JPH043726B2 - - Google Patents

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JPH043726B2
JPH043726B2 JP59075813A JP7581384A JPH043726B2 JP H043726 B2 JPH043726 B2 JP H043726B2 JP 59075813 A JP59075813 A JP 59075813A JP 7581384 A JP7581384 A JP 7581384A JP H043726 B2 JPH043726 B2 JP H043726B2
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mold
plate
thermoplastic resin
gas vent
manufacturing
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/43Removing or ejecting moulded articles using fluid under pressure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packaging For Recording Disks (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダー用のテープ
カセツトの如き、ある一定容積の単体や、フロツ
ピイ・デイスク、ビデオデイスク、デジタルオー
デイオデイスク、感光材料のシートフイルムや印
画紙、ICプリント板等のような製品を収容する
に適した熱可塑性樹脂製容器の製造方法に関す
る。
〔従来技術〕
前記したような熱可塑性樹脂製容器で容積の小
さなものは直接射出成形により立体成形が可能で
あるが、例えばビデオテープレコーダー用のテー
プカセツトの如き、ある一定の容積以上のものを
収納するケースの場合には、直接射出成形により
立体成形を行なうことは不可能なため展開板から
製函する方法がとられている。
かかる合成樹脂製容器の展開板は従来、Tダイ
から長尺に押出成形された一定厚みの合成樹脂平
板に、必要ならば印刷等をした後に、裁切断して
一定の寸法の板としたあと、折り目にあたる箇所
(以下「ケイ線部」と称する。)を圧縮形付け又は
切削加工し、切欠部を打ち抜き加工し、更に場合
によつては表面に箔押しや型押し加工を施して作
製していた。
しかしながら、このような従来の製造方法では
工数が多く非能率的であり、ケイ線の強度、表面
形状、展開板の厚さ等の均一性に欠け、品質的に
も不良品の発生率が高く、且つ、ケイ線や形付け
や裁切断を無理して行うためケイ線割れが発生し
たり、ケイ線ミゾ表面がザラついたり、裁切断面
にクズが付着して外観も悪く、切削代と切欠代を
廃却するので、コスト的・産業廃棄物発生面でも
不都合を生じていた。その上品質的にも切欠部や
その他の打ち抜き加工端部が押しつぶされて裁切
断クズが発生し、使用中に脱落し、例えばビデオ
カセツト等を収容する場合には、これらがテープ
に付着しドロツプアウト(音とびや画像の乱れ)
となつたり、差別化のための部分的に厚味を変化
させたり特殊形状や細かい文字や形状の型付け加
工することも不可能であつた。
本発明者らの1人は上記の如き従来技術の欠点
を解消するために、先に、このような合成樹脂製
容器の展開板を射出成形によつて作製することを
提案した(特願昭58−26007号)。すなわち、ある
程度以上の広い面積の展開板を樹脂によつて射出
成形することは従来困難とされ、試みられたこと
は無かつたが、ケイ線部や切欠部を有する展開板
を射出成形によつて作ることができ、またこのよ
うにすることにより、前記したような従来技術の
欠点を一きよに解消することができることを見出
した。
上記の方法で成形する展開板は平均厚さが0.3
〜3mmで、例えば30cm×30cm以上の面積を有して
