JPH10268158A - 光分波器および光結合部品 - Google Patents

光分波器および光結合部品

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JPH10268158A
JPH10268158A JP7555097A JP7555097A JPH10268158A JP H10268158 A JPH10268158 A JP H10268158A JP 7555097 A JP7555097 A JP 7555097A JP 7555097 A JP7555097 A JP 7555097A JP H10268158 A JPH10268158 A JP H10268158A
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optical fiber
optical
light
wavelength filter
wavelength
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JP7555097A
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Noboru Kurata
昇 倉田
Hironori Hayata
博則 早田
Masaaki Tojo
正明 東城
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の互いに異なる波長の光を波長フィルタ
の反射で分離し、光ファイバに入射する際の光の損失を
低減させ、組立の簡単化と小型化を図る。 【解決手段】 第1の光ファイバ11のクラッド除去部16
に第2の光ファイバ17の先端面20を近接させると共に、
光ファイバ11,17を、それぞれの中心軸のなす角度が鋭
角となるように配置し、第1の光ファイバ11の切断溝14
に波長フィルタ21を挿入固定して、この波長フィルタ21
によって第1の光ファイバ11中を伝搬した波長λ2の光
24を反射して、第2の光ファイバ17の先端面20に結合す
る。この構成により、波長フィルタ21と第2の光ファイ
バ17の先端面20間の距離を短くして、波長分離される光
の結合損失を小さくし、しかも組立を容易にすると共に
小型化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の光ファイバ
を用いて2つの互いに異なる波長の光を伝送するための
光分波器、およびその光分波器を備えた光結合部品に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信網の拡大に伴い、
2つ以上の互いに異なる波長の光信号を伝送することが
可能な通信システムを導入することが進んできている。
【0003】従来における2つ以上の互いに異なる波長
の光を混合又は分離する光分波器としては、特公平5-57
563号公報(特許第1851241号)に記載されたものが知られ
ている。
【0004】図8はレンズ光学系を用いない従来の光分
波器の構成を示したものである。図8において、1,
2,3および4は公知のようにコアとクラッドから構成
された第1,第2,第3,第4の光ファイバであって、
第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2とは互いに中
心軸が一致するように設けられ、第3の光ファイバ3は
第4の光ファイバ4に対して中心軸が直角になるように
設けられている。さらに5,6は、第1の光ファイバ1
と第2の光ファイバ2の接合部、第3の光ファイバ3と
第4の光ファイバ4との接合部において、それぞれ中心
軸に対して45度の角度に上下に配設され、特定の波長
を反射して他の波長の光を透過するための第1,第2の
波長フィルタである。
【0005】この構成において、第1の光ファイバ1の
コア内を伝搬する互いに異なる波長λ1,λ2,λ3の
光は第1の波長フィルタ5に入射した後、その内の波長
λ1の光は第1の波長フィルタ5を透過して第2の光フ
ァイバ2のコア内に入射し、波長λ2およびλ3の光
は、第1の波長フィルタ5で反射されて隣接する第2の
波長フィルタ6に入射する。第2の波長フィルタ6に入
射した光の内、波長λ2の光は第2の波長フィルタ6で
反射されて第3の光ファイバ3のコア内に入射し、波長
λ3の光は第2の波長フィルタ6を透過して第4の光フ
ァイバ4のコア内に入射する。
【0006】このようにして従来では、1本の光ファイ
バ中を伝搬する複数の互いに異なる波長の光を分離する
光分波器が構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示す従来の光分波器では、第1の光ファイバ1のコア内
に閉じこめられるようにして伝搬していた光が、第1の
