JPH0778353A - 光ディスクおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクおよび光ディスク装置

Info

Publication number
JPH0778353A
JPH0778353A JP5291567A JP29156793A JPH0778353A JP H0778353 A JPH0778353 A JP H0778353A JP 5291567 A JP5291567 A JP 5291567A JP 29156793 A JP29156793 A JP 29156793A JP H0778353 A JPH0778353 A JP H0778353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
layers
optical disc
recording layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5291567A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ito
昇 伊藤
Shinichi Tanaka
伸一 田中
Sadao Mizuno
定夫 水野
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5291567A priority Critical patent/JPH0778353A/ja
Publication of JPH0778353A publication Critical patent/JPH0778353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体の光ディスクに光学的に情報を記録
または再生する光ディスク装置において、記録再生の対
象とならない記録層からの信号混入を抑止して、記録密
度を向上させることを目的とする。 【構成】 光源1からの光ビーム8の記録ピットによる
透過回折光のうち0次回折光のみ透過するような特性の
記録層10を透明体11を挟んで複数積層した光ディス
ク12と、光ビーム8を光ディスク12上に収束する対
物レンズ4と、光ディスク12からの反射光を受光して
光ディスク12上に記録された情報を検出する検出手段
9を備えた構成により、記録再生の対象とならない記録
層からの干渉光の影響による信号混入を抑止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体の光ディスクに
光学的に情報を記録または再生する光ディスク装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の光ディスクと光ディスク装
置について説明する。
【0003】図17に示すように、半導体レーザ1の放
射光は、回折格子2によって0次と±1次の回折光に変
換された後、ビームスプリッター3で反射され、対物レ
ンズ4により、光ディスク5の記録層6上に絞り込ま
れ、光スポット7を形成する。次に光ディスク5で反射
した光ビーム8は、対物レンズ4を透過し、ビームスプ
リッター3に到り、これを透過した光ビーム8が光検出
器9に入る。4分割された光検出器9aからは、再生信
号とともに非点収差法でフォーカスエラー信号が検出さ
れる。トラッキングエラー信号は、光検出器9b、9c
に入射する先の±1次回折戻り光の光量差を検出する3
ビーム法によって得られる。再生信号は4分割された光
検出器9aの受光量の総和として得られる。このような
従来の光ディスク装置では、光ディスクの1面につき記
録層6は1層のみである。
【0004】近年、光ディスク装置では短波長化、狭ト
ラック化など、高密度化の試みが盛んである。このよう
な記録面内の密度向上に加えて、記録面の垂直方向の密
度向上、すなわち、記録層を厚み方向に積層して面数を
増加することにより、記録密度の向上ができる。しかし
ながら、このような積層構造にすると、再生記録層以外
の記録層の反射光および透過光の影響があり、この欠点
のため、積層構造は採用されていない。従来の光ディス
ク装置の構成をみても、光ディスク5に設けられる記録
面数は各々表裏1面のみであり、光ディスク5の1枚に
対して設けられる記録面数は2面までである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように記録密度
を増大させるように、記録層6を光ディスク5の厚み方
向に積層すれば、記録再生しない記録層6からの干渉光
の影響を受けるという問題点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、記録再生の対象とならない記録層からの干渉光の影
響による信号混入を抑止して、大幅な記録密度を向上し
た光ディスクおよび光ディスク装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、光源と、記録層と透明体が交互に積層さ
れ、かつ、記録層上の記録ピットによる透過回折光のう
ち0次回折光に大略のエネルギが配分される光ディスク
と、光源からの光ビームを光ディスク上に収束する対物
レンズと、光ディスクからの反射光を受光して光ディス
ク上に記録された情報を検出する検出手段を備えたもの
である。
【0008】
【作用】この構成において、記録再生の対象とならない
記録層からの信号混入を抑えることができて、記録層の
積層が可能となり、飛躍的に記録密度が向上することと
なる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0010】本発明の一実施例において前述の従来例に
ついて説明した構成部分と同じ部分については、同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0011】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、本実施例の特徴とするところは、従来例で説明した
光ディスク5を複数の記録層10を透明体11ではさん
で積層した光ディスク12とした点である。すなわち、
