JP3596001B2 - フォーカスサーボ引き込み装置 - Google Patents

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    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク等の記録媒体にフォーカスサーボを引き込むフォーカスサーボ引き込み装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク装置では、レーザ光源から出力された光ビームを対物レンズを用いて収束し、光ビームの合焦位置を光ディスクの情報記録膜面(以下、記録面と約す)に一致させるフォーカスサーボの引き込みを行っている。また、通常、光ビームの合焦点位置と光ディスクの記録面との相対位置は、光ディスクの面振れ等により変化するので、光ディスク装置では、対物レンズを光学系の光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータを用い、相対位置を一定に保つフォーカスサーボ制御を行っている。
【0003】
一方、近年、光ディスク装置では、対物レンズの高開口比化に伴う短焦点距離化が進んでいる。短焦点距離化に伴い、光ディスク記録面でフォーカスサーボ制御を行う際の対物レンズの作動距離も、従来の1mm程度から0.1mm程度までと短縮される為、対物レンズと光ディスクとの衝突の回避策が必須となる。この衝突回避策は、対物レンズと光ディスクとの距離が不定である為衝突の危険度の高い、フォーカスアクチュエータのフォーカスサーボ引き込み制御時に特に重要となる。
【0004】
従来のフォーカスサーボ引き込みの手法としては、大別して第1〜第3の手法がある。まず、第1の手法としては、フォーカスサーチ動作を行い、光ディスクの記録面と光ディスクの基板層の表面(以下、基板面と約す)で発生する2つの合焦検出位置の内、記録面での合焦検出位置を抽出し、記録面へフォーカスサーボ引き込みを実行する手法が挙げられる。
【0005】
このような第1の手法としては、例えば、特開昭57−150147、特開昭57−150148、特開昭63−129525、特開昭63−144425、特開平6−223384、特開平9−231583等の各公報に対物レンズの移動方向と合焦検出位置の発現順序で記録面を検出し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示されている。また、例えば、特開平7−302427号公報には、対物レンズの移動方向と合焦検出位置の発現順序、記録面と基板面の反射率差で記録面を検出し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示されている。
【0006】
更に、特開平3−12032、特開平3−37828、特開平3−225628、特開平5−217177、特開平4−186532号公報には、光ディスクからの戻り光量のレベル差により光ディスクの基板面と記録面を識別し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示され、特開平7−272286号公報には、記録面と基板面でのフォーカスエラー信号のレベル差をフォーカスエラー信号の速度信号差より検出し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示されている。また、特開平10−143875号公報には記録面から再生される高周波再生信号を用いて記録面を検出し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示され、特開平1−96829号公報にはフォーカスエラー信号に重畳するトラック変調の有無で光ディスクの基板面と記録面を判別し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示されている。
【0007】
また、特開昭61−48134号公報にはトラックエラー信号の発現レベルにて記録面を検出し、記録面へフォーカスサーボを引き込む手法が開示され、特開昭63−155425号公報には対物レンズの最下点から光ディスクの基板面までの距離の移動に要する時間を、一旦光ディスクの基板面にフォーカスサーボを引き込む事で計測し、その後、対物レンズの最下点から改めてフォーカスサーボを引き込む際に計測時間を利用し、基板面での合焦検出位置をマスクすることで記録面にフォーカスサーボを引き込む方法が開示されている。
【0008】
次に、第2の手法としては、例えば、特開昭60−28034、特開平5−166195、特開平10−112035、特開平11−191223、特開平11−120599等の各公報においてフォーカスサーボの引き込み異常、フォーカスサーボの外れ検出時又はフォーカスサーボのオフ時の対物レンズの退避手法として、フォーカスアクチュエータに対物レンズを光ディスクから遠ざける方法の電圧を印加することで対物レンズと光ディスクの衝突を防止する手法が開示されている。
【0009】
また、第3の手法としては、例えば、特開平11−339276号公報においてフォーカスサーボの外れ検出時にフォーカスジャンプ制御にて光ビームの合焦点位置を対物レンズと光ディスクが離れる方向の基板面ないし記録面に退避させ、所定時間経過後にフォーカスジャンプ制御にて記録面に復帰させる方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の手法はいずれの公報に記載されたものも、記録面にフォーカスサーボを引き込む際に記録面を目標として合焦検出位置をサーチした後、記録面へフォーカスサーボを引き込む為、前述のような対物レンズ短焦点化に伴う対物レンズの作動距離の減少を補うことはできなかった。また、第2の手法はフォーカスアクチュエータがフォーカスアクチュエータ支持基部に衝突し、フォーカスアクチュエータが破壊するという問題があった。