いるので、注湯時にゲートから成形用キヤビテイ
に溶融樹脂が一様に且つ迅速に充填されないと、
樹脂の密度が異なる部分が生じて成形後、変形を
生じ、特に展開板に印刷しこれを迅速に乾燥する
ために加熱する場合に変形が甚だしくなり、また
フローマーク、ヒケ、銀条、ウエルドライン、気
泡、やけ等の故障が生ずる。従つて、このような
故障が生じないようにするためには、ゲートの位
置や樹脂の組成、添加剤の種類等を適宜選択しな
ければならなかつた。
同発明者は、先に、上記の方法をさらに改良す
べく検討の結果、展開板を金型内真空射出成形に
よつて作製することにより、上記のような故障が
生じない、精密な形状の展開板を極めて迅速に作
ることに成功した(特許出願:昭和59年1月23日
出願)。
本発明者らは上記の如き金型内真空射出成形法
による展開板の成形方法が次のような問題がある
ことが分つた。すなわち、金型内で展開板を成形
後、これを可動金型側に保持したまま型開きし、
可動金型に設けられたエジエクタピンを突出して
展開板をエジエクトしている。この場合、成形品
にエジエクタピンの突き跡が生じ、成形品の外観
を損うばかりでなく、展開板の如き平坦で比較的
大きな面積の板状物の場合には均一な状態でエジ
エクトさせるためにはエジエクタピンを何ケ所か
設けなければならず、突き跡が余り目立たない位
置に生ずるように注意しなければならない。ま
た、エジエクタピンを移動させるのにエジエクタ
プレートを必要とし、展開板が大きな面積の場合
や、同時に複数個の展開板を成形する場合には大
きな面積のエジエクタプレートを必要とし、射出
成形装置が大きくなるという問題がある。
さらに、割り型によつて射出成形を行う場合、
成形後、成形品を可動金型側に保持した状態で型
開きする必要がある。一般に凹状の成形品では、
可動金型を凸状にしておけば、成形品自体の収縮
作用で成形品は可動金型に保持されて型開きを行
うことができるから問題はないが、展開板のよう
な平板状の成形品の場合、上記の如き収縮作用を
利用することができず成形品を常に可動金型側に
保持させるのが困難であるという問題があつた。
本発明者らは上記の問題を解消すべくさらに検
討を加えた結果、エヤブロー方式の採用と、ガス
ベントスリツトの採用によつてこれらの問題を解
決することができ、本発明を達成した。
〔発明の目的〕
従つて、本発明の目的は、前記したような従来
技術の欠点を解消し、金型内真空射出成形によつ
て、エジエクタピンの突き跡が形成されることな
く展開板を作製することができる熱可塑性樹脂製
容器の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、金型内真空射出成形によ
つて展開板を作製するに際し、成形された展開板
を確実に可動型に保持して型開きを行うことを可
能にした熱可塑性樹脂製容器の製造方法を提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、ゲートの位置や数、樹脂
の組成等に左右されず、ほぼ一様な密度で精密な
形状を有する熱可塑性樹脂製容器の展開板を射出
成形により作製することができる熱可塑性樹脂製
容器の製造方法を提供するにある。
さらに本発明の目的はフローマーク、ヒケ、銀
条、ウエルドライン、気泡、やけ等の故障が大巾
に減少し、アイソツド衝撃強度が大きい熱可塑性
樹脂製容器の製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的は以下にのべる本発明によつ
て達成される。
〔発明の構成〕
すなわち、本発明は熱可塑性樹脂より主として
なり、ケイ線部と切欠部を有する展開板を金型内
真空射出成形方法により作製し、これを製函する
ことからなる熱可塑性樹脂製容器の製造方法にお
いて、金型を固定金型と可動金型より構成し、展
開板を成形するキヤビテイーが形成されている金
型にガスベントスリツトを設け、成形後展開板を
該ガスベントから負圧に保つことによつて展開板