光ディスク12は、複数の記録層10が光ビーム8の波
長に対しては充分長い積層間隔Lだけ相互に離れて積層
配置されている。光ビーム8は記録層10のうちの幾つ
かの非合焦記録層10bを透過した後、記録再生すべき
合焦記録層10aに絞り込まれ、ここで反射された光ビ
ーム8が、往路とは逆の光路をたどり、ビームスプリッ
ター3を透過して光検出器9に入る構成とされている。
なお、図中の13は記録ピット、dは対物レンズ4側か
らみた光ディスク12の表面から合焦記録層10aまで
の深さを示す。
【0012】以上のように構成された光ディスク装置に
ついて、以下その動作を説明する。本実施例の光ディス
ク12では、記録層10を透過するとき、記録ピット1
3による1次以上の回折光は発生しない構成となってお
り、透過する光ビーム8はほぼ0次回折光のみとなる。
なお、ここで言う0次回折光とは、透過時に回折によっ
て進行方向の変化を受けない透過光を意味している。こ
うすることにより、記録再生の対象とならない記録層1
0b、10cなどからの信号混入を抑えることが可能と
なるが、この点について以下に説明する。まず、透過光
に1次以上の回折光がある場合の弊害について述べる。
問題となるのは光ビーム8が光ディスク12に向かって
進む往路の場合において、図3に示す焦点前にある非合
焦記録層10bを透過したときの回折光の影響である。
記録ピットはトラック上にあるので、トラック間隔をピ
ッチとする回折格子の作用を持つ。そのため、図3に示
すように、回折光はすべて合焦記録層10aに合焦状態
で0次回折光による光スポット0s、1次回折光による
光スポット1s、−1次回折光による光スポット−1s
等を形成し、光スポット0s以外の1次以上の光スポッ
ト1s、−1s等は記録再生しようとする記録ピットと
関係ない位置にある記録ピットを照射する。この反射光
の一部が光検出器9に入って信号に混じるが、この信号
には記録再生すべきでない記録ピットの再生信号が含ま
れ、しかも本来の再生信号に比べて、その出力は合焦状
態で再生したものであるために無視できないほど大きく
なる。これは、0s,1s,−1s等のマルチ光スポッ
トで同時再生した状態であり、本来必要とする信号はマ
ルチスポット再生信号の中に埋もれてしまい問題であ
る。このように、透過光に高次の回折光がある場合は正
常な再生が不可能であり、正常な再生を行うためには、
厳密には透過光に高次の回折光がないと言うことが必要
条件となる。実際には高次の回折光を完全になくすこと
は困難であるが、0次回折光に対して1次以上の高次回
折光は少なくとも10%以下であることが望ましく、1
%以下であれば実際上ほぼ問題ないと言える。また、1
%以下の光ディスクの作成も可能である。
【0013】そこで、次に、透過光に高次回折光がない
と言う条件において、他の弊害の有無に関して述べる。
【0014】まず、記録層10を透過する場合について
は、往路における透過光も復路における透過光も、1次
以上の回折光の発生がないことから、記録層10の記録
ピット13の情報は乗らず、記録ピット13がないと同
様であるので、何等影響はなく問題はない。
【0015】次に記録層10の反射光について説明す
る。光ディスク12における再生信号は光検出器9の受
光量の変化として検知される。光スポット0sが合焦記
録層10a上の記録ピット13を照射したとき、反射す
る光ビーム8は記録ピット13によって回折を受け、高
次回折光の一部が対物レンズ4に入らないため、対物レ
ンズ4への総入射光量が減少し、この光量減少が検知さ
れて再生信号が得られる。したがって、上記に説明した
光量変動の他に何等かの原因によって光量変動が起きれ
ばこれが妨害信号となる。まず、図2(a)に示す焦点
ずれ状態にある非合焦記録層10bによって反射されて
対物レンズ4に向かう反射光brによる妨害信号につい
て考える。
【0016】非合焦記録層10b上の記録ピット13に
よる反射回折が発生し、これが対物レンズ4の入射光量
に変動をもたらして妨害信号となる。しかし、図2
(b)に模式的に示したように、光ビーム8の波長や記
録ピット13の寸法に対して記録層10の積層間隔Lを
十分大きくした条件にしておけば、光ビーム8が非合焦
記録層10bを照射するときに、光ビーム8の大きさが
記録ピット13の大きさに比べて十分大きくなり、非合
焦記録層10b上の広い範囲の多数の記録ピット13を
照射するようになる。このため、照射される記録ピット
13の数が多少変動しても、照射される数に比べれば微
々たるものとなるので、照射される記録ピット13の数
は常にほぼ一定とみなせる。したがって、非合焦記録層
10bによる反射光brの対物レンズ4に入る光量も通
常ほぼ均一となるので、実質的には検出信号への影響は
さほど大きくはならない。
【0017】たとえば、対物レンズNAを0.5、トラ
ックピッチとピットピッチを標準的な値の1.6μmと
し、記録層10の積層間隔Lを10μmとすれば、非合
焦記録層10bを照射する光ビーム8の直径Gは(数
1)となり、この直径Gの円の中には記録ピット13
は、おおよそ44個入る。
【0018】
【数1】
【0019】ここで、たとえば、記録ピット1個分の変
化があったとすると、全体に対しては1/44=2.3
%の変動となり、実用上大きな問題とならない。記録層
10の積層間隔Lをこれ以上にすると、さらにこの値は
小さくなり、積層間隔Lを30μmとすれば、 2.3×(10/30)2 =2.3×0.11=0.2
5% となり、ほとんど問題は生じない。
【0020】記録層10の積層間隔Lの上限は、これを
大きくし過ぎると積層する効果が薄れるので0.8mm
程度が限界である。
【0021】次に、本来の信号となるべき合焦記録層1
0aによる反射光arの多重反射光の影響について説明
する。一例として、非合焦記録層10bと合焦記録層1
0aの間で反射した後、対物レンズ4に向かう光ビーム
amについてみる。非合焦記録層10bを光ビームar
は広がった状態で照射し、その後さらに広がった状態で
合焦記録層10aを照射するので、先に説明したと同様
な平均化により、実質的な影響はでない。他の多重反射
についても同様である。また、合焦記録層10aを透過
