JPH08135155A - 配線床の連結構造及び連結具 - Google Patents

配線床の連結構造及び連結具

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JPH08135155A
JPH08135155A JP6276357A JP27635794A JPH08135155A JP H08135155 A JPH08135155 A JP H08135155A JP 6276357 A JP6276357 A JP 6276357A JP 27635794 A JP27635794 A JP 27635794A JP H08135155 A JPH08135155 A JP H08135155A
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JP
Japan
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floor
floor material
connecting tool
materials
storage pit
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JP6276357A
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Inventor
Shohachi Shimizu
昭八 清水
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Mirai Industry Co Ltd
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Mirai Industry Co Ltd
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床材敷設後の熱膨張や熱収縮によって、床材
が浮き上がったり、あるいは床材等が破壊されたりする
のを防止できるとともに、所定間隔をおいて配置される
床材の位置決め施工を容易に行うことができる配線床の
連結具を提供する。 【構成】 この連結具1は、その一端部に斜め上方に向
かって曲げ形成されたたわみ片15を有し、たわみ片1
5の先端には一の床材2の上側縁部に設けられた係合孔
21に挿入係止される係止部16が設けられている。
又、他端部には、短い長さで上方に向かって曲げ形成さ
れて他の床材2に当接する当接部17が形成されてい
る。さらに、たわみ片15が形成された連結具1の一端
部側でヒンジによって上下方向に回動可能に連結される
回動部材18が設けられている。この回動部材18はそ
の先端に係止部16を有し、係止部16は当接部17に
当接した床材2の係合孔21に挿入係止されるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種OA機器等のケー
ブルや信号線等の配線ケーブルが収納される収納ピット
が床材間に形成される配線床の連結構造及び連結具に関
し、特に熱膨張又は熱収縮による寸法変化に対応する構
造を備えた配線床の連結構造及び連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】OA機器等に接続される配線ケーブルは
多数かつ多岐にわたって配線されているため、これら配
線ケーブルが床面上に露出していると、歩行時にひっか
けたり、頻繁に断線を生じたりする等の問題があった。
そこで、これを解消するため、近時、下地床に床材を配
置し、配線ケーブルが収納される収納ピットを形成し、
この収納ピット内に配線ケーブルを収納して、収納ピッ
トの上部開口にカバー体を載置し、さらにカーペットを
敷設して配線床を構成し、配線ケーブルを床面上に露出
させないようにする施工が行われるようになってきてい
る。
【0003】このような配線床においては、床材間に収
納ピットを形成するため、床材どうしが所定間隔をおい
て配置されるが、従来、床材どうしを所定間隔をおいて
配置する手段としては、特開平3−81448号公報に
記載されるように、内側に配線ケーブルの挿通路が確保
された枠体を嵌め込むことにより床材どうしを位置決め
して配置するようにしたものが知られている。又、実開
平5−22758号公報に記載されるように、両端に係
止部を備えた細長棒状の連結具を用い、床材に設けられ
た係止用孔に、該連結具の両端係止部をそれぞれ収容す
ることにより床材どうしの間隔をあけて配置するように
したものが知られている。
【0004】しかしながら、このような枠体や連結具を
使用した従来の配線床については、床材が施工時にきち
んと位置合わせされていても、その後の気温の変化や太
陽光の入射等による熱膨張や熱収縮よって、床材が下地
床面から浮き上がってしまったり(図13)、また床材
あるいは連結具が破壊されたりし(図14)、これによ
って床材を取り替えなければならなくなったり、あるい
は再度床材を敷き直ししなければならなくなったりする
という問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、床材敷設後の熱膨張
