JP2006018036A - 光フィルタモジュール - Google Patents

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由嗣 川島
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Abstract

【課題】
本発明では、光ファイバと光学フィルタとによって光伝搬損失が極めて小さい光フィルタモジュールを提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明に係る光フィルタモジュールは、第1光ファイバ10と、第2光ファイバ11と、光波長フィルタ15と、第3光ファイバ12と、を有する光フィルタモジュール1であり、第1光ファイバの光入出力端82及び第2光ファイバ11の入出力端81は、側面のクラッド部17a、17bの一部が除去され、端面の一部が、光波長フィルタの表面に当接し、第3光ファイバの光入出力端83の端面の一部は、光波長フィルタの表面に当接していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバを伝搬する光を光学フィルタにより分岐し又は結合する光フィルタモジュールに関する。
光通信システムにおいて光信号の分岐・結合を行う光部品の1つに光フィルタモジュールがある。この光フィルタモジュールにおいて、異なる波長の光を異なるポートから入射して同一ポートから出射させたり、複数の波長の光を特定ポートから入射して異なるポートからそれぞれ出射させたりするモジュールがWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重方式)フィルタである。
このWDMフィルタモジュールの公知技術の例としてバルク型WDM光フィルタモジュールの構造がある。
ここで、図9に、従来のバルク型WDM光フィルタモジュールの概略構成図を示す。図9に示すバルク型WDM光フィルタモジュール300は、光ファイバ200からの光信号(λ1+λ2の波長)を第1のコリーメントするレンズ204を透過後、波長λ1の光を反射する光フィルタ203でλ1の光信号は反射され、再び第1のコリーメントするレンズ204を透過して光ファイバ201から出力される。光フィルタ203を透過したλ2の光信号は、第2のコリーメントするレンズ205を透過して光ファイバ202から出力される。このようにして、λ1+λ2の光信号をλ1の光信号とλ2の光信号に分岐する。また、逆に光ファイバ201及び光ファイバ202から所定の波長の光信号を入力すると、光ファイバ200から波長が結合した光信号が出力される。
また、一方で光ファイバと光波長フィルタとで構成され、光ファイバの先端に直接波長フィルタを設置して入射光を分岐・結合する光分波結合部品もある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−268158号公報
しかし、上記のような光分岐・結合器は、光ファイバと光学フィルタとの光接続部に空間を生じるため光伝搬損失が大きい。この光伝搬損失を補うためには、特許文献1に記載されている発明のように、別途集光部品を用いる必要がある。そのため、光フィルタモジュールを構成する光学部品の部品点数が多くなってしまう。
そこで、本発明では、光ファイバと光学フィルタを主要構成要素として、光伝搬損失が極めて小さい光フィルタモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の発明では、光ファイバと光学フィルタとの光接続部の隙間を小さくすることとした。
即ち、本願の光フィルタモジュールは、光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の波長の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置された光波長フィルタと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、を有する光フィルタモジュールであって、前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端の端面の一部は、前記光波長フィルタの表面に当接していることを特徴とする。
また、本願の光フィルタモジュールは、光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の光量の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置されたビームスプリッターと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、を有する光フィルタモジュールであって、前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端の端面の一部は、前記ビームスプリッターの表面に当接していることを特徴とする。
また、本願の光フィルタモジュールは、光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の波長の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置された光波長フィルタと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、前記第2光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光と結合し且つ前記第3光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタで反射する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第4光ファイバと、を有する光フィルタモジュールであって、前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端及び前記第4光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接していることを特徴とする。
また、本願の光フィルタモジュールは、光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の光量の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置されたビームスプリッターと、前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、前記第2光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光と結合し且つ前記第3光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターで反射する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第4光ファイバと、を有する光フィルタモジュールであって、前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端及び前記第4光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接していることを特徴とする。