した後で非合焦記録層10cで反射し、対物レンズ4に
向かう光ビームcrについても同様である。
【0022】以上のように、透過光を0次のみにするこ
とができれば、光ビーム8が記録再生の対象とならない
非合焦記録層10b上の記録ピット13の影響を実質的
になくすことが可能となり、所定の記録層10に焦点を
合わせることにより、他の記録層10の影響を受けずし
て記録再生が可能となる。
【0023】次に対物レンズ4の性能との関連に関して
説明する。本実施例の光ディスク12は、記録層10の
積層間隔Lは広いほど、他の記録層10からの信号混入
が少なくなって有利であるが、その反面、光ディスク1
2の表面から合焦記録層10aまでの深さdが合焦する
記録層10の違いによって変化する。対物レンズ4は光
ディスク12の所定の厚み(約1.2mm)に合わせて
設計されており、この厚みのときは十分満足すべき性能
を発揮するが、厚みが変化すると、光ビーム8を十分絞
り込めないと言う問題が生じる。これは球面収差が大き
くなることに起因し、球面収差を抑制できれば、絞り込
み性能の劣化を防ぐことができる。球面収差は主に光ビ
ーム8の光軸中心部と周辺部とを通る光ビームの光路長
の差に起因するので、例えば、図4に示すように、プリ
ズムを用いたビーム変換手段14を設けて、光ビーム8
を例えばリング状にして、周辺部のみに光ビーム8を通
す、あるいは周辺部の光量を多くすれば、このリング領
域内での対物レンズ4と光ディスク12で構成される光
学系の光路長差は著しく小さくなり、絞り込み性能の改
善ができる。なお、この方法は超解像法になっているの
で、収束スポットの短径化も同時に図れる。
【0024】また、他の方法として図5に示すように、
光路長変更手段15を用いることもできる。光路長変更
手段15はたとえば、対物レンズ4と光ディスク12の
間に配設され、等しい屈折率のくさび状の2枚のガラス
の斜面側を対向させた構成とし、一方のガラスをその斜
面に沿って移動させれば、光路長変更手段15の厚みw
を変えることができるので、合焦記録層10aの変更に
伴う深さdの変化を補正することが可能となり、対物レ
ンズ4の絞り込み性能の劣化を防止することができる。
また、光路長変更手段15は光ビーム8が非平行な部分
であれば、どこに配設してもよくて、対物レンズ4と光
ディスク12の間に限られたものでなく、例えば、図6
に示すように、半導体レーザ1の放射光をコリメータレ
ンズ16を使用して、平行またはほぼ平行な光ビーム8
にする光学系については、半導体レーザ1とコリメータ
レンズ16の間に光路長変更手段15を配設しても同様
の効果が得られる。
【0025】上述のように本実施例は、記録ピット13
による透過光に対して1次以上の回折光がない構成とし
ていることにより、再生層以外の記録層10からの影響
を低減することが可能となり、積層構造の問題点が解決
できる。本実施例と似た概念で記録密度の向上を図る方
法として、波長多重法がある。波長多重法は一層のみで
形成される記録材に、多数の異なる波長で重ねて記録
し、これを異なる波長で再生すれば、それぞれの波長に
対して、再生信号が独立に得られるというものであり、
使用波長数分の高密度化が可能となり、記録材として、
有機色素を使う方法、ケミカルホールバーニング法など
が研究されている。その他、多重記録方法として光の偏
向方向を変えて記録再生する方法が提案されている。こ
れらの方法に対して、本実施例は、多層の記録層10を
用いるもので、光ビーム8の波長が一定であっても、ま
た光偏向方向が一定であっても可能であり、簡易な構成
で記録密度の向上ができる。
【0026】上記実施例1の光ディスク12は光ビーム
8のピット回折光のうち0次回折光のみ透過することに
特徴があるが、次に、これを実現する光ディスク12の
実施例について説明する。
【0027】(実施例2)以下に記録層として光吸収体
を用いた再生専用型の光ディスクについて説明する。
【0028】図7に示すように、記録層10の厚みを一
定にして記録層10の透過率が全面にわたって一定とな
るようにし、さらに、記録層10の両側の透明体11の
屈折率をほぼ等しくなるよう設定する。記録ピット13
は記録層10に凹凸を与えることによって作製する。こ
うして、記録層10の記録ピット13の部分の透過光T
Pと記録ピット13のない部分の透過光TLの位相の違
いをみると、平面U1から平面U2までの光路長比較で
は両者が等しくなるので、位相の違いは発生しないこと
になる。また、透過率も一定であるから、透過光の振幅
も一定となる。透過光の回折は光の振幅、位相のいずれ
かが透過によって変化すれば生ずるが、本実施例では、
透過光TP、TLの両者に変化がないので光の回折は生
じず、透過光は0次回折光のみとなる。したがって、透
過光は記録ピット13の有無を感知せず、記録ピット1
3がないのと同様である。一方、反射光の光路長は記録
ピット13の部分の反射光RPと記録ピット13のない
部分の反射光RLでは記録ピット13の深さVの2倍分
異なるので位相が変化し、1次以上の回折光が発生し、
この回折光の記録ピット情報が含まれ、ピット情報を得
ることができる。記録層10の作製方法としては、光吸
収体としてアルミニウム等の金属を適度な透過率の得ら
れる膜厚にして蒸着、スパッタ等によって形成すること
ができる。
【0029】(実施例3)以下に記録層として誘電体を
用いた再生専用型の光ディスクについて説明する。
【0030】図7に示すように、記録層10と透明体1
1の界面S1、S2では屈折率の違いに起因する光の反
射が生じる。記録層10の厚みaが光の波長程度に薄く
なると界面s1、s2の反射光の多重干渉効果を生かし
て、よく知られている反射防止膜、多層膜フィルター等
と同等の原理により比較的大きな反射率を得ることがで
きる。ここで、記録層10の厚みaと記録層10を挟む
透明体11の屈折率をどの部分においても一定となる条
件にする。誘電体を用いた記録層10の反射率、透過率
は界面S1、S2の両側の屈折率が関係し、本実施例の
場合、記録ピット13の部分と記録ピット13がない部
分の屈折率は同じであるので、透過光TPと透過光TL
はその振幅、位相共に同じになるため、記録ピット13