波長フィルタ5で反射されコア内を飛び出して発散光と
なって、第1の光ファイバ1のクラッド部7と第3の光
ファイバ3のクラッド部8とを横切り、第2の波長フィ
ルタ6に入射する。このため、第1の波長フィルタ5と
第2の波長フィルタ6間の距離が長いほど、波長分離さ
れた波長λ2およびλ3の光の発散の程度が大きくな
り、その結果、第3の光ファイバ3または第4の光ファ
イバ4のコア内に結合できる光の損失が大きくなるとい
う問題があった。
【0008】本発明は、前記従来の問題を解決するもの
であり、波長フィルタで反射され、光ファイバに入射す
る際の光の損失を大幅に低減でき、従来に比較して優れ
た光分波器および光結合部品を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、第1の光ファイバのクラッド部の一部を
除去し、この除去した部分に第2の光ファイバの先端面
を近接させると共に、第1の光ファイバと第2の光ファ
イバを、両ファイバの中心軸のなす角度が互いに鋭角と
なるように配置し、第1の光ファイバ中を伝搬した特定
の波長の光を反射して第2の光ファイバの端面に結合す
るように、第1の光ファイバに形成した切断溝に波長フ
ィルタを挿入固定して、光分波器を構成したものであ
る。
【0010】この構成により、波長フィルタで反射され
た光は、第1の光ファイバのクラッド部をほとんど通過
せずに、第2の光ファイバに結合するので、波長フィル
タと第2の光ファイバ端面との間の距離を短くすること
ができ、その結果、波長分離される光の損失が小さい優
れた光分波器が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、中心軸に対して斜めに形成された切断溝を有し、か
つこの接断溝に隣接したクラッド部の一部を除去してな
る部分を有する第1の光ファイバと、この第1の光ファ
イバにおけるクラッド部の一部を除去してなる部分に先
端面が近接され、かつ前記第1の光ファイバの中心軸に
対して中心軸が斜めに設けられた第2の光ファイバと、
前記第1の光ファイバ中を伝搬した特定の波長の光を反
射して、前記第2の光ファイバの先端面に結合させるよ
うに前記切断溝に挿入固定された波長フィルタとから構
成したものである。この構成により、波長フィルタと第
2の光ファイバの先端面との間の距離を短くすることが
でき、その結果、第2の光ファイバ内に結合できる発散
光の損失を小さくすることができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、第1の光ファイ
バと第2の光ファイバを、それぞれの中心軸がなす角度
が鋭角となるように配置した構成である。この構成によ
り、波長フィルタの入射光と反射光とのなす角度が鋭角
になるので、入射光が有する偏光成分によって、透過と
反射の比率が変化する波長フィルタの偏光特性を抑制す
ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、第2の光ファイ
バの先端面を、第1の光ファイバにおけるクラッド部を
除去した部分の面と平行に近接するように、第1の光フ
ァイバの中心軸に対して斜めに配置した構成である。こ
の構成により、第2の光ファイバの先端面を第1の光フ
ァイバの側面に密着できるので、波長フィルタと第2の
光ファイバの先端面との間の距離をさらに短くすること
ができ、反射された発散光の第2の光ファイバへの結合
損失を最小に抑えることができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、第2の光ファイ
バを、その先端面を凸レンズ形状に形成した構成であ
る。この構成により、第2の光ファイバの先端面が尖っ
ているので、波長フィルタとの間の距離を極力短くする
ことができると共に、第2の光ファイバの先端面に入射
する発散光を凸レンズで集光させて、効率よく第2の光
ファイバ内に結合させることができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、波長フィルタと
第2の光ファイバの先端面との間に、この第2の光ファ
イバの外径寸法とほぼ等しい直径を有する球レンズを設
けた構成である。この構成により、波長フィルタで反射
された発散光を球レンズで集光させて、効率よく第2の
光ファイバ内に結合させることができると共に、球レン
ズは、レンズ光軸などを考慮せずに固定できるので、組
立が容易になる。
【0016】請求項6に記載の発明は、波長フィルタと
第2の光ファイバの先端面との間に、この第2の光ファ
イバの外径寸法とほぼ等しい外径を有する屈折率分布型
レンズを設けた構成である。この構成により、波長フィ
ルタで反射された発散光を屈折率分布型レンズで集光さ
せて、効率よく第2の光ファイバ内に結合させることが
できる。また、このレンズの外径寸法を第2の光ファイ