本発明の光フィルタモジュールでは、光フィルタモジュールが光ファイバと光学フィルタとを近接して配置するために、光結合損失を極めて小さくすることができる。その結果、本発明の光フィルタモジュールでは、光フィルタモジュール内を伝搬する光の光伝搬損失を少なくすることができる。また、本発明の光フィルタモジュールでは、光フィルタモジュールが光ファイバと光学フィルタを主要構成要素として、これらを近接して配置するために、部品点数も少なく光フィルタモジュール自体をコンパクトなものとすることもできる。
以下、具体的に実施形態を示して本願発明を詳細に説明するが、本願の発明は以下の記載に限定して解釈されない。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る光フィルタモジュールの概略構成図を示す。図1(a)は、正面図、図1(b)は、A−A´による切断面、図1(c)は、B−B´による切断面を示す。図1(a)に示す光フィルタモジュール1は、光入出力端82を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバ10と、コアの中心線72が第1光ファイバ10のコアの中心線71と交差するように配置された第2光ファイバ11と、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光のうち所定の波長の光を反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に結合させる位置に配置された光波長フィルタ15と、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光のうち光波長フィルタ15を透過する波長の光を光入出力端83に結合させる位置に配置された第3光ファイバ12と、を有する。ここで、コアの中心線とは、光ファイバのコアの中心を通る直線であるが、光ファイバについては後に説明する。また、本実施形態では、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12は、図1(b)に示す支持基板16に設けた光ファイバガイド溝19に沿って配置して固定され、光波長フィルタ15は、図1(c)に示す支持基板16に設けた光フィルタ挿入溝80に沿って配置して固定されている。
ここで、光波長フィルタ15は、光を波長によって選択的に反射・透過するフィルタ膜13を少なくとも有している。また、このフィルタ膜13は、フィルタ板14の表面又は内部に形成されている。例えば、フィルタ板14としてのガラス基板に、フィルタ膜13としての誘電体多層膜や金属酸化物の薄膜を蒸着した光波長フィルタが光波長フィルタ15として例示できる。このように、フィルタ膜13をフィルタ板14表面に形成した場合には、フィルタ膜13表面が光波長フィルタ15の表面となる。なお、図1(a)に示す形態では、フィルタ膜13が第1光ファイバ10、第2光ファイバ11と向かい合うフィルタ板14表面に形成されているが、当然に第3光ファイバ12と向かい合うフィルタ板14表面に形成されている場合やフィルタ膜13がフィルタ板14の内部に形成されている場合の光波長フィルタも光フィルタモジュール1に適用可能である。フィルタ膜13がフィルタ板14の内部に形成されている光波長フィルタとして、例えば、フィルタ膜13としての誘電体多層膜や金属酸化物の薄膜を2枚のフィルタ板14としてのガラス基板で挟み込んだ光波長フィルタが例示できる。このように、フィルタ膜13がフィルタ板14の内部に形成された場合や、光ファイバにフィルタ板14が直接向かい合う場合は、フィルタ板14表面が光波長フィルタ15の表面となる。
第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12は、光を通す通信ケーブルである。それぞれの光ファイバは、図1(b)に示すように屈折率が高いコア18aと、コア18aを取り囲んでいるコア18aより屈折率の低いクラッド部17aと、を有する。また、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12となる材料の屈折率は、光波長フィルタ15との光の接続の関係から、光波長フィルタ15となる材料の屈折率と略同じ値となることが望ましい。そのため、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12と光波長フィルタ15との素材をあわせるとよい。例えば、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12としてプラスチックファイバを適用した場合には、光波長フィルタ15として、フィルタ板14がプラスチックにより形成された光波長フィルタを適用する。
この第2光ファイバ11の光入出力端81は、図1(a)に示すように、側面のクラッド部17aの一部が除去され、端面84aの一部が、光波長フィルタ15の表面に当接する。また、第1光ファイバ10の光入出力端82についても側面のクラッド部17bの一部が除去され、端面85aの一部が、光波長フィルタ15の表面に当接する。また、第3光ファイバ12の光入出力端83の端面の一部は、光波長フィルタ15の表面に当接している。
このように、第1光ファイバ10の光入出力端82について側面のクラッド部17bの一部が除去され、端面85aの一部が光波長フィルタ15の表面に当接し、且つ第2光ファイバ11の光入出力端81について側面のクラッド部17aの一部が除去され、端面84aの一部が光波長フィルタ15の表面に当接することで、第1光ファイバ10の光入出力端82と第2光ファイバ11の光入出力端81との間でコア同士が近接し、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光がフィルタ膜13面上で反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。またフィルタ膜13がフィルタ板14の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板14としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、第3光ファイバ12の光入出力端83の端面の一部がフィルタ板14表面に当接することで、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光がフィルタ膜13を透過して第3光ファイバ12の光入出力端83に入射するまでの光路長を最小とすることができるため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また例えばフィルタ板14としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、光フィルタモジュール1は、3本の光ファイバと、1つの光波長フィルタとを主要構成要素としているために、部品点数が少なく光フィルタモジュール全体の大きさをコンパクトとすることができる。