による回折は発生せず、上述の実施例2と同様に透過光
は0次回折光のみとすることができ、実施例2と同様な
効果が得られる。また、反射光については、実施例2と
同様に記録ピット13の深さvによる光路長差ができ、
記録ピット情報を得ることができる。反射率、透過率は
記録層10と透明体11の屈折率、厚みで決定されるの
で、本実施例のように記録層10の両側の媒質すなわち
透明体11の屈折率が等しいときは、記録層10と透明
体11の屈折率が異なれば、反射が生じる。記録層10
と透明体11の屈折率が異なるほど反射率が大きくな
り、本実施例では5%程度以上が望ましいが、こうする
ためには、記録層10の屈折率は透明体11の屈折率の
1.1倍以上または0.9倍以下が望ましい。これを満
たす誘電体としては、たとえばTiO2 、ZnS、Ce
2 、ZrO2 等がある。以上の説明では記録層10は
誘電体を1層としたが複数層にしても同様の効果が得ら
れ、設計の自由度がさらに大きくなる。
【0031】(実施例4)以下に記録消去型の光ディス
クについて説明する。
【0032】図8(a)に示すように、照射光強度の違
いによって透過率の変わる第1の層17と第2の層18
の2層を近接させて配設した記録層19を透明体11で
挟持した構成である。照射光強度Aに対しては、第1の
層17の透過率がT1A、第2の層18の透過率がT2
Aとなり、他の照射光強度Bに対しては、第1の層17
の透過率がT1B、第2の層18の透過率がT2Bとな
る構成の光ディスクは、Pで示した部分を照射光強度A
で、Qで示した部分を照射光強度Bで照射すると、Pの
部分の第1、第2の層17、18の透過率はT1A、T
2Aとなり、Qの部分の第1、第2の層17、18の透
過率はT1B、T2Bとなる。ここで、界面S1、S2
での光照射光強度A、Bに対する反射率をR1a、R2
a、R1b、R2bとし、例えばR1a>R2a、R1
b<R2bとすれば、Pの部分での反射は透明体11と
第1の層17との界面S1で大きく、Qの部分では第1
の層17と第2の層18との界面S2で大きくなる。
(なお、図中では第1の層17と第2の層18を比べて
反射率の大きい方に斜線を付している。)反射光R1
a、R2bについてみると、Pの部分とQの部分では第
1の層17の厚み分の反射面の段差H1が生じており、
これが記録ピットが形成されたと同等な効果を持つこと
になる。また、照射光強度BでPの部分を照射すると、
先に形成された段差H1が消失するので、照射強度を変
えることにより、記録消去が可能となる。
【0033】一方、これに対する透過光については、P
の部分とQの部分の記録層19の全体の透過率をTP、
TLとすると、 TP=T1A×T2A TL=T1B×T2B であるから T1A×T2A=T1B×T2B という条件にすると、0次以外の回折光の発生はなく、
透過光は段差H1を感知しないので、再生しない他の記
録層からのクロストークはほとんどなく、合焦点記録層
の記録再生消去が可能となる。
【0034】(実施例5)以下に記録層として誘電体を
用いた記録消去型の光ディスクについて説明する。
【0035】本実施例の構成は図8(a)で説明した実
施例4と同様であり、記録層に誘電体を用いて、照射光
強度の違いによって屈折率の変わる第1の層17と第2
の層18の2層を近接させて配設した記録層19を透明
体11で挟持した構成である。照射光強度Aに対して
は、第1の層17の屈折率がN1A、第2の層18の屈
折率がN2Aとなり、他の照射光強度Bに対しては、第
1の層17、第2の層18の屈折率がN1B、N2Bと
なる構成の光ディスクでは、Pの部分を照射光強度A
で、Qの部分を照射光強度Bで照射すると、Pの部分の
第1、第2の層17、18の屈折率はN1A、N2Aと
なり、Qの部分の第1、第2の層17、18の屈折率は
N1B、N2Bとなる。ここで、界面S1、S2の光照
射強度A、Bに対する反射率をR1a、R2a、R1
b、R2bとすれば、これらは界面S1、S2、S3の
両側の屈折率と厚みとで決まることになる。R1a、R
2a、R1b、R2bの関係を実施例4と同様にR1a
>R2a、R1b<R2bとすればR1aとR2bのペ
アで記録ピットの形成、記録消去ができる。
【0036】透過光については、Pの部分、Qの部分の
その透過光路長OPP、OPQは OPP=N1A×H1+N2A×H2 OPQ=N1B×H1+N2B×H2 となるので、 OPP=OPQ すなわち、 N1A×H1+N2A×H2=N1B×H1+N2B×
H2 に示す条件にしておけば記録層19のPの部分とQの部
分での透過光の光路長は同等となるので、両者の位相の
変化の違いは発生しない。このため、実施例4と同様
に、透過光は界面S1と界面S2の段差を感知しないの
で、ここに形成される記録ピットによって生ずる±1次
以上の回折光の発生もない。
【0037】また、Pの部分の第2の層18の照射光強
度Aのときの屈折率N2AとQの部分の第1の層17の
照射光強度Bのときの屈折率N1Bを透明体11の屈折
率に等しくすれば、図8(b)に示すように、Pの部分
の第2の層18と透明体11の界面S3とQの部分の第
1の層17と透明体11の界面S1が光学的にはなくな
るので、Pの部分の透過光TPの界面S3による反射光
とQの部分の界面S1による反射光R1bが消失するこ
とにより、これによるノイズ成分が消え、より良好な再
生信号を得ることができる。
【0038】(実施例6)以下に記録層の間に中間透明
体を配設した記録消去型の光ディスクについて説明す
る。
【0039】図9(a)に示すように本実施例は、前述
実施例5の構成の第1の層17と第2の層18の間に透
明物質製の中間透明体20を配設した記録層21とした
構成である。
【0040】照射光強度の違いによって実施例5と同様
に第1、第2の層17、18の透過率が変化するとし、
中間透明体20の光学特性の変化はないとする。本実施
例では、たとえば、Pの部分での反射は透明体11と第
1の層17との界面S1で大きく、Qの部分では中間透
明体20と第2の層18との界面S3で大きくする。こ
うして、段差H3の記録ピットを形成することができ
る。本実施例では、中間透明体20を設けることによっ
て、記録ピットの深さと第1、第2の記録層17、18