を該金型側に保持した状態で型開きし、次いで該
ガスベントスリツトからのエヤブローによつて成
形品をエジエクトすることを特徴とする熱可塑性
樹脂製容器の製造方法である。
以下、添付図面に従い本発明の内容を更に詳細
に説明する。
本発明において、第1図の如き、一面が開放口
となつたほゞ直方体形状の熱可塑性樹脂製容器1
は、第2図に示す展開板2を製函することにより
製造される。
第2図において、展開板2は、正面部4、背面
部5、左側面部6、右側面部7、底面部8、左側
面重ね合せ部9、右側面重ね合せ部10、フラツ
プ11,11a及びケイ線部12からなり、これ
らを製函することにより第1図に示す如き熱可塑
性樹脂製容器1が形成される。第1図において
は、第2図における展開板各部の対応がフラツプ
11,11a及びケイ線部12を除き記入してあ
る。
従来、第1図に示す如き熱可塑性樹脂製容器1
は、ある一定の容積以上のものを収納するケース
の場合は、Tダイより長尺に押出成形された一定
厚みの合成樹脂平板に複数面付けで印刷・乾燥後
これを裁切断して、第2図斜線部を施した切欠部
を切欠し、形付けや、ケイ線をつけた状態に打抜
いたり、切欠部を切欠していない長方形の板とし
た後、ケイ線部12を圧縮形付け又は切削加工に
より形成し、次いで斜線を施した切欠部13,1
4,15,16を打抜き加工し更に場合によつて
は正面部4等に型押し加工して展開板を作成し、
これを製函していた。
本発明によれば、第2図に示す如き展開板2
を、最初から切欠部を有する多辺形の、かつケイ
線部12、更に場合によつては正面部等に凹凸を
有する形で金型内真空謝出成形により作成し、必
要によりこれに印刷等を施した後これを製函して
第1図に示す如き熱可塑性樹脂製容器1を作成す
る。
本発明方法において、金型内真空射出成形で用
いる熱可塑性樹脂としては各種の熱可塑性樹脂が
使用可能であるが、特にポリオレフイン系熱可塑
性樹脂(含む他の熱可塑性樹脂との共重合体)又
はポリスチレン系熱可塑性樹脂又はABS系熱可
塑性樹脂又はこれら熱可塑性樹脂2種以上の混合
樹脂が用いられ、各種のポリプロピレン樹脂、特
に各種造核剤を0.01〜2重量部含むプロピレン・
エチレンランダム共重合樹脂がコスト、印刷適
性、製作精度、寸度安定性、ケイ線強度、表面強
度、剛性、射出成形適性等の面で適している。こ
れら熱可塑性樹脂中には各種発泡剤や白色顔料
(酸化チタン、タルク、雲母、炭酸カルシウム、
クレー等)や各種のカーボンブラツク、又は各種
の着色顔料、各種の金属粉末(アルミニウム粉
末、錫粉末、アルミニウムペースト等)、各種の
金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の各種の有機
又は無機の繊維物質、その他各種の着色染料、各
種の帯電防止剤、各種のシリコンや、界面活性剤
やステアリン酸ナトリウム等の滑剤、酸化防止剤
等各種の添加剤を添加することができる。
又、本発明方法において金型内真空射出成形を
行なう場合溶融熱可塑性樹脂の注入口(ゲート)
は、一箇所に限らず、複数箇所設けることが可能
である。こうすることにより、射出成形の際に熱
可塑性樹脂の流れが良くなり、ウエルドラインと
称する熱可塑性樹脂の流れの合流境界線の発生を
防止することができる。これら注入口(ゲート)
は容器の外観の点及び第3図のようにケイ線部を
容器の表面のみにもうける構造では熱可塑性樹脂
の流動性をよくするよう容器の内側の第2図に示
したX1,X2,Y2,X3,Y1,Y3の1ケ所以上に
望ましくは左右又は上下対称位置附近の熱可塑性
樹脂が四すみに略等しい時間で流動できる場所に
もうけるのが望ましい。特に望ましいのは熱可塑
性樹脂の注入口(ゲート)を1ケ所だけにする場
合は第2図のX2Y2の位置に設ける。また、2ケ
所にもうける場合は第2図のY1とY3の位置に設
ける。
2ケ所もうける他の例としては第2図のX1
X3の位置にもうけるのも望ましい。樹脂注入口
(ゲート)形状としては公知の後述する種々のも