図1(a)に示すように、第1光ファイバ10の光入出力端82の端面85aの一部を及び第2光ファイバ11の光入出力端81の端面84aの一部を光波長フィルタ15の表面に当接させるためには、例えば、図1(a)に示すように、第2光ファイバ11の光入出力端81に、コア18aの端面を残して左右に傾斜した傾斜端面84a、傾斜端面84bを形成することでよい。このとき、第1光ファイバ10の光入出力端82、第2光ファイバ11の光入出力端81とフィルタ膜13までの距離を短くするために、第2光ファイバ11について傾斜端面84bを形成する。また、光波長フィルタ15の表面と第2光ファイバ11とが重なる部分をなくすために傾斜端面84aを形成する。この傾斜角度は、コアの中心線71とコアの中心線72とが交差する交点の位置によって適宜調整する。また、第1光ファイバ10の光入出力端82についても第2光ファイバ11の光入出力端81と同様に傾斜端面85a、傾斜端面85bを形成する。
例えば、図2に、フィルタ膜13が、フィルタ板14の内部に形成されている場合の光フィルタモジュールの概略構成図を示す。図2は、図1に示す光フィルタモジュール1の他の形態を示した図である。図2に示す光フィルタモジュール3では、フィルタ板14の内部に形成されたフィルタ膜13表面上で第1光ファイバ30のコアの中心線71と第2光ファイバ31のコアの中心線72とが交差する形態である。このように、第1光ファイバ30のコアの中心線71と第2光ファイバ31のコアの中心線72とをフィルタ膜13表面上で交差させるために、第2光ファイバ31について傾斜端面88a、傾斜端面88bの傾斜角度を適宜調節する。このようにして第1光ファイバ30の光入出力端87の端面のコア中心と第2光ファイバ31の光入出力端86の端面のコア中心との距離を図1に示す光フィルタモジュール1の場合よりも離す。また、第1光ファイバ30の光入出力端87についても第2光ファイバ31の光入出力端86と同様に傾斜端面89a、傾斜端面89bを形成する。
また、図1(a)に示す第1光ファイバ10の光入出力端82の端面85aの一部及び第2光ファイバ11の光入出力端81の端面84aの一部を光波長フィルタ15の表面に当接させるために、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11のコア端面を光波長フィルタ15のフィルタ板14表面に当接させてもよい。
図3に、光ファイバの光入出力端が光波長フィルタに当接する他の形態を示す。図3に示すように、第2光ファイバ21のコア28a及び第1光ファイバ20のコア28b同士を傾斜端面90b、傾斜端面91bによって当接させるように、且つコア28aの一部と光波長フィルタ15の表面及びコア28bの一部と光波長フィルタ15の表面を傾斜端面90a、傾斜端面91aによって当接させるように、第1光ファイバ20、第2光ファイバ21の光入出力端を形成することとしてもよい。このように第1光ファイバ20、第2光ファイバ21の光入出力端を形成することで、第1光ファイバ20と第2光ファイバ21との間で入出力される光が空間を通ることなく入出力されるため、光伝搬損失をさらに少なくすることができる。
ここで、図1(a)に示す光フィルタモジュール1における光信号の流れについて説明する。図4は、光フィルタモジュール1内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。なお、図4において光信号の流れを示す矢印は、記載の容易さから、本来の光線軌跡を示すものではなく、模式的に示したものである。
図4に示すように、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射される光は、所定の波長の光がフィルタ膜13表面上で反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に入射される(矢印142)。一方、フィルタ膜13を透過した光は、第3光ファイバ12の光入出力端83に入射される(矢印141)。
また、第2光ファイバ11の光入出力端81から出射された光は、所定の波長の光がフィルタ膜13面上で反射して第1光ファイバ10の光入出力端82に入射される(矢印140)。また、第3光ファイバ12の光入出力端83から出射される光は、所定の波長の光がフィルタ膜13を透過して第1光ファイバ10の光入出力端82に入射される(矢印143)。
このように、光フィルタモジュール1では、4通りの光の伝搬の仕方があり、同方向2波長多重及び双方向2波長多重の光分岐・結合器として適用することができる。また、図1(a)に示す光フィルタモジュール1を1つの単位として多段に接続することもできる。例えば、第1の光フィルタモジュール1の第3光ファイバ12を第2の光フィルタモジュール1の第1光ファイバ10として縦続接続して多段とすることができる。光フィルタモジュール1を1つの単位として多段に接続することで、光分岐・結合のバリエーションを増やすことができる。
(第2実施形態)
図5に、本実施形態に係る光フィルタモジュールの概略構成図を示す。図5に示す光フィルタモジュール4は、光入出力端94を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバ40と、コアの中心線75が第1光ファイバ40のコアの中心線74と交差するように配置された第2光ファイバ41と、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光のうち所定の波長の光を反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に結合させる位置に配置された光波長フィルタ45と、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光のうち光波長フィルタ45を透過する波長の光を光入出力端95に結合させる位置に配置された第3光ファイバ42と、第2光ファイバ41の光入出力端93から出射した光のうち光波長フィルタ45を透過する波長の光と結合し且つ第3光ファイバ42の光入出力端95から出射した光のうち光波長フィルタ45で反射する波長の光を光入出力端96に結合させる位置に配置された第4光ファイバ43と、を有する。