の厚みとの相互依存性を除くことができ、記録ピットの
深さと第1、第2の記録層17、18の厚みの設定の自
由度が増すことができる。透過率の差を用いて記録ピッ
トを形成するときは、第1、第2の層17、18の透過
率の条件は前述の N1A×H1+N2A×H2=N1B×H1+N2B×
H2 となる。誘電体を用いて第1、第2の層17、18を構
成する場合の条件は前述の OPP=OPQ となる。また、図8(b)で説明した実施例5と同様
に、Pの部分の第2の層18の屈折率N2AとQの部分
の第1の層17の屈折率N1Bを透明体11および中間
透明体20の屈折率に等しくすれば、図9(b)に示す
ように、Pの部分の第2の層18と透明体11および中
間透明体20との界面、Qの部分の第1の層17と透明
体11および中間透明体20との界面が光学的にはなく
なるので、この部分による反射光が消失し、より良好な
再生信号を得ることができる。
【0041】(実施例7)以下に反射率を異にした記録
層を有する光ディスクについて説明する。
【0042】図10に示すように、光ビーム8が光ディ
スク22に対して下方から入射するとして記録層23に
光ビーム8の入射側から順番に1番目を記録層23a、
2番目を記録層23b、3番目を記録層23cとする
と、2番目の記録層23bへの照射光量t1が1番目の
記録層23aでの反射光量R1と吸収光量だけ減ってし
まうので、記録層23bでの反射光量R2もこの分が減
り、光検出器に戻る光量も減ってしまう。同様に、3番
目の記録層23cへの照射光量t2と反射光量R3も減
り、記録層23の層数が増すにつれて、この減少量が大
きくなる。また、記録層23を反射した後、光検出器に
戻る過程での他の記録層23の透過によっても光量の減
少が生じるので、半導体レーザから遠い記録層23ほど
光検出器への戻り光量がさらに減少することになる。し
たがって、半導体レーザから遠い位置の記録層23ほど
その反射率を大きくした構成とすることにより、光検出
器への戻り光量の減少を防止できる。
【0043】(実施例8)以下に記録層として磁気光学
効果を利用する光磁気材料を用いた光ディスクについて
説明する。
【0044】図11に示すように、光ビーム8が非合焦
記録層10bを照射するときについてみると、非合焦記
録層10bに入射する光ビーム8が矢印Aで示した方向
に偏光しているとすると、未記録部24の透過光の偏光
方向は変化せず、矢印Aで示した方向そのままである
が、記録ピット13の部分では偏光方向が矢印Bで示し
た方向に回転変化する。記録ピット13の部分と未記録
部24での違いはこの偏光方向のみであり、光ビーム8
の振幅、位相の違いは両者にないので、光の回折は生じ
ない。また、反射光についても、前述透過光と同様に記
録ピット13の部分の偏光方向の変化のみであり、光の
回折は生じない。透過光と反射光の全体としては偏光方
向が変化し、これは、記録ピット13の部分と未記録部
24の面積比と照射光の強度分布で決まる。ここで記録
層10間の積層間隔を大きくとって光ビーム8で照射さ
れる非合焦記録層10b上の記録ピット13の数を十分
多くすると、すでに説明したように、その数が多数であ
るので、記録ピット13による光ビーム8全体の偏光方
向に対する影響は平均化されて、実際上この偏光方向は
常に一定とみなして差し支えない。こうして、光ビーム
8全体の偏光方向は記録部分の偏光方向と未記録部24
の偏光方向の間のある特定の方向を向くことになる。再
生信号は光ビーム8全体の変化で決定されるので、光ビ
ーム8全体の偏光方向の一定なる変化は再生信号にDC
成分が乗るのみとなるので、再生信号には影響を及ぼさ
ず問題とならない。このように、光磁気材料の記録層の
場合は、記録層10の積層間隔を波長あるいは記録ピッ
ト寸法に対して十分大きくすれば、非合焦記録層10b
の透過、反射での回折はないので、再生信号への非記録
再生層の影響を抑止できて記録再生密度の向上ができ
る。
【0045】(実施例9)以下に多層の記録層と従来の
記録層を混在積層した構成の光ディスクについて説明す
る。
【0046】図12に示すように、記録層10に高次透
過光を発生する従来の記録層25を付加した光ディスク
26としたとき、従来の構成の記録層25では通常、高
次透過光が発生し、これが再生信号に対して妨害信号と
なる。そこで、光ビーム8の入射側には多層の記録層1
0を配設し、光ビーム8の透過側には従来の記録層25
を配設すれば従来の記録層25の透過光が悪影響を及ぼ
すことがないので、両者を共存して使用することが可能
となる。ただし、従来の記録層25は1層のみ使用し、
アモルファスー結晶間の状態変化を利用した相変化記録
層などを用いる。
【0047】(実施例10)以下に光ディスクの製造方
法について説明する。前述実施例の図1および図2に説
明したように、光ディスク12は記録層10と透明体1
1を交互に積層した構成で、記録層10の相互間の積層
間隔Lは10μm程度から数百μm程度と比較的薄いも
のであり、また、積層間隔Lはできる限り一定となるこ
とが望ましいので、透明体11の厚みを均一に作成する
ことが重要となる。そこで、図13に示すように、記録
層27の相互間に厚みを厳密に規定したスペーサ28を
はさみこみ、スペーサ28の厚みで記録層27の積層間
隔Lを規定する。その後、透明体29を流し込んで固め
る等の方法で光ディスク30を作成する。なお、図14
に示すように、スペーサ28は同心円状または放射状に
配置する方法もある。
【0048】また、記録層27の相互間の積層間隔Lを
規定するのに、記録層27上に液状の樹脂を滴下した後
に、光ディスク30を回転させて、樹脂を均一に薄く塗
布する、いわゆるスピンコートによって透明体29を形
成する方法もある。
【0049】(実施例11)以下に両面貼合せ型の光デ
ィスクの再生について説明する。
【0050】図18に示すように、従来の両面貼合せ型
の光ディスク31は、2個の片面ディスク31A、31
Bの片面に記録層を各々形成し、両記録層を向い合わせ
て貼合せた2面の記録層を有する構成で、光ディスク3
1の再生において、片面ディスク31Aの記録層を再生
するときは光ビームを片面ディスク31A側より照射