バの外径寸法に合わせているので、レンズと第2の光フ
ァイバとの光軸合わせが容易となり、互いに接着して用
いることができるので、生産性を高められる。
【0017】請求項7に記載の発明は、平面上に各々第
1の光ファイバおよび第2の光ファイバの外径よりもわ
ずかに大きい幅を有する溝が設けられ、その各溝に前記
各光ファイバが挿入固定される取付基板を備えた構成で
あり、この構成により、取付基板の溝に各光ファイバを
挿入固定するので、光ファイバの軸ずれを防止して整列
することができ、組立が容易で、強固に固定できる。
【0018】請求項8に記載の発明は、取付基板の光フ
ァイバを挿入固定する平面上に、波長フィルタが挿入固
定される切断溝を、第1の光ファイバの切断溝に対応さ
せて一体に形成した構成であり、この構成により、第1
の光ファイバに構成する切断溝の加工が容易で、高い加
工精度が得られ、また波長フィルタを強固に固定でき
る。
【0019】請求項9に記載の発明は、少なくとも第1
の光ファイバにおけるクラッド部を除去した部分の周囲
を、クラッド材と略同一の屈折率を有する透明な接着剤
によって充填した構成であり、この構成により、第1の
光ファイバおよび第2の光ファイバを互いに接着固定す
ると共に、クラッド部を再生することによって、第1の
光ファイバのコア内を伝搬する光の減衰を抑制し、さら
に、このクラッド部と、近接する例えば第2の光ファイ
バとの屈折率を整合させることができるので、フレネル
反射損失を低減する作用がある。
【0020】請求項10に記載の発明は、請求項7記載の
光分波器と少なくとも1つ以上の光機能部材とを同一の
取付基板上に配設したことを特徴とする光結合部品であ
って、この構成により、複数の光機能を単一の取付基板
上に実装できるので、組立が容易で生産性が高く、部品
全体の小型化が実現できる。
【0021】以下、本発明の好適な実施の形態につい
て、図1から図7に基づいて説明する。なお、以下の説
明において、図中の同一符号は同一の機能を有する部材
を示すこととし、部材の重複説明を省略する。
【0022】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めの光分波器の構成図である。図1において、11は公知
のようにコア12とクラッド13からなる第1の光ファイ
バ、14は第1の光ファイバ11の中心軸に対して傾斜する
ように形成された切断溝、15は一連の第1の光ファイバ
11を切断溝14により分離して形成された片方の光ファイ
バを示す。16は切断溝14に隣接したクラッド13の一部を
研削加工などによって除去したクラッド除去部である。
【0023】17は、公知のようにコア18とクラッド19か
らなる第2の光ファイバであり、この第2の光ファイバ
17の中心軸と第1の光ファイバ11の中心軸とが鋭角とな
るように傾斜して設けられ、先端面20がクラッド除去部
16に近接して設けられている。21は、波長λ1の光23を
透過し、波長λ2(λ1≠λ2)の光24を反射する特性を
有する波長フィルタであり、第1の光ファイバ11の切断
溝14に挿入固定されている。
【0024】この構成において、波長フィルタ21は、第
1の光ファイバ11から入射した光22を反射して第2の光
ファイバ17に入射させるような傾斜に設定されており、
切断溝14も同じ傾斜になるように形成されている。その
ために第1の光ファイバ11のコア12内に閉じ込められる
ように伝搬した光22は、波長フィルタ21に入射した後、
波長λ1の光23は、波長フィルタ21を透過して光ファイ
バ15に入射し、波長λ2の光24は反射されて、第2の光
ファイバ17のコア18内に入射することになるので、光分
波器として機能する。
【0025】この構成により、波長フィルタ21で反射さ
れ、発散光となった波長λ2の光24は、第1の光ファイ
バ11のクラッド13をほとんど通過せずに、第2の光ファ
イバ17に結合するので、波長フィルタ21と第2の光ファ
イバ17の先端面20間の距離を短くすることができ、その
結果、第2の光ファイバ17のコア18内に入射する波長λ
2の光24における結合効率を大きくできる優れた光分波
器が得られることになる。
【0026】さらに、波長フィルタ21への入射光と反射
光とのなす角度が鋭角になるように、第1の光ファイバ
11および第2の光ファイバ17の中心軸をそれぞれ配置し
ているので、入射光が有する偏光成分によって、透過と
反射の比率が変化する波長フィルタ固有の偏光特性を抑
制できると言う効果が得られる。
【0027】図2は本発明の第2実施形態を説明するた
めの光分波器の構成図である。図2において、25は第2
の光ファイバ17の中心軸に対して傾斜して形成された第
2の光ファイバ17の先端面であって、この先端面25が第
1の光ファイバ11のクラッド除去部16の面に対して平行