のがあるが外観として跡が残らない点から考慮す
るとピンゲートが好ましい。樹脂注入口(ゲー
ト)の他の望ましい位置としてはサイドゲート等
を用いる場合は、第2図の展開板の切欠き部1
3,14,15,16の製品端部が望ましく、ピ
ンゲートその他のゲートを用いる他の望ましい位
置としては、樹脂注入口が製函後表面に表われな
いような位置、例としては第2図の示す展開板の
左右側面重ね合せ部9,10又はフラツプ11,
11aの表、裏端部の1ケ所以上に、望ましくは
前記したような左右、又は上下対称位置附近に設
けることが望ましい。
いずれにしても本発明では展開板の形状や熱可
塑性樹脂の流動性(メルトインデツクス)やゲー
ト跡の発生しやすさ及びウエルドラインの発生し
やすさ等により樹脂注入口(ゲート)の数や位置
及び形状が変化するので本発明は上記説明に限定
されるものでなく樹脂注入口(ゲート)は展開板
のあらゆる位置に、あらゆる数や形状が採用可能
で射出成形適及び製函した時に容器の表面(目に
見える面)に出ないように考慮するのが外観上か
らも樹脂の流動性の点からも望ましい。
第4図は本発明で用いる金型内真空射出成形に
用いる装置の1例を示す概略断面図である。な
お、この例では1個の展開板成形用キヤビテイを
有する金型を例示したが、本発明はこれに限られ
るものではなく、キヤビテイが固定金型の一側面
に複数個形成される金型、キヤビテイが固定金型
の両側面に形成され、一つの射出筒から同時に両
キヤビテイに溶融樹脂を供給できるようにした二
重積金型や、キヤビテイの数をさらに増加し、一
つ又は二つの射出筒から溶融樹脂を供給し得るよ
うにした多重積金型を用いることができる。何れ
の場合も、排気手段は以下にのべる手段を利用す
ることができる。
第4図に例示する射出成形装置は、固定側取付
け板21と固定側型板22よりなる固定金型と、
可動型取付け板23、可動側型板24、及びコア
ー25とよりなる可動金型よりなつている。
固定金型の固定側取付け板21に射出筒(図示
せず)から溶融樹脂を供給するブツシユ26が設
けられており、固定側型板22には湯道27・2
7a,27bと、展開板を成形するキヤビテイー
29に溶融樹脂を導くゲート28a,28bが設
けられている。
可動金型のコアー25の固定金型に面する側は
適当数のコアー入子30a,30b,30cが配
設され、型板22との間に展開板成形用キヤビテ
イー29を形成している。コアー入口は第2図に
例示する展開板のケイ線12で仕切られた区域の
数だけ存在し、各コアー入子の接触面にガスベン
トスリツト31が形成されている(第4図に示す
ガスベントスリツト31は約0.01mmのギヤツプで
コア面に直角方向に延長している)。なお、ガス
ベントスリツト31は第5図に一部拡大断面図で
示すように、ケイ線形成用突起部32の基底部に
開口している。
可動側型板24には、ガスベントスリツト31
に連絡するガスベント穴33と、各ガスベント穴
33を真空装置(例えば、真空ポンプ)に連結す
るガスベントと穴34が設けられ、ガスベント穴
34の出口35は、本発明における射出制御パタ
ーンに従つて、適当な真空装置又は加圧ガス供給
装置に接続される。
なお、35はゴム等の弾性体よりなるパツキン
グ(Oリング)であつて、金型内の真空系を外気
からしや断するために設けられている。
また、金型内には熱媒体や冷却媒体の通路が設
けられ、溶融樹脂を供給する時(射出時)には金
型を適当な温度に保ち、成形時には金型を冷却す
るようになつている。
本発明を第4図に例示する如き金型内真空射出
成形装置を用いて行う場合には、例えば次の如き
射出制御サイクルによつて展開板を作製し、これ
を製函することによつて行うことができる。
射出制御サイクル (1) 固定金型と可動金型を閉ぢて型締を開始す
る。(この場合、射出筒は固定金型のブツシユ
26に取付けられている) (2) ガスベント出口35を真空装置に接続しキヤ
ビテイーの排気を開始する。