ここで、光波長フィルタ45は、第1実施形態で説明したものと同様であるため、説明は省略する。また、第1光ファイバ40、第2光ファイバ41、第3光ファイバ42、第4光ファイバ43のコア、クラッド部等の材料に関する性質は、第1実施形態で説明した光ファイバと同様であるため、説明は省略する。
本実施形態に係る光フィルタモジュール4では、第1光ファイバ40の光入出力端94及び第2光ファイバ41の光入出力端93は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、光波長フィルタ45の表面に当接し、第3光ファイバ42の光入出力端95及び第4光ファイバ43の光入出力端96は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、光波長フィルタ45の表面に当接している。
このように、第1光ファイバ40の光入出力端94について側面のクラッド部17dの一部が除去され、端面98bの一部が光波長フィルタ45の表面に当接し、且つ第2光ファイバ41の光入出力端93について側面のクラッド部17cの一部が除去され、端面97aの一部が光波長フィルタ45の表面に当接することで、第1光ファイバ40の光入出力端94と第2光ファイバ41の光入出力端93との間でコア同士が近接し、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光がフィルタ膜47面上で反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また、フィルタ膜47がフィルタ板44の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板44としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、第3光ファイバ42の光入出力端95について側面のクラッド部17eの一部が除去され、端面99aの一部が光波長フィルタ45の表面に当接し、且つ第4光ファイバ43の光入出力端96について側面のクラッド部17fの一部が除去され、端面100bの一部が光波長フィルタ45の表面に当接することで、第3光ファイバ42の光入出力端95と第4光ファイバ43の光入出力端96との間でコア同士が近接し、第3光ファイバ42の光入出力端95から出射した光がフィルタ膜47面上で反射して第4光ファイバ43の光入出力端96に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また、フィルタ膜47がフィルタ板44の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板44としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、光フィルタモジュール4は、4本の光ファイバと、1つの光波長フィルタとを主要構成要素としているために、部品点数が少なく光フィルタモジュール全体の大きさをコンパクトとすることができる。
ここで、図5に示す光フィルタモジュール4における光信号の流れについて説明する。図6は、光フィルタモジュール内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。なお、図6において光信号の流れを示す矢印は、記載の容易さから、本来の光線軌跡を示すものではなく、模式的に示したものである。
図6に示すように、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射される光は、所定の波長の光がフィルタ膜47表面上で反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に入射される(矢印144)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の波長の光は、第3光ファイバ42の光入出力端95に入射される(矢印145)。
また、第2光ファイバ41の光入出力端93から出射された光は、所定の波長の光がフィルタ膜47表面上で反射して第1光ファイバ40の光入出力端94に入射される(矢印146)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の波長の光は、第4光ファイバ43の光入出力端96に入射される(矢印147)。
また、第3光ファイバ42の光入出力端95から出射される光は、所定の波長の光がフィルタ膜47面上で反射して第4光ファイバ43の光入出力端96に入射される(矢印148)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の波長の光は、第1光ファイバ40の光入出力端94に入射される(矢印149)。
また、第4光ファイバ43の光入出力端96から出射される光は、所定の波長の光がフィルタ膜47面上で反射して第3光ファイバ42の光入出力端95に入射される(矢印150)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の波長の光は、第2光ファイバ41の光入出力端93に入射される(矢印151)。
このように、光フィルタモジュール4は、8通りの光の伝搬の仕方があり、波長多重Ad−Drop Multiplexerとして適用することができる。また、図5に示す光フィルタモジュール4を1つの単位として多段に接続することもできる。例えば、第1の光フィルタモジュール4の第3光ファイバ42を第2の光フィルタモジュール4の第1光ファイバ40として縦続接続して多段とすることができる。光フィルタモジュール4を1つの単位として多段に接続することで、光分岐・結合のバリエーションを増やすことができる。
ここで、本実施形態にかかる光フィルタモジュール4の製造方法の1例について図1、図5、図7、図8を参照して説明する。図7に、光ファイバの入出力端の端面を形成する方法を示した図を示す。
まず、光ファイバの入出力端の端面を形成するために、図7に示すように被覆51を剥いだ光ファイバ本体50をガイド溝52に沿って配置し、台座54に固定する。次に、ダイシングソーによって、光ファイバ本体50のコアの中心線53を通るように斜めに2方向60、方向61に台座54ごと切断する。本実施形態では、図5に示す第1光ファイバ40の傾斜端面98bとフィルタ板44表面及び第2光ファイバ41の傾斜端面97aとフィルタ板44表面とを当接させるため切断角度Aを90°とした。切断後、図7に示すように光ファイバ本体50を台座54から剥がして洗浄することで、光ファイバの入出力端の端面の形成は完成する。