【0011】
この点に関して図6を用いて説明する。光ディスクの面振れ量は、最大で0.3mm程度である。対物レンズの作動距離0.1mm程度と光ディスク面振れ量を下回る条件下で、光ディスクと対物レンズとの接触無しに対物レンズを退避させる為には、対物レンズ上端が光ディスクの1周回内での面振れの下端を下回る位置に移動するまでの間(対物レンズが図6の距離:Δy1を移動する間)、対物レンズの退避速度がディスク回転に伴う対物レンズと光ディスクとの相対距離の接近速度を上回る必要がある。第2の手法では、対物レンズの退避時にフォーカスアクチュエータに光ディスクから遠ざかる方向のステップ状電圧を印加することで衝突を回避する方法が採られている。
【0012】
しかし、一般にフォーカスアクチュエータは共振特性を持つため、退避時に光ディスクから遠ざかる方向の電圧のみを印加した場合、図6に対物レンズ退避動作軌跡20として示すように過渡的に発生するオーバーシュートによって対物レンズとフォーカスアクチュエータ支持基部が衝突し(図6のA部)、フォーカスアクチュエータが破壊に至るといった問題点があった。このような衝突はフォーカスアクチュエータの構成にてディスクから遠ざかる方向の可動範囲を十分広く取れば回避可能であるが、光ディスク装置には薄型化の要求も存在する為、望ましくなかった。
【0013】
第3の手法は、開ループ制御であるフォーカスジャンプに基づいた対物レンズの位置制御による対物レンズの退避制御を実施しているので、フォーカスサーボ引き込み異常、フォーカスサーボ外れ等の、対物レンズに過渡的に過大な加速度がかかる場合がある状況下で使用すると、フォーカスジャンプ異常にて退避誤動作を引き起こし、対物レンズと光ディスクの衝突が発生する場合があった。
【0014】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、記録媒体の面振れ量が基板層厚より大きい記録媒体を使用した際にも、対物レンズと記録媒体又は対物レンズとフォーカスアクチュエータ支持基部が衝突することなくフォーカスサーボの引き込みを行うことが可能なフォーカスサーボ引き込み装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、光源から発した光ビームを情報記録媒体上に収束する対物レンズと、前記対物レンズを光軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータとを含み、前記対物レンズを光軸方向に駆動することによってフォーカスサーボの引き込みを行うフォーカスサーボ引き込み装置において、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体のフォーカスサーボ可能な位置まで移動させるフォーカスサーチ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板表面から記録膜面に移動させるフォーカスジャンプ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板面又は記録膜面に追従させるフォーカスサーボ制御信号を出力する手段と、前記フォーカスサーチ制御信号、フォーカスジャンプ制御信号及びフォーカスサーボ制御信号を切り換え、前記フォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することによりフォーカスサーボの引き込みを制御する手段とを備え、前記制御手段は前記フォーカスサーチ制御信号でフォーカスサーチ制御を行い、前記記録媒体の基板面にフォーカスサーボを引き込んだ後、前記フォーカスジャンプ制御信号で光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の記録膜面に移動させることによりフォーカスサーボの引き込みを行うことを特徴としている。
【0016】
また、本発明は、光源から発した光ビームを情報記録媒体上に収束する対物レンズと、前記対物レンズを光軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータとを含み、前記対物レンズを光軸方向に駆動することによってフォーカスサーボの引き込みを行うフォーカスサーボ引き込み装置において、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体のフォーカスサーボ可能な位置まで移動させるフォーカスサーチ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板表面から記録膜面に移動させるフォーカスジャンプ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板面又は記録膜面に追従させるフォーカスサーボ制御信号を出力する手段と、前記対物レンズを退避させる対物レンズ退避制御信号を出力する手段と、前記対物レンズと記録媒体の異常接近を検出する手段と、前記フォーカスサーチ制御信号、フォーカスジャンプ制御信号及びフォーカスサーボ制御信号を切り換え、前記フォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することによりフォーカスサーボの引き込みを制御する手段とを備え