JPH066304Y2 - ドラムブレーキ - Google Patents
ドラムブレーキInfo
- Publication number
- JPH066304Y2 JPH066304Y2 JP16835887U JP16835887U JPH066304Y2 JP H066304 Y2 JPH066304 Y2 JP H066304Y2 JP 16835887 U JP16835887 U JP 16835887U JP 16835887 U JP16835887 U JP 16835887U JP H066304 Y2 JPH066304 Y2 JP H066304Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor pin
- shoe
- strut
- brake
- backing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案はドラムブレーキに関し、特に、そのブレーキシ
ュー間に架け渡されたストラットのがたに起因する異音
の発生を防止する技術に関するものである。
ュー間に架け渡されたストラットのがたに起因する異音
の発生を防止する技術に関するものである。
従来技術 バッキングプレート上に配設された一対のブレーキシュ
ーと、そのバッキングプレート上に固定されて両ブレー
キシューの相対向する一端部がそれぞれ当接させられる
アンカピンと、そのアンカピンと両ブレーキシューとの
間にそれぞれ張設された一対のシューリターンスプリン
グと、両ブレーキシューの一端部近傍間にアンカピンか
ら離隔する方向およびアンカピンに接近する方向の少な
くとも一方の移動が阻止された状態で架け渡されたスト
ラットとを備えたドラムブレーキが知られている。
ーと、そのバッキングプレート上に固定されて両ブレー
キシューの相対向する一端部がそれぞれ当接させられる
アンカピンと、そのアンカピンと両ブレーキシューとの
間にそれぞれ張設された一対のシューリターンスプリン
グと、両ブレーキシューの一端部近傍間にアンカピンか
ら離隔する方向およびアンカピンに接近する方向の少な
くとも一方の移動が阻止された状態で架け渡されたスト
ラットとを備えたドラムブレーキが知られている。
考案が解決すべき問題点 しかしながら、かかるドラムブレーキにおいて、ストラ
ットの両端部と両ブレーキシューとは、通常、所定のが
たを有する状態で互いに係合させられるため、車両走行
中の振動等によりストラットががたついて異音を生ずる
場合があった。
ットの両端部と両ブレーキシューとは、通常、所定のが
たを有する状態で互いに係合させられるため、車両走行
中の振動等によりストラットががたついて異音を生ずる
場合があった。
問題点を解決するための手段 本考案は以上の事情を背景にして為されたものであっ
て、その目的とするところは、ストラットのがたに起因
する異音の発生を効果的に防止し得るドラムブレーキを
提供することにある。かかる目的を達成するために、本
考案は、前記のようなドラムブレーキにおいて、前記シ
ューリターンスプリングの少なくとも一方の前記アンカ
ピン側に位置する端部に、前記ストラットと弾性的に係
合して該ストラット全体を該アンカピンから離隔する方
向またはアンカピンに接近する方向へ付勢する付勢部を
一体に設けたことを特徴とする。
て、その目的とするところは、ストラットのがたに起因
する異音の発生を効果的に防止し得るドラムブレーキを
提供することにある。かかる目的を達成するために、本
考案は、前記のようなドラムブレーキにおいて、前記シ
ューリターンスプリングの少なくとも一方の前記アンカ
ピン側に位置する端部に、前記ストラットと弾性的に係
合して該ストラット全体を該アンカピンから離隔する方
向またはアンカピンに接近する方向へ付勢する付勢部を
一体に設けたことを特徴とする。
作用および考案の効果 このようにすれば、シューリターンスプリングの少なく
とも一方のアンカピン側に位置する端部に一体に設けら
れた付勢部がストラットと弾性的に係合させられること
により、そのストラット全体がアンカピンから離隔する
方向またはアンカピンに接近する方向へ付勢されるの
で、部品点数を増大させることなく、前記付勢部による
付勢力に基づいて車両走行中の振動等によるストラット
のがたつきを効果的に防止し得て、ストラットのがたに
起因する異音の発生を効果的に防止し得る。
とも一方のアンカピン側に位置する端部に一体に設けら
れた付勢部がストラットと弾性的に係合させられること
により、そのストラット全体がアンカピンから離隔する
方向またはアンカピンに接近する方向へ付勢されるの
で、部品点数を増大させることなく、前記付勢部による
付勢力に基づいて車両走行中の振動等によるストラット
のがたつきを効果的に防止し得て、ストラットのがたに