や熱収縮によって、床材が浮き上がったり、あるいは床
材等が破壊されたりするのを防止できるとともに、所定
間隔をおいて配置される床材の位置決め施工を容易に行
うことができる配線床の連結構造及び連結具を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、「配線ケーブル
が収納される収納ピットが形成される間隔をおいて配置
される床材どうしを連結する配線床の連結構造であっ
て、一の床材に対して収納ピットの形成間隔を保って他
の床材が位置決めされる剛性を備え、かつ床材の熱膨張
又は熱収縮に対応する伸縮性を備えた連結具により床材
相互が連結されて成ることを特徴とする配線床の連結構
造」を、その内容としている。
【0007】又、請求項2記載の発明は、「配線ケーブ
ルが収納される収納ピットが形成される間隔をおいて配
置される床材どうしを連結するための連結具であって、
一の床材に対して収納ピットの形成間隔を保って他の床
材が位置決めされる剛性を備え、かつ床材の熱膨張又は
熱収縮に対応する伸縮性を備えたことを特徴とする連結
具」を、その内容としている。
【0008】そして、請求項3記載の発明は、「一端部
が一の床材に固定された状態で収納ピットの形成間隔を
保って他の床材が当接するように他端部側に設けられた
当接部と、この当接部に当接した他の床材に対して係脱
可能な係止部を先端に有し、基部がヒンジによって回動
可能に連結された回動部材とを備えたことを特徴とする
請求項2記載の連結具」を、その内容としている。
【0009】又、請求項4記載の発明は、「一端部がた
わみ片によって形成されることにより床材の熱膨張又は
熱収縮に対応する伸縮性を備えたことを特徴とする請求
項3記載の連結具」を、その内容としている。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の発明に係る連結構造にあっ
ては、一の床材に対して収納ピットの形成間隔を保って
他の床材が位置決めされる剛性を備えた連結具により床
材どうしを連結するに際して床材相互の位置決めが容易
になされ、さらに連結具の伸縮性によって、床材設置後
の床材の熱膨張又は熱収縮に対応し得、施工後に床材が
浮き上がったり、床材あるいは連結具が破壊されたりす
ることのなく床材どうしが連結されるようになってい
る。
【0011】又、請求項2〜4記載の発明に係る連結具
は、上記連結構造の実施に適するものであり、その剛性
によって床材どうしの間隔が規制され、床材の設置工事
において作業者は収納ピットの形成間隔が保たれた状態
に床材の位置決めを行うことができ、又、施工後はその
伸縮性により床材の熱膨張又は熱収縮に対処し得るよう
になっている。
【0012】このうち、請求項3記載の発明に係る連結
具は、一の床材に一端部を固定した状態で、他端部側に
設けられた床材との当接部に他の床材を当接させること
によって床材相互の位置決めを行い、さらにヒンジによ
って回動可能に形成された回動部材の先端係止部を他の
床材に係止させることによって床材どうしを連結するこ
とができるようになっている。この連結具は、当接部と
回動部材との構成により、一の床材に連結具を固定した
状態で、収納ピットの形成間隔を保って他の床材との連
結が可能であり、一の床材→連結具→他の床材という手
順により、所定間隔の収納ピットを形成しながら順次床
材の設置作業をすすめることができるようになってい
る。したがって、収納ピットの形成間隔を保って両側に
床材を設置し、その後、連結具で床材相互を連結する手
順によるものと比べて、床材どうしの間隔の調整作業が
迅速に行え、その設置作業を効率よく行うことができる
ようになっている。
【0013】又、請求項4記載の発明に係る連結具は、
その一端部に備わったたわみ片によって伸縮して床材の
熱膨張又は熱収縮に対応するようになっている。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明に係る連結具の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその連結具により床材相互が連結された状態
を示す断面図である。
【0015】図1に示すように、この連結具1はその両
端部にそれぞれ斜め上方に向かって曲げ形成されたたわ
み片11を有する板状の金属又は合成樹脂からなる部材
によって構成されており、その先端には下方に曲げ形成
された係止部12が設けられている。床材2の上側縁部
には前記係止部12が挿入可能な係合孔21が設けられ
ており、この係合孔21に連結具1の係止部12が挿入
係止されるようになっている。
【0016】この連結具1は、その構成材料により、一
の床材2に対して収納ピット3の形成間隔を保って他の
床材2が位置決めされる剛性を備えた構成となってお
り、床材どうしを連結する機能を有すると共に、床材を
下地床面に設置する施工時において床材間に収納ピット
が形成されるように床材相互の間隔を規制する機能を有
している。又、この連結具1は、たわみ片11を有する
形態により、床材2の熱膨張又は熱収縮に対応する伸縮