、前記制御手段は前記フォーカスサーチ制御信号でフォーカスサーチ制御を行い、前記記録媒体の基板面にフォーカスサーボを引き込んだ後、前記フォーカスジャンプ制御信号で光ビームの合焦点位置を記録媒体の記録膜面に移動させることによりフォーカスサーボの引き込みを行い、且つ、フォーカスサーボの引き込み中に前記検出手段により対物レンズと記録媒体の異常接近が検出された場合には、前記対物レンズ退避制御信号をフォーカスアクチュエータに印加することにより前記対物レンズを退避させることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のフォーカスサーボ引き込み装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、1は情報記録媒体であるところの光ディスクであり、基板層18上に情報を記録/再生するための記録膜2が形成されている。基板層18の厚さは、光ディスク1の用途により既知の値がとられ、例えば、開口比が0.7以上の高開口比の対物レンズを用いた光ディスク装置の場合は0.1mm程度のものが用いられる。光ディスク1は図示しないスピンドルモータの駆動により回転する。3は光ディスク1の基板層18の表面を示す。
【0018】
光ディスク1の下面には、対物レンズ4を含む光学系6が設けられている。光学系6は記録/再生用光源であるレーザ光源、レーザ光源から発したレーザビームに平行化等の光学的処理を施す光学素子、光ディスク1から反射した戻り光を検出する光センサ等から構成されている。光学系6内のレーザ光源から発したレーザビームは対物レンズ4で収束され、光ディスク1上に微小光スポットに集光される。対物レンズ4はフォーカスアクチュエータ5の駆動により光軸方向(光学系6の光軸方向)に移動する。フォーカスアクチュエータ5はフォーカスアクチュエータ支持基部7に取り付けられている。
【0019】
光ディスク1からの戻り光は対物レンズ4を介して光学系6内の光センサで検出され、電気信号に変換して整定検出回路8、合焦検出回路9、記録面検出回路10、フォーカスサーボ制御回路11にそれぞれ出力される。合焦検出回路9は光学系6からの出力信号に基づいて光ビームの合焦点位置が、光ディスク1の基板面3又は記録膜2上のフォーカスサーボ可能な位置にあることを示す合焦検出信号を出力する回路である。合焦検出方法はどのような方法であってもよいが、例えば、光学系6の出力信号からフォーカスエラー信号、戻り光量信号を抽出し、図示しない絶対値回路とコンパレータ回路を用いて以下のような条件判断を行うことで実現できる。
【0020】
Figure 0003596001
但し、α1、β1は正の実数である。(1)式が成立すれば、合焦検出信号=1(合焦)、(1)式が成立しなければ、合焦検出信号=0(非合焦)である。従って、合焦点検出回路9は(1)式を用いて合焦点位置を検出し、合焦点検出信号を条件判断回路17へ出力する。なお、(1)式による条件判断を条件判断1という。
【0021】
記録面検出回路10は、光学系6からの出力信号に基づいて光ビームの合焦点位置が、光ディスク1の記録面2上にある事を示す記録面検出信号を出力する回路である。記録面の検出方法はどのような方法であってもよいが、例えば、光学系6の出力信号からトラッキングエラー信号、戻り光量信号を抽出し、図示しない絶対値回路とコンパレータ回路を用いて以下のような条件判断を行うことで実現できる。
【0022】
Figure 0003596001
但し、α2、β2は正の実数である。(2)式が成立すれば記録面検出信号=1(記録面)、(2)式が成立しなければ、記録面検出信号=0(非記録面)となる。このように記録面検出回路10は(2)式を用いて光ビームの合焦点位置が記録面上にあることを検出し、記録面検出信号を条件判断回路17に出力する。(2)式による条件判断を条件判断2という。
【0023】
なお、図1ではトラッキング制御に関する構成については省略しているが、実際には対物レンズ4をトラッキング方向に移動させるトラッキングアクチュエータ、光学系6の出力信号からトラッキングエラー信号を生成する回路、トラッキングエラー信号に基づいて光ビームが回転している光ディスク1の情報トラックに追従するようにトラッキング制御を行う回路が設けられている。また、図1では光ディスク1に情報を記録する回路、光ディスク1の記録情報を再生する回路等については省略している。
【0024】
ここで、動作原理上、(2)式による記録面検出方法では光ディスク1の偏心量が0、乃至0に近く、且つ、対物レンズ4と光ディスク1に外部振動が印加されないといった条件下では、光ビームが光ディスク1の情報トラックを横断せずにトラッキングエラー信号に変調がかからず、記録面検出信号が得られない場合がある。この場合、対物レンズ4を光ディスク1のトラック横断方向に駆動するトラッキングアクチュエータを図示しない所定周期信号発生回路の出力信号で光ディスク1のトラック横断方向に振動させることでトラッキングエラー信号に変調をかけて記録面を検出することが可能である。
【0025】
整定検出回路8は光学系6の出力信号と後述する条件判断回路17から出力される切換信号に基づいてフォーカスサーボが整定した事を示す整定検出信号を出力する回路である。整定検出方法はどのような方法であってもよいが、例えば、光学系6の出力信号よりフォーカスエラー信号、戻り光量信号を抽出し、図示しない絶対値回路、コンパレータ回路、タイマー回路を用いて以下のような条件判断を行う事で実現できる。
【0026】
Figure 0003596001
