JPS63289510A - 多心光部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、光ファイバを伝送路とした波長多重通信シス
テムに使用される、多心光合波分波器、多心光結合分岐
器等の多心光部品に関する。

（従来技術及び発明が解決しようとする問題点）近年、
波長多重伝送路として複数の光ファイバを収束した多心
光ファイバ心線、所謂テープファイバ心線が導入される
ようになってきている。かかるテープファイバ心線を利
用した波長多重伝送システムにおいては、多心光合波分
波器、多心光結合分岐器等の多心光部品が重要な構成要
素となっている。

しかしながら、従来、多心光ファイバ用の光合波分波器
は知られておらず、例えば、５心の光ファイバテープ心
線の端末即ち心線を構成する５本の光ファイバの各々に
光合波分波器を取りつける場合は、単心用の光合波分波
器を５個使用することが一船的であった。

そのため、システム全体のコストの上昇及び設置スペー
スの増大を招来することが避は難いという問題があった
。

本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、安
価でしかもコンパクトな多心光部品を提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明の多心光部品によれば
、互いに平行な複数の溝が形成された基板上の前記各溝
内に、夫々、傾斜端面を有する第１及び第２の光ファイ
バからなる主路用光ファイバと、傾斜端面を有する第３
の光ファイバからなる分岐路用光ファイバとがＲ置・固
定され、前記第１及び第２の光ファイバの各傾斜端面ば
第１の分岐膜を介して両者の光軸が整合するように接合
されており、前記第１の光ファイバは多心光ファイバ心
線の先端部から各光ファイバを分離したものであり、前
記第３の光ファイバの前記傾斜端面には第２の分岐膜が
形成されて、当該第３の光ファイバの光軸が前記主路の
光軸と平行で、且つ、前記第１の光ファイバに入射した
光信号が前記第１及び第２の分＠膜で相次いで反射した
時に前記第３の光ファイバの光軸と整合するように配で
されたものである。

（作用） 基板上で、多心光ファイバテープ心線を構成する光ファ
イバの一端部を分離したものと、単心光ファイバ心線と
を干渉フィルタ等の分岐膜を介して接合して主路を構成
し、更に、単心光ファイバ心線よりなる分岐路を上記主
路に接続してこれらを一体化した構成とすることにより
、多心光部品のコンパクト化及び低廉化を図ることがで
きる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて詳述する。

第１図は本発明を２心光合波分波器に適用した場合を示
した例であり、基板１の表面には、互いに平行な２本の
光ファイバガイド溝２が形成されている。このガイド溝
２の幅は夫々後述する光ファイバ２本分より僅かに大き
くされている。光ファイバガイド溝２内には夫々斜め研
磨された端面を有する、第１、第２及び第３の光ファイ
バ３．４．５が配置・固定されている。ここで、第１の
光ファイバ３は、２心光ファイバテープ心線ｌＯの先端
部において２本の光ファイバを分離・露出せしめたもの
であり、一方、第２、第３の光ファイバ４．５は夫々単
心光ファイバ心線から構成される。

第１、第２の光ファイバ３．４は両者の光軸が整合する
ように、その端面同士を対向して配置され主路を構成す
る。これらの光ファイバ３及び４の端面の間には第１の
分岐膜としての干渉膜フィルタ６が介在されている。こ
の干渉膜フィルタ６は基板１の表面に光ファイバガイド
溝２を斜めに横切る切欠き溝７内に配設・固定されてい
る。更に、光ファイバガイド溝２内には、第３の光ファ
イバ５が前述した第１の光ファイバ３の側面に接合・固
定されて分岐路を形成している。この第３の光ファイバ
５の端面には第２の分岐膜即ち干渉膜フィルタ８が形成
されている。そして、第１の光ファイバ３に入射された
光信号が干渉膜フィルタ６及び８にて相次いで反射した
時に、第３の光ファイバ５の光軸と整合するように、干
渉膜フィルタ６及び８の角度が決定されている。即ち、
具体的には、第２図に示すように、干渉膜フィルタ６が
、主路を形成する第１及び第２の光ファイバ３．４の光
軸となず角度をθとすると、分岐路をなす第３の光ファ
イバ５の端面、即ち干渉膜フィルタ８と前記光軸とがな
す角度は（９０−θ）。