し、片面ディスク31Bの記録層を再生するときは光ビ
ームを片面ディスク31B側より照射しなければならな
いので、一方の記録層を再生した後、もう一方の記録層
を再生するのに光ディスク31を反転する作業が必要で
あった。したがって、両面記録層を人手を介さずに連続
再生するためには、ガイド33を設けて光ディスク31
の両面に光ヘッド32を移送するヘッド移動手段を用い
ていた。また、図19に示すように、光ディスク31の
両側にそれぞれ光ヘッド34を設けた両面配置ヘッド手
段を用いていた。
【0051】本実施例の光ディスク、例えば図15に示
すように、記録層35A、35Bに凹凸を与えて記録ピ
ットを形成し、接合材36で貼合せ、透明体11で挟持
した光ディスク37では、光ビーム8が途中の記録層3
5Aを透過しても再生できるので、上方より光ビーム8
を照射しても記録層35Aおよび記録層35Bを再生す
ることができる。したがって、従来の光ディスクでは、
必要であった光ディスクの反転なしで両面の記録層35
A、35Bを再生することが可能となり、従来例のよう
に両面配置ヘッド手段やヘッド移動手段が不要となる。
【0052】また、図16(a)や図16(b)に示し
たように、2層構造にした記録層38や光磁気材料を用
いた記録層39をそれぞれ接合材36で貼合せ、透明体
11で挟持した光ディスク40や光ディスク41につい
ても、上述の光ディスク37と同様に再生でき、同様な
効果が得られる。なお、透明体11と接合材36の屈折
率は高次の透過光を防止するためにほぼ等しい構成とし
ている。
【0053】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、光源と、記録層と透明体が交互に積層され、かつ記
録層上の記録ピットによる透過回折光のうち0次回折光
に大略のエネルギが配分される光ディスクと、光源から
の光ビームを光ディスク上に収束する対物レンズと、光
ディスクからの反射光を受光して光ディスク上に記録さ
れた情報を検出する検出手段を備えた構成により、記録
再生の対象とならない記録層からの干渉光の影響による
信号混入を抑止して、大幅な記録密度を向上した優れた
光ディスクおよび光ディスク装置を実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光ディスク装置の概略構成
【図2】同光ディスク装置の記録層における光の透過、
反射の説明図
【図3】同記録層上の記録ピットによる回折の説明図
【図4】同実施例のビーム変換手段を設けた光ディスク
装置の概略構成図
【図5】同実施例の光路長変更手段を設けた光ディスク
装置の概略構成図
【図6】同光路長変更手段を設けた光ディスク装置の他
の実施例の要部構成図
【図7】本発明の実施例2の光ディスクの構成断面略図
【図8】本発明の実施例4の光ディスクの構成断面略図
【図9】本発明の実施例6の光ディスクの構成断面略図
【図10】本発明の実施例7の光ディスクの記録層にお
ける光の透過、反射の説明図
【図11】本発明の実施例8の光ディスクの記録ピット
の偏光の説明図
【図12】本発明の実施例9の光ディスクの構成断面略
【図13】本発明の実施例10の光ディスクの製造方法
におけるスペーサの配置状態を示した断面略図
【図14】同スペーサの他の配置状態を示した要部断面
【図15】本発明の実施例11の光ディスクの構成断面
略図
【図16】同実施例の他の光ディスクの断面略図
【図17】従来の光ディスク装置の概略構成図
【図18】従来の両面貼合せ型の光ディスクに用いる光
ディスク装置の要部構成図
【図19】同光ディスクに用いる他の光ディスク装置の
要部構成図
【符号の説明】
1 半導体レーザ(光源) 4 対物レンズ 9 光検出器(検出手段) 10、19 記録層 11 透明体 12 光ディスク 14 ビーム変換手段 15 光路長変更手段 17 第1の層 18 第2の層 20 中間透明体 28 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西内 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録層と透明体が交互にされた複数層の記
    録層を有し、光の振幅または位相変化により記録された
    前記記録層の記録ピットによる透過回折光のうち0次回
    折光に大略のエネルギが配分されることを特徴とする光
    ディスク。
  2. 【請求項2】光ディスクを照射する光ビームの入射方向
    に対して離れて位置する記録層ほど反射率を高くした請
    求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】記録層の相互の間隔を規定するスペーサを
    備えた請求項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】光ディスクを照射する光ビームの入射方向
    に対して最も離れた位置に記録ピットによる高次回折光
    がある記録層を有する請求項1記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】記録ピットによる高次回折光がある記録層
    が相変化記録層である請求項4記載の光ディスク。
  6. 【請求項6】光磁気材料を用いた記録層と、ほぼ均質な
    屈折率の透明体とを交互に積層し、記録層と記録層の間
    隔を使用波長の10倍以上としたことを特徴とする光デ
    ィスク。
  7. 【請求項7】凹凸を設けて記録ピットを形成し、前記記
    録ピットの部分と前記記録ピットがない部分の透過率を
    ほぼ等しくした記録層と透明体とを交互に積層し、前記
    記録層を挟む両側の前記透明体の屈折率をほぼ等しく
    し、記録層と記録層の間隔を使用波長の10倍以上とし
    たことを特徴とする光ディスク。
  8. 【請求項8】透過率を一定とした光吸収体で形成した記
    録層を備えた請求項7記載の光ディスク。
  9. 【請求項9】透明体と異なる屈折率の誘電体で形成した
    記録層を備えた請求項7記載の光ディスク。
  10. 【請求項10】記録層の屈折率が透明体の屈折率の0.