に近接するように構成したものである。
【0028】この構成により、第2の光ファイバ17の先
端面25を第1の光ファイバ11のクラッド除去部16に密着
させることができるので、波長フィルタ21と第2の光フ
ァイバ17における先端面25間の距離をさらに短くするこ
とができ、反射された発散光(波長λ2の光)24の第2の
光ファイバ17への結合効率を向上させることができると
いう効果が得られる。
【0029】図3は本発明の第3実施形態を説明するた
めの光分波器の構成図である。図3において、第2の光
ファイバ17の先端27を凸レンズ形状に形成したものであ
る。
【0030】この構成により、先端27が尖った状態にな
るので、この先端27をクラッド除去部16と波長フィルタ
21の境目に近づけることが容易になり、先端27と波長フ
ィルタ21間の距離を極力短くすることができると共に、
波長フィルタ21で反射された発散光24を先端27における
凸レンズ作用によって集光して、効率よく第2の光ファ
イバ17内に結合することができるという効果が得られ
る。
【0031】なお、第2の光ファイバ17の先端27の凸レ
ンズ形状の製造方法としては、加熱溶融,研削などの加
工手段,方法を適宜選択して用いればよい。
【0032】図4は本発明の第4実施形態を説明するた
めの光分波器の構成図である。図4において、波長フィ
ルタ21と第2の光ファイバ17の先端面20間に、この第2
の光ファイバ17の外径寸法とほぼ等しい直径を有する球
レンズ28を設けて、光分波器を構成したものである。
【0033】この構成により、前記第3実施形態と同様
に、波長フィルタ21で反射された発散光24を球レンズ28
で集光させて、効率よく第2の光ファイバ17内に結合す
ることができると共に、球レンズを用いるのでレンズの
光軸を考慮する必要がなく、また第2の光ファイバ17と
の位置合わせを互いの外径で調整できるので、組み立て
が容易になるという効果が得られる。
【0034】図5は本発明の第5実施形態を説明するた
めの光分波器の構成図である。図5において、波長フィ
ルタ21と第2の光ファイバ17の先端面20間に、この第2
の光ファイバ17の外径寸法とほぼ等しい外径を有する屈
折率分布型レンズ29を設けて、光分波器を構成したもの
である。
【0035】この構成により、前記第3実施形態と同様
に、波長フィルタ21で反射された発散光24を屈折率分布
型レンズ29で集光させて、効率よく第2の光ファイバ17
内に結合させることができる。さらに、この屈折率分布
型レンズ29の外径寸法を第2の光ファイバ17の外径寸法
と等しくしているので、外側部で互いの光軸合わせがで
き、また互いに接着して用いることができるので、組立
調整が容易で、生産性を高められるという効果が得られ
る。
【0036】なお、屈折率分布型レンズ29は、中心の屈
折率が高くて、周辺に行くほど屈折率が低くなる構成で
あれば、例えばグレーディッド型光ファイバを所要の寸
法に切断したものをレンズとして用いてもよい。
【0037】図6は本発明の第6実施形態、および後述
する第7実施形態を説明するための光分波器の構成図で
ある。第6実施形態の光分波器は、ガラス部材からなる
光ファイバの取付基板30における一つの平面上に各々第
1の光ファイバ11,光ファイバ15および第2の光ファイ
バ17の外径よりもわずかに大きい幅を有する溝31および
溝32を形成して、これらの各溝31,32に第1の光ファイ
バ11,光ファイバ15および第2の光ファイバ17を挿入固
定して、光分波器を構成したものである。
【0038】この構成により、取付基板30上の溝31,32
に各光ファイバ11,15,17を挿入固定することによっ
て、各光ファイバ11,15,17の軸ずれを防止して整列す
ることができ、組み立てが容易で、強固に固定できると
いう効果が得られる。
【0039】第7実施形態は、図6に示したように、取
付基板30における光ファイバを挿入固定した平面上に、
波長フィルタ21を挿入固定するための、例えば幅20μm
程度の切断溝33を、第1の光ファイバ11の切断溝14に対
応させて一体かつ同時に形成したものである。
【0040】この構成により、取付基板30に第1の光フ
ァイバ11を固定した状態で切断溝33を加工すれば、第1
の光ファイバ11上に切断溝14を同時に形成することがで
きるので、加工が容易で、切断溝14の位置,角度などに
おいて高い加工精度が得られ、また波長フィルタ21を切
断溝33中に強固に固定することができるようになるとい
う効果が得られる。
【0041】なお、図6において取付基板30をガラス部
材から構成するとして説明したが、半導体,誘電体,樹
脂などの部材を用いて取付基板30を構成しても同様な効
果が得られることはいうまでもない。
【0042】本発明の第8実施形態としては、図2に示
したように、第1の光ファイバ11におけるクラッド除去