(3) 型締完了時にはキヤビテイーの排気完了し、
射出を行い、射出筒から溶融樹脂を湯道27を
通つてキヤビテイー29に導く。
(4) キヤビテイー部の冷却を開始し、成形完了。
(5) ガスベント穴出口を真空装置に連結したまま
型開き開始(可動金型を移動させる。この場
合、成形品はガスベントスリツトから負圧を受
けているので、可動金型に保持された状態で型
開きが行われる。) (6) 型開完了時にガスベント穴出口35を真空装
置から加圧ガス供給装置に切換え、空気をガス
供給装置に切換え、空気をガスベントスリツト
から吹き付け、ガスブローによつて成形品をエ
ジエクトする。
(7) 次いで型締を開始し、ガスベント穴出口35
を加圧装置から真空装置に切り換え、上記操作
を繰り返えす。
本発明は上記のようにして展開板を作製してい
るので、極めて短時間に、均質で精密な成形品を
得ることができると共に、エヤーブローによつて
成形品のエジエクトを行つているので、エジエク
タピンの突き跡が生ぜず、外観の良い展開板を得
ることができる。また、成形品をエヤーベントス
リツトによつて負圧に保つているので、型開き時
に展開板の如き平板状の成形品を確実に可動金型
側に保持することができる。
本発明においては、前述のようにして作製した
展開板を製函することによつて熱可塑性樹脂製容
器を得、すなわち、前述したようにして作成した
ケイ線部と切欠き部(必要によつては各種の形付
けを施しても良い)を有する展開板に、各種の印
刷方法(シルクスクリーン印刷、オフセツト印
刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、タンポ印刷、
静電転写印刷、ホツトスタンピング(=箔押し)、
転写印刷、インクジエツト印刷、回転ロール印刷
等)で1種1色以上の印刷層をもうけ(必要によ
り、印刷性向上のためプライマー塗布や印刷面保
護のための保護層をもうけてもよい。)た後、冷
風、熱風、各種風、赤外線照射、紫外線照射、電
子照射等により、印刷層を展開板に固着させるこ
とも可能であり金型内真空射出成形後連続印刷ラ
インを組立てることは作成コスト、在庫量減少、
印刷工数減等の点で有効である。
本発明方法により、第1図に示す如き熱可塑性
樹脂製容器1を製造する場合、第2図に示す如き
展開板2は、断面形状を第3図に示す如き形状と
するのが好ましい。板厚tは0.3mm程度から3mm
程度迄が一般で、ケイ線部は展開板の平均板厚t
に対し5%以上好ましくは15%以上、最も好まし
くは30%以上薄くすることにより、切欠き部とケ
イ線部を有する展開板に、印刷後乾燥や化学反応
等により印刷インキを展開板に急速固着させても
ソリやヨジレの発生が小さく製函が容易となる。
本発明では射出成形品である展開板2の冷却効
率、ソリ、ヒケ、ヨジレ防止と強度確保のため板
厚は0.3〜3mmに限定され、ケイ線部は、印刷イ
ンキ固着時のソリ、ヒケ防止及び熱可塑性樹脂の
流動性確保と同時に製函を容易とするために板厚
tに対し5%以上好ましくは15%以上、最も好ま
しくは30%以上薄くする事が必要であり強度の点
から少なくとも0.1mm以上の厚さを確保すること
が必要である。
なお、第3図の断面形状ではケイ線が展開板の
片面のみに形成される場合を示したが、場合によ
りケイ線を両面の対称位置に設けてもよい。
製函前に表・裏全面あるいは正面部4、背面部
5、左側面部6、右側面部7、底面部8、等の外
表面又は内表面にエンボス処理、(シボ加工)溝
づけ、凸凹部付けを施し、外観や取扱い性を改善
することも選択的に行なわれる。従来の製造法で
は、これらは型押し加工により行つていたが、本
発明方法では、これらの表面加工も金型内真空射
出成形時に行なえる。
〔実施例〕
次に本発明の効果を一層明確にするため実施例
を以下に掲げる。
(1) 第6図に示す如き展開板金型内真空射出成形
2段4枚取り金型を用いた。
第6図は同金型の開いた状態を示す略図であ
り、展開板を4枚同時に成形することができる。
金型は、固定金型41と、中間プレート42と可