起因する異音の発生を効果的に防止し得る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第２図は本考案が適用されたデュオサーボ型ドラムブレ
ーキを示す図であって、たとえばドラムインディスクブ
レーキのパーキングブレーキ機構として使用されるもの
である。図において、バッキングプレート１０上には一
対のブレーキシュー１２，１４がシューホルドダウン装
置１６，１８により互いに拡開可能に支持されている。
ブレーキシュー１２，１４は、円弧状かつ板状のシュー
リム２０，２２と、それらシューリム２０，２２の内周
側に突設されてバッキングプレート１０と略平行に位置
する板状のシューウェブ２４，２６とを有してそれぞれ
構成されており、シューウェブ２４，２６の相対向する
一端部は、図示しないスプリングにより互いに接近する
方向へ付勢された状態で、軸心方向長さが可変とされた
アジャスタ２８の両端部とそれぞれ係合させられている
一方、シューウェブ２４，２６の他端部は、バッキング
プレート１０上に固定されたアンカピン３０の側面とそ
れぞれ当接させられるようになっている。
ーキを示す図であって、たとえばドラムインディスクブ
レーキのパーキングブレーキ機構として使用されるもの
である。図において、バッキングプレート１０上には一
対のブレーキシュー１２，１４がシューホルドダウン装
置１６，１８により互いに拡開可能に支持されている。
ブレーキシュー１２，１４は、円弧状かつ板状のシュー
リム２０，２２と、それらシューリム２０，２２の内周
側に突設されてバッキングプレート１０と略平行に位置
する板状のシューウェブ２４，２６とを有してそれぞれ
構成されており、シューウェブ２４，２６の相対向する
一端部は、図示しないスプリングにより互いに接近する
方向へ付勢された状態で、軸心方向長さが可変とされた
アジャスタ２８の両端部とそれぞれ係合させられている
一方、シューウェブ２４，２６の他端部は、バッキング
プレート１０上に固定されたアンカピン３０の側面とそ
れぞれ当接させられるようになっている。
一方のブレーキシュー１２の他端部側（アンカピン３０
側）には、一端部にパーキングケーブル（図示せず）が
接続されたパーキングブレーキレバー３２がその他端部
において回動可能に取り付けられているとともに、それ
らブレーキシュー１２およびパーキングブレーキレバー
３２とブレーキシュー１４との間には、ストラット３４
が、その両端部においてシューウェブ２４およびパーキ
ングブレーキレバー３２とシューウェブ２６とを板厚方
向にそれぞれ挟むとともにアンカピン３０と接近離隔す
る方向においてシューウェブ２４，２６およびパーキン
グブレーキレバー３２に対する相対移動が略阻止された
状態で、かつアンチラトルスプリング３６によりブレー
キシュー１２側へ向かって常時付勢された状態で架け渡
されている。
側）には、一端部にパーキングケーブル（図示せず）が
接続されたパーキングブレーキレバー３２がその他端部
において回動可能に取り付けられているとともに、それ
らブレーキシュー１２およびパーキングブレーキレバー
３２とブレーキシュー１４との間には、ストラット３４
が、その両端部においてシューウェブ２４およびパーキ
ングブレーキレバー３２とシューウェブ２６とを板厚方
向にそれぞれ挟むとともにアンカピン３０と接近離隔す
る方向においてシューウェブ２４，２６およびパーキン
グブレーキレバー３２に対する相対移動が略阻止された
状態で、かつアンチラトルスプリング３６によりブレー
キシュー１２側へ向かって常時付勢された状態で架け渡
されている。
アンカピン３０の先端面には、第１図および第２図に示
すように、ブレーキシュー１２，１４の前記他端部がバ
ッキングプレート１０から離隔する方向へ浮き上がるの
を防止するためのシュー浮上がり防止板３８が雄ねじ部
材４０により固定されているとともに、この雄ねじ部材
４０の先端部と両ブレーキシュー１２，１４との間に
は、ブレーキシュー１２，１４の他端部を互いに接近す
る方向へ付勢するシューリターンスプリング４２，４４
がそれぞれ張設されている。なお、以上のように構成さ
れたデュオサーボ型ドラムブレーキの作動は良く知られ
たものであるとともに本考案の理解に必ずしも必要では
ないため、その詳細な説明は省略する。
すように、ブレーキシュー１２，１４の前記他端部がバ
ッキングプレート１０から離隔する方向へ浮き上がるの
を防止するためのシュー浮上がり防止板３８が雄ねじ部
材４０により固定されているとともに、この雄ねじ部材
４０の先端部と両ブレーキシュー１２，１４との間に
は、ブレーキシュー１２，１４の他端部を互いに接近す
る方向へ付勢するシューリターンスプリング４２，４４
がそれぞれ張設されている。なお、以上のように構成さ
れたデュオサーボ型ドラムブレーキの作動は良く知られ
たものであるとともに本考案の理解に必ずしも必要では