部16の周囲を、このクラッド13を構成する材料と略同一
の屈折率を有する特性の透明な接着剤26によって充填し
たものである。
【0043】この構成により、透明な接着剤26は、第1
の光ファイバ11および第2の光ファイバ17を互いに接着
固定すると共に、実質的にクラッド除去部16のクラッド
13を再生したことになるので、第1の光ファイバ11のコ
ア内を伝搬する光の減衰を抑制し、さらに、このクラッ
ド除去部16と近接する第2の光ファイバ17との屈折率を
整合させることができるので、第2の光ファイバ17の先
端面25において発生する光のフレネル反射損失を低減さ
せることができるという効果が得られる。
【0044】図7は本発明の第9実施形態を説明するた
めの光分波器を有する光結合部品の構成図である。図7
において、34は光ファイバ15に波長λ1の光を入射させ
る半導体レーザなどの発光素子、35は、第2の光ファイ
バ17の途中に設けられた切断溝36に挿入固定されたカッ
トフィルタであって、波長λ2の光のみを透過させ、他
の波長を遮断する波長フィルタである。37は第2の光フ
ァイバ17から出射した波長λ2の光を検出するホトダイ
オードなどの受光素子である。
【0045】この光結合部品は、第6実施形態にて説明
した光分波器を備えており、発光素子34から出射した波
長λ1の光を光ファイバ15に入射させ波長フィルタ21を
透過させて、第1の光ファイバ11内に結合させ、また第
1の光ファイバ11中を伝搬してきた波長λ2の光を、波
長フィルタ21で反射して、第2の光ファイバ17に結合さ
せると共に、カットフィルタ35で波長λ2の波長精度を
高めた後、受光素子37によって検出する波長多重の受発
光モジュールとして機能する。
【0046】この構成により、第6実施形態にて説明し
た光分波器と、発光素子34,カットフィルタ35,受光素
子37などの複数の光機能デバイスを、同一の取付基板30
上に実装することができるので、複数の光機能を集積化
したモジュールの組立が容易で生産性が高く、小型化が
実現できるという効果が得られる。
【0047】なお、図7に示した光結合部品において、
光分波器以外の光機能デバイスとして、発光素子34,波
長フィルタ35,受光素子37を用いて構成を説明したが、
同一の取付基板30上に実装する光機能デバイスについて
は、前記のものに限定されない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光分波
器,光結合部品によれば、クラッド除去部に第2の光フ
ァイバの先端面を近接させると共に、第1の光ファイバ
と第2の光ファイバとの中心軸のなす角度が鋭角となる
ように配置し、第1の光ファイバ中を伝搬した特定の波
長の光を反射して第2の光ファイバの端面に結合するよ
うに、波長フィルタを第1の光ファイバの切断溝に挿入
固定して光分波器を構成することにより、波長フィルタ
と第2の光ファイバ端面との間の距離を短くすることが
でき、その結果、波長分離される光の損失を小さくする
ことができる。
【0049】また、第2の光ファイバの先端面を、クラ
ッド除去部の側面と平行に近接するように、その先端面
を中心軸に対して斜めに構成することによって、波長フ
ィルタと第2の光ファイバの先端面との間の距離をさら
に短くすることができ、第2の光ファイバに入射する光
の結合損失を最小に抑えることができる。
【0050】また、第2の光ファイバの先端面を凸レン
ズ形状に構成するか、波長フィルタと第2の光ファイバ
の先端面との間に、この第2の光ファイバの外径寸法と
ほぼ等しい直径を有する球レンズあるいは屈折率分布型
レンズを設けることによって、第2の光ファイバの先端
面に入射する発散光を集光させて、効率よく第2の光フ
ァイバ内に結合させることができる。
【0051】また、光ファイバの取付基板の一つの平面
上に、各々第1及び第2の光ファイバの外径よりもわず
かに大きい幅を有する溝を構成して、この各溝に第1お
よび第2の光ファイバを挿入固定することにより、光フ
ァイバの軸ずれを防止して整列することができ、組み立
てが容易で、強固に固定できる。
【0052】また、取付基板の光ファイバを挿入固定し
た平面上に、波長フィルタを挿入固定するための切断溝
を、第1の光ファイバの切断溝に対応させて一体に形成
することにより、溝加工が容易になり、切断溝の位置,
角度などの高い加工精度が得られ、また波長フィルタを
強固に固定できる。
【0053】また、クラッド除去部の周囲を、このクラ
ッドと同一の屈折率を有する透明な接着剤で充填してク
ラッド部を再生すれば、第1および第2の光ファイバを
互いに接着固定すると共に、第1の光ファイバのコア内
を伝搬する光の減衰を抑制し、さらに、このクラッド部
と第2の光ファイバ間のフレネル反射損失を低減するこ
とができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための光分波
器の構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態および第8実施形態を説
明するための光分波器の構成図である。
【図3】本発明の第3実施形態を説明するための光分波
器の構成図である。
【図4】本発明の第4実施形態を説明するための光分波
器の構成図である。
【図5】本発明の第5実施形態を説明するための光分波
器の構成図である。
【図6】本発明の第6実施形態および第7実施形態を説
明するための光分波器の構成図である。
【図7】本発明の第9実施形態および本発明に係る光結
合部品の構成を説明するための構成図である。
【図8】従来の光分波器の構成を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
11…第1の光ファイバ、 12,18…コア、 13,19…ク
ラッド、 14,33,36…切断溝、 15…光ファイバ、
16…クラッド除去部、 17…第2の光ファイバ、20,25
…第2の光ファイバの先端面、 21…波長フィルタ、
22…光、 23…波長λ1の光、 24…波長λ2の光、
26…透明な接着剤、 27…第2の光ファイバの先端、
28…球レンズ、 29…屈折率分布型レンズ、 30…取付
基板、31,32…溝、 34…発光素子、 35…カットフィ
ルタ、 37…受光素子。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸に対して斜めに形成された切断溝
    を有し、かつこの接断溝に隣接したクラッド部の一部を
    除去してなる部分を有する第1の光ファイバと、この第
    1の光ファイバにおけるクラッド部の一部を除去してな
    る部分に先端面が近接され、かつ前記第1の光ファイバ
    の中心軸に対して中心軸が斜めに設けられた第2の光フ
    ァイバと、前記第1の光ファイバ中を伝搬した特定の波
    長の光を反射して、前記第2の光ファイバの先端面に結
    合させるように前記切断溝に挿入固定された波長フィル
    タとから構成したことを特徴とする光分波器。
  2. 【請求項2】 第1の光ファイバと第2の光ファイバ
    を、それぞれの中心軸がなす角度が鋭角となるように配
    置したことを特徴とする請求項1記載の光分波器。
  3. 【請求項3】 第2の光ファイバの先端面を、第1の光
    ファイバにおけるクラッド部を除去した部分の面と平行
    に近接するように、第1の光ファイバの中心軸に対して
    斜めに配置したことを特徴とする請求項1記載の光分波
    器。
  4. 【請求項4】 第2の光ファイバを、その先端面を凸レ
    ンズ形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の光
    分波器。
  5. 【請求項5】 波長フィルタと第2の光ファイバの先端
    面との間に、この第2の光ファイバの外径寸法とほぼ等
    しい直径を有する球レンズを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の光分波器。
  6. 【請求項6】 波長フィルタと第2の光ファイバの先端
    面との間に、この第2の光ファイバの外径寸法とほぼ等
    しい外径を有する屈折率分布型レンズを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の光分波器。
  7. 【請求項7】 平面上に各々第1の光ファイバおよび第
    2の光ファイバの外径よりもわずかに大きい幅を有する
    溝が設けられ、その各溝に前記各光ファイバが挿入固定
    される取付基板を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の光分波器。
  8. 【請求項8】 取付基板の光ファイバを挿入固定する平
    面上に、波長フィルタが挿入固定される切断溝を、第1
    の光ファイバの切断溝に対応させて一体に形成したこと
    を特徴とする請求項7記載の光分波器。
  9. 【請求項9】 少なくとも第1の光ファイバにおけるク
    ラッド部を除去した部分の周囲を、クラッド材と略同一
    の屈折率を有する透明な接着剤によって充填したことを
    特徴とする請求項1または7記載の光分波器。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の光分波器と少なくとも
    1つ以上の光機能部材とを同一の取付基板上に配設した
    ことを特徴とする光結合部品。
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