスク装置。
  16. 前記フォーカス制御手段は、フォーカス制御手段が動作を開始してから所定の期間は、前記光ディスクに記録された情報を再生する場合に比べてゲインが小さくなるようにゲインを設定する、請求項14に記載の光ディスク装置。
  17. 複数の情報面を有する光ディスクのための光ディスク装置であって、
    前記複数の情報面のうち所定の情報面に光ビームを照射した場合において、前記光ディスクからの反射光を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段の出力に基づいて、前記光ビームの焦点と前記所定の情報面との位置ずれを示すフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー検出手段と、
    前記光検出手段の出力に基づいて、前記光ディスクからの全反射光量を検出する全反射光量検出手段と、
    前記全反射光量検出手段の出力から、前記光ディスクの所定の情報面以外の情報面により反射される反射光量に応じた信号値を減算した値で、前記フォーカスエラー信号を除算することにより、正規化されたフォーカスエラー信号を生成する正規化手段と
    を備えた、光ディスク装置。
  18. 前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、
    前記正規化されたフォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点と前記所定の情報面との距離が所定の誤差範囲内となるようにフォーカス制御を実行するフォーカス制御手段と、
    前記フォーカス制御の系のゲインを測定するフォーカスゲイン測定手段と
    をさらに備え、
    前記信号値は、前記フォーカスゲイン測定手段の出力に基づいて変化する、請求項17に記載の光ディスク装置。
  19. 前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段をさらに備え、
    前記信号値は、前記光ビームの焦点が前記光ディスクの前記所定の情報面を通過するように前記移動手段を駆動した場合における前記正規化されたフォーカスエラー信号の振幅が一定値となるように変化する、請求項17に記載の光ディスク装置。
  20. 前記信号値は、前記複数の情報面のそれぞれに対して変化する、請求項17に記載の光ディスク装置。
  21. 前記光ビームの焦点が位置する前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面からの反射光を検出する迷光検出手段をさらに備え、前記信号値は、前記迷光検出手段の出力に基づいて変化する、請求項20に記載の光ディスク装置。
  22. 前記光ビームの焦点の位置を前記光ディスクに対して垂直方向に移動させる移動手段と、
    前記正規化されたフォーカスエラー信号に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点を前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面に移動させるように前記移動手段を制御する制御手段と
    をさらに備えた、請求項17に記載の光ディスク装置。
  23. 前記光検出手段は、前記光ディスクからの反射光を、光軸に近い内側の領域の光と前記光軸から遠い外側の領域の光とに分割する光ビーム分割手段をさらに備えており、
    前記フォーカスエラー検出手段は、前記内側の領域の光に基づいて前記光ビームの焦点と前記光ディスクの前記所定の情報面との位置ずれを検出する内側フォーカスエラー検出手段と、前記外側の領域の光に基づいて前記光ビームの焦点と前記光ディスクの前記所定の情報面との位置ずれを検出する外側フォーカスエラー検出手段とを含み、
    前記制御手段は、前記内側フォーカスエラー検出手段の出力および前記外側フォーカスエラー検出手段の出力の少なくとも一方に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記光ビームの焦点を前記光ディスクの前記所定の情報面とは異なる情報面に移動させるように前記移動手段を制御する、請求項22に記載の光ディスク装置。
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