但し、α3、β3は正の実数である。(3)式が所定時間T1以上連続して成立すれば、整定検出信号=1(整定)、(3)式が成立しない、又は所定時間T1以上連続して成立しなければ、整定検出信号=0(非整定)となる。T1はタイマ回路が計時する時間である。時間T1は任意の時間でよいが、フォーカスサーボ制御特性上はフォーカスサーボループ周波数特性の時定数以上とするのが望ましい。このように整定検出回路8は(3)式を用いてフォーカスサーボが整定したことを検出し、整定検出信号を条件判断回路17に出力する。(3)式による条件判断を条件判断3という。
【0027】
また、光ディスク1の基板面上に埃等のごみが付着している場合、戻り光量信号の絶対値が0近傍まで減少するので、α3の値を戻り光量最大値の半分程度に設定すると、(3)式はごみ付着部にて成立しなくなる。時間T1を光ディスク1の1回転に要する時間以上と設定した場合、基板面へのフォーカスサーボ引き込み時の整定検出において条件判断3が成立すると、対物レンズ4が存在する光ディスク1の周回上では基板面3へのごみの付着は認められないと判断できる。また、条件判断3が成立しない場合、フォーカスサーボの引き込みは不能となるが、基板面上にはごみ付着の可能性があると判断できる。埃等のごみの高さは容易に0.1mmを超えるので、時間T1を光ディスク1の1回転以上の時間に設定する事で、基板面上に付着したごみと対物レンズ4の衝突を防止する為の作動距離マージンも同時に増加できるという利点が得られる。
【0028】
条件判断回路17は、記録面検出信号、合焦検出信号、整定検出信号、フォーカスサーボ引き込み開始信号に基づいて信号切換器16に切換信号を供給する回路である。条件判断回路17の切換信号によりフォーカスアクチュエータ5に印加する制御信号が切り換えられ、フォーカスサーボの引き込みが制御される。また、条件判断回路17はフォーカスジャンプ制御回路12、フォーカスサーチ制御回路13、対物レンズ退避制御回路14に初期化信号を出力する。条件判断回路17と信号切換器16により制御信号選択手段15が構成されている。
【0029】
フォーカスサーボ制御回路11は光学系6の出力信号からフォーカスエラー信号を抽出し、フォーカスエラー信号に位相補償フィルタ演算処理等の信号加工処理を行い、フォーカスサーボを行うための第1の制御信号であるフォーカスサーボ制御信号を出力する回路である。フォーカスサーチ制御回路13は、条件判断回路17から初期化信号が入力された時、第2の制御信号であるフォーカスサーチ制御信号の出力を開始する。フォーカスサーチ制御信号は、フォーカスサーボの引き込み開始直後に対物レンズ4を光学系6の光軸方向に駆動し、光ビームの合焦点位置を光ディスク1の基板面3の近傍まで移動させるための制御信号を出力する回路である。
【0030】
フォーカスジャンプ制御回路12は条件判断回路17から初期化信号が入力された後、第3の制御信号であるフォーカスジャンプ制御信号の出力を開始する。フォーカスジャンプ制御信号は、光ビームの合焦点位置を光ディスク1の基板面3から記録面2へ移動させるための制御信号である。対物レンズ退避制御回路14は、条件判断回路17から初期化信号が入力された後、第4の制御信号である対物レンズ退避制御信号の出力を開始する。対物レンズ退避制御信号は、条件判断回路17によりフォーカスサーボの引き込み異常が検出された時に対物レンズ4を、対物レンズ4と光ディスク1又は対物レンズ4とフォーカスアクチュエータ支持基部7との接触無しにフォーカス引き込み開始位置に退避させるための制御信号である。
【0031】
フォーカス引き込み開始位置は、光ビームの合焦点位置が光ディスク1の基板面3より光ディスク1に対して遠くなる位置に設定する事が、対物レンズ4の作動距離マージンを増加する効果を最大限にできる上で望ましい。信号切換器16は、条件判断回路17から出力される切換信号に応じてフォーカスサーボ制御回路11から出力されるフォーカスサーボ制御信号、フォーカスジャンプ制御回路12から出力されるフォーカスジャンプ制御信号、フォーカスサーチ制御回路13から出力されるフォーカスサーチ制御信号、対物レンズ退避制御回路14から出力される対物レンズ退避制御信号を切り換え、フォーカスアクチュエータ駆動信号としてフォーカスアクチュエータ支持基部7上に設置されたフォーカスアクチュエータ5に出力する。フォーカスアクチュエータ5は信号切換器16から出力されるフォーカスアクチュエータ駆動信号により対物レンズ4を光学系6の光軸方向に移動させる。
【0032】
次に、本実施形態の動作について説明する。なお、説明の簡便の為、光ディスク1の基板層18の表面3と記録膜2の表面での光ディスク1の反射率は概略等しいとするが異なる場合も同様である。図2は対物レンズ4を光ディスク1に近づけた場合の各部の信号である。図2(a)はフォーカスエラー信号、図2(b)は戻り光量信号、図2(c)はトラッキングエラー信号である。また、図2(d)は対物レンズ4と光ディスク1との相対距離を示している。
【0033】
図2(a)に示すようにフォーカスエラー信号は光ディスク1の基板面3、及び記録膜2の表面近傍でS字状の信号として得られる。また、図2(b)に示すように戻り光量信号は、光ディスク1の基板面3及び記録膜面近傍で極大値を持つ片極性の信号として得られる。更に、図2(c)に示すようにトラッキングエラー信号は、光ディスク1の記録面近傍で光ビームが情報トラックを横切る毎に1周期の正弦波状信号として得られる。このようにフォーカスサーボを引き込む時に対物レンズ4を光軸方向に駆動すると、図2(a)〜(c)に示すように各部の信号が得られる。
【0034】