動コアー43とよりなる可動金型からなつてい
る。
固定金型41には、中間プレートのスプルーブ
ツシユ挿入口44、展開板成形用の2つのキヤビ
テイー45a,45b、第4図について説明した
真空用及びエアーブロー用のガスベント穴46及
びガスベントスリツト47が設けられている。こ
れらの作用機構は第4図について述べた通りであ
り、ガスベント出口48によつて外部の真空装
置、又は加圧ガス供給装置に前記した如き射出制
御パターンに従つて結合される。
中間プレート42には溶融樹脂用スプールを設
えたスプールブツシユ49、溶融樹脂用マニホー
ルド50、及びゲート51が設けられている。
可動プレート43には、固定金型41と同様
な、展開板成形用キヤビテイー45、ガスベント
穴46、及びガスベント46及びガスベントスリ
ツト47が設けられており、固定金型41の場合
と同様(同時)に作用する。
使用時には、固定金型と可動金型を閉ぢ、射出
筒52を設定し、真空操作→射出→成型→型開→
ガスブロー(成形品エジエクト)→開締及び真空
操作の射出制御パターンによつて4枚の展開板を
同時に成形する。
なお、この装置では、第1回目の射出成形が終
了した後には、マニホールド50内には溶融樹脂
が存在し、溶融状態に保たれており、次回からの
真空操作によつてゲート51を通つてキヤビテイ
ー47に供給されると共に、新たな溶融樹脂が射
出筒52から供給される。この場合、ゲート51
の径は非常に小さく、外部から排気力が働く場合
には溶融樹脂が通過し得るが、排気力が無い場合
には溶融樹脂の漏れることは殆んど無い。さら
に、(第4図についても同様であるが)ガスベン
トスリツト47のギヤツプは極めて小さく、空気
の通過は許すが、真空操作によつてキヤビテイー
45に供給される溶融樹脂の通過は許さない。
また、この場合も、型開時には、ガスベントキ
ヤビテイーが真空系に結ばれており、成型品の裏
側を負圧にしてこれを固定金型41及び可動コア
ー43側に保持するようになつている。
この場合、展開板の寸法が以下の如くなるよ
う、金型を設計した。熱可塑性樹脂注入口(ゲー
ト)は第2図の展開板の内側(製品に接する内底
面部)のY1,Y3の2ケ所とした。
展開板の縦・横寸法: 最長部が247mm×237mm 展開板の厚さ:0.9mm ケイ線部の寸法: 巾1.5mm、深さ0.25mm ケイ線部の断面形状:第3図に示すもの 切欠部13,14の寸法: 長さ約70mm、巾20mm 切欠部15,16の寸法: 最長部が37mm×28mmの多辺形 (2) この金型を用いて下記組成の溶融熱可塑性樹
脂を金型内真空射出成形した: 三井石油化学(株)製ポリプロピレン樹脂、(MI−
40g/10分) ……97.8重量% 信越シリコーン(株)製ジメチルポリシロキサン、
KF−96(商品名) ……0.1重量% 酸化チタン ……2重量% 花王石鹸(株)製帯電防止剤エレクトロスリツパー
……0.1重量% (3) 射出成形した各展開板を組み立てて重なり合
つた部分を超音波接合機で溶接し概略寸法が
192mm×105mm×28mmのビデオテープカセツト用
ケースを製函した。
製函数量が、30万個のときの、従来の裁切断
打抜き工程を有する製造法に比較し、製造コス
トは60%に削減され、不良品の発生率は従来法
の11%に比し、本発明方法では1%であつた。
また、本発明方法によれば、成形品にエジエ
クタ時の跡が全く生じておらず、良好な外観を
示し、また全工程を通じて型開時に成形品は確
実にキヤビテイーの形成されたコアー又は金型
側に保持された。さらに、本発明によれば金型
内真空射出成形法によつているので工数が低減
して製造コストが下がり、工程が安定化する
他、外観・精度・仕上げ面等の品質向上、作業
の自動化、産業廃棄物の削減等格段の効果を得
ることができる。
本発明は実施例に限らず、例えば下記に示す如
く広範囲な応用が可能である。
(1) 展開板の形状は左右対称形でなく、例えば正
面部の形状と背面部の形状は異なつたたものと