ここで、台座54は、例えばSiウェハ、ガラス基板等の基板を適用することができる。Siウェハやガラス基板は、ダイシングの際に歪み難いため、光ファイバの端面を精度良く切断することができる。台座54に設けたガイド溝52は、光ファイバからの光の入射角度に合わせてダイシング方向に対して予め斜めに形成しておくことが望ましい。ダイシング装置上での台座54の位置決めをし易くすることができる。
また、光ファイバ本体50をガイド溝52に沿って配置して台座54に固定する際には、例えばシフトワックスを適用することができる。シフトワックスは、アルコール系・芳香族系溶剤及び水溶性洗浄剤で洗浄ができる研磨用の接着ワックスである。この接着ワックスを光ファイバ本体50から剥すには、例えば接着ワックスを60℃に加熱することで剥がすことができる。
図7では、1本の光ファイバの端面を形成する方法を示したが、複数の光ファイバの端面を一度に形成することもできる。図8に、複数の光ファイバの端面を一度に形成する方法を示した概略図を示す。複数の光ファイバの端面を一度に形成するには、図8に示すように、台座54に斜めに複数のガイド溝52を設ける。そして、それぞれのガイド溝52に沿って光ファイバ本体50を1つずつ台座54に固定する。その後、図7に示したのと同様に、ダイシングソーによって、光ファイバのコアの中心線53に対して斜めに2方向60、方向61に台座54ごと切断する。このようにすることで、複数の光ファイバの端面を一度に形成することができる。
次に、端面を形成した光ファイバを、図5に示した支持基板46上に設けた光ファイバガイド溝59に沿ってそれぞれ挿入する。また、光波長フィルタ45を光フィルタ挿入溝80に挿入する。光ファイバ及び光波長フィルタ45の挿入後、光ファイバの端面同士及び光ファイバの端面とフィルタ板44表面とを当接させる。そして光軸の調整を行った後、UV硬化性樹脂接着剤を光フィルタ挿入溝80及び光ファイバガイド溝59にそれぞれ流してUV照射を行うことで、一度に光ファイバ及び光波長フィルタ45を支持基板46に固定して光フィルタモジュール4は完成する。
以上は、本実施形態に係る光フィルタモジュール4の製造方法の一例であるが、このように、光フィルタモジュール4を製造することで、光部品固定工程が1回で済むため、製造コストを大幅に削減することができる。
なお、図1(a)に示す光フィルタモジュール1を製造する場合も、図5に示す光フィルタモジュール4を製造する場合と同様にして光ファイバの端面を形成した後、光ファイバと光波長フィルタ15とを支持基板16に固定することで製造することができる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る光フィルタモジュールは、第1実施形態で示した光フィルタモジュール(図1)において、光波長フィルタをビームスプリッター15に変更した形態である。即ち、本実施形態に係る光フィルタモジュール1は、光入出力端82を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバ10と、コアの中心線72が第1光ファイバ10のコアの中心線71と交差するように配置された第2光ファイバ11と、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光のうち所定の光量の光を反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に結合させる位置に配置されたビームスプリッター15と、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光のうちビームスプリッター15を透過する光を光入出力端83に結合させる位置に配置された第3光ファイバ12と、を有する。
ここで、第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12は第1実施形態で説明したものと同様であるため説明は省略し、ビームスプリッター15について説明する。
ビームスプリッター15は、1つの光を2つ以上に分割するための光学部品である。例えば、フィルタ板14としての平行平面光学ガラスの表面に、フィルタ膜13としての半透過ミラーコーティングを形成したビームスプリッターやフィルタ板14としての2つの直角プリズムの斜面に、フィルタ膜13としての半透過ミラーコーティングを形成し、斜面同士を張り合わせたビームスプリッターや、フィルタ板14としての極薄のニトロセルロース等の薄膜に、フィルタ膜13としての半透過ミラーコーティングを形成したビームスプリッターがビームスプリッター15として例示できる。
フィルタ膜13は、反射率、適応波長範囲、変更特性を考慮して金属薄膜、誘電体多層膜又はこれらを適宜組み合わせたものを適用することができる。光の分岐比は、例えば、50/50、30/70、70/30等自在に可変である。
なお、フィルタ膜13をフィルタ板14表面に形成した場合には、フィルタ膜13表面がビームスプリッター15の表面となる。また、フィルタ膜13をフィルタ板14の内部に形成した場合は、フィルタ板14表面がビームスプリッター15の表面となる。
本実施形態に係る光フィルタモジュール1では、第2光ファイバ11の光入出力端81は、図1(a)に示すように、側面のクラッド部17aの一部が除去され、端面84aの一部が、ビームスプリッター15の表面に当接する。また、第1光ファイバ10の光入出力端82についても側面のクラッド部17bの一部が除去され、端面85aの一部が、ビームスプリッター15の表面に当接する。また、第3光ファイバ12の光入出力端83の端面の一部は、ビームスプリッター15の表面に当接している。
このように、第1光ファイバ10の光入出力端82について側面のクラッド部17bの一部が除去され、端面85aの一部がビームスプリッター15の表面に当接し、且つ第2光ファイバ11の光入出力端81について側面のクラッド部17aの一部が除去され、端面84aの一部がビームスプリッター15の表面に当接することで、第1光ファイバ10の光入出力端82と第2光ファイバ11の光入出力端81との間でコア同士が近接し、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光がフィルタ膜13面上で反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。またフィルタ膜13がフィルタ板14の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板14としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、第3光ファイバ12の光入出力端83の端面の一部がフィルタ板14表面に当接することで、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射した光がフィルタ膜13を透過して第3光ファイバ12の光入出力端83に入射するまでの光路長を最小とすることができるため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また例えばフィルタ板14としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、光フィルタモジュール1は、3本の光ファイバと、1つのビームスプリッターとを主要構成要素としているために、部品点数が少なく光フィルタモジュール全体の大きさをコンパクトとすることができる。