性を備えた構成となっている。
【0017】なお、連結具の剛性は、連結具を構成する
材料によって得られる他、連結具の形態によっても所望
の剛性を得ることができる。すなわち、材料自体が連結
具に必要な剛性を備えないものであっても、例えば、中
間部にリブを形成したり、肉厚を変更したりする等の形
態によって連結具に必要な剛性を備えることが可能であ
る。又、連結具の伸縮性については、実施例のような連
結具の形態の他、ゴム、スプリング、板バネ等の別部材
の弾性体を介在させる構造により伸縮性を得ることがで
きる。
【0018】かかる連結具1にあっては、図2に示すよ
うに、その係止部12が床材2に設けられた係合孔21
に挿入係止されることにより、間に収納ピット3が形成
された状態で床材2どうしを連結するようになってい
る。連結具1により床材2相互が連結された図2に示さ
れる状態では、各たわみ片11が斜め上方に向かって曲
げ形成されていることにより、その下方には隙間31が
形成されるようになっている。このような隙間31を形
成するのは、床材2が熱膨張したときに、収納ピット3
に向かっての床材2の伸長が妨げられないようにするた
めである。なお、この例の場合には、熱膨張による床材
2の伸長によっては連結具1の中間部は変形しないもの
となっている。
【0019】さて、床材2相互が連結具1により連結さ
れた状態で、床材2が熱膨張したときには、図3に示す
ように、収納ピット3内の空間を狭めるように左右の床
材2が伸長する。このとき、連結具1のたわみ片11が
内側にたわみ、床材2の浮き上がり及び連結具1の破壊
が起きないようになっている。一方、床材2が熱収縮し
たときには、図4に示すように、左右の床材2が収納ピ
ット3内の空間を広めるように移動することとなり、こ
れにともなって連結具1のたわみ片11が外側にたわ
み、連結具1の破壊が起きないようになっている。この
ように、この例では、連結具1の両端部に設けられたた
わみ片11による伸縮性によって床材2の熱膨張又は熱
収縮に対応できるようになっている。
【0020】図3及び図4においては、収納ピット3の
幅方向にはたらく床材2の熱膨張又は熱収縮の対応につ
いて説明したが、床材2は収納ピット3の長さ方向にも
熱膨張又は熱収縮している。しかしながら、収納ピット
3の長さ方向での床材2の熱膨張又は熱収縮が連結具1
に及ぼす影響はほとんどない。すなわち、図1におい
て、床材2の熱膨張又は熱収縮が連結具1に及ぶのは係
合孔21の範囲内における熱膨張又は熱収縮であって、
その量はほとんど無視できる範囲であり、床材2全体の
熱膨張又は熱収縮に対しては連結具1全体が床材2と共
に移動し得ることによって解消されるからである。
【0021】なお、上記実施例の場合には、たわみ片1
1が床材2の高さにほぼ対応する長さに形成され、連結
具1の中間部が下地床面Fに接地し得る形状に形成され
おり、配線・配管材の収納ピット3内への収納が妨げら
れることがなく、又、床材2が熱膨張又は熱収縮したと
きに収納ピット3内の配線・配管材が床材2下に噛み込
まれることが無く、保護されるようになっている。又、
連結具1は、上からの嵌め込みによって床材2どうしを
連結し得る構造となっており、連結時においては連結具
1の取り付けのために床材2を持ち上げたりするような
面倒な作業を要しなくて済むようになっている。なお、
実施例ではたわみ片11は連結具1の両端部に形成され
たものとなっているが、たわみ片を有する他の連結具の
形態としてたわみ片が片側端部のみに形成されたもので
あってもよい。
【0022】次に、図5は本発明に係る連結具の別の実
施例を示す斜視図であり、図6はその連結具により床材
相互が連結された状態を示す断面図である。図5に示す
ように、この連結具1はその中間部に蛇腹状の起伏13
を有する板状の金属又は合成樹脂からなる部材によって
構成されており、先端には下方に曲げ形成された係止部
14が設けられている。係止部14は床材2の上側縁部
に設けられた係合孔21に挿入係止されるようになって
いる。
【0023】この連結具1は、図1に示す連結具1と同
様に、その構成材料により一の床材2に対して収納ピッ
ト3の形成間隔を保って他の床材2が位置決めされる剛
性を備えた構成となっており、床材どうしを連結する機
能を有すると共に、床材を下地床面に設置する施工時に
おいて床材間に収納ピットが形成されるように床材相互
の間隔を規制する機能を有している。又、この連結具1
は、その中間部に形成された蛇腹状の起伏13により、
床材2の熱膨張又は熱収縮に対応する伸縮性を備えた構
成となっている。
【0024】かかる連結具1にあっては、図6に示すよ
うに、その係止部14が床材2に設けられた係合孔21
に挿入係止されることにより、間に収納ピット3が形成
された状態で床材2どうしを連結するようになってい
る。そして、床材2相互が連結具1により連結された状
態で、床材2が熱膨張したときには、図7に示すよう
に、連結具1の蛇腹状の起伏13が内側に縮まるように
たわみ、床材2の浮き上がり及び連結具1の破壊が起き
ないようになっている。一方、床材2が熱収縮したとき
には、図8に示すように、連結具1の蛇腹状の起伏13