図3はフォーカスサーボ引き込み時に正常に光ディスク1の記録膜2の表面にフォーカスサーボの引き込みを完了した場合の動作波形を示す波形図である。なお、図3では説明の簡便の為、(1)〜(3)式における係数の内、α1=α2=α3、β1=β3と設定しているが、実用上は各検出において最適な値を実験的に求めて設定するのが望ましい。
【0035】
まず、図示しない上位制御回路から条件判断回路17にフォーカスサーボ引き込み開始信号が入力されると、条件判断回路17はフォーカスサーチ制御回路13に初期化信号を出力すると共に、信号切換器16に図3(g)に示すようにフォーカスサーチ制御信号を選択するための切換信号を出力する(図3の時刻t )。信号切換器16ではこの切換信号に応じてフォーカスサーチ制御回路13のフォーカスサーチ制御信号が選択され、図3(h)に示すようにランプ状のフォーカスサーチ制御信号がフォーカスアクチュエータ5に印加される。これにより、フォーカスアクチュエータ4は対物レンズ4を駆動し、対物レンズ4はフォーカス引き込み開始位置から光ディスク1に徐々に近づいていく。
【0036】
一方、合焦検出回路9は図3(a)に示すフォーカスエラー信号、図3(b)に示す戻り光量信号を用いて(1)式による条件判断1を行い、光ビームの合焦点位置を検出する。この場合、光ビームの合焦点位置が光ディスク1の基板面3に到達すると、条件判断1が成立するので合焦検出回路9から図3(d)に示すように合焦検出信号=1が出力される(時刻t )。条件判断回路17は合焦検出信号が1になると、信号切換器16に図3(g)に示すようにフォーカスサーボ制御回路11のフォーカスサーボ制御信号を選択するための切換信号を出力する。これにより、信号切換器16では図3(i)に示すようなフォーカスサーボ制御信号が選択され、フォーカスアクチュエータ5に印加される。この時、フォーカスアクチュエータ5はフォーカスサーボ制御信号により光ビームの合焦点位置が光ディスク1の基板面3に一致するように駆動されるため、光ディスク1の基板面3にフォーカスサーボが引き込まれる。
【0037】
フォーカスサーボを基板面3に引き込むと、整定検出回路8はフォーカスサーボが整定したことを検出する。即ち、整定検出回路8では(3)式による条件判断3を行い、タイマー回路が計時する所定時間T1以上(3)式が成立すると、図3(f)に示すように整定検出信号=1を出力する(時刻t )。条件判断回路17は整定検出信号が1になると、フォーカスジャンプ制御回路12に初期化信号を出力すると共に、信号切換器16に図3(g)に示すようにフォーカスジャンプ制御信号を選択するための切換信号を出力する。これにより、信号切換器16では図3(j)に示すような対物レンズ4を光ディスク1に近づける方向のフォーカスジャンプ制御信号が選択され、フォーカスアクチュエータ5に印加される。フォーカスジャンプ制御信号を印加すると、対物レンズ4は光ディスク1に近づき、光ビームの合焦点位置が光ディスク1の基板面3から記録膜2に向けて移動する。
【0038】
光ビームの合焦点位置が光ディスク1の記録膜2の表面近傍まで移動すると、図3(j)に示すようにフォーカスジャンプ制御回路12から対物レンズ4を光ディスク1から離間させる方向のパルス信号が出力され、フォーカスアクチュエータ5に印加される(時刻t )。また、合焦検出信号は図3(d)に示すようにフォーカスジャンプ制御信号が出力された後、時刻t で一旦0になるが、光ビームの合焦点位置が光ディスク1の記録膜2に近接すると、図3(d)に示すように時刻t で再度1に変化する。条件判断回路17は合焦検出信号が再度1になると、図3(g)に示すように信号切換器16にフォーカスサーボ制御信号を選択するための切換信号を出力し、フォーカスアクチュエータ5にフォーカスサーボ制御回路11からのフォーカスサーボ制御信号が印加される。これにより、光ビームの合焦点位置は光ディスク1の基板面3から記録膜2へ移動し、フォーカスサーボの引き込みを完了する。
【0039】
次に、条件判断回路17の動作について図4のフローチャートを参照しながら説明する。図4において、まず、フォーカスサーボ引き込み開始信号が出力されると、条件判断回路17はフォーカスサーチ制御回路13に初期化信号を出力すると共に、信号切換器16にフォーカスサーチ制御信号を選択するための切換信号を出力する(S101)、これにより、対物レンズ4はフォーカス引き込み開始位置から光ディスク1に近づいていく。この時、記録面検出回路10は前述のように戻り光量信号、トラッキングエラー信号を用いて(2)式による条件判断2を行い、光ディスク1の記録面の検出を行う(S102)。
【0040】
記録面検出回路10は記録面を検出すると、記録面検出信号=1を出力する。条件判断回路17は記録面検出信号1が出力されると、対物レンズ4と光ディスク1の異常接近と判断し、対物レンズ退避制御回路14に初期化信号を出力すると共に、信号切換器16に対物レンズ退避制御信号を選択するための切換信号を出力する(S103)。これにより、フォーカスアクチュエータ5に対物レンズ退避制御信号が印加され、対物レンズ4の光ディスク1への衝突を防いでいる。この対物レンズ退避動作については詳しく後述する。退避制御が完了すると(S104)、再度S101からの処理を行う。この時、対物レンズ4の退避動作の完了は、予め対物レンズ退避制御信号を出力する時間を設定し、これを過ぎると退避完了とするのが簡易である。
【0041】