    9倍以下または1.1倍以上である請求項9記載の光デ
    ィスク。
  11. 【請求項11】複数の誘電体の積層により構成した記録
    層を備えた請求項9記載の光ディスク。
  12. 【請求項12】照射光強度Aに対しては第1、第2の層
    の透過率がT1A、T2Aになり、照射光強度Bに対し
    ては第1、第2の層の透過率がT1B、T2Bになる第
    1の層と第2の層より各々構成される記録層が T1A×T2A=T1B×T2B となる条件を満たし、透明体を挟んで複数積層され、記
    録層と記録層の間隔を使用波長の10倍以上としたこと
    を特徴とする光ディスク。
  13. 【請求項13】第1、第2の層および第1、第2の層に
    挟まれた中間透明体により構成される記録層と透明体と
    を交互に積層し、照射光強度Aに対しては第1、第2の
    層の透過率がT1A、T2Aになり、照射光強度Bに対
    しては第1、第2の層の透過率がT1B、T2Bになる
    とき、 T1A×T2A=T1B×T2B となる条件を満たし、かつ、前記中間透明体と前記透明
    体の屈折率がほぼ等しく、記録層と記録層の間隔を使用
    波長の10倍以上としたことを特徴とする光ディスク。
  14. 【請求項14】第1、第2の層の厚みがH1、H2で照
    射光強度Aに対しては第1、第2の層の屈折率がN1
    A、N2Aになり、照射光強度Bに対しては第1、第2
    の層の屈折率がN1B、N2Bになる第1の層と第2の
    層より各々構成される記録層が N1A×H1+N2A×H2=N1B×H1+N2B×
    H2 となる条件を満たし、透明体を挟んで複数積層され、記
    録層と記録層の間隔を使用波長の10倍以上としたこと
    を特徴とする光ディスク。
  15. 【請求項15】照射光強度Aに対して、第1の層と透明
    体の界面の反射率と、第1の層と第2の層の界面の反射
    率とを比較して、前者が小さいときは照射光強度Aに対
    する第1の層の屈折率と照射光強度Bに対する第2の層
    の屈折率とをほぼ透明体の屈折率に等しくし、後者が小
    さいときはそれぞれ反対の層の屈折率を透明体の屈折率
    に等しくした請求項14記載の光ディスク。
  16. 【請求項16】第1、第2の層および第1、第2の層に
    挟まれた中間透明体により構成される記録層と透明体と
    を交互に積層し、第1、第2の層の厚みがH1、H2
    で、照射光強度Aに対しては第1、第2の層の屈折率が
    N1A、N2Aであり照射光強度Bに対しては第1、第
    2の層の屈折率がN1B、N2Bであるとき N1A×H1+N2A×H2=N1B×H1+N2B×
    H2 となる条件を満たし、前記中間透明体と前記透明体の屈
    折率がほぼ等しく、記録層と記録層の間隔を使用波長の
    10倍以上としたことを特徴とする光ディスク。
  17. 【請求項17】照射光強度Aに対して、第1の層と透明
    体の界面の反射率と、第2の層と中間透明体の界面の反
    射率とを比較して、前者が小さいときは照射光強度Aに
    対する第1の層の屈折率と照射光強度Bに対する第2の
    層の屈折率とをほぼ前記透明体および前記中間透明体の
    屈折率に等しくし、後者が小さいときはそれぞれ反対の
    層の屈折率を前記透明体および前記中間透明体の屈折率
    に等しくした請求項16記載の光ディスク。
  18. 【請求項18】光源と、記録層と透明体が交互に積層さ
    れ、前記光源からの光ビームの振幅あるいは位相の変化
    によって記録された前記記録層上の記録ピットによる透
    過回折光のうち0次回折光に大略のエネルギが配分され
    る光ディスクと、前記光源からの光ビームを前記光ディ
    スク上に収束する対物レンズと、前記光ディスクからの
    反射光を受光して、前記光ディスク上に記録された情報
    を検出する検出手段を備えたことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  19. 【請求項19】光源と、記録層と透明体が交互に積層さ
    れてなる光ディスクと、前記光源からの光ビームを前記
    光ディスク上に収束する対物レンズと、前記光ビームの
    透過光路長を変える光路長変更手段と、前記光ディスク
    からの反射光を受光して前記光ディスク上に記録された
    情報を検出する検出手段を備え、前記光路長変更手段を
    前記光ビームの非平行部に配設したことを特徴とする光
    ディスク装置。
  20. 【請求項20】光路長変更手段を対物レンズと光ディス
    クの中間に配設した請求項19記載の光ディスク装置。
  21. 【請求項21】2個のくさび形状の透明体を斜面が逆方
    向となるように対向させて配設し、互いの位置をずらす
    ことにより光ビームの透過光路長を変える構成とした光
    路長変更手段を備えた請求項19記載の光ディスク装
    置。
  22. 【請求項22】光源と、記録層と透明体が交互に積層さ
    れてなる光ディスクと、前記光源からの光ビームをリン
    グ状の光ビームに変換するビーム変換手段と、前記光ビ
    ームを前記光ディスク上に収束する対物レンズと、前記
    光ディスクからの反射光を受光して、前記光ディスク上
    に記録された情報を検出する検出手段を備えたことを特
    徴とする光ディスク装置。
  23. 【請求項23】光源と、記録層に凹凸を設けて記録ピッ
    トを形成し、前記記録層の記録ピットの部分と記録ピッ
    トがない部分の透過率をほぼ等しくしたディスクを接合
    材で2枚接合し、前記ディスクと前記接合材の屈折率を
    ほぼ等しくした構成の両面貼合せ型の光ディスクと、前
    記光源からの光ビームを前記光ディスク上に収束する対
    物レンズと、前記光ディスクからの反射光を受光して、
    前記光ディスク上に記録された情報を検出する検出手段
    を備え、前記光ディスクの2つの記録層を前記光ディス
    クの反転なしで、1方向のみの光ビームの照射により再
    生することを特徴とする光ディスク装置。
  24. 【請求項24】請求項12、13、14、16のいずれ
    かに記載の光ディスクを備えた請求項23記載の光ディ
    スク装置。
  25. 【請求項25】記録層として光磁気材料を用いた光ディ
    スクを備えた請求項23記載の光ディスク装置。
JP5291567A 1992-11-26 1993-11-22 光ディスクおよび光ディスク装置 Pending JPH0778353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5291567A JPH0778353A (ja) 1992-11-26 1993-11-22 光ディスクおよび光ディスク装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31683192 1992-11-26
JP15470193 1993-06-25
JP4-316831 1993-06-25
JP5-154701 1993-06-25
JP5291567A JPH0778353A (ja) 1992-11-26 1993-11-22 光ディスクおよび光ディスク装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001165955A Division JP2002015458A (ja) 1992-11-26 2001-06-01 光ディスクおよび光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0778353A true JPH0778353A (ja) 1995-03-20