となるように決定される。

かかる構成において、干渉膜フィルタ６は、例えば、誘
電体多層膜が片面もしくは両面に蒸着形成されたガラス
薄片であって、波長λｌの光信号を透過し、波長λ２の
光信号を反射するものであり、干渉膜フィルタ８は第３
の光ファイバ５の端面に直接蒸着形成され、同じく波長
λ１の光信号を透過し、波長λ２の光信号を反射するも
のである。２心光ファイバテープ心線１０の各光ファイ
バ３に波長λ１及びλ２の光信号が入射すると、波長λ
１の光信号は干渉膜フィルタ６を透過して光ファイバ４
に伝播され、波長λ２の光信号は干４膜フィルタ６及び
干渉膜フィルタ８にて相次いで反射して光ファイバ５に
伝播される。このようにして、波長の異なる２個の光信
号の分波が行われる。又、第２の光ファイバ４に入射し
た波長λｌの光信号は干渉膜フィルタ６を透過して第１
の光ファイバ３に伝播され、第３の光ファイバ５に入射
した波長λ２の光信号は干渉膜フィルタ８及び６にて相
次いで反射して第１の光ファイバ３に伝播され、このよ
うにして光信号の合波が行われる。この時、干渉膜フィ
ルタ８は波長λ１の光信号を透過するため、仮に干渉膜
フィルタ６において、波長λ１の光信号が反射されたと
しても、当該干渉膜フィルタ６にて透過して外部へ放出
されるため、波長λ１の光信号が第３の光ファイバ５に
伝播されることがなく、漏話を防止することが可能とな
る。

このようにして、２心光ファイバテープ心線１０側から
の出力信号を単心の光ファイバ心線に取り出す、或いは
、逆に単心の光ファイバ＋９・線からの入力光信号を２
心光ファイバテープ心線１０側へ入射させる機能、所謂
、ファンアウト機能をもたせることが可能である。

尚、この実施例においては、第１の光ファイバとして２
心光ファイバテープ心線の先端部を用いたが、このよう
に２心のものに限定されるものではない。

又、上記構成において、干渉膜フィルタ６に代えて分岐
膜を、干渉膜フィルタ８に代えて全反射膜を夫々用いる
と、光結合分岐器が得られる。

この２心光合波分波器は、例えば第１Ｉ２１次のように
して製造することができる。即ち、第３図に示したよう
な基板１上に光ファイバガイド溝２を形成したのら、上
記分岐膜を配設するための切欠き溝の位置を示すガイド
ライン１１　（第１図において、切欠き溝７の左側縁に
対応する線）を前記ガイド溝２に対して前述した所定の
角度で形成する０次いで、光ファイバガイド溝２内に主
路用光ファイバ１２及び傾斜端面に干渉膜フィルタが形
成された分岐路用光ファイバ５を配置する。この時、主
路用光ファイバ１２は２心光ファイバテープ心線の先端
部を所定長に亘り光ファイバを分離・露出せしめたもの
である。又、分岐路用光ファイバ５の先端は上記ガイド
ライン１１に一致するようにされている。この状態で、
夫々の光ファイバを例えば光学接着剤により溝内に固定
し、例えばグイシングツ−等の切断装置を使用して前記
ガイドライン１１に沿って切欠き溝７を刻設する。

この時に、光ファイバ１２も同時に切断され、その結果
、第１の光ファイバ３及び第２の光ファイバ４が夫々形
成される。しかるのち、切欠き溝７内の所定箇所に干渉
膜フィルタ６を挿入し、光学接着剤で固定することによ
り第１図に示した２心光合波分波器を完成する。

第４図は本発明を適用した２心光合波分波器の他の例を
示し、基板２１表面に形成された互いに平行な２本の光
ファイバガイド溝２２内に、夫々斜め研磨された端面を
有する第１、第２及び第３の光ファイバ２３．２４．２
５が配置・固定されている。この光ファイバガイド溝２
２の幅も上記と同様、光ファイバ２本分よりも僅かに大
きくされている。又、各光ファイバ２３．２４．２５の
端面の傾斜角度は等しくされている。ここで、上記と同
様、第１の光ファイバ２３は、２心光ファイバテープ心
線３０の先端部において２本の光ファイバを分離・露出
せしめたものであり、第２及び第３の光ファイバ２４．
２５は夫々単心光ファイバ心線から構成されている。

第１及び第２の光ファイバ２３．２４は、両者の光軸が
整合するように、その端面同士が接合されて主路を構成
する。この時、第１及び第２の光ファイバ２３．２４の
少なくとも何れか一方の端面、本実施例においては両方
の端面に干渉膜フィルタ２６及び２７が例えば蒸着形成
されている。

このように主路に２個の干渉膜フィルタを介在させるこ
とにより、後述するように波長の分離性が向上する。尚
、第４図では、説明の便宜上、上記２個の干渉膜フィル
タ２６．２７を離隔しであるが、実際には、両干渉膜フ
ィルタは密接しているか、もしくは、接着剤により接着
されていてもよい。