一方、S102で記録面が検出されなかった場合はS105に進み、合焦検出回路9から合焦点検出信号1が出力されると、条件判断回路17はフォーカスサーボ制御信号を選択するための切換信号を信号切換器16に出力する(S106)。これにより、フォーカスサーボ制御信号がフォーカスアクチュエータ5に印加され、光ディスク1の基板面3にフォーカスサーボの引き込みを行う。ここで、フォーカスサーボの引き込み後、S107で記録面がされた場合、又は記録面は検出されないがS108で合焦検出がされなかった場合、フォーカスサーボの引き込み異常と判断し、S103に進んで同様の処理を行う。即ち、対物レンズ退避制御回路14に初期化信号を出力し、信号切換器16に対物レンズ退避制御信号を選択するための切換信号を出力することにより、対物レンズ4の退避制御を行う。
【0042】
また、S107で記録面が検出されず、S108で合焦検出がされた時はS109で整定検出信号が出力されるのを待つ。整定検出信号1が出力されると条件判断回路17は基板面3にフォーカスサーボの引き込みを完了したと判断する。基板面3にフォーカスサーボの引き込みを完了すると、条件判断回路17はフォーカスジャンプ制御回路12に初期化信号を出力すると共に信号切換器16にフォーカスジャンプ制御信号を選択するための切換信号を出力する(S110)。これにより、フォーカスアクチュエータ5にフォーカスジャンプ制御信号が印加され、対物レンズ4は光ディスク1に近づいていく。
【0043】
また、このフォーカスジャンプ制御中においてS111で一旦合焦検出がなされず、その後、S112で再度合焦検出がされると、条件判断回路17はフォーカスサーボ制御信号を選択するための切換信号を信号切換器16に出力する(S113)。これにより、フォーカスアクチュエータ5にフォーカスサーボ制御信号が印加され、光ディスク1の記録膜2の表面にフォーカスサーボの引き込みを行う。また、記録膜2にフォーカスサーボを引き込んだ後、S114で記録膜2への合焦検出がなされなかった時は条件判断回路17はフォーカス引き込み異常と判断し、S103で対物レンズ4の退避制御を行う。
【0044】
即ち、対物レンズ退避制御回路14に初期化信号を出力し、信号切換器16に対物レンズ退避制御信号を選択するための切換信号を出力する。これにより、フォーカスアクチュエータ5に退避制御信号が印加され、対物レンズ4の退避制御を行う。S104で退避制御が完了すると、同様にS101からの処理を行う。また、S114で記録膜2への合焦が検出され、S115でフォーカスサーボが整定したことが検出されると、条件判断回路17は光ディスク1の記録膜2へのフォーカスサーボの引き込みが終了したと判断し、一連のフォーカスサーボの引き込みを完了する。
【0045】
次に、対物レンズ4の退避制御動作を含むフォーカスサーボの引き込み動作について図5を参照しながら詳細に説明する。ここでは、フォーカスサーボ引き込み開始後にフォーカスサーチ制御信号を出力している時に記録面が検出された場合の対物レンズ退避制御について説明する。まず、フォーカスサーボ引き込み開始後、条件判断回路17から信号切換器16に図5(g)に示すようにフォーカスサーチ制御信号を選択するための切換信号が出力され、フォーカスアクチュエータ5に図5(h)に示すようなランプ状のフォーカスサーチ制御信号が印加されているものとする。この場合、記録面検出回路10は光ビームの合焦点位置を検出していて、光ビームの合焦点位置が光ディスク1の記録膜2上にあることを検出すると、図5(e)に示すように記録面検出信号1を出力する。記録面検出回路10は前述のように図5(b)に示す戻り光量信号、図5(c)に示すトラッキングエラー信号を用いて(2)式による条件判断2を行うことによって記録面を検出する。
【0046】
条件判断回路17は記録面検出信号1が出力されると、対物レンズ退避制御回路14に初期化信号を出力すると共に、図5(g)に示すように信号切換器16に対物レンズ退避制御信号を選択するための切換信号を出力する(時刻t11)。これにより、対物レンズ退避制御回路14から図5(k)に示すように対物レンズ4を光ディスク1から離間させる方向の制御信号がフォーカスアクチュエータ5に時刻t11からt12までの所定時間印加される。この制御信号の印加により対物レンズ4の上端が光ディスク1の1周回内での面振れの下端を下回る位置に移動すると(時刻t13)、対物レンズ退避制御回路14から図5(k)に示すように対物レンズ4を光ディスク1に近づける方向の制御信号が時刻t13からt14までの所定時間出力され、対物レンズ4に制動がかけられる。
【0047】
このように対物レンズ4と光ディスク1の異常接近が検出された時は対物レンズ4の退避制御を行い、対物レンズ4を退避させているので、対物レンス4と光ディスク1の接触を防止することができる。また、本実施形態では、対物レンズ4の退避制御時に対物レンズ4が光ディスク1から離間させる方向の制御信号を所定時間フォーカスアクチュエータ5に印加した後、対物レンズ4が光ディスク1に近づく方向の制御信号を所定時間印加しているので、対物レンズ4がフォーカスアクチュエータ支持基部7に衝突することなく対物レンズ4の退避動作を実現することができる。
【0048】
図6は対物レンズ4の退避制御時の対物レンズ4の軌跡を示す図である。実線で示す軌跡21が本実施形態の場合の軌跡である。また、1は光ディスク、2は記録膜、3は基板層の表面、4は対物レンズを示している。今、対物レンズ4は図6に示す位置にあって光ビームの合焦点位置は光ディスク1の記録膜2の近傍に位置しているものとする。この時、対物レンズ4と光ディスク1の異常接近が検出されると、前述のように対物レンズ退避制御信号がフォーカスアクチュエータ5に印加され、対物レンズ4は軌跡21をたどってフォーカスサーボ引き込み開始位置に収束していく。従って、図6から明らかなように対物レンズ4と光ディスク1あるいは対物レンズ4とフォーカスアクチュエータ支持基部7が衝突することなく、対物レンズ4を退避させることができる。