Family

ID=27320707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5291567A Pending JPH0778353A (ja) 1992-11-26 1993-11-22 光ディスクおよび光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0778353A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0954972A (ja) * 1995-08-15 1997-02-25 Nec Corp 光ヘッド装置
WO2002067250A1 (fr) * 2001-02-22 2002-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disque optique
WO2004036559A1 (ja) * 2002-10-15 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多層情報媒体、その再生方法及び再生装置
WO2004036569A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録媒体およびその製造方法、並びに光学情報記録再生装置
US7116631B2 (en) 1995-04-07 2006-10-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium manfacturing method therefor, manufacturing apparatus therefor, and optical information recording and reproducing apparatus
CN1314024C (zh) * 2001-06-04 2007-05-02 松下电器产业株式会社 光拾取头及信息记录再现装置
JP2009070557A (ja) * 2008-11-17 2009-04-02 Panasonic Corp 光ピックアップヘッド装置及び光情報装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7116631B2 (en) 1995-04-07 2006-10-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium manfacturing method therefor, manufacturing apparatus therefor, and optical information recording and reproducing apparatus
US7136349B2 (en) 1995-04-07 2006-11-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Multi-layer optical information recording medium with pits or grooves
JPH0954972A (ja) * 1995-08-15 1997-02-25 Nec Corp 光ヘッド装置
WO2002067250A1 (fr) * 2001-02-22 2002-08-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Disque optique
US7158452B2 (en) 2001-02-22 2007-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Focus control for optical disk unit
CN1314024C (zh) * 2001-06-04 2007-05-02 松下电器产业株式会社 光拾取头及信息记录再现装置
WO2004036559A1 (ja) * 2002-10-15 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多層情報媒体、その再生方法及び再生装置
WO2004036569A1 (ja) * 2002-10-16 2004-04-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録媒体およびその製造方法、並びに光学情報記録再生装置
JP2009070557A (ja) * 2008-11-17 2009-04-02 Panasonic Corp 光ピックアップヘッド装置及び光情報装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5768251A (en) Optical recording/reproducing apparatus for high density multilayered disks
US5696750A (en) Optical head apparatus for different types of disks
JP3628622B2 (ja) 光学的データ記憶システム
US5485452A (en) Optical information recording medium
US7848205B2 (en) Information-recording medium and optical information-recording/reproducing device
PL179637B1 (pl) System pamieci optycznej danych PL PL PL PL PL PL PL
JPH05151591A (ja) 光学的データ記憶装置及び該装置からのデータ発生方法
JPH05151609A (ja) 光学的データ記憶装置及び該装置からのデータ発生方法
JP5100010B2 (ja) 光学情報再生装置
JPH0778353A (ja) 光ディスクおよび光ディスク装置
JP4341496B2 (ja) 多層光情報記録媒体
US7406023B2 (en) Optical reproduction method, optical pickup device, optical reproduction device, and optical recording medium
JP4252482B2 (ja) 読み出し専用型多層型光情報記録媒体及びその製造方法
Ruan et al. Multilayer optical storage for big data center: by pre-layered scheme
JP4503525B2 (ja) 多層光情報記録媒体
WO2011114674A1 (ja) 多層光記録媒体
JP2002015458A (ja) 光ディスクおよび光ディスク装置
JP2004087126A (ja) 光ディスク
JPH06333259A (ja) 光学的記録情報再生装置及び光多層記録媒体
JP2001067727A (ja) 光ディスク
KR100838144B1 (ko) 광학적으로 판독가능한 데이터를 기록하는 매체, 그매체를 제조하는 방법, 및 그 데이터를 재생하는 광학시스템
JPH08271712A (ja) 光学素子及び光集積回路
WO2002075732A1 (fr) Disque optique
JPH03216824A (ja) 光情報記録媒体及び光情報記録方法
JPH09102150A (ja) 光記録媒体と光記録再生装置