が外側に広がるようにたわみ、連結具1の破壊が起きな
いようになっている。このように、この例では、連結具
1の中間部に設けられた蛇腹状の起伏13による伸縮性
によって床材2の熱膨張又は熱収縮に対応できるように
なっている。なお、この実施例の場合には、図1に示す
連結具1とは異なり、蛇腹状の起伏13により連結具1
の中間部が変形するため、床材2相互が連結された図6
に示される状態では、連結具1の起立した両端部の下方
に隙間が形成されている必要はない。
【0025】上記実施例の場合には、その両端部が起立
して床材2の高さにほぼ対応する長さに形成され、連結
具1の中間部が下地床面Fに接地し得る形状に形成され
おり、このため、配線・配管材の収納ピット3内への収
納が妨げられることがなく、又、床材2が熱膨張又は熱
収縮したときに床材2下に噛み込まれることが無いよう
に収納ピット3内の配線・配管材が保護されるようにな
っている。又、連結具1は、上からの嵌め込みによって
床材2どうしを連結し得る構造となっており、連結時に
おいては連結具1の取り付けのために床材2を持ち上げ
たりするような面倒な作業を要しなくて済むようになっ
ている。
【0026】なお、実施例では蛇腹状の起伏13は上下
に起伏したものとなっているが、この他、収納ピット3
の長手方向に沿って下地床面と水平方向に起伏している
ものであってもよい。この場合は、例えば、鋼線等の線
条材を波形に曲げ形成したものにより連結具1の中間部
を構成することによって、水平方向に蛇腹状の起伏を有
した連結具を形成することができる。
【0027】次に、図9は本発明に係る連結具のさらに
別の実施例を示す斜視図であり、図10はその連結具に
より床材相互が連結されるときの使用状態を示す断面
図、図11は床材相互が連結された状態を示す断面図で
ある。この連結具1は合成樹脂製の部材によって構成さ
れており、その一端部に斜め上方に向かって曲げ形成さ
れたたわみ片15を有している。たわみ片15の先端に
は、一の床材2の上側縁部に設けられた係合孔21に挿
入係止されるように、下方に曲げ形成された係止部16
が設けられている。又、前記たわみ片15と反対に位置
する連結具1の他端部には、短い長さで上方に向かって
曲げ形成されて他の床材2に当接する当接部17が形成
されている。さらに、たわみ片15が形成された連結具
1の一端部側でヒンジによって上下方向に回動可能に連
結される回動部材18が設けられている。この回動部材
18はその先端に係止部16を有し、係止部16は当接
部17に当接した床材2の係合孔21に挿入係止される
ようになっている。なお、ヒンジ部分は薄肉により形成
されているが、その他回動可能な形態に形成されるもの
でもよい。
【0028】この連結具1は、図1、図5に示す連結具
1と同様に、その構成材料により、一の床材2に対して
収納ピット3の形成間隔を保って他の床材2が位置決め
される剛性を備え、又、たわみ片15を有する形態によ
り、床材2の熱膨張又は熱収縮に対応する伸縮性を備え
た構成となっている。すなわち、床材2が熱膨張したと
きには、収納ピット3内の空間を狭めるように左右の床
材2が伸長するが、これを連結具1のたわみ片15が内
側にたわんで吸収し、床材2の浮き上がり及び連結具1
の破壊が起きないようになっている。一方、床材2が熱
収縮したときには、左右の床材2が収納ピット3内の空
間を広めるように移動するが、この移動にともなって連
結具1のたわみ片15が外側にたわみ、連結具1の破壊
が起きないようになっている。なお、床材2の熱膨張又
は熱収縮に対応する伸縮性は、たわみ片15によるもの
に限られず、図5に示すように、連結具1の中間部に蛇
腹状の起伏13を設けたものと同様の形態により実施し
てもよく、又、ゴム、スプリング、板バネ等の別部材の
弾性体を介在させる構造により伸縮性を得るようにして
も良い。
【0029】かかる連結具1にあっては、図10に示す
ように、一の床材2の係合孔21に対してたわみ片15
先端の係止部16が挿入係止され、当接部17に他の床
材2を当接させることによって床材2相互の位置決めが
なされ、ヒンジによって上下方向に回動可能に形成され
た回動部材18先端の係止部16が他の床材2の係合孔
21に挿入係止されることにより、図11に示すよう
に、床材2どうしが連結されるようになっている。
【0030】この場合、連結具1は、当接部17に他の
床材2を当接させるときの邪魔にならないように、回動
部材18が予め上方に回動しているものであってもよ
く、あるいは図12に示すように、他の床材2を当接さ
せるときの勢いで係止部16が跳ね上げられて回動部材
18が回動するものであってもよい。回動部材18が予
め上方に回動している連結具1であれば、当接部17に
他の床材2を当接させるときに邪魔にならず、又、他の
床材2を当接させるときの勢いで係止部16が跳ね上げ
られて回動部材18が回動する連結具1であれば、連結
具1をコンパクトにすることができる。
【0031】このように、上記実施例の連結具1の場合
には、一の床材2にたわみ片15を係合させておき、他
端部に設けられた当接部17に他の床材2を当接させる