ここで、図1(a)に示す光フィルタモジュール1における光信号の流れについて説明する。図4は、光フィルタモジュール1内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。なお、図4において光信号の流れを示す矢印は、記載の容易さから、本来の光線軌跡を示すものではなく、模式的に示したものである。
図4に示すように、第1光ファイバ10の光入出力端82から出射される光は、所定の光量の光がフィルタ膜13表面上で反射して第2光ファイバ11の光入出力端81に入射される(矢印142)。一方、フィルタ膜13を透過した光は、第3光ファイバ12の光入出力端83に入射される(矢印141)。
また、第2光ファイバ11の光入出力端81から出射された光は、所定の光量の光がフィルタ膜13面上で反射して第1光ファイバ10の光入出力端82に入射される(矢印140)。また、第3光ファイバ12の光入出力端83から出射される光は、所定の光量の光がフィルタ膜13を透過して第1光ファイバ10の光入出力端82に入射される(矢印143)。
このように、光フィルタモジュール1は、4通りの光の伝搬の仕方があり、双方向同一波長伝送、双方向同一波長時分割伝送用の光分岐・結合器として適用することができる。また、図1(a)に示す光フィルタモジュール1を1つの単位として多段に接続することもできる。例えば、第1の光フィルタモジュール1の第3光ファイバ12を第2の光フィルタモジュール1の第1光ファイバ10として縦続接続して多段とすることができる。光フィルタモジュール1を1つの単位として多段に接続することで、光分岐・結合のバリエーションを増やすことができる。
本実施形態に係る光フィルタモジュール1の製造方法は、第2実施形態で説明したものと同様である。つまり、第2実施形態で説明した光ファイバの端面を形成する方法により図1(a)に示す第1光ファイバ10、第2光ファイバ11の端面をそれぞれ形成する。第3光ファイバ12の端面は、第2実施形態で説明した光ファイバの端面を形成する方法において、斜めに1方向のみダイシングすることによって形成することができる。そして、図1(b)に示した支持基板16上に設けた光ファイバガイド溝19に沿って第1光ファイバ10、第2光ファイバ11、第3光ファイバ12を挿入する。また、ビームスプリッター15を光フィルタ挿入溝80に挿入する。光ファイバ及びビームスプリッター15の挿入後、光ファイバの端面同士及び光ファイバの端面とフィルタ板14表面とを当接させる。そして光軸の調整を行った後、UV硬化性樹脂接着剤を光フィルタ挿入溝80及び光ファイバガイド溝19にそれぞれ流してUV照射を行うことで、一度に光ファイバ及びビームスプリッター15を支持基板16に固定して光フィルタモジュール1は完成する。
(第4実施形態)
本実施形態に係る光フィルタモジュールは、第2実施形態で示した光フィルタモジュール(図5)において、光波長フィルタをビームスプリッター45に変更した形態である。即ち、本実施形態に係る光フィルタモジュール4は、光入出力端94を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバ40と、コアの中心線75が第1光ファイバ40のコアの中心線74と交差するように配置された第2光ファイバ41と、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光のうち所定の光量の光を反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に結合させる位置に配置されたビームスプリッター45と、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光のうちビームスプリッター45を透過する光を光入出力端95に結合させる位置に配置された第3光ファイバ42と、第2光ファイバ41の光入出力端93から出射した光のうちビームスプリッター45を透過する光と結合し且つ第3光ファイバ42の光入出力端95から出射した光のうちビームスプリッター45で反射する光を光入出力端96に結合させる位置に配置された第4光ファイバ43と、を有する。
ここで、ビームスプリッター45は、第1実施形態で説明したものと同様であるため、説明は省略する。また、第1光ファイバ40、第2光ファイバ41、第3光ファイバ42、第4光ファイバ43のコア、クラッド部等の材料に関する性質は、第1実施形態で説明した光ファイバと同様であるため、説明は省略する。
本実施形態に係る光フィルタモジュール4では、第1光ファイバ40の光入出力端94及び第2光ファイバ41の光入出力端93は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、ビームスプリッター45の表面に当接し、第3光ファイバ42の光入出力端95及び第4光ファイバ43の光入出力端96は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、ビームスプリッター45の表面に当接している。
このように、第1光ファイバ40の光入出力端94について側面のクラッド部17dの一部が除去され、端面98bの一部がビームスプリッター45の表面に当接し、且つ第2光ファイバ41の光入出力端93について側面のクラッド部17cの一部が除去され、端面97aの一部がビームスプリッター45の表面に当接することで、第1光ファイバ40の光入出力端94と第2光ファイバ41の光入出力端93との間でコア同士が近接し、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射した光がフィルタ膜47面上で反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また、フィルタ膜47がフィルタ板44の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板44としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、第3光ファイバ42の光入出力端95について側面のクラッド部17eの一部が除去され、端面99aの一部がビームスプリッター45の表面に当接し、且つ第4光ファイバ43の光入出力端96について側面のクラッド部17fの一部が除去され、端面100bの一部がビームスプリッター45の表面に当接することで、第3光ファイバ42の光入出力端95と第4光ファイバ43の光入出力端96との間でコア同士が近接し、第3光ファイバ42の光入出力端95から出射した光がフィルタ膜47面上で反射して第4光ファイバ43の光入出力端96に入射するまでの光路長を短くすることができる。そのため、例えばビームの広がりによる光結合損失を極めて少なくすることができる。また、フィルタ膜47がフィルタ板44の内部に形成されている場合は、例えばフィルタ板44としてのガラス基板による光の吸収等の光伝搬損失を極めて少なくすることもできる。