して良い。
(2) 側面部の厚みは、ケイ線部の残厚と同じにし
ても、重ね合せ接合により強度が保てる。
(3) 切欠部の形状は長方形・正方形・台形・半円
形・半楕円形・正三角形・二等辺三角形・矢形
等種々の形とし得る。
(4) ケイ線部の残厚は、一部を厚くして金型内真
空射出成形時の樹脂の流れの良化を図ることが
ある。
(5) 金型の表面に加工を施し、展開板の1ケ所以
上に透明窓をもうけたり、ケースの内外表面に
商品名や社名や絵等の外、絹目、砂目、縄目、
縦筋、横筋、格子目、微粒面布目等の形付け
(シボ加工)を有するものにすることができる。
具体的なシボ加工サンプルとしては東京ベアロ
ン(株)発行の“ベアロンシボ”の210種以上が提
示されている。
(6) 射出成型に際し、熱可塑性樹脂は共重合体
や、2種以上の熱可塑性樹脂の混合樹脂とする
ことができる。
(7) 熱可塑性樹脂は、着色顔料又は着色染料を1
種又は多種加えることができる。
(8) 展開板を金型内真空射出成形した後に、印刷
工程やラベル貼り工程を製函工程の前後に選択
的に加え、マークや文字を付することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により製造される熱可塑性樹脂
製容器の一例を示す外観図、第2図は展開板の平
面図、第3図は第2図におけるA−B面展開板断
面図、第4図は本発明に用いる金型内真空射出成
形装置の一例を示す概略断面図、第5図は本発明
の実施例に用いたガスベントスリツトの一部拡大
概略断面図である。第6図は本発明の実施例に用
いた装置の概略断面図である。 1…熱可塑性樹脂製容器、2…展開板、12…
ケイ線、13,14,15,16…切欠部、X1
X2Y2,X3,Y1,Y3…ゲート、21…固定側取付
け板、22…固定側型板、23…可動側取付け
板、24…可動側型板、25…コアー、27,2
7a,27b…湯導、28a,28b…ゲート、
29…展開板成形用キヤビテイー、31…ガスベ
ントスリツト、32…ケイ線形成用突起部、3
3,34…ガスベント穴、41…固定金型、42
…中間コアー、43…可動コアー、45…展開板
成形用キヤビテイー、46…ガスベント穴、47
…ガスベントスリツト、50…溶融樹脂用マニホ
ルド、51…ゲート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂より主としてなり、ケイ線部と
    切欠部を有する展開板を金型内真空射出成形方法
    により作製し、これを製函することからなる熱可
    塑性樹脂製容器の製造方法において、金型を固定
    金型と可動金型とより構成し、展開板を成形する
    キヤビテイーが形成されている金型にガスベント
    スリツトを設け、成形後、展開板を該ガスベント
    スリツトから負圧に保つことによつて該金型側に
    保持した状態で型開きし、次いで該ガスベントス
    リツトからエヤブローすることにより成形品をエ
    ジエクトすることを特徴とする熱可塑性樹脂製容
    器の製造方法。 2 展開板の平均厚さが0.3〜3mm、ケイ線部の
    平均厚さが展開板の平均厚さより5%以上薄く、
    且つケイ線部の平均厚さが0.15〜1.5mmである特
    許請求の範囲第1項に記載の熱可塑性樹脂製容器
    の製造方法。
JP59075813A 1984-04-17 1984-04-17 熱可塑性樹脂製容器の製造方法 Granted JPS60228119A (ja)

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JPS58167114A (ja) * 1982-03-30 1983-10-03 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 成形容器の離型法

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