第３の光ファイバ２５の端面には干渉膜フィルタ２８が
蒸着形成されている。そして、この第３の光ファイバ２
５は前記第１及び第２の光ファイバ２３．２４の側面に
、第１の光ファイバ２３に入射した光信号が干渉膜フィ
ルタ２６．２８にて相次いで反射した時に、当該第３の
光ファイバ２５の光軸と整合するように接合・固定され
ている。

かかる構成において、干渉膜フィルタ２６．２７．２８
は波長λｌの光信号を透過し、波長λ２の光信号を反射
するものである。従って、２心光ファイバテープ心線３
０の各光ファイバ即ち第１の光ファイバ２３に波長λ１
及びλ２の光信号が入射すると、波長λｌの光信号は干
渉膜フィルタ２６．２７を透過して第２の光ファイバ２
４に伝播され、波長λ２の光信号は干渉膜フィルタ２６
．２８にて相次いで反射して第３の光ファイバ２５に伝
播される。このようにして、波長の異なる２個の光信号
の分波が行われる。逆に、第２の光ファイバ２４に入射
された波長λ１の光信号、及び第３の光ファイバ２５に
入射された波長λ２の光信号は第１の光ファイバ２３に
て合波される。

この時、仮に波長λ２の光信号の一部が干渉膜フィルタ
２６を透過したとしても、これは干渉膜フィルタ２７に
より反射されたのち、干渉膜フィルタ２８により反射さ
れて第３の光ファイバ２５へ伝播されるので、波長λ２
の光信号の減衰を防止すると共に、当該波長λ２の光信
号が第２の光ファイバ２４へ伝播されることによる漏話
を防止することが可能となる。

この実施例においても、上記実施例と同様、ファンアウ
ト機能を持たせることができる。更に、この実施例にお
いては、第２及び第３の光ファイバを同方向に取り出せ
るという構造上の利点を有する。

尚、第４図に示した２６光合波分波器を製造する場合は
、基板２１に形成されたガイド溝２２内に、第１乃至第
３の光ファイバ２３．２４．２５を載置し、例えば、顕
微鏡観察下でパワーモニターしつつ各光ファイバを前進
・後退・回転して光軸を調整することにより夫々の位１
を決定したのち、基板２１上に固定することが好ましい
。

（発明の効果） 以上説明したように本発明の多心光部品によれば、互い
に平行な複数の溝が形成された基板上の前記各溝内に、
夫々、傾斜端面を有する第１及び第２の光ファイバから
なる主路用光ファイバと、傾斜端面を有する第３の光フ
ァイバからなる分岐路用光ファイバとが載置・固定され
、前記第１及び第２の光ファイバの各傾斜端面ば第１の
分岐膜を介して両者の光軸が整合するように接合されて
おり、前記第１の光ファイバは多心光ファイバ心線の先
端部から各光ファイバをを分離したものであり、前記第
３の光ファイバの前記傾斜端面には第２の分岐膜が形成
されて、当該第３の光ファイバの光軸が前記主路の光軸
と平行で、且つ、前記第１の光ファイバに入射した光信
号が前記第１及び第２の分岐膜で相次いで反射した時に
前記第３の光ファイバの光軸と整合するように配置した
ので、１個の基板上に光部品を形成できるので全体を楕
めてコンパクトにすることができ、更に、部品数が少な
いため、低廉化を図ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である２６光合波分波器の平
面図、第２図は第１図における干渉膜フィルタの位置関
係を示す説明図、第３図は第１図の２６光合波分波器の
製造工程を説明するための図、第４図は本発明の他の実
施例である２６光合波分波器の平面図である。 １．２１・・・基板、２．２２・・・ガイド溝、３．４
．５．２３．２４．２５・・・光ファイバ、６．８．２
６．２７．２８・・・干渉膜フィルタ、１１・・・ガイ
ドライン、１Ｏ２３０・・・２心光ファイバテープ心線
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 互いに平行な複数の溝が形成された基板上の前記各溝内
   に、夫々、傾斜端面を有する第１及び第２の光ファイバ
   からなる主路用光ファイバと、傾斜端面を有する第３の
   光ファイバからなる分岐路用光ファイバとが載置・固定
   され、前記第１及び第２の光ファイバの各傾斜端面は第
   １の分岐膜を介して両者の光軸が整合するように接合さ
   れており、前記第１の光ファイバは多心光ファイバ心線
   の先端部から各光ファイバを分離したものであり、前記
   第３の光ファイバの前記傾斜端面には第２の分岐膜が形
   成されて、当該第３の光ファイバの光軸が前記主路の光
   軸と平行で、且つ、前記第１の光ファイバに入射した光
   信号が前記第１及び第２の分岐膜で相次いで反射した時
   に前記第３の光ファイバの光軸と整合するように配置さ
   れたことを特徴とする多心光部品。