【0049】
なお、図4のフローチャートのS102、S107、S108、S114で動作異常が検出された場合、それぞれ図5、図6で説明したような退避制御を行うのであるが、各退避制御時における対物レンズ退避制御信号の振幅値、出力時間は各退避動作毎に最適に設定するのが望ましい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、記録媒体の記録面へのフォーカスサーボの引き込みに際し、一旦、基板面にフォーカスサーボを引き込んだ後に対物レンズをジャンプ制御する事で記録膜にフォーカスサーボを引き込んでいるので、対物レンズと記録媒体との距離が不定である為衝突の危険度の高いフォーカスサーチ動作を伴うフォーカスサーボ引き込み時に記録媒体の基板層の厚さ分の距離を作動距離マージンとして増加することができ、フォーカスサーボ引き込み時に対物レンズと記録媒体の衝突を防止することができる。
【0051】
即ち、フォーカス引き込み開始位置から記録媒体までの距離は不定であるため、フォーカスサーボ引き込み時は対物レンズが記録媒体に衝突する恐れがあるが、記録媒体の記録膜にフォーカスサーボを引き込む際に概略距離の判明している記録媒体の基板層をフォーカスジャンプ制御で移動させることで実現しているので、対物レンズが記録媒体に衝突することなくフォーカスサーボを引き込むことができる。
【0052】
また、フォーカスサーボの引き込み時に動作異常が検出された際には、フォーカスアクチュエータの退避時に発生するフォーカスアクチュエータのオーバーシュートを低減させる退避制御を行うので、記録媒体の面振れ量が基板層厚より大きい媒体を使用した際にも、対物レンズと記録媒体又は対物レンズとフォーカスアクチュエータ支持基部が衝突すること無くフォーカスアクチュエータの退避動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォーカスサーボ引き込み装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態の対物レンズを光ディスクに近づけた場合のフォーカスエラー信号、戻り光量信号、トラッキングエラー信号を示す図である。
【図3】図1の実施形態の正常にフォーカスサーボの引き込みを行った場合の各部の信号を示すタイムチャートである。
【図4】図1の実施形態において条件判断回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1の実施形態の対物レンズ退避制御を行う場合の各部の信号を示すタイムチャートである。
【図6】フォーカスサーボの引き込み時の対物レンズの軌跡を本発明と従来とで比較して示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 記録膜
3 基板層表面
4 対物レンズ
5 フォーカスアクチュエータ
6 光学系
7 フォーカスアクチュエータ支持基部
8 整定検出回路
9 合焦検出回路
10 記録面検出回路
11 フォーカスサーボ制御回路
12 フォーカスジャンプ制御回路
13 フォーカスサーチ制御回路
14 対物レンズ退避制御回路
15 制御信号選択手段
16 信号切換器
17 条件判断回路
18 基板層

Claims (13)

  1. 光源から発した光ビームを情報記録媒体上に収束する対物レンズと、前記対物レンズを光軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータとを含み、前記対物レンズを光軸方向に駆動することによってフォーカスサーボの引き込みを行うフォーカスサーボ引き込み装置において、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体のフォーカスサーボ可能な位置まで移動させるフォーカスサーチ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板表面から記録膜面に移動させるフォーカスジャンプ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板面又は記録膜面に追従させるフォーカスサーボ制御信号を出力する手段と、前記フォーカスサーチ制御信号、フォーカスジャンプ制御信号及びフォーカスサーボ制御信号を切り換え、前記フォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することによりフォーカスサーボの引き込みを制御する手段とを備え、前記制御手段は前記フォーカスサーチ制御信号でフォーカスサーチ制御を行い、前記記録媒体の基板面にフォーカスサーボを引き込んだ後、前記フォーカスジャンプ制御信号で光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の記録膜面に移動させることによりフォーカスサーボの引き込みを行うことを特徴とするフォーカスサーボ引き込み装置。