ないため、その詳細な説明は省略する。
上記シューリターンスプリング４２，４４は、第２図に
示すように、一端部側がシューウェブ２４，２６にそれ
ぞれ設けられた貫通穴４６，４８に掛け止められるとと
もに、他端部側に設けられたフック５０，５２が前記雄
ねじ部材４０の先端部にそれぞれ掛け止められることに
より、ブレーキシュー１２，１４と雄ねじ部材４０との
間に張設されている。
示すように、一端部側がシューウェブ２４，２６にそれ
ぞれ設けられた貫通穴４６，４８に掛け止められるとと
もに、他端部側に設けられたフック５０，５２が前記雄
ねじ部材４０の先端部にそれぞれ掛け止められることに
より、ブレーキシュー１２，１４と雄ねじ部材４０との
間に張設されている。
ここで、本実施例においては、一方のシューリターンス
プリング４２のフック５０のストラット３４側へ延び出
した先端部に、バッキングプレート１０側へ向かって所
定距離延びる延出部５４が一体に設けられており、この
延出部５４がストラット３４の長手方向中央部であって
アンカピン３０と対向する面と弾性的に当接させられて
いる。これにより、ストラット３４全体が延出部５４に
よりアンカピン３０から離隔する方向へ所定の付勢力で
付勢されている。したがって、延出部５４が本実施例の
付勢部を構成している。この結果、かかる延出部５４に
よる付勢力に基づいて、車両走行中の振動等によるスト
ラット３４のアンカピン３０に接近離隔する方向（第１
図および第２図中上下方向）のがたつきを効果的に防止
し得るとともに、延出部５４とストラット３４との摩擦
抵抗に基づいて、ストラット３４のバッキングプレート
１０と接近離隔する方向（第１図中左右方向）のがたつ
きをも或る程度防止し得るので、ストラット３４のがた
に起因する異音の発生を効果的に防止し得る。
プリング４２のフック５０のストラット３４側へ延び出
した先端部に、バッキングプレート１０側へ向かって所
定距離延びる延出部５４が一体に設けられており、この
延出部５４がストラット３４の長手方向中央部であって
アンカピン３０と対向する面と弾性的に当接させられて
いる。これにより、ストラット３４全体が延出部５４に
よりアンカピン３０から離隔する方向へ所定の付勢力で
付勢されている。したがって、延出部５４が本実施例の
付勢部を構成している。この結果、かかる延出部５４に
よる付勢力に基づいて、車両走行中の振動等によるスト
ラット３４のアンカピン３０に接近離隔する方向（第１
図および第２図中上下方向）のがたつきを効果的に防止
し得るとともに、延出部５４とストラット３４との摩擦
抵抗に基づいて、ストラット３４のバッキングプレート
１０と接近離隔する方向（第１図中左右方向）のがたつ
きをも或る程度防止し得るので、ストラット３４のがた
に起因する異音の発生を効果的に防止し得る。
また、本実施例によれば、延出部５４はシューリターン
スプリング４２に一体に設けられているので、部品点数
を増大させることなく上記効果が得られる利点がある。
スプリング４２に一体に設けられているので、部品点数
を増大させることなく上記効果が得られる利点がある。
なお、前述の実施例においては、一方のシューリターン
スプリング４２にのみ付勢部としての延出部５４が設け
られているが、他方のシューリターンスプリング４４の
フック５２がその先端側がストラット３４側に向かう状
態で雄ねじ部材４０に掛止される場合には、シューリタ
ーンスプリング４２に加えて或いは替えてシューリター
ンスプリング４４に付勢部を設けても良い。
スプリング４２にのみ付勢部としての延出部５４が設け
られているが、他方のシューリターンスプリング４４の
フック５２がその先端側がストラット３４側に向かう状
態で雄ねじ部材４０に掛止される場合には、シューリタ
ーンスプリング４２に加えて或いは替えてシューリター
ンスプリング４４に付勢部を設けても良い。
また、前述の実施例においては、付勢部としての延出部
５４がストラット３４のアンカピン３０と対向する面と
弾性的に当接させられているが、必ずしもそのように構
成する必要はなく、たとえば、付勢部をストラット３４
のアジャスタ２８と対向する面と弾性的に当接させてス
トラット３４をアンカピン３０に接近する方向へ付勢す
るようにしても良いし、あるいは、ストラット３４の長
手方向中央部にアンカピン３０の軸心と略平行な方向に
貫通する所定の貫通穴を設けてこの貫通穴に付勢部を弾
性的に係合させるようにしても良い。
５４がストラット３４のアンカピン３０と対向する面と
弾性的に当接させられているが、必ずしもそのように構
成する必要はなく、たとえば、付勢部をストラット３４
のアジャスタ２８と対向する面と弾性的に当接させてス
トラット３４をアンカピン３０に接近する方向へ付勢す
るようにしても良いし、あるいは、ストラット３４の長
手方向中央部にアンカピン３０の軸心と略平行な方向に