また、光フィルタモジュール4は、4本の光ファイバと、1つのビームスプリッターとを主要構成要素としているために、部品点数が少なく光フィルタモジュール全体の大きさをコンパクトとすることができる。
ここで、図5に示す光フィルタモジュール4における光信号の流れについて説明する。図6は、光フィルタモジュール内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。なお、図6において光信号の流れを示す矢印は、記載の容易さから、本来の光線軌跡を示すものではなく、模式的に示したものである。
図6に示すように、第1光ファイバ40の光入出力端94から出射される光は、所定の光量の光がフィルタ膜47表面上で反射して第2光ファイバ41の光入出力端93に入射される(矢印144)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の光量の光は、第3光ファイバ42の光入出力端95に入射される(矢印145)。
また、第2光ファイバ41の光入出力端93から出射された光は、所定の光量の光がフィルタ膜47表面上で反射して第1光ファイバ40の光入出力端94に入射される(矢印146)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の光量の光は、第4光ファイバ43の光入出力端96に入射される(矢印147)。
また、第3光ファイバ42の光入出力端95から出射される光は、所定の光量の光がフィルタ膜47面上で反射して第4光ファイバ43の光入出力端96に入射される(矢印148)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の光量の光は、第1光ファイバ40の光入出94端に入射される(矢印149)。
また、第4光ファイバ43の光入出力端96から出射される光は、所定の光量の光がフィルタ膜47面上で反射して第3光ファイバ42の光入出力端95に入射される(矢印150)。一方、フィルタ膜47を透過した所定の光量の光は、第2光ファイバ41の光入出力端93に入射される(矢印151)。
このように、光フィルタモジュール4は、8通りの光の伝搬の仕方があり、同一波長Ad−Drop Multiplexerとして適用することができる。また、図5に示す光フィルタモジュール4を1つの単位として多段に接続することもできる。例えば、第1の光フィルタモジュール4の第3光ファイバ42を第2の光フィルタモジュール4の第1光ファイバ40として縦続接続して多段とすることができる。光フィルタモジュール4を1つの単位として多段に接続することで、光分岐・結合のバリエーションを増やすことができる。
本実施形態に係る光フィルタモジュールの製造方法は、第2実施形態で説明したものと同様である。
(実施例)
図10に、本実施例に係る光フィルタモジュールを示す。図10(a)は、光フィルタモジュール5の正面図で、図10(b)は、A−A´による部分切断面、図10(c)は、図10(a)のBの部分拡大図である。図10(a)に示す光フィルタモジュール5は、5.5(mm)×8(mm)の支持基板116に光ファイバガイド溝119を設け、第1光ファイバ110、第2光ファイバ111の交差角度を30°とした。光ファイバガイド溝119は、図10(b)に示すように、頂角を60°とし、深さ162.5μmの正三角形状とした。また、第1光ファイバ110、第2光ファイバ111、第3光ファイバ112のクラッドの直径は、図10(b)に示すように125μmである。また、図10(c)に示すように第1光ファイバ110の光入出力端102には、光フィルタ挿入溝117のうち第1光ファイバ110、第2光ファイバ111と向かい合う側で、第1光ファイバ110のコアの中心線と第2光ファイバ111のコアの中心線とが交差するように傾斜端面105a、傾斜端面105bを形成した。また、第2光ファイバ111の光入出力端101には、図10(c)に示すように光フィルタ挿入溝117のうち第1光ファイバ110、第2光ファイバ111と向かい合う側で、第1光ファイバ110のコアの中心線と第2光ファイバ111のコアの中心線とが交差するように傾斜端面104a、傾斜端面104bを形成した。また、第3光ファイバ112の光入出力端103の端面は、光フィルタ挿入溝117のうち第3光ファイバ112と向かい合う側で当接するように形成した。
本実施例では、図10(a)に示す光フィルタモジュール5において、入射光124に対する反射光125及び透過光126の挿入損失をそれぞれ測定した。また、入射光124に対する反射光125及び透過光126の波長依存損失をそれぞれ測定した。図11は、透過光の挿入損失を示したグラフである。また、図12は、反射光の挿入損失を示したグラフである。図11のグラフにおいて、横軸は、図10(a)に示す入射光124の波長を示し、縦軸は、透過光126の挿入損失を示す。また、図12のグラフにおいて、横軸は、図10(a)に示す入射光124の波長を示し、縦軸は、反射光125の挿入損失を示す。
図11から、図10(a)に示す透過光126の挿入損失は、入射光124の波長が1480nm付近で急激に増加することがわかる。また、図12から、図10(a)に示す反射光125の挿入損失は、入射光124の波長が1480nm付近で急激に減少することがわかる。
また、表1に、図10(a)に示す透過光126及び反射光125の挿入損失と、波長依存損失とを示す。
Figure 2006018036
表1から、波長依存損失では、図10(a)に示す透過光126及び反射光125共に、入射光124の波長が1500nm付近で極大値を示すことがわかる。図11、図12及び表1に示す測定結果から、図10(a)に示す光フィルタモジュール5では、入射光124を反射光125と透過光126とに分岐するための適用波長は、1500nm近傍の値以外、例えば、1310nmの波長の光と1550nmの波長の光とで入射光を構成することが望ましいことがわかる。