  2. 前記制御手段は、前記光ビームの合焦点位置が記録媒体の基板面又は記録膜面のフォーカスサーボ可能な位置にあることを検出する合焦検出手段、光ビームの合焦点位置が記録媒体の記録膜面にあることを検出する記録膜面検出手段及びフォーカスサーボが整定したことを検出する整定検出手段の出力に基づいてフォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することを特徴とする請求項1に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  3. 前記合焦検出手段は、記録媒体からの戻り光量信号、フォーカスエラー信号に基づいて光ビームの合焦点位置が記録媒体の基板面又は記録膜面のフォーカスサーボ可能な位置にあることを検出することを特徴とする請求項2に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  4. 前記記録膜検出手段は、前記記録媒体からの戻り光量信号、トラッキングエラー信号に基づいて光ビーム合焦点位置が記録膜面にあることを検出することを特徴とする請求項2に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  5. 前記整定検出手段は、前記フォーカスアクチュエータにフォーカスサーボ制御信号が印加されている時に記録媒体からの戻り光量信号、トラッキングエラー信号に基づく整定検出が所定時間連続した時にフォーカスサーボが整定したことを検出することを特徴とする請求項2に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  6. 前記記録媒体はディスク状媒体であり、前記所定時間はディスク状媒体の1回転に要する時間以上であることを特徴とする請求項5に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  7. 光源から発した光ビームを情報記録媒体上に収束する対物レンズと、前記対物レンズを光軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータとを含み、前記対物レンズを光軸方向に駆動することによってフォーカスサーボの引き込みを行うフォーカスサーボ引き込み装置において、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体のフォーカスサーボ可能な位置まで移動させるフォーカスサーチ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板表面から記録膜面に移動させるフォーカスジャンプ制御信号を出力する手段と、前記光ビームの合焦点位置を前記記録媒体の基板面又は記録膜面に追従させるフォーカスサーボ制御信号を出力する手段と、前記対物レンズを退避させる対物レンズ退避制御信号を出力する手段と、前記対物レンズと記録媒体の異常接近を検出する手段と、前記フォーカスサーチ制御信号、フォーカスジャンプ制御信号及びフォーカスサーボ制御信号を切り換え、前記フォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することによりフォーカスサーボの引き込みを制御する手段とを備え、前記制御手段は前記フォーカスサーチ制御信号でフォーカスサーチ制御を行い、前記記録媒体の基板面にフォーカスサーボを引き込んだ後、前記フォーカスジャンプ制御信号で光ビームの合焦点位置を記録媒体の記録膜面に移動させることによりフォーカスサーボの引き込みを行い、且つ、フォーカスサーボの引き込み中に前記検出手段により対物レンズと記録媒体の異常接近が検出された場合には、前記対物レンズ退避制御信号をフォーカスアクチュエータに印加することにより前記対物レンズを退避させることを特徴とするフォーカスサーボ引き込み装置。
  8. 前記制御手段は、前記光ビームの合焦点位置が記録媒体の基板面又は記録膜面のフォーカスサーボ可能な位置にあることを検出する合焦検出手段、光ビームの合焦点位置が記録媒体の記録膜面にあることを検出する記録膜面検出手段及びフォーカスサーボが整定したことを検出する整定検出手段の出力に基づいてフォーカスアクチュエータに印加する信号を選択することを特徴とする請求項7に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  9. 前記合焦検出手段は、記録媒体からの戻り光量信号、フォーカスエラー信号に基づいて光ビームの合焦点位置が記録媒体の基板面又は記録膜面のフォーカスサーボ可能な位置にあることを検出することを特徴とする請求項8に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  10. 前記記録膜検出手段は、前記記録媒体からの戻り光量信号及び、トラッキングエラー信号に基づいて光ビーム合焦点位置が記録膜面にあることを検出することを特徴とする請求項8に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  11. 前記整定検出手段は、前記フォーカスアクチュエータにフォーカスサーボ制御信号が印加されている時に記録媒体からの戻り光量信号、トラッキングエラー信号に基づく整定検出が所定時間連続した時にフォーカスサーボが整定したことを検出することを特徴とする請求項8に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  12. 前記記録媒体はディスク状媒体であり、前記所定時間はディスク状媒体の1回転に要する時間以上であることを特徴とする請求項11に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
  13. 前記対物レンズ退避制御信号を出力する手段は、前記対物レンズを記録媒体から離間させる方向の制御信号を出力した後、対物レンズを記録媒体に近づける方向の制御信号を出力することにより対物レンズを制動することを特徴とする請求項7に記載のフォーカスサーボ引き込み装置。
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