貫通する所定の貫通穴を設けてこの貫通穴に付勢部を弾
性的に係合させるようにしても良い。
また、前述の実施例において、ストラット３４はアンカ
ピン３０と接近離隔する両方向の移動が略阻止された状
態でブレーキシュー１２，１４間に架け渡されている
が、前記両方向のうち少なくとも一方向の移動が阻止さ
れた状態でストラットが架け渡されておれば、本考案を
適用し得る。
ピン３０と接近離隔する両方向の移動が略阻止された状
態でブレーキシュー１２，１４間に架け渡されている
が、前記両方向のうち少なくとも一方向の移動が阻止さ
れた状態でストラットが架け渡されておれば、本考案を
適用し得る。
また、前述の実施例においては、デュオサーボ型ドラム
ブレーキに本考案が適用された場合について説明した
が、それ以外のドラムブレーキにおいても本考案を適用
し得ることは勿論である。
ブレーキに本考案が適用された場合について説明した
が、それ以外のドラムブレーキにおいても本考案を適用
し得ることは勿論である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えられ得るものである。
々変更が加えられ得るものである。
第１図は第２図のＩ−Ｉ視断面の要部を拡大して示す図
である。第２図は本考案が適用されたドラムブレーキの
要部を示す正面図である。 １０：バッキングプレート １２，１４：ブレーキシュー ３０：アンカピン ３４：ストラット ４２，４４：シューリターンスプリング ５４：延出部（付勢部）
である。第２図は本考案が適用されたドラムブレーキの
要部を示す正面図である。 １０：バッキングプレート １２，１４：ブレーキシュー ３０：アンカピン ３４：ストラット ４２，４４：シューリターンスプリング ５４：延出部（付勢部）
Claims (1)
- 【請求項１】バッキングプレート上に配設された一対の
ブレーキシューと、該バッキングプレート上に固定され
て該ブレーキシューの相対向する一端部がそれぞれ当接
させられるアンカピンと、該アンカピンと両ブレーキシ
ューとの間にそれぞれ張設された一対のシューリターン
スプリングと、該ブレーキシューの一端部近傍間に該ア
ンカピンから離隔する方向および該アンカピンに接近す
る方向の少なくとも一方の移動が阻止された状態で架け
渡されたストラットとを備えたドラムブレーキにおい
て、 前記シューリターンスプリングの少なくとも一方の前記
アンカピン側に位置する端部に、前記ストラットと弾性
的に係合して該ストラット全体を該アンカピンから離隔
する方向または該アンカピンに接近する方向へ付勢する
付勢部を一体に設けたことを特徴とするドラムブレー
キ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16835887U JPH066304Y2 (ja) | 1987-11-02 | 1987-11-02 | ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16835887U JPH066304Y2 (ja) | 1987-11-02 | 1987-11-02 | ドラムブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0171235U JPH0171235U (ja) | 1989-05-12 |
| JPH066304Y2 true JPH066304Y2 (ja) | 1994-02-16 |
Family
ID=31457468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16835887U Expired - Lifetime JPH066304Y2 (ja) | 1987-11-02 | 1987-11-02 | ドラムブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH066304Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07748Y2 (ja) * | 1990-02-27 | 1995-01-11 | トキコ株式会社 | ドラムブレーキ |
| JP2007016920A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Hosei Brake Ind Ltd | ドラムブレーキ |
-
1987
- 1987-11-02 JP JP16835887U patent/JPH066304Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0171235U (ja) | 1989-05-12 |
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