実施形態に係る光フィルタモジュールの概略構成図である。(a)は正面図で、(b)はA−A´における切断面で、(c)はB−B´における切断面である。 光フィルタモジュールの他の実施形態を示した図である。 光フィルタモジュールの他の実施形態を示した図である。 光フィルタモジュール内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。 実施形態に係る光フィルタモジュールの概略構成図である。 光フィルタモジュール内を伝搬する光信号の流れを示した概略図である。 光ファイバの入出力端の端面を形成する方法を示した図である。 複数の光ファイバの端面を一度に形成する方法を示した概略図である。 従来のバルク型WDM光フィルタモジュールの構成を示した概略図である。 実施例に係る光フィルタモジュールを示した図である。(a)は正面図で、(b)はA−A´における部分拡大切断面で、(c)はBにおける部分拡大図である。 透過光の挿入損失を示したグラフである。 反射光の挿入損失を示したグラフである。
符号の説明
1、2、3、4、5 光フィルタモジュール
10、20、30、40、110 第1光ファイバ
11、21、31、41、111 第2光ファイバ
12、22、32、42、112 第3光ファイバ
43 第4光ファイバ
13、47 フィルタ膜
14、44 フィルタ板
15、35、45 光波長フィルタ、ビームスプリッター
16、26、36、46、116 支持基板
17a、17b、17c、17d、17e、17f クラッド部
18a、18b、28a、28b コア
19、59、119 光ファイバガイド溝
50 光ファイバ本体
51 被覆
52 ガイド溝
54 台座
60、61 方向
53、71、72、73、74、75、76、77 コアの中心線
80、117 光フィルタ挿入溝
81、82、83、85、86、87、93、94、95、96、101、102、103 光入出力端
84a、84b、85a、85b、88a、88b、89a、89b、90a、90b、91a、91b、97a、97b、98a、98b、99a、99b、100a、100b、104a、104b、105a、105b 傾斜端面
124 入射光 125 反射光 126 透過光
140、141、142、143、144、145、146、147、148、149、150、151 矢印
200 入力ファイバ 201、202 出力ファイバ
203 光フィルタ
204 第1のコリーメントするレンズ 205 第2のコリーメントするレンズ

Claims (4)

  1. 光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、
    コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の波長の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置された光波長フィルタと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、
    を有する光フィルタモジュールであって、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端の端面の一部は、前記光波長フィルタの表面に当接していることを特徴とする光フィルタモジュール。
  2. 光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、
    コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の光量の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置されたビームスプリッターと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、
    を有する光フィルタモジュールであって、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端の端面の一部は、前記ビームスプリッターの表面に当接していることを特徴とする光フィルタモジュール。
  3. 光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、
    コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の波長の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置された光波長フィルタと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、
    前記第2光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタを透過する波長の光と結合し且つ前記第3光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記光波長フィルタで反射する波長の光を光入出力端に結合させる位置に配置された第4光ファイバと、
    を有する光フィルタモジュールであって、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端及び前記第4光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記光波長フィルタの表面に当接していることを特徴とする光フィルタモジュール。
  4. 光入出力端を介して他の光ファイバと光を入出力する第1光ファイバと、
    コアの中心線が前記第1光ファイバのコアの中心線と交差するように配置された第2光ファイバと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち所定の光量の光を反射して前記第2光ファイバの前記光入出力端に結合させる位置に配置されたビームスプリッターと、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第3光ファイバと、
    前記第2光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターを透過する光と結合し且つ前記第3光ファイバの前記光入出力端から出射した光のうち前記ビームスプリッターで反射する光を光入出力端に結合させる位置に配置された第4光ファイバと、
    を有する光フィルタモジュールであって、
    前記第1光ファイバの前記光入出力端及び前記第2光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接し、前記第3光ファイバの前記光入出力端及び前記第4光ファイバの前記光入出力端は、側面のクラッド部の一部が除去され、端面の一部が、前記ビームスプリッターの表面に当接していることを特徴とする光フィルタモジュール。
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