ことによって床材2相互の位置決めを行い、その後、ヒ
ンジによって上下方向に回動可能に形成された回動部材
18を他の床材2に係合させることによって床材2どう
しを連結することができるようになっており、所定間隔
の収納ピット3を形成しながら床材2の設置作業を容易
にすすめることができるようになっている。そして、床
材2相互が連結された図11に示される状態では、たわ
み片15の下方には隙間31が形成され、床材2が熱膨
張したときに、収納ピット3に向かっての床材2の伸長
が妨げられないようになっている。
【0032】なお、上記実施例においては、係止部16
の上部に側方に突出する突片19が延設されている。こ
の突片19は、図11に示すように、床材2の上側縁部
に設けられた窪部22に対応させて、その上方に位置す
るように形成されたものであり、連結具1を取り外す場
合において、窪部22に挿入したドライバー等の工具の
先端にて押し上げられ、連結具1の取り外しを容易に行
えるようにするためのものである。
【0033】以上のように、図1、図5、図9及び図1
2に示す各連結具1においては、収納ピット3の長手方
向に沿って適宜間隔をおいて床材2に取り付けられるよ
うになっており、このような連結具1によって床材2ど
うしを連結することにより、配線ケーブルが収納される
収納ピットが所定間隔に形成される配線床の連結構造を
実施することができるようになっている。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のような構成によって、床材敷設後の熱膨張や熱収
縮によって、床材が浮き上がったり、あるいは床材等が
破壊されたりするのを防止できるとともに、所定間隔を
おいて配置される床材の位置決め施工を容易に行うこと
ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る連結具の一実施例を示す斜視図
である。
【図2】 図1に示す連結具により床材相互が連結され
た状態を示す断面図である。
【図3】 熱膨張したときの連結状態を示す断面図であ
る。
【図4】 熱収縮したときの連結状態を示す断面図であ
る。
【図5】 本発明に係る連結具の別の実施例を示す斜視
図である。
【図6】 図5に示す連結具により床材相互が連結され
た状態を示す断面図である。
【図7】 熱膨張したときの連結状態を示す断面図であ
る。
【図8】 熱収縮したときの連結状態を示す断面図であ
る。
【図9】 本発明に係る連結具のさらに別の実施例を示
す斜視図である。
【図10】 図9に示す連結具の使用状態を示す断面図
である。
【図11】 図9に示す連結具により床材相互が連結さ
れた状態を示す断面図である。
【図12】 図9に示す連結具の変形例であって本発明
に係る連結具のさらに別の実施例を示す使用状態におけ
る断面図である。
【図13】 従来の配線床での連結構造を示す概略側面
図である。
【図14】 従来の配線床での連結構造を示す概略側面
図である。
【符号の説明】
1 連結具 2 床材 3 収納ピット 11 たわみ片 13 起伏 15 たわみ片 17 当接部 18 回動部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線ケーブルが収納される収納ピットが
    形成される間隔をおいて配置される床材どうしを連結す
    る配線床の連結構造であって、 一の床材に対して収納ピットの形成間隔を保って他の床
    材が位置決めされる剛性を備え、かつ床材の熱膨張又は
    熱収縮に対応する伸縮性を備えた連結具により床材相互
    が連結されて成ることを特徴とする配線床の連結構造。
  2. 【請求項2】 配線ケーブルが収納される収納ピットが
    形成される間隔をおいて配置される床材どうしを連結す
    るための連結具であって、 一の床材に対して収納ピットの形成間隔を保って他の床
    材が位置決めされる剛性を備え、かつ床材の熱膨張又は
    熱収縮に対応する伸縮性を備えたことを特徴とする連結
    具。
  3. 【請求項3】 一端部が一の床材に固定された状態で収
    納ピットの形成間隔を保って他の床材が当接するように
    他端部側に設けられた当接部と、この当接部に当接した
    他の床材に対して係脱可能な係止部を先端に有し、基部
    がヒンジによって回動可能に連結された回動部材とを備
    えたことを特徴とする請求項2記載の連結具。
  4. 【請求項4】 一端部がたわみ片によって形成されるこ
    とにより床材の熱膨張又は熱収縮に対応する伸縮性を備
    えたことを特徴とする請求項3記載の連結具。
JP6276357A 1994-11-10 1994-11-10 配線床の連結構造及び連結具 Pending JPH08135155A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112868141A (zh) * 2018-10-26 2021-05-28 株式会社自动网络技术研究